| 周りの客が振り返るような濃厚なキスをし、紗利はエリナのドレスに手を掛けた
「んぅ〜…。やですよ…何するんですかぁ…」
だだを捏ねるような声を出してエリナは掛けられた手を掴む。
弱々しいエリナの力をいいことに、紗利はかまわずドレスの中に手を入り込ませた。
ぐったりと紗利の肩に頭を預けてエリナはされるがままの状態になっていた。
『エリナ…。そんな風にしてたら犯しちゃうよ?』
いつもと違う妖艶な瞳でエリナを見つめ、紗利はなおもエリナの身体を撫で回す
胸の辺りを優しく撫で、時折指先がブラの中の乳首をかすめる。 その度にエリナからは甘い声が漏れだす。
もたれかかったエリナをソファに寝かせ、紗利はエリナの脚の間に身体を入れた
開かれた脚を中心から足先にかけて指先を這わせ、それをなぞるように舌を使い丁寧に舐めあげた。
くすぐったいような感覚にエリナの脚は高く上がる。
長く伸びた脚はソファの背もたれに掛けられ、隣のテーブルの客の首筋に当たった。
驚いた客は振り返ると、そこで行なわれている事に目を奪われた。
正常な感覚がほぼ無くなり掛けているエリナは無意識にも色気を振りまいた。
「熱いよぉ…紗利…紗利…お水…」
火照った身体を冷ますようにドレスをはだけ、紗利から受け取ったグラスから氷を取り出して自ら肌に滑らせる。
冷たさが心地いいのか、ふっと微笑んだエリナの顔は誰もが欲情してしまいそうな色っぽさを出していた。
『ふふ♪気持ちいいの?』 紗利が残っていた氷を掴み、そっとエリナの身体に滑らせ。
「…んぅ…気持ちぃ…」
身体をくねらせ、紗利の腕を掴む。
氷はエリナの体温で溶け、それは肌の上で綺麗な雫となって残った。
エリナに引かれるままに紗利は首筋に舌を這わせる。
「ん……あっ……」
ぺろぺろと丁寧に舐め、徐々に移動させていく。
『は…ぁ…ん…。可愛い…エリナ…』
器用にドレスを上にたくし上げて脱がせていく。
脚の間に入った指先はエリナの泌部をショーツの上からなぞり、クリトリスを優しくこする。
「あぁ…紗利…ん…あぁ」 チュクチュクと擦られるたびに泌部から漏れる水音は紗利を余計に興奮させた。
隣の客が見ているだけでは我慢できなかったのか、掛けられたエリナの脚を舐めようとした瞬間、身体が横倒しになった。
『何するのよ!!』
キッと睨んだ先には冷たい眼をしたアリサがいた。
アリサを指名したくても出来ない客はいる。 それはアリサに対しての指名料が高いと言うだけではなく、付く客は金持ちや何らかの地位がある人間ばかりだった事もある。
つまらない料金でアリサを指名したくないという客のプライドも関係した。
それ故アリサに突き飛ばされた客は文句一つ言わずに黙って座りなおした。
エリナの泌部を直に触ろうとする紗利にエリナが近づいて、そっと顔の前に手のひらを向けた。
『お引き取り願います』
笑顔のない淡々としたアリサの声に紗利の動きが止まる。
ただならぬ雰囲気が店内を包む。
(携帯)
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