ビアンエッセイ♪

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■21602 / 1階層)  あの夏 2
□投稿者/ 美雨 一般♪(17回)-(2012/08/23(Thu) 17:56:01)
     合宿の前半が終了する日に試合形式の公開練習が行われた。大会本番を想定して団体競技のレギュラーメンバー全員が試合用のレオタードを着て臨むことになっていた。メイクも本番と同じようにする。大会のリハーサルのようなもので、緊張感のなかで普段通りの演技をするのが目的だった。見学人も多く大勢の生徒や父兄が合宿所の体育館に集まっていた。練習前の準備をするのは1年生の仕事で、私もレギュラーになった後も他の1年生と同じように参加していた。その日はいつもの準備に加え、見学者用の椅子を設置したり、音響の設定をしたりで忙しく時間もかかっていた。ジャージ姿でマットを敷く作業をしていた私を呼びに来たのは華だった。汗をかいて作業している1年生全員によく冷えたスポーツ飲料のペットボトルを手渡して、「みんなお疲れ様。どうもありがとう。岡野史帆を借りていくけどいいかしら?」と笑顔をふりまき、上手に私を連れ出してくれた。同級生達も私が途中で抜ける事に気を悪くする者はなく、憧れの先輩に直接差し入れを手渡された事に感激していた。華は私が周囲から孤立するのを心配して重いペットボトルのケーズを一人で運んで、わざわざ迎えに来てくれたのだ。どぎまぎして、お礼を言おうとする私を遮って、「それより急がないと。今日はお化粧もしないといけないのよ。岡野、大丈夫?」と私を急がせた。自分ひとりでメイクすることはできないので、早くレオタードに着替え、コーチの誰かにメイクを頼まなければならなかった。真っ白な試合用のレオタードは中等部にいた時からの憧れで、着るのはその日が初めてだった。レオタードに着替えて選手控室に行くと同じチームの先輩達はすでにメイクを済ませていて、メイク担当のコーチはだれも見当たらなかった。不安な気持ちになり、きょろきょろしていると、華が化粧道具を持って控室に入って来た。私を見て、「岡野、私がしてあげるから大丈夫」と言って私を鏡の前に座らせた。鏡に華と自分が一緒に映った。私はとろけてしまうような気持ちで鏡を見つめていた。きれいで優しい顔をした華が、真剣な顔をして私にメイクしてくれる。華の体が私のすぐそばにあり、細い指で私の顔に触れてくれた。華の手で私もきれいになっていく感覚がして嬉しかった。いつまでもこのままでいたいと思ったが、「こんなものかな。史帆、笑ってみて。よし、いい顔」最後に名前で私を呼んでくれて、華もにっこり笑い、メイクは終了した。沙世がいつのまにか控室に入ってきていた。私たち二人を見つめていたのかもしれないと思ったが、夢見心地だった私はあまり気にならなかった。
     公開練習は部員全員の参加で、大会に出場するレギュラーのチームが最後に演技することになっていた。華のおかげでこの日の私の演技は今までで最高だった。幸せな高揚した気持ちで、のびのびと演技することができた。最後のリボンの演技が終了し会場は大きな拍手につつまれた。整列をして観客に礼をしようとした時、隣にいた先輩が私の肩をつつき「岡野、大変」と教えてくれた。白いレオタードに赤いしみが拡がっていた。突然の事で私はパニックになり股間に両手を当てしゃがみこんでしまった。緊張して分からなかったが、予定より早くに生理が始まっていた。大勢の人に見られてしまった。恥ずかしさで真っ赤になり顔を上げることができず涙がでてきた。同じチームの先輩が渡してくれたタオルを腰に巻き、立ち上がるとうつむいたまま更衣室に走った。更衣室には沙世がいてジャージから私服に着替えているところだった。泣き顔で腰にタオルを巻いた私を見て事情を察したらしく、「替えの下着とかナプキンはあるの?」と訊いてくれた。私が首を横に振ると「助けてあげるからもう泣かないで。ちょうど家に帰るところだったの。私の部屋でちゃんとしてあげる。そんな恰好で合宿所まで帰るのは嫌でしょう」私は赤い顔をして「ありがとうございます」と言うのがやっとだった。沙世は電話で監督に手短に事情を説明した後、私を車で自分の住むマンションまで連れて行ってくれた。当時はまだ珍しかったオートロック式の新しい豪華なマンションで、彼女はそこで一人暮らしをして大学に通っているらしかった。部屋の中は高級感のあるモノトーンの家具で統一されていて冷房がよく効いていた。奥に脱衣場とシャワーを備えたユニットバスがあった。華は大きなビニール袋と新しいタオルを私に渡し、シャワーを使うよう勧めてくれた。「岡野に着せる服探しとくから、先にシャワーで体をきれいにしときなさい」そう言って沙世は脱衣場のドアを閉めた。汚れたレオタードと下着を脱ぎ、ビニール袋に入れて、シャワーを浴びた。いい香りのするボディソープで体を洗うとやっと落ち着いた気持ちになれた。脱衣場にバスタオルと、新しい下着、ナプキンが用意されてあった。モデル体型の沙世のブラジャーは私には大きすぎたので、ショーツ一枚の姿でバスタオルにくるまった。すぐに外から沙世が、こちらに来て服を着るよう声をかけてきた。胸をバスタオルで隠し、クローゼットのある部屋に行くと沙世が楽しそうに服を選んでいた。「年下の女の子に着せる自分の服選ぶのって初めてだけど楽しいわ。これなんかどう?」沙世が選んでくれたのはブルーのサマードレスだった。沙世に背中を向けてから、バスタオルをおろして、ドレスを身に着けてみた。沙世は「よく似合う」と微笑んで背中のチャックを上げ、紐をリボンに結んでくれた。そのまま沙世は後ろから、私の肩を抱いてささやいた。「史帆、あなたは私と同じ側にいる女だと思う。特別なの。あなたが華さんを見ている姿をみて気が付いた。華さんのことが好きなのね」私は顔を赤くして頷いた。「私たちは特別だから慎重にしないといけないの。いろいろ教えてあげる」沙世の右手がゆっくりと肩から背中、腰をなぞるように下りて行った。ワンピースのドレスをたくし上げて中に手を入れてくる。素肌に彼女のひんやりとした手を感じた。後ろから前にゆっくりと手が伸びていき右の乳房がつかまれた。ドレスがめくり上がりひんやりとした空気が肌にあたる。太ももやショーツも見られていると感じた。恥ずかしさで体が熱くなったが抵抗しようとは全然思わなかった。美しい女に体を触られ、見られている、そして逆らうことはできない、そう思うことで下腹部が熱く疼く気がした。沙世は何も言わず、右手で乳房と乳首を弄びながら、左手を私の頬に当てて、キスをしてきた。初めは唇を接触させるだけのキス、その後舌を絡ませてきた。乳房は強くつかまれ、はだけた太腿の間に彼女の片足が割り込まれていた。彼女の太腿に私の股間が押し付けられ、疼きは強くなり、甘美な興奮を感じ始めていた。キスが終わり沙世の体が私から離れた。沙世は正面から私の顔を覗き込んだが、私は恥ずかしくて目を合わすことができなかった。「これから先は生理が終わってから教えてあげる」そう言うと彼女は、合宿所まで車で送ってくれた。運転している間は無言だったが、最後に車の中でもう一度短いキスをされた。

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