ビアンエッセイ♪

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■8825 / ResNo.30)  NO TITLE
  
□投稿者/ E→☆ 一般♪(1回)-(2005/04/19(Tue) 05:58:42)
    初めましてです♪
    SMエッセイの方も一気に読ませていただきました(>_<)
    どの作品もすごく丁寧で読みやすくて菜々子さんファンになってしまいました☆照
    これからも菜々子さんのペースで頑張って作品作って下さいね!!
    続き楽しみにしています(*v.v)

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■8833 / ResNo.31)  はじめまして
□投稿者/ 久美 一般♪(1回)-(2005/04/20(Wed) 03:19:59)
    柚羅さんと亜紀ちゃんが幸せになれるといいなって思いながら、いつも読ませていただいています。
    これからも、菜々子さんのペースで頑張って作品を書き続けて下さいね。楽しみにしています。

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■8976 / ResNo.32)  E→☆さん
□投稿者/ 菜々子 一般♪(26回)-(2005/04/24(Sun) 21:43:34)
    初めまして(*^-^*)レス遅れて申し訳ありません(;_;)
    SMエッセイのほうも読んで頂けたようで‥ありがとうございますm(u_u)m☆

    ファンだなんて‥(照)すごく嬉しいです。
    菜々子の駄文でよろしければ、これからも読んで頂けたら幸いです。

    感想、ありがとうございました(*^-^*)☆

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■8977 / ResNo.33)  久美さんへ
□投稿者/ 菜々子 一般♪(27回)-(2005/04/24(Sun) 21:50:47)
    読んでくれてありがとうございます(*^-^*)レス遅れて申し訳ありません(;_;)

    何だか長ったらしく感じるかも知れませんが‥。
    飽きられないように最善を尽くしますので、最後まで柚羅と亜紀を見守って頂けたら嬉しいです。

    相変わらず更新が遅い菜々子ですが(;_;)応援してくれる方々がいますので、頑張ります(*^-^*)

    感想、ありがとうございました☆

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■8978 / ResNo.34)  20
□投稿者/ 菜々子 一般♪(28回)-(2005/04/24(Sun) 21:51:34)
    「亜紀、亜紀っ!」


    誰かの声に。


    「‥んっ?」

    まだ重い瞼を、ゆっくりと開く。


    あっ。今、仕事中!


    ガバッと起き上がろうとするが、


    腕の中でスヤスヤ眠る優太君に気付き、また後ろに倒れそうになった。


    「亜紀先生はこんなに堂々とサボりですか。」


    目の前に居たのは清水さんで。


    あぁ、怒ってる‥。


    「言い訳してごらん。」


    明らかに怒りを含む声に、話す前から威圧されて。


    「あっ‥えっと‥。」


    言葉につまる。



    優太君をなだめて、

    お遊戯会に途中参加。

    の、つもりだったのに。



    泣き疲れて眠る優太君を見てたら、
    いつのまにか私も寝てしまった。


    不覚‥。



    「すみませんでした!」


    私は優太君を抱えたまま立ち上がり、

    深く頭を下げる。




    けれど‥清水さんから返事はない。


    恐る恐る、目だけを清水さんへと向けると。



    からかうように笑ってた。



    「‥?」


    「柚羅から聞いたよ。大丈夫、怒ってないから。」


    そう言って優しく微笑む。



    清水さんは、美人で。


    でも冷たいような、そんな雰囲気があって。


    だからその微笑みは、ものすごく魅力的に感じた。



    「お疲れさん。」

    私の頭をポンポンと撫でて、優太君を抱き寄せる。



    「あっ、ありがとうございます!」


    私はもう一度、深く頭を下げた。


    「いいえ。じゃあ後片付けいってらっしゃい。」


    笑いながら、私に軽く手を振る。



    えっ?後片付け‥?



    うそ。お遊戯会終わったの‥?


    「あんまり気持ち良さそうに寝てるもんだからさ。起こせなかったよ。」


    クスクスと笑う清水さんを見て。


    この人はこーゆー人なんだって。



    私が楽しみにしてたの知ってるくせに。


    あぁ‥イジワル。



    「来年もあるさ♪」


    と。来年も私がいることを前提に。



    あくまでも前向きな清水さんに。



    半分呆れながら、


    どこか安心したような。



    気が楽になる、そんな暖かい感情に包まれた。




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■8979 / ResNo.35)  21
□投稿者/ 菜々子 一般♪(29回)-(2005/04/24(Sun) 21:54:05)

