■1890 / 2階層) |
【 可愛い後輩 ─3─ 】
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□投稿者/ 美弥 一般人(3回)-(2005/04/05(Tue) 11:38:00)
| 『そこ座ってて?』淡いブルーのソファーを指差しながら緋奈に言った。 『緋奈は炭酸飲めなかったよね?オレンジでいい?』と聞いた。 部活の帰り、緋奈にジュースを奢ったことが1度あった。 その時に緋奈が炭酸が飲めない、オレンジジュースが好き、と言ったのを覚えていた。 「先輩、よく覚えてますね。オレンジでいいです」と返ってきた。 冷蔵庫からオレンジジュースの缶を2本取り出して、「部屋2階なんだ」と2階に上がった。 緋奈は後ろからついてきた。 緋奈を先に部屋に入れて、ドアを閉めて鍵を掛けた。 親が帰ってくる時間じゃないことは分かってたけど念のためだ。 立ったままの緋奈に『適当に座って』とオレンジジュースを手渡し、ベットの上に腰掛けた。 緋奈は無言のまま、私の隣に腰掛けた。 しばらく沈黙が続いたけど、私は緋奈と一緒に時間を過ごせることが嬉しかった。 沈黙を破ったのは緋奈だった。 「先輩、何で緋奈にあんなことしたんですか?」小さい声だった。 緋奈の言う「あんなこと」が「更衣室での出来事」であることは分かっていたけど、『あんなこと?』と聞き返した。 少し間が空いて「さっき緋奈にしたことです」と言う緋奈の声は少し震えてた。 『緋奈が可愛いからだよ』その言葉に嘘はなかった。 緋奈の顔が赤くなった。 『そういう反応されるといじめたくなる…』と緋奈をベットに押し倒した。 私にとっては賭けでもあった。 でも、緋奈に抵抗する様子はなかった。
※ 私書箱番号「6877」 御感想・御意見お待ちしています^^
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