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Nomal 蝶々 /ギン (12/11/14(Wed) 00:41) #6924
Nomal 蝶々  2 /ギン (12/11/14(Wed) 02:15) #6925
  └Nomal 蝶々  3 /ギン (12/11/14(Wed) 03:04) #6926
    ├Nomal NO TITLE /郁美 (12/11/17(Sat) 20:19) #6929
    │├Nomal Re[4]: NO TITLE /たぬき (12/11/19(Mon) 00:55) #6930
    ││└Nomal RE:たぬきさん /ギン (12/11/19(Mon) 18:50) #6932
    ││  └Nomal Re[6]: RE:たぬきさん /たぬき (12/11/21(Wed) 08:16) #6933
    │└Nomal RE:郁美さん /ギン (12/11/19(Mon) 17:54) #6931
    └Nomal 蝶々  4 /ギン (12/11/22(Thu) 17:25) #6936
      └Nomal 蝶々  5 /ギン (12/11/22(Thu) 18:58) #6937
        └Nomal 蝶々  6 /ギン (12/11/22(Thu) 21:57) #6938
          └Nomal 蝶々  7 /ギン (12/11/23(Fri) 00:42) #6939
            ├Nomal NO TITLE /郁美 (12/12/25(Tue) 02:37) #6983
            └Nomal Re[7]: 蝶々  7 /たぬき (12/12/05(Wed) 13:21) #6943


親記事 / ▼[ 6925 ]
■6924 / 親階層)  蝶々
□投稿者/ ギン 一般人(1回)-(2012/11/14(Wed) 00:41:01)




    真っ黒な縄が肌の上を這い、至る所を絞め付けている。
    身体中を這う縄は、身体を動かす度に肌に食い込む。
    その度に平静を装いながら、内心甘美な刺激に悶える。




    (ああ・・・・誰か気付いているかもしれない・・・・)




    真昼間のオフィスで、私は一体何をしているのだろう。
    スーツの下に身に着けているのは、この縄だけだ。
    下着もキャミソールも一切身に着けていない。
    それが余計に私の興奮と羞恥心と被虐心を煽る。




    「相崎さん、ちょっといい?」



    「あ、はい」




    自分のデスクで書類を整理していると、上司からの呼び出し。
    椅子から立ち上がろうとしたが、それに合わせて縄が食い込む。




    (あっ・・・・)




    下着の代わりに縄が這わされ、敏感になっている身体。
    特に“ある場所”は朝からずっと熱く、乾くことを知らない。
    きっとそこの部分の縄はさぞかし濡れて汚れていることだろう。




    「相崎さん?どうかしましたか?」



    「い、いえ・・・・」




    なかなか上司の下へ行かないのを不審に思ったのだろうか。
    隣のデスクで仕事をしている後輩が心配そうに声を掛けてきた。
    愛想笑いを浮かべたが、不審そうな色は消えていなかった。




    (不思議がってる・・・・ばれたらどうしよう・・・・)




    上着を羽織った状態で、縄のことは気付けないだろう。
    しかし、もしかしたら不審に思う人がいるかもしれない。
    そのスリルが、更に心の中の色々なものを煽り立てる。




    「相崎さん、この書類のことなんだけど・・・・」




    上司が話している間、座っている上司の横に立ちっ放し。
    書類に目を落とし話を聞こうとするが、あまり集中出来ない。
    どうしても縄の方に意識がいってしまうからだ。




    「・・・・相崎さん、どうかしたの?」



    「えっ?」



    「さっきからずっともじもじして・・・・もしかしてお手洗いに行きたい?」



    「い、いえ・・・・何でもないです、すみません」




    無意識に太股を擦り合わせてしまっていたようだ。
    上司が小声で気遣ってくれたが、何人かがこちらを見た。
    しかしそれも数秒のことで、すぐに自分の仕事に戻る。




    (ああ・・・・もっと見てくれてもいいのに・・・・)




    尚も続く上司の話を聞く振りをしながら、妄想に耽る。
    もしばれてしまったら、自分はこの職場にはいられない。
    しかし、ばれた時の妄想は止まるところを知らない。




    (きっと噂になって、軽蔑されてしまう・・・・)




    その時のことを考えただけで、更に身体が火照った。
    身体の奥がきゅんとなって、より一層密が溢れ出す。
    胸が高鳴り、頬が紅潮し、厭らしい気分に浸った。




    「ということでよろしくね」



    「はい、分かりました」




    自分のデスクに戻ろうとしていた時、チャイムが鳴った。
    お昼のチャイムが鳴るなり、大勢の人が席を立った。
    自分も上司に渡された書類を置くと、食堂へ向かった。




[ □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 6924 ] / ▼[ 6926 ]
■6925 / 1階層)  蝶々  2
□投稿者/ ギン 一般人(2回)-(2012/11/14(Wed) 02:15:50)





    食堂には大勢の社員がやって来ていた。
    券を買い、社員の列の最後尾に並んだ。




    (こんなに人がたくさん・・・・)




