| 「着きました!」
「琵琶湖?」
「はい(^^♪ 降りますか? それとも このまま?(笑)」
「降りる!(笑)」
車から降りて 2人で遊覧船乗り場の桟橋に立った。
「ホントは 海に行こう思ったんですが さすがに…で 近場にしました(笑) 今日は 水の音の方がいいと思って…」
「うん…」
寄せる波の音の他は 何も聞こえない。
時々 対岸の道路を行き交う車のヘッドライトが見える。
コウちゃんが 私の体を抱き寄せる。
「コウちゃん ごめんね」
「何が?」
「急に呼び出して…あんなに 根掘り葉掘りになるなんて…知ってたら 電話なんかしなかったのに…」
「大丈夫ですよ(笑) 少しだけ 覚悟して行きましたもん(笑) 『あんたなんか 恭子の相手として認めない』って言われなくてよかったです(笑) 」
「私が選んだ人に そんなこと言わせるわけないじゃない…」
「恭子さん 長女だもんね(笑)」
「そうよ(笑)」
「自分のことは後回しにする…(笑)」
「そうそう(笑) でも コウちゃんには 押しの一手で突き進んでる(笑)」
「なんで?」
「だって…待ってたら いつまで経っても 何も起こらないでしょ(笑)」
コウちゃんは 声をあげて笑った。
「お友達は こんな強気の恭子さん しらないんだろうなぁ(笑)」
「多分…けど…もしかしたら 啓子は 気付いているかも…」
「そっか…啓子さんに 謝っといてください。せっかくのお食事会に しゃしゃり出てしまって…」
「気にしないで! 彼女も コウちゃんを呼び出すことに乗り気だったんだから…(笑)」
「だったらいいんですけど…」
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