ビアンエッセイ♪

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■16928 / ResNo.30)  映美さん♪
  
□投稿者/ 昴 ベテラン(242回)-(2006/10/16(Mon) 23:47:31)
    昴のお昼休みは14時からで…編集前のも拝見しましたが

    編集して良くなりましたねって言うか

    行動として自然になりましたね



    風邪だと思っていた症状なのですが…
    風邪じゃなかったみたいで(>_<)

    秋の花粉症デビューでした(T_T)

    春の花粉症は目に来るタイプなので

    まさかって感じでした


    病院でアレルギーの薬を処方されたら

    だいぶ楽になりました

    心配してくれて…ありがとう

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■16962 / ResNo.31)  “BOOK COVER”
□投稿者/ 映美 ちょと常連(52回)-(2006/10/18(Wed) 02:15:10)
    ルナと待ち合わせに選んだ場所は、はじめて出逢ったカフェ


    カウンター席が空いていた 見廻せばテーブル席も空いてる
    すこし迷って私はカウンター席にむかい 座った


    ガラス越しの外の交差点の往来を眺めながら 
    朝の電話の、ルナの声を思い出していた


    『エミさん おはよう〜♪朝早くごめんなさいね
    今日予定ある?お話したいんだけど・・・会える?』




    ルナと二人きりでやっと会える・・・


    約束の時間まであと少し・・・時計を見たとき声がした


    『お待たせ エミさん』


    振り向くとルナが笑顔で立ってた


    『カウンター席でいいの?あっちに移動しない?』


    ルナは 後ろのテーブル席を目で示した
    頷いて席を立つ私のカップをルナが持ってくれた


    『金曜の夜はごめんね なんだか店からエミさんを追い出しちゃった
    みたいで・・・。 私、ずっと気になってたの・・・』


    スマートにタバコを吸うルナの仕草をみつめた


    『いいえ、私こそ店の中まで押しかけちゃって・・・すみませんでした』


    訊きたい事は、たくさんあった・・・。


    でも今は、ルナの話を優先しよう・・・そう思った。


    『BARに迎えに来た彼 エミさんのお友達なの?』


    いきなりルナから訊いてくるとは・・・
    (やはりトオルとの繋がりを気にしてるのかしら)


    『あの日、初めて会ったんです ともだちの彼の友達です・・・。』


    『そう、じゃあ〜お友達にはなったのね?』


    ルナは何を言いたいのだろう・・・


    『あの〜、ルナさんは彼を知ってるんですか?』


    『・・・』


    少し間をおいてルナが答えた


    『ええ、知ってるわよ 訊いたでしょ?』


    『彼からは、以前バンドでキーボードしてた女性のお友達だと・・・』


    ルナは燻らす煙りの先を目で追っていた


    『お友達・・・。ええ、そうよ・・・』


    そう答える ルナの瞳が一瞬曇った


    『そうですか〜、世の中狭いですね(苦笑)』


    これ以上はもう訊かない 訊きたくない なぜかそう思った


    『あ、そうだ・・・』


    ルナは灰皿にタバコを押し付けて火を消し
    思い出したようにバックから文庫本を出した。


    『エミさん読んだ?読んでなければ・・・どうぞ(笑)』


    テーブルに差し出した文庫本 あの作家の本だった。
    そのタイトルは、あの日ルナと同時に手をのばした文庫本だった。


    『いいんですか? ルナさん』


    『ええ、返却は無期限 いつでもどうぞ・・(笑)』


    私も本を見て思い出した。


    『そうだ ルナさん、私も渡したいものあるんです』


    『あの〜 これ・・・』


    薄っぺらいペーパーバックをルナに差し出す


    『えっ、なに?』


    ルナは、カップをずらして中を覗いた


    『あっこれって もしかして“BOOK COVER”ね?』


    『私、コーヒーこぼしちゃって 汚しちゃったから』


    『あれは、書店で付けてくれる紙のカバーよ だから気にしなくても
    いいのに〜(苦笑)・・・・綺麗ね、これって 和紙ね・・・』


    ルナに逢いたいと彷徨っていた 先週の日曜 
    ふらりと寄った和雑貨の店で見つけた和紙だった・・・。


    『もしかして手作り?』


    『手作りといっても・・・只 和紙を張り合わせただけです(苦笑)』


    『ありがとう 大切に使うね・・・』


    潤んだ黒い瞳で見つめるルナ


    ルナの中に映る私は 無言で好きを伝えていた・・・ 


引用返信/返信 削除キー/
■16963 / ResNo.32)  昴さんへ 
□投稿者/ 映美 ちょと常連(53回)-(2006/10/18(Wed) 02:16:54)
    やっぱり 昴さんが一番に見てくれていますね^^
    貴重な休憩時間にまでありがとうございますm(__)m

    最近はPC仕事の作業が多く、その合間に書いています

    “転送 ラブソング”は未完成の下書きの方を間違って
    UPしてしまったんです(汗)

    夕方に【野生時代】(中山可穂特集と新連載の小説掲載)
    を求めて出向いた書店で、他の本を見てたとき
    ラブソングという文字にハッとまちがいに気づき慌てて
    飛んで帰りUPしなおしました^^

    秋の花粉は喉ですか?
    花粉症の辛さは、わかります;;

    友人の涙目を何度も見てますし・・・
    ほんと辛いですよね(>_<)

    私 なにもできませんが・・・
    お言葉しかかけられませんが

    どうか無理なさらずに お大事になさってくださいね・・・。

                          映美


引用返信/返信 削除キー/
■16972 / ResNo.33)  “GALLERY” 
□投稿者/ 映美 ちょと常連(55回)-(2006/10/18(Wed) 20:31:42)
    2006/10/18(Wed) 22:31:37 編集(投稿者)



    お気に入りの本や作家の話をし、
    コーヒーを飲み終えた頃 ルナが腕時計に目をやった


    『ねえエミさん ちょっと近くまで付き合ってくれる?』


    『ええ、どこでも お付き合いします〜』


    『友人が写真展を開いてるの ちょっとのぞいてみたいから・・・』


    カフェを出てルナと並んで歩く午後の街


    私よりすこし背の高いルナ・・
    思わず腕を組みたくなる衝動を抑えた



    『ここの中にギャラリーがあるの』


    ギャラリーのあるビルには見覚えがあった


    あの雨の日・・・
    地下街を抜けひとつの傘で歩きルナを見送ったビルだった・・・。


    『あ、そういえば エミさんに、送ってもらったね 
    あの時は、ここに展示の準備の手伝いにきたの・・・』


    そのギャラリーは1階奥にあった・・・


    『ルナ〜♪』


    ギャラリーの入り口から弾んだ声がした


    『ようこそ いらっしゃいませ』


    ルナと私の方に歩み寄ってくる女性がいた


    『リッコ〜 いたんだ』


    『なによ〜、いちゃ いけないの〜(苦笑)』


    笑いながら その女性はルナの肩を軽く叩いた


    私に注がれる女性の視線に気づき ルナが紹介をする


    『こちら 友人の律子 一応女流カメラマンかな(笑)』


    『はじめまして、エミです・・・』


    リツコは、大きな瞳が印象的な美人だった


    『エミさんね よろしく・・・。ゆっくり見ていってくださいね♪』


    大きな瞳でリツコが私を、弾くように見つめる


    『あ、そうそう ルナ・・・ちょっと・・・』


    リツコがルナの腕を引いて なにか話しはじめた・・・。


    ルナがリツコと話してる間 白い壁に並べて飾られた
    モノクロ写真をみて歩いた・・・
    街の風景をいろんな角度から捉え、撮られていた


    『学生時代からの友人なの 私も女流カメラマン目指してたの
    でも 私、才能なかったみたい〜(苦笑) 』


    ルナがいつのまにか隣にきていた・・・


    『エミさんは写真とか興味ない?』


    『いえ、こんな風景とか見るの好きです。素敵ですね
     この写真の街に行きたいなって思っちゃう〜』


    リツコが近寄ってきて 
    写真の街の場所や、撮影のエピソードを語る


    ルナのリツコをみる穏やかな目に
    あの夜の“知りたい”が甦ってきた・・・


引用返信/返信 削除キー/
■16974 / ResNo.34)  筆者より・・
□投稿者/ 映美 ちょと常連(57回)-(2006/10/18(Wed) 21:14:34)
    当初ワンシーン短編の予定だったこのStoryですが、
    なんか長々となっています^^;

    二人の接近や展開があまりにも遅いので読まれてる方
    もきっとやきもきされていることだと思います。
    何分、始めて試みなものでお許しくださいm(__)m

    次回より、展開の速度をUPしていこうと思っています。
    拙いドラマですが・・・
    最後まで もう少しお付き合いくださいますよう・・・

     よろしくお願いしますm(__)m

            
                       映美
引用返信/返信 削除キー/
■16975 / ResNo.35)  “信号待ち”
□投稿者/ 映美 ちょと常連(58回)-(2006/10/19(Thu) 00:22:59)

    ・・・訊いてみよう


    あの夜、ルナが待ち合わせしてた“彼女”
    それは リツコのことかもしれない


    《私ったらそんなこと訊いてどうするんだろう》


    ううん、彼女がいてもいい 
    私の気持ちは変らない


    ・・・ルナが好き


    ギャラリー出るとすっかり
    すっかり日が暮れていた・・・。


    『ねぇ ルナさん・・・』


    『なに・・・?』


    『あの夜 BARで待っていたのはリツコさん?』


    『ええ そうよ どうして?(笑)』


    『じゃあ・・・彼女って・・・』


    そのあとの言葉がいえず・・・躊躇う私
    そんな私の様子を見て ルナは横顔で笑った


    ・・・やっぱり そうなんだ(彼女)


    目の前の信号が点滅から赤になり


    ふたりを立ち止らせた・・・。


    その時、隣に立つ・・ルナが私の右手をそっと握った


    ・・・えっ


    不意の事に息が止まりそうだった
    心臓が壊れるんじゃないかと思った


    ルナが熱く潤んだ瞳を絡ませてきた


    『わかりやすいひとね・・・エミさん(笑)』


    『あの時も 私 いわなかったっけ・・・(苦笑)』


    その言葉の意味をようやく理解した・・・。


    『最初に目が合った時から感じてたの・・同士だなって・・・』


    そう言いながら・・・握った手を5本の指で絡めなおすルナ


    『気になってたの エミさんのこと・・・』


    『私も・・・ルナさん・・・』


    周りの人の視線など気にならなかった


    信号待ちのわずか数十秒間


    ルナと私 絡みあう手と瞳は離れなかった・・・



引用返信/返信 削除キー/
■16983 / ResNo.36)  Re[2]: 筆者より・・
□投稿者/ m 一般♪(1回)-(2006/10/20(Fri) 23:03:10)
    始めまして!毎回楽しく読ませていただいてます。
    いやいや、次どうなるんだろうってやきもき感がいいです^^
    更新されるの楽しみにしてます。

引用返信/返信 削除キー/
■17005 / ResNo.37)  mさんへ^^
□投稿者/ 映美 ちょと常連(59回)-(2006/10/21(Sat) 22:05:35)
    はじめまして^^mさん

    読んで頂きありがとうございますm(__)m
    本当に嬉しいです・・・(涙)
    一言一言のお言葉あたたかく感じます

    やきもきさせてしまう場面
    またあるかもしれませんが^^;
    更新がんばってしていきます

    どうか見守っていてください

                  映美
引用返信/返信 削除キー/
■17007 / ResNo.38)  “絡まる手”
□投稿者/ 映美 ちょと常連(60回)-(2006/10/21(Sat) 22:18:49)

    ・・・信号が青になり 絡んだ手をどちらからともなく離した…。


    《気になっていたの・・》ルナの言葉に・・・
    胸の鼓動は収まらず・・・全身がずっと火照ってる感じだった・・・。


    ふたりはなぜか・・・暫く無言で歩いた…。


    地下鉄の駅が見えてきたとき ルナが口を開いた


    『エミさん、ちょっと地下街の本屋に寄りたいの…』


    ――その本屋は ルナと始めて出逢った場所だった…。


    ルナは難しいタイトルの本を手にとり何かを探していた


    私は、あの作家の文庫が並ぶ棚の前で立ち止まっていた
    (あの日ここでルナと出逢ったんだ・・・)


    ルナの指先の感触がまだ残る右手を見つめた・・・。


    『エミさん ありがと 行きましょう〜』


    ルナが携帯を閉じながら近寄ってきた


    『夕飯一緒にと思ってたんだけど呼び出しかかっちゃったの
    うちの上司ったら休みでもお構いなしなの 参っちゃう(苦笑)』


    『いえ、気にしないでください〜』


    …そういえば、ルナがどんな仕事してるかきいてない
    カフェで、私はOLだというのは話したけど・・・
    あの時、何故か別の話題に飛びルナに訊かずじまいになってた


    『ルナさんって、どんなお仕事されてるんですか?』


    『ライターです…。 広告代理店に勤めてるの』


    『コピーライターですか?』


    『きこえはいいいけど…、ライターの他も雑務色々なことやってるの
    仕事柄、不得意分野の本も読まなきゃだし 調べ物多くって・・・(苦笑)』



    ・・・人が行き交う 改札口の前


    『じゃあ、私はここで・・・。 エミさん 今日はありがとう(微笑)』


    見つめるルナの瞳に切なさが込み上げる


    『ルナさん 会えて嬉しかった・・・』


    寂しい気持がいっぱいでなんだか上手く笑えない


    『うふふ エミさんどうしたの?もう会えないみたいな顔しちゃって・・・(苦笑)』


    ルナが潤んだ瞳で手をもう一度絡ませてきた


    『ね、これから エミって呼んでいい?』


    私は・・・ルナの手を強く握り返した








引用返信/返信 削除キー/
■17008 / ResNo.39)  “彼と彼女の関係”
□投稿者/ 映美 ちょと常連(61回)-(2006/10/21(Sat) 22:31:06)
    2006/10/21(Sat) 23:53:00 編集(投稿者)




    ・・・翌月曜日


    『ねっ エミー、お茶して帰ろうよ〜♪』


    着替えを終えて ロッカーからバックを取り出す私に、
    亜紀子が声をかけてきた


    『うん、いいわよ〜』


    ・・・亜紀子の誘いは無下に断れない(苦笑)
    だってルナとの出逢いも亜紀子のおかげでもあるしね


    駅前の、シフォンケーキの美味しいカフェに入った。
    席に座ると亜紀子がさっそくおしゃべりを始める



    『ねっ、あれからトオルくんからメールきた?
    でも やるわね ラブソング作戦だなんてさ〜(笑)』


    ・・・そうだ、トオルのことをすっかり忘れてた
    あれから、トオルにメルアドを教えたが その後メールはきていない


    『それより、何?早く次の恋ができるようにって書いてたけど
     エミいつ失恋なんかしたのよ?私、そんな話聞いてないよ〜』


    亜紀子がシフォンケーキをつつきながら、不満そうな顔をする


    『ごめん 亜紀子・・・。あれはトオルさんの誘いを断るためについ言っちゃたの』


    『どうしてよ〜、トオルくんいい男じゃん・・才能もあるしさ〜♪』


    『たしかにいい人だと思う でも〜、私にはもったいないよ・・・』


    『あらまぁ〜もったいないだなんて〜謙遜しちゃってさ 
    はっきり言えばタイプじゃないんでしょう(笑)』


    私は、笑って首を左右に振ると 亜紀子も笑って同じ仕草をした。


    『そうそう・・・シンジに訊いたんだけどね トオルくんのバンドね
    インディーズデビュー 目指してるらしいの でもキーボードの子
    が突然辞めちゃったらしく いま代わりの子探してるんだってさ〜』


    キーボード?その言葉で、ふとルナとトオルのつながりを思い出した


    『エミ〜にその気ないから話すけどさ・・・。実はねそのキーボードの子と
    トオルくん恋仲だったらしいの・・・でもねその子ね・・・』

    声をひそめて亜紀子が話を続ける・・・

    『実はね、その子レズビアンだったらしいの・・・しかもね
    私はよくわからないんだけど・・・男女どちらも愛せる人だったらしいよ』


    その言葉に 手に持ったコーヒーカップを落しそうになった・・。


    トオルの恋人だった・・・女性
    ルナが友達だといってた・・・女性

    その女性がそう《バイセクシャル》だとしたら・・・


    私の頭の中で“彼と彼女の関係”がつながった





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