    騒がしい食堂で話しかけてくる人は誰もいない。
    しかし不特定多数の視線に晒されて胸が高鳴った。
    この中でこんなことをしているのは自分だけだ。
    真昼間の会社でにこんな恰好をして興奮する自分。
    この背徳感は癖になってしまいそうなほどだ。
    いや、もうこの背徳感の虜になっているかもしれない。




    「はい、次の方ー、Aランチでーす」




    食事が乗ったトレイを差し出され、受け取る。
    そして空いた席を見つけ、そこに座った。




    (ああ・・・・堪らない・・・・)




    食事の味もろくに味わえないまま、食事を終えた。
    トレイごと返却口に返すと、足早に食堂を出た。
    そして近くの1番使われる頻度の高いトイレに入る。
    既に何人かの社員が化粧直しなどで訪れていた。
    彼女達と軽く会釈をし合い、真ん中の個室に入った。




    (早く・・・・早く・・・・)




    もどかしさを感じながらボタンを外し、服を脱ぐ。
    急いでスカートも下ろし、縄だけの姿になった。




    (もうぐしょぐしょ・・・・)




    便器に座り、脚を最大限に広げ、自分で広げる。
    そこに縄がきつく食い込み、快楽を生み出す。
    縄はすっかり濡れ、太股までもが濡れている。
    毛が一切ないそこは、てらてらと濡れ光っていた。




    他の社員がいなくなる気配は全くない。
    入れ代わり立ち代わり入ってくる。




    (あっ・・・・はぁん・・・・)




    指を這わせると、指がぬめりで滑った。
    秘所に食い込んでいる縄を少し横にずらす。
    肥大化した陰核は充血し、真っ赤になっている。
    その周りをなぞり、自分を自分で焦らす。
    そしてそっと陰核に触れ、押し潰した。




    「んっ・・・・ああん・・・・・」




    リズミカルに押し潰しながら捏ねくり回す。
    固くなっているそれを、時々摘まみ上げる。




    (気持ちいい・・・・)




    「ねえ、なんか変な匂いしない?」



    「あたしも思ったー!何の匂いだろ?」



    「化粧品の匂いじゃないよねー」




    恐らく化粧直しに来たであろう社員の会話。
    その匂いはきっと、自分の秘所の匂いだ。




    (ばれる・・・・?)




    社員達は話しながら出て行ったようだ。
    しかしまたすぐに他の社員がやって来る。
    このトイレで気を抜ける時間はない。




    「んっ・・・・はぁっ・・・・あっ・・・・」




    緊張し不安に駆られつつも、指は止めない。
    それどころか指を2本ナカに挿入した。
    そこはいとも簡単に指を飲み込み、締め付ける。




    (指、簡単に入っちゃったよぉ・・・・)




    指を3本に増やし、ゆっくりと出し入れする。
    指が入る度、熱い内壁が指に絡み付く。
    そして徐々に指のスピードを速くしていく。




    「あっ、あっ、あっ・・・・!」




    クチュクチュと音が鳴り、緊張と不安が高まる。
    今度こそ他の社員にばれてしまうかもしれないのだ。
    ばれて、明日から変な噂が流れるかもしれない。
    そのことを考えると酷く興奮し、指を内壁が締め付ける。




    (ばれたらどうしよう・・・・お願い、気付かないで・・・・!)




    上に突き上げるようにして腕を動かせば、音量が増す。
    グチャグチャと卑猥な音がやけに大きく聞こえる。




    (もしかしたら外に誰かいるかも・・・・)




    化粧台に、流し台に、並んでいる個室に。
    今、誰か他の社員がいるかもしれない。
    そしてこの音を聞かれているかもしれない。
    この匂いを嗅いで不審がられているかもしれない。
    そんな異常なシチュエーションに胸が高鳴る。
    ばれたらただでは済まないのは重々分かっている。
    なのに手を止めることは出来ないのだ。




    (あああああっ・・・・イっちゃうぅぅっ・・・・!!)




    腕のスピードが更に加速し、絶頂へ近付いていく。
    ナカはひくひくとし始め、蜜がお尻の方へと垂れる。
    もう他のことなど考えることが出来ない状態だ。
    一心不乱に腕を動かし、絶頂を目指していく。




    「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ・・・・あああ〜っ・・・・!!!」




    ぎゅっと指が締め付けられ、腰が浮き、背中が反る。
    身体が波を打って痙攣し、脚もがくがくと震えた。
    しかし達しても指は止めず、今度は陰核に触れる。




    (イったばっかなのにぃ・・・・ああっ、気持ちいいよぉっ・・・・)




    達したばかりの身体は、先程以上の快楽を感じる。
    身体はまだ痙攣し、震えているのに、陰核を刺激する。
    敏感になり過ぎた身体は、すぐに絶頂へと誘われた。




    「あっ、またイっちゃうの、あっ、あっ、あっあっあああああっ!!!」




    すぐに達し、今度は透明な潮が噴き上げる。
    潮は個室のドアにかかり、ドアと床を濡らした。
    荒い呼吸のまま、達した余韻に浸る。
    いつの間にかトイレ内は静まりかえっていた。




    (潮吹いちゃった・・・・・)




    身体が落ち着くと、ドアと床を拭いた。
    秘所も拭き、スーツを着直す。
    そして誰もないことを祈りながらドアを開けた。




    「こんにちは」




[ 親 6924 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 6925 ] / ▼[ 6929 ] ▼[ 6936 ]
■6926 / 2階層)  蝶々  3
□投稿者/ ギン 一般人(3回)-(2012/11/14(Wed) 03:04:56)





    「えっ・・・・あ、こ、こんにちは・・・・」




    個室から出ると、4人の社員がいた。
    4人とも仕事の関係上、名前と顔を知っている。




    「相崎さん、意外と淫乱で変態なのねぇ」



    (え・・・・!?)



    「あんなに音と匂いをさせて、見つけて欲しかったのかしら?」



    (嘘・・・・!!)



    「それともお相手募集中、っていうアピール?」



    (ばれてる・・・・!?)



    「まあ理由は何であれ、会社でオナニーだなんて・・・・」




    くすくすと笑う4人の声が遠くの方で聞こえた。
    妄想が現実となってしまったことを理解する。
    理解するまでに、何十秒もの猶予が必要だった。




    「サイテー、しかも公共の場のトイレでなんて」



    「たくさんの人が使うのに、恥ずかしくないの?」



    「常識的に言ってありえないわ、恥よ恥!」




    次々に彼女達の口から飛び出す罵倒の嵐。
    冷え切った目、軽蔑の色を含んだ声音。
    唇を噛み締めて俯くことしか出来なかった。




    (どうしよう・・・・・!!!)




    彼女達は尚も容赦なく畳み掛けてくる。




    「これは会社側に報告すべきよね?」



    「“会社のトイレで相崎さんがオナニーに耽っていました”、って」



    「“厭らしい匂いと音を充満させて喘いでいました”も必要だわ」



    「あら、それなら“2回も果て、挙句の果てに潮も吹きました”も必要ね!」




    きっと、音や声が全て聞こえていたのだろう。
    先程までの自分を事細かに把握している。




    「あっ、あの・・・・会社には、言わないで下さい・・・・!」



    「あららぁ?ばれるのを覚悟してやっていたんじゃないんですかぁ?」



    「ばれたら困ります・・・・お願いです、黙っておいて下さい!」



    「そうやって言われてもぉ・・・・私達も見過ごすわけには・・・・ねぇ?」



    「そうよぉ、会社の状況を改善する義務と権利があるんだものねぇ」



    「お願いです・・・・何でもしますから・・・・言わないで下さい!!」




    自分の言葉に、4人がそれぞれ顔を見合わせた。
    自分のこれから先のことがかかっている。
    今働いているこの会社は気に入っているのだ。




    「じゃあ・・・・私達に何されても、文句言えないわね」



    「“何でも”するんでしょ〜?」



    「は、はい・・・・出来ることなら・・・・」



    「じゃあこれから相崎さんは私達に逆らえない、ってことでいいわね?」



    「・・・・・」



    「いいわね!?」



    「は・・・・い・・・・・」




    「じゃあスーツを脱ぎなさい」




    4人が見ている前で、スーツを脱いだ。
    1番恐れていた状況なのに、酷く興奮している。
    全部脱ぐと、腕を真横に広げるように言われた。
    足は閉じたままで、4人の視線を浴びる。




    「スーツの下がこんなんだったなんて、男が喜びそうねぇ」



    「あら、こんな変態女、誰も喜ばないわよ!」




    会社内のトイレで社員に囲まれて1人だけ全裸。
    しかもただの全裸ではなく、縄が這っている全裸だ。
    自分の秘所が再び熱くなって蜜を垂らすのを感じた。




    「しかも毛がないのね、自分で剃ったの?」



    「は、はい・・・・」



    「パイパンってやつね、初めて見たわ」



    「じゃあ隅から隅まで丸見えじゃないの」



    「ほら、脚を大きく広げなさい!」




    いい音を響かせて太股を叩かれ、小さく悲鳴を上げる。
    そして目を瞑って少しずつ少しずつ開いていく。




    「もっと開きなさい!この変態女!!」




    またもや太股に平手が飛び、叩かれた。
    肩幅よりも大きく開くと、太股の間に糸が引いた。




    「本当に変態ね、この状況で感じて濡らすなんて、救いようがないわ」



    「どろどろじゃない、さっき拭かなかったの?」



    「・・・・・」



    「質問にはさっさと答えなさい!」



    「ふ、・・・・拭きました・・・・」



    「じゃあ私達にばれてから今まででこんなに濡らしたのね?」



    「・・・・はい・・・・」




    その後近くにあった化粧台の上に座らされた。
    そして限界まで両足を開かされ、押さえ付けられる。
    押さえ付けている2人の力が強くて、びくともしない。
    他の2人は携帯を取り出し、私を撮影し始めた。




