ビアンエッセイ♪

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■11696 / ResNo.20)  CLUB ANGEL's ][
  
□投稿者/ A 一般♪(19回)-(2005/08/04(Thu) 00:30:30)
    店内は静けさを取り戻し、店仕舞いの支度をしていた
    赤い扉の中で一人泣いているアリサが気に掛かる。

    「…ごめん…アリサさん」

    控え室に戻ると、たくさんのホステス達が疲れた体を休ませていた。

    「お疲れさまでした。」
    ペコリと挨拶をして部屋に入る。

    『お疲れー♪』
    『そこのジュース飲めばいいからねー』
    『煙草吸う?』

    優しいホステス達の態度にエリナはいくらか救われた気がした。


    エリナはヒールを脱ぎ捨て、床に敷かれた絨毯に正座の足を崩した形でちょこんと座った。

    エリナのドレスから出された白く透き通る足がいやらしく光に照らしだされる。
    それまで口を開いていたホステス達の視線はエリナに釘づけになった。

    こくっと貰ったジュースに口を付ける。アリサの事を考えていると、とても片手でグラスを持つことが出来なかった。

    両手でグラスを持つエリナの弱々しく、かつ可愛らしい姿は、そこにいる全員の胸をときめかせた。

    (携帯)
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■11697 / ResNo.21)  CLUB ANGEL's ]\
□投稿者/ A 一般♪(20回)-(2005/08/04(Thu) 01:27:52)
    エリナの座る絨毯へと一斉にみんなが詰め寄ろうとする。
    その時、ダンッという大きな音と共にテーブルにグラスが叩き置かれた。

    『優奈さん……』


    他のホステスが名前を呼ぶ

    静まりかえる室内。
    エリナの耳にもその音と異様な雰囲気が伝わった。

    (何?何?え?静かすぎなんですけど…)

    不安気にきょろきょろと周りを見るエリナ。

    カッとヒールの音が鳴り、長い脚がエリナの目の前で立ち止まった。

    (ゆう…な…さん?)

    目線を合わせるため、優奈はかがみ、エリナに笑顔を向けてから立ち上がる。

    『みんなよく聞いて!エリナに手出したら分かってるね?』

    bPアリサのお気に入りという事は先程のお披露目で十分理解していた。

    『やっとアリサが忘れかけてんだ…。恋愛感情は出さないで欲しい』


    はい、と口々に返事が聞こえる。
    エリナはわけが分からず、ただ目の前の状況を眺めていた。

    一通り話をした優奈が再びエリナの方に振り返り、かがみこみながら笑顔になる。

    『へへ♪エリナは普通にしてればいいから♪』

    優しく頭を撫でられる。
    優奈は首をホステス達に向けて、『みんなもエリナ可愛がってあげてね、私が言ったのは、避けたり、スキンシップ無しって意味じゃないから』

    それを聞いて安心したように先程とは違う、明るい返事が返ってくる。
    誰もがエリナに近づきたかった。
    アリサは慕われていて人気もある。恋人にしたら攻めをしてほしい美人だ。

    しかしエリナはいじめたい。可愛がりたいという雰囲気を漂わせる受け側の美人だった。        

    優奈の話が一段落すると、控えめにエリナに話し掛けるホステス達。
    エリナは全員に対して可愛らしい笑顔で会話をする。

    長い夜は終わった。

    (携帯)
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■11698 / ResNo.22)  CLUB ANGEL's ]]
□投稿者/ A 一般♪(21回)-(2005/08/04(Thu) 01:57:01)
    部屋のなかの蒸し暑さでエリナは目覚めた。
    怠い身体を起こし、クーラーのリモコンスイッチを入れる。

    ふぅっとベッドに身体をあずける。
    心地いい冷たい風がエリナの火照った皮膚を冷やしていく。

    (アリサさん…)

    考える事をやめた。
    エリナは冷蔵庫からお茶を取出し、ペットボトルに直接口を付けて飲む。


    「っ……はぁ…」
    口に付いた雫を拭き取り、エリナは母が作ったご飯を食べに一階に下りていく。

    小さな紙切れが食事の横に置かれていた。

    《えりちゃんへ。
    お母さんはしばらく親戚の家に行ってきます。お父さんをよろしくね》

    紙切れの下にあった封筒にはお金が入っていた。

    「勝手な事言ってんなよ」
    冷めた目でメモを捨て、封筒をポケットにしまう。

    さっと食事を済ませ、今日は車で店に行く為、ゆっくりと支度をして外に出た。


    (携帯)
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■11699 / ResNo.23)  Re[6]: CLUB ANGEL's ]]
□投稿者/ 蓮 一般♪(3回)-(2005/08/04(Thu) 02:16:41)
    夜深しラッキーしてます。
    気になる続きがどんどんと・・更新・・・ムフフ
    毎回楽しみに読んでます。
    こんなクラブ会ったら通いたい!なんてね。
    読んでる時は気分だけ味あわせてもらいます。片手にはシャンパンならぬアクエリアスだけど・・・。
    続きも楽しみにしています!頑張って下さい^^
    夏本番、続きも気になりますが、身体には気を付けて下さいね。
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■11700 / ResNo.24)  CLUB ANGEL's ]]T
□投稿者/ A 一般♪(22回)-(2005/08/04(Thu) 02:37:53)
    昨日と同じように地下に下り、赤い扉をあけて中に入る。まだ誰もいない店内を抜けて、奥の控え室へと迎う。

