ビアンエッセイ♪

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■20585 / ResNo.10)  - 128 -
  
□投稿者/ Y 一般♪(6回)-(2008/02/20(Wed) 02:02:12)
    『こんなに激しく動かさないで下さい。

    また発作が起きたら苦しいですよ…。』


    そんな事を言いつつも
    本当は、私も同じ位ドキドキしていた。




    そして、自分と同じ様にまなみもドキドキしている事が




    少しだけ、嬉しかったのも確かだ。


    「もっと…

    どきどきしたい。

    颯に…どきどきしたい。」




    ずるいって。




    私はまなみを抱き締めて頭を撫でながら
    必死に理性を保つ為に自分の本能を抑えた。




    『颯にね、頭撫でられるの好きっちゃん。

    一番安心する。』


    「じゃあ、一緒に住んだら毎晩撫でてあげますよ。」


    『ケンカした日も?』


    「毎日です。

    なんなら、今ここで誓いますよ?」


    『信じる。

    颯は、嘘つかんもん。』


    「ケンカ…するんですかね?

    私達。」


    『そう言えばした事ないね。(笑)

    颯にはイラっとした事すらないなぁ…

    颯は?実はイラっとしても我慢してる事とかある?』


    「ないですね。

    先輩はいつでも私の味方でいてくれてますから。」


    『それはこっちの台詞やけん。

    正直、入院してると誰にも会いたくない日があるっちゃけど…

    そんな時でも、颯にだけはいつでも会ぃたぃもん。』


    「嬉しい事ゆ-てくれますね。」


    『本当だよ?』


    抱き合ったままで
    そんな話をした。




    私の胸元で


    『颯の匂いやぁ。』


    と言って嬉しそうにしているまなみの体は




    悔しくなる程にか細くなっていて




    まるで子供を抱き締めているようだった。


    『さ、先輩

    横になって。』


    そう言ってベットに寝かせると


    「え…もう帰ると……?」


    と、子犬の様な目で私を見つめるまなみ。


    『一回帰ってお弁当作ってきます。

    なにが食べたいですか?』


    すると目を輝かせて


    「ほんとに??
    やったぁ!

    何でも食べたいけど。。。

    じゃあね〜…美味しいスープが飲みたい♪

    あとはお任せっ!」


    と言って両手を広げた。




    私はもう一度まなみを抱き締めて


    「いい子で待っててください。」


    と言うと、荷物を持ってドアへ向かう。


    『颯…っ。』


    振り返ると
    不安そうな顔をしたまなみが


    「寂しいけん、はよ帰って来てね?」


    と手を振りながら言った。


    はい、と微笑んでドアを出た途端……

    (携帯)
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■20586 / ResNo.11)  - 129 -
□投稿者/ Y 一般♪(7回)-(2008/02/20(Wed) 03:04:42)
    まなみの前で耐え抜いた涙が溢れた。




    ドアからベットの距離で見たまなみは




    元々華奢な体が
    更に小さくなっていて




    真っ白できれいだった滑らかな肌は
    顔は青白くなり、腕には無数の注射痕が赤紫色に腫れ上がっていた。




    一番辛いのは、まなみだ。




    私が弱ってどうする




    両手で頬を叩き、ふっと息を吐き出す。




    帰り道




    小さな男の子が私に走り寄ってきて


    『オトシモノ。』


    と、私に小さな紙を渡して走り去っていった。




    折り曲げられた紙を開くと




    あいしてる




    そう書かれていた。




    見覚えのない字だが
    本当に私が落としたのならば




    きっとまなみがいつか鞄にでも入れておいたんだろう。




    私はそれを今後なくさない様に、財布に大事にしまった。




    家に着いて
    消化にいい様、野菜を小さく刻んで入れたミネストローネを煮込みながら、柔らかくてすんなり食べれるであろうリゾットを作っていると




    結希から電話がかかってきた。




    『もしもし。』


    「あ、もしもし颯ちゃん?
    おいら、ゆ-きやけど分かるかいな。」


    『はい、分かりますよ。

    こんにちは。』


    「今日すごかったらしいや〜ん♪

    今、亜也と一緒におるんやけど、興奮しすぎとって手におえんよ(笑)

    おめでとう☆」


    『ありがとうございます。』


    「あ!!そんでね?

    さっき清水ちゃんに電話して、例の颯ちゃんが姉ちゃんの病室に泊まれんかどうかの話してみたっちゃん。

    そしたらあっさりOKでたけん、是非今日と明日ごゆっくり〜♪

    てな事で、姉ちゃんはまだ知らんけん宜しくちゃ〜ん!」


    『ほんまですか?』


    「うん、嘘ついてどーするとよ(笑)

    今日頑張ったご褒美やね!!」


    『あの…ほんまありがとうございます!』


    電話を切って、適当に何着かの服を持ち




    出来上がったスープとリゾットを魔法瓶の水筒に入れ




    病院へと走って戻った。




    ハァハァ…と息を切らし病室に入った私に


    『早かったね?

