ビアンエッセイ♪

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■21352 / 1階層)  
□投稿者/ Kaoru 一般♪(4回)-(2009/04/07(Tue) 13:59:52)


    「いらっしゃいませー」


    エレベーターが開くと同時に黒スーツに身を包んだお兄さんが笑顔で出迎える。


    「お二人様ですか?」


    タツヤさんは手慣れた感じで、指名はユウコでと告げた。


    ボーイが頷くとピンマイクで内容を伝達すると重たそうなドアを開く。


    薄暗い店内、ざわついた声。


    緊張はピークに達し、鼓動は早くなる。


    足を踏み入れると、中に居た別のボーイが先導しボックス席に案内された。


    「少々お待ち下さい。」


    周りを見渡すと華やかなドレスに身を包んだ女の子たちが楽しそうに客と話している。


    テーブルには様々なボトル。


    うわ〜マジで来ちゃった。


    そわそわしているとタツヤ先輩が、笑っていた。


    「俺は指名だけど、ユズキはフリーで入ったしたくさん代わる代わる女が横に座るから」


    フリーは、特定のキャバ嬢を持たない事。つまり誰でもいいよって感じかな。


    店にもよるが、たいていは10分〜15分で女の子が代わるらしい。


    そうこうしている内に、キャバ嬢が二人近づいてくる。


    「失礼しまーす」


    一瞬、香水の香りが鼻をかすめた。


    ユウコさんらしき人はタツヤさんの隣に。もう1人が僕の隣に座った。


    「ご指名ありがとうございまーす。会いたかったですよ〜久しぶりじゃないですか?」


    ユウコが笑顔でタツヤさんを見つめる。


    優しそうな雰囲気で、メイクはバッチリ、モロキャバ嬢。


    「初めまして〜マイカです。」

    僕の隣で見つめるキャバ嬢はマイカ。


    爽やかなイメージで、声もややハスキー。


    『よろしくです』


    「これ、名刺です。」


    渡された名刺の裏にはアドレスが書かれていた。


    「良かったらメールください」

    「あー、マイカちゃんこの子女だから営業してもダメだよ」


    タツヤ先輩が笑って手を横に振る。マイカは驚いて僕の胸を触る。


    「本当だ!」


    苦笑いしながら僕は会釈する。

    『先輩に連れられて来ました』

    「そっかぁ〜、水割りでいいかな?」


    僕が頷くと手際よくグラスにアイスを入れ鏡月を注ぐ。


    マドラーでカランカランと混ぜると出来上がり。


    差し出された焼酎を飲んだ。

    (携帯)
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