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■22083 / 1階層)  転校生A2
□投稿者/ いちこ ちょと常連(61回)-(2016/08/27(Sat) 00:17:22)

    休み時間になると、亜里沙の周りには人だかりができた。
    みんな興味深々で質問攻めにしている。
    わたしは先程の美貴を思い出し、逃げ出そうとしたが美貴が立ちはだかった。

    「何処へ行くおつもり?ちょっと付き合ってくれるかしら?」

    わたしは左右を取り巻きに囲まれて、トイレに連れ込まれた。
    両手を後ろに捻り上げられて、美貴の前に立たされる。

    「あなた、あの転校生とどういう知り合いなのかしら?」
    「し、知らないんです。本当です。」
    「向こうは知っているみたいだったけど?」

    美貴が指の跡がつくほど、わたしのおっぱいを掴んだ。

    「い、痛いっ!」
    「ほんと、ブスのくせに無駄にでかいわね。」

    美貴のいうとおり、わたしはEカップだ。美貴はどう見てもAカップだ。
    でも逆に羨ましかったりするのだけれど。

    「わたしに用事があるの?」

    突然、例の転校生が入口で佇んでいる。
    美貴が振り向いて、
    べつにと言って取り巻きを連れて出て行った。

    「あ、あの、ありがとうございました。」
    「あなた、たしか同じクラスの?」
    「はい、黒川真衣です。」
    「そう、よろしくね。」

    と、手を差し出してきた。わたしも手を出して握手をした。
    その時、亜里沙の手の冷たさにびっくりした。

    亜里沙は瞬く間に校内で有名になった。
    ただでさえ黒いセーラー服は目立つ。加えてあの美貌。
    それに勉強もスポーツも出来る。たちまちファンクラブが出来た。
    わたしは彼女に憧れたが、遠巻きに見ているのが精一杯だ。
    わたしと彼女ではあまりに違いすぎる。
    成績も下から数えた方が早いし、運動神経はない、
    それに引っ込み思案な性格で、嫌なのに美貴に逆らえない。
    彼女と親しくなりたいと思ったが、無理だと諦めていた。

    あのことが起きるまでは‥‥

    続く




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