ビアンエッセイ♪

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■11717 / ResNo.30)  Aさんへ
  
□投稿者/ 椿 一般♪(6回)-(2005/08/04(Thu) 20:07:16)
    めっちゃはまってます!続き待ってますね〜

    (携帯)
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■11719 / ResNo.31)  CKUB ANGEL's ]]V
□投稿者/ A 一般♪(27回)-(2005/08/04(Thu) 21:47:27)
    店内の扉が開け閉めを繰り返している頃、アリサ達は静かな部屋で照れ臭そうに見つめ合っていた。


    『あ、なんか飲む?』

    「すいません、いただきます…。」

    (緊張する…あ、背中開きすぎ…。背骨浮き出てる…細いなぁ。あ、あ、こっち向いた…)

    振り返ったアリサから素早く目を逸らす。
    にこにこと笑いながらアリサがグラスを二つ持ちながら近づいてくる。

    『ね、ね♪今見てたでしょ?背中かな?♪』

    エリナの目の前で身体を反転させ、背中を見せる。

    「見てません、てか見せないで下さい。」

    (近い近い近い!触りたくなるじゃん!バカ!早くこっち向いて!)

    『えー?本当に見てなかった?』

    アリサが身体をエリナの方に向け、両手をソファにつけて前かがみになる。

    「見るわけ無いです。」

    (ヤバい…胸見えそう…アリサさんブラ付けてなかったし…)

    『エリナはいつもクールだよね〜♪可愛い時の方が多いけど♪』

    そう言うとアリサも背もたれに背中をつけた。


    (……なんて言おうかなぁ。好きです?好き?流されたら嫌だなぁ…。好きかも…ぢゃ、偉そうかな…。)
    隣でグラスを口に付けながら考え事をしているエリナにありさが気付く。

    〔ぷっ…子猫みたい♪エリナはいつも考え事の時、そんな可愛い顔してんだね…もぅ…独り占めしたいよ〕

    ふいにエリナがアリサを見る。真剣な顔。しかし、とても優しい顔で。
            

    「アリサさん…」
    高鳴る心臓が耳のなかにドンドンと響き渡る。
    味わったことの無い緊張感。上手く言える自信が薄らいでいく。

    『なぁに?♪』

    いつもの口調でありながら、アリサも緊張していた。エリナがあんなにも悩んで口に出した話を聞きたかった。

    組んでいた脚を直し、身体をエリナに向ける。

    (携帯)
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■11724 / ResNo.32)  CLUB ANGEL's ]]W
□投稿者/ A 一般♪(28回)-(2005/08/05(Fri) 00:52:41)
    五分程エリナは、顔を上げたり俯いたりを繰り返していた。
    そしてグラスに余っていた酒を一気に飲み込み、消えいるような言った。  