    「これでもう相崎さんは私達に逆らえないわね」



    「いい玩具が出来たわ・・・・いい暇つぶしになりそう」



    「ま、暇つぶしになるほど面白いかどうかは分からないけどね!」



    「せいぜい私達の暇をつぶせるよう、頑張ることね。分かった!?」



    「・・・・はい・・・・」





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▲[ 6926 ] / ▼[ 6930 ] ▼[ 6931 ]
■6929 / 3階層)  NO TITLE
□投稿者/ 郁美 一般人(1回)-(2012/11/17(Sat) 20:19:49)
    あたしの妄想と…全く一緒で…ォ 続き、お願いします_(..)_

    (携帯)
[ 親 6924 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 6929 ] / ▼[ 6932 ]
■6930 / 4階層)  Re[4]: NO TITLE
□投稿者/ たぬき 一般人(3回)-(2012/11/19(Mon) 00:55:45)
    すごくいやらしくて興奮します・・・。昔、塾のトイレで我慢出来ずにしちゃったの思い出します。今も・・・してます。私もお仕置きされたい!
[ 親 6924 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 6930 ] / ▼[ 6933 ]
■6932 / 5階層)  RE:たぬきさん
□投稿者/ ギン 一般人(5回)-(2012/11/19(Mon) 18:50:13)


    初めまして、ギンです。


    たぬきさん、トイレでオナニーした経験があるんですねー。
    意外とそういう人って多いんでしょうか・・・・?
    今度、オナニーの時の妄想のお供にして下されば嬉しいです。


    メッセージ、ありがとうございました!


[ 親 6924 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 6932 ] / 返信無し
■6933 / 6階層)  Re[6]: RE:たぬきさん
□投稿者/ たぬき 一般人(4回)-(2012/11/21(Wed) 08:16:47)
    お返事嬉しいです。え?私っておかしいのかな…?塾の個室トイレで、声ださないようにしてオ、オナニーしちゃったんです・・・。家族旅行の時にもお部屋のトイレで夜コッソリしちゃったし、トイレ興奮しちゃうんです。私ってやっぱりかなり変態なんでしょうか(>_<)
[ 親 6924 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 6929 ] / 返信無し
■6931 / 4階層)  RE:郁美さん
□投稿者/ ギン 一般人(4回)-(2012/11/19(Mon) 17:54:36)


    初めまして、ギンです。


    郁美さんの妄想と一緒だなんて、すごい偶然ですね!
    これから先も郁美さんの妄想と一致するかは分かりませんが、
    頑張って話を書き進めて行こうと思います。


    メッセージ、ありがとうございました!


[ 親 6924 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 6926 ] / ▼[ 6937 ]
■6936 / 3階層)  蝶々  4
□投稿者/ ギン 一般人(6回)-(2012/11/22(Thu) 17:25:05)





    それから4人に無理矢理連絡先を交換された。
    これでもう、本当にこの4人からは逃げられない。




    「連絡を無視したら・・・・分かってるわよねぇ?」



    「あくまでも私達に逆らわないことね!
     それをよく頭に叩き込んで覚えときなさい」



    「ま、その変態なことしか考えてない頭が覚えられるか分からないけど」



    「じゃあ今日の夕方にでも連絡するわねー」




    4人は笑い声を上げながらトイレを出た。
    私は化粧台の上に座ったまま茫然としていた。




    (どうしよう・・・・私、どうなるの・・・・・!?)




    あの4人に少しでも逆らえば、退職の危機に見舞われる。
    しかし、あの4人が何をしてくるか全く想像が出来ない。




    (さっきのって、菖蒲さんに海原さん、渡瀬さんに倉本さんよね・・・・)




    菖蒲さんと倉本さんは、確か同期の社員だ。
    話す機会はあまりなかったが、入社式で見かけた。
    海原さんと渡瀬さんは、3年ぐらい先輩の社員。
    あの4人は部署が同じだから一緒にいるのだろうか。




    しばらく混乱していたが、はっと我に返る。
    昼休憩が終わる時間に近付いていたからだ。
    慌てて身なりを整えると、小走りでトイレを去る。
    間に合うかどうかぎりぎりの時間だった。




    (連絡先を知られた挙句、あんな写真を撮られたなんて・・・・)




    見られたら大変なことになるのは分かっていた。
    分かっているうえでこういうことをしていた。
    全ては、自分の歪んだ性欲と性癖を満たすためだ。
    いつもそのスリルや背徳感に酔い痴れていた。




    (油断していたわけじゃないわ・・・・運が悪かったのよ・・・・)




    私がこういうことをし始めてから、約1年半が経つ。
    それまで1回も他人に知られたことはなかった。
    平日は勿論、休日も変態行為に勤しんでいるのに。
    逆に今までが運が良すぎただけだったのかもしれない。




    (ああ・・・・今日はもう仕事どころじゃないわ・・・・家に帰りたい!)




    つい学生に戻ったかのような心境になる。
    学生の頃は、そうやって思うことがよくあった。
    課題を忘れたり友人と喧嘩したりする度に思った。
    社会に出てからはあまり思ったことはなかった。
    今日、久しぶりにそうやって思った気がする。




    (とにかく、何とかしてあの4人を口止めしなくては・・・・・!!!)




