ビアンエッセイ♪

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

■21668 / 6階層)  続・ご褒美7
□投稿者/ 桜子 一般♪(33回)-(2012/10/15(Mon) 13:57:33)
    2012/10/15(Mon) 19:58:01 編集(投稿者)

     先週土曜、サンドイッチハウスで桜子は涼美の巧みなディープキスと胸への愛撫で達していた。
    身体がふわっと浮いたと感じた瞬間だった。一気に何かに飲み込まれ遠くへ一瞬で飛ばされてしまったのだ。
    全身が微弱電流で包まれ、今まで感じたことが無い痺れるような快美感の極みを味わっていた。あれは診療台で治療後に達したイクとは別物の、そうそれは信じられないほど気持ちいいものだった。女の絶頂感はバージョンアップをするのだろうか?
    「イッちゃったの・・・・?」と、涼美は囁いた。
    「・・・・・・・・・・・・」
    桜子は視点の合わない眼を浮遊させている。
    呆気なく達してしまった美少女を強く抱きしめ、少女の引き攣りを胸に感じながら余韻を共にした。
    桜子は絶頂感と同時に体験した下半身の淫らな飛沫をトイレで拭き清めた。持参していた新しいショーツに履き替え席に戻ると、
    「桜子ちゃん、木曜は何時まで一緒にいられるの・・・・?」
    と涼美に聞かれた。
    「夜9時まで・・・なら・・・・」
    桜子は思わず頬を紅く染め、淫惑な予感を連想させる涼美の言葉に反応し俯いた。
    「何か欲しいものない・・・?。あげたいの・・・何でもいいの。桜子ちゃんにとって記念になるものを・・・」
    今まで以上に優しい目の涼美に、しばらく間を置いて桜子はポツリと言った。
    「初体験を・・・・。・・私も女性に・・・・なり・た・・い・・・・。・アッ・
    ・・・」
    自分の口から出た恥ずかしい言葉に、ハッ・・とした。
    「処女を卒業したいの・・・・?」
    「・・・・・・・・・・・・・?」
    大胆なお願いに赤面しながら、桜子はコクンと頷いた。
    「ねえ、・・私が貰っていいの・・・・・」
    「・・ずっと私の傍にいてくださるんでしょう・・・?・先生・・・・」
    「勿論よ、・・あなたが嫌と、・・ううん、ずっと一緒にいてあげる。優しくしてあげる。・・・・そうじゃないわ、・・桜子ちゃんと一緒にいたいの・・・、そう・・私が一緒にいたいの・・・・・・」
    涼美に強く抱きしめられた桜子は、僅かに開いた口から桃色の舌を少し出すと、涼美の唇を求めて顎を上げ瞼を閉じた。甘酸っぱい快感に包まれたディープキスだった。
    2人は、その後離れるのを惜しむようにそれぞれの帰路についた。

     その日から、桜子の頭から涼美の顔、唇の感触、柔と揉まれた胸の愛撫、そして忘れられない絶頂のの悦びが離れなかった。
    目を瞑るとそこには美しい涼美がいて、意を解したように自然と抱きしめられ唇を絡めてくれる。
    涼美の唾は甘くバラの微香がした。
    香りは記憶を呼び戻す効果があるのか、バラの微香を思い出すと、涼美のキスや愛撫を鮮明に思い出し身体の秘奥のポピーを熱く潤ませた。

     桜子には思い出すことがある。と言うより、忘れられないことなのだ。
    両親の寝室から洩れて聞こえた
    「桜子もきっとお前と同じように潮を吹くんだろうか・・・?」
    大好きなお父様の声だった。なんのことか解らなかった。息を潜めてその意味を知ろうとしばらくドアの外で聞き耳をたてた。
    娘の帰宅は夜だからと昼間から夫婦の営みに耽っていたのだろう、それからは思春期の娘には目にも耳にも嫌悪の光景だった。獣のようにお父様はお母様に被さり、跨り、腰を振り、もう嫌嫌と泣き、止めてと懇願する母を無視しセックスを浴びせるように続けた。お母様は泣いていた。
    お母様何故、どうして・・・・・? 処女の娘には想像も出来ない光景だったから。
    あれからいつしか私はお父様をさけていた。男性には嫌悪感を抱くようになっていた。
    父母は今年初め海外赴任中に事故死した。氷結した道路で起きた玉突き事故の巻き添えだった。今私は母の妹、叔母様と同居している。高校卒業までの約束で。

     木曜の約束は桜子の都合で土曜日に変更してもっらた。課題の提出で時間が無かったから・・。許してくれたら何でも聞きますから!と桜子のお願いに、じゃ土曜日はお泊りできる・・・? と、涼美が逆にお強請りしたのだ。
    今日は同級生と一緒に勉強したいとお泊りの許可を叔母様の会社に電話した。外泊に戸惑う叔母に、涼美が同級生の母ですとお願いしてくれた。ご迷惑掛けないようにと一言受け、どうにか一夜のお泊りが決まった。

