ビアンエッセイ♪

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

[ 最新記事及び返信フォームをトピックトップへ ]

■17190 / inTopicNo.41)  海鏡の月-32-
  
□投稿者/ 金丸 ベテラン(229回)-(2006/11/07(Tue) 00:52:47)
    ドトールに入り注文していると背後から花が挨拶してきた

    「おぉっ!!お久しぶりっ。」

    「お久しぶりですっ。お邪魔しますっ。」

    「はははっ。花さん髪バッサリ切ったんだね。」

    「あっ、そうなんですよ!!ほらー、気づいてくれるんだよ。」と花が外見の変化に疎い四季に言うと

    四季は苦笑した。

    「海ちゃん髪茶色くしました?」

    「そうそう。気づくの早いねぇ〜。」とあえて四季を見ながら笑った。


    先に出てきた二人分のコーヒーを手に四季が席をとり、花の告白の話が始まった。


    今日告白しに行ったのにどうしても言えなかった花と

    昨日今日と背中を押した四季と

    言えなかった気持ちが痛い程わかる海


    海は四季に告白した時の心中や状況を交えてアドバイスし

    四季は昨日と今日の朝に続き花の背中を押した

    二人は花の告白を心から応援し


    2つの灰皿がいっぱいになるまで話し続けた。


    海は腕時計を見てタイムリミットが来たことを知っていたが

    どうしても花の力になれないものかと時間を無視した。


    しばらくして話が一旦まとまり

    四季が時計を見ると

    とうに海が行かなければならない時間が過ぎていた


    『時間過ぎてんじゃん。』

    「知ってる。これ吸い終わったら行くよ。」

    「ん?」と花がキョトンと二人を見ると

    四季が『こいつ仕事なんだよ。』と答えた

    「こんな時間からですか?!」と相変わらず抜けない敬語で花が言う


    『そーなんだよ。なんたって水商売だから。』

    「意外でしょ?」と海は笑った


    花は相変わらずキョトンとしながら「うん。」と正直にも答えてくれた


    「はははっ。みんなそう答えるよ。」と笑いながら言い
    海はタバコを消した。


    海が鞄を腕にかけてトレーを持つと、既に準備していた花が「あっありがとうございますっ。」と言うと

    四季が『力持ちさんだから大丈夫。』と笑って言った


    まぁね

    と思いながら海は笑った。


    ドトールを出て駅に着きホームで海と四季、花で別れることになり


    また花は「お邪魔しました」と別れ際に二人に言った。


    『そんなことないよ。』と四季は優しく花に言い

    海は笑って見送ったが

    心の中で「花さんだったら邪魔とは思わないよ」と思っていた。



    改めて


    四季の大切な人に逢い

    その人に向ける四季の優しさ

    海の好きな四季の一面を目にして

    海は幸せな気分になっていた

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17191 / inTopicNo.42)  海鏡の月-33-
□投稿者/ 金丸 ベテラン(230回)-(2006/11/07(Tue) 01:36:04)
    向かいのホームに花を見つけ

    電車の中から手を振った


    四季と花は電車が発進し見えなくなるまで手を振り合っていた


    その情景に海は二人に愛しさを抱く



    座席に戻り すぐに四季が降りる駅に着いた


    「明日連絡ちょーだい。」

    『へ?』

    「ほら逢えるか逢えないかって。」

    『あ〜わかった。』

    「気をつけてね。」

    『おぅ。』


    ドアが閉まり

    手を振った


    また

    姿が見えなくなるまで

    ずっと



    先程と同じ想いを抱きながら


    本当は仕事休みたかった と考えていた。



    そのまま花が言った「お邪魔しました」の一言を考えた


    花さんなら許せる

    四季の親友さんも許せる





    四季の彼氏も許せるな


    あとアコちゃん


    四季が大切にしている人なら

    邪魔とは思わない



    それにしたって仕事面倒だなぁ…



    電車の中でやむなく化粧をしながら


    ふとよぎる



    今日は

    四季どうしたんだろう


    なんかあったのかな

    話したいことがあったのかな


    ただ逢いたかっただけなんだろうか





    その日の仕事で海は

    ヘマが多かった

    そして

    珍しく酔っ払っていた



    深夜仕事が終わり家に帰り

    へべれけで着替え、顔を洗ってベッドに潜り込んだ





    明日


    逢えるといいな




    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17193 / inTopicNo.43)  海鏡の月-34-
□投稿者/ 金丸 ベテラン(231回)-(2006/11/07(Tue) 21:39:25)
    ♪〜

    ん…

    ♪〜

    ん…?

    ♪〜

    「んがっ!!!」
    海は目を開けると同時に携帯を開いた。
    四季からのメール

    『おはよ〜。ヤッパリ今日無理になった(>人<)』


    「マジか…。」

    画面を見て少し落胆する


    「おはよー。わかった(*´ω`)」


    さて

    今日はどうするか。
    タバコを吸って時計を見ればまだ午前中で、海は暇つぶしに掃除を始めた。

    頭の中が四季でいっぱいで落ち着いて居られなかったのだ。

    とうとう掃除する所が無くなり

    タバコに火をつける


    出かけようかな


    どこかに出かけたい


    行こう



    ヨシッとタバコを消して立ち上がりお風呂場に向かう。

    服を脱ぎながら


    あー

    新しい下着買わにゃーいけんなー…


    シャワーは熱めに浴びた


    あとストールと…


    あー髪切りてーが口癖になる程伸びた髪の毛は洗うのが面倒で


    まぁあのエスニックのお店行きゃいいか…


    急いでる訳でもないのに早めに上がる


    だいぶ伸びた髪はなかなか乾いてくれないので

    頭にタオルを巻いて歯磨きを始めた


    んー


    んー


    んー…



    今日は頭の中がいつも以上に四季だらけ

    何をしてても四季以外のことを考えている時間の方が少ない位だ


    服を着て、歯磨きをしたまま廊下に出ると海の姉の葉子と出くわした


    「ひょーはやへにかえふとおもふー」

    「あ?うんわかった。」

    「おひやへなんかひふー?」

    「お土産?毛布。」

    「ひゃーほれはむひはから ふっきーほか」

    「あーいつものクッキーで。」

    「ほーい」



    よく会話が成り立つなと思いながら口をゆすいだ


    さすが姉妹

    と感心しながら髪を乾かす。


    海は髪の毛だけには気を使う


    「いい髪だね。」と褒められる所だからだ


    めんどくせーし化粧はいいか

    と眉毛だけ描いて上着を羽織る


    腕時計をはめてタバコに火をつける


    フーッと煙を吐き出すと


    四季の顔が浮かんだ


    んー


    んー…


    ん゛ーっ…




    やっぱり少し


    寂しいな

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17195 / inTopicNo.44)  海鏡の月-35-
□投稿者/ 金丸 ベテラン(232回)-(2006/11/09(Thu) 04:18:15)
    もう

    電車に乗っても

    歩いても

    コーヒーを飲んでいても

    頭の中は四季だらけ。


    今頃

    親友さんのあのマシンガントークを聞いているか

    または悩みを聞いているか


    しているんだろうか。



    久しぶりに来たエスニックファッションばかりのお店に入ると

    強いお香の匂いがした


    上着ないかな

    んー…。


    あまり好きではないデザインばかりで


    パンツに手を伸ばす。


    あんま派手目じゃなくて

    生地が柔らかいので…


    なかなか見当たらないので店員に話しかけた


    すると奥からタイのパンツを持ってきてくれた


    「ちょっと面倒だけどはきやすいですよ。」


    海は一発でそのパンツに惚れた。


    「じゃぁこれください。あ、でもまだみます。」

    「じゃぁ預かっておきますね。」

    ドレッドヘアーのお姉さんはきつめの顔を接客用笑顔をする。


    ストールストール…麻…綿…


    海はマフラーと手袋がつけられない体質で、どのショップに行っても一瞬触って落胆する

    唯一つけられるのは麻の布だけだ。


    これでいっか


    ストールを抱え店内をうろつく。


    あ…


    四季のお香だ



    手に取り匂いを嗅ぐ


    鼻の奥と

    頭の中と

    胸の中に

    切なさが広がる。


    レジに行くと

    手にはお香を持ったままだった。


    「コレ全部お願いします。」


    袋の中にはタイパンツとお香とストール



    とうとう買ってしまった


    あぁ


    手を出すまいと思っていたのに…。



    駅ビルに行き

    下着売場に行った


    新しい下着はピッタリで


    2カップ大きくなった胸を見て落胆する。


    そんな姿を見て店員は「どうしたんですか?」と声をかける。

    「いや…胸がでかいのが嫌なんです。」と苦笑いをすると

    「私なんかパッドいっぱい入れてこの位にしてるんですよ。」と少し怒ったような笑顔になる。


    「ははっ…」

    気まずい…



    早々にその下着を買って駅ビルを出る


    コーヒーショップでクッキーを買い

    カプチーノを頼む



    まだ入りたてだろう店員さんはレジ打ちを先輩に確認する


    「カプチーノは店内でお召し上がりですか?」と慣れない笑顔が照れくさそうで


    優しい気持ちになり
    「はい。」と笑顔で答える。


    頑張れ新米


    と心の中で呟き


    テーブルに着いた。



    カプチーノの泡がきめ細かいこの店は



    海の大好きな場合だ

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17207 / inTopicNo.45)  海鏡の月-36-
□投稿者/ 金丸 ベテラン(233回)-(2006/11/10(Fri) 20:23:46)

    カプチーノを一口飲む度

    ため息が出そうになる。



    4ヶ月か…



    思い浮かぶのは

    日の沈む光と共に見た

    あの横顔。



    携帯を開いても

    スケッチブックを開いても


    何をしよう、何を描こうよりも四季の姿が浮かぶ



    気づけばカプチーノは空になり

    タバコは灰皿に数本


    時が経つのが早い。


    重い腰を上げ

    「ありがとうございました。」と初々しい笑顔の店員に軽く会釈をして

    ホームに向かう。




    寒さに気づいた



    あぁもうこんなに寒くなっていたのか



    服の隙間から入り込む冷気に


    寂しさが増す



    電車の窓に流れる光を見やる


    木々の影を見やる



    握り締めた手は



    私の体温しかない








    私が月なら


    あなたは太陽だろうか



    月は太陽の光を浴びて


    青く

    朱く

    白く光る



    私は


    風の姿を


    失ってはいないだろうか

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17209 / inTopicNo.46)  海鏡の月-37-
□投稿者/ 金丸 ベテラン(234回)-(2006/11/10(Fri) 20:39:35)
    暗い部屋は

    白い息が生まれる


    口をつぐみ

    電気をつけた。


    がらんどうな部屋


    なんの温かみもない。


    部屋着に着替え

    顔を洗う


    私は最近

    この義務的になった習慣が嫌いになりつつある



    部屋に戻り

    袋からお香を取り出す。



    そのまま匂いを嗅いだ


    強い強いその匂い


    四季の服に染み付いた匂いが蘇る


    ライターで火をつければ


    あの部屋で薫った匂いが蘇る


    気づかぬうちにお香は消えても


    匂いが残る



    手を握る


    あの温もりを探す


    蘇る景色


    蘇る情景


    蘇る幸せ


    蘇る


    切なさ




    ベッドの中でうずくまる



    目を瞑り


    頭の中に

    四季の温もりを呼び戻す



    あの安らぎが戻る



    今日は



    幸せと


    切なさと


    寂しさに包まれた日




    夢の中


    君に逢えるだろうか

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17222 / inTopicNo.47)  海鏡の月-38-
□投稿者/ 金丸 ベテラン(235回)-(2006/11/11(Sat) 22:52:38)
    体温計の電子音が響く


    -37.9℃-


    喉も痛けりゃ鼻も詰まって

    節々が痛くてダルい

    完全に風邪だ。



    バカは冬に風邪引かないんじゃなかったっけ…


    バッチリ夏風邪は引いたのに…


    回らない頭はそんなことしか浮かばない。


    重い体は動いてないのに痛くて


    息をする度痛みが走る喉は声がかすれて

    それでも痛めつけるように口にするタバコ


    まずくても咳込んでも吸うのは

    寂しさを他で埋められないニコチン中毒者だからだろう。



    ぐったりした目線の先には鳴らない携帯


    心細くなりメールを送る


    しばらくして返ってきて光る画面に流れる着信音


    もうそれだけで少し元気になる。



    寂しい時は


    心細い時は


    君を思い出す



    目を瞑り


    匂いを呼び戻す



    そうやって


    私は強くなった



    そうやって


    私は




    君の色を濃くする





    気が付けば数年


    抱き締めたい想いは強く


    傍に居たい想いは強くなった。




    11月の寒空の下



    新たな感情が形になった



    それは戸惑いと


    まだモヤのかかる


    温かいもの



    これは


    私の強さとなる



    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17234 / inTopicNo.48)  海鏡の月-39-
□投稿者/ 金丸 ベテラン(236回)-(2006/11/14(Tue) 02:25:27)
    私が―

    最初に一人暮らししたいと思ったのは

    家族から解放されたいが為


    後付けで―

    独りで何もかも出来るようになりたいから

    家族から離れて甘えのない生活を送ることが

    自分を成長させるんじゃないかと

    思ったから。


    最近は

    あまり家族から離れたいと思わなくなった

    ちゃんとそう感じてはいるけど


    それよりも


    疲れたって一言が


    君の疲れたって一言が

    一人暮らしを願わせる。


    疲れたって言われても

    今は飛んで行けないし

    長くは居られない。


    限られた私の出来ることすら

    ままならないこの距離


    ままならないこの状況


    歯がゆい思いは

    日に日に強くなる。


    逢いたい


    そう言わなくなったのは


    色々理由はあるけど


    逢いたい


    言葉にしてしまえば

    出来ないことは目に見えて

    やれないことが目の当たりにされて

    自分が無力に思えて


    心の中で


    ごめんね


    って呟く



    ただ一緒に寝ることさえ

    滅多に出来ない今



    ただ一緒に寝るだけでも出来る

    一人暮らしを叶えようと躍起になる。





    『ただいま』



    「おかえり」



    『疲れた』



    その会話が


    早く出来るようになりたい




    ありがとうが聞きたい訳じゃない


    ただ


    ただ私は


    気持ち良さそうに寝る

    君の顔を

    ただ眺めたい



    起きた時


    スッキリした顔が見たい



    君が元気になれるようなことをしたいんだ


    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17303 / inTopicNo.49)  海鏡の月-40-
□投稿者/ 金丸 ベテラン(239回)-(2006/11/23(Thu) 03:20:46)
    優しい眼で笑う

    優しい歌を歌う


    そんな貴女に

    手を伸ばし

    抱き締められる勇気が私にあれば


    そう願う時がある。


    大好きの一言が

    メールじゃなく

    ちゃんと私の声で貴女に届けられる勇気があれば


    そう願う時がある。


    ため息をつく貴女の横に

    寄り添える勇気があればと

    願う時がある。



    同じ道を歩く時

    私から手を繋ごうと

    手を出せる勇気があればと

    願う時がある。


    愛しいと胸が切なくなった時

    抱き寄せられる勇気があればと

    願う時がある。



    ごめんの一言が

    ちゃんと言えればと


    悔しくなる時がある。




    あぁ


    あの頃

    呆れたように見えたあの眼差しは

    愛情の眼差しだったのかもしれない



    訳もわからず涙がでる



    沢山気づかなかったことがある


    ありがとうの言葉が

    言えない代わりに涙になる



    幾千のありがとうが

    いっぱい詰まった涙が

    一粒


    また一粒



    あの眼差しを浮かべる



    ありがとうも
    ごめんなさいも

    ロクに言えない


    気づくのだって

    これでもかって程遅い



    ありがとうが溢れてくる


    ごめんなさいが溢れてくる



    あの眼差しには愛情が溢れてる

    あの腕には愛情が溢れてる

    歩くスピードにだって

    握り締めたあの手にも

    あの時貴女から流れた言葉にも


    空を見上げた時にだって


    愛情が溢れてる



    なんで気づかなかったんだろう


    涙は


    ありがとうの数より少なく


    流れ続ける

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17304 / inTopicNo.50)  海鏡の月-41-
□投稿者/ 金丸 ベテラン(240回)-(2006/11/23(Thu) 03:52:28)
    悔しさの涙でも

    寂しさでも

    自分への怒りでも

    後悔の涙でもない




    ただ

    ただ

    ありがとう

    ごめんなさい


    あの時の四季を思い出すと涙が流れる



    ごめんなさい


    ありがとう



    ごめんなさい


    ありがとう




    ごめんなさい


    ありがとう



    いくら書いても足りない

    いくら言っても足りない

    いくら涙を流しても足りない

    何をしても

    何を言っても

    到底追い付かない程


    私は


    愛情をもらってる



    なんで気づかなかったんだろう


    私は


    何に怯えていたんだろう



    もう

    怯えることはない


    尽きないありがとうを

    尽きないごめんなさいを

    そして

    届くかわからないけど

    今以上の愛情を


    貴女に

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17310 / inTopicNo.51)  海鏡の月-42-
□投稿者/ 金丸 ベテラン(241回)-(2006/11/24(Fri) 00:23:12)
    いつか

    いつの日か

    憧れているあの地に

    還りたいあの海に

    逢いに行きたい



    悲しみも

    愛しさも

    溢れたあの地に。



    最期はあの地で迎えたい


    骨は海へ

    悲しみも海へ

    愛しさも海へ


    永久の輪に

    生きたい




    例え独りで逝こうとも

    例え四季と離れていても



    例え四季が知らぬとも


    眼を瞑り

    四季を浮かべ

    波に共鳴し

    青い空に



    それが出来れば

    私は幸せだ



    私の体が

    私の心が

    例え命の輪車に触れられすらしないとしても


    その輪を

    見守ることは出来る


    その輪を

    守ることは出来る



    優しく

    包むことは

    出来るのかもしれない



    遠い

    遠い遠い未来


    例え四季が傍に居ないとしても


    私は想い

    想い出す


    あの眼差しを

    あの温もりを

    あの歌声を。


    例え

    届かなくとも

    私は

    雲に託す

    風に託す

    空に託す

    星に

    月に託す



    4つの言葉を




    そう誓うからこそ

    今を幸せに生きられる


    独りも悪くないと思える





    君が幸せであればいい


    本当にそう想っていることは

    君が一番わかっているだろう



    君が幸せなら

    私は笑い

    幸せだと思える



    そんな私を見ている君が

    一番わかっているだろう




    話したいことは沢山あるけど

    これから

    口からでるのは

    とても少ない言葉に

    なるかもしれない





    私の愛は無償の愛だと

    君は言ったけれど


    無償の愛なのは

    君の方だ




    だから

    優しい笑顔が見える


    だから

    安心出来る



    四季


    私は今

    充分過ぎる程幸せだよ


    振り返ることはない


    歩めばいい


    君の思うまま

    君の願うまま

    君の求めるまま



    心配しなくていい




    もうすぐ

    君の近くに行くから

    逢いたくなったら呼べばいい

    逢いたくなったら来ればいい




    私はいつでも君を両手で迎えるよ


    私はいつでも両手で見送るよ



    だから


    君が想うまま


    私は君の周りを廻るよ






    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17313 / inTopicNo.52)  海鏡の月-43-
□投稿者/ 金丸 ベテラン(242回)-(2006/11/24(Fri) 18:53:55)
    愛とは

    こういうことなのかもしれない


    言葉にすることも

    絵にすることも

    音にすることも

    私には出来ないけど


    こうやって

    小さな手を握った時の温もりや

    優しい声や

    愛おしい笑顔に触れた時


    切ないような温かさが胸に響く



    大声で笑って

    泣き顔を見て顔がくしゃくしゃになる

    そんな時の胸の温かさ


    空を見上げ

    地に咲く花を見つめ

    風に揺れる木々を見て

    ゆったり流れる水を見て


    二言三言交わす中に

    安らぎがある



    ゆっくりと

    歩く路筋に

    一つ一つ花が咲く



    ゆっくりと

    歩く路筋に

    春風が吹く



    七色に

    輝く雲が流れる



    わかるだろうか


    なんて難しいんだろう


    私の顔を見せられたら

    一番手っ取り早いのかもしれない



    嬉しくて

    温かくて

    切なさが少し



    あぁ

    なんて難しいんだろう


    言葉にすればするほど

    遠くなるような気がする



    今この表情を

    誰かに見せられる時はくるのかな


    到底恥ずかしくて

    見せられない気がする


    でも


    多分その時は来るだろう



    愛情を表すのは

    恥ずかしいことじゃないって

    いつか

    素直になれる時は来るだろうか



    素直になれた時

    気づかれなくてもいい

    その時気づくことに意味があるんじゃないんだろう



    愛は

    ただ包むことにあるのかもしれない

    愛は

    ただ迎え見送ることなのかもしれない



    いつか気づく


    それが今



    遅いかもしれないけど

    気づけたことは

    私に大きな意味がある




    君に触れられたことに

    君に出逢えたことに

    君の傍に居られることに


    感謝するのは

    日々連なる



    私がこれから

    抱き続けていきたいと

    強く胸に刻むのは


    君にもらった愛と

    君への愛と


    気づけた愛



    この温かさを

    この手に

    この眼に

    この胸に

    この体に…





    ずっと囚われてきた

    必要とされることが

    生きる意味


    そうじゃない



    なんて言葉にしていいかわからない



    だけど


    だから



    胸に強く刻める






    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17400 / inTopicNo.53)  海鏡の月-44-
□投稿者/ 金丸 ベテラン(249回)-(2006/12/03(Sun) 00:26:53)
    友達のともさんの実家に遊びに行った。

    元々四季の親友で

    何故だか二人で帰省した。


    空が綺麗で

    空気が綺麗で


    その世界にある雲は生きて

    様々な形になる

    腹筋が痛くなるほど笑い

    息が出来なくなるほど笑い

    私の知らない四季の知らない時代の写真や

    趣味で撮った写真を見せてもらった

    朝方まで話した


    心の病気があっても

    変に気を使うと逆効果だろう と

    いつもの私で居た


    ただ

    心から笑おうと

    優しい気持ちを隠さずに笑おう

    そう心の中固く想った。


    自分の頼り無さに

    怒りが湧いた瞬間もあった


    だけどそれは

    ともさんが望んでいることじゃない

    だから

    心の奥にしまって

    ただ話を聞き

    素直に笑顔を向けた。


    長く居る程

    ともさんは綺麗に見えてくる

    心にある美しさや

    優しさや

    人を笑わせ

    隠さずに笑う姿

    人を思いやる気持ち

    想いに体が、想いが行動がうまく噛み合わない時があると話す時


    それらを知る度

    時折みせる表情が

    目を奪う


    あぁ

    この人は

    綺麗な人なんだ




    心の中

    四季の向こうに居た人が

    今はもっと私に近くなる



    そうなったことが

    心底嬉しかった


    不器用な愛情しか表せないけど

    もっと

    自然と傍に居られるようになりたいと願った





    行きのぎこちなさも

    帰りの電車では無くて

    ともさんが苦手なトンネルの中は

    沢山喋って

    誰にも見せていないものも

    内心逃げ出したいほど恥ずかしくても

    特別に見せた


    ほんとにね

    誰にも見せてないんだよ

    四季にさえも。


    そう言うと

    嬉しそうに優しく笑ってた


引用返信/返信 削除キー/
■17401 / inTopicNo.54)  海鏡の月-45-
□投稿者/ 金丸 大御所(250回)-(2006/12/03(Sun) 01:14:37)
    ともさんが

    四季と少しでも逢わせたいと言ってくれて

    ともさんを駅まで送ったらとんぼ返りしようと思っていたけど

    逢うことにした。

    一緒に帰ると一通り連絡した後

    一通のメールが四季から届いた




    「彼氏と会うかい?」



    あぁ

    ついに来たかこの時が


    逢いたいと願い

    逢ったら私は笑えるだろうか と

    少し心が乱れた


    深呼吸して頭を整理する

    「うん」

    そう送った後


    とうとうか

    私の中で

    何か変化することが起きるかも知れない


    少しの恐怖と

    少しの不安

    入り乱れ

    徐々に大きさを増す



    装うことはしたくない

    繕ったまま人に触れたくない

    恐いけど

    少しだけ恐い



    風のまま居たい

    手にした変化を

    無にしたくはない

    あぁ

    そうか

    この手にしたものを

    包み隠さず居ればいいんだ


    優しい風が吹くように

    初夏の

    優しさに満ちた風のように在ろう




    私の中に風が吹く


    このまま

    このまま

    抱きしめるように

    あの人に逢おう


引用返信/返信 削除キー/
■17433 / inTopicNo.55)  海鏡の月-46-
□投稿者/ 金丸 大御所(251回)-(2006/12/08(Fri) 14:15:05)
    2006/12/09(Sat) 18:57:32 編集(投稿者)



    大荷物を抱えて四季の家に着く


    ともさんの持つ
    合い鍵でドアを開ける


    電気のついていない台所と


    部屋


    部屋に入ると

    あの狭いベッドにみっちみちになって

    二人が寝ている



    暗い部屋が余計に暗く見えた瞬間


    何故だか笑顔になる


    寂しさのような


    愛しさのような



    物が溢れた六畳の部屋に荷物を置く


    四季の好きなロールケーキと

    四季の仕事用に買ったオールスターの靴


    もぞもぞと四季が起きて

    ベッドに座りタバコをつける


    お土産買ってきたよと

    ともさんはお菓子を差し出す


    ともさんが「海もお土産買ったんだよ」そう言っても


    ただ私は笑うだけだった



    ちょうど物の影になって見えないケーキと靴


    眉間にシワを寄せて探す四季


    ケーキを手に取り差し出す


    「お前好きだろ」


    「おぉっ!!」


    「あと靴。ボロボロやったろ。」


    「あぁっ!!」



    四季が起き上がってケーキを切りにいく

    「お前は?」

    「ううん。」

    「ん。」



    ロールケーキを三切れ皿に乗せて四季は部屋に戻ってきた


    ケーキに釣られベッドが坊主頭が浮き上がる


    私の目の前にはヒーターの前に陣取った四季が

    大口を開けてケーキを頬張る

    頷きながら食べる姿を見て


    何納得だそりゃ


    と心の中で呟く




    あまり

    あの人を見れていないことに気づく



    ここで逃げても意味がない



    でも


    見れば見る程

    何か形になっていく


    現実を目の前にした時


    今までとは違うものが生まれる



    過去に抱いた思いが

    もっと形になって

    私の中に陣取る




    「肩凝ったなぁぁぁぁ」とわざとらしく四季が言う


    「ふーん。」とわざとらしく私が言う


    「ええー」と四季が笑いながら眉間にシワを寄せる



    私は立ち上がって台所に行き



    手を洗った



    水を握り締め



    受け止めよう


    受け入れよう



    それが私が選んだ道だ




    少し冷たくなった手を拭いて

    部屋に戻る



    無言で四季の肩を揉み始めた



    痛くならないようにせにゃーならんなー

    と思いながらも少し強めに揉む


    「あっつ…」
    四季はヒーターの出力を弱くする



    ともさんは化粧直し


    四季の肩を揉む私



    相変わらずベッドに横たわるタケちゃん



    優しい気持ちは不思議と消えなかった

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17438 / inTopicNo.56)  海鏡の月-47-
□投稿者/ 金丸 大御所(253回)-(2006/12/09(Sat) 01:14:25)
    ゴソゴソと