    でも、そんなに急かしたつもりはなかったんやけど…ごめんね(笑)』


    とケラケラ笑いながらベットから出て私に近寄るまなみ。




    (携帯)
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■20587 / ResNo.12)  - 130 -
□投稿者/ Y 一般♪(8回)-(2008/02/20(Wed) 03:48:57)
    「あ…いや。

    私が早く会いたかっただけです。

    歩いて大丈夫なんですか?」


    息を落ち着けながらそう問うと


    「こんくらい大丈夫よ。

    颯ってば、心配しすぎ!」


    と、抱き付いてきた。




    この週末が終わると7月に入る。




    今年は暑くなるのが早くて、病院の中はもうほんのり冷房が効いていて
    汗をかいた私の体に心地よく冷たい風が当たる。




    私とまなみは2人掛けのボックスソファーが小さなテーブルを隔てて二つ置いてある双方に向かい合う様に座り




    まだ夕方の5時だが
    昼食を食べなかったというまなみに、スープとリゾットを持ってきた紙皿に移して出した。




    久し振りに食べる颯の料理だ♪
    と、ウキウキしながら匂いを嗅ぐまなみ。




    いただきます!
    と、手を合わせて




    それはもう美味しそうに完食してくれた。


    『まだありますけど、後にしましょうね。

    そんな急に沢山食べたら、胃がびっくりしてしまいますから。』


    「うん!

    颯っ…めっっっちゃ美味しかった!!

    本当にありがとう☆

    一緒に住んでも、料理は颯が作ってね(笑)」


    そんな事を言いながらこっちのソファーに移動して、私の方を向くようにチョコンと膝の上に座る。


    『たまには作って下さいね。

    私も先輩のポトフとか食べたいですから。』


    膝の上に乗っても、まだ私より頭の位置が低いまなみの顔を覗き込むと


    「ポトフ以外も作れるように練習せないかん(笑)」


    といたずらに笑い
    自分の作れる料理のレパートリーを指折り数えていた。




    軽い重みを膝で感じて




    それをどうしても失いたくなくて




    手放したくなくて




    何も考えずに
    【今】だけを感じたくて




    そのまま
    まなみを抱き上げ


    『散歩に行きませんか。』


    そう言って
    驚いているまなみをしっかりと抱き直し




    そのまま
    いつか一緒に福岡タワーを見た屋上へと連れて行った。


    『お姫様だっこ…

    こんな年なのに恥ずかしい。』


    なんて言ってるまなみに


    「まだ高校生じゃないですか。」


    と突っ込むと


    『それ…嫌味?』


    と鼻をつままれた。




    外はちょうど日が沈む頃で




    夕焼けの街が嫌になる位に綺麗だった。




    そして
    オレンジに染められた私の生きがいは




    腕の中で静かに目を閉じていた。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20588 / ResNo.13)  ……あ(゜ロ゜;)!!
□投稿者/ Y 一般♪(9回)-(2008/02/20(Wed) 03:57:00)
    久し振りすぎて、- 124 -の【亜也】の名前を間違って【亜希】にしてしまいました!!笑


    じゃあ直せとお思いですよね?


    私もそう思います(笑)


    でも、なぜかauの携帯で編集しようとすると途中で文章が消えてしまうようなのでお許しくださいm(T◇T;)m


    では、よろしければこの先もお付き合い下さい。


    Y

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20589 / ResNo.14)  - 131 -
□投稿者/ Y 一般♪(10回)-(2008/02/20(Wed) 04:37:33)
    そのままいたのは
    2、30分だっただろうか。




    蒸し暑い位だが、少し風が強くて




    まなみが着ていたのが薄手のパジャマだったので、病室に戻る事にした。




    腕は
    ビックリする位に全く疲れていなかった。




    動こうとした、その時


    『連れてきてくれてありがとう。』


    と、まなみが私の首に絡められた腕に力を入れた。


    「綺麗でしたね。」


    そのまま
    まなみのおでこにキス。




    すると
    まなみが私の首筋にキス。




    一瞬力が抜けそうになり、危うくまなみを落としそうになった。


    『先輩、危ない。』



    「だってしたかったんやもん。」


    反則の上目遣いで見上げられると
    さっき抑えたばかりの欲望が、また私の頭をチラつき出す。




    病室に戻っても
    窓際に立ちながらまだ夕日を眺めているまなみに後ろから腕を回し




    まなみは回された私の腕を両手で握る。




    まなみの頭の高さは
    ちょうど私のあごの高さで




    頭にあごを乗せていると、まなみが


    『颯、また背が伸びたっちゃない?』


    と、前を向きながら穏やかな声で言った。


    「そ-かも分かりませんね。

    伸び盛りなんで。」


    と言って、今度は私が後ろからまなみの首筋にキスをした。




    まなみの体がビクン…と動いて




    私の腕に頭を寄せる




    私はもう一度




    今度はなぞる様に細くて長い首筋を舐めた。




    甘い吐息が漏れる




    耳たぶを軽く噛んでみると




    吐息は声に変わった。




    そのまま手をまなみの柔らかい胸に移動すると、さっきよりも強く心臓が高鳴っていた。


    『苦しくなりそうになったら、絶対に言って下さい。

    いいですか?』


    耳元でそう言うと




    まなみはもうそれだけでも感じてしまう状態で、やっとの事で首を縦に2回振った。




    首や耳を愛撫しながら
    胸に置いていた手をゆっくりと動かす




    その内まなみは立っていられなくなり
    また抱きかかえて
    さっきのソファーへと運ぶ




    今度は正面から




    鎖骨や手の指などを愛撫




    まなみの息が上がってくると




    クールダウンの為に
    濃厚で愛の溢れるキスをした




    パジャマのボタンを一つ、二つ…外していき




    現れた綺麗な体に




    挨拶代わりの軽いキスを重ねていく。






    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20590 / ResNo.15)  - 132 -
□投稿者/ Y 一般♪(11回)-(2008/02/20(Wed) 05:08:05)
    ここは病院




    いつ誰が入ってこようが不思議ではない。




    ましてや
    今はまだ消灯の時間にもなっていなければ




    面会の時間だって過ぎてはいない




    でも、私達は止められなかった。




    久し振りに感じるお互いのありのままの体温が、常識など打破って




    そのスリルさえも快感に感じてしまえる程だった。




    何度まなみが頂に達したのかは分からない。




    十分すぎるほど愛し合った2人は、冷房が効いた部屋でも汗をぐっしょりかいていた。




    まなみは放心状態で私にもたれかかり、幸せな時間の余韻に浸っている




    『ちょっと待ってて下さいね。』


    まなみの新しい替えのパジャマと、お湯で濡らしたタオルを持ってソファーに戻ると




    まなみは満たされた顔で眠っていた。




    起こすのは可哀相だが、汗をかいたままの状態で冷房に当たって風邪をひかれては困るので




    温かいタオルで体を拭いて、パジャマを着替えさせた。




    幸い、起こさずに済んだようだ




    ベットに運んで布団をかける。




    テーブルの上には、屋上に行っていた間に運ばれてきたのであろう
    カピカピになった病院の夕食と薬が置いてある……




    食事はともかく
    薬は飲ませなあかんよな。。。




    とても気持ち良さげに眠るまなみの寝顔と薬を何度か見比べて




    やはり一瞬だけでも起こして薬を飲ませる事にした。


    『先輩。

    ……せ-んぱい。

    まなみ。』


    うっすらと目を開けたまなみが私の顔を見てガバっと起きる。


    「私…ごめ…っ……

    寝ちゃった!!

    せっかく颯と一緒にいれる大事な時間やのにぃ………。」


    そう言って俯くまなみに


    『そりゃあれだけ疲れる事すれば眠くもなりますよ。』


    と声を掛けると


    「ちょ……っ…!

    颯のバカぁ………。」


    と、耳を真っ赤にし
    両手で顔を覆っていた。


    『先輩、薬飲んで下さい。

    食後30分以内て書いてますから…

    なんかちょっと口にできますか?』


    「颯のゴハン。。」


    『はい。

    じゃあちょっと待ってて下さいね、用意しますから。』


    さすが魔法瓶




    まだ湯気が立つ程に全然熱いままのスープとリゾットを病院食の隣に置く


    『どうぞ。

    熱いから気を付けて下さいね。』


    「一日ニ食も颯のゴハンなんて幸せすぎ!」


    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20591 / ResNo.16)  - 133 -
□投稿者/ Y 一般♪(12回)-(2008/02/20(Wed) 05:43:12)
    そんな事を言う割に
    一向に手を付けようとしないまなみ。