    青山学院の木々が夕陽できらきら光っていた。
    ここは歯科医院近くのホテルのスウィートルーム。正午に待ち合わせると行きつけのブラッセリーでランチをとり、手を繋いでの散歩ももどかしくて直ぐホテルにチェックインした。
    一週間振りのランデブー、エレベーターのドアが閉まるのが待ちきれないように二人は抱き合いディープキスをした。人を愛するとこんなに辛くて恋しくて待ちきれなくて、1週間という時間が何年もの年月に感じた。
    毎日の長い長いメールや1時間以上の電話も、会って抱きしめ唇を絡めあう悦びには遠く及ばず、待ち合わせで会った時桜子は目を潤ませた。
    その桜子を見て、涼美は思わず桜子を抱きしめた。
    駅前の雑踏の中でだ。

     前から一度は泊まってみたいと思っていたスィートルーム。
    部屋に入ると2人に言葉は要らなかった。
    桜子にプレゼントしようと、木曜夕方銀座のデパートであれやこれや買い求めてきた。今塗っている口紅もそうだ。春の新色とかで、透き通るような鮮やかなピンクと艶っぽさが増したパールの光り、そして新たに配合された美容液がいつまでも発色と潤いを保つのだという。
    その口紅が長いディープキスで薄くなった。
    互いの口の周りがパールで鈍く光り紅くにじんでいる。
    どうしてこんなにキスは楽しいのか、どうしこんなに気持ちいのか?
    どれほど唇を絡め吸い合っていたのだろう? 2人の求める欲望が途切れた時、やっと言葉を交わした。
    「会いたかった・・・」
    「私も・よ・・・。毎日あんなにメールも電話もしているのに・・・変ね・・」
    「変じゃない・・。だって、電話は抱きしめてくれな・い・・・・」
    離れた唇がまた涼美の口紅の剥げた唇で塞がれた。
    抱きしめて離れたくない身体と同じで、唇も離れたくないと思った。

    「ねえ・・桜子ちゃんジャグジーしましょう・・・・?」
    「桜子ちゃんという言い方は嫌です・・・・」桜子は口を尖らせて拗ねてみた。
    「じゃ・・どう呼んで欲しいの・・・・・?」涼美の言葉も眼差しも優しい。
    「桜子・・・・」ちゃんを取って口にした。
    涼美は桜子の腰に手を回し高級そうな皮製ソファーに導いた。
    ソファに2人して腰を下ろすと、互いの服を啄ばむようなキスをしながら脱がしあった。
    「じぁ今から2人きりの時は桜子ね。私のことは何て読んでくれるのかしら・・?」
    「先生・・・」と、桜子は素直に思ったとおり答えた。
    「嫌よぉ・・先生は医院のときだけで十分。・・・・・・・」
    桜子は顎を少し上に向け、空中を見るような仕草で悩む表情を見せた。
    涼美に5cmまで近づくと、
    「じぁ・・・お姉さま・・・・?」と桜子は答えた。
    2人の鼻先が触れ合い、・・・涼美は何も言わず唇を重ね桜子の口内に舌をヌルッと滑らせると、
    「・・ああっ・・・」と少女は溜息を洩らした。 



記事引用 削除キー/

前の記事(元になった記事) 次の記事(この記事の返信)
←続・ご褒美6 /桜子 → 続・ご褒美8 /sakurako
 
上記関連ツリー

Nomal 続・ご褒美 / 桜子 (12/07/22(Sun) 10:17) #21576
Nomal 続・ご褒美2 / 桜子 (12/07/24(Tue) 09:43) #21579
│└Nomal 続・ご褒美3 / 桜子 (12/08/06(Mon) 14:53) #21583
│  └Nomal 続・ご褒美4 / 桜子 (12/08/06(Mon) 17:15) #21584
│    └Nomal 続・ご褒美5 / 桜子 (12/08/10(Fri) 10:30) #21587
│      ├Nomal mio さん / 桜子 (12/10/13(Sat) 05:14) #21663
│      └Nomal 続・ご褒美6 / 桜子 (12/10/13(Sat) 10:48) #21664
│        └Nomal 続・ご褒美7 / 桜子 (12/10/15(Mon) 13:57) #21668 ←Now
│          └Nomal 続・ご褒美8 / sakurako (14/02/17(Mon) 23:41) #21786
│            ├Nomal Re[8]: 続・ご褒美8 / sakurako (14/02/20(Thu) 08:14) #21787
│            ├Nomal Re[8]: 続・ご褒美8 / sakurako (14/02/20(Thu) 08:16) #21788
│            └Nomal 続・ご褒美9 / 桜子 (14/02/20(Thu) 19:28) #21789
Nomal Re[1]: 続・ご褒美 / mio (12/10/02(Tue) 13:58) #21654

All 上記ツリーを一括表示 / 上記ツリーをトピック表示
 
上記の記事へ返信

Mode/  Pass/

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -