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■22245
/ 親記事)
女社会1
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□投稿者/ ユリコ
一般♪(1回)-(2017/12/07(Thu) 20:04:08)
ある世界のお話。
村が燃えている。戦いで住処も家族も失った少女、珠(たま)。
追ってくる炎から逃げていた。
川まで行くと橋があった。小さい時から、渡ってはいけないと言われていた。
しかし、渡らなけば死ぬと考えた珠は、橋を急いで走った。
突然、目の前にが真っ白になった。
気がつくと武装した女性がいた。
女性は珠をみると「貴様、何者だ!」
と怒鳴った。
珠は驚いて何も言えなくなってしまった。
女性「何も言わないなら、殺すぞ!」
珠は、震えた。
その時「待ちなさい」
黒の長髪、スラっと背が高く、ガッチリとした肩幅、リンとした瞳をした、青い着物を着た女性が現れた。
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■22247
/ ResNo.1)
女社会2
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□投稿者/ ユリコ
一般♪(3回)-(2017/12/07(Thu) 22:51:57)
女性「あ、スージー様。こやつ、突然現れて。スパイかもしれない。」
スージー「こんなに震えて。疲れ切っている。スパイである可能性は低い。とりあえず、この娘は、私が引き取る」
女性「スージー様がおっしゃっるのであれば…」
武装した女性は、引き下がった。
スージーは、珠の事情を知ると、家に連れていき、ご飯とお風呂を提供した。
珠は、スージーの優しさと家族を失った心細さの両方で涙が流れた。
スージーは珠の肩をそっと抱きしめた。
『ああ、何て。小さい肩なのだろう。この娘を包んであげたい』
スージー「大丈夫、大丈夫、ずっとそばにいてあげる」
スージーの温かく大きな腕に珠はすがりついた。
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■22248
/ ResNo.2)
女社会3
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□投稿者/ ユリコ
一般♪(4回)-(2017/12/08(Fri) 18:33:01)
珠は、生きてゆくためにスージーの提案で、彼女の職場で働くことになった。
ある日、スージーは珠を散歩に連れていった。
スージー「私たちの国、見て気づくことない?」
珠「分かりません…」
スージー「よく見て。女しかいないでしょう?
貴方みたいに他の世界から来た人には驚きでしょう?」
珠「そうですね。あ、どうして私が他の世界から来たとわかったのですか?」
スージー「悪いけど、貴方のこと調べさせてもらったわ。それでわかったのよ。怪しい人だともう思ってないので、安心してね。」
珠「はい…。」
スージー「ほら、あの二人、夫婦なのよ。この国では、女同士で結婚するし、秘密の薬を使って子供を産むこともできるの。この国は、完全な女社会なのよ。」
珠は、スージーの目線が向けられた夫婦を見た。
珠『男がいないだけで、あとは、村と変わらないのね』
スージー「それで、この国をまとめる一番偉い方が皇帝。私は、その皇帝のお妃様たちの美容施設、湯殿を管理している…。つまり、湯殿の一番偉い人といえるかな…。」
珠「私は、その施設で働くのですね。」
スージー「ええそうよ。今から施設にも案内するわ。」
湯殿は、甘い花の香りがした。バラ風呂、カラフルな色のお風呂、エステやマッサージ室、健康食品のお店などがあり、お妃様だけの美容のための施設だった。
スージーは、湯殿で働く人たちに珠を紹介した。皆、温かい笑顔で珠を受けいれた。
湯殿で働く女性がスージーに話掛けた。
「スージー様、皇帝から手紙が届いています。」
スージーは、すぐに手紙を開けた。
「早い!昨日、届を出したばかりなのに。もう陛下は、珠のことを知っているのか。珠、近々、皇帝に挨拶に行くわよ。」
珠「こ、皇帝に…!」
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■22249
/ ResNo.3)
女社会4
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□投稿者/ ユリコ
一般♪(5回)-(2017/12/08(Fri) 20:44:45)
皇帝に会う日…。珠は緊張のあまり震えてカチコチになっていた。
スージー「緊張しすぎ…。フフフフ。私も一緒だし、そばにいるから大丈夫だよ。」
