SMビアンエッセイ♪

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

■7010 / 3階層)  双子の愛情表現 W
□投稿者/ 玲奈 一般人(4回)-(2013/01/10(Thu) 13:57:59)
    「…さ…、…さん」
     髪が優しく撫でられている。それと同時に誰かの声も聞こえる。
     頭が少しクラクラして、心地よい感じの微睡みを彷徨う。だが、どうにも腕に違和感を感じてしまう。寝違えても嫌だからと姿勢を正そうにも、身体が全然動かない。
    「目は醒めましたか、姉さん?」
     突然耳元で小夜の声が聞こえる。
     何事かと声をかけようとしたところで、中途半端な状態から一気に覚醒する。
    『えっ、え、え…なにこれ、さ、小夜、一体何してるの!?』
    「姉さんを後ろから支えているだけですよ」
     パニックに陥るあたしに対して顔を綻ばせ、冷静に切り返してくる小夜。ふふふ、と妖しく笑う。
    『…いや、そうじゃなくて! 手、解いてよ!』
    「それはダメですよ、これから誕生日のお返しをしてさしあげるのですから」
     ……ダメだ、日本語の意味は分かるけど理解ができない。とりあえず、落ち着いて今の状況を把握しよう。
     先程まで居間にいて、女の子三人で仲良く話していたはず。それがいつの間にか部屋を移動している。この部屋は小夜と明紀の部屋だ。更に言うなら二段ベッドの下の階に腰掛けている。ここまではまだ理解できる。
     二段ベットのカーテンレールより少し上、備え付けの洋服フックにアタシの腕が縛られている。フックの形は落ちないよう鉤爪状をなしているため、アタシの低い身長では一度立ち上がらなければ外すことができない。更には、先ほど小夜自身が発言したように後ろから抱きしめられている。
    「姉さん、凄くいい香り。それにとっても可愛いです。ホント、食べてしまいたいくらい」
    『えっ、えっと、ありがとう?』
     本能が、動物的なにかが早鐘を打っている。早く逃げろ早く逃げろと。
    「誕生日のサプライズ本当に嬉しかったです、有難うございます」
    『う、うん、何回も聞いたから分かってる。それで、なんでこの仕打ちになってるのか説明してくれる?』
    「ええ、ですからお礼なんです、これは――」
     言うが早いか両手で頬を押さえつけられ唇を吸われる。
     あまりに突然の出来事で放心をしてしまうが、次の瞬間には舌を使ってアタシの舌にからみつき、そして吸い上げる。慌てて頭を振ろうとするが、頬と顎を押さえ込まれ動きを封じられる。
    『んっ、んぅ、んんん〜!!』
     十秒、二十秒、三十秒、たっぷり口の中を蹂躙した後にようやく唇が解放される。
     とっさのこと過ぎたため、呼吸をするのも忘れてしまっていた。そもそも軽いキスしか経験のないアタシとしては、初めてのディープキスで、呼吸の仕方なんてものが分からなかった。意識が遠のく寸前まで呼吸を我慢していたため、荒い息遣いで酸素を懸命に取り込む。生まれて初めて空気がおいしいと感じてしまう。
    「ごめんなさい、危うく窒息させるところでした。姉さんの涎が、口の中が、あまりにもおいしかったので、ついつい夢中になってしまいました」
    『はーっ、はーっ、はーっ…………』
    「もう、お顔を真っ赤にして、とても可愛いです」
     何かを頑張って喋ろうとするが、空気を吸うことが優先事項となっているのか言葉を紡げない。
    「インターバルはおしまいです、2ラウンド目にいきましょう」 
     そういうと、再度唇を、口の中を奪われる。小夜の舌が、涎が入ってくる。拒絶しようと舌で防ごうとするが、うまい具合に絡め取られ、一心不乱に舐め回され、強く吸い付かれる。
    『んっ…ふぁっ…んぅぅぅ、んっ…ふぅっ……ぅんっ…』
     何度目のキスだろう、そう思えるほど小夜は何回もディープなキスを繰り返している。次第に酸欠の為なのか身体から力が抜け、思考能力がどんどん低下してくる。小夜からの一方的な口づけを繰り返される中、それは突然やってきた。
     身体が熱く火照りだす。触りたい、触って欲しいという疼きが襲う。
    「…ぷはぁ、ようやく効いてきましたか?」
    『んくっ、何をしたの!? まさか、薬でも盛ったの!?』
    「いいえ、お薬なんて盛ってないですよ。大体、姉さんのおいしい料理にそんなことできるはずがありません」
    『なら、なんでこんなにも身体が……ぁ…』
    「お香ですよ、心の壁を取り除く類のやつです。姉さんったらキスだけであんなに息を荒げて、沢山吸い込んでしまいましたからね。私達は慣れているから大丈夫ですが、初めての姉さんには少し強すぎましたか?」
    『…少し…んっ……なんて、レベルじゃ、くぅ……なぃ…』
     気づけば太ももをすり合わせ、必死で疼きを鎮めようとしていた自分自身がいた。キスだけでこんな気持ちになっている自分がとても恥ずかしく、更に顔を赤く染めてしまう。
    「後で下もちゃんと弄ってあげますから、今はまだ我慢してくださいね、姉さん」
     小夜はアタシが着ているフリル付きのキャミの裾を掴むと、一気にたくし上げた。たったそれだけで、アタシは半裸も同然の下着姿を晒してしまう。
    『や、やだ、ちょっ……』
     慌てて元に戻そうとするが、手はピンッと張った状態で上に拘束されているため、動くに動けない状態となっている。
    「ねえ、姉さん……覚えていますか? 私達が初めて会った時のこと、私がどんな風に姉さんを見ていたのか」
    『え…』
    「純粋にカワイイと思いました。小動物みたいなのに頑張ってお姉さんぶろうとする一生懸命な姿、目をくりくりさせての上目遣い。正直、あの場でなければ押し倒してしたところです。それからというもの、姉さんの姿を見るたびに我慢の連続でした。でも、それも今日までです。両親の海外出張、三人でのお留守番、まさに千載一遇のチャンスというものです。沢山愛してあげますからね、姉さん。どんな姿で、どんな風に鳴いてくれるのか教えてくださいね」
記事引用 削除キー/

前の記事(元になった記事) 次の記事(この記事の返信)
←双子の愛情表現 V /玲奈 →双子の愛情表現 X /玲奈
 
上記関連ツリー

Nomal 双子の愛情表現 T / 玲奈 (13/01/10(Thu) 13:50) #7007
Nomal 双子の愛情表現 U / 玲奈 (13/01/10(Thu) 13:53) #7008
│└Nomal 双子の愛情表現 V / 玲奈 (13/01/10(Thu) 13:55) #7009
│  └Nomal 双子の愛情表現 W / 玲奈 (13/01/10(Thu) 13:57) #7010 ←Now
│    └Nomal 双子の愛情表現 X / 玲奈 (13/01/10(Thu) 19:48) #7012
Nomal 感想 / 美都 (13/01/13(Sun) 13:55) #7015
│└Nomal Re[2]: 感想 / 玲奈 (13/01/14(Mon) 20:37) #7016
Nomal Re[1]: お詫び / 玲奈 (13/01/14(Mon) 20:53) #7017
Nomal 双子の愛情表現 T / 玲奈 (13/01/14(Mon) 20:53) #7018
│└Nomal 双子の愛情表現 U / 玲奈 (13/01/14(Mon) 20:55) #7019
│  └Nomal 双子の愛情表現 V / 玲奈 (13/01/14(Mon) 20:59) #7020
│    └Nomal 双子の愛情表現 W / 玲奈 (13/01/14(Mon) 21:40) #7021
│      └Nomal 双子の愛情表現 X / 玲奈 (13/01/14(Mon) 22:46) #7022
│        └Nomal 双子の愛情表現 Y / 玲奈 (13/01/15(Tue) 00:48) #7023
│          └Nomal 双子の愛情表現 Z / 玲奈 (13/01/19(Sat) 23:45) #7031
Nomal ドキドキ / あかり (13/03/02(Sat) 15:33) #7072

All 上記ツリーを一括表示 / 上記ツリーをトピック表示
 
上記の記事へ返信

Mode/  Pass/

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -