SMビアンエッセイ♪

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

■7652 / 1階層)  夢のために 第三話
□投稿者/ 左眼 軍団(110回)-(2014/11/01(Sat) 11:39:22)
    第三話
     由香は理知的で端正な容姿の女医だが、中身はお嬢さんだった。
     偶然を装って近づいたボクにすぐに夢中になった。
     「子供の時から優等生である事を演じてきたの」
     「親の希望通りに医者になって、病院を継いだ」
     「親の勧める相手と結婚した」
     「でも、本心じゃなかった」
     「自分を偽っていたの」
     「本当は、あなた、蛍ちゃんみたいな人と結ばれたかった」
     初めて二人で食事に行った時に、由香は告白した。
     ワイングラス、を持ちながら、あの視線をボクに送る。
     微笑んで、テーブルの下から手を握ると、嬉しそうにはにかんだ。
     レストランを出ると、ボクの肘に自分の腕を入れてきた。
     歩きながら、ボクの肩に寄り掛かる。
    「ボクの部屋に来る?」
    「え?いいの」
    「もちろん」
     ボクを見上げた由香が嬉しそうに微笑み、寄り掛かって来た。
     部屋の中に連れ込むのは、だから簡単だった。
     防音ドアを開け寝室に、二人で入る。
     ベッドの前に置いてある十字架の磔台を見て、少し驚く。
    「なにこれ、ちょっと怖い」
    「この部屋に初めて来たヒト、みんなに使ってもらっているの」
     ボクが、微笑みながら言うと自分で十字架に近づく。
    「こっちを向いて、両手を挙げてみて」
    「こ、こう」
     両手を枷に繋がれて、少し不安げな表情になる。
    「なにこれ、ちょっと」
     あわてる由香の前に全身が映る鏡を置く。
    「やだ。蛍ちゃん、冗談はよして」
     顔をこわばらせながら、無理に微笑もうとする由香。
     これから、彼女の地獄、いや天国が始まる。

記事引用 削除キー/

前の記事(元になった記事) 次の記事(この記事の返信)
←夢のために 第一話 /左眼 →うれしいです! /のん
 
上記関連ツリー

Nomal 夢のために 第一話 / 左眼 (14/10/04(Sat) 12:26) #7650
Nomal 夢のために 第二話 / 左眼 (14/10/17(Fri) 15:20) #7651
Nomal 夢のために 第三話 / 左眼 (14/11/01(Sat) 11:39) #7652 ←Now
│└Nomal うれしいです! / のん (14/11/10(Mon) 18:24) #7653
Nomal 夢の為に 第四話 / 左眼 (15/04/16(Thu) 17:33) #7675

All 上記ツリーを一括表示 / 上記ツリーをトピック表示
 
上記の記事へ返信

Mode/  Pass/

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -