ビアンエッセイ♪

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■8304 / ResNo.10)  Re[2]: 7
  
□投稿者/ プラス 一般♪(2回)-(2005/03/27(Sun) 01:03:09)
    読ませていただきました★☆
    おもしろいです!!(≧∀≦)こういう話好きです♪
    続き楽しみにしてます!!
    ところで菜々子さんて前SMエッセイの方に書かれていた方と同じ人ですか??
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■8305 / ResNo.11)  プラスさん
□投稿者/ 菜々子 一般♪(10回)-(2005/03/27(Sun) 02:21:23)
    読んでくれてありがとうございます(*^-^*)

    気に入って頂けたようですごく嬉しいです‥☆

    はい、普段はSMエッセイの方で書かせて頂いています‥(苦笑)その菜々子です。


    (携帯)
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■8337 / ResNo.12)  
□投稿者/ 菜々子 一般♪(11回)-(2005/03/28(Mon) 23:30:05)
    自動ドアが開いて。


    見るからに高級。



    私が初めて見た機械の前に亜紀は立って、


    何かボタン押してる。




    慣れた足取りですたすたと歩いて行く亜紀に



    私は戸惑いながらついていく。




    「なんか柚羅さんがそんな顔しているのめずらしいですね。」



    エレベーターの中で、


    亜紀はクスクスと笑いながら言った。




    そんなこと言われたって。



    以外やら何やら。





    普段はクールに決めている私だって、



    驚きを隠せない。






    いや、クールではないんだけど。





    「どうぞ。」


    部屋の前につき、亜紀は鍵を開け、私を中へと通す。




    いやいや‥。



    「‥何だコレ?」



    部屋をちょっと進んだら



    高級感のある部屋だな、って感じがしたのに。




    その壁には、折り紙の鎖の輪。



    あのカラフルなやつ。




    いやいや‥。



    「えっ?だってパーティーだって言ったじゃないですか。」


    そう言うと、また亜紀は可愛い笑顔を見せた。



    綺麗なガラスのテーブルの上には、



    お菓子やお酒が入った袋が




    そりゃあもう。どっさりと置いてあった。




    「今日は少し早く上がったんで、準備に気合い入れてみました。」


    笑いながらながらクッションに手を伸ばし


    「ココ、どうぞ。
    ちょっと、着替えてきますね。」


    そう言って隣の部屋に消えて行く。



    私は言われたまま、クリーム色のクッションの上に座った。



    すげェー。



    私のおんぼろアパートとは全然違うな。




    あっ管理人さんごめんなさいね。



    不審者のように、キョロキョロとしていたら



    「そんなに見ないでくださいよ。掃除していないんですからー。」


    隣の部屋から戻ってきた亜紀が言った。


    亜紀の方を振り向いたら、


    またプゥーっと頬を膨らませていた。





    けれど、昼間見るのとは違う。





    いつもは二つ結びの髪が





    サラサラと流れていた。






    ただそれだけなのに。







    私はまた亜紀を見つめてしまっていた。





    (携帯)
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■8338 / ResNo.13)  
□投稿者/ 菜々子 一般♪(12回)-(2005/03/28(Mon) 23:31:29)

