ビアンエッセイ♪

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■20430 / ResNo.50)  ちょっと早いけど・・
  
□投稿者/ 昴 大御所(419回)-(2007/12/23(Sun) 23:41:13)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    昨年の『何日か早いけど・・』って言う感想を書いてから
    もう1年が経ったんですね

    お久しぶりですね

    この週末も土曜日は休日出勤で
    今日と明日が久しぶりの連休です

    素敵な聖夜をお過ごし下さいネ♪

    ちょっと早いけど・・
    ルナとエミと映美さんに

    Merry Christmas

    年の瀬の慌しい季節になりましたので
    ご無理をなさらずに ご自愛下さいネ♪
引用返信/返信 削除キー/
■20438 / ResNo.51)  昴さんへ^^
□投稿者/ 映美 ベテラン(236回)-(2007/12/31(Mon) 04:28:25)
    こんばんは^^昴さん

    お久しぶりです
    メッセージありがとうございますm(__)m

    クリスマスも過ぎ…
    気付けば 今日は大晦日です^^

    こんな時間に起きてちゃ…お肌によくないですよ
    …ってまた言われちゃいますね(苦笑)

    お掃除などをして気がつけばこんな時間でした^^;
    今年最後のご挨拶をしたくてここに立ち寄りました

    とうとう物語も年を越してしまいますが…(苦笑)
    焦らずマイペースで執筆して行きます

    今年1年『ルナエミ』を
    見守ってくださり本当にありがとうございましたm(__)m

    引き続き来年もよろしくお願いします

    全国的にとても寒いお正月になりそうですね^^;
    風邪など召されませんよう お身体ご自愛くださいね

    では…
    良いお年をお迎え下さい^^


           映美



引用返信/返信 削除キー/
■20439 / ResNo.52)  【〜Lost love talk〜】
□投稿者/ 映美 ベテラン(237回)-(2007/12/31(Mon) 04:54:52)
    ワインの酔いでマユの言動は更に大胆になる


    「ルナを酔わせたい…理性失くすくらいにね
    そしたらあの時みたいに…抱いてくれるかもしれないから…」


    再びワインを注ごうとする腕を掴みグラスを取り上げた


    『マユ いい加減にしなよ!』


    「・・・」


    強い口調に絡んだ腕は力なく離れ…
    ソファから絨毯の床に滑るようにマユは座り込んだ


    『あなたは何を求めてさまようの…? 夜毎 お酒を煽って身を持ち崩して 
    自分をそんなに追い込んでどうするの?』


    「自分でも…どうしてだか…わかんないの…」

    消え入りそうな声で
    うなだれたマユの背中が震えていた


    『お説教も今夜限り…! わたしはもうあなたには何も言わない!』


    こんな台詞 もう何度目だろう…

    もうひとつのワイングラスに注がれた
    ワインを揺らしながらためいきをついた


    揺らすグラスにエミの顔が浮かんだ



    「ルナ…聞きたいの…。マユさんとはどういう関係だったの ルナの元恋人?」


    『恋人じゃなかった…けどね……一度だけ…マユを抱いたわ』


    「愛していないのに…抱いたの? なんだか悲しい…ルナってそんな人なの…」


    今夜のエミとの諍いはそんな会話から始まった…








    マユとの出会ったのは2年前
    担当してる雑誌の企画で、あるアマチュアバンドを取材した
    そのグループの紅一点でキーボード奏者だったのがマユだった。


    インタビューに答えるマユは、ポニーテールがよく似合う
    笑うと頬にエクボができる 小柄な可愛い女性だった

    "私、人の心に響くようなそんな曲をたくさん弾きたいです”


