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■5685 / 4階層)  姫鏡台・5
□投稿者/ 葉 一般人(11回)-(2009/04/11(Sat) 23:34:39)
    「‥お姐はん、嬉しおす」
    さらりとした黒髪が頬を撫でる。
    「ずうっと待っとったんどすえ、長いこと」
    ベッドに仰向けに横たわる私に跨り、赤い襦袢を肩から滑り落として女が囁く。
    身体の重みも温かさも普通の人間と変わらない。肌は白いが生きている人間のものだ。怖いという気持ちはなかった。
    女の指がパジャマの上から身体を撫で、乳首を探り布越しに愛撫する。私の腰の辺りに跨る女の秘所は既に熱く潤い、溢れている。
    「姐はんの意地悪‥」
    私のパジャマの前を開きながら女が呟く。
    「恥ずかしいの我慢してあんなに誘わしといて‥まだ焦らさはるの?‥」
    乳房をきゅっと掴まれ、顔を埋められる。指と唇と舌で丹念に撫で回され、泣きたいほどの切なさに胸が詰まる。
    「分かってる‥初めての時もそうやった‥教えてくれた時‥」
    女の唇が片方の乳首を包み、音を立てて吸う。その間にもう片方は女の指に絡められ、ますます硬くなっていく。
    「あっ‥」
    「気持ちいい? 姐はん‥気持ちいい?」
    絶妙な舌使いと指使いに身体が浮く。くすぐったいのと快感とで言葉にならない。
    「ああ‥お姐はんのおっぱい、美味しい‥」
    「ああ‥」
    私も手探りで女の乳房を掴み、闇雲に揉みしだく。乳首は既に硬く尖り、摘むと女の全身が痙攣した。
    「私にも‥頂戴」
    女は呑み込みも早く、互いの乳房が顔に当たるように身体の向きを変える。私達は赤子のように互いの乳首を吸い、舐め合い、甘噛みして喘ぎ合う。
    「‥んっ‥ん‥」
    互いの身体は重なったまま次第に下りていき、女は私の、私は女の股間に頭を挟んだ。
    「はあ‥」
    互いに太ももを抱き手の平を這わせ、ほとんど同時に舌を伸ばす。鼻先をぬめる繁みに埋め、一心不乱に舌先を動かす。
    「ああっ―――いい‥!」
    言葉とは裏腹に逃げようとする腰を両腕で抱きすくめ、硬くなったクリトリスにむしゃぶりつく。
    「気持ちいい‥」
    勝手に腰が動いてしまう快感の中、死んでもいいと私は思った。
    「うちも同じえ」
    心でも読んだのか、身体の下の方で女が答えた。
    「どんな客に抱かれても嫌なだけやった―――お姐はんだけや。ずっと、ずっと」
    喘ぎやよがりとは違う、童女のような声だった。快楽がひたすら募る中、頭の片隅の醒めた部分がそうか、と呟いた。そこまで言ってくれる人があるのなら、我が生涯に一片の悔いなしでも有りかもしれな‥
    「なっ―――」
    女が何か言った気がした。

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