    「私は…ビアンじゃないし、他の女の人にときめいたり…触れたいとか…お、…思えない」

    アリサは黙ってエリナの瞳を見つめている。

    「で、でも……でも…。アリサさんには触りたい、もっと知りたいと思うんです…私は…アリサさんの事を……好きになりました」

    両手を膝の上で握り締める。初めて自分から告白したエリナは、相手からの返事を待つ時間がこんなにも切なく、苦しい事を初めて味わった。

    小さく震える肩に、アリサは暖かい腕を絡ませる。
    自分の頭をエリナの小さな頭に乗せ、包むように抱き締めた。


    『私は、初めて見たときからエリナに惚れてた♪エリナの告白の返事は、私でよければ付き合ってください、だよ♪』

    アリサの優しい瞳を見上げ、エリナは安心したのか、たくさんの涙を流した。

    「よかった…ヒック…本当に…本当に好きなの…ウェ…アリサ…さんに…冷たくしたし…優しくできなかったから…ヒッ…」

    『うん♪エリナからそう言ってくれるなんて思わなかった♪』

    「アリ…サ…ヒック…さんが…好きです…」

    『泣かないでエリナ…大好きだよ…泣かないで。』

    あやすように頭を撫でてやるアリサ。バッグからハンカチを取出し、エリナの涙を拭いてやる。

    子供のようにアリサに顔に流れる涙を拭いてもらうエリナ。

    〔可愛い…エリナは本当、可愛い…。守ってあげなきゃいけない感じ…。〕




    涙を拭いてもらい恥ずかしくなったのか、エリナはハンカチを顔にあてたままアリサを見る。

    『エリナ、顔のハンカチ返して♪』

    〔照れてる♪いじめたくなっちゃうよぉ♪〕

    「や、です」      
    ぷいっとアリサに背中を見せる。

    『それ使うんだ。』

    仕事に使う物だから、と、返すか返さないか少し考えた。

    「私の使ってください」

    〔今悩んだ?エリナ♪返す仕草見せたけどやめた?あー♪かぁわいいー♪〕

    我慢出来なくなり、アリサは背中を見せたままのエリナを後ろから抱き締めた。

    『かぁわいい♪可愛い♪ちゅーしたい♪』

    不貞腐れるエリナの顔中にアリサはキスをする。

    「やめっ…アリサさん。や…やーめーて!!」

    ぐいぐいとアリサの頭を手で押し退ける。

    『ふふふ。やめにゃいもーん♪』

    きゃあきゃあとじゃれあっていると、突然奈保が扉を開けた。

    『そろそろ止めてもらえるか?アリサ』


    母親が言い付けるようにほほ笑み、アリサとエリナに手招きをする。


    また、長い夜が始まった。

    (携帯)
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■11725 / ResNo.33)  CLUB ANGEL's ]]X
□投稿者/ A 一般♪(29回)-(2005/08/05(Fri) 01:23:49)
    あでやかな女達が各テーブルに華を咲かせる。


    志保が二人をある席へと連れていく。

    『よく来てくれました、若西様。ご指名の二人連れてきましたんで、どうぞごゆっくり…』

    ふかぶかと挨拶をして志保は奥へと消えていった。


    若西と呼ばれた女性は二人を見上げ、ソファに座るよう指示をだす。

    『アリサがここのbP。エリナは新人だけど…すぐにアリサに並ぶ人気を得るわね…』

    訳が分からないまま二人は黙って座っていた。


    エリナの不安な顔を見て、アリサが若西に質問をする。
    『若西さん、初めて見るけど…。綾と繋がりあるね』
    「綾さんと…?」


    驚いたように笑う若西。
    タバコに火を点けてアリサに顔を近付ける。

    『はは、見る目が違うわね…。』

    そう言うと、若西はアリサに何かを囁いた。

    アリサの表情に変化は無かったが、エリナはただならぬ雰囲気に気付いた。


    『それだけ伝えたかった。あと、次来るときは沙織って呼んでよね。アリサが他の客に接するみたいに』


    茫然と二人の様子を見ていたエリナ。
    沙織はエリナにバイバイっと手を振り、アリサには妖しく微笑んで帰っていった。



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■11776 / ResNo.34)  CLUB ANGEL's ]]Y
□投稿者/ A 一般♪(30回)-(2005/08/06(Sat) 03:34:12)
    沙織が帰ったあとのアリサの顔は、明らかにほっとしていた。

