ビアンエッセイ♪

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■14088 / ResNo.10)  僕の居場所9
  
□投稿者/ チョビ 一般♪(11回)-(2006/04/02(Sun) 22:48:19)
    「それじゃあ、あとは校舎の中を案内するわね。」
    その時、僕のお腹がぐぅ〜って音をたてた。
    うわっ、恥ずかしいな。朝ごはん食べたの早かったからな。
    だって、今日は初登校だから緊張して、早く起きちゃったから、
    朝ごはんも早かったんだ。

    「くすっ、食堂から案内するわね。」
    宮嶋さんに笑われた。うわ〜・・・今僕、顔赤いだろうな〜。

    食堂はまだ昼には少し早い時間だったせいか、人はまばらだった。
    よかった〜、食事中まで注目されたらどうしようかと思った。

    食事はセルフサービスで、好きなものをカウンターからとるみたいだ。
    メニューもいっぱいあるな〜。
    和食、洋食、中華、イタリアン、いろいろある。
    ホテルのバイキングみたいだね。
    ついつい、目移りして、結局僕のトレイに乗ったものは・・・
    ハンバーグとご飯、菜の花のおひたし、ひじきの煮付け、ラーメンだった。
    食べ合わせ的に変かな?
    前の学校にいたときは、友達と食事に行くと、よく笑われたっけ。

    宮嶋さんをみると、野菜のサンドイッチとスープをとっていた。
    「あれっ、お金ってどこではらうの?」
    レジってないのかな?
    「お金?ああっ、お金はかからないわ?」
    はっ?
    「食堂での食事は、学費に含まれるから、
    食事ごとに代金を支払う必要はないの。」
    ええっ〜・・・じゃあ、これ全部ただってこと?なんてうらやましいんだろう。
    「じゃ、じゃあ、納豆ももらっていいかな?」
    ついつい、貧乏くさいことを言ってしまう。

    「朝7時から夜八時までやっているから、ここで食事をとる生徒も多いのよ。」
    へえ〜、三食付か〜、すごいな。コンビに弁当とか買わなくて済みそうだ。
    僕らは窓際のテーブルに座ると、食事を始めた。

    「んっ、おいしいね。なんだかちょっとおふくろの味って感じで。
    ちょっと意外だけど。」
    「そうね、理事長の趣味なのよ。」
    宮嶋さんが穏やかな視線をむけて僕を眺めている。
    なんだか恥ずかしくなって、僕は一気に話し出す。

    「それにしても安心した〜、毎食自分で作るのって大変だろうし。
    料理はあんまり得意じゃないから。
    僕の両親も、今朝それを心配して、空港に出発して行ったんだ。
    母さん仕事で遅くなるときは、
    デュークと二人でコンビニ弁当って日もあったし。」

    「デューク?」
    宮嶋さんが尋ねる。
    「あっ、デュークってのは犬だよ。
    アラスカンマラミュートっていうんだけど、ハスキー犬みたいな感じの。
    両親と一緒にオーストラリアへ行ったけど、僕の大事な家族だよ。」

    「そう、素敵なご家族ね。」
    宮嶋さんが微笑んでそう言う。
    うわっ、やっぱり綺麗な人だ。
    つい目が合ってしまい、僕は食事に集中することにした。

     食事が済むと、校内のほかの施設を案内してくれた。
    これで移動教室のときも、苦労しなくてすみそうだ。
    朝たどり着けなかった職員室ももう一回(汗)今度はちゃんと覚えたぞ。

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■14089 / ResNo.11)   僕の居場所10
□投稿者/ チョビ 一般♪(12回)-(2006/04/02(Sun) 22:53:10)
    「ここが音楽室なのだけど、少しここで待っていてもらえるかしら。」
    宮嶋さんがそういうので、僕は廊下で待っていることにした。
    彼女は音楽室の中に入っていく。
    中に入って、また注目されるよりは、廊下で待っている方がいいや。

    窓の外を眺めてぼーっとしていると、急に知らない生徒に、話しかけられた。
    「こんにちは、神前天さん。」
    振り向くと、ポニーテールの活発そうな女の子が立っている。
    「私、2年2組の朝日麻衣子っていうの、よろしくね。」
    元気そうな笑顔がすごく似合っていて、僕は好感をもった。
    「あっ、よろしく。転校初日だから、校内を案内してもらっていたんだ。」
    笑顔で返す。