    そうこうしているうちに、自分の仕事場に着いた。
    ぎりぎり間に合ったようで、胸を撫で下ろす。
    少し乱れてしまった呼吸を整えながら、席に着く。




    「どうしたんですか相崎さん、息を切らせて」




    途端に隣に座っている後輩に心配そうに声を掛けられた。
    純粋に心配している顔と声に、少し罪悪感を抱く。




    「間に合わないかもって思って、急いで来ただけよ」



    「そうですかあ・・・・相崎さんにしては珍しいですね。
     いっつも10分前には自分のデスクにいるのに。
     体調を崩したか何かで帰ってしまったのかと思いましたよ」



    「あはは・・・・体調は良いから安心して、でも心配ありがとう」




    早退するほど体調が崩れたら、どんなにいいだろう。
    残念ながら生まれつき身体は強い方で、健康そのものだ。
    今から急に体調が悪くなることはありえない。




    (あん・・・・・)




    切羽詰まったこの状況でも、身体は感じてしまう。
    椅子に座ると秘所に縄が食い込み、締め上げる。
    そこはもうスカートを濡らさんばかりに濡れている。
    私は誤魔化すようにブランケットを掛けた。




    「相崎さーん、ちょっとコピー頼んでいいかな?」



    「あ、はい!分かりました!」




    朝から忙しそうにしている先輩社員に呼ばれる。
    忙しそうな人の手伝いを断る理由は、私には勿論ない。
    椅子から立ち上がり、書類を受け取ってコピー機へ向かう。
    立ち上がった時、一応スカートの後ろを確認した。
    どうやらスカートまでは濡らしていないようで安心する。




    (ああっ・・・・敏感になったあそこに縄が擦れるぅっ・・・・!!)




    何度も達してしまったせいで、敏感になっている身体。
    それはいつものことだが、今日はいつも以上に敏感だ。




    (あの人達は私に何をさせるつもりなの・・・・?暇つぶしって・・・・?)




    4人の“暇つぶし”として、何をさせられるのか。
    痛いことだろうか、気持ちがいいことだろうか。
    そればかり考えてしまって、更に秘所を濡らしてしまう。




    (あの4人が言った通り、私は変態女なんだわ・・・・)




    コピー機を操作しながら、無意識に太股を擦り合わせる。
    すると秘所に近い部分がぬるぬるとするのが分かった。
    縄はすっかり濡れ、滑らかに秘所や陰核を擦り上げている。
    乳首もすっかり固くなって立ち、服と擦れ合うのが気持ちいい。
    また自慰行為に耽りたいような気分の激しい波に襲われる。




    (駄目・・・・今はもう仕事に集中しないと・・・・)




    まるで自分を自分で焦らしているかのような感覚。
    それすらも今の私にとっては甘い快楽にしかならない。
    だが、いくら言い聞かせても、集中出来るわけがないのだ。
    その証拠に、時計と携帯が気になって仕方がない。




    (あと4時間は終わらない・・・・)




    携帯が気になるのは、4人の連絡が気になるからだ。
    今日中に4人のうち誰かからでも連絡が来るはず。
    メールか電話かは知らないが、何を言われるのだろう。
    それが気になって、何だかそわそわとして落ち着かない。




    「先輩、コピー終わってますよ?」



    「えっ」




    書類の束を抱えた先程の後輩に、再度声を掛けられる。
    見てみると、とっくにコピーが終わっていた。




    「どうしたんですか先輩。本当に体調でも悪いんじゃないですか?」



    「ち、違うの。ただ考え事をしていただけよ、大丈夫だから・・・・」




    気まずくなり、その場から逃げるようにして離れる。
    後輩は疑うような顔をしつつ、自分も機械を操作し始めた。
    私は先輩にコピーしたものを渡し、自分の仕事に戻った。





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▲[ 6936 ] / ▼[ 6938 ]
■6937 / 4階層)  蝶々  5
□投稿者/ ギン 一般人(7回)-(2012/11/22(Thu) 18:58:18)





    16時過ぎ、ポケットの中の携帯が震えた。
    終わる時間が近付いているため、周りは慌ただしい。
    私もつい先程まで先輩の指示に従って動いていた。




    (きっとあの4人のうち誰かからだ・・・・)




    携帯の画面を確認すると、今のはメールだったようだ。
    それを確認すると、口の中の水分が急激に減っていった。
    心臓が痛くなってしまうぐらいに勝手に鼓動を速める。
    指先が細かく震えるためか、なかなかメールを開けない。
    早く読みたい気もするし、そうでない気もする。




    (・・・・やっぱり・・・・!!)




