ビアンエッセイ♪

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■20184 / ResNo.10)  春風
  
□投稿者/ 金丸 大御所(403回)-(2007/10/16(Tue) 02:28:03)
    春風よ

    どうか私の願いを届けて欲しい

    夏風よ

    どうか喜びを連れてきて欲しい

    秋風よ

    どうかあの人の願いを聞いてほしい

    冬風よ

    どうか二人に温もりを抱かせて欲しい-



    春の風は好きになれない。
    いくら願い乗せても気ままな風は聞いてはくれなかった。
    冬の風より冷たいそれは私の頬に幾度涙を流させたろうか。
    虚ろいやすい空を操る姿は、叶わないだろう失望の願いを優しく見守っているだけのような気がしてならなかった。

    物心ついてから春は願いに満ちていた。
    色付いていく景色と共に願いも強くなっていった。

    叶わない

    そう解りながらも願わずにはいられない春

    命の息吹きと共に生まれ

    桜が散る頃涙を流す

    息吹きも花の吹雪も涙も願いも

    優しく見守りながら

    優しく頬を撫でるようにいく風を

    私はいつも待ち焦がれながら

    さようならを言える日を探している



    -------------------------------------

    春生まれなんです(笑
    誕生日はいつも何もなくて色々憂鬱でした(笑

    次のお題は

    『逢えない夜』でお願いします

    (携帯)
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■20187 / ResNo.11)  『逢えない夜』
□投稿者/ 昴 大御所(412回)-(2007/10/16(Tue) 12:21:29)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    逢えない夜
    せめて心は繋がるようにと
    メールを送る


    逢えない夜
    せめて声が聞きたいと
    電話をかける


    逢えない夜
    それでも逢いたくて
    夢に見る


    離れて暮しても
    心はいつも一緒

    そう言っても


    逢えない夜
    少し寂しくなるのは
    今が秋だからかな?



    ***********
    Next『眠れない夜』



    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20190 / ResNo.12)  眠れない夜
□投稿者/ 佐委 一般♪(1回)-(2007/10/17(Wed) 00:24:24)
    「こんな夜だったっけ…」

    明かりの無い部屋で

    月夜のうっすらとした明るさの中

    静かに思い出す




    〜〜〜♪〜♪

    携帯の着信

    付き合って数ヶ月の彼女からの電話

    素早く携帯を手に取り、逸る気持ちを抑えて通話を押した

    「お疲れ、美奈。今日は早かったんだね」

    「あのさ…」

    テンションの高い私とは対照的に

    美奈は疲れとは違う暗さを含んだ声で言葉を詰まらせた

    「…ん?仕事で何かあった?」

    「ううん、仕事は普段通りだよ」

    「じゃあ、何?」

    嫌な予感がした…

    いつもは私より遥かに高いテンションの美奈がやけに落ち着いてる

    こんな美奈を私は知らない

    「亜紀、…別れて」

    私の思考が止まった

    …美奈、今なんて言った?


    「……なに、言ってるの?」

    「もう、私は決めたから」

    美奈のハッキリとした声で

    止まっていた思考が動き出す

    携帯を握る手が汗をかいてる

    「冗‥談…じゃないんだね?」

    「うん。私は、亜紀とはもう付き合えない」

    「……」

    言葉が見つからない

    普通は怒ったり、泣いたり、縋り付いたりするんだろうけど…そんなことすら思いつかない

    「…もう連絡しても、返事返したりしないから」

    「わかった」

    「うん、じゃあね」

    何か言うことないの?

    頭の隅では冷静な自分

    「美奈!」

    「…何?」

    「今まで付き合ってくれてありがとう」

    私ね口から紡がれた美奈への最後言葉はそれだけだった


    通話を切ってから思ったのは

    会わずに別れられる手軽を可能にする携帯端末のバッテリーの熱さ

    言葉の出なかった自分への呆れ

    終わりをどこか納得してしまう思考

    彼女の性格・考え方・仕事の目標、怒りなど無かった


    だけど、それから数十分後―…

    頬を伝うモノに気づいてから、失ったモノの多さを知り悲しいという自分の心を知った

    ねぇ、美奈

    貴女は、私に知らない物を沢山…教えたね

    会える事の喜び

    一緒にいる楽しさ

    電話の待ち遠しさ

    抱き合うことの意味
    キスの感触

    人の温もり





    こんな肌寒い夜風の月夜は


    貴女を思い出す


    ――それは、眠れない夜の始まり…


    *****
    初めて書いたのでダラダラと無駄に長くなってしまいました(^_^;)

    次は
    「君の音」

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20253 / ResNo.13)  『君の音』
□投稿者/ 昴 大御所(415回)-(2007/11/01(Thu) 00:40:36)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    2007/11/08(Thu) 21:50:41 編集(投稿者)

    携帯の個別着信音

    君の好きな曲のサビを歌う
    君のメールの着信音

    一番よく聞く君の音


    同じ曲の着メロ
    歌声がないから君の声が聞ける
    君の電話の着信音

    嬉しくて
    ちょっと照れ臭い君の音



    デートの日
    私の腕の中で君が鳴く

    誰よりも愛しい君の音


    ベッドの中
    私の指と君の蜜が奏でる水音

    一番聞きたい君の音


    ***********
    Next 『立冬』


引用返信/返信 削除キー/
■20293 / ResNo.14)  立冬
□投稿者/ まお 一般♪(1回)-(2007/11/15(Thu) 00:11:31)
    こないだまで
    涼しくて虫の声が鳴いてたのにさ


    寒いって思ったら 今日は立冬だったんだ


    『柚子湯に入って南京食べてるのかな?アイツと一緒に』


    何を思ったかそう口走ってた


    『ん? 何言ってるの?』


    『それ 立冬じゃなくって冬至でしょ?』


    またやっちゃったよ


    クールとか落ち着いてるとか
    そんな風によく言われるけど


    ホントは結構ドジなこと バレちゃってるね


    『…って それよかさ…一緒に?アイツとって誰のことよ??』


    ふっとこぼした言葉から
    また ご機嫌斜めな君


    『ちがうんだってば それはね えっと〜(汗)』


    焦って もつれてる私に君が笑う


    『やっぱあなたってドジなんだから(笑)』



                


    *****************************


    次は 『足跡』でお願いします。



引用返信/返信 削除キー/
■20295 / ResNo.15)  足跡
□投稿者/ れい 一般♪(12回)-(2007/11/16(Fri) 14:09:13)
    私たちは、誰も歩いたことのない道を行こう。
    そこに二人の足跡を残していこう。
    それはきっととても不安な道で、向かい風も強い。
    二人で逃げ出したくなるかもしれない。
    それでも決して誰かがつけた足跡だらけの道を行ってはならない。
    流されてはならない。
    強く願い信じ続けて歩いていけば、必ずその先に…。


    ――――――――――
    次は「ジャム」でお願いします。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20296 / ResNo.16)  ジャム
□投稿者/ 肉食うさぎ 一般♪(1回)-(2007/11/16(Fri) 23:02:12)
    「苺ジャムが切れた?」


    深夜2時。
    携帯電話に心底呆れたように溜息を吐いた。

    深夜2時。

    深い睡眠に入ろうというときに、いきなり鳴り出した携帯に出れば
    いきなり言われた

    「苺ジャムが切れた」

    の一言。

    そんな事私の知ったこっちゃねぇ。

    こちとら毎日学校とバイトで忙しいんだ。
    文句の一つも言おうと電話の相手に話しかける

    「あのね。なんでんなことで電話してくるのさ」

    『・・・・・・・・・・・・・・。』

    「私はね、眠いの。わかる?明日も1限からなんだよね。」

    『・・・・だって。今日は誕生日でしょう?』

    「・・・は?」

    『朝に必要だと思ったんだけど・・。いらないならいいや』


    つまらなさそうに呟いて、電話は切れた。


    しばらく考えて、私は布団から起きると、ジーンズとパーカーを着て、首にはマフラーを巻いた。

    そして財布と携帯。
    バイクの鍵をつかむと、扉に向かった。


    (・・・確か近くのコンビニに苺ジャムが売ってたはず)




    今日は誕生日。


    私の好きな彼女のケーキには、苺ジャムが最高に合うのだ。











    ***********************
    お粗末様でした。

    次は「クリスマスにバイト」でお願いします。
引用返信/返信 削除キー/
■20297 / ResNo.17)  X'masにバイト
□投稿者/ 胡桃 一般♪(1回)-(2007/11/17(Sat) 01:15:35)

    街はX'mas一色。

    そして、今日はあたしが看護助手としてバイトしている小児科病棟もX'mas。


    「メリークリスマス♪」

    小児科病棟には短期の入院で済む子供もいれば、長期入院しなくてはならない子供…色んな病を抱えた子供達がいる。

    本当は家に帰って自由にX'masを過ごしたいが、それが叶わない子供の為にこうしてX'masパーティーをやっているのだ。

    X'masだけは、子供たちに病気の事も嫌な事も忘れて欲しいという願いを込めてこそこそ練習してきたX'masソングをナース達は歌う。



    *****


    「お疲れ様です☆」
    「パーティー大成功でしたね♪お先に失礼します!」
    「…あれ、胡桃さんなんでサンタの衣装でコート羽織っちゃうんですか?」
    「まだ一緒にクリスマスを一緒に祝いたい人が残ってるんですよ♪この衣装スカートだからコート着れば見えないからそれを利用します(笑)では、よいX'masを!」

    バイトを終えた私は、真っ先に愛しい恋人の元へ向かう。

    ピンポーン♪

    インターホンを鳴らすと、顔を出した恋人に抱き着いた。

    「バイト終わったV」
    「お前、まず一声がそれυ??」
    「アハハ、失敗した(笑)MerryX'mas♪」
    「はいよ、メリクリ(笑)寒いから上がれよ☆」

    家に通してくれた恋人に、私はコートを脱いでみせた。

    「見て見てV可愛い??」
    「お前なぁ…コスプレしなくてもいいから、わざわざ(笑)」
    「むぅう…↓」
    「サンタよりも白衣着てるお前が見たかったよ」

    ボソリと呟いた恋人に、思わず抱き着いた。

    MerryX'mas♪


    次は「クリスマスキャロル」で♪

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20318 / ResNo.18)  クリスマスキャロル
□投稿者/ 鷹司悠悧 大御所(328回)-(2007/11/25(Sun) 16:25:37)
    2007/11/25(Sun) 17:24:33 編集(投稿者)


    人の目を避けて...
    君の指先にそっと触れる...

    愛している…

    一瞬見詰めあった眸の中に...
    この想いを感じてくれた...?

    この指先が...火のように熱いことに...
    僅かに震えていることに...
    気付いてくれた...?


    「ふぅ〜ん…今年のクリスマスも予約済みなんだ…」

    女の子らしいお客が、つまらなそうにカクテルを飲み干す...
    時々見かける君目当ての子

    「決めてるんです。イブは親友と過ごすって…」

    君が低い声で応えている...



    親友......

    そう…去年のクリスマス…僕と君は親友だった……


    君の目が僕を微かな一瞬見つめ...そっと伏せられる...


    もう親友ではない...僕と君は愛し合ってしまった......
    こんなにも...
    焦がれるほどに君を愛してしまった......

    この...愛の重みを...
    受け止めてくれている証が欲しくて...

    夜の闇と...甘美に揺れるほの灰いクリスマスキャロルの灯りに紛らせて
    表情を取り繕い...

    今夜も
    硝子越しに君を見詰めている......





    次は
    ---甘い冬---

引用返信/返信 削除キー/
■20331 / ResNo.19)  甘い冬
□投稿者/ 金丸 大御所(412回)-(2007/12/01(Sat) 03:19:06)
    もうすぐ

    付き合って初めてキスした日


    そして

    大事な物を落とし無くした日


    幸せの絶頂から

    奈落の底へ


    幸せを感じた分
    こんなことになるの?と
    不安の渦と
    悲しみの沼に巻き込まれ沈んだ

    あれから一年

    甘い甘い夜

    辛く悲しい夜

    24時間もしない内に

    訪れた対極



    お前だけしか目に入らなかった

    お前の温もりしか要らなかった

    今でも思い出すと苦しい程に切なくなる




    戻ってきて欲しかった

    握りしめこの胸に強く押し付けたかった

    壊れる程君を探した



    あの2つの夜

    24時間の中の2つ


    君は何より優しかった

    君は何より温かかった

    甘い夜も

    辛辣の夜も



    君が居た



    ----------------------------

    次は

    『夜』でお願いします

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/

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