    「えっ?何かついてます?」


    柚羅さんがまじまじと見つめてくるから。


    ちょっとびっくり。




    「あっ‥‥
    うん‥‥目とか鼻とかついてるよ。」


    そう言うと柚羅さんはクスクスと笑い始めた。


    「もう!」



    また昼間みたいな淋しい目をしていたくせに。


    ちょっと心配しちゃったじゃないの。



    「よーしっ飲みますよ!柚羅さん、何飲みます?」


    「んー?じゃあビールでお願い。」


    「はーい。」



    ガサゴソと袋の中をあさって。


    柚羅さんのために買ったビールを手に取る。




    ‥。



    ちょっと悩んで。




    一気に五本取り出した。




    両腕いっぱいに持ったそれを



    柚羅さんの前においてみる。



    「あぁ、ありがとう。って、、亜紀さん?」



    優しく微笑んでいた顔が、少し困ったように変わる。




    それが面白くて。



    「えっ何ですか?」


    わざとらしく言ってみる。



    「いや、あたしはいいんだけどさ。
    ‥おかしくなっても知らないよ?」



    そう言って、意味深に妖しく笑う柚羅さんに




    不覚にもドキッとしてしまった。





    あー‥柚羅さんには口で勝てそうにないな。




    すぐ柚羅さんの空気に呑まれちゃう。




    「亜紀は何飲むの?」


    一本目のビールに手をかけながら。


    ―プシュ―っていい音。



    「えーっと、あたしは‥」


    そう言って、自分のために買っておいたものを探し出す。



    「これっ♪」


    それを取り出して、自分の前にドンっと置いた。



    「って‥、それ。ジュースじゃん。」


    呆れたように柚羅さんが言う。



    「だって、お酒飲めませんもん。」


    自信満々に言ったら、



    また笑われてしまった。




    (携帯)
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■8343 / ResNo.14)  こんばんわ
□投稿者/ パディ 一般♪(22回)-(2005/03/29(Tue) 00:51:45)
    はじめまして、夜分にすみません。
    好きな人(っつか後輩なんですが)も来月4月から幼稚園で働く幼稚園教諭(保育士さんかな?)なので読みいってしまいました。これからも、読みたいですが、奈々子さんペースで更新よろしくお願いします。
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■8352 / ResNo.15)  パディさん
□投稿者/ 菜々子 一般♪(13回)-(2005/03/29(Tue) 14:05:04)
    読んでくれてありがとうございます(*^-^*)

    初めまして☆

    そうなんですか‥大切な人に関わるお話が、菜々子の駄文で大変申し訳ないです。。
    保育士は私の憧れなので、パディさんの好きな人が羨ましい、、(苦笑)

    少しでも満足してもらえるように頑張りますので、最後までお付き合い頂けたら幸いです。スローペースになりがちなので、気合い入れて頑張ります。

    感想ありがとうございました(*^-^*)

    (携帯)
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■8367 / ResNo.16)  10
□投稿者/ 菜々子 一般♪(14回)-(2005/03/29(Tue) 22:20:25)

    「そう言えば、歓迎会の時も飲んでなかったもんなぁ?」


    思い出すなぁ。

    亜紀、異常にオドオドしてたっけ。



    「あっはい。でもお付き合いの時は飲むんです。無理矢理。」


    「えっじゃあ何で飲んでなかったの?」



    そう言うと、亜紀は困ったように笑ったから。



    「あぁ、清水さん、顔恐いもんね。」



    悪いけど、清水さんのせいだと思った。




    「いやっ‥清水さんはすごく優しかったんですけど‥。」


    「んっ?」


    「柚羅さんが‥」



    あらあら私のせい?




    「あっ怒んないでくださいよー。」


    不思議がっている私の顔が、亜紀には怒っているように見えたらしい。


    「怒らないよ?」


    だから優しくそう言ってやる。


    亜紀は"良かった"と言うふうに笑顔を見せて、

    また話始めた。




    「あのですね柚羅さん、初めすごく恐かったんです。しゃべってもくれないし、笑ってもくれないし‥。」




    あーそっかそっか。


    そう言えば私、人見知りだっけ。



    「だからすすめられても、お酒飲める雰囲気じゃなくって‥。」



    はー亜紀はそんなにまで緊張してたんだ。私のせいで。



    一応、挨拶したはずなんだけどなー。やっぱり笑顔が必要だったか。




    無愛想な自分。



    頑張れっ。



    「それに清水さんも柚羅さんも綺麗すぎて‥。」


    「えっ?」


    「間に入れませんっっ!て感じでした。」




    そう言って亜紀は照れたように笑った。



    綺麗って?


    清水さんはわかるけど。


    私も?



    「照れるなぁ。ははっ。ありがとね。」



    お酒のせいもあるかな。




    何だか素直に嬉しいと思った。




    「って柚羅さんペース早すぎません?」



    あっ。亜紀に言われて気がついた。




    ビール二本目、飲み終えそう。




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■8368 / ResNo.17)  11
□投稿者/ 菜々子 一般♪(15回)-(2005/03/29(Tue) 22:21:47)