    「おはようございます」

    挨拶をして中に入ると、そこにはソファに腰掛けたアリサがいた。


    『おはよぅ…』

    明らかに元気がなかった。アリサの横を通り、与えられたロッカーに荷物を入れる。
    中には今日の衣裳が用意されていた。

    着ていた服を脱いで衣裳に着替えると、丈の短い淡いピンクのドレスだった。

    『似合うじゃん♪』
    後ろからアリサの声が聞こえる。

    「ありがとうございます」
    着替えを済ませ、まだ時間がある為、エリナはアリサとなるべく離れるように反対側のソファの端に座る。

    気まずい空気が流れる。
    しばらくお互いが黙っていると、ちらほらと他のホステス達が出勤してき、途端に控え室は賑やかになった。

    『アリサさんおはようございます』

    『エリナおはよぉ♪』

    互いに声をかけられているのに、互いに相手の事が気に掛かる。
    話し掛けて欲しくない。
    誰とも話さないで欲しい。挨拶ですら声を出さないで欲しい。



    二人の気持ちは通じあっていた。

    腕を組み、エリナに視線をやるアリサ。
    気まずい関係を直したいと考えていた。

    〔赤の部屋空いてるよね…話す場所ってソコくらいしかないし…。また誘ったら嫌われるかな…。〕

    (アリサさん何か悩んでる…仲直りしたいなぁ…。あー。クルクル悩んだ顔犬みたいで可愛いんだよね)

    〔エリナに見られてる?うー…可愛い。どうしたらいいかなぁ…。誘う?てか強引にまた…〕

    (目、合いすぎだなぁ。お互い目ぇ反らさないから当たり前か。昨日の部屋誘おうかなぁ…。めんどくさ!早くアリサさんと話したいし……。よし!)


    エリナはアリサに向かって軽く手招きをした。

    〔え、あれ?エリナが私に手招きしちる!?何♪すぐ行っちゃうよ♪〕

    バッと立ち上がりエリナの側に駆け寄るアリサ。

    (ほんと…犬みたい…)

    微笑みたい気持ちになる。
    「アリサさん、ちょっと来てください」



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■11701 / ResNo.25)  サヤさんへ
□投稿者/ A 一般♪(23回)-(2005/08/04(Thu) 02:41:27)
    続き一気に書いてくんで待っててください♪がんばります(´∀`)b

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■11702 / ResNo.26)  蓮さんへ
□投稿者/ A 一般♪(24回)-(2005/08/04(Thu) 02:52:30)
    こんな所あったら働きたいです(´Д`)笑★
    規制も無しで好き放題♪一晩中違う女の人と話してたいですね☆彡笑
    飲ま飲まイェイ♪飲ま飲ま飲まイェイ♪  ∧_∧        (´∀`)

    (携帯)
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■11710 / ResNo.27)  CLUB ANGEL's ]]U
□投稿者/ A 一般♪(25回)-(2005/08/04(Thu) 03:24:11)
    控え室から出る二人。
    アリサの瞳は期待と不安に満ちて無邪気な子供のようだった。

    そんなアリサを前に、二人が気まずくなった赤の部屋に誘う勇気が無くなりかける。

    (あー…。あんな所に誘うのも悪いかな…。嫌がるかな…。)

    自分で連れ出した事に後悔しはじめるエリナ。

    〔……エリナ困った顔してる。しかもめっちゃ言い辛そうな感じ…。〕

    「えー…っと、」

    〔やだやだ!もしかして辞めちゃうとか?言われる前に連れてかないと!〕

    アリサは思ったと同時に、ほぼ叫んでいるなと変わらないくらい大きな声で口に出した。

    『「赤の部赤の部屋に来て!……」』

    二人の声が重なって、思わず笑みがこぼれる。

    「あはは♪アリサさん必死すぎですよ」

    『エリナ辞めちゃうかもとか思って叫んだだけだもん!笑わないで!』

    顔を真っ赤にして照れ隠しで怒っているアリサ。
    そんなアリサを、エリナは好きだと確信した。



    赤の部屋に行ったらアリサに伝えようと決めた瞬間だった。

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■11711 / ResNo.28)  NO TITLE
□投稿者/ ユゥ 一般♪(1回)-(2005/08/04(Thu) 03:42:42)
    読むたびにキュン☆ってしちゃいます♪
    続き頑張ってください(^O^)/

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■11712 / ResNo.29)  ユゥさんへ
□投稿者/ A 一般♪(26回)-(2005/08/04(Thu) 04:00:21)
    めちゃAに、キュンってなりまくって下さい(゚∀゚)笑 昼ドラ並みの女達のとろとろ愛愁胸キュン劇♪が隠れテーマです(´∀`)えへへ☆なんかこれから愛愁からかけ離れた愛憎劇に変わっちゃうかもですが、甘いのにしますから見ててください☆

    (携帯)
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