ビアンエッセイ♪
HOME
HELP
新規作成
新着記事
ツリー表示
スレッド表示
トピック表示
発言ランク
ファイル一覧
検索
過去ログ
[
最新記事及び返信フォームをトピックトップへ
]
[ トピック内全63記事(61-63 表示) ]
<<
0
|
1
|
2
|
3
>>
■22326
/ inTopicNo.61)
Re[1]: すこしづつ…U-58
▼
■
□投稿者/ 桃子
一般♪(41回)-(2018/07/21(Sat) 12:01:48)
「でも…約束の時間に 手土産を持って現れた19歳は 私の想像を超えていました。
和室で 座布団を外してキチンと挨拶するのを見た時点で 気後れしたのは 私の方でした。
和室に通したのは 『足崩していいよ』で余裕をみせる という腹積もりだったのですが…
これが 見事に玉砕で…(笑)」
「坂本クン 全然 姿勢が崩れなかったの(^^♪ 『足崩していいよ』は 最後まで言えなくて…
だから この人も ずっと正座のまま(笑)」
母の言葉に ミカが少し微笑んだ。
「結局…私は 坂本クンの『凛とした佇まい』と 理路整然とした発言に 圧倒されて 父親としての威厳を
見せることが出来なかったんです。
その代わり 坂本クンが 娘のことを 真剣に思っていてくれる姿を見ることができました。
そこに賭けることにしたんです。もし 2人が上手くいかなくなったとしたら それは 坂本クンに
非があるのではなく 娘が 坂本クンの気持ちに応えることが出来なかったからだろう…と…」
父は そこで ひと息ついた。
「ミカさん 南郷さん…私は 私の意地を通した結果 早々に坂本クンと会う羽目になりました。
娘の気持ちを大切にする理想の父親 なんかじゃないんですよ。
今 お父様は ご自分の意地を通そうとしていらっしゃる。
お二人が その『意地』に対してどう向き合うのか…もしかしたら そこを見極めようとして
いらっしゃるのかもしれませんね…」
引用返信
/
返信
削除キー/
編集
削除
■22327
/ inTopicNo.62)
すこしづつ…U-59
▲
▼
■
□投稿者/ 桃子
一般♪(42回)-(2018/07/21(Sat) 12:28:54)
「南郷さんは 娘を送ってきてくれると 必ず 主人の様子を訊いてくれます。
私が応えている間に 娘は 必ず 主人に「顔 出す?」と訊きに行きます…
結果は いつも同じですが…」
ミカのお母さんが 言った。
「会いたくない意地 と 会わせたい意地 の 根比べね…」
母が言った。
「勝敗をつけるとしたら… 会いたくない意地 が 負ける」
父が言い切った。
「でも…会いたくない意地が 会う と言った時 しり込みしたら 会わせたい意地 の負け…
次の機会は 2度と来ない」
南郷さんが しっかりと 父の顔を見た。
「ふたりは 今のままでいい。何も気負わず ただ 真剣であることだけを伝えればいい…
坂本クンが 私の意地に応えたように おふたりも お父さんの意地を 正面から受けなさい」
「ありがとうございます」
南郷さんとミカが 父に頭を下げた。
引用返信
/
返信
削除キー/
編集
削除
■22328
/ inTopicNo.63)
すこしづつ…U-60
▲
▼
■
□投稿者/ 桃子
一般♪(43回)-(2018/07/21(Sat) 12:37:58)
みんなが帰ったあと
コウちゃんが バーボンのロックを作ってくれた。
「珍しいね…」
「たまには…こんなカンジもよろしいのでは?(笑)」
「うん」
「あの2人 うまくいくよね」
「大丈夫ですよ」
コウちゃんの「大丈夫」には 不思議な安心感がある。
「なんかおつまみ持って来ましょうか?」
立ち上がったコウちゃんに…
「うん…コウちゃん!」
「はい?」
「これからもよろしくね(^^♪」
「恭子さん… そういうのは…冷蔵庫開けてる時じゃない時に言ってくださいよ(笑)」
「バカ…もう言わないっ」
戻ってきたコウちゃんが言った。
「拗ねた顔も好きですよ(笑)」
「あっ!」
「何ですか?」
「今…何て言った?」
「えっ?…」
「好き って言ったよね?」
「ええ…言いましたけど…」
「初めて聞いた!」
「そんなことは無いと思いますが…(笑)」
「ううん…初めて!だって…私…告白の時も 好きって言われてないもん!」
「そうでしたっけ?(笑)」
「うん! ねっ もう1回言って(^^♪」
「言いません(笑)」
「なんだ…つまんない…」
「お風呂入ってきますっ(笑)」
「うん」
寝室に戻った時 コウちゃんは スヤスヤと寝息をたてていた。
今夜は 本当に眠ったらしい。
(お疲れ様でした…)
