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■3614 / inTopicNo.1)  彼女の秘密 〜ツカサ〜
  
□投稿者/ 皐月 付き人(60回)-(2006/08/08(Tue) 03:04:17)
    彼女の秘密続編を書こうと思います(o^∇^o)ノ
    言葉足りない事などあるかもしれませんが、
    良かったら読んでくださいね.。.:*・゚☆


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■3615 / inTopicNo.2)  彼女の秘密 〜ツカサ〜 1
□投稿者/ 皐月 付き人(61回)-(2006/08/08(Tue) 04:24:56)
    2006/08/08(Tue) 05:19:44 編集(投稿者)


    私のものにしたい。その髪に体に触れたい。どうしたら君は私のものになる?
    私は長い髪が風になびかれている君に、少し遠く見とれながら思った。
    スッと目が合い、ドキンと心臓が脈を打った。

    「ツカサちゃん!!」

    君は笑顔で手を挙げながら私の元に走ってくる。その笑顔を私だけのものにしてしまいたい。

    『よっ、ヒトミ』

    私がこうゆう風に言うと君はいつも…

    「ヒトミじゃないでしょ!ヒトミ先輩っ!!」

    ほらね今日も言った。
    人差し指を立てて、口を尖らせている。
    そんな君を見ているとつい笑顔が零れてしまう。

    『ハハッ、まぁいいじゃない』

    今日一日の私の気分が決まる。
    私は1年の時から君だけを見ている。

    あれはいつだったかな?確かまだ入学して間もない日だったから春かな。
    授業がダルくて、保健室で寝ようと思って保健室に行った。
    保健室の先生がいなくてラッキーだった。
    1番窓側のベッドに横になりたくてカーテンを開けたら、君が眠ってたんだ。
    少し窓が開いてて、ホワホワと前髪が揺れていて、睫毛が長かった。
    とても綺麗な寝顔だった。思わず見とれてしまった。
    私がそのまま立ち尽くして見つめていると、君はうっすらと瞳を開いた。
    私はマズイと思ったが、君は体を起こしいきなり……

    「ビックリした〜先生かと思って寝たふりしちゃったよ〜」

    君は安堵の笑みを浮かべた。

    『ごめんなさい……』

    そう告げてその場を立ち去ろうとしたんだ。そしたら君は、

    「君も昼寝組み?なら隣のベッド空いてるよ♪」

    そう言って隣のベッドのカーテンを開いて見せた。
    私はそのベッドに腰掛けネクタイをゆるめた。
    その様子をみて君は、

    「(クスクス)やっぱそぉなんだ。一緒だね」

    『ぁ……はい…』

    私は君の可愛い笑顔に目を合わせられず顔が赤くなりそうで、それを隠すためにすこし俯いた。

    「何年生?」

    『1年です』

    「じゃあ私の1コ下だね。私は2年。名前は?」

    『ツカサです……石野ツカサです』

    「ツカサちゃんね。私はヒトミ、井内ヒトミ。どう?この学校は慣れた?」

    『はい。校舎が広くてまだよくわからないけど…』

    「そうね。授業サボって保健室に来ちゃうぐらいだから、慣れたも同然だね(クスクス)」

    見とれてしまいそうな可愛い笑顔だった。
    君は気付いていないだろうけどあの時、ドキドキして、何だか恥かしくて、2人の間にあるカーテンを閉めてしまいたい気持ちだったが、君と話したかった。この矛盾している想いはなんだろう?って自分に問いかけてたっけ。

    あの時から私は君しか見れなくなった。
    君を見かけると目で追ってしまう。
    君から特別視されたくてわざと「先輩」をつけなくなった。
    君に釣り合う人になりたかった。

    そんな私達の出会いを思い出した。


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■3616 / inTopicNo.3)  彼女の秘密 〜ツカサ〜 2
□投稿者/ 皐月 付き人(62回)-(2006/08/08(Tue) 05:16:21)


    あれから私は何回か保健室で授業をサボろうとしたが、保健室の先生がいてできなかった。もう1度君と2人で話したかったから。
    普段廊下や食堂で会っても少ししか話せないから…君をもっと知りたかった。
    そんな上手くいかない状況に少しいらついていたんだ。

    でもある日、部活のない日だった。少し暑くなりはじめた初夏だったかな?
    帰ろうと靴を履いて昇降口を出た時だった。

    「あれ?ツカサちゃん」

    『あ……ヒトミ先輩』

    まだあの頃は〔先輩〕ってつけてたっけ(笑)

    「今帰りなの?一緒に帰ろうよ」

    いつものように可愛らしい笑顔が向けられた。
    私は頷いて、一緒に歩き出した。
    君と話したかったのに、上手く言葉が出てこなかった。

    『そっ……そういえば、先輩は普段から授業をサボったりはしないんですか?』

    「ぇ……どぉして?」

    『何回か保健室に行ったんですけど、先生がいて……』

    「(クスクス)そぉゆうことかぁ〜」

    『ハハッ、いい場所がないか知りたくて…』

    そう言って少しおどけてみせた。

    「しょうがないなぁ〜じゃあ優しい先輩がいい場所を教えてあげよう!南校舎の屋上は日当たりもよくて、快適な場所だよ〜」

    『先輩も常習犯ですね』

    私は少しからかった。

    「もぉ〜せっかく教えてあげたのに」

    君は口を尖らせてたね。

    『嘘です、嘘です。教えてくれてありがとうございます。ちなみに大体サボる日って決まってるんですか?』

    「う〜ん…気分次第と天気だけど、大体火曜日の4限と木曜日の3限かなぁ〜」

    いい事を聞けたと思った。
    それから、狙って屋上に行くことが多くなった。
    私は友達を多くは作らない方だし、心を開くことも少なかったが、
    君だけは特別だった。きっと他の人に見せない私を君には見せていたと思う。

    でも私は胸につっかえていた事があった。
    屋上以外の場所の君の隣にはいつもただの仲が良いだけではないと思われる人がいた。

    ある日天気のいい火曜日の4限の時間屋上に行った。

    「あれっツカサちゃん」

    予想した通り君がいた。

    『今日は天気がいいね』

    その頃にはもうタメ口だったっけ。

    「うん。日向ぼっこ日和だね」

    そんな他愛のない会話を繰り返していたが、心のモヤモヤが邪魔した。
    だから思い切って聞いたんだ。

    『ねぇ、ヒトミといつも一緒にいる人は付き合ってるの?』

    緊張を頑張って隠した。

    「……ァハハ、バレちゃった?1年の冬からね。それとヒトミじゃなくて、ヒトミ先輩でしょ!!」

    ズキンっと心臓が痛かった。

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■3617 / inTopicNo.4)  NO TITLE
□投稿者/ ぁ 一般人(1回)-(2006/08/08(Tue) 13:35:53)
    彼女の秘密でのツカサのイメージがぁ変わりましたぁ☆
    なんかすごぃ続きがぁ楽しみです♪
    頑張ってくださぃ☆

    (携帯)
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■3618 / inTopicNo.5)  なんだか
□投稿者/ さき 一般人(5回)-(2006/08/08(Tue) 14:03:46)
    ツカサが切ない〜〜
    ういういしい〜〜w
    皐月さんお話書くの上手だよー
    書くってゆーより描けてるって感じがする
    文字情報だけなのにすごい頭の中で想像しやすい♪
    がんばってください^^

    皐月ふぁんのさきより☆
引用返信/返信 削除キー/
■3619 / inTopicNo.6)  ぁ さんへ☆
□投稿者/ 皐月 付き人(63回)-(2006/08/08(Tue) 14:59:34)
    コメントありがとうございます(人´∀`).☆.。.:*・°
    彼女の秘密では見られなかったツカサを書きたいと思います♪♪♪
    よかったらこれからも暇つぶしにでも見てやってくださいヽ(゚∀゚)ノ

引用返信/返信 削除キー/
■3620 / inTopicNo.7)  さきさんへ☆
□投稿者/ 皐月 付き人(64回)-(2006/08/08(Tue) 15:05:13)
    いつもコメントありがとう(人´∀`).☆.。.:*・°
    彼女の秘密続編というかツカサ編、サキさんに楽しんでもらえたらいいです(o^∇^o)ノ
    これからツカサがどうなるかまだ決まってませんが、(いつも行き当たりばったりなんで)これからもよろしくです。* ゚ + 。・゚・。・ヽ(*´∀`)ノ
引用返信/返信 削除キー/
■3621 / inTopicNo.8)  彼女の秘密 〜ツカサ〜 3
□投稿者/ 皐月 付き人(65回)-(2006/08/08(Tue) 16:38:09)


