ビアンエッセイ♪

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■21789 / 8階層)  続・ご褒美9
□投稿者/ 桜子 一般♪(1回)-(2014/02/20(Thu) 19:28:02)
     慣れないシャンパンを飲んだ桜子は、ひな祭りの雪洞のようにぽーっと桃色に染まって眼がふわふわしている。二人で交互にブーブクリコを口移し仕合って、ボトル半分程飲んでいた。

    「湯がたまったんじゃない・・?・・・一緒に入ろっ・・・。」
    桜子を引き寄せると一枚一枚可愛い天女の衣を剥がしていった。桜子はぽわっとした表情で素っ立っている。少女らしいハートチェックの赤いワンピース、可愛い刺繍で飾られた白いブラとショーツと、少しほろ酔いの桜子は素直に脱がされていく。現れた剥き卵は、キラキラと薄桃色に光っていた。
    「綺麗・・・・。」思わず涼美の口から漏れた。少女の首から下の起伏はすっかり大人びていて、ほんのり上気した肌は女の媚色を放っている。
    涼美は急いで服を脱ぐと、裸の桜子を初めて抱いた。優しくふわっと抱いた。それでも、桜子の背中のむにゅっとした肌の柔らかさと押し返す感触は、女同士の抱き合い、抱擁でしか得られないとても気持ちよいものだった。例えようも無いほど心地よく甘美な柔らかさ、感触なのだ。だから女同士は素敵だと思った。
    「ああっ・・・・!」と二人して同時に幸福の感嘆を発し共鳴した。
    すると、何故か二人して同時に抱きしめあった。会えない二人がやっと会えた感激であったかのように、
    強く抱きしめあった。肌が密着した。胸も、お腹も太腿も、隙間が無い程密着した。
    「素敵・・・・、桜子気持ちいい・・・・。ああっ・・・・」
    「お姉さま・・・・嬉しい・・・・」
    「私も嬉しいの・・・。こうして貴女を抱きしめているんですもの・・」
    「お姉さま、・・もう放さないで。ずっと抱きしめていて下さい。」
    ひしと抱きしめ合った後、涼美は桜子の頬を両手で挟むと、静かに優しいキスを1つチュっとした。そして又、軽いジャブのような、小鳥の唾ばみのようなキスを2つ3つ。桜子の顔を見て、また触れるか触れないかほどのキスを繰り返した。

     桜子は涼美の温かい霧雨のような優しいキスの雨に、ふっと頭が白くなるのを感じた。キスだけでいっちゃうかもしれないと思った。桜子の頬に当てられた手が首から襟足に触れ、優しく肩に流れてS字に湾曲する背中へと回った。触れるように撫でていた両手が交差し、桜子は再び強く抱きしめられた。

     涼美の愛撫はいつも何かと同時進行する。先ほどとは違ったキスが襲う。涼美の綺麗なピンクの舌が桜子の唇をくすぐる。ちろちろとした舌先が、時に唇を割ってぬるっと入る。一度侵入を許すと後は防備が手薄になった砦のように、濡れた甘い涼美の舌は出たり入ったり桜子の美唇砦を蹂躙する。舌は抵抗も無く歯城壁を突破し内部に侵入した。
    それが引き起こす驚きは、「ああっ・・・」とくぐもった鼻濁音で証明された。美唇砦は、舐められ吸われキスの啄み攻撃で、もはや抵抗も降参も意味が無くなりつつあった。涼美の唇が桜子の舌を舐める。舌を思わず引っ込めようをしたが、既に退却は遅く、舌ごと吸われ涼美の口内の捕虜となった。捕虜は抵抗出来ない。吸われて、舐められて、怪しくくねくねと絡められる。抵抗出来ないのではなく,抵抗したくないのではないか? 桜子の唇や舌は、自分の唾と涼美の唾液で溢れ潤うほど恍惚とした快感に増幅されることを知った。
     
     女の子はキスを知ってしまうと虜になる。私もそうだと涼美は思う。
    二人は裸のまま抱き合いキスをしている。楽しい。嬉しい。女同士のキスという媚薬で中毒になりそうだ。だから桜子とのキスは時間を忘れてしまう。空調スイッチを入れていない暖かい部屋という空間が、かえって裸のままが心地良いのだ。時間は止まったままなのだ。
    ひとしきりキスの抱擁を交わした後、ぷちゅっと小さな音と同時に唇は離れた。

     凉美は桜子背中を抱いたままバスルームに連れて入った。
    バスルームの湯船はゆったり広かった。15階の部屋だから外が一望だ。ホテルのホームページで見た時から一度行ってみたい、ジャグジーの泡に包まれながら、プリティーウーマンのヒロインのようにイチゴでシャンパンを飲んでみたいと夢見ていた。仕事も順調な凉美にとって、決して来れないスイートルームではない。独りでは嫌だった。好きな人と来たかった。それが今日叶った。
    告白なんてもってのほかだと思っていた少女にキスをし、告白をし、そして今は両思いだと想う。女子高生を巧みにだまし、ホテルに誘い込み性的悪戯をしようとしていると人は言うだろう。今の瞬間も、 凉美の頭の中にある他人視、世間体、自己嫌悪、罪悪感、性欲、欲望、恋愛、清い恋心・・・・・・あらゆる言葉、信号がぐるぐると回り苦しめている。今なら後戻り出来る、出来るはず、しなきゃと囁くもう一人の凉美がいる。でも戻れない。もう戻れない。戻りたくない。そしてもう一人の凉美がそう言った。

    「お姉さま入って入って・・・・・・」桜子は掛け湯もしないでざぶーんっと湯船に飛び込んだ。そのまま外の景色を見ながら、「凄ーい・・・・」とはしゃいでいる。顔、身体はまだほんのりピンク色だけど、発する黄色い声はやっぱり女子高生だ。
    「いけない子・・・・・」凉美は掛け湯して手早くボディーシャンプーで身体を手荒いした。
    「お姉さま・・そのまま入って・・・」桜子は凉美の腕をひっぱり、泡だらけの体を湯船に引き入れた。
    「気持ちいー・・・・。こんなの初めて。お姉さまは・・・・?」
    「うん・・私も初めて・・・・。」
    「嬉しーい・・・ホント?・・・ホントならとっても嬉しい。桜子の初体験が今日は3つだもの・・・」
    そういいながら桜子は凉美の体を抱きしめキスをして来た。桜子からのキスはあまり記憶が無い。なんとも積極的な桜子に変身している。シャンパンが少しきいていののかもしれない。
    「初体験3つって・・・・?」
    「内緒の外泊でしょ、ジャグジーでしょ。それと・・・????」少し更に顔を赤らめた。
    「それと・・・・何?・・・・」分かっていても聞いてみる。恥じらう顔がまた可愛いから。
    「約束した・・・・でしょ・・」口を尖らせ拗ねてみせる桜子を、凉美は思わず抱きしめ唇を奪った。
    ううんっ・・・・ああっ・・あんっ・・と桜子は感じ声をあげる。桜子の頭をバスタブの丸いカーブに預け、覆い被さるように唇を重ね絡めている。青山の風景が広がる外に向かって二つの女体が重なっている。顔だけが互い違いになっているため、¥マークのような態位だ。丁度胸と胸が重なって、時々乳首同士が触れ合うと、キスとは別感覚の鋭い電流が全身に流れる。それは静電気の感電のような一瞬の快感。乳首が触れ合った瞬間に桜子があうっと溜め息を発し首をのけぞらせる表情は、もはや女子高生ではなく一人の女化としていた。
    桜子の舌に絡めながらキスをする。女の子はキスをする為に生まれてきたのではないかと想ってしまう。
    女の子は生理の度に女前になる。キスを知った女の子は、キスの度に女を磨く。それはまるでくすんだ赤いルビーが、キスの度、愛される度に赤く華麗に磨かれるように。
    桜子のディープキスは瞬く間に上達している。舌を出すと桜子から絡めてくるようになり、凉美の舌を吸い込んで唾液を貪ったりする。遭えなく凉美の方が感じ声をあげてしまう。
    キスをしながら、凉美の右手は桜子の左乳房を柔と揉んだ。桜子はあううっと感じ声を漏らし喘ぐ。乳首が感じ易い事は分かって、小指、薬指、中指で乳房の麓を柔やわを揉み、親指と人差し指を乳首に添えたままにしている。わざと乳首を揉まないている。焦らしてあげる。でも、乳房の麓を優しくゆるゆる、やわやわと揉み続ける。桜子はキスをしながら喘ぎ声を漏らし始めた。
    あんっあああんんっ・・・あんっ・・・・途切れ途切れに発する桜子の喘ぎ声は、次第にオクターブを上げ、キンキンとした甲高い声になっていった。
    「ああああっ・・・お姉・・お姉さま・・・嫌っ・・・嫌ダメ・・・・だめ・ダメ・・・いく・いく・・
    いっちゃう・・いっちゃうーっ・・・・・」
    桜子の歓喜がバスルームに轟いた。桜子にとって、生まれて初めてオナニー以外でいった瞬間だった。独りエッチによるイクとは別世界の快感が体を襲った。それは急に襲って来た。抵抗出来ない津波のような快感に飲み込まれて、全身がくくくくっと痙攣すると体がふっと浮いたように感じた。頭の中が真っ白になり時が止まった。私本当にいっちゃった。早熟なクラスメートには、彼氏とのセックスでのイクを自慢する人がいる。それが今桜子が実感したイクと似ていた。気持ち良かった。イクって凄いと思った。
    「イッちゃたのね。・・・・・まだじーんとしてるでしょ、気持ちよかった?」
    桜子は目尻を全開に下げ、コクリと頷いた。
    凉美は優しい顔で桜子に微笑み唇を重ねた。労るような甘いキスを交わしながら抱きしめた。



















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