スージーは軽く珠を抱きしめた。珠は、スージーのがっしりとした肩に包まれ、少しリラックスができた。
謁見の間に案内された。
玉座に皇帝が座っている。キラキラとした金髪を編み込んで纏めている。透き通るような色白の肌、赤くて小さな唇、茶色の瞳をしていた。王冠を被り、金糸の入ったピンク色の着物を着ていた。御年38歳。
皇帝「貴方が珠ね。」
皇帝は、玉座から立つとニコニコ笑みを浮かべ、珠のほうに向かって歩いた。
次の瞬間、ふわっと甘い香りが珠を包んだ。皇帝が珠を抱きしめていた。ただただ、珠は驚いていた。
皇帝「なかなか、かわいい娘ね。ツルツルの肌に、大きな瞳、豊かな黒髪、抱き心地がとても良いわ」
皇帝はまだ、驚いたままの珠の頬にチュッとキスをした。珠は目をパチクリさせた。
皇帝「ねえ、珠、私と結婚しない?気に入ちゃった。フフフフ。」
珠「け、結婚!?」
皇帝「ねえ、ダメかしら。私じゃオバサンすぎるかしら?」
珠は突然の出来事にパニックになっていた。すると、
スージー「陛下。恐れ入りますが、まだ、珠は13歳。幼すぎますよ。」
皇帝「もう、相変わらず、頭固いなあ。スージー。冗談よ。冗談。でも、40歳近くになって誰とも結婚していない君に言われたくないわ。あとさ、陛下でなくて、さくらと昔みたいに名前で呼んでちょうだい。」
スージー「陛下!珠の前ですし、お名前で呼ぶことは、今日は控えさせてもらいます。」
皇帝は仕方なさそうに頷いた。珠から身体を離すと、彼女の頭を撫でながら、
「湯殿の仕事、頼みましたよ。スージーをしっかりと支えて下さいね」
珠「はい、陛下!」
皇帝は、スージーの耳元で何かを囁いた。
スージーは、少し怒ったような困ったような顔をして、顔を赤らめた。
スージーは家に着くと大きなため息をついた。
「はああ、あんのやろう!だから、珠を連れていきたくなかったんだ。」
珠は今まで見たことのないスージーの表情や言葉遣いに思わず、笑ってしまった。
「クスクス。スージー様。申し訳ございません。でも…。可笑しくて。あと、皇帝って…
」
ため息をついていた、スージーもつられて大笑いした。そして、皇帝と自分の関係について話した。
「驚いたでしょう。ああ、皇帝とは学友でね。名前がさくらと言うのよ。昔から気さくというか軽いというか…。でも、皇帝だから失礼のないようにね。」
珠は頷いた。
引用返信
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■22250
/ ResNo.4)
女社会5 スージーの回想
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□投稿者/ ユリコ
一般♪(6回)-(2017/12/09(Sat) 21:07:23)
スージーは、皇帝ことさくらに謁見の間で囁やかれたことを思い出していた。
さくら「よっぽど、珠のことを気に入っているのね。でも、ダメよ。私の以外の女にカラダを開いたら、許さないわよ。フフ、その顔、そそられるわ」
スージーとさくらは、ただの学友ではなかった。
スージーは役人の家の娘。親も湯殿の長をしていた。幼い頃から勉強が出来て頭がよかったので、皇帝や貴族の娘たちが通う上流院に特待生として入学した。
さくらは、クラスメイトで、当時の皇帝の娘として注目の的だった。そして、いつもニコニコしていて明るい彼女は、クラスの中心的存在でもあった。身分の高い貴族の娘といることが多かった。
一方で、スージーは、授業以外は学校の図書館で勉強したり、本を読んだりと一人で過ごすことが多かった。
最初、二人には接点があまりなかった。
ある日、当時の皇帝から(さくらの親)、さくらの勉強を見てあげるように命令されてから、二人の距離が近くなることになる。
さくら「勉強なんて、大嫌い!やる気起きない。遊びたい!」
さくらは、スージーの前で駄々をこねた。
スージー「と、言われましても、さくら様、困ります…。」
さくら「もう、頭固いな。スージー?」
さくらがニコニコと笑っていた。
さくら「冗談よ。さくら様と呼ばないで。クラスメイトでしょ。さくらと呼んで。あと、敬語もやめて。」
スージー「はい、さくら…。」
さくら「よろしい。フフ。スージー、固すぎるよ、よし、ほぐしてあげよう。」
さくらはスージーの肩をもみだした。
スージー「ちょっ、ちょっと」
今まで友達に肩をもんでもらったことは一度もない。まして、カラダを触られたこともない。スージーはさくらのスキンシップに驚いていた。
さくら「肩も硬いね。夜遅くまで勉強したり、本読んだりしているからかしら。」
スージー「なぜ、そんなことを知っているの?」
さくら「さあね。私、人のことはよく見ている性分なのよ。一応、次の皇帝候補ではあるし。」
スージー「そ、そうか。」
さくら「オススメの本とかあったら、教えて?