    ようやくメールボックスを開くことが出来、息を飲んだ。
    メールを送ってきたのはやっぱり4人のうちの1人。
    自分と同期である菖蒲美穂からのものだった。




    『もうすぐ仕事が終わるでしょ?
     終わったらすぐに会社を出なさい。
     近くのレストランの前に集合。
     


     見て、あなたのこの写メ。
     とても厭らしいわよ。
     この時何を考えていたのかしら?』




    絵文字も顔文字も一切ないシンプルなメールだった。
    メールには、昼休憩に撮影された写メが添付されていた。
    化粧台の上で限界まで開脚している自分の写メだ。
    画質がよく、細部まではっきりと写っている。
    照明の加減で、秘所が濡れているのがよく分かる。




    (仕事が終わったらレストランに集合・・・・)




    会社付近には、多くの飲食店が立ち並んでいる。
    カフェやファーストフード店、レストランにファミレス。
    どのレストランかはメールには書かれていない。
    レストランは会社付近に数店舗あるはずだ。




    (探し出せってこと・・・・?)




    幸い、全ての店舗が点在しているわけではない。
    全てのレストランが同じ方向にある。
    きっと見つけるのに時間はかからないだろう。




    (レストランで食事するだけなのかしら)




    そんなわけはないと思いつつも、甘い考えを抱く。
    きっと食事はついでで、他に目的があるはずだ。
    だが、それはあの4人だけが知っていること。
    私には到底分からないし、分かっても逆らえない。




    (今夜は何をされるの・・・・?)




    昼休憩には不安と恐怖と絶望と悲しみしかなかった。
    今では希望や興味を抱き始めている自分がいた。
    やっぱり自分の性癖は歪みに歪んでいるのだろう。
    考えるだけで秘所は濡れ、身体の奥が疼く。




    「相崎さん、この書類なんですけど・・・・」




    人の声がして、慌ててメールボックスを閉じて振り向く。
    そして指示を聞き、言われた通りに作業をこなす。
    何度も下半身に手が伸びそうになるのを必死で耐えた。




    (ああ触りたい・・・・だけどこれ以上ばれるわけには・・・・)




    自分は今、防寒対策のブランケットを掛けている。
    そのブランケットが上手い具合に隠してくれるはずだ。
    散々迷ったが、意を決して左手を机の下にやった。




    (熱い・・・・早く触りたい・・・・)




    スカート越しに撫でてみると、すっかり熱くなっている。
    今にもスカートに染みをつけそうで、ひやひやする。
    ブランケットの下でスカートを少しめくり上げた。
    周りを確認するも、誰も自分に注意を向けていない。
    更にスカートをめくり上げ、自分の太股を撫で回した。




    「先輩?」




    突然聞こえた声に驚き、ビクリと大きく肩が揺れた。
    声を掛けてきたのは、隣に座っている例の後輩だ。




    (どうしてこの子はこうもタイミングがいいの?狙ってるの?)




    ばれないようにスカートを元に戻し、左手を出す。
    後輩は疑っているような目でブランケットを見ている。
    また心臓が壊れそうなスピードで動き始めた。




    「ど、どうしたの、東雲さん。何か用?」



    「先輩・・・・ちょっと来てくれます?」



    「痛っ!」




    私が答える前に、腕を強い力で引っ張られた。
    そのまま有無を言わさず連れ去られる。
    数人がこちらを見たが、引き留めはしなかった。




    「ちょ、ちょっと!腕痛いっ!」




    強く握られた腕は鈍く痛むが、離してくれない。
    そのまま引きずられるような形で歩かされる。
    そして、近くのトイレの中へと引きずり込まれた。
    トイレの突き当りまで来て、ようやく腕から解放された。




    「何なの!?いきなりトイレなんかに連れ込んで!!」



    「先輩・・・・先輩がそんな趣味だとは思いませんでしたよ」



    「はっ・・・・!?」



    「まさか仕事中にスカートをめくり上げるなんて・・・・」




    今日はとことん運が悪い日のようだ。
    あの4人だけではなく、後輩にもばれてしまった。
    しかも、同じ部署で隣同士の席の後輩に。





    「な・・・・そ、そんなことしてるわけないでしょう!?仕事中よ!?」



    「じゃあその染みは何ですか?」




    後輩の指が指した先へと視線を向ける。
    そこには、微かだが確かに染みがあった。
    他の場所よりも色が濃くなってしまっている。
    自分ではずっと気が付かなかった。




    「ていうか先輩、ずっと様子がおかしかったんですよね。
     妙にもじもじしてて、落ち着きなくて、顔が赤くて・・・・。
     最初は体調不良かなって思って、心配してたんです。
     でもまさか興奮しているからだなんて思いもしませんでしたよ」



    「ちょ、ちょっと!!変なことを言うのはやめてよ!!」



    「誤魔化せるかもなんてことは思わない方がいいと思いますよ?
     私、ちいさい時から勘が鋭い方で、すぐ分かっちゃうんですよ。
     それに昼休憩に食堂の近くのトイレで先輩の声、少し聞こえちゃったし。
     少なくとも昼休憩に食堂の近くのトイレで、ヤってましたよね?」