    君はあの人の前でどんな笑顔なの?君はどんな想いで寄り添っているの?
    君はどんな顔で求めるの?どんな可愛らしい表情で喘いでいるの?
    私は自慰行為というものはしないが、そんな君を思い浮かべては、妄想痴態にハマってしまう。そして落ち込む。
    私にはサディストな性癖があった。君をめちゃくちゃにしたかった。
    その笑顔を行為の時は涙に変えたかった。
    君を頭の中で何度犯しただろうか……

    あの日から君への想いは心の奥にしまったんだ。
    この居心地のいい関係を壊したくなかったんだ。
    屋上のあの場所と君の笑顔があればいいと思ったから。
    この気持ちは誰も知らない。それは1年の時同じクラスで、同じ部活のカオリですらも知らない。

    カオリは私の中で今までにないタイプの友達だった。
    私の周りの友達は、サバサバしてると言うか、そっけない感じの人ばかりだった。
    しかしカオリは違って、人懐っこかった。最初は打ち解ける気もさらさら起きなかったんだけど、いつの間にかカオリが傍にいることが当たり前になってしまった。
    たまにはこうゆう友達もいいかなって思ったんだ。
    きっとカオリは何かあるとは感づいてはいるのだろうが、何も聞いてこない。それがカオリの良さでもあった。

    そして2度目の春。
    2年になってカオリとはクラスが別れてしまったが部活も一緒だし、いい関係を続けている。
    君とも相変わらずの関係。
    私は今でもこの想いを君に告げることはなかった。

    始業式、私は屋上へ。
    温かい陽射しが私を包み、寝ころがった私は睡魔に引き寄せられていた。
    フッと顔に影がかかった。目を開けると君が覗き込んでいた。
    ああ、なんてラッキー。この時だけは私のもの。
    思わず君を見つめ微笑んでしまった。

    「ツカサちゃんもココに来たんだ」

    『ああ』

    君は私の隣に寝ころがった。

    「春の日差しは気持ちいいよね」

    『うん』

    その横顔は思わずキスしたくなるような衝動に駆られる。

    「もぉ3年になっちゃった。あと1年でこの屋上ともお別れかぁ〜…」

    そんな悲しいこと言わないでよ。まだ、気付かないフリしようよ。
    心が悲しくなるじゃない。

    「私ね、この場所はツカサちゃんにしか教えてないんだよ」

    『ぇ……』

    上体を起こして君を見つめた。

    「誰だって一人になりたい時あるじゃない。だからこの場所は誰にも言わなかったの」

    『へぇ……そぉなんだ』

    思わず笑みが零れた。その君だけの場所に私を受け入れてくれたことがもの凄く嬉しかった。
    やっぱりあと1年だなんて気付かないフリをしよう。
    だって君とのこの時間を大切にしたいから。

    私はそう思って君との関係を壊さずにいた。
    あの時までは………

引用返信/返信 削除キー/
■3622 / inTopicNo.9)  彼女の秘密 〜ツカサ〜 4
□投稿者/ 皐月 付き人(66回)-(2006/08/08(Tue) 18:36:10)


    「ねぇ、私変な性癖があるんだよね」

    部活終了後帰り道、急にカオリがそんなことを告白してきた。

    『……へぇ…そぉ…どんな?』

    突然そんなこと言われたってさ、何て答えればいいかわかんないよ。
    どうせMなんですとかじゃないの!!?とか思っていた。

    「うん。あのね、好きな子が他の人に犯されたりするのを見るのとか、あと少しSみたいで、縛るのとか、お尻の穴とかね」

    私は驚いた。タチだったんかい!!って心の中でカオリに突っ込みを入れた(笑)
    カオリは女の子らしい。髪も長いし、性格はしっかりした子だけど人懐っこいし、私は断然ネコだと思っていたのだ。
    でも、その性癖は私と似てるなって思った。でも私はカオリに自分の性癖を告げることはしなかった。

    「最近ね、気になる子がいるの。多分向こうも私のこと気にしてくれてるみたいなんだけど、きっかけないし……でもその子を見ると、そうゆうことしたいって思うんだよね」

    気付かない間にカオリも恋をしているんだなぁ〜って思った。
    そんなことを思いつつカオリの話を黙って聞いていた。

    「1年生の子なんだけどね、食堂とかでよく見かけるの。多分ルミって名前でさ。向こうもよくチラチラ見てくるんだけどね、気になっちゃって。だからね、ツカサ……」

    よく一人でベラベラしゃべるなぁ〜っと思いながら聞いてた。

    『ん??』

    「ルミちゃんを犯して欲しいの」

    『…………はぁ!!?』

    驚きを隠せず、カオリの方に目を向けた。
    するとカオリもこっちを向いてきて笑顔で、

    「だからそのルミちゃんって子をツカサに犯してもらって、犯されているルミちゃんを見たいの。それで計画的に私のものにしたいの」

    そんな凄いことをさらりと笑顔で言っているカオリが、今まで私が知っているカオリとは思えなかった。

    『な……何言ってんの。そんなことできる訳ないだろ』

    「そっか……やっぱそぉだよね……」

    カオリはシュンとしていた。そんな仕草がやっぱりネコっぽいなと思った。

    「でもさ、考えておいてよ!!ね?」

    カオリは笑顔をこちらに向けた。
    考えておいてって言われてもねぇ〜……、そんなことを思いつつ話題をこの話から避ける為に、

    『ああ、わかったよ』

    と答えた。
    カオリは私の性癖を見抜いているのだろうか?
    そんな疑問を抱きつつ、帰り道を歩いていた。



    ねぇカオリがそんなこと言ったから、私の中で少しずつ何かが壊れていったんだと思うよ。そうじゃなきゃ、私はあんなことしなかったよ……きっと。


引用返信/返信 削除キー/
■3627 / inTopicNo.10)  彼女の秘密 〜ツカサ〜 5
□投稿者/ 皐月 付き人(69回)-(2006/08/09(Wed) 03:06:11)


    カオリはあれから何も言ってこなかった。
    でも私の頭の中ではカオリから言われた言葉が頭を巡っていた。
    私は屋上に向かって歩いていた。別に今回は君がいるかもと狙って行った訳ではなく、ただ気分的にだ。
    考えておいてって言われてもねぇ…そんなことを思いながら屋上へ続く階段を上っていた。

    ガチャ……

    君を期待して開くときとは違う気分で扉を開いた。
    私は意表をつかれた。
    君が屋上の柵に寄りかかりって外の風景を眺めていた。
    君を狙っていった訳でわなかったから、心がパァッと晴れた。
    カオリに言われたことなんて、一瞬で忘れたんだ。

    『この時間にいるなんて、めずらしいねヒト……』

    話し掛けながら、君に近づいた。名前を呼ぼびかけた瞬間だった。
    いきなり君は私の胸に飛び込んできた。

    『ぇ!!ちょ……ヒトミ!!?』

    凄く動揺した。

    「ごめん…ヒック…泣き顔って…フェッ…見られるの好きじゃないの…ヒクッ…」

    君が泣いてる!!私は心の動揺を隠せなかった。
    だって君はいつでも笑顔だったから。

    自分の手をどうするべきか悩んだが、ドキドキしながらそっと片手で君の頭を撫でてあげた。

    『しょうがないな、落ち着くまでこうしててあげる』

    なんて言葉をかければいいかわからなくて、冗談混じりに言ったんだ。

    「うん。ヒック…ありがとう…」


    しばらく経ってから君は私の胸から体を離した。

    「もぉ大丈夫…ぇへへ……」

    目を赤くさせながら、私を見つめてそう言った。
    そしてまた柵に寄りかかり外を眺めていた。

    『……何か合ったの?』

    私は後姿の君に問いかけた。

    「…うん。彼女とね…喧嘩しちゃったの…私にはついていけないって…言われちゃって」

    フツフツと怒りが込上げてきた。
    私は君が欲しいのに、我慢してるのに。そんなことを君に言った彼女が許せなかった。
    そんな怒りを抑えつつ、

    『大丈夫?』

    「うん。ツカサちゃんが胸貸してくれたしね。ありがとう」

    そう言って君は少し元気のない笑顔を私に向けた。


    ねぇ、こんなこと君には言えないけどさ、君の泣き顔に少しドキドキしてしまったんだ。だって私の妄想の中の君が私の腕の中にいるようで……



引用返信/返信 削除キー/
■3628 / inTopicNo.11)  あー
□投稿者/ さき 一般人(6回)-(2006/08/09(Wed) 03:22:20)
    読むたびにドラマを見てる気分^^
    ツカサが動揺すれば読んでるこっちも動揺しちゃぅ。。
    ほんっと毎回たのしみだよ〜♪
    皐月さんらぶデスw
    がんば〜☆ 
引用返信/返信 削除キー/
■3629 / inTopicNo.12)  彼女の秘密 〜ツカサ〜 6
□投稿者/ 皐月 付き人(70回)-(2006/08/09(Wed) 03:42:52)


    その日部活後の帰り道、君の泣き顔が頭から離れなかった。
    もっと抱きしめてあげれば良かったと思った。
    そんなことを思いながら駅についた。
    フッっと目に入ったのが、うちの制服を着た学生が2人仲良さそうに歩いていた。
    ドクンっと心臓が脈打った気がした。
    それは君の彼女が他の女と歩いていたんだ。

    「ねぇ、今日は彼女さんとデートじゃなかったの?」

    「ああ〜いいのいいの。最近アイツに飽きてきたしさ〜そろそろ終わりかな〜」

    「フフッ、そしたら私と付き合ってよ」

    そんな会話を耳にしてしまった。聞くんじゃなかった。
    頭からスーっと血が引いてくような感覚お覚えた。
    こんなヤツに君は渡せないって心から思ったんだ。


    次の日、学校に着き昇降口で私はある人物を待っていた。
    数分後、その彼女はやってきた。

    「おはようツカサ」

    『おはよう』

    上履きを履いている彼女の後姿に話しかけた。

    『この間の話しなんだけど…』

    ピクっと彼女の動きが止まった気がした。

    『協力するよ』

    「フフッ、急にどうしたの?この前は嫌がってたじゃない」

    振り返り、笑顔を向けてきた。

    『その代わり、こっちにも協力して欲しいんだ………カオリ』

    「ふ〜んそぉゆうこと……いいわ。とりあえず昼休みにでも話しましょ」

    『分かった』

    私はそう言って、カオリを後にした。
    あの女をどうにかしなきゃ気が済まなかった。君の彼女を。
    そう思いながら廊下を歩いていた。

    教室の前に着いたとき、後ろから声をかけられた。

    「ツカサちゃん!!」

    君が笑顔で走ってくる。

    「昇降口で待ってたんだけど、全然こないから…」

    君は少し照れくさそうだった。

    「あのね、仲直りした!!昨日はホントありがとうね」

    満面な笑みが向けられた。
    心臓がズキっとした。
    君が切なくて、可哀想で、思わず手を君の頬に持っていってしまった。

    「…?ツカサちゃん?」

    その言葉で我に返った。不信に思われたか焦ってしまった。

    『泣き虫ヒトミ』

    そう言って頬を軽くつねって誤魔化した。

    「もぉぉお!!」

    君は少し赤くなり頬を膨らませた。

    「ヒトミじゃなくて、ヒトミ先輩!!」

    君も照れているのを隠しているようだった。
    そんな彼女が愛しかった。
    やっぱりあの時抱きしめておくんだったと後悔した。



    私は少し君の彼女に感謝していた。
    これで君が私のものになるかもしれない。
    こんな絶好のチャンスを見逃すものかと思ったんだ。

引用返信/返信 削除キー/
■3630 / inTopicNo.13)  さきさんへ☆
□投稿者/ 皐月 付き人(71回)-(2006/08/09(Wed) 03:49:31)
    毎度コメントありがとうヽ(゚∀゚)ノ
    楽しんで頂けてめっちゃ嬉しいです☆
    今回は目線を全てツカサ目線にしてみましたo(≧▽≦)o
    らぶだなんて( pωq)!ありがとぉ(*´艸`)笑
    これからも期待に添えられるよう頑張りますね(人´∀`).☆.。.:*・°
引用返信/返信 削除キー/
■3631 / inTopicNo.14)  彼女の秘密 〜ツカサ〜 7
□投稿者/ 皐月 付き人(72回)-(2006/08/09(Wed) 04:56:30)
    2006/08/09(Wed) 05:00:10 編集(投稿者)


    ある朝私は、ある女の子を待っていた。
    そうカオリが好きな女の子を…
    いつもより2本早い電車でその子の最寄り駅に着いた。
    それから改札で張りこんでいる。

