■1878 / 1階層) |
【 可愛い後輩 ─2─ 】
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□投稿者/ 美弥 一般人(2回)-(2005/03/30(Wed) 10:02:51)
| 生徒会の月例会議に参加してから道場に向かった。 体育祭が近いこともあって、部活に参加できない部員が増えたのが気がかりでもある。 2ヵ月後の7月には夏の地区大会があるのに。 稽古ができないのも困るけど、緋奈に会えないことが1番残念だったりする。 道場に入って壁に掛かってる部員日誌に目を通した。 今日も半数以上の部員が体育祭の準備やクラス練習を理由に休部届けを出している。 顧問の先生も受け持ちのクラスの準備に追われているのか来ていないようだ。 緋奈の欄が空欄になっているから、まだ来ていないのだと思った。 誰も居ないものだと思って、女子更衣室にノックもしないで入った。 緋奈がいた。 壁にもたれて体育座りで、うかない顔をしている緋奈が居た。 緋奈が私が入って来たことに気づいて「おはようございます」と言った。 夕方の5時過ぎなのに「おはよう」っていう挨拶に違和感を感じた。 でも、今日は緋奈と廊下ですれ違うこともなかったし、「おはよう」っていう挨拶が無難なのかもしれない。 少し間を空けて『おはよう』と返事をした。 いつも元気で明るい緋奈に元気がないのが気になって『何かあった?』と緋奈に向かい合ってアグラをかいて座った。 「体重が増えちゃったみたいなんですぅ…」正直、呆気に取られた感じだった。 『そんなことで落ち込んでんの?』と笑うつもりはなかったけど笑ってしまった。 「先輩には分からないですぅ…」と頬を膨らませて、指先で床を掻く緋奈。 私は緋奈の、頬を膨らませて拗ねてみせる顔を気に入っている。 『どれ?』緋奈の腕を強引に引き、アグラをかいた足の上に座らせた。 緋奈は抵抗することもなく、おとなしく私の足の上に背中を向けて座った。 『重たくないよ?』緋奈の耳元で言った。 緋奈が耳が弱いことを分かった上で耳元で言ってやった。 指先に力が入ったのが、緋奈の体に回した私の腕を掴む手から伝わってきた。 緋奈の細い髪の間から耳にキスをした。 「んっ…」いつも以上に高くて甘ったるい声が微かに聞こえた。 耳たぶに当てた歯に少し力を入れた。 「ひゃ…んっ…」緋奈の声が跳ね上がったのを確認して嬉しくなった。 『緋奈…可愛い…』耳の中に舌を差し込んだ。 「あっ…んぁ…」小さく発せられる声が少しづつ大きくなっていく。 『声でちゃってるよ?』と言った私の顔は意地悪そうだったと思う。 「んっ…だって…」と言う緋奈のアゴを強引に引き、唇にキスをした。 正確には、唇を押し付けたといった方が正しいと思う。 数秒、押し付けたと思う。 緋奈の唇はリップなのかグロスなのか、ヌルッっとしていた。 少しの間、唇から唇を離したけど、また押し付けた。 今度は、舌で緋奈の唇を舐めた。 甘い化粧品の味が口の中に入ってきた。 それから、緋奈の口の中に舌を差し込んで緋奈の舌を舐めた。 「はぁ…んっ…」唇ごしに緋奈のくもった声が聞こえてくる。 私の腕を握る緋奈の手に少しづつ、力がこもっていってるのが分かる。 『緋奈…家に来る?』唇を離して、緋奈に聞いた。 緋奈は握った私の腕を放さないまま、無言でコクリと頷いた。
※ 私書箱番号「6877」 御感想・御意見お待ちしています^^
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