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■21595 / 親階層)  あの夏
□投稿者/ 美雨 一般♪(16回)-(2012/08/18(Sat) 10:58:53)
    今度のオリンピックも新体操のテレビ中継はLiveで見た。カナエワの演技に息をのみ、フェアリージャパンのコンビネーションにドキドキした。学生時代に生活の中心だった新体操は今でも私にとって特別な競技だ。そしてそれは甘くて切ない記憶に繋がる。

    あの夏、私、岡野史帆は高校1年生で、新体操部の夏合宿に参加していた。私が通っていたのはミッション系の中高一貫の女子校、S女学院だった。裕福な家庭の子女が多く、おっとりとした校風で知られていたが、新体操部は全国レベルの実績があり毎年多くの部員が入部した。中等部にも新体操部はあったが、体操教室の延長のような雰囲気で、指導する先生も優しく和気あいあいとしていた。競争も学年による上下関係も意識される事はほとんどなかった。高等部の新体操部に入るとそれが一変した。大会の団体競技に出場できるレギュラーになる競争は熾烈で、学年に関係なく実力で選ばれた。一方で学年間の上下関係は厳しく、礼儀や挨拶が厳しく指導され、S女学院には似つかわしくないような体育会系のクラブだった。そんな中、私は次の地区予選の大会のレギュラーに選ばれていた。1年生で選ばれたのは私一人で、嬉しくはあったが、それ以上に先輩達の厳しい視線や、同級生達の嫉妬と羨望の混じった視線がつらかった。合宿には卒業したOGが何人も泊りがけで参加し、コーチとして後輩たちを厳しく指導するのが伝統だった。木村華は4年前全国優勝した時のメンバーで、みんなの憧れの選手だった。競技能力の高さ、容姿、リーダシップ、多くの面で突出していた彼女は監督の信頼も厚くヘッドコーチとして、あの夏も、合宿の初めから最後まで泊り込んで指導してくれていた。私もこの合宿で彼女に初めて指導してもらった。初めて会った時、その美しさに緊張して足が震えそうになったのを今でも覚えている。整った顔に、透き通るような白い肌、細めではあったがスタイルも良かった。その上気配りのできる優しい性格で、笑顔でいる事が多く、私以外にも慕う部員は多かった。合宿には他に数人のOGが参加していたが、山野沙世という先輩が外見では一番目立っていた。華の一年後輩になる沙世は、堀の深い顔をした美形で、ショートヘアのよく似合うクールな女性だった。上背のあるスタイル抜群のモデルのような体形をしていて、資産家の令嬢という噂だった。憧れる後輩が多く、取り巻きの後輩部員に囲まれている姿がよく見られた。現役部員の間では、華を慕う部員と沙世に憧れる部員に分かれたが、私が夢中になったのは華だった。華の笑顔が見たくて毎日練習に励み、練習中は無意識のうちにいつも華の姿をさがしていた。憧れが次第に恋心に変わっていたのが今なら分かる。        練習以外で初めて華と話ができたのは合宿が始まって3日目の夜だった。体育館近くにあるS女学院の合宿所には、数人が一度に利用できる大きな浴室と、シャワールームがいくつか設置されていた。16歳になったばかりの私は恥ずかしさもあって、シャワールームを利用するだけで浴室にはそれまで入った事がなかった。いつものようにシャワーをすませた後、隣の浴室が暗いことに気が付いた。もうすぐ消灯という遅い時間だったので誰かが入ってくる可能性は少なかった。久しぶりに湯船につかりたくなり、思い切って裸のままタオル一枚を持って浴室のドアを開けた。驚いたことに中に華が一人でいた。彼女は浴室の電灯を消して窓を開け、湯船から夜空を見上げていた。いつもの華と違い少し思いつめたような表情をしていたが私に気付くと微笑んでくれた。「すいません」と言いながらドアを閉めようとする私を制して、こちらに来るよう手招きした。「びっくりさせてしまった?外を見てちょっと考え事をしていたの。こっちにおいで。月がきれいだよ」顔が火照って、恥ずかしいのか嬉しいのか自分でも分からなくなり、前を隠しながら湯船まで進んだ。「中に入って。体育館では怖いコーチだけどお風呂では優しいお姉さんよ。あなた1年の岡野さんだったよね。1年一人でレギュラーのチームにいるのって大変でしょう。私もそうだったから。いろいろ気を遣うものね」優しく話しかけてくれて胸がいっぱいになった。しばらく湯船の中で話をした後、「先に出るわね」と言って華が立ち上がった。白い体が月の光に照らされ、形のいい乳房とくびれたウエストが私の目に前に露わになった。華が出て行った後で立ち上がった私は、自分の体の反応に気付いた。小さな乳房の上のピンク色の乳首が尖り、下腹部が熱く疼いていた。こんな感覚は初めてだった。そのままシャワールームにもう一度入り、火照っている部分にシャワーの水をかけた。心地のいい刺激が、疼きを甘美な感覚に変えた。その後でタオルを股間にあてて、前後に何度もこすった。華の白い乳房に自分の肌をかさねる事を想像した。いけない事をしているという後ろめたさを感じながら、陰部への刺激を強めた。じんわりとくる疼きが甘美で密やかな快感になっていく。初めての自慰だった。そして私は女性の華に恋をしている、とようやく分かった。

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