    「なっ・・・・・なっ・・・・・!!」




    もうまともな単語すら口に出すことが出来なかった。
    上手く言葉を思い付けない、上手く声が出ない。
    ただただ、真顔で冷静な分析をする後輩を見ていた。




    「図星、っていうような顔ですね。先輩は分かりやすすぎるんですよ」




    私はもう何も言えず、後輩から視線を逸らした。
    後輩の視線を痛いほど感じるが、後輩を見れない。




    「先輩・・・・このこと、誰にも知られたくないですよね?
     私に他の人にばらして欲しくないですよね?」




    後輩はゆっくりと私を壁際に追い詰めてきた。
    素直に後ずさりをしていたが、背中が壁に当たった。
    冷たい床に背中が当たって肩が揺れ、息を飲んだ。
    後輩はニコリともしないまま、私の頭を撫でた。




    「そりゃそうだけど・・・・どうしたらいいの・・・・?」



    「・・・・先輩が私のペットになってくれるなら、内緒にしてあげますよ」




    つまり、後輩の言うことを聞け、ということだろう。
    あの4人と全く同じ脅しをかけられてしまった。
    私はトイレのタイル張りの床を見つめたまま、喋らない。
    “暇つぶしの玩具”の次は“後輩のペット”。




    (全て自分が悪い・・・・会社内でこんなことをしていたから・・・・)




    自己嫌悪に陥り、段々と気分が悪くなってきた。
    頭の奥が痺れるような感覚がし、眩暈がする。
    喉は張り付き、口内の水分はなくなった。
    相変わらず心臓はうるさく、嫌な汗が出始めた。




    「・・・・さあ、どうしますか、相崎先輩。
     私のペットになりますか、それとも・・・・会社、辞めますか?」





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□投稿者/ ギン 一般人(8回)-(2012/11/22(Thu) 21:57:27)





    「わ・・・・私は・・・・・」



    「ま、先輩に選択肢なんてありませんけど。
     生憎私には、何もせずに黙ってあげるほどの優しさはないんで。
     最初から先輩は私のペットになるって決まってるようなもんですよ」




    やっと微笑みを浮かべた後輩は、私の口の端に唇を落とした。
    そしてそのまま唇を滑らせ、顎や首にも唇を落としていく。
    肌と唇が触れるか触れないかぐらいの距離で移動する唇。
    私はそれだけでぞくぞくとした快感を感じてしまった。




    「あっ・・・・」



    「先輩も乗り気みたいですね・・・・。
     だけど、今日はシてあげません。
     代わりに明日は空けておいて下さいね?
     週末は先輩とお泊り会するんで」




    またもやトイレでぼーっとしていた私に拒否権はない。
    後輩はここに来て初めてニコリと満面の笑みを浮かべた。
    そのままあっさりと離れ、私を彼女から解放する。




    「さ、先輩、仕事に戻りましょう!みんなに気付かれちゃいますよ!」




    そう言うと、自分だけさっさと行ってしまった。
    私はしばらく立ち尽くしたまま動けなかった。




    (東雲さんにもばれてしまうなんて・・・・)




    今までの生活が、180度回転してしまった。
    今日1日で5人もの人にばれてしまった。
    これからどうなるかが一切分からない。




    (退職した方がいいのかな・・・・・でも・・・・・)




    この会社を辞める気には到底なれない。
    それに今は就職難の時代のうえ不況。
    転職しようにも転職出来る可能性は低い。
    きっと辞めてしまったら生活に困るだろう。
    辞めたくても辞められなかった。




    (とりあえず仕事を終わらせて菖蒲さんたちと落ち合わなきゃ・・・・)




    トイレから戻ると、あと30分で終わる時間だった。
    後輩は何事もなかったかのようにパソコンに向かっている。
    周りの人はラストスパートをかけているようだ。
    自分も仕事を片付けてしまおうと、席に着く。
    後輩の方を一瞥したが、視線が合うことはなかった。




    (もう嫌・・・・最悪・・・・早く5人とも飽きてよ・・・・)




    憂鬱な気分で書類をまとめ、パソコンにデータを打ち込む。
    その後は、近々自分が出席する会議のための資料を保存した。
    丁度保存したUSBを抜き取った時、終わる時間になった。
    スピーカーからはそれに合わせてチャイムが鳴り響く。
    途端に社員は全員仕事を切り上げ、片付けをし始めた。




    「お疲れさまー」



    「お疲れさまでしたー」




    私も近くの人に声を掛け、会社を後にする。
    これから向かうのは、勿論、待ち合わせ場所のレストランだ。
    コートの前を留めると、レストランの方向へと歩き出す。




    (寒くなったなあ・・・・)




    すっかり風が冷たくなり、暗くなるのも早くなった。
    これから本格的に冬が始まろうとしている。
    もうそろそろ雪が降り始め、もっと寒くなるだろう。




    「どこだろ・・・・」




    きょろきょろしながら4人の姿を探す。
    すると、それらしき人が視界に入った。
    イタリアンレストランの前だ。




    「お・・・・遅くなりました・・・・!」




    携帯から顔をあげたのは、倉本さんだった。
    他の3人はまだ来ていないらしく、姿が見えない。




    「私も今来たところよ。他の3人はまだみたいね」




    微笑んだ倉本さんは、綺麗なお姉さんだった。
    美人という言葉が似合うような、そんな容姿だ。




    「渡瀬さんは遅くなるかもって言っていたわ」



    「・・・・そうですか・・・・」



    「ふふっ、そんな寂しそうな顔をしなくてもいいじゃない」



    「そ、そんな顔してません」



    「あら、無意識?」



    「倉本さん、相崎さん、待った!?」




    そこに小走りで渡瀬さんがやって来た。
    何やら大きめの紙袋を手に提げている。
    ロゴを見ると、ある古着屋のロゴだった。
    古着屋をよく利用するのだろうか。




