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■7304
/ inTopicNo.41)
神聖な契約 第二十三話
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□投稿者/ 左眼
付き人(66回)-(2013/10/09(Wed) 18:06:30)
第二十三話
あのお仕置きの後、冴と玲の愛情はより深まっていた。
恥ずかしい姿を婚約者に見られ、膝の上で失禁までした玲を冴は優しく抱きしめた。
あの時から、玲は冴にすべてを委ねる気持ちになっていた。
だから冴に抱かれたい気持ちは、以前にもまして強くなっていた。
しかし、冴は性に対して潔癖で、キスより先には進もうとしなかった。
神聖な契約の儀式までは、処女を守る。冴は玲にも自分の信念に従わせていた。
だから、儀式の後の初夜が二人にとって、初めて肌を合わせる機会になるはずだった。
神聖な生贄に、選ばれなければ、二人は二人きりの甘美な初夜を迎えるはずだったのだ。
この美しい処女のカップルが、鎌田によりマザーに報告された時、二人の運命は変わった。
マザーが即座に生贄にするよう命じたのだ。
神聖な儀式の前に、処女でなくなる前に、マザーの生贄になる。
マザーの命令は絶対で、二人を生贄にする準備が、二人の知らない間に整えられていた。
生贄になる娘達は、その宿命を知らされない。
清らかな躰を、マザーに捧げなければならない宿命を。
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■7327
/ inTopicNo.42)
神聖な契約 第二十四話
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□投稿者/ 左眼
付き人(67回)-(2013/10/17(Thu) 12:48:57)
第二十四話 冴と玲 ホテルから閉ざされた部屋に
黒くて重い扉の向こうにその部屋はあった。
生贄のためだけに使われるその部屋は、閉ざされた部屋と呼ばれている。
生贄に必要なもの、恐怖、羞恥、痛みを与える装置や道具が備えられていた。
何年間に一度だけ、重い扉が開けられ、何も知らない生贄のカップルが連れて来られる。
生贄が犠牲になるのは幸せの絶頂にいる時がふさわしい。
天国から地獄へ、落とされる時の生贄たちの表情をマザーは愛していた。
神聖な契約の儀式と祝宴が、ホテルで執り行われた。すべて滞りなく、済ませる事が出来、冴と玲は二人並んで来賓や親族が帰るのを見送っていた。
玲は白のウエディングドレス、冴も白のタキシードを着たまま手をつなぎ、来賓に挨拶している。
二人とも幸せな気持ちで満たされていた。
今夜はホテルのスイートルームで初夜を迎え、明日新婚旅行に出発する。
最後にそれぞれの両親を見送った後、冴は玲の肩を抱き、額にキスをした。
「とても、きれい」「冴さん、あなたも」
二人が抱き合い、キスをしようとした時、黒いドレスを着た女達数人が二人を取り囲んだ。
「あなた方をお連れします」
「どういう事ですか?何かの間違いでは?」
女達の中で、注射器を手にしているのが二人いて、背後から玲と冴の首に針を刺した。
意識を失い倒れる二人を、他の女達が慣れた仕草で抱きかかえ、用意してあった車に乗せる。
ロビーにいた誰も、二人の誘拐に気が付いていない。
車は閉ざされた部屋を目指して走り出した。
目が覚めた時、玲はウエディンドレスを着たまま見知らぬ部屋にいた。
広いベッドの上に寝かされていたが、天井に大きな鏡が備え付けられていて自分の姿が映っている。
ドレスの裾が乱れ、太腿の上まで見えてしまっている。
顔を赤らめて、裾を下そうとして体が動かないのに気付いた。
意識と感覚ははっきりしているのに、手足に力が入らず全く動かす事ができない。
「目が覚めたみたいね」
「助けて」恐怖でかすれていたが、声は出た。
「冴を隣に寝かせなさい」
マザーの声がして、黒いドレスを着た女が冴を抱きかかえて来た。
玲の隣に並べるように、寝かせた。
恐怖でこわばった、美しいカップルの姿が天井の鏡に映る。
冴もタキシードを着たままの状態で、目は覚めているが、体を動かせないでいる。
「助けて、ひどい事しないで下さい」
「こわい、だめ、やめてください」
二人のか細い哀願の声を無視して、マザーが二人の服を脱がせ始めた。
黒いドレスの女達が手際よく助け、二人はショーツ一枚の姿にされた。
天井の鏡に映るお互いの裸体が見えるが、手足を動かすことができない。
次はショーツを脱がされて、それから何をされるのか?
玲も冴も羞恥と不安で、涙を浮かべていた。
「お願い、お許しを。私達はマザーに忠誠をちかいます」
「これ以上脱がさないで下さい。許して下さい」
マザーは、冴のうなじを撫でた後、玲の長い黒髪に手をおいた。
「お前たちは過ちを犯していない。美しく清らかなだけなのです。それ故、私の生贄に選ばれた。運命を受け入れなさい」
「いやー」「ああー」
マザーの手で、二人のショーツが下され哀れな悲鳴が上がる。
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■7330
/ inTopicNo.43)
神聖な契約 第二十五話
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□投稿者/ 左眼
付き人(68回)-(2013/10/18(Fri) 16:30:44)
第二十五話 マザーと生贄 閉ざされた部屋
全裸にした冴と玲を見て、マザーが冷酷に微笑む。
二人とも、身体を動かす事はできず、不安と羞恥で美しい顔を赤らめている。
マザーがまず、冴に近づいた。
両脚を開き、性器を検める。
ラビアが開かれ、ピンク色の粘膜が露わになる。
クリトリスが摘まれ、処女膜の周りを指がなぞる。
自分の、もっとも秘めておきたい部分が天井の鏡にはっきりと映っている。
玲にも見られている。
「見ないで、玲」
そう言おうとした時、気持ちと無関係に躰が反応し始めていた。
マザーの指が、じらすような愛撫を続けている。
オナニーの経験もない冴にとって、初めての感覚。
自分の意思では動かない躰が、痙攣しのけぞり始めた。
「あーつ、あーつ」
初めてのオーガスムスで、悲鳴のような喘ぎ声が出た時、マザーの手が離れた。
マザーの手が、隣の冴に移る。
「許して、だめ、あーつ、あーつ」
同じ事が玲の、躰でされている。
鏡の中の玲のクリトリスが尖り、花の奥から愛液が滲みだす。
玲の泣き声が喘ぎ声に変わり、躰が痙攣する。
大きく開かれた、二人の秘部から出た愛液がシーツまで濡らしていた。
クリトリスと乳首は固く尖り、充血したままだ。
婚約者がいたぶられ、自分がいたぶられているのに、躰が反応しマザーを求めている。
二人の目から涙が出ていた。
「美しい、清らかな涙」
マザーが二人の、頬にキスをして流れる涙をなめる。
「お許しを、せめて玲だけでも」
冴が哀願した時、マザーは自分も全裸になり股間に白蛇の性具を装着していた。
振動を始めた白蛇が鎌首をもたげる。
マザーが、冴の脚の間に入る。
何をされるのか、悟ったが体を動かずことができない。
大きく開かれた脚は動かず、濡れている花の中に、白蛇が容赦なく挿入されていく。
マザーの体が覆いかぶり、腰が激しい上下運動を繰り返した。
避けた処女膜から流れる血液が、冴の白い太腿を流れた。
見てはいけない、と思いながら玲は目を逸らすことができない。
愛する婚約者が、白蛇に犯されている。
泣き叫んでいる冴はそれでも美しかった。
やがて、泣き声が悦びの声にかわって来た。
次は自分が犯される。犯されるところを冴に見られる。
「あーつ、あーつ」
やがて、泣き声のような、喘ぎ声とともに冴の躰がのけぞった。
冴から離れたマザーが、玲の脚の間に入る。
股間には、白蛇が破瓜の血液で赤く染まりながら振動している。
玲は恐怖の声を上げた。
しかし自分の秘部が愛液で濡れ、性具の挿入を求めている事も分かっていた。
玲の股間から、破瓜の血が流れ悦びの声を出し始めた時、黒いドレスの女達も服を脱ぎ始めた。
裸になったマザーの娘達、武田や文、鎌田らもそれぞれに交わりだす。
閉ざされた部屋に女達の悦びの声が満ちた。(完)
長いお話を読んでいただいた皆様、どうもありがとうございました。
完結!
