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■2000 / 1階層)  合図で始まる恋(10)
□投稿者/ 遥 一般人(13回)-(2005/06/11(Sat) 17:53:45)
     私は左手で自分の体を支え、右手を美柚の体に伸ばした。美柚は顔を隠すように私の胸に額を預けてくる。
    「ここ、かな……?」
     もう少し焦らそうか、とも思ったけど、時間もあまりないことだし…何より、私の指が彼女の潤いを求めていた。
    「んっ…はぁ……ん…」
     かすかな亀裂に触れ、指でそっと往復する。下着はしっとりと彼女の蜜を含み、布越しに触れた私の指を濡らすほど、溢れている。
     それを充分確認してから、指を離した。
    「ここじゃないの?」
    「いやっ…やめ…ちゃ……いいの……そこ………」
     美柚は素早く反応して、途切れ途切れになりつつも、懇願する。膝の横でかたく握っていた美柚の左手が、私の手首にしがみつく。
    「ここでいいならいいって、ちゃんと言ってくれないと。」
     自然にクスクスと笑いが混ざる。ピンクに染まった美柚の肌が、羞恥を帯びた声が、そして敏感に私に答えてくれる体が、たまらなく可愛い。
    「……っ…はぁあん…そこ…嬉し…い、です…あぁ…」
     今度は手の平全体をつかって、ゆっくりと彼女の亀裂をさする。
     美柚は大きく体を震わせた。すっかり荒くなった息にもれ出す声も、少し大きくなっている。
     まだまだ、囁きに近い喘ぎだけど。
    「こうしたら、聞こえるかな…?」
     言いながら、2本の指で布越しに亀裂を割り開くように、円を描いた。
    『くちゅ…くちゅ…』
    「…っ……ぁ…」
     湿った音に、美柚が息を飲んだ。少し体が強張る。
    「ほら、聞こえる?」
     円を描く指の動きを少しだけ乱暴にすると、淫靡な音も勢いを増す。
    「…は…い……あぁん……だめ…」
     素直に答えておいて、まだどこかで理性が口をはさむ。私は黙って、即座に指を離した。
    「いや……蘭…さ…お願、い…」
     首を小さく左右に振る。私の手首を掴んだ美柚の手が、無意識にだろう、私の手を秘所に誘導しようとする。
     私は美柚の手を掴み返し、それをはばんだ。
    「お願い、です…もっと……触って、下さ…い」
     クスクス……また笑いがこぼれてしまう。
    「恥ずかしいなら、もういいのよ?」
     自然と冷静になる、私の声。美柚はフルフルと首を振る。
    「じゃあ……どんなふうに触ろうか?」
     恐る恐る、という感じで、美柚が顔を上げた。潤んで、朦朧とした瞳で、私を見上げる。
    「直接…触って、下さい……」
    「そういう時は自分で準備してね。」
    私の言葉にすぐにまたうつむこうとした美柚を制すると、意を決したように自ら、下着をおろした。
     スカートで隠してしまって繁みも見えないが、それがかえってそそる。
    「いい子ね、美柚。」
     直接触れると、それだけで蜜が指にからみついた。そっと円を描くと、車内に響き渡るようにはっきりと、音をたてる。
    『くちゅっくちゅっ…』
    「はぁあん…ぅんっ……あ…」
     美柚が奏でる2つの音を楽しみながら、私は蜜をたっぷりと指に絡め取った。そしてツーーっとそのままなで上げる。
    「はんっ!…あ…あっ……くぅ…ん…」
     蕾に辿りつき、からめとった美柚自身の蜜を、そこにたっぷりと塗りつけた。
     美柚の体はよく跳ね、喘ぎも囁きから、はっきりしたものになっている。
    ……少し反応が良すぎるかな…これじゃあ……
    「ん…ああぁんっ…あ…い…」
     すっかりほころんだ蕾をさすると、私を見上げたままだった瞳がきつく閉じた。私の腕を抱きかかえるようにして、しがみつく。
    「蘭さっ…い…ちゃう……もぉ…」
     少し惜しいな、と思いつつ、美柚の唇に唇を重ねた。優しく舌をからめとり、下では指で蕾を荒々しく弄ぶ。
    「……ん…んぅう……はぁあああんっ…!!」
     最後の瞬間、自分の体を支えていた手も私の背に回して、由美はしっかりと抱きついてきた。
     私も両手で美柚を抱き、快感の残滓の残る美柚の唇を吸い、舌を弄って、体を離した。
    「…ごめんなさい……」
    「なに?」
     いきなり謝る美柚の髪に触れ、乱れた髪を直した。
    「私だけ、気持ち良く…」
     美柚のそんな言葉に、たまらずまた、強く抱きしめた。
    「美柚、気持ち良かった?」
     抱きしめられたまま、コクンとうなずく。
    「ちゃんと言いなさい」
    「あ…はい、気持ち良かった、です。…すごく…」
     私は腕を解き、もう一度美柚の髪を直す。
    「それが聞ければ私は満足。さあ、もう行きなさい」
     正面に向き直り、ドアのロックを外した。美柚は動かない。
    「あの…また会ってもらえますか?」
     美柚は不安そうに言った。

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