    「そんなに待ってないわよ、2人とも今来たし」



    「そう、そうならよかったー!」




    その後、菖蒲さんと海原さんもやって来た。
    揃ったところで、レストランに入る。





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□投稿者/ ギン 一般人(9回)-(2012/11/23(Fri) 00:42:02)
    2012/11/23(Fri) 00:43:09 編集(投稿者)





    そのレストランは割と有名らしかった。
    店内はとても落ち着いた静かな雰囲気。
    料理も美味しくて、かかっている音楽もいい。
    全てにおいて良かったレストランだった。
    有名になるのも頷けるお店だったと思う。




    「さて、次行くわよ!」




    まとめるのが上手い菖蒲さんが取り仕切った。
    車で通勤しているらしい倉本さんの車に乗り込む。
    私は渡瀬さんと海原さんに挟まれて座らされた。
    レストランでは私だけが無口なまま食事をした。
    話すことはないし、何を話したらいいか分からない。
    聞かれた質問に答えるぐらいしかしなかった。




    「そういえば自己紹介がまだだったわね、相崎詩織さん。
     私は渡瀬由美、あとは海原和泉、菖蒲里香、倉本忍」




    なぜ私の名前が知られているのかは分からない。
    でもとりあえず他の4人の名前を知ることが出来た。




    (かといって距離が縮まるわけではないんだけどね・・・・)




    まるで私が逃げることを警戒するかのような態度だ。
    端に座ろうとしたのだが、真ん中に追いやられた。
    レストランでも倉本さんと渡瀬さんの間に座らされた。
    常に私が逃げられないようにされているようだ。




    (逃げるわけないじゃない、そこまで馬鹿じゃないわ)




    だけど逃げたいと思ってしまうのもまた事実。
    かえってこうされた方が諦めがつくかもしれない。
    依然として4人が仲良さげにしている中で考えた。




    「さあ、着いたわよ」




    気付いたら、乗っている車はどこかの駐車場に入っていた。
    俯いたままだったため、ここがどこなのか分からない。
    周りの様子を見るに、立体駐車場ではないだろうか。
    倉本さんは見事に一発で車をバックで駐車した。
    車が斜めになることなく、真っ直ぐで綺麗だ。




    「相変わらずテクニシャンねー」



    「やめてよ、変な風に聞こえるじゃない!」



    「さ、相崎さん、降りるわよ」




    海原さんに腕を引かれ、車から降りて歩き出す。
    エレベーターに乗り込み、下に降りていく。
    地下にお店か何かでもあるのだろうか。




    「さあ・・・・・着いたわよ、相崎さん」




    受付らしきところがあるが、相手の顔は見えない。
    海原さんが何か券を買い、受付の窓口から差し出した。
    お互い無言のまま、今度はカードキーを受け取る。
    そして私たちはまたエレベーターに乗り込んだ。




    「4階よ」




    エレベーター内の“4”の数字が光る。
    あっという間に目的地に到着したようだ。
    やはり囲まれるようにして歩き出す。




    「つーいた」




    いくつも並んだドアの内の1つの前で立ち止まる。
    風景はどこかのホテルのようで、嫌な予感がした。




    (もしかしてここ・・・・ラブホテル・・・・・?)




    カードキーを差し込み、ドアを開けてぞろぞろと入室した。
    入った瞬間センサーが反応したのか、全ての照明が灯った。
    明るく照らされたのは、大きなベッドや大きな液晶テレビだ。
    奥へと進むと、ガラス張りの広い浴室なんかもあった。
    嫌な予感は的中した、ここはどこかのラブホテルらしい。
    しかも、普通のカップルが利用するような部屋ではない。
    天井からフックやら何やらがぶら下がっているからだ。
    それ以外はビジネスホテルなどど大して変わらない雰囲気。




    「ふふふ、今夜は5人で楽しみましょうね・・・・?相崎さん」





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▲[ 6939 ] / 返信無し
■6983 / 7階層)  NO TITLE
□投稿者/ 郁美 一般人(1回)-(2012/12/25(Tue) 02:37:26)
    続き、お願いします_(..)_

    (携帯)
[ 親 6924 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 6939 ] / 返信無し
■6943 / 7階層)  Re[7]: 蝶々  7
□投稿者/ たぬき 一般人(5回)-(2012/12/05(Wed) 13:21:46)
    変なこと書いてごめんなさい。私のせいですか・・・?続きを楽しみにしています。ずっと待ちます。
[ 親 6924 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/


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