    「それにしてすごい設備だね、お金かかってるんだろうな。」
    あっ、しまった。お嬢様相手に、こんなこと言ったら失礼だったかな。
    「そうね、お金持ちの考えることは庶民には理解できないことが多いわ。
    まったく。」
    あれっ?なんだかとっても共感してくれた。

    「君もその、お金持ちのお嬢様ってやつじゃないの?」
    「まさか、私は違うわよ。生粋の下町育ちだし。
    地方記者の父の元、日々修行中よっ!」
    胸をはって、自慢そうに答える彼女をみていると、嬉しくなった。

    「じゃあ、同じ庶民ってわけか。よろしく、朝日さん」
    「麻衣子で良いわ。」
    彼女はさらっと言う。嬉しいな、友達になれそうだ。
    「じゃあ、僕も天でいいよ。」
    「神崎って呼ばせてもらうわ。」
    えっ・・・なんで?(汗)
    「苗字で呼ぶのは記者の基本よっ!」
    ・・・よくわかんないけど、まあ、そう呼びたいならそれでもいいや。

    「新聞部なの?」
    僕が尋ねると、彼女はちょっと肩を落とす。
    「新聞部っていう部活はないの。私一人だけだし。」
    「あっ、そうなんだ。」
    「でも、有能な記者は一人でもスクープをものにして見せるわっ!」
    彼女はばしっと宣言する。あはは、面白いやつだ。

    「そっか、頑張ってな。応援するよ、麻衣子。」
    「ありがとう、それじゃあ私は取材にいってくるから。
    じゃあ、またね、神崎っ。」
    ちょうど宮嶋さんが音楽室から出てきた。僕は麻衣子に手を振って見送る。

    「用事済んだの?」
    宮嶋さんに尋ねると、走っていく麻衣子の後姿を見ている。
    「あっ、今廊下で仲良くなったんだ。隣のクラスの麻衣子。」
    笑顔で宮嶋さんに話しかける。

    「あらっ、もうそんなふうに呼びあう仲なの?」
    「うんっ、なんかフィーリングが合いそうな感じがして。」
    「そう・・・私のことは名前で呼んでくれないのかしら?」
    少し悲しそうに宮嶋さんが言う。えっ、名前でって・・・(汗)
    「あっ、え〜と・・・じゃ、じゃあ、悠稀・・・さま?」
    「様はいらないわ。」
    笑われた。
    そういわれても、みんな悠稀様って呼んでるしな・・・、
    僕はあんまり呼び捨てってしないし・・・、
    宮嶋さん、呼び捨てできるような雰囲気じゃないし・・・

    「・・・悠稀さん、でいいかな?」
    散々悩んだあげく、僕は言ってみた。
    彼女は少しがっかりしなような表情を浮かべたけど、
    呼び捨てなんてできないよ〜。

    「ええっ、お願いするわ、天さん。」
    よかった、さんづけは、なんとかセーフみたいだ。

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■14303 / ResNo.12)   僕の居場所11
□投稿者/ チョビ 一般♪(13回)-(2006/04/27(Thu) 07:29:09)
    「これで、校内はだいたい案内したつもりだけれど、
    少し寄り道をしてもいいかしら?」
    一通り案内してくれた後、彼女は言った。
    「うん、もちろん。」
    こんなに丁寧に案内してくれたんだから、僕もお礼をしなくちゃいけないかな。
    用事があるなら喜んでお供しよう。

    彼女についていった先は、生徒会室だった。
    「生徒会やってるの?」
    「ええっ、そうなの。
    この学園は生徒の自主性を大切にするところだから、
    生徒会といっても、
    学園行事や各委員会や部活動の予算を決めたり、校則を決めたりするの。」
    「へえ〜、すごいね。」
    そういうのって、先生とかが決めると思ってた。
    それじゃあこの学校では、生徒会ってかなり権力を持ってるんだろうな。

    「おじゃましま〜す。」
    そういって、悠稀さんに続いて部屋に入る。
    うわっ、すごいな・・・テレビに出てくる社長室みたいだ。
    っていうか、校長室と同じくらい豪華なんだけど・・・。
    高級そうなソファーの奥には、どっしりとした机が置かれている。
    生徒会長とかが座るのかな〜。

    「あっ、会長。」
    机の横のドアから、誰か入ってきた。茶色の眼鏡が印象的だ。
    それにしても、会長って・・・悠稀さんって生徒会長なのか?

    「ごきげんよう、増田さん。昨日の各部の予算案のことなのだけれど。」
    「その件でしたら、さっき部長が申請にきていました。こちらの書類です。」
    「ありがとう、見ておくわ。」
    うわ〜・・・会社の人みたいなやり取りだな・・・
    僕は実際会社で働いたことなんてないけど、こんな感じなのかな〜。

    「生徒会室の隣は、会議ができるスペースになっているの。
    委員会や部長会などをするの。」
    書類に目を通していた悠稀さんが僕に向かって言う。
    「へっ、へぇ〜・・・」
    ほんと、会社みたいだね。役員会議ってやつなんだろうな。
    容姿端麗なお嬢様で、ファンクラブ並みの後援会があって、生徒会長で、
    すごい人もいるもんだ。

    「こちら副会長の増田江利子さん。」
    悠稀さんが僕に振り向いて言う。
    「あっ、どうも、神崎天です。」
    「はじめまして。会長と二人なんですか?う〜ん・・・仲がよろしいんですね。」
    いきなり満面の笑顔に度惑ってしまう・・・。
    えと・・・なんて返事すればいいんだ・・・?

    「転校初日だから、校内を案内していただけよ。
    最後にちょっと私の仕事に付き合わせて、生徒会室へ来てしまったけれど。」
    悠稀さんが助け舟を出してくれる。
    「あっ、そうなんです。悠稀さんにはお世話になってます。」
    僕がそういうと、一瞬増田さんはきょとんとした顔をした。
    けど、すぐにまた笑顔になると、
    「会長をよろしくお願いしますね。」
    といわれた。
    ・・・僕、なんか変なこと言ったかな?

    「それじゃあ、失礼するわ。」
    不思議に思ったけど、悠稀さんがそういうので、僕は生徒会室を後にした。
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■14304 / ResNo.13)  僕の居場所12
□投稿者/ チョビ 一般♪(14回)-(2006/04/27(Thu) 07:38:45)
    校内を一通り案内してもらい、寮へ戻ってきた。
    この学校はいまどき珍しい全寮制なんだ。
    生徒の自主性を養うには、
    親元から離れて暮らしたほうが良いっていう学校の方針らしい。
    僕は学期半ばで転校してきたから、一人部屋だけど、
    通常一部屋に二人で生活するらしい。
    他人と共同生活を送るのも、教育になるんだって。
    でもな〜、普通に生活してたらそんなの自然に身につくと思うけど・・・
    やっぱりお金持ちの人の考えることってわからない。
    一流ホテル並みに立派な寮を眺めて、僕はため息をついた。

    「宮嶋さんもここに住んでるの?」
    僕が尋ねると
    「いいえ、私はコテージなの。」
    ・・・コテージ?なんだろう?

    「二人で相部屋っていうのは、この学校の方針だけれど、
    そうもいかない場合もあるのよね。
    部活や生徒会で生活リズムがずれたりしていると、
    お互いに迷惑がかかるし、ご家族の希望もあったりして。
    学園の方針だから、高等部1年間は必ず寮で過ごさなければならないけど、
    1年たったら、希望者はコテージといって・・・
    そうね学園の敷地内にある何箇所かにある、
    小さな家のようなところへ移ることができるの。」
    なるほど〜、確かに、
    後援会とかまである宮嶋さんが、誰かと相部屋なんて、想像できないな〜。

    寮には学生が集まれるようなホールがあって、
    そこのテレビからニュースが流れていた。
    『それでは次のニュースです。
    本日午後2時頃、シドニー行きの飛行機事故がおこりました。』

    えっ・・・・・・今なんて・・・
    シドニーって、今朝、僕の父さんと母さんが行ったところだよね・・・
    頭の中が真っ白になった・・・

    「神崎さん、電話がかかってきているわ。」寮監督をしている人に言われた。
    慌てて電話に駆け寄る。

    「はいっ・・・神崎ですが」
    「あっ、天ちゃんかい?
    私はご両親と一緒にオーストラリアで研究をすることになっている
    篠崎といいます。
    空港まで二人を迎えに行ったんだが、あんなことになってしまって・・・」

    ・・・なに言ってるんだ、この人・・・

    「本当にもう、なんと言っていいのか・・・ううっ・・
    墜落の衝撃で、とても助かる状態じゃなかった・・・」

    えっ・・・なに・・・それ・・・





    トウサントカアサンガシンダ・・・




    そこから先は覚えてない・・・。

引用返信/返信 削除キー/
■14616 / ResNo.14)  駄犬のつぶやき
□投稿者/ チョビ 一般♪(15回)-(2006/05/23(Tue) 11:30:43)
    う〜ん・・・自分で書きなぐっといてなんですが・・・
    こっから先どう続けようかわからなくて(汗)
    文章力のない私には、なかなか小説を書くのは難しいです(^^;)
引用返信/返信 削除キー/
■14617 / ResNo.15)  僕の居場所13 悠稀回想
□投稿者/ チョビ 一般♪(16回)-(2006/05/23(Tue) 11:39:27)
    2006/05/23(Tue) 11:40:40 編集(投稿者)
    2006/05/23(Tue) 11:40:34 編集(投稿者)

    初めてあなたに会ったのは、小学校の頃だった。

    祖父の仕事について、神奈川の山奥にある研究所へ行ったときだったわ。
    研究者と話をしている祖父を尻目に、私は研究所の裏にある花壇を眺めていた。

    家では、お嬢様と呼ばれ、いろいろな習い事をして、
    お嬢様らしくしなくてはいけない自分に、少し息切れしていたから。
    こうしておじい様と出かけるのが、唯一の楽しみだった。
    おじい様だけが、私を、一人の人間として扱い、愛してくれたわ。
    他の人はそう、、私が宮嶋グループの跡取りだから、お嬢様と呼び、
    私がなにをしても文句も言わず、笑顔でいたわ。
    習い事の先生は、どの先生も、私が完璧にできるよう必死だった。
    私が上手くできなければ、後で先生達が父に罵倒されていたわ。
    それを聞きたくなくて、あのころの私は、
    与えられたものを上手くやろうとしていた。

    花壇には、屋敷の庭では見たこともないような花たちが咲き乱れていた。
    うちの庭にも綺麗な花はたくさんあるけれど、その花たちは、綺麗というよりも、
    そう、強いといった方が良いのかもしれない・・輝いて見えた。

    おじい様に見せてあげようと、手折ろうとしたとき
    「駄目だよ〜、花を折ったら。」
    森の方から、一人の男の子が降りてきた。
    「これはね、ここにあるから綺麗なんだよ。」
    ニコニコしながら近づいてきた男の子にびっくりしてしまった。
    泥だらけになって伸びたTシャツを着てる。
    髪に木の葉がついてるし、森の中で遊んでたのかな。

    「あなた、誰?なにしてたの?」
    不思議に思ってたずねた。
    「ん〜、人に名前を聞くときは、自分から名乗るんだぞ。」
    なんだか、はじめて会ったのに、注意ばかりされている気がしたわ。
    「わたし・・・わたしは、・・・ゆうきっていうの。」
    宮嶋悠稀・・・それが私の名前だったけれど、
    なせだかそのとき、宮嶋という名を出したくなかった。

    「ふぅ〜ん、ゆうきっていうんだ。僕は天。よろしく。」
    相変わらずニコニコしながら、かがんで、手を差し出してくる。
    伸びたTシャツの首元から、肌が見えた。
    あれっ?もしかしてこの子、女の子なの?

    「ねえ、今ならもっと綺麗なものが見えるよ。
    ここじゃなきゃ見られないもの。おいでよ。」
    そういうと、その子は私の手を引っ張って、森の方へ歩き出した。
    「えっ、でも・・・」
    おじい様に何も言ってないし・・・。
    屋敷にいる私なら、そんなことはしなかったかもしれない。
    けれど、なぜかその時は、その子の笑顔と開放感から、ついていくことにした。
    強い緑の、森の中に入っていく。

    避暑に行ったときに、林の中を少し歩いたことはあるけど、
    こんな山の中なんて入るのは初めてで、必死であなたについていった。
    森の中は、見たことのない植物がたくさんあって、息をすると、少し冷たい。
    湿った、それでいて嫌でない、不思議が空気の味がした。

    「ねっ、もうすぐ着くよ。」
    ときどき私を振り返ってくれたあなたが、そう言った。
    少しひらけた場所にでると、そこにある大きな木に、あなたは登り始めた。

    「ねっ、おいでよ。」
    木の上からあなたが声をかける。
    木登りなんか初めてだったけど、初めてだらけのことにわくわくして、
    スカートを履いていることも気にせずに、あなたのまねをして木に登った。
    幹の中ほどになる大きな枝に二人で腰掛けると、周りにある大きな山々が見える。

    「そろそろだよ、ほらっ。」
    あなたがいうと、
    光が・・・太陽が山に沈んでいく。
    オレンジとも赤とも言えない、なんともいえない夕日だった。

    炎のよう・・・そう思った。

    「ねっ、綺麗だろ。」
    すごい・・・
    あたり一面が、オレンジ色に染まって、
    私のほうを見ているあの子の顔もうっすらと染まって見えた。
    スカートをはいて、泥だらけになって、木の上にいる自分が、
    森の一部のような気がした。

    「うん・・・」
    無言のまま、二人でじっと夕日を見つめた。
    その後は、日が落ちる前に、あなたと一緒に山を下りた。

    私の初めての冒険だった。
    山を降りたら、研究所の前で、
    血相を変えたおじい様に二人して叱られてしまったけど。

    「じゃあ、またね、ゆうき!」
    帰り際に、車が見えなくなるまで、あなたは手を振ってくれた。

    その日は、うちに帰っても興奮してなかなか寝付けなかった。
    見たこともないあの夕日と、不思議な子・・・。

引用返信/返信 削除キー/
■14618 / ResNo.16)   僕の居場所14 悠稀回想2
□投稿者/ チョビ 一般♪(17回)-(2006/05/23(Tue) 11:47:20)
    それから、また、私の日常が戻ってきたけれど、
    あの日のことは忘れられずにいた。
    あの子のことも調べてもらって、私と同じ年で、
    研究所で両親が働いていることがわかった。

    神崎天・・・それがあの子の名前。
    もう一度会いたいと何度も思ったけれど、
    自由になる時間がないまま、中学生になった。
    宮嶋グループ主催のイベントやバーティーに出席せざるをえない機会が増え、
    ますます自分の時間が減っていく中、あの研究所へいくことはできなかった。
    一度だけパーティーであの子のご両親にお会いして、
    あの子の話が聞けたときは嬉しかったわ。
    無理を言ってあの子の写真ももらってしまったし。

    屋敷の窓から見える夕日を見ては、あの子のことを思い出した。

    高校生になり、あの子がこの学園へ転校してしてくると知ったとき、
    どんなに嬉しかったか。
    そのことを知ったときからずっと落ち着かなくて、
    あの子が転校してくる当日は、教室でじっとしていられなくて、
    ついつい校内を歩き回ってしまった。
    もしかしたらあの子に会えるかもしてないって淡い期待を持ちながら。

引用返信/返信 削除キー/
■14619 / ResNo.17)  更新めっちゃ嬉しいです☆
□投稿者/ 花 一般♪(2回)-(2006/05/23(Tue) 14:43:42)
    楽しみにしてるんで♪
    これからも頑張って下さい(*・・*)

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■14624 / ResNo.18)  面白い!
□投稿者/ ♪ 一般♪(1回)-(2006/05/23(Tue) 21:26:27)
    楽しみにしてます♪ 無理せず書いてくださいね♪

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■14634 / ResNo.19)  花さん
□投稿者/ チョビ 一般♪(18回)-(2006/05/24(Wed) 00:04:53)
    うわ〜・・・感想がもらえてる・・・
    嬉しいな〜。
    ありがとうございます!

    のろのろした更新になると思いますが、
    お付き合い願えれば光栄です。
引用返信/返信 削除キー/

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