    なだれこむように沙織がいた席へと倒れ、側にあったグラスに入った酒を飲み干した。

    苦痛な顔をしているアリサにエリナが駆け寄る。

    「アリサさん、大丈夫ですか?…」

    倒れているアリサの口についた酒を拭く。
    唇からおしぼりを離そうとした時、急にアリサがエリナの手を握った。


    「どうしたんです…。」

    心配になり、アリサの顔を覗き込む。
    アリサはとても切なそうにエリナを見つめていた。

    瞬きすら出来ない程のアリサの綺麗な顔に引き寄せられる。



    一瞬二人の唇は触れ合い、離れてはまた求めた。

    ついばむようにキスを繰り返す。
    アリサの腕はエリナを引き寄せ、エリナはアリサの首に腕を絡める。


    互いの吐息が聞こえる距離で、周りの目を気にする事無く深いキスをした。  

    やがて唇は離れ、エリナが優しくアリサの髪を撫でる

    「アリサさん……」

    『…ん……』

    「離さないでね……」

    『離さないよ…。』   
    アリサの顔を覗き込んで、エリナは本当に?と不安気な顔をする。

    『ふふ♪大丈夫、タメ口きいたエリナに誓って♪』

    「あっ!ごめんなさい!」
    ふにふにとエリナの柔らかい頬を掴みながら微笑むアリサ。

    『エリナならタメ口の方がいい♪付き合ってるんだからさ♪』

    そう言うと頬を摘んでいた手はエリナの頭を撫でた。

    「悪いですよ…」

    『悪くない♪』

    寝たまま肘をついてエリナを見つめるアリサ。

    「先輩だし、優奈さん以外の他の人もタメ口なんかきいてないですから」

    『私がいいんだからいいの♪いじめられたら私がそいついじめるから♪』

    「やっ!まずいですから!止めてください」

    手をバタバタと振り、アリサを止める仕草をする。

    〔あは♪焦ってる、かぁわいいなぁ〜♪みんなエリナ大好きだからいじめるわけないのに♪〕

    『もぉ〜♪可愛いでちゅね〜♪』

    目の前にいるエリナに思わず抱きついてキスをする。
    「あ!もぅ!やめてくださいよアリサさん!」

    アリサを離そうとするが、いつもより強い力で締め付けられている事に気が付き、手を緩めた。

    (アリサさん?)    
    アリサの肩は少し震えていた。

    『離さないで…』

    「……え?」

    『離さないでよ……』

    泣きそうな声。怯えた子供のように守りたくなる声。
    エリナはアリサをキツク抱き締めた。


    「大丈夫だよ…離さないよ…」






    (携帯)
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■11777 / ResNo.35)  Aさんへ
□投稿者/ 蓮 一般♪(9回)-(2005/08/06(Sat) 03:48:31)
    今日はなかなか寝付けなくて、起きてました
    まさかこんな時間に続きが読めるとは思わなくて、何か得した気分です
    アリサとエリナの二人とってもいい感じです
    今夜はとっても甘い気分で眠りにつけそうです
    続き楽しみにしてます

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■11778 / ResNo.36)  CLUB ANGEL's ]]Z
□投稿者/ A 一般♪(31回)-(2005/08/06(Sat) 04:04:46)
    閉店になっても一晩中エリナはアリサについていた。やがて朝になり、アリサはいくらか気分がよくなり帰っていった。


    「ただいま…」

    車のキーを玄関に置き、エリナは自室へと向かう。


    パタンっと静かに扉をしめてベッドに寝転がる。

    (アリサさん…何を言われたの?……私には言えないこと?)


    [ギシ…ギシ…]

    エリナは木の床が軋む音を聞き起き上がる。
    ぎゅっと枕を握り締め、扉を見つめた。


    『エリナ!いるんだろ!あぁ!?』

    乱暴に開かれた扉の外には、顔を真っ赤にした父親が立っていた。

    目は正気ではなく、父親の手にはベルトが握られていた。

    ドクンと心臓が鳴り、エリナの瞳は悲しそうに、しかし全て受け入れているかのように父親を見ていた。

    『なんなんだその目は!俺が悪いのか!?』

    肩を押され、エリナはベッドに倒れこむ。

    『お前まで俺が邪魔なのか!?』

    容赦なくエリナの背中にベルトを叩きつける。
    ただ父親は力任せにベルトを振り下ろした。

    何度も何度も、エリナの背中や肩にはみみず腫れが出来、中には血を滲ませるものまでがあった。


    動かなくなったエリナを見て、ようやく正気に戻ったのか、倒れているエリナを抱き起こす。

    『あ…あ…ごめんな…ごめんな……俺は…もう…どうしたらいいのか……ごめんな…』


    先程の怒り狂った父親の姿はなく、今はただ泣き崩れる小さな男になっていた。

    エリナは力が入らない腕を上げ、笑顔で頭を撫でてやった。





    「父さんは…悪くない。私がいるよ…。泣かないで…私がいる…」

    エリナはそれだけ言うと気絶したように眠りについた。

    (携帯)
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■11784 / ResNo.37)  CLUB ANGEL's ]][
□投稿者/ A 一般♪(32回)-(2005/08/06(Sat) 05:11:22)
    夕方、痛む背中をさすり、隣で眠っている父親に毛布をかけて家を出た。

    ロッカーの衣裳を確認して安心する。

    ランジェリー風のキャミにタイトスカートだった。多少肩は見えるが引っ掻き傷程度で背中程ではない。ひどいみみず腫れはかろうじて見えなかった。



    顔を合わせた全員に挨拶を済ませてエリナはアリサのヘルプについた。

    『赤の間からエリナさん指名です』

    一瞬、アリサの表情が凍った。
    「すいません、アリサさん。行ってきます」

    『あ…う、うん。いってらっしゃい♪』
    ウェイターの声でエリナはアリサに一言交わして赤の間へと迎う。      
    アリサの表情が気に掛かったが、仕事中という事もあり考えないようにした。

    トントンっと軽くノックをすると、カチリとロックが外れた。

    「失礼します。」

    中は薄暗い明かりで照らされており、真ん中のソファには女性が一人座っていた。
    エリナは名刺を取り出してその人物に近づく。

    「あ………」

    見覚えがある綺麗な顔が目の前にあった。

    『久しぶりね、エリナ。』
    グラスを傾けてうっすらと微笑む綾。

    「お久しぶりです…」

    綾を前にし、エリナの身体は動かなかった。

    (アリサさんの事好きなのに…私を呼ぶなんて…)


    クスっと笑い、綾はソファを軽く叩く。

    『座って』

    おずおずと綾の隣に腰を下ろすと、バシャッと水音と共に全身が濡れた。


    腫れている背中に酒が凍みる激痛にエリナは歯を食い縛ってこらえる。

    満足そうに綾はグラスをテーブルに置くと、エリナのキャミを引き契った。

    ガリっと綾の爪が傷跡の上から引っ掻いた。

    「っ………!!」    
    『変な傷が見えたから破ってみたけど…。何?エリナはMなのかな?』

    エリナの瞳に涙が溜まる。
    (アリサさん呼んだら…迷惑かけちゃう…私の問題だ…私が原因なんだ…)

    『何?泣きそうね。ほら』
    綾は爪をたてて引き裂いたキャミから見える背中を力一杯引っ掻いた。


    エリナの瞳からは涙が流れる。

    それを見た綾は楽しそうにボトルから直接酒を飲む。
    『逃げないの?ここにいたらヒドイ事しかしないわよ?』

    うとましそうに見ると、綾は脚を組みソファにもたれかかった。 

    「アリサさんや、店に迷惑はかけたくありません。あなたと私の問題なんだから…」


    エリナの言葉を鼻で笑い、綾はエリナの首を掴んだ。
    『あんたがいなければアリサはもっと私を見てくれたのに…!いきなり現われてアリサの心を奪うなんて許せない!』


    ググッと力を強められ、エリナの器官が押しつぶされる。


    『エリナ!!』

    アリサが綾を突き飛ばし、倒れかかるエリナを抱き抱える。


    冷たく綾を睨むと、綾は怯えてアリサに手を伸ばす。
    アリサは綾の手に見向きもせず、軽蔑するようにエリナを抱いて部屋を出ていった。




    一人残された部屋からは、綾の悲痛な叫び声が聞こえていた。

    (携帯)
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■11785 / ResNo.38)  椿さんへ
□投稿者/ A 一般♪(33回)-(2005/08/06(Sat) 05:18:10)
    書いてる自分もハマってます( ̄^ ̄)笑☆続きは書きたいときに書くんで、一日に何話とはいきませんが書き続けます♪これからも頑張ります☆

    (携帯)
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■11786 / ResNo.39)  蓮さんへ
□投稿者/ A 一般♪(34回)-(2005/08/06(Sat) 05:25:19)
    こんな時間くらいにしか書かないんで眠れない夜にチラチラ見てると意外に連発で書いてあるんで☆笑
    何回でも得した気分になると思います(´∀`)甘い気分で眠ったと思いますがぶち壊しの急展開です★
    最悪です♪悲しいです♪でも書いてて楽しいです☆彡蓮さんが甘い気分で寝れるのはいつ頃かなぁ(◎-◎;)って事で次回をお楽しみに☆彡

    (携帯)
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