    明るく夢を語ったあの時のマユは瞳は輝いてた


    取材から1ヶ月後…ルナ宛にライブのチケットが送られてきた


    【私の最後のライブになります ルナさんをご招待します 
    ご都合よければ 是非来てください  by マユ】

    最後? どうしたんだろう?
    気になった私は、入っていた予定の都合をつけてその日ライブに駆けつけた


    ライブが跳ね、他のメンバーが楽屋に戻っていく中 マユがステージから降り駆け寄ってきた


    「ルナさん 来てくれてありがとうございます。あの…このあとお時間空いてますか?」


    『ええ、時間はいいけど…?マユさんは打ち上げとかあるんでしょ?』


    「大丈夫です!また後日 送別会があるし… だから今夜は断りました〜」





    会場近くのCAFEでマユを待っている間
    私は長いメールを書いていた…相手は…当時の恋人…サオリ


    書いたメールを読み直し削除した
    (…やっぱり 直接話そう…)
    溜息まじりのひとりごとをコーヒーと一緒に飲み込んだ


    コーヒーカップをテーブルに置いた時
    息を切らせてマユがやってきた


    「…ルナさん 遅くなってごめんなさい〜」







    『今日のライブ よかったわよ…でも 最後って…どうして?』


    カフェオレを一口流しこんでから…マユが深呼吸した


    「実は…私 失恋しちゃったんです…。だから…もうキーボード弾きたくなくて…」


    マユの話によると 同じバンドのドラマーがマユの恋人だったらしい
    実はその彼に他に付き合ってる女性がいたと知り…ショックでバンドを辞めると決心したらしい
    う〜ん よくある話だなと思いながらも…この手の話の聞き役も慰め役も私はとても苦手だった


    『大丈夫 またいい人きっと現われるよ…』


    そんなありきたりの言葉しか出てこない


    「…うん…」


    しばらく俯いていたマユが顔をあげた


    「あの…ルナさんには いま 恋人いるんですか?」


    『う〜ん…まあ いないといえば嘘になるかな…』


    「そうですよね いるに決まってますよね〜ルナさんすてきだもん!
    どんな彼なのかな〜ルナさんの恋人って」


    『でもね 私も…まもなく失恋組みになるかもしれない(苦笑)』


    「え〜どうしてですか?」


    どうして…って どんな彼って
    いえるわけないじゃない…

    実は恋人は彼じゃなくて 彼女だということ


    そして…その彼女が人妻だということも…




引用返信/返信 削除キー/
■20450 / ResNo.53)  【〜Past love〜回想@〜ルナとマユ〜】
□投稿者/ 映美 ベテラン(238回)-(2008/01/09(Wed) 00:15:20)
    2008/01/30(Wed) 04:41:10 編集(投稿者)




    どうして?と
    何度も質問するマユにとっさに取り繕った


    『う〜ん どうしてって…実は 片思いだからね
    それに そのひと既婚者だし だから…もうあきらめるつもり(苦笑)』


    「それは辛いですね〜……。でも、大丈夫 ルナさんなら
    またきっといいひと現れますよ〜」


    さっき私がマユにかけた言葉がそのまま返ってきた


    『あれっ いつの間にか私が慰められてるね(笑)』


    「ほんとですね〜(笑)」


    そんなことで笑いあってから マユは、なにか吹っ切れたのか
    さっきまでの落ち込んだ様子が一変して…明るく喋りはじめる


    マユの話に相槌をうちながら、頭の中ではサオリとの今後のことばかり考えていた。
    最近は、すれ違いばかり 会えない日が続いていた…

    彼女の今の生活環境を考えると…やはり私が離れなきゃいけないのかな
    ちゃんと話し合いしなきゃ・・・そんなことばかりが頭の中巡っていた



    ・・・途中 会社から電話が入り
    急遽はいった仕事で打合わせに向かうことになった


    『マユさん ごめんね ゆっくりできなくて』


    そう言いながら胸の内ではこの場を
    抜けられることに少しホッとしていた


    CAFEを出たところで それじゃあと手を振ると
    マユがなにか言いたげに目で私を引き止めた


    『どうかした マユさん?』


    「あの〜ルナさん またお話できますか?
     私の相談相手になってほしいんです」


    『ええ 勿論 いいですよ 私でよければ』






    そんな返事をしてから2週間後
    偶然…マユと再会することになる


    あるBARのカウンターで
    ひとり水割りを飲んでいた夜の事

    今はひとり…だが 1時間前 隣にサオリが座っていた

    【もう 私たち別れましょう……こんな繰り返しは辛くなるだけ
    迷ってても答えは一緒だもの…】

    サオリは落ち着いた口調でルナを見詰め告げた
    そして…静かに席を立ち店から出て行った


    引き止める言葉はもう出てこなかった
    今度こそ…もう戻れないと思った


    必死に涙を堪えながら水割りを流し込んだ



    店のドアが開く音がするたび
    もしや…サオリが戻ってきたのかもとふり向いた


    何度目かのドアが開く音
    男女のグループが店内に入ってきた


    「あれっ ルナさん?ルナさんじゃないですか〜」


    名前を呼ぶ方に振り返ったが…
    その女性が誰だかすぐにわからなかった


    声の主が近づき 真横に立った時にマユだとようやくわかった


    酔いのせいなのか マユの顔がすこしダブって見えた


    『あ〜、マユさん(笑)』


    「ルナさん おひとりなんですか?」


    左右の空いた席を目で示し苦笑いをした


    『ええ ご覧の通り ひとり〜』

    酔いがかなり回っていたのにちがいない
    挨拶をし仲間のもとへ戻ろうとするマユの手を引き、一緒に飲もうと誘った
    少し困惑顔のマユだったが、少し待っててくださいと仲間の座る席に
    何か告げに行き すぐまた戻ってきた・・・


    「ルナさん…なにかあったんですか?」


    心配顔で覗き込むマユにグラスを掲げた


    『とうとう失恋組の仲間入り〜(苦笑)乾杯しましょ マユさん』



引用返信/返信 削除キー/
■20454 / ResNo.54)  【〜Past love〜回想A〜ルナとマユ〜】
□投稿者/ 映美 ベテラン(240回)-(2008/01/13(Sun) 02:49:57)
    2008/01/30(Wed) 04:42:36 編集(投稿者)





    マユはグラスを持って仲間の輪から抜けてきた


    「ルナさんは 片思いで自分からその人をあきらめたんですよね?」


    『ええ そうよ どうして?』


    「なんだか〜とっても落ち込み度が深く感じるんですが〜 もう何年も付き合った人と別れたような…」


    マユの言葉にちょっと慌てた…
    痛いとこを突かれた
    傷心度が表情に出ていたのだろうか…


    『そうかな〜…でもね 片思いでも 私の場合は落ち込み度は深〜いよ(苦笑)』


    マユが次の質問をする間を与えず続けた


    『ねえ マユさん 失恋話ばかりじゃお酒も不味くなるから
    振られて乾杯〜にしておきましょうよ そうそう この前のライブのね……』


    サオリの話題に触れられないように音楽の話に切り替えた






    「ルナさんとなら…安心してとことん飲めそう」


    部屋でまた飲みなおそうとマユを誘ったのは
    酔いのせいもあった…が…
    今夜はひとりになりたくなかった
    誰でもいいから傍にいて欲しかったからだった