    来たっ!
    ふ〜んなかなか可愛いじゃない。そんなことを思いながら後をつけた。
    電車のドアが開いたと同時に、彼女を押し込んで満員電車で彼女の後ろに立った。

    2駅が過ぎたところで、少し躊躇ったが彼女のスカートの中に手を入れた。
    ピクンっとすぐ反応を示したが、何も言わず黙っていた。
    これなら平気かな?って思って少し調子にのって、パンツの横から指を忍ばせた。
    そして……

    『ねぇ、怖いの?ぢゃぁなんでルミちゃんのおまんこはこんなに濡れてるの?』

    こんなことを囁いてみた。彼女はかなり驚いているみたいだ。
    私、少し楽しんでるな。

    「ぉっ……お願い…です。ゃっ‥めて…くだ…さい」

    可愛い反応するじゃない。しかもこんなに濡れてる。
    でも悪いけどそのお願いは聞けないな。

    『どぉして?こんなに濡れてるのに?いやらしいんだね』

    私のS度が増してきてしまった。クリトリスをソフトに触った。

    「ぁっ…ちがっ‥う……お願いっ‥んっ…や‥めて」

    ゾクゾクする。君もこんな反応するのかな?
    ふいに君の顔が頭をよぎった。だからそれをかき消そうとした。

    『ほらそんなエッチな声出したら、みんなに聞こえちゃうよ?』

    クリトリスを強くなぞった。

    『ぁあん!!』

    まずい!周りに聞こえたかな?
    しかし電車は学校より1つ手前の駅に停車したと同時で平気だったようだ。
    沢山の人が降りていく。その流れに彼女が呑まれていった。
    計画通り近くで見ていた、カオリが彼女の腕を引いていったようだ。
    カオリは私にウィンクした。

    まったくカオリもとんでもないことを考える。
    昨日昼休み話したときは正直動揺したぐらいだ。
    でもこれもカオリに協力してもらう為だ。

    駅に着き、私は愛液で濡れた手をハンカチで拭った。
    自分がした事を何もなかったかのように洗い流すように。
    そして学校へ向かって歩き出した。



引用返信/返信 削除キー/
■3633 / inTopicNo.15)  彼女の秘密 〜ツカサ〜 8
□投稿者/ 皐月 付き人(73回)-(2006/08/09(Wed) 05:35:23)


    1限が終わるチャイムが鳴った。
    先生が出て行くと同時にカオリが入ってきた。

    「ありがと〜ツカサ♪上手いこといったよ〜それでね、明日ルミちゃんと昼食一緒にしようと思ってるの。またツカサに動いてもらおうと思ってるんだけど……」

    カオリが私の顔を覗きこんだ。

    『わかったよ』

    この計画が始まったからには後には退けないと思った。

    「やった♪じゃあ詳しくは部活後でね」

    カオリが立ち去ろうとした。その背中に声をかけた。

    『カオリ…今日の昼休み、私の方頼むよ』

    カオリは振り返って

    「大丈夫!任せてよ」

    とまたウィンクして教室から出て行った。


    急に自分のしようといる事に虚しさを感じた。
    2限か……出る気しないな…。
    屋上へ行こう。でも、もし君がいたら…ちゃんと顔合わせられるかな…
    そんなことを考えつつも、足は屋上へ向かっていた。

    ガチャ……

    思い鉄の扉をいつもよりそっと開けてみた。
    君の姿はない。ホッとしたような、残念なような…

    今日は天気がいい。硬いコンクリートに寝ころがった。
    雲の流れを見つつ、睡魔に引き寄せられた。
    今日朝早かったからな………





    「……ツカサちゃん」

    『………』

    「ツカサちゃん!!」

    『……ん…』

    体を揺すられうっすらと瞳を開けると、目の前には君がいた。
    やばい!どのぐらい寝てた!!?
    焦って上体を起こした。

    「結構深く眠ってるみたいだったけど…」

    『それよりヒトミ今何限終わりだ??』

    「3限が終わったところよ」

    やってしまったー…2、3限寝て過ごしてしまった。
    まぁしょうがない……
    フゥッと息を吐き途方に暮れてしまった。

    「(クスクス)何限から寝てたの?」

    頭がボーっとする。

    『ん〜…2限から』

    ほのぼのとした時間が流れた。



    『ヒトミはあれから彼女とは上手くいってるの?』

    こんな質問は自爆行為だ。それでも気になってしまう。

    「ん〜上手くいってるよ」

    『そっか…』

    ギュウっと心臓が締め付けられて、それしか答えられなかった。


    4限の始まりを告げるチャイムが鳴った。

    『やばっ、戻らなきゃ!ヒトミはこれからいつもの日向ぼっこか?』

    「うん。天気がいいからね」

    『そう。じゃあ戻るね』

    そういって屋上を後にした。
    あんなこと聞くんじゃなかったな。
    でも案外普通に話せたから良かったかな。
    こんなことなら4限で屋上に行けばよかった……
    そんなことを思いながら教室へ戻った。


    次は昼休み……今度はカオリが動いてくれる番だ……
    さっきの虚しさはかき消した。
    だって、もう後戻りはできないから。
引用返信/返信 削除キー/
■3634 / inTopicNo.16)  Re[2]: 彼女の秘密 〜ツカサ〜 8
□投稿者/ 聖音 一般人(1回)-(2006/08/09(Wed) 08:36:45)
    すっごくドキドキしながら読んでます!!
    早く続き読みたいです!!
    応援してます〜♪
引用返信/返信 削除キー/
■3635 / inTopicNo.17)  聖音さんへ☆
□投稿者/ 皐月 付き人(74回)-(2006/08/09(Wed) 08:43:35)
    コメントありがとうございますo(≧▽≦)o
    楽しんでいただいてもらってめちゃめちゃ嬉しいです(*´艸`)
    これからも、よろしくお願いします.。.:*・゚☆
    暇つぶしにでもしてください(゜ー^*)
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■3636 / inTopicNo.18)  彼女の秘密 〜ツカサ〜 9
□投稿者/ 皐月 付き人(75回)-(2006/08/09(Wed) 09:32:14)


    ―昼休み―

    「ぁっ…あのっ!!相馬先輩!!」

    「え?何かな?」

    「あの…私2年の塚本カオリって言います!ぇと…先輩に顔知ってもらいたくて……ぁっ…あの…これ読んで下さい!!」

    カオリは顔を赤らめ、相馬に手紙を渡していた。
    相馬アユム……君の彼女の名前。
    カオリは相馬が一人の時を狙っていった。
    隠れることなく普通にそのやりとりを見ていたが、カオリの演技はとてつもなく上手かった。

    教室の前でカオリを待った。
    カオリが歩いて来た。

    「ちゃんとネコちゃんになりきったでしょ?」

    『ああ』

    「これで後は向こうからの返事を待つだけだね。まぁ私の勘では今日中に来るとみたね♪あれはかなりのやり手だと思うよ〜」

    『まぁこれからどぉなるかは分からないじゃない。カオリの可愛さなら向こうもあっさり落ちるとは思うけど?』

    「まぁ連絡きたら教えるからさ♪だから明日お願いね」

    『ああ、頼むよ』

    とカオリの元を後にした。






    ―次の日―

    カオリは朝のHRが始まる前に教室にやってきた。

    「相馬のやつまんまと釣れたよ〜♪」

    『そう』

    これで計画通り進むな。

    「いっぱいアピっといたからさ〜♪ツカサも今日の昼休みよろしくね」

    『おっけい』

    そんな淡々としたやりとりで終わった。

    私の計画は、相馬の元にネコの振りをしたカオリを送ることだった。
    やつのことだから乗ってくるだろうと踏んだからだ。



    ―昼休み―

    カオリとルミは外で食事をしている。私はそれを木の陰から時計を気にしつつ見ていた。
    ルミはどう見てもカオリのことが好きだろう。目を見ればわかる。
    なのにカオリはどぉしてこんな計画をたてたのだろうか?
    やっぱり性癖というやつなのか?
    そんな疑問を抱きつつ、そろそろかと思い、カオリの元へ歩き出した。