スージーのこと、もっと知りたいし。」
スージー「えっと、『バラ園の探偵』かな?おもしろいミステリーだよ。」
さくら「ミステリー読むなんて意外。もっと難しい本しか読まないのかと、思っていたわ。」
スージーは、優しく微笑んだ。周りからは、勉強だけの人、頭の固い人と思われ、自分について知ろうとしてくれるクラスメイトはいなかった。
自分のことを知ろうとしてくれる、さくらに親近感を抱いた。
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■22251
/ ResNo.5)
女社会6 スージーの回想
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□投稿者/ ユリコ
一般♪(7回)-(2017/12/12(Tue) 17:18:45)
スージーはさくらに勉強を教える日々が始まった。さくらは、勉強ができないわけではなく、単に勉強にうまく集中できないだけだった。
スージーとたわいのない会話をしたり、スキンシップを取ると、勉強する気になるそうで、秋のテストでは成績がとても良くなっていた。
秋が終わり冬がきた。冬のテストのあとには、愛の週間が待っている。好きな人に告白したり、カップルは仲を深めたりすることを国全体で盛り上げる週間である。クラスでの話題は専ら、テストと愛の週間のことだった。
スージーとさくらは、テスト勉強に勤しんでいた。勉強の休憩時間になると、さくらが愛の週間について話始めた。
さくら「愛の週間か…。恋したいな…。」
スージー「こ、恋!?」
さくら「そう、恋。変かな?」
スージー「変じゃないよ。でも、さくらは、モテモテだし、沢山、恋ができそうじゃない」
さくら「決して、モテモテの訳ではないよ。皇帝の娘だから仲良くしたいと思う人も多いのよ。結婚も親の選ぶ相手とすることになると思うわ。それに、この身分、下手したら恋した相手に負担をかけるかもしれない…。」
スージー「さくら…。何も知らず、モテモテとか言ってごめんなさい。」
さくら「気にしないで。こんなことスージーにしか言えないわ。スージーは、勉強に集中できない私に対策を一生懸命考えてくれたり、おもしろい本を教えてくれたり、私の内面を見てくれるから、本音を言えるの。」
スージー「あ、ありがとう」
さくら「ところで、スージーこそモテるでしょ?頭いいし…。」
スージー「全然、モテないし。恋することすら、考えたことないわ。勉強の虫だし(笑)」
さくらはスージーの黒髪をいじりはじめた。いつものスキンシップだった。
さくら「嘘でしょ?こんなにツヤツヤの黒髪に、ガッチリとした肩、背中だって綺麗」
さくらは、スージーの背中を指先だけてゆっくりと撫でた。
スージー「んっ。スージー、もう!からかわないで」
さくらは、背中を撫でるのをやめなかった。ニコニコしながら続けた。
スージーは、抵抗しながらもカラダがフワフワしてくる感覚に襲われた。
スージー「んっ、んっ、やめてよ。」
さくら「今日のところは、ここまでにしておくわ。」
スージー「今日のところ…」
スージーは、最近さくらのスキンシップが少し嫌だった。指先だけで首や背中を撫でてくる。
カラダがふわっとしてしまい、どこか自分らしくないと思うからだ。
さくら「ところで、愛の週間の仮面舞踏会に行かない?」
スージー「えっ?何か、大丈夫かな?」
さくら「スージーがいなくちゃ、不安よ。二人でいけば怖くないわ。美味しいお菓子もあるって。お願い!」
スージーは、さくらがあまりに頼みこむので、仮面舞踏会にいくことになってしまった。
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■22252
/ ResNo.6)
女社会7 スージーの回想
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□投稿者/ ユリコ
一般♪(8回)-(2017/12/19(Tue) 21:19:22)
スージーは、シンプルなデザインの紫色のドレスを着て、会場に向かった。会場でさくらに会う約束をしている。
ところが、会場に着くと、
「仮面舞踏会の約束
絶対に本名で呼ばないこと、明かさないこと」
と書かれていた。
スージー「ど、どうしよ。さくらと呼びたくても呼べない。皆、仮面着けているし、誰か誰だかわからないよ(泣)」
どうしようもできなくて、会場の奥で一人立っていると、女性が声を掛けて来た。
その女性は、スージーより2、3ぐらい歳上な感じで豊かな長い金髪、白く透き通る肌をしていた。まるで、美の女神ヴィーナスのようだった。
女性「ねえ、貴方1人?私は、チェルシー」
スージー「友達と待ち合わせしているの。」
チェルシー「その間だけでいいけど、お話したり、お菓子食べたりしません?」
スージー「いいですよ。」
チェルシーとスージーは、好きなお菓子のことや愛の週間、恋のことなどを語りあった。
ふと、スージーはさくらのスキンシップに関する悩みを話した。
チェルシー「それは、違和感というより、カラダが心地良さを感じているということだと思うよ。」
スージー「き、気持ちいいだなんて…。ヒャ」
チェルシー「指先で背中を撫でているだけよ。これが気持ちいいということよ。もっとその正体について知りたい?」
スージーは、好奇心と違和感を解決できるかもしれないと思い、チェルシーについて行った。
チェルシーは、スージーを小さな部屋に案内すると、ベッドに押し倒した。
スージー「えっ、あ…」
チェルシー「動かないで。気持ちいいこと、優しく教えるから。」
チェルシーは、指先だけでスージーの首と背中をゆっくり撫でた。
長い間、撫でられると次第にスージーのカラダをピクピクとし始めた。
スージー「何だか変…。」
チェルシー「そのまま、そのままでいるのよ。だんだん何も考えられなくなるわ。」
スージー「んっ、んっ」
チェルシー「声を抑えないで。感じている証拠よ。」
チェルシーは、ゆっくりと首をなめはじめた。
スージー「えっ、何…。あっ、あ…」
スージーは顔が赤くした。
チェルシーは、スージーのドレスを一気に脱がせた。
スージー「えっ、あ、や…」
チェルシー「ここまで来たら、嫌もないでしょう。最後までしないと違和感の正体が掴めないわよ。私も脱ぐから」
チェルシーは、すべてを脱ぎ、裸になった。そして、スージーの下着をすべて脱がした。
スージーは恥ずかしさのあまり、顔を隠した。
チェルシーは、スージーの胸を揉んだ。
ゆっくりと、ゆっくりと。
次に乳首を指先で愛撫した。
スージー「あっ、あっ」
チェルシー「気持ちいいでしょ。」
スージー「えっ、あ、」
その瞬間、乳首を指先ではない、何かが触れてきた。そっと、ゆっくりと。チェルシーの舌だった。スージーは、驚きながらも何ともいえない気持ち良さに抵抗できなかった。
チェルシー「クチュ、クチュ、おいしい。かわいいわ。」
チェルシーは次第に舌を速く動かした。
と、同時にスージーは、カラダをビクビクとさせていった。チェルシーは、微笑むと手をスージーの黒く濃く生えた茂みに入れた。
ゆっくりと割れ目に触れた。そっと、動かした。ゆっくり、速く、ゆっくり、速く…。
スージー「足が足が、ガクガクして止まらないわ。」
チェルシー「カラダが反応してきたのね。もっと気持ちよくしてあげる」
チェルシーは、割れ目を舌全体を使って、舐めた。割れ目から蜜が溢れてくる。舌の先だけ速く速く舐める。
スージー「カラダがカラダがフワフワして止まんない…。あっ、あっ、あっ、、ああ、んっ」
チェルシー「かわいいよ。もっとフワフワしてて。私も気持ちいいのよ。触って。」
チェルシーは、スージーの手を自らの割れ目に誘った。ヌルヌルとしていた。
スージー「こ、これは、何」
チェルシー「私も貴女と同じように濡れているの。カラダがフワフワしているの。一緒に触りあって、最高の気持ち良さまでいきましょう。」
二人は互いの割れ目を触りあった。
段々と速く手を動かしてゆく。
スージー「あっ、あっ、もうダメ」
チェルシー「最高まで、いきそう、それを…イクっていうのよ。あっ、あっ、んっ、イキそう。」
スージー「わ、私も…。あっ、イク…」
チェルシー「イク…。スージー、最高にかわいいよ」
スージー「えっ、今、何て。私の名前何で知っているの?」
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■22253
/ ResNo.7)
女社会8 スージーの回想
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□投稿者/ ユリコ
一般♪(9回)-(2017/12/21(Thu) 21:11:54)
チェルシーは泣いていた。大きな声を挙げていた。そして、仮面を外した。
スージー「さ、さくら?」
さくら「チェルシーだなんて、偽ってごめんなさい。許してもらえるとは、思わないわ。だって、だって、出会った日からスージーのことが好きだった。でも、皇帝の娘だから貴女を皇后や妃にできない。だから、1回だけでも想い出が欲しかった。我慢ができなかった。」
スージー「私、すごく恥ずかしかったんだよ。」
スージーは、さくらを抱きしめると唇にキスをした。
スージー「実は、さっき、途中からチェルシーがさくらだったらいいのにって思っていた。」
さくら「ずっとスージーを抱きしめていたい。時間が許すなら、永遠に」
スージーとさくらは、再び、愛し合った。
学校を卒業するまで、二人は、周囲に隠れて何度もカラダを重ねた。
さくらは、卒業後すぐに親の決めた相手と結婚した。
さくらから手紙が届いた。
「いつか、迎えにくるから。いつか二人で暮らそう」
スージーは、無理だと感じていた。思い切り泣いた。
それから、5年…。さくらは皇帝に即位し、娘も出来た。皇后以外に妃が何人かいた。
スージーは、親の仕事を引き継ぎ、湯殿の長となった。新しい美容法や美湯の研究の日々を送り、恋愛はしなかった。
ある日、スージーの家の戸を荒々しく叩く音が聞こえた。戸を開けると、黒マントに鉄の仮面をつけた人が立っていた。
スージー「どちらさま?」
スージーが言い終わる前にその女は、家に押し入り、スージーにキスした。
女「ごめんなさい。苦しめるのわかってて、来ちゃった。愛している。」
スージー「まさか、さくら。いい加減にしてよ!せっかく、落ち着いてきていたのに。私の生活、壊さないでよ!」
さくら「我慢できなかった。どうしたら、スージーに会いにいけるのか、考えていた。忙しくて、なかなか会いにいけなくて、ごめんなさい。」
スージー「謝るのは、そこじゃない!さくらも苦しんできたのは、わかったよ。でも、もう帰って。」
さくらは、怒り出し、スージーを倒した。
「もういい。やっと逢えたのに。メチャクチャにしてやる。」
あっという間にスージーは、裸にされ、気絶するぐらいまで感じさせられた。
さくら「また、来るから」
それから、時折、さくらは鉄仮面と黒マントをつけて、スージーを訪ね、Hしては帰るというようになっていった。
謁見の間で会うときは、嫌味すら言ってくるようになった。
スージーは、さくらの苦しい胸の内を知っているが、どうしようもできないことが悔しかった。また、さくらがあのようになったのは、自分のせいだと思っていた。
さくらが無理にでも抱こうとしてくるのは、嫌だったが、まだ、愛している気持ちがあるためか、うまく拒むことができないまま、月日が過ぎていった。
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■22254
/ ResNo.8)
一言&スージーの回想について
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□投稿者/ ユリコ
一般♪(10回)-(2017/12/21(Thu) 21:25:23)
私の拙いお話を読んでいただき、ありがとうございます(^^)
スージーの回想が長くなってしまいすみません。ヒロインの珠の話の続きを先に読みたい方は、9から読んで、あとからスージーの回想を読んで頂いても大丈夫です。
では、9から珠が中心のお話に戻ります。
感想がございましたら、コメントしていただけると嬉しいです。
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■22255
/ ResNo.9)
女社会9
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□投稿者/ ユリコ
一般♪(11回)-(2017/12/26(Tue) 14:15:05)
.珠がスージーの家に住むようになってから3年が経っていた。16歳になっていた。
少し幼さを残しながらも、大人の女性に近づいていた。
仕事は、着実にこなし、湯殿では仲間の信頼を得るようになっていた。学校には通わず、スージーに学問を教わる生活を送っている。
ある日、珠とスージーは、美湯の研究に秘湯巡りをした。
スージー「ここに入ってみようか?」
お湯に実験キットの紙を湿らせ、結果を見ながら、珠に問いかけた。
スージーと珠は、着物を脱いで、秘湯に入った。
スージーは、珠の裸体に目がいった。出会った頃に比べて、張りがあるけど、膨らみ途中の胸、クビレ、大きいけど引き締まったお尻、まだ面積の小さい茂み…。
大人になっていく珠のカラダに思わず見惚れてしまった。
スージーは最近、珠を抱きたくなってしまうことがあり、どうしたものかと思うことも増えていた。スージーにとって珠は娘のような存在なので、戸惑ってしまうのだった。
