ビアンエッセイ♪

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■21355 / 1階層)  
□投稿者/ Kaoru 一般♪(7回)-(2009/04/07(Tue) 14:08:42)


    「よっ!」


    『こんばんわ〜』


    ハイジ君と合流したのは夜22時過ぎ。


    街のネオンが光り、僕らを眩しく照らす。


    幸いにも、平日のせいか人はまばらであった。


    「行きますか!」


    ハイジ君はスタスタと歩き、路地裏に入り込む。


    その背中を追い、僕も路地裏に消えた。


    繁華街から離れたその場所に、ひっそり佇む『ラウンジ・渚』があった。


    「いらっしゃい」


    ドアを開けると、ママが優しく笑いかけていた。


    店内は小さめでカウンター6席にボックスが二つ。


    僕らはボックスに案内された。

    「ママ、ミチルちゃんは?」


    ハイジがニタニタ笑っている。

    キモッ笑


    「居るわよ〜。ミチルー!ハイジちゃん来てるわよ」


    ママが呼ぶとカウンター奥の部屋から綺麗な女性、恐らくミチルが現れた。


    「ハイジ〜来てくれたん?」


    「おう!久しぶり」


    「お隣はお友達?初めまして、ミチルです」


    僕は軽く会釈して、笑ってみせた。


    「この子はユズキ。うちのダチだから仲良くしてあげて」


    「了解♪ミチルの名刺良かったらもらって下さい」


    ミチルから僕は名刺を受け取り財布に閉まった。


    キャバクラと違って雰囲気は優しく落ち着いていて僕は楽だった。


    酒が進んだ頃、話題は他店の話になった。


    「ハイジたちは、ミチル以外のお店に行くの〜?」


    「うちは行かんよ(笑)ここ気に入ってるからさ」


    ミチルはありがとう〜とハートマークをたくさん飛ばしながらハイジに抱きつく。


    『僕はこないだ会社の付き合いでキャバクラに行きましたよ』

    「マジか!何処の店?」


    ハイジが目をキラキラさせて聞いてきたのでアイの話をした。


    「それミチル知ってるわ!club ナインでしょ!」


    『うん』


    「ナインのアイちゃんとミチル仲良しだよ〜アイリちゃん喜ぶよ!お気に入りって知ったら」

    「おぉ!ユズキやったなぁ〜」

    意外に繋がってしまったことに世間の狭さを実感した。


    「また飲みに行ってあげて♪」

    また………か。


    もう会うことはないと思っていたアイ。


    もう一度会いたいと思う。


    ユリカに似てるから好きなのか?


    アイが気になるのか?


    もう一度確かめたい。

    (携帯)
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