    「明日に残さないでくださいよ?」


    柚羅さんのことだから。


    明日がお遊戯会なこと、また忘れていると思って。



    「わかってるってー。」



    そんな事言ってるけど、



    普段は絶対見せない、

    上機嫌の笑顔。




    あー酔ってますよね?
    絶対。




    「明日はどのくらい集まるんだろーね。」



    言いながら、三本目に突入する柚羅さん。




    「いつもはどのくらいの人が来るんですか?」



    お遊戯会は毎年一回。



    だから私は経験したことがない。



    「んーっ?前は、確か近所のおじいちゃん、おばあちゃんが10人くらい来てたよ。」



    クビッと喉を鳴らし、少し考え込んでいる。



    「あっ結構多いんですね。」


    この託児所に子供を預けている親は、


    何かと事情が多い。って前に清水さんが言ってた。




    保育園とは違うから。


    お遊戯会と言っても



    親の参加は今までに一度もなかったらしい。



    だから、子供好きの近所の人々が



    毎年楽しみにしている



    町内行事となった。らしい。




    「亜紀は初めてなんだっけ?コレが結構楽しいんだよー。」



    柚羅さんはフフンっと笑って見せる。




    「でもあんまり練習とかしてないですよね?」


    そうそう。


    今日だって。



    明日はお遊戯会だって言うのに、子供たちに特別な練習をさせたわけではない。



    ただ飾りを作ったり、



    柚羅さんが司会進行を考えていたりしていただけ。




    「だから楽しいんだって。保育園と違うから。自由に気楽。それがウチのモットーだって、清水さんが言ってた。」


    「何ですかソレ‥。」


    「ははっ。子供たちのありのままの姿の方が、近所の人達には嬉しいみたいだよ。」



    ほぉー。なるほど。




    清水さんも考えるな。





    「亜紀にもわかるさ。」


    そう言って笑う柚羅さんは



    本当に子供が好きなんですね。




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■8429 / ResNo.18)  12
□投稿者/ 菜々子 一般♪(16回)-(2005/04/02(Sat) 23:21:42)
    2005/04/02(Sat) 23:23:16 編集(投稿者)

    「あっうそ。もうこんな時間?」


    二人でいろいろ話していたら、


    時計は零時をまわっていた。



    「んーっ?泊まっていってくださいよ〜」


    自分だけ飲むのはつまらないから、一本だけ、亜紀に飲ませた。



    まだ半分も飲んでいなくせに、亜紀の顔は真っ赤に染まっていて。


    甘えるような声で言う。



    「大丈夫。お風呂ちゃんと使えますよ?」


    なんて言いながら、壁に取り付けてある機械をピッピッと押している。


    「ほら、これでお風呂の準備OK☆」


    「いやいや、泊まるって言ってないッスよ‥。」


    「嫌ぁ!泊まるんです。」



    ぶーっと顔を歪めた亜紀。

    あぁ、飲ませたのは失敗だったか‥?



    「ねぇー?柚羅さぁ〜ん」



    「わかったわかった‥。」


    必死に私の腕を掴み、懇願する亜紀に、


    私はため息混じりに言った。



    「やったぁ♪」


    へへっ、と亜紀は可愛い笑顔を見せる。


    そんな笑顔を見ると、私まで笑顔になってしまう。



    「柚羅さんお先にどーぞっ。」


    そう言って、バスルームを指差す亜紀。



    その髪を優しく撫でて、私はバスルームへと向かった。






    「ふぅーっ。」


    暖かいお湯に浸かると、




    ホッとするな。




    お湯で顔をそっと撫で、髪をかき上げる。






    あぁ、ダメだ。





    黙っていれば黙っている程




    亜紀の笑顔が頭を過る。







    亜紀の存在が、





    私の中で大きくなっていく。






    ダメなんだ。








    私はもう、








    誰も愛したくなんかないのに。





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■8589 / ResNo.19)  13
□投稿者/ 菜々子 一般♪(17回)-(2005/04/08(Fri) 19:56:01)
    「あー気持ち良かったぁ♪」


    「お帰りー」


    濡れた髪を、タオルで拭きながら、


    満足顔で亜紀が部屋へと入ってきた。


    「やっぱり、ぬるめのお湯が好きだなぁ。」


    お風呂上がりの亜紀に、


    思わずドキッとしてしまう自分がいた。



    私のあとに風呂に入り、


    ゆうに50分は過ぎている。


    ぬるめのお湯に、ゆっくりと浸かってきた模様。



    「あっ‥また飲んでるんですか?
    もう終わりですよ!明日に残っちゃいますってー。」


    私の右手にビールを見つけ、亜紀は呆れたように言い


    飲みかけのビールを取り上げた。



    もうほとんど入ってないけどね。



    「もうっ。」


    軽くなった缶を左右に揺らしながら、

    亜紀は頬を膨らませた。



    「んーっ、寝る!」


    また飲んだら、すっかり眠くなってきた。


    だから大きく背伸びをしながら勢いよく言うと。


    「はいはい、ソコのベッドにどうぞ。」


    クスクス笑いながら亜紀が寝室を指差す。



    「んっ?」


    「だからソコですって。」


    ドアを開き、寝室に見えるのは、


    セミダブルのベッド。
    それ一つだけ。


    「えっ。亜紀はどこで寝るの?」


    ドレッサーの前で髪を乾かし始めた亜紀に、


    振り返って私は聞いた。



    「一緒に寝ます。」


    そう言ってフッと笑った亜紀。



    いやいや‥。





    「先に寝てて大丈夫ですよ。」


    戸惑う私に亜紀は笑顔で言う。




    ダメだ‥。




    亜紀の笑顔に惑わされる。





    亜紀も酔ってるし。


    私も酔ってる。



    亜紀は特別な感情なんて、ないのだから。



    もう投げやりな、そんな気持ちを、巧く隠しながら、



    私は寝室へと足を踏み入れた。



    ダテにクール、気取ってませんから。





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