    酔いのせいだろう
    部屋に入ると軽い眩暈がしてベットに倒れこむように転がった


    「ルナさん 大丈夫?」


    『サオリ…』


    見下ろすマユが…サオリの顔に映ったのだろう
    無意識に名を呼んでしまった

    首を傾げたマユの顔に気付きハッと身体を起こした


    『ごめん 何いってんだろう私… かなり酔っ払いだね(苦笑)』


    ベットから下り 少しふらつきながらベランダに向かった


    『ちょっと…外の風にあたってくるね』

    「私も…」

    マユもあとをついてベランダに出てきた


    空に浮かんだ月を眺めていると…
    このベランダでサオリとよく月を仰いだことを思い出した

    BARを出て行くサオリの背中を思い出し胸が締め付けられた
    ふいに込み上げる涙を堪えながら自分に言い聞かせた

    私は泣いたりしない…


    しばらく外の空気にふれてると酔いもだんだんと醒めてきた


    『さっ マユさん 部屋に入って飲みなおしましょ』




    ブランデーをグラスに注いで、煙草を取り出した時マユが聞いた


    「ルナさん 気付いてないんですね…?」

    『えっ 何を?』

    「さっき BARでも…私に サオリ…って言ってましたよ」



    BARで呼んだのはまったく記憶になかった
     

    不覚だった…


    『…』


    「サオリさんが…恋人だったんですね?」


    マユの窺う瞳に…煙草のけむりを吐きながら冷静に答えた


    『2度も訊かれたんなら ごまかせないね 参ったな(苦笑)』


    煙草の灰が落ちそうなのに気付き灰皿を慌てて寄せる


    「実は 私も女性に恋したことあるんです。
    どことなくルナさんに似てる人だったな〜」


    自分は異性愛者…だが、女性にも恋心を抱いたことが何度かあるんだという
    いわゆるマユはバイセクシャルだった


    「私 サオリさんに似てるんですか?」


    『う〜ん…全然 似てないね(笑)』


    「なんだ〜そうですか…似てるから呼ばれちゃったんだと思ったのに〜(笑)」





    ぎこちない空気が流れてた
    気分を変えようとコンポをオンにしFMにチャンネルを合わせた

    流れる音楽が気分をほぐしてくれたのか 
    グラスの氷がなくなると
    それじゃあ…ストレートでとふたりで競うように飲んだ

    さすがにボトルも軽くなると酔いもまわる




    ふとFMから流れるメロディーに
    グラスを持つ手がとまった


    サオリが好きでよく聴いていた曲が流れていた


    マユがそのメロディーを口ずさむ


    「この曲 私 弾いたことあります」


    『そ…そうなの…なんてタイトルだったっけ?』


    「え〜と…」


    答えるマユの唇を見つめた…


    どうしたんだろう…私


    なんだかとても切なくも寂しい気分になった


    そんな気持がマユにも伝わったのか…


    「酔えば 酔うほど寂しくなりませんか ルナさん…」


    マユの潤んだ瞳が目の前に接近したとき…私の中で理性が弾けた




引用返信/返信 削除キー/
■20529 / ResNo.55)  【〜Past love〜回想B〜ルナとマユ〜】
□投稿者/ 映美 ベテラン(241回)-(2008/01/30(Wed) 03:43:31)
    2008/01/30(Wed) 04:44:34 編集(投稿者)






    「私も寂しい…ルナさん」


    マユはテーブルにグラスを置くと甘えるように肩に頭をのせた


    柔らかな髪が頬に触れたとき…
    小柄なマユをそのまま腕の中に包み込んだ


    酔いも紛れさせてくれない この虚しい寂しさ
    分かり合えるのは…ここにいるお互いしかいない


    今夜はただ…抱きしめあう温もりだけが
    心の痛みを癒してくれる そう思った


    熱い吐息が絡みあい
    …ベットの上で重なるふたりを
    カーテンの隙間から月がみていた



    翌朝…



    目覚めると香ばしい匂いが部屋に漂い キッチンから鼻歌が聞こえた



    テーブルの上のグラスと空になったブランデーのボトルが
    昨夜の出来事を鮮明に思い出させた



    (そうだった…昨夜はマユと…)



    起きた気配に気づいたマユがキッチンから はにかんだ笑顔を見せた。



    「おはようございます♪ 泊めてもらったお礼に朝食でも作ろうって
    頑張って早起きしちゃいました〜♪ あっ勝手にキッチン入ってすみません」



    『ありがとう いいわよ 気にしなくても… あっ 私はコーヒーだけでいいよ」



    ベットから下り 洗面所に向いながら私は痛みを感じた
    それは…二日酔いの頭痛と一夜の過ちを悔む胸の痛みだった。



    向かいでコーヒーを飲む マユの顔に再びサオリが重なった 
    私は首を振った (しっかりしなきゃ…)
    まだまだ彼女(サオリ)が消えないんだ 消えてくれないんだ
    愛しい人が胸を締め付ける…。




    コーヒーカップを持ったままボンヤリする私を見詰めるマユ
    その視線が熱く感じた



    「ルナさん 大丈夫ですか?まだ酔い抜けませんか?」



    心配そうに覗き込む目の前の瞳に詫びた
    酔って寂しいからと軽率な行動をした自分を心の中で叱責した。


    『あ、…あの マユさん 昨夜は酔いに任せて自分を見失ってしまってた。 
    ごめんなさいね…謝ってすむことじゃないけど…』


    カップを置きマユに頭を下げた


    「そんな…謝らないでください ルナさん。私だって同じ気持なんですから 
    でも 不思議なことに失恋の痛みなくなったみたい なんだかとてもすっきりしてるんです」


    恥らいながらマユは続けた


    「あの…ルナさん こんなときに、こんなこと言うとおかしい女だと思われるかもしれませんが…言います!
    私を、ルナさんの彼女にしてもらえませんか?」


    マユのあまりに唐突な告白に戸惑った


    『えっ…まさか 冗談でしょう?もしかしてまだ酔ってるマユさん(苦笑)』


    左右に首を振る縋るようなその瞳は…新しい恋をしたいと訴えていた。



    『…ごめんね マユさん 恋はしばらく封印(苦笑)彼女も当分つくる気ないから…』


    戯れだけの恋などはしたくない
    きっと相手を傷つけてしまうことになるだろう



    「…そ…そうですよね…、予想通りの答えだったから なんだか変に安心しちゃいました〜」


    それじゃあ、とマユが望んだ関係は良き相談相手で友達でいてほしいということだった。
    私もマユを友達イコール可愛い妹のような存在で側で支えよう そう思った
    それは一夜の過ちを犯した 私の自分のなかでのせめてもの償いでもあった





    それから暫くたったある日


    マユがひどく酔って涙声で電話を掛けてきた夜があった


    「もしもし ルナ…、今から会えない?会って話したいの…」


    『どうしたの マユ?』





引用返信/返信 削除キー/
■20544 / ResNo.56)  映美さん♪
□投稿者/ 昴 大御所(426回)-(2008/02/04(Mon) 02:17:18)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    あ〜あ
    ルナ駄目じゃん
    エミがいるのに・・・ってエミに逢う前でしたね
    このことをエミが知って大変なことになるんでしょうね

    2月になっちゃいましたが
    今年もお互いに完結目指して頑張りましょうね

    あっ、もう少しで大御所ですね
    また、その時にお祝いにお邪魔します

引用返信/返信 削除キー/
■20557 / ResNo.57)  昴さん^^
□投稿者/ 映美 ベテラン(242回)-(2008/02/11(Mon) 03:05:45)
    こんばんは 昴さん^^

    久しぶりにコメント頂いて嬉しく思っています
    ありがとうございます^^

    早いですねもう2月ですね…
    物語は一体いくつ季節を越すと
    完結を迎えられるのでしょうか^^;

    回想シーンがルナサイドとエミサイド
    それぞれが長くなっていて
    最近 このツリーで終れるのかちょっと自信なくなってます(苦笑)

    「RUNA&EMIPartW」なんてことにならないよう^^;
    頑張ってstoryの展開upしていきます

    昴さんもマイペースで頑張って下さいね
    見守っていますから…


    寒い日々続いてますので
    お風邪など引かれないよう お体ご自愛下さい^^


      映美


引用返信/返信 削除キー/
■20558 / ResNo.58)  【〜Past love〜回想C〜ルナとマユ〜】
□投稿者/ 映美 ベテラン(243回)-(2008/02/11(Mon) 03:59:23)


    酔って電話するマユの癖を知ったのはこの夜からだった…


    『マユ いまどこにいるの?』


    「ねっ いまから ルナの部屋にいってもいい?」


    『質問の答えになってないじゃない…。電話で話せないことなの?』


    マユは問いかけに答えず最寄駅と横文字の店の名前を告げ場所を説明している 
    その声を聞きながら、空いてる右手でテーブルの上に広げた原稿を整えた

    溜息まじりに時計見ると午後9時を回っていた
    明日の仕事の準備があるから 到底 今夜は出かけることなどできない


    『今夜はあいにく付き合えないわ ごめんね マユ』


    「え〜そんな〜…じゃあいいわ! ここで一人で酔ってる………」


    語尾がはっきりきこえないまま電話は切れた


    『えっ? もしもし…』


    …電波が悪くて切れたのかな?


    コールバックをしようとした指を止め ふと思った


    …いや きっとこれは作戦なんだろう


    切れた携帯の画面に呟いた


    …マユ 残念ね 作戦失敗よ(苦笑)


     


    翌日 



    夕方 仕事が終わり駅に向かう途中 携帯が鳴った…


    昨夜は酔っててごめんなさい…と詫びるマユからの電話だった

    電話しながら目に付いたイタリアンの店の看板に
    先週取材で訪ねたレストランを思い出した


    ちょうどいい 夕飯も兼ねて昨夜の話も聞こうとマユを誘った







    マリネのサラダをフォークで口に運び 美味しい〜とマユはエクボを見せた
    ここは有機野菜のサラダとトマトベースのパスタが美味しいと自慢の店だった 



    「あれからしばらく ルナの電話待ってたのよ〜」


    (…思ったとおり 突然切った電話は作戦だったんだ)


    『じゃあいいわって そっちが切ったんじゃない なんで私から掛けなおさなきゃいけないの』


    「そ…そうだね…。ルナってクールね なんだか余計惹かれちゃうわ〜」


    『昨夜は、ほんとに忙しかったのよ で…あれから ひとり酔ってたの?』


    「ううん〜、それがね 隣に座った2人組の男の子達と音楽の話で
    意気投合しちゃって 閉店まで一緒に飲んでたの〜♪」


    『まったく ちゃっかりしてるわね あの切羽詰まった声はなんだったの?』


    「違うのルナ  昨夜はほんとに悲しくって、ルナに聞いて欲しかったの」


    『だったら 今 聞くわ…何があったの どうしたの?』


    パスタをフォークに巻きつける私の手をじっと見つめてマユは頷いた


    聞けばマユは、新しい恋の相手を見つけたんだという
    失恋から日が経ってないのに、もう夢中になれる相手ができるなんて
    ちょっと羨ましく思った

    私はまだまだ彼女(サオリ)を忘れられそうになかった… 
    どんなキレイな素敵な人が現れても 心は動かない自信があった
    動かない いや…きっと動きたくないのだろう  
    いつまでも前に進めないネガティブな自分を情けなくも思った

     
    マユの恋の相手は今度入ったバンドのギタリストだという


    「彼ね 作詞作曲もするのよ 才能あるしそれにカッコイイの〜」


    『よかったじゃないの 悩み事じゃなくて お惚気話じゃないの?』


    昨夜が3度目のデートだったらしい
    マユはひとりであの店で飲んでたわけじゃなく その彼が一緒だったらしい


    「彼がね 途中で知らないひと(女性)と出て行ったのよ〜」


    『どういうこと?』


    「一緒に飲んでたら彼に声を掛けてきたひと(女性)がいたの 
    彼ったら慌てて席を外して そのひととドアの前でしばらく話してたのよね 
    それで席戻ってくるなり "ごめん〜ちょっと彼女を送って行かなきゃならないんだ”って私を残して出て行ったのよ〜ひどいでしょ〜!」

    30分後には戻るって彼からメールきたけど
    もう店を出て帰るところだと嘘ついたの


    その場面を思い出して悔しそうに、マユは涙を浮かべた


    「ねっ どう思うルナ〜?その女は彼とどういう関係なんだろう」


    『私に聞いたって知らないよ 本人に聞けば…』


    「きっと彼は他にも付き合ってるひとがいるんだわ〜」


    唇を噛むマユの顔を見ながら小さな溜息を吐き
    バックから煙草ケースを取り出した


    煙草に火を点けマユに言った


    『そんなオトコ やめちゃいな〜』


    「そうだよね ルナの言うとおりだよね よ〜し あんな奴 振ってやるわ〜」






    レストランを出てマユを電車のホームまで見送り
    じゃあねと上げかけた私の手をマユが不意に握りしめた…


    「ルナならいいのに…」


    『…え…何?』


    「ルナが……・…」


    ホームに滑り込んできた電車の音に言葉はかき消され…
    そして開いたドアにマユは慌てて手を離し乗り込んでいった





引用返信/返信 削除キー/
■20735 / ResNo.59)  【〜Past love〜回想D〜】
□投稿者/ 映美 ベテラン(245回)-(2008/03/17(Mon) 00:51:43)
    長引いた会議を終えて駅に急いでる夜だった
    懐かしいメロディーがバッグの中から聞こえた


    えっ…まさか…? 