珠「スージー様?」
スージー「は、入るとしよう。うん。なかなかしっとりとくるお湯だ。サンプルをとっておこう。」
珠「はい。」
珠は、スージーと二人きりの時間が好きだった。スージーが実のお姉さんのようだからであった。彼女は、気さくで明るく優しい。彼女のお陰で戦争で家族を亡くした悲しみを乗り越えられたからである。珠は、いつしか自分もスージーのために何かできたらと思うようになっていた。
二人が美湯の研究から帰ってくると、スージーに手紙が届いていた。スージーが少し震えていた。
珠「まさか、鉄仮面から。」
スージー「うん。でも、気にすることではないよ。大丈夫。近々来るみたい。」
鉄仮面とは、時々スージーの家にくる、鉄仮面を付けた女である。いつも荒々しい感じで、困惑するスージーをどこかに連れていてしまうのである。連れてかれるといってもスージーは、数時間で戻ってくるのだが。
珠は、スージーが危険な目に遭っていないか心配だった。スージーは、いつも大丈夫としか言ってくれない。
数日後、鉄仮面が来た。スージーは連れていかれた。今日の珠は、違った。鉄仮面と戦う決心をしてから、スージーには内緒で武芸書を読み、自己訓練をしていた。もう、戦えると思った珠は、武器を持ち、鉄仮面とスージーの跡を追った。
鉄仮面もスージーもずいぶん、速く歩いていた。追いかける珠…。
森に到着し、さらに奥へと進む。
小さな秘湯にたどり着いた。
珠「な、なにこれ…。そ、そんな…。」
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■No22249に返信(ユリコさんの記事) > 皇帝に会う日…。珠は緊張のあまり震えてカチコチになっていた。 > スージー「緊張しすぎ…。フフフフ。私も一緒だし、そばにいるから大丈夫だよ。」 > スージーは軽く珠を抱きしめた。珠は、スージーのがっしりとした肩に包まれ、少しリラックスができた。 > 謁見の間に案内された。 > 玉座に皇帝が座っている。キラキラとした金髪を編み込んで纏めている。透き通るような色白の肌、赤くて小さな唇、茶色の瞳をしていた。王冠を被り、金糸の入ったピンク色の着物を着ていた。御年38歳。 > 皇帝「貴方が珠ね。」 > 皇帝は、玉座から立つとニコニコ笑みを浮かべ、珠のほうに向かって歩いた。 > 次の瞬間、ふわっと甘い香りが珠を包んだ。皇帝が珠を抱きしめていた。ただただ、珠は驚いていた。 > 皇帝「なかなか、かわいい娘ね。ツルツルの肌に、大きな瞳、豊かな黒髪、抱き心地がとても良いわ」 > 皇帝はまだ、驚いたままの珠の頬にチュッとキスをした。珠は目をパチクリさせた。 > 皇帝「ねえ、珠、私と結婚しない?気に入ちゃった。フフフフ。」 > 珠「け、結婚!?」 > 皇帝「ねえ、ダメかしら。私じゃオバサンすぎるかしら?」 > 珠は突然の出来事にパニックになっていた。すると、 > スージー「陛下。恐れ入りますが、まだ、珠は13歳。幼すぎますよ。」 > 皇帝「もう、相変わらず、頭固いなあ。スージー。冗談よ。冗談。でも、40歳近くになって誰とも結婚していない君に言われたくないわ。あとさ、陛下でなくて、さくらと昔みたいに名前で呼んでちょうだい。」 > スージー「陛下!珠の前ですし、お名前で呼ぶことは、今日は控えさせてもらいます。」 > 皇帝は仕方なさそうに頷いた。珠から身体を離すと、彼女の頭を撫でながら、 > 「湯殿の仕事、頼みましたよ。スージーをしっかりと支えて下さいね」 > 珠「はい、陛下!」 > 皇帝は、スージーの耳元で何かを囁いた。 > スージーは、少し怒ったような困ったような顔をして、顔を赤らめた。 > スージーは家に着くと大きなため息をついた。 > 「はああ、あんのやろう!だから、珠を連れていきたくなかったんだ。」 > 珠は今まで見たことのないスージーの表情や言葉遣いに思わず、笑ってしまった。 > 「クスクス。スージー様。申し訳ございません。でも…。可笑しくて。あと、皇帝って… > 」 > ため息をついていた、スージーもつられて大笑いした。そして、皇帝と自分の関係について話した。 > 「驚いたでしょう。ああ、皇帝とは学友でね。名前がさくらと言うのよ。昔から気さくというか軽いというか…。でも、皇帝だから失礼のないようにね。」 > 珠は頷いた。 >
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