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■2059 / 4階層)  生温い愛はいらない5
□投稿者/ M 一般人(5回)-(2005/07/19(Tue) 01:38:58)
    2005/07/19(Tue) 01:45:21 編集(投稿者)

    拘束具を外されればあたしは床に崩れ落ちる。
    汗と涙と涎ですっかり落ちたメイクを気にする事も出来ず
    まだ苦しい呼吸を整えていると彼女は水の入ったペットボトルを片手に
    床に蹲ったままのあたしの元へ来る。
    「喉が渇いたでしょう?」
    彼女は水を飲みながらあたしを見下ろして聞いてきた。
    激しい行為の末、あたしは喉の渇きを潤したいと頷く。
    「そう。それなら口を開けなさい」
    あたしは彼女を見上げて口を開ける。
    彼女の口移し、またはペットボトルから水を注いでくれるのを待つように。
    しかし彼女はそんなあたしを見下ろし冷たく笑う。
    そして手にしているペットボトルが逆さにされた。
    ……っ…げはっ…げふ…っ……
    あたしは激しく咽る。
    一気に溢された水はあたしの口内から溢れただけでなく
    彼女の手の動きによって頭から掛けられた。
    冷たい水が鞭で痺れた熱い肌を襲う。
    この時のあたしはどんな顔をしていたのだろう…。
    「ふふ、情けなくて良い顔。」
    彼女のこの言葉から想像出来るのは期待を裏切られ激しく咽るあたしの姿だけ。
    全身がずぶ濡れになったあたしを彼女は見下ろしたまま
    空になったペットボトルを投げ捨てるとこう言った。
    「床が水浸しね。喉が渇いているのでしょう?」
    綺麗に掃除された部屋とはいえ、床を何で拭いているのか
    どんな汚れが残っていてもおかしくはなく。
    それでもあたしはこの言葉に背徳的なものを感じ身体は悦んでしまう。
    ……ちゅ…ぢゅ…っ………
    四つん這いの形となり水浸しの床に唇を付ければ喉を潤していく。
    「啜ったら駄目でしょう。ちゃんと舐めるのよ」
    四つん這いで彼女を見上げればまた舌を伸ばして水を舐めていく。
    …ぴちゃ…ぴち…っ……
    動物の舌とは違う人間の舌。
    幾ら舐めても水は絡みつかず、なかなか床は綺麗になっていかない。
    それでもあたしは舐め続ける。
    彼女が言葉を掛けてくれるまで。

    ---続く---
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