| 耳元でささやかれる小さな声は絆という小さな幸せを運ぶ。 だけどあたしは少しだけ内緒話が苦手なんだ。 なぜって。 それは左耳が聞こえないから。 ほんとに小さな頃からだから聞こえないのが当たり前。 右耳だけで困ることはほとんどない。 でも左からささやかれる小さな声だけは聞こえないことを自覚する。 もちろん彼女は知っている。 いつも自然にあたしの右に立つ優しい彼女。 それなのに、彼女は左でささやいた。 「え、なんて?聞こえない」 「あっゴメン。でもやっぱり秘密」 間違えたふりをする。 でもあたしは知っている。 わざとだっていうことも。 小さな声の内容も。 彼女の読んでる雑誌の小さな記事を読んだから。 『愛の言葉は左から』
初めてでレスうまくいかなくてすいませんでした↓ みなさんうまくてビックリです☆ 次のお題は、「髪の毛」でお願いします。
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