ビアンエッセイ♪

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■19173 / ResNo.30)  満月
  
□投稿者/ 金丸 大御所(371回)-(2007/05/30(Wed) 00:46:04)
    満月よりは

    半月派


    満月よりは

    三日月派


    月にも欠けた何かを探してる


    欠けた姿に

    綺麗だと

    ため息をもらす



    惹かれるのは

    欠けた姿



    そこにそっと

    手を差し伸べたくなる


    でも

    満月を見ても感動してしまう

    それは自分にない輝きに惹かれるように

    そっと寄り添いたくなる



    三日月は儚く見えて

    満月は強く見える


    その両面性の魅力に

    飽くことなく

    見つめてしまう



    寂しい夜も

    嬉しい夜も

    悲しい夜も

    楽しい夜も



    どんな時も

    変わらずにあり続ける安心感


    姿が見えなくても

    在るとゆう安心感



    光届かなくとも

    必ず空を辿れば行き着く筈




    満月に強さを

    欠けた月に脆さを


    淡い光に切なさを

    変わる色に愛しさを



    _______________________

    Next『菜の花』

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■19253 / ResNo.31)  菜の花
□投稿者/ 葉 一般♪(1回)-(2007/06/11(Mon) 17:39:15)
    「春になるとさ、菜の花が綺麗だよね・・」
    「うん」

    彼女はソファーで本を読みながらティーカップ片手に返事をする。

    「菜の花から改良されて、ブロッコリーとかキャベツが作られたんだよね?」
    「うん。たぶん・・・って何が言いたいの? いきなり」

    「いや・・何も・・」
    「だったら、邪魔しないでくれる?」

    彼女が読書タイムにはいると何だかつまらない・・・

    「関係ないけど、よくさぁ、コウノトリが赤ちゃんを運んでくるって言う
    話があるじゃない。外国によっては、キャベツから生まれるなんていう
    言い方もするじゃない? うろ覚えに聞いた話しだけどさ・・・」
    「また、適当な話しして・・・だから、何が言いたいの?」

    彼女の隣で、だらけた格好で話しを続ける。
    「菜の花って“元”だよね。元って大事だよね?・・・例えば、
    出会った頃のような気持ちとかさぁ・・・」

    「・・・・・」

    「ねぇ、何か言ってよ」

    小さく息を吐いて彼女は本を置き、そっと近づいてくる。

    チュ・・

    「前振り無しで、素直に言えないの?」
    「うん・・・。今度また、デートごっこしよ? 初心なデートがしたいの。
    演技でもいいからさ・・・時々は、初心を思い出したいの」

    チュ・・

    ずっと、好きでいたいから・・・

    あなたをもっと好きになりたいから・・・




      ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

       次は『kiss and cry』で

引用返信/返信 削除キー/
■19255 / ResNo.32)  kiss and cry
□投稿者/ ぶきっちょ 一般♪(25回)-(2007/06/11(Mon) 21:26:43)
    ―笑金を見ながら泣いてるカップルなんて、
    絶対に私達だけだ。



    座り慣れたソファーともそろそろお別れのとき




    ─彼女の爪を噛む癖を治したのも私。




    ─彼女の長い髪を切らせなかったのも私。




    ─偏食をベジタリアンに治したのも私。





    なのに別れのとき




    泣いてもそれはもうかえられない




    笑顔の朝も、斜めな朝もきっともう




    一緒に迎えることはない




    ─こんなに私に愛をくれたのはあなただけ。




    ─カーテンを6時半に開くのはあなたの日課。




    ─永遠をちかってくれたのはあなただけだった。





    なのに別れのとき




    重い腰を上げて




    少しの荷物を持って




    “ありがとう”




    最後にだめだって分かってるけど




    大切な彼女の口にキスをした




    ロミオとジュリエットになれるならなんて




    不謹慎なことを思いながら



    住み慣れた部屋をでた




    ガチャン。
    閉まった扉にもたれて、
    私は涙をなくしてしまうくらい泣いてしまった。





    あの時きっと彼女が追い掛けてきたら




    きっと二人はもう出会えなかったけど




    あのときの思いは二度と感じたくない





    彼女はその話を終えると泣きそうになったか




    そっとキスをした





    FIN...



    駄文失礼しました。
    続いてのお題は...


    【フランスパン】




    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■19256 / ResNo.33)  フランスパン
□投稿者/ 唯亜 一般♪(1回)-(2007/06/12(Tue) 00:51:16)
    2007/06/12(Tue) 01:08:20 編集(投稿者)

    「あたしね、ながーいバゲットとあまーいオレンジを紙袋に詰め込んで…石畳の坂道を歩いてみたいの。」

    ミルクティー色の髪を指で弄びながら、うっとりしたように笑うあなたに、思わずドキッとする。

    「それ、映画みたいだね」

    思わず『ベタベタな』と付け足したかったけれど、あなたは頬を膨らませるだろうから…小さく心の中で呟いておこうか。

    「でも、この辺りってオレンジとバゲットを一緒に売ってるお店がないでしょ?」

    桜色の唇に指先を当てて考えるのはあなたの癖。

    「あるでしょ。交番の斜向かいのスーパーに。」
    「違うの。あそこはバゲットもオレンジも、パックに入ってるんだもん」

    少し拗ねたような声。

    「…こだわるね」
    「うん。」

    少し変わった美的感覚だけど

    そこが可愛いとか思ってしまって…。

    ピンクとレースやフリル…あなた好みに甘く纏められたこの部屋だって、あたしの趣味ではないし…
    大きなぬいぐるみと一緒に川の字で寝るのは、セミダブルのベッドにはきついけど…
    あなたの屈託無い笑顔に似合うから許せるんだ。

    「買い物に行こうか。」

    「何を?」

    「バゲットとオレンジ。」

    「?」

    「それから…ハムとレタスとトマトと…うん。好きなもの色々。」

    とても不思議そうに、あなたはあたしの顔を覗き込む。

    「紙袋にバゲットとオレンジ…は無理だけどね。」

    ――明日は日曜日。天気予報は快晴。

    あなたに感化されたのか…ベタベタな甘ったるさだけど

    レースのカーテンから差し込む朝日の中で、少し早めに朝ご飯を食べて(搾りたてのオレンジジュースは必須だね)。
    一緒にバゲットに大好きなもの一杯挟んで…バスケットに詰めて(飲み物はペリエが似合いそうだね)。
    あなたのお気に入りのぬいぐるみ連れて(あのコ、かなり大きいから車でね。)
    遠くの公園までの芝生でランチにしよう。

    …そんな事言って…あたしまであなたの趣味に影響されてる…。
    でも、その笑顔が見られるなら、たまにはこんなベタベタなデートも良いかな…


    ――――――――――
    乱入…更には駄文ごめんなさい!

    えっと…図々しくも次のお題ですが…
    小指
    でお願いしますm(_ _)m
引用返信/返信 削除キー/
■19283 / ResNo.34)  小指
□投稿者/ ハッカ 一般♪(1回)-(2007/06/16(Sat) 07:48:10)
    「…また、会えるよね?」




    別れ際強気なあなたの声がやっとだったのに





    知らないふりをした




    人前でいちゃつくのが苦手なのに



    車の中でキスをしてくれたこと




    ホームで手をつないでくれたこと





    あなたなりの優しさと




    手を伸ばせば確実に戻った幸せのカタチに





    私は知らないふりをした





    「また会えるよ」



    会いにくるよ




    その言葉に嘘はないけれど



    本当にならないことはお互い知っていた




    「…じゃぁ、約束」




    差し出された小指に





    そっと小指を絡めて





    果たされない約束をした





    「…愛してる…」





    ついに零れた涙に




    私は絡めた小指に力を入れることしか出来なかった





    あれから






    数年






    果たされない約束をした罰のように





    あなたを思い出すと






    小指がじんわりと痛むのに





    私は






    知らないふりが出来ない






    ………………………………
    Next→駐車場。


    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■19289 / ResNo.35)  CD
□投稿者/ アイズ 一般♪(6回)-(2007/06/19(Tue) 21:46:22)
    「な〜ミサキ〜コレ〜」
    『はい?』

    面と向かわず渡したのはCD1枚
    後にも先にもこれだけ

    『リトさんコレなんですか?』
    「うむ、ミサキチが欲しがってた画像集だ。無修正の」
    『え?!まさか!!って無修正とか関係ないし』

    そう、好きだといった画像を自分の課題をやる傍らで集めていたもの
    何も礼や貸しができてなかったから渡した

    ついでに見つけられなくてもいいと思い、夜の勢いでこっそり隠しファイルを入れておいた

    『ありがとうございます!!』
    「む。大事にせぃよ」

    あの満面の笑みが見れただけで十分だった
    だからすっかり隠しファイルのことは忘れていた
    けど、最後の最後でまさかファイルを見つけられるとは思わなかったよ


    ---------------------------------------------------------------

    お次は「イベント」
引用返信/返信 削除キー/
■19367 / ResNo.36)  イベント
□投稿者/ 優貴 ちょと常連(89回)-(2007/06/29(Fri) 18:33:25)

    私の好きな娘は、少し変わっている。


    なんでも、告白する時やされる時は、イベントがある時じゃないといけないらしい。


    前にすごく人気のある先輩(オトコ)から、告白された時も


    「文化祭なんかの時じゃなきゃ受け付けません。」


    なんて言っちゃうくらい。
    なんて言うか、頑固者。



    でも、こんな彼女に私は言ってしまった。『好き。付き合ってほしい。』と。
    別にイベントも何もない時に。


    彼女は「受け付けない」なんて言うかと思ったが…

    「うん。私も付き合ってほしいな♪」

    とあっさりOK。


    『イベントがある日じゃなきゃ受け付けないんじゃないっけ?』


    私が聞くと


    「今日はキミに告白されたっていうイベントの日だよ。」


    と笑って言った。
    そんな彼女が愛しく感じた…。






    こんなんでごめんなさい(^^;
    次は『ソフトクリーム』でお願いします。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■19374 / ResNo.37)  ソフトクリーム
□投稿者/ 金丸 大御所(385回)-(2007/07/01(Sun) 02:06:52)
    「あまーい。」

    「あまいね。」

    「もういらない。」

    「えぇっ?!」

    「きみにあげる。」

    「あげるったって私も食べてるっつの。あまいっつの。」

    「ほらっ。両手に花。」

    「お前これ垂れないように食べるの大変なんだぞ。」

    「知ってる〜。コーヒー飲もうかなぁ〜。」

    「お前なぁ…」



    このあと

    垂れたと大騒ぎしたら

    彼女は笑いながら


    手が甘くなるなんて素敵じゃーん


    そう言った。



    そういう問題じゃないだろっっ

    と思いながらも

    私の顔は

    最初から最後まで笑顔だった





    今度は

    コーヒーが苦い

    かもしれない



    知ってるか?

    お前そういうのキチク女って言うんだよ



    知ってる〜

    多分彼女はそう言う



    -------------------------------

    次のお題は

    時計草の実

    でお願い致します

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■19488 / ResNo.38)   時計草の実
□投稿者/ 昴 大御所(394回)-(2007/07/16(Mon) 04:18:14)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    百貨店の果物コーナーの前を貴女と二人で通りかかる


    「時計草の実だね」
    独り言のように呟くと
    貴女は不思議そうにキョトンとしてる

    『これってパッションフルーツよね?』

    私の顔を覗き込む


    「和名は果物時計草の実と言うんだよ」

    教えると言うよりは
    言い訳のように答える

    『パッションフルーツでいいじゃない』


    ほら
    貴女はご機嫌斜めだ


    なんでもカタカナにする世間を好きになれないだけなのに

    独り言を聞かれた私は
    貴女の機嫌が直るのを待つ


    「パッションフルーツ
    買って帰ろうか?」


    「食べてみて

    どっちの名前がこの果物に…」
    『買って帰るんなら
    こっちのがいい』

    私の話しを聞き終わらないうちに
    貴女は好物を物色してる


    そんなところも好きなんだけどサ



    ***********
    Next『夏の思い出』



引用返信/返信 削除キー/
■19496 / ResNo.39)  夏の思い出
□投稿者/ 29 一般♪(1回)-(2007/07/18(Wed) 13:02:09)

    「抱いて」



    本能的な欲求か、
    私の心を掴んで離さない為の言葉なのかは分からない。


    分からないけれど、そんなこともうどっちだってかまわない。


    雨上がり。
    左手の小さな窓からは夜風が静かに囁く。
    小さなシングルベッド、私の隣に横たわる彼女に被さった瞬間。


    私の頭はとっくにショートしていた。






    その瞬間が近づいてきた時には。


    努めて、
    努めて努めてゆっくりと。


    私の指、彼女の腰。
    全部の動きが勝手に速くなっていくから。
    それじゃあ何だかもったいないじゃない。


    こんな愛しい夜、
    時の流れまで速くなっていきそうで。


    だから私は。


    「ふー……」


    彼女の首筋に顔を埋め、呼吸を落ち着ける。
    少し筋肉の張った指からも力を抜いて。


    今度はゆっくりと。
    確かめるように。


    その中を探るんだ。



    首筋に落とすキスと同じリズムで、ゆっくりと指を回す。


    するとその同じリズムで彼女は小さな声で鳴く。


    曜日と仕事の予定を忘れ重なり合う初夏。
    少しずつ分かってきた彼女が悦ぶ場所。


    そこでもまた、
    ゆっくりと指を回し。
    僅かな距離を出たり入ったり。


    同じリズムでふたりの身体が揺れ、
    同じリズムでふたりが鳴き。


    また。


    だんだん呼吸が上がり始める。




    私の指が塞いだその小さな部屋の中は。



    もう溢れきっていた。






    「しおり、作らないと」


    「え?」


    「遠足の」


    「んー…」


    「車中でうたう歌も決めないとね」


    「んー…」


    「何にする?」


    「あとでー……」



    くだらなくて、
    愛しい会話。


    心はやる計画。



    ふたりで作るんだ。




    夏の思い出。







    ゆっくりと突き上げる。


    彼女の表情が歪む。


    枕を掴む手。
    恥じらって私から背ける顔。


    シーツも枕も布団も乱れ。


    揺れる彼女の身体は私の腕から逃げるようにくねる。



    ダメ。
    ダメダメダメ。



    逃がしたくないの。
    離したくないの。



    離したくないの離したくないの離したくないの。




    あなたをずっと、
    離したくないの。



    引き寄せ重なった。
    強い力で抱きよせられる。



    唇と肌と、熱い指。
    ひとつに溶け。




    私は願う。









    妊娠しちゃえー。










    次「オムライス」





    (携帯)
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