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■21110 / 1階層)  私の転校生A
□投稿者/ 牧 一般♪(2回)-(2008/09/19(Fri) 02:48:16)
    牧 紗江 15歳、両親は幼くして離婚し生活能力のない母親は、

    紗江を施設に預け消息を絶った。それ以来、言葉を発しなくなった。

    真奈美が理事長に命じられたことは、社会性を身につけさせることと、

    親代わりになって相談相手になること。

    実は、真奈美自身、両親を早く失い親戚に預けられて育った身の上だ。



    登校初日、6時限目が終わり、生徒の帰った教室で、紗江と真奈美は、

    2人きりで向かいあって数学の補修をしていた。

    この学校の進度に合わせなくてはならない。

    「あなたも、早くこの高校に慣れてね、私もできるだけ協力するから」

    また、あの無愛想な顔だ。不安になる。

    紗江の横に椅子を並べて教科書を開く。

    何を考えているのかわからない・・・・・

    「お願いね、先生も一生懸命あなたのためにがんばるわ」


    その時、すっと手が伸びたと思うと、真奈美のふとももにのせられた。

    「あらこの子、甘えているんだわ」

    気にしないことににして、数学の定理の解き方を丁寧に教える。

    「きゃっ・・・」

    いつの間にか太ももの付け根まで指が這ってきている、

    すっと穿くように下腹を触られた。

    「やめて・・・」声はか細いものだった。

    どうしてもその手をはらうことができない。

    するとあの美しい笑顔でじっと見つめられる。

    10歳以上年下の少女の瞳に抵抗を封じられる。

    普段、堅物といわれ嫌われ役の生活指導主任。

    私は、これからどうなるの真奈美は震えた。



    ゆっくり立ち上がった。モデル体系の長身だ。

    この子は、言葉でなく瞳で私に何かを伝える。

    私もあやつられるようにふらふら立ち上がった。

    あのやさしいほほえみで、担任の私を見下ろす。

    「その瞳、で見つめるのやめて」

    心の中で、叫ぶ・・・

    そっと、両手でブラウスの上から細い指先が胸を包み込むように触る。

    いつの間にか、足の震えが止まらない。

    無言の息遣いだけがあたりにひろがる。

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  └Nomal すごい気になりますっ / 鶴 (08/12/24(Wed) 02:32) #21205

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