私は コウちゃんの額に軽く触れてから 伸ばされた右腕に頭を乗せた。
引用返信
/
返信
削除キー/
編集
削除
このトピックをツリーで一括表示
<前の20件
トピック内ページ移動 /
<<
0
|
1
|
2
|
3
>>
このトピックに書きこむ
入力内容にタグは利用可能です。
他人を中傷する記事は管理者の判断で予告無く削除されます。
半角カナは使用しないでください。文字化けの原因になります。
名前、コメントは必須記入項目です。記入漏れはエラーになります。
入力内容の一部は、次回投稿時の手間を省くためブラウザに記録されます。
削除キーを覚えておくと、自分の記事の編集・削除ができます。
URLは自動的にリンクされます。
記事中に No*** のように書くとその記事にリンクされます(No は半角英字/*** は半角数字)。
使用例)
No123 → 記事No123の記事リンクになります(指定表示)。
No123,130,134 → 記事No123/130/134 の記事リンクになります(複数表示)。
No123-130 → 記事No123〜130 の記事リンクになります(連続表示)。
Name
/
E-Mail
/
Title
/
URL
/
Comment/ 通常モード->
図表モード->
(適当に改行して下さい/半角20000文字以内)
■No22304に返信(桃子さんの記事) > (あたし ケンカ売ってる?)と思った瞬間 > > 「恭子さん 嫌な思いさせちゃってごめんね…」 > > Madamが声をかけてくれた。 > > 「この人 ヒロが大学卒業したら 手元に呼びたいって言いだして…」 > > 「えっ?」 > > 「でね…あの子には 生涯をかけてお付き合いしている人が居るから そっちには帰らないよって > 言っちゃったの( *´艸`) > そしたら 今度は その人に会わせろって…(笑) とうとう根負けしちゃって…ホント ごめんね…」 > > 「いえ…」 > > 「あの子の中では 私たちのことは もう…無かったことになっているんですね」 > > 国木田さんは 大きなタメ息をついた。 > > 「あの…宏海さんは ご家族のこと 本当に 何も言っていませんが それは 恨みや憎しみからでは > ありません」 > > 「どうして あなたが そんなこと言えるの?」 > > 「宏海さん 一度だけ言ったことがあるんです。 > こっちに来てすぐの頃 大切なことを教えてくれた人が居るって…」 > > 国木田さんだけでなく Madamも 私をみつめている。 > > 「色々な手続きが済むまで 学校に行けなかった時 毎日 昼休みに コーヒーを飲みに来るおじいさんの > 相手をするようになって… > そのおじいさんは 宏海さんのことを『ボン』と 呼んで コーヒーを1杯 飲む間だけ 他愛ない話を > して 仕事に戻られていたそうです。 > お店に来るようになって 1ヶ月が過ぎた頃 宏海さんに > 『おまえさんは 何もかも失くして この街に来たと思っているかも知れんが… > ここに来たことで おまえさんは 自由に生きられるようになったんじゃないか? > おまえさんを手放した家族・受け止めた家族…両方の家族から もらった自由を大切にしなさい』って > おっしゃったそうです。 > そこで初めてそのおじいさんがマスターのお父さんだってことがわかって > 『道理で 自分のこと よく知ってるハズですよね』って…笑ってました… > 宏海さん 今でも おじい様の言葉を忘れていないから ご両親のこと何も言わないんだと思います…」 > > そこから先は 言葉が続かなかった。
File
/
アップ可能拡張子=> /
.gif
/
.jpg
/
.jpeg
/
.png
/.txt/.lzh/.zip/.mid
1) 太字の拡張子は画像として認識されます。
2) 画像は初期状態で縮小サイズ250×250ピクセル以下で表示されます。
3) 同名ファイルがある、またはファイル名が不適切な場合、
ファイル名が自動変更されます。
4) アップ可能ファイルサイズは1回
200KB
(1KB=1024Bytes)までです。
5) ファイルアップ時はプレビューは利用できません。
6) スレッド内の合計ファイルサイズ:[0/500KB]
残り:[500KB]
削除キー
/
(半角8文字以内)
完結!
BOX/
お話が完結したらチェックしてください!
プレビュー/
Mode/
通常管理
表示許可
Pass/
HOME
HELP
新規作成
新着記事
ツリー表示
スレッド表示
トピック表示
発言ランク
ファイル一覧
検索
過去ログ
-
Child Tree
-