| 2007/08/11(Sat) 10:33:16 編集(投稿者)
夕暮れの海岸線 緩やかなカーブを曲がると 見えてくる想い出の場所 貴女はスピードを落として・・・停車する
『ここから 一緒に海見たよね…』
灰皿に押し込んだ煙草のけむりが車内に漂う 貴女は煙を追いながら・・・・ パワーウインドウを少し下げる
『ごめんね…煙…』
「ううん 大丈夫よ」
開けたウインドウの隙間から入る風と潮の香りが… 想い出の砂浜へと二人を導く
男女のカップルが数組 砂浜を手を繋いで歩いているのが見える
『ねぇ ちょっと砂浜を歩こうか…』
「うん…」
車を降りてからわたしは気付いた
そうだった 今日は新しい【サンダル】を履いてきたんだった
(砂浜なんか歩けないわ…)
貴女は何も気付かず 早く行こうと手を引いて歩いてく…
(まあ いいわ サンダルより貴女との時間が大切だもの…)
ぎこちなく歩く隣の私に 貴女はなにか思い出したように立ち止まる
『あっ そうだ…ちょっと Uターン〜(笑)』
私の手を引いて車に引き返す
トランクからビーチサンダルを 二つ出してきて私の足元に並べる
『これ履いてみて…ちょっと格好悪いけど汚れても平気だしね(苦笑)』
「ありがとう…」 (気付いてくれたんだ・・・)
『かわいいじゃん このサンダル』
私の脱いだ…サンダルの砂をはらってくれる 貴女のやさしさが身にしみる…
想い出の砂浜にきて・・・ 今日 また想い出【サンダル】がひとつ増えたね…。
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久しぶりにお題リレー参加しました^^
次は【ピリオド】でお願いします
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