    「あきせんせいーゆうたくんは?」


    体育館についた私に、


    子どもたちが聞いてきた。


    「優太君ね、ちょっとお熱があるみたいだから、教室で休んでるの。」



    そう言うと、子どもたちが騒めく。


    「大丈夫だよ。大丈夫。」


    そう笑顔で言ってあげると、みんなも安心したようで。



    散らばっていたカラフルな紙吹雪きを、

    一枚ずつ拾い集め始めた。



    「亜紀‥大丈夫だった‥?」


    誰よりも不安そうな顔で聞いてきたのは。


    柚羅さんで。



    「大丈夫‥ではないと思います。何かあったみたいです。」


    二人で小さな体育館の隅っこに移動して。


    「ごめん亜紀。私のせいで‥」


    柚羅さんは本当に申し訳なさそうな顔を見せる。


    「んっ?私は大丈夫ですよ?」


    こんな柚羅さんは初めて見て。


    どんな言葉をかければ良いのかわからなかった。



    「あっ、じゃあ今度ご飯連れて行ってくださいよ♪柚羅さんのおごりで♪」


    だから私は精一杯明るくするだけ。

    柚羅さんのモヤモヤを、少しでも晴らしたい。



    「んっ‥わかった。」


    うそっぽい笑顔。


    けど笑おうとしてるだけ、いいのかな。




    「せんせいーおわったよー!」

    絶妙なタイミングで。


    お片付けも終わったみたい。



    「よーしっ!じゃあ教室に戻りますよ!」


    小さな体育館いっぱいに響く声で私は言った。




    何だか、昨夜のことなんて。


    悩み込む余裕もなくって。


    いいのか、わるいのか。



    悲劇のヒロインにはなれなかった‥な。





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■9158 / ResNo.36)  22
□投稿者/ 菜々子 一般♪(30回)-(2005/04/30(Sat) 23:24:42)

    「あー今日も終わるーっ。」


    清水さんが大声をあげながら、腕を上に伸ばす。


    「うるさいですって。」


    柚羅さんは冷めた声で。




    いつもの柚羅さんだ。と思って、少し嬉しくなった。


    清水さんも気付いたみたいで。
    笑いながら柚羅さんを見つめる。


    「‥?」


    不思議そうに首をかしげる柚羅さん。




    清水さんはまた、笑いながら、延長保育の名簿を手に取った。



    「おっ。今日は優太だけだな。」


    ノートに目を運ばせながら、

    煙草のBOXを胸ポケットから取り出そうと。



    「ココ‥禁煙ですけど?」



    すかさず柚羅さんが口を出す。


    「お」っと清水さんは柚羅さんを見つめて。



    「あーやっぱりダメか。」



    残念そうに笑った。



    「当たり前でしょ。」



    柚羅さんも呆れたように笑っていて、
    私も二人を見ながら笑っていた。


    "んー"と清水さんは少し考え込んで。


    「よし。あんた達、もう上がっていいよ。」


    思いもよらなかった事を口にした。


    「えっ?」

    「優太一人なら、私だけで平気だし。それに今日一緒にきたでしょ?」


    清水さんは「うん、うん。」と一人で勝手に頷きながら。



    私は、てっきり。


    遅番同士、仲良しの清水さんが送ってあげると思っていたから。



    予想外――少し戸惑った。


    「じゃあ上がろっか。」


    立ち上がり、そう言う柚羅さん。




    柚羅さんは何も思っていないみたいで。



    私は。

    また二人きりになるのは。


    少しツライものがある気がした。



    先に出ていった柚羅さんの背中。



    面白そうな清水さんの視線。



    清水さんに。


    仕組まれた。な。




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■9159 / ResNo.37)  23
□投稿者/ 菜々子 一般♪(31回)-(2005/04/30(Sat) 23:26:22)

    「何か聞きます?」


    あまりにも静かな車内。


    耐えきれなくなったのか、亜紀が聞いてきた。


    「んー‥」


    少しだけ、迷ったフリをしてみる。

    本当は考えてなんかいない。



    「柚羅さん?」



    亜紀は本気なのかな。



    あたしの事、好きって。



    人の気持ちは。わからない。


    「もう。柚羅さん!」



    「‥んっ?」


    あまりにも無関心な私に。

    亜紀は少しだけ怒ってるみせる。



    「ははっ。ごめんごめん。何でもいいよ。」



    赤く光る信号。


    亜紀はMDをかける。



    私の家はまだ遠い。



    英語‥洋楽か。


    「‥私のせいですか?」



    小さく流れるBGM。


    透き通った綺麗な歌声を背に。



    緊張したような亜紀の声が、車内に響いた。



    「えっ。何が?」



    本当はわかってる。


    私が普通じゃない事でしょ。きっと。



    「私のせいですか?」



    亜紀は下を向いたまま。

    ハンドルを強く握りしめて。

    もう一度。私に聞いた。




    そんなに聞かないで。


    「‥‥。」


    何も、答えられなくなる。




    青に変わった信号で。



    ゆっくりと、二人を乗せた車は走る。


    重い沈黙と共に。





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■9172 / ResNo.38)  24
□投稿者/ 菜々子 一般♪(32回)-(2005/05/01(Sun) 21:40:15)
    2005/05/12(Thu) 17:38:23 編集(投稿者)

    「すみません。昨夜のことは‥忘れていいですから。」


    その重苦しい空気を破ったのは亜紀で。



    わざとらしく明るくしている声が。


    あまりにも下手くそ。




    うつむいた顔を上げて。



    盗み見た亜紀の顔は。




    今にも泣き出しそうだった。




    違う。違う。違う。




    亜紀のせいじゃない。





    過去を断ち切れない。




    私のせいなのに。






    自分の気持ちすらわからない。




    私のせいなのに。




    「‥ごめんね。」



    やっと吐き出せた言葉は。



    たったソレだけだった。




    再び訪れた、長い沈黙の中。


    ただただ、流れる風景を目で追い掛けた。



    「ありがとう。」


    アパートの前で車は止まり。
    言葉と一緒に、車を降りた。




    「ご飯おごってくれるの、忘れないでくださいね?」


    そう言いながら笑う亜紀。


    「んっ‥わかってる。」



    私も笑ったつもりなのに。


    どうしてだろ。


    上手く笑えない。



    「じゃあ、また明日。」



    ドアを閉め。窓越しに見た亜紀の顔には。



    "嫌いにならないで"と


    痛い程書いてあって。



    走り去る車を見つめながら。


    馬鹿な自分を悔やんだ。






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■9200 / ResNo.39)  25
□投稿者/ 菜々子 一般♪(33回)-(2005/05/02(Mon) 21:14:28)
    2005/05/02(Mon) 22:16:50 編集(投稿者)

    古びた外階段。


    コツコツという音が。


    おかしなくらい響く。


    部屋の前で、鍵を取り出す。けれど、


    「おっ?」


    鍵、開いてる。


    何だ?と、少し不審に思いながら。


    思い切って開けてみる。



    「おかえりー☆」



    と、開いた扉の向こうからは聞き慣れた声。



    「‥あっ。来てたの?」



    声の主の姿を確認して。


    後ろ手にドアを閉める。



    「うん☆」


    「鍵‥渡してたっけ?」


    部屋に居たのは郁で。

    けど、部屋が開いてたのには驚いた。


    「ひどーい。"いつでも来ていいよ"って言ってたじゃーん。」


    郁は少し大袈裟に。


    でも嬉しそうに言った。



    「あー覚えてないや。」


    たぶん酔っていたんだろう。


    不用心な自分に少し驚いた。


    変な癖は直さなきゃ、な。



    少しだけ考えてから。


    「‥脱ぎなよ。」


    鞄をソファに放り投げ。


    襟元を緩めながら、笑顔の郁に言う。


    「えっ?」


    郁はキョトン、とした顔を見せ。


    「そのために来たんでしょ?」


    知らず知らず、冷たくなる自分の言葉。


    「何か‥今日のお姉さん恐い‥。」


    郁は、今にも泣きそうに顔を歪めた。


    「嫌だったら帰ればいい。」



    酔ってるわけじゃない。


    今は優しく、なんて気分じゃない。



    「どうするの?」



    傍にあった椅子に腰をかけて、足を組む。



    郁はその可愛らしい顔を真っ赤に染めて。


    戸惑いながら薄いブラウスに手をかけた。



    「いい娘だね。」



    そう笑いかけてやると、一層、頬を赤く染める。


    次々と、順序よく。


    郁は服を脱ぎ捨てる。



    「全部‥だよ。」


    下着に手をかけ、躊躇している郁に私は言った。



    「できないよ‥っ」


    恥ずかしさのせいか、郁は下を向いたままで。


    「‥おいで。」


    私は両手を伸ばし。


    私の言葉に恐る恐る歩み寄る郁を、


    腕いっぱいに抱き締めた。



    「お姉さん‥?」


    今は。


    人肌が恋しい。



    郁の体温が私に伝わってくるのを、


    すごくすごく不思議に感じた。



    そのまま郁を床に押し倒し。


    自分勝手に
    身体を重ねた。



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