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■7339
/ inTopicNo.44)
Re[2]: 神聖な契約 第二十五話
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□投稿者/ のん
一般人(1回)-(2013/10/27(Sun) 19:02:20)
とても綺麗な描写で、最後までうっとりとした気持ちで読ませていただきました。
次回作を楽しみにしています。
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■7342
/ inTopicNo.45)
のんさんへ
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□投稿者/ 左眼
付き人(69回)-(2013/10/28(Mon) 12:28:25)
感想何回もいただいてありがとうございました。
楽しんでもらえて嬉しいです。
また書きます。その時、再会出来るのを楽しみにしてます。
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■No7096に返信(左眼さんの記事) > 第十話 マザーと武田 貴族監察院貴賓室 > 性の悦びを支配することで、マザーは貴族社会に君臨していた。マザーの祝福のない性行為は不道徳とされ、罰せられる。貴族監察院は、マザーが認めていない婚姻外の性行為や自慰行為を摘発し、矯正教育をするのが表向きの役割だ。 > そして監察院の隠された使命は、マザーに美しい娘を提供する事だ。神聖な生贄と呼ばれる処女のカップルが毎年選ばれる。それ以外にも囚人の美しい女が、マザーの寵愛を受ける事がある。 > 監察官は、マザーの気に入りそうな囚人を選び、マザーに特別教育の申請をする。マザーが満足すれば、監察官に褒美が与えられる。 > 監察院の最上階にある貴賓室がマザーの執務室になっている。院長室より広く豪華な室内は高級ホテルのスイートルームの様になっていた。デスクとソファー以外に奥には浴室や寝室が備え付けられている。 > 武田がマザーの呼び出しを受けたのは、23番の尋問に成功した日の翌日の夜だった。貴賓室に入るのは初めてで、武田は緊張していたが、あの美しい囚人23番をマザーが気に入られたのではないか、と推測していた。 > 侍女から勧められたソファーには座らずに、直立不動のまま報告を始める。 > 「仰せのとおり処女検査をしました。ヴァージンでしたが、クリトリスの刺激には敏感で、自慰の習慣を自白しました。例の写真の入手先も供述しました。女学院のシスター梨花です。生活指導の教官ですが、以前から悪い噂があります。許可をいただければ、逮捕し、尋問します」 > 「よろしい。許可します」 > 「ありがとうございます。23番ですが、この通りの美形の処女です。マザーの特別教育を受けるのにふさわしい、と存じますがいかがでしょうか?」 > 武田から渡された写真を見て、マザーは微笑んだ。 > 「美しい娘ね。気に入ったわ。でももっと気に入っている娘がいるの。武田君、あなたよ」 > 武田の顔が赤らむ。 > 「きれいなだけじゃなく、優秀で強い女を抱きたい気分なの。いい仕事をした褒美に、女にしてあげるわ。覚悟はいい?」 > 「はい。光栄です」 > 驚きと緊張で武田の声はうわずっていた。 > 「いろいろな噂を聞いているかもしれないけれど、怖がる必要はないわ。侍女に案内させるから浴室で体を清めなさい。貴族の娘と同じように、初夜の儀の作法で女にしてあげる。侍女に儀式の用意もさせているの」 > マザーに抱かれることは、監察官の将来の出世にもつながる。武田にとっても最高のチャンスだったが、初めての体験を前に、不安と恐怖、羞恥心がまだ処女である武田を動揺させていた。 > マザーの正体は白蛇という噂があった。マザーに女にされた、娘も白蛇になるという。目の前の美しい年齢不詳の権力者、マザーは、確かに白蛇の様な肌と両眼を持っていた。美しい白蛇の瞳に睨まれると誰も逆らう事ができない。 > 「分かりました。よろしくお願い致します」 > 緊張で声が震えていた。 > 侍女が武田の前に跪き、一礼した。 > 「私が、お世話をさせていただきます。お嬢様はこれから花嫁になり、神聖な儀式に臨まなくてはなりません。まずは浴室に参りましょう」 > 侍女に連れられて、武田が浴室へ向かった。いつものエリートの監察官ではなく、不安げな娘の表情になっていた。 >
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