    『お〜い、かおりぃ〜』

    手を挙げてカオリに近づく。

    『こんなとこにいたのか…探したよ』

    私もなかなかの演技ができているのか?
    なんだかぎこちない気もするが…

    『ん?この子誰?』

    ルミちゃんだろ。知ってるよ。
    満員電車でしたルミへの行為を思い出した。

    「1年生のルミちゃん。仲良くなったの」

    カオリはルミの方を向いて、

    「同じ弓道部のツカサよ」

    ルミが顔をこちらに向けた。

    「はっ…はじめまして」

    緊張してるのか?そんな初々しい感じが可愛いな。

    『はじめまして。よろしくね』

    私はできる限りの笑顔を向けた。

    『もぉカオリは、こんなかわいい後輩捕まえて〜』

    普段なら言わないような台詞……。自分らしくない台詞が余計ぎこちない。
    それでも、淡々とカオリと普通に会話をした。
    昼休みを終えるチャイムが鳴り、ルミは嬉しそうに走って戻っていってしまった。

    フゥ〜っと座り込みネクタイをゆるめた。

    『これでおっけい?』

    「上出来♪」



    この協力同盟は大変だなって、心から思った。
    でも君を手に入れたいんだ。




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■3637 / inTopicNo.19)  彼女の秘密 〜ツカサ〜 10
□投稿者/ 皐月 付き人(76回)-(2006/08/09(Wed) 10:27:37)


    しばらくは私の出番はなかった。
    カオリには相馬との連絡を頼んであった。そこら辺は全てカオリに任せておいた。
    昨日いやいやだが食事に行くと行っていた。凄く良くやっていてくれている。

    朝カオリが教室にやってきた。それはもう2人の日課になっている。

    「も〜聞いてよ!アイツ凄い手が早いんだけど、肩に手まわしてきたり、キモイって思っちゃったよ」

    私の前でのカオリは、ルミの前とは違って無邪気に見えた。

    「あと相馬はバリタチみたいよ。ところで何で相馬なの?何か恨みでもあるわけ?」

    私はヒトミのことはカオリに告げていない。ただ相馬に近づいて欲しいと頼んだ。

    『まぁ…色々とね』

    「ふ〜んまぁいいけど。ツカサの方もそろそろだからね」

    そろそろか…

    『ああ』

    そう言ってカオリは自分の教室に戻っていった。

    協力するって言ったもんな。でもあの子を犯すのはどうも気が退ける…
    自分のS度がくすぐられるというか、望む反応をしてくれちゃうからなぁ〜…
    だけど、これをしなきゃ君を手にいれられない。
    しょうがないんだ。



    そしてついにその日がやってきた。
    いつもより学校に行くのが気が重い。
    昨日カオリは部活帰り、自分の下駄箱とルミの下駄箱に何かメモを入れていた。
    そして、体育倉庫にビデオをしかけていた。
    私の役目は、ルミを体育倉庫で犯すこと。やっぱり気が進まない。
    朝カオリからデジタルカメラを受け取った。
    とても授業なんて出る気分じゃなかった。
    私の足は自然と屋上へ。
    私は天気の時にしか屋上へいかない。君の習性が自然と見についてしまったようだ。


    空が綺麗だった。なのに私の心には雲がかかっていた。
    フゥ〜っと溜息をついた。

    「どぉしたの?溜息なんかついちゃって」

    振り返ると君がいた。
    ああ、こんな時でもいいことはあるもんだな。

    『いや、別に』

    「今日は空が綺麗だねぇ」

    『うん』

    私の心の曇りも晴れかけていた。

    君は珍しく鼻歌を歌っている。機嫌がいいんだろう。

    『鼻歌なんて歌っちゃって、いいことあったの?』

    「え〜わかる?」

    君は楽しそうだった。

    『何があったの?』

    「今日ね久しぶりに彼女とデェトなの♪」

    心が重く沈んでいくのがわかる。
    心には再び雲がかかり、雨が降り出しそうだった。

    『へぇ、良かったじゃない。ヒトミは単純だな』

    落ち込みを隠した精一杯の言葉だった。

    「単純!?もぉぉ!!あと、ヒトミじゃなくて、ヒトミせんぱい!」

    そんな可愛らしい君を見てもこの心が晴れることはなかった。
    君はバカだな。騙されてるのに気付かないで、そんな喜んじゃって。
    そんな君を好きな私もバカだよ。
    屋上なんて来なければよかった。
    始めて私はそう思った。
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■3638 / inTopicNo.20)  感想〜
□投稿者/ ○× 一般人(1回)-(2006/08/09(Wed) 10:46:58)
    ツカサがとても可愛いですね♪
    更新早くて毎日とても楽しみに読んでます(*^-^*)


    (携帯)
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