    不思議に思って
    まなみの顔を見てみると




    私と目が合うなり
    にっこり笑って
    口を開き、あ-んと言って甘えてきた。


    『先輩…。

    お姫様だっこなんて恥ずかしい…とかゆ-てませんでしたっけ?』


    「ん〜…だって。

    あんな事した後ってなんか甘えたくなるっちゃもん。。

    一回だけ!……ね?」


    『そんなもんなんですか?笑』


    「そんなもんやでぇ〜(笑)」


    ムリヤリ真似た関西弁は、妙にうさん臭かったけど
    やけに可愛くて


    『はい、口開けて下さい。』


    「やった♪」




    やってもた




    完敗ですわ。




    こんな姿
    おかんやこのみが見たら目を丸くして固まってしまうやろう。




    いや、むしろ
    過去の自分が見てもきっと信じてもらえへんやろうな。




    そんな事を考えながら、気付けば結局最後まで食べさせてあげた激甘な私




    人間ここまで変われるもんやねんな。




    突然ふっと漏らした笑いに
    まなみが


    「颯、気持ち悪いよ(笑)」


    と突っ込む


    『自分でも気持ち悪いです。』


    と答えて薬を渡す。




    まなみはそれを受け取って飲むと
    私があげた腕時計で時間を確認して


    『もう時間だ。。』


    と寂しそうに呟く。


    「そうですね。

    そろそろ時間ですね。」


    と言ってあっさりと立ち上がる私に


    『私ばっかり寂しいみたい……。』


    と頬をふくらます。




    私は微笑んで
    簡易ベットを取り出す




    え………?




    と驚くまなみに


    『二日間ここにいますよ。』


    と告げると


    「なんで!?」


    と状況を飲み込めないまなみがセッティングした簡易ベットに飛び乗ってくる。




    いきさつを説明すると


    『嘘じゃないよね?!

    もう私…死んでもいい!!』


    とか言いながら抱き付いてきて


    「そんな事ゆ-なら、私帰りますよ。」


    という私のイジワルに


    『嘘っ…!!

    嬉しすぎて寿命が10年延びた!!』


    と焦って弁解していた。




    その夜まなみは
    興奮からか、なかなか寝付かず




    狭いね〜…なんて言いながらもずっと簡易ベットから出ずにくっついていた。




    やっと寝息が聞こえてきた後
    私も久し振りにまなみを抱き締めて眠れる幸せをかみ締めながら穏やかな眠りについた。


    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20592 / ResNo.17)  待ってました
□投稿者/ あ 一般♪(1回)-(2008/02/21(Thu) 00:20:21)
    更新されるのずっと待ってました(^O^)
    続き楽しみにしてます。頑張ってくださいねo(^-^)o

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20593 / ResNo.18)  あサン♪
□投稿者/ Y 一般♪(13回)-(2008/02/21(Thu) 06:41:53)
    ありがとうございます(≧∀≦)

    忘れないでいてくれた事を何より感謝します(笑)

    これからも読み続けていただければ幸いです☆

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20597 / ResNo.19)  - 134 -
□投稿者/ Y 一般♪(14回)-(2008/02/21(Thu) 17:43:24)
    3時間ほどで目が覚めた私は




    まなみをベットに移して、簡易ベットをしまい




    一服しに屋上へと向かった。




    携帯の電源を入れると、留守電が入っていた。




    内容はおかんからで
    一言だけのシンプルな伝言だった




    【どこいてんの〜?】



    そうや
    おかんに何も言わんと来てたんやった。




    時間を確認すると、まだ朝の5時




    メールにしとこ




    【送信メール】
    宛先:おかん
    件名:無題

    本文:ごめん。
    この週末は泊まり込みでまなみの病院におるわ。
    一応○○病院やから。


    ―送信完了―




    煙草に火をつけて
    思いっきり吸い込む。




    ゆっくりと吐き出した白い煙が、晴れ渡った空に消えていく。




    朝独特の匂いと




    忙しく鳴きながら飛び回る鳥の声




    金色に輝く太陽の光が徐々に強くなるのを
    ただぼーっと眺めながら




    最高においしい煙草を味わった。




    部屋に戻ると
    スヤスヤと眠る愛しい人がいて




    しばらく眺めていると




    ヘラっと笑った。




    何の夢見てるんやろ…




    不思議




    こうやって見ていると




    まなみがいなくなってしまうかもしれない…なんていう不安など
    全く考える事ができない。




    私の根拠のない自信は、昔から突拍子もなく現れては現実化されていく。




    今もそう




    まなみは絶対死なない、という自信がふつふつと心に湧いてきて




    きっとそうなるであろう未来を信じる事が出来る。




    もちろん
    根拠なんてこれっぽっちもないけどね。




    それにしても
    綺麗な顔立ちやな…




    寝てるだけなのに
    どことなく色気が漂う感じなんかが




    いつもはすっかり忘れている4つの歳の差を思い出させる。




    まなみは、時々その事を気にしてはため息なんてついて大袈裟に落ち込んだりしてるけど




    私はこの歳の差を
    二人にとっての枷だと感じた事は一度もない。




    頬にそっと触れてみる




    温かい。




    安心しや…まなみ




    怖いもんなんて




    私が全部とっぱらったげるから。




    静かに目を開けたまなみが、頬に当てられた私の手を握ってこう問う


    『颯……眠れんやったと?』


    「すごく安眠できましたよ。」


    『私も。

    ここは病院で、私は病気だって事…

    忘れられた。』


    (携帯)
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