    もぞもぞと

    六畳の部屋で4人が出かける用意をする


    履きにくい靴のともさんと私は先に玄関を出る



    階段を降りて待っていると

    二人が降りてくる



    四季が先頭

    私が二番

    ともさんとタケちゃんは並んで後ろ



    タケちゃんと四季は並んで歩かないのかな と後ろを何度か見た


    スタスタ歩く四季の

    斜め後ろ

    三歩下がって歩く



    離れぬ程度に


    横に行かぬ程度に




    「髪自分で切ったんだよ」


    「短くなったとは思った」

    帽子から覗く髪が

    少しだけ揃っていた


    「痛んでるとこね」

    「うん」



    先頭の四季と

    ともさんとタケちゃんは大分離れて


    いいのかな

    少し心配になる



    いつものお店に着くと

    私は席の前で立ち尽くした


    どうやって座ればいいんだろう



    端に座ると

    四季が隣に座った


    私の前はともさん

    四季の前にタケちゃん



    四季はなんで此処(私の隣)なんだろうと少し不思議に思う


    この時

    初めてまともにタケちゃんを見た気がする


    顔ちっちぇー…

    多分この4人の中で一番小さい



    さぁ

    宴が始まる


    長旅で疲れた体に酒を


    何かが恐い心に酒を


    本当は浴びる程飲みたかったけど

    あいにく私は家に帰らなきゃならなくて

    酔うには食べない

    それしか無かったけど


    食べないと四季が怒るのでお通しに手を着けた



    最初はぎこちなく


    少しずつ笑い出す



    笑えば笑う程


    四季は嬉しそうに笑う


    その度に


    心の中形になっていく


    寂しさを少し残して


    心から笑う私が居る

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17439 / inTopicNo.57)  海鏡の月-48-
□投稿者/ 金丸 大御所(254回)-(2006/12/09(Sat) 01:39:19)
    タケちゃんがトイレに立った後ろ姿を見送り

    四季に視線を向けた

    少し心配そうな影を残して四季が私を見る



    「タケちゃんいい体してるでしょ。背中の筋肉が綺麗。」


    四季は笑い「言ってあげたら喜ぶよ。」
    そう言った



    タケちゃんが席に戻ると

    「いい体してるね。背中の筋肉が綺麗。」笑いながら言った


    タケちゃんは嬉しそうに笑う



    その笑顔を見てみんなが笑顔になる



    「こっち来れば?」と四季がタケちゃんと席を代わる


    私とタケちゃんは筋肉の話で盛り上がり

    そのマニアックさに四季とともさんが笑う


    ともさんは四季に甘え

    四季は愛しそうにともさんをあやす


    私とタケちゃんは相変わらずマニアックな体の話


    みんなで笑い転げて


    四季は嬉しそうに笑う


    あんなに嬉しそうに笑う四季を

    私は初めて見た



    そんな四季を見て

    「四季すんごい嬉しそうだよね」とボソッとタケちゃんに言うと

    「うん」とタケちゃんは笑った



    あぁ


    凄いな


    ここに居るみんな


    四季を愛してる



    それぞれの形で


    それぞれの温かさで


    それぞれの色で



    あぁ


    来てよかった




    飲み会が少し落ち着いた頃

    終電の時間が来る



    「そろそろ行かないと」

    腕時計を見てそう言うと

    タケちゃんが「帰らなきゃいいじゃん」とボソッと言った



    タケちゃんの可愛さに笑顔になる


    「ごめんね。マジ帰らないと姉貴がブチ切れるんだ。」


    本当は残りたいよ


    そう心で呟く



    無言のタケちゃんは

    少し拗ねた子供のようで



    四季を見て笑うと


    四季は静かに

    今日一番嬉しそうな笑顔をした




    会計を済ませると


    もう終電5分前


    急いで靴を履いたけど


    みんなが靴を履くまで待つ時間は無かった


    階段を駆け下り


    途中で


    「ごめん先に行く!!!!楽しんで!!!」と叫んで


    駅まで走った



    急いで切符を買い

    ホームの階段を駆け上がる内に電車が着いた



    ドアをぬうようにくぐり椅子に倒れ込む


    携帯が鳴り

    通話ボタンを押す


    「お前どこに居るの?」

    「間に合わないから先に行った。みんなに楽しんでって伝えて。あと先に行ってごめんって」

    「あいよ。気をつけてね」

    「ありがとうね。」


    電話を切っても

    走った息切れはまだ続いていた


    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17440 / inTopicNo.58)  海鏡の月-49-
□投稿者/ 金丸 大御所(255回)-(2006/12/09(Sat) 01:49:48)
    あの日を思い出す


    優しさを隠したタケちゃん


    嬉しそうに笑う四季


    みんなを笑わせ、可愛いともさん




    あの場所に


    溢れた愛



    楽しくて


    温かくて


    それぞれがそれぞれを自然に受け入れようとする



    あの場所を思い出せば


    優しい笑顔になる



    ただ


    気づいた





    逢う前


    感じた恐さは



    タケちゃんへじゃなく



    私の中




    以前


    四季の彼氏の家に泊まった時


    感じたものに似たもの




    ただもっと



    形になった




    私の中


    変わることが恐かった



    ただもう



    それは形になり



    箱となる




    あの笑顔




    あの愛の




    形を崩したくない

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17441 / inTopicNo.59)  海鏡の月-50-
□投稿者/ 金丸 大御所(256回)-(2006/12/09(Sat) 02:20:00)
    これは


    私の悪いクセだろう



    四季とタケちゃんの幸せを願うと



    箱にしまわれるモノがある




    「キス」



    そっと箱にしまう



    「腕枕」



    そっと箱にしまう



    「旅行」


    そっと箱にしまう



    「共に過ごす夜」



    そっと


    箱にしまう





    「この前言ってた日、バイト入れるからバイト前に逢おうよ」



    「なんで?」



    「なんとなく」



    「みんながまた4人で遊びたいんだってさ」



    あぁ



    あぁ…




    「わかった。」




    そっと


    箱の蓋をしめようとした



    四季の腕枕を思い出す



    首を振る私が居る




    なんで と四季が言う気がする



    私は理由を言えずに首を振る




    腕枕をせずに


    ただ寄り添い


    眠りにつくことを願う私が居る




    でも


    あの腕を


    あの首を


    あの胸を



    あの体温を



    愛しいと


    恋しいと想う私が居る



    願いを箱にしまうことを

    四季は良いとは思わないだろう



    私は私


    そう思う部分もある


    タケちゃんが浮かぶ訳じゃない



    どうしても


    箱にしまいたくなる



    喉が苦しくなり


    涙が溢れた




    浮かぶのは



    温かい四季




    ボロボロと涙が溢れる



    声にならない嗚咽が


    毛布を揺らす




    波が


    退くように



    涙は止まる




    嗚咽も



    どこかに去る




    求めない



    極力



    最大限



    願う


    四季の笑顔



    矛盾が生まれる





    求めた願いは箱の中



    今でも蓋は出来ず


    心の中




    綺麗に並んだ箱の中



    箱の中も

    心の中全体も


    広がる愛情




    温かくて


    優しくて



    変わらず生まれる笑顔は優しいだろう




    こんなこと

    四季は願っていないだろう



    辛い訳じゃない


    苦しい訳じゃない


    寂しさが少し


    色を濃くしただけ




    これは


    こうなることは


    私が選んだ道


    こうなるかもしれないと


    あの日


    告白した日に頭の隅にあった




    求めることはしなくても


    四季と過ごす時間があればいい


    そこに誰が居ようと

    時間が短かろうと

    隣に居られ無かろうと



    私は


    四季の傍に居るだけで


    幸せになれる

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17442 / inTopicNo.60)  海鏡の月-51-
□投稿者/ 金丸 大御所(257回)-(2006/12/09(Sat) 02:54:21)
    一度

    箱の重みがピークに達した時



    私と逢う時間があるなら

    タケちゃんと過ごしてほしいくらいだと思った



    でもその瞬間


    怒る四季の顔が浮かんだ



    そうだ


    四季はそれを願っている訳じゃない




    タケちゃんを好きか聞かれたら


    うん と嘘偽りなく言える


    タケちゃんと逢いたいか聞かれたら


    うん と嘘偽りなく言える



    ただ

    私がそこに居ていいのかがわからない




    タケちゃんに恋人は居るのか聞かれたら

    私はなんて答えたらいいんだろう



    ごめん 聞かないで


    そうしか言えない



    嘘つきたくないよ



    でも

    聞かないで

    そう言ったら


    タケちゃんは聞かない気がする



    少し気まずそうにして


    俯くかな




    私は


    その姿を見て


    笑顔になって


    別の話をするだろう



    それで


    また笑えたらいい



    隠すのも嫌だけど


    嘘よりはいい





    タケちゃん



    言えないことはあるけど



    四季とタケちゃんが幸せになれるなら



    私は何でもするよ



    別れる以外なら


    何でも



    私に出来ることがあるなら


    私は全力でやるよ




    それが四季の笑顔になるなら



    それがタケちゃんの笑顔になるなら



    それが



    みんなの笑顔になるなら






    そこに笑顔が生まれるなら


    私は温かさを抱ける



    これが嘘なら



    胸が重くなるだろう



    私しか感じない重さだけど


    誰にも見えないけど


    胸の中には重さはないよ




    四季が


    全部を


    あの日からの想いを知った時



    どう思うだろうか




    浮かぶのは


    眉間にシワを寄せる姿




    今の想いは


    全てここに記した

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/

<前の20件 | 次の20件>

トピック内ページ移動 / << 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 >>

[このトピックに返信]
Mode/  Pass/

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -