ビアンエッセイ♪

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■12003 / ResNo.60)  CLUB ANGEL's ]LU
  
□投稿者/ A ちょと常連(53回)-(2005/08/11(Thu) 13:40:46)
    紗織は部屋の前で立ち止まり、静かに扉を開けた。
    大きな窓からはきらきらと光る海が見えた。

    紗織がアリサを先に部屋に入れ、自分は後から入り鍵を締めた。
    紗織の行動を不愉快そうに眺めるアリサ。

    『今更逃げないよ。あの店からは離れられないし…』

    鞄とヒールを投げ出し、アリサはベッドに倒れこんで顔を埋めた。
    投げ遣りなアリサの態度に苦笑いをし、紗織はバスルームへと消えていった。


    シャワーの音がアリサの所にまで聞こえてくる。
    不安な気持ちを抑え、アリサはエリナの事を想った。

    〔エリナ…会いたいよ……こんな所…逃げたい…〕

    手を握り締め、枕にはアリサの涙で染みが出来ていた。冷たいシーツがアリサを包んだ。


    しばらくしてバスルームの扉が開く音がした。
    ぐっと涙を指先で拭い、凛とした顔で紗織の横を通りすぎてバスルームに向かっていく。

    (携帯)
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■12016 / ResNo.61)  これから…
□投稿者/ 楓 一般♪(5回)-(2005/08/12(Fri) 00:40:12)
    一体どうなるんですか?? 続きが楽しみですっっ

    (携帯)
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■12017 / ResNo.62)  CLUB ANGEL's ]LV
□投稿者/ A ちょと常連(54回)-(2005/08/12(Fri) 03:23:09)
    紗織はシャワーで濡れた頭を乾かし、ベッドへと向かっていった。

    [濡れてる?]

    枕に点々と付いた水跡に指を這わし、それがアリサの涙であることに気が付く。
    『…泣くほど嫌か…』

    心にチクッとした痛みのようなものが生まれた。
    紗織はその痛みに納得のいかない顔をしてベッドに体を寝かす。


    何分か後にアリサがシャワーから上がり、紗織が寝そべるベッドルームへと裸足で戻ってきた。
    紗織とは目も合わせずに電気を消しに行く。

    『電気は付けといてよ』

    体を起こして、アリサにそう言った。
    一瞬アリサの体が止まり、諦めたようにスイッチを切らずにベッドの端へと座り込む。

    『こっちおいでよ』

    紗織の呼び掛けに何も言わずにただ座っているアリサに痺れをきらし、紗織が強引にアリサの体を後ろに倒した。

    まだ乾いていない濡れた髪から雫が垂れる。
    雫はバスローブから覗く白い肌に流れ落ち、アリサをより艶っぽく見せる。


    『…脱いで。』

    掴んでいた肩を離し、紗織は自分から電気を消しに行った。
    そしてベッドの横にあるスタンドのスイッチを入れる。
    部屋はオレンジ色に変わり、アリサの肌は淡い光のもとにさらされた。


    紗織はその姿を見ると、アリサを力任せに自分の方へ引き寄せ、そのまま押し倒した。

    微かにアリサの柔らかそうな唇が震えている。

    その唇を紗織は指先で優しく撫でた。

    『気丈だね…』

    薄く微笑み、唇にあてた指先を徐々に下へと這わせていく。

    ピクッとアリサの身体が揺れ、それを合図に紗織の唇はアリサの乳首へと向かった。

    『あっ………』

    微かなアリサの声を楽しむように、舌を絡ませ、硬くした舌で乳首を弾いたり周りを舐めたりする。

    チュ…ピチャピチャ…チュパ…チュパ…

    静かな部屋に水音が響き渡る。

    片方の胸を舌で愛撫している間も、もう片方は指先で突いたり摘んだりを繰り返している。

    執拗な紗織の攻めに、声を出すことを拒むようにアリサは唇を噛み、シーツを握り締める。


    声を出さないアリサを不思議に思い、チュッと唇を離して様子を確認する。
    目の前には自分の愛撫を必死に耐えているアリサがいた。

    紗織の胸がチクチクと痛み出す。

    自分が力によってアリサを手に入れている事を痛感させられた。
    人を傷つける事が、こんなに苦しいものだという事に、紗織は気が付きたくなかった。

    その考えをかき消すように、紗織は狂ったようにアリサを抱いた。


    強く掴みすぎて爪痕が残る乳房。

    大きなペニバンを無理矢理何度も打ち付けて血が流れた泌部。

    手首を縛り自由を無くしたための痣。

    体中を叩いた鞭の跡。



    次の日の夕方。紗織の行為から解放されたアリサの目に光はなかった。

    (携帯)
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■12054 / ResNo.63)  最近…
□投稿者/ まみ 一般♪(5回)-(2005/08/13(Sat) 23:00:58)
    私の一日は《CLUB ANGEL's》を読むことから始まります(*^_^*)
    アリサさんがどうなっちゃうのかが心配ですけど…。
    続きも楽しみにしてます☆

    (携帯)
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■12055 / ResNo.64)  CLUB ANGEL's ]LW
□投稿者/ A ちょと常連(55回)-(2005/08/14(Sun) 02:04:17)
    夕方の光の中、新しいドレスを紗織に着せてもらった。

    無言のまま着替えを済ませエレベータが階を減らしてアリサ達を地上に送る。

    ビルの出口では、昨日アリサ達をこのビルに送り、走り去った迎えの車が停まっていた。

    紗織はアリサの腰に手を添えて車に連れていこうとする。

    『いやぁっ!!』

    突然アリサが悲鳴を出す。昨日の行為により、紗織に対しての拒絶反応を起こしていた。


    アリサの悲鳴を聞いた周りの人々は振り返り、紗織達を怪しむように見ていた。

    運転手は慌ててアリサを車に乗せ、茫然としている紗織も連れていった。

    震えているアリサを黙って見つめ、ぼんやりと考えた。


    嫌がられているのに強引にアリサを抱いた事。

    金でアリサを繋いでいる事
    自分に逆らったら働けなくすると脅しをかけた事。


    そこまで追い詰めて手に入れたアリサを手放したくない反面、アリサを解放してやらなければという思いが頭をかすめる。


    流れる窓の景色を見続けるアリサを、紗織は苦しい思いで見つめていた。

    やがて車は店の前に停まる。アリサは見慣れた看板に安堵した表情を浮かべ、車を下りようとする。


    『アリサ!!』

    紗織は、まだ痣が残る手首を思わず握りアリサを引き止めた。

    紗織の体温にビクッと体を固まらせるアリサを、悲しさと淋しさが入り交じった表情を浮かべ、笑った後、仕事頑張って…とだけ言い車を発進させた。



    紗織の浮かべた顔が気に掛かったが、それ以上に紗織から解放された安心が上回った。



    アリサは顔を引き締めていつもの笑顔で店の扉を開けた。

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■12056 / ResNo.65)  さやさんへ
□投稿者/ A ちょと常連(56回)-(2005/08/14(Sun) 02:10:16)
    また倒れました(*_*)残念★でも起き上がる★笑
    どんどん複雑になっていくから話が分からない(;_;)頑張ります♪

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■12057 / ResNo.66)  楓さんへ
□投稿者/ A ちょと常連(57回)-(2005/08/14(Sun) 02:14:08)
    どうなるかなんて分かりません(⊃Д`)゚。゜このままいくと何十話にもなりそうで…。前の話みたいに40くらいで止めようとしたら長引きました(;_;)見捨てないで見てください★

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■12058 / ResNo.67)  まみさんへ
□投稿者/ A ちょと常連(58回)-(2005/08/14(Sun) 02:18:56)
    これ読んで一日が始まるなら、始まらない日もあるかもぢゃないですか(;□;)笑 アリサにはかなり傷ついてもらいました(´^`)仕方ないです★話が進まないんすよ(⊃Д`)゚。゚
    とりあえず前みたいに最後に疑問が残るような分け分かんないのを残さないよう気を付けます(;_;)

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■12060 / ResNo.68)  Aさん!
□投稿者/ さゃ 一般♪(5回)-(2005/08/14(Sun) 07:22:07)
    すごい悲しいです(;_;)アリサが精神的にやばそうですね(>_<)話が複雑でも好きです♪♪頑張っちゃってください(^^)最近特に暑いですけどAさんも倒れないように気をつけてくださいね☆笑

    (携帯)
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■12085 / ResNo.69)  CLUB ANGEL's ]LX
□投稿者/ A ちょと常連(59回)-(2005/08/15(Mon) 01:32:36)
    昨日店を出たばかりでありながら、アリサはもう何日も通っていないような気がした。


    それだけ紗織との時間が苦痛だったと改めて感じさせた。



    『おはよう』

    全員に挨拶を済ませ、一番愛しいエリナに挨拶をしたときはたった一言の言葉を交わすことですら幸せだと思えた。


    エリナの挨拶は気まずそうで、悲しい声だったが、アリサはそれだけで頑張れた。




    アリサとエリナは早々に指名が入り、それぞれ別のテーブルに付いた。


    『エリナ♪』


    可愛らしい笑顔が目に入る。紗利が前と同じようにエリナを迎え入れる。

    エリナは笑顔で紗利の横に付いた。

    「来てくれたんですね」

    エリナの顔を見て嬉しそうに酒を飲む。

    『だって会いたいから♪』
    そう言うと紗利は照れ臭そうにグラスを置いた。


    紗利を見ていると、アリサと紗織の出来事を忘れられる気がした。

    エリナは少なくなったグラスの中に酒を継ぎ足し、自分用の酒を一気に飲み込んだ。

    『ちょ…エリナ大丈夫?』
    紗利は笑いながらエリナの頭を優しく撫でた。


    無くなった酒をどんどん注ぎ、エリナは嫌なことを流すように飲んだ。

    「全然大丈夫です」

    いつものクールさは無くなり、酒のおかげでエリナはふにゃっとした顔をした。

    『あはは♪今日は飲みまくろう♪』

    二人は酒を追加し、一時間もすると、エリナは完全に酔いが回っていた。


    身体は紗利にもたれかかるようにぐったりとし、とろんとした瞳でキラキラ光るグラスを眺めていた。


    『エリナぁ♪酔っちゃったのかな?』

    酒に強い紗利はまだまだいけると言うように平然とした顔でエリナの柔らかい頬を突つく。


    「いやぁ…。突かないで下さいよぉ…。」

    眉間にしわを寄せて紗利の指を掴み、じっと紗利を見つめた。


    いつもと違う可愛さのエリナを愛しく思い、紗利は少しづつ顔を近付けた。


    「あはぁ♪あゆがいるぅ〜。ちゅうして〜♪」

    紗利がエリナを迎え入れる時と同じように両手を広げて紗利を抱き寄せる。


    『あはは♪あゆでーす♪エリナにちゅうしまぁす♪』

    どさくさに紛れ、紗利はエリナの柔らかい唇にキスをする。
    初めは軽く、時に深い、絡めるようなキスを繰り返す。




    『…リサ…アリサ!』

    客がアリサの手を握りながら顔を覗き込む。

    はっと我に返り思わず客を何度も見なおす。

    『ごめん、ぼーっとしてた♪』


    顔の前で手を合わせ、いつもの顔で謝るアリサ。

    客はすぐに笑顔になり、アリサに話をしはじめる。

    しかしそれら全てが耳に入らなかった。適当に相づちを打ち、笑顔を作っていた。


    今にも泣きそうになりながらも、アリサは耐えた。





    エリナと紗利がキスをしていた事を見ていながらも。アリサは仕事を続けた。

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