    慌てて取り出した携帯にはメールマークが点滅していた


    メールを開こうとした時…


    クラクションの音と同時に名を呼ばれた

    車道の方にふり向くと数メートル先 徐行するステーションワゴンが見えた

    「ルナ〜♪」

    助手席の窓からマユが手を振っていた

    『マユ…』

    その声に立ち止まると…ワゴンもハザードランプを点滅させ停車する

    ほどなく助手席のドアが開き車を降りたマユが
    ガードレールの切れ目を抜け駆け寄ってくる

    「やっぱり ルナだったんだ〜♪…」


    『車道から名前呼ばれるから びっくりしたわ』


    「いまね スタジオで練習終えて帰るとこなの〜♪」


    数メートル先 マユの頭越しに見えるステーションワゴンに目が行く
    運転席にはハンドルを持つ長髪の青年が見えた
    私の視線を追うマユが…彼なのと言った

    『もしかして あのとき話してた彼?』

    「うん」

    『振ったんじゃないの?』

    マユは左右に首をふり笑みを浮かべた

    「それがね〜! この前、一緒に店を出て行ったひと(女性)は彼のファンのひとだったらしいの
    ひとりでかなり酔ってたから タクシーを拾える場所まで送っていっただけだって…」

    『なるほど…誤解も解けて元のさやに収まったわけね 』


    「うん まあ そんな感じ…」


    家まで送っていこうかと言うマユに
    仕事の途中だからと…手に持った携帯を握りしめた
    (わたしったら…仕事終わってるくせに…)

    はやく、ひとりになりたかった…
    その理由はさっきの未開封のメールが気になったからだ
    送り主が誰だか分かっているだけに…



    「あ、そうだルナ〜、ライブに招待するから 絶対に見に来てね〜♪」


    『わかったわ〜 楽しみにしてる』


    マユに手を振ると、運転席の長髪の青年が会釈するのが見えた








    あのメロディーを鳴らすのはサオリしかいない


    地下鉄の駅につながる階段を下り
    シャッターが閉まった店の端で携帯を開いた


    件名:久しぶりね

    本文:
    ルナはまだ仕事中なの?
    いま私は仕事帰り
    いつものBARでひとりマティーニ飲んでるの 
    トラブル続きでとても凹んでるわ
    なんだかルナの顔が見たくなって…


    メールを2度読んで携帯を閉じた…


    きっと仕事でなにかあったんだろう
    ひとりカウンターでカクテルをもつサオリの姿が頭を過ぎる

    すぐにでも飛んで行きたい衝動に駆られた


    逢いたい…
    逢いたくて堪らない

    でも…ダメ

    駆け出しそうになる気持ちを必死で抑えた


    冷静になろうと目を閉じ自分に言い聞かせた


    一呼吸して 


    もう一度メールを開いた



    サオリ…

    私たちは別れたんじゃないの

    これじゃあ まるで
    進行形の恋人に送るメールじゃないの

    あんなに辛い想いをして  幾夜も泣き明かして
    私達はもう2度と逢わないって…あの夜 決別したんじゃない


    私は…寂しさを紛らわす相手なの
    そんな慰めのお酒に酔って甘えられたら 
    また サオリを求めてしまうじゃない
    そしたら私たち
    また…同じこと繰り返すだけじゃない

    もう忘れましょう

    お願い 
    もう忘れて…私のこと

     
    文字の代わりに言葉を打ち込み
    携帯を閉じた


    地下鉄の駅の改札を抜け…ふっと思った
    やっぱり 車で送ってもらえばよかったかな…(苦笑)





    それから数週間後


    マユから招待されたライブの日に 
    彼だという例の長髪の青年を紹介された


    『ルナです よろしく』

    「はじめまして トオルといいます マユからいつもお聞きしてますよ」

    トオルという青年は整った輪郭に切れ長の涼しい目で笑みを浮かべた

    なるほど、モテそうだなと思った
    彼は挨拶だけ済ますと失礼しますと、急がしそうに楽屋の中に戻っていった


    トオルと言葉を交わしたのは…この一度だけだった


    『彼がね〜私のために曲つくってくれるんだって〜』


    トオルのうしろ姿を見送りながらマユは隣で幸せそうに目を輝かせた


    このときは想像もしなかった


    まさか…彼(トオル)がのちに出会う
    自分の恋人(エミ)に想いを寄せるなんて

    そしてLOVE SONGを贈るなんて… 

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