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□投稿者/ 昴 大御所(356回)-(2007/03/22(Thu) 03:46:41)
| お題小説06が100レスになっていましたので 新スレッドを立てました
(携帯)
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▽[全レス25件(ResNo.21-25 表示)]
□投稿者/ 麻奈美 一般♪(2回)-(2007/04/06(Fri) 01:17:03)
| 私の一番の願いは『あなたが幸せになってくれること』
あなたが幸せになってくれるのなら誰と結ばれようと私はかまわない。
でも,これだけは覚えてて…
『私はずっとあなたのことを愛してる』
----------------------次のお題は「妄想」でお願いします<(_ _)>
(携帯)
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□投稿者/ アイズ 一般♪(1回)-(2007/04/06(Fri) 13:43:52)
| 「好きな人がいるの」 そう彼女は言った。
あまりの自然さに あまりの突然さに
「へぇ〜どんな人?」 と普通に聞いてしまって
「うん…その…優しくて私のことを思ってくれてて、帰り道とか車道側を歩いてくれたりしてね…それで…」
うんうんとうなづいてて思った。 『優しくて彼女のことを思ってくれてて、帰り道とか一緒に帰ると車道側を歩いてくれる…それって!!』
告白?!
そう考えるとドキドキして次の言葉を待った。
「…それでね、そこのパン屋さんでアルバイトしてるの♪」
は?私アルバイトしてないよ?ってあれ?
「今日もその人と帰るから、またねw」
「あ、うんじゃあ、また」
そんな期待がなかったわけでもなくみごとに玉砕した春のある日なのですよ?
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ま、ありきたりってことで!
お次は「美容院」
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□投稿者/ つちふまず 一般♪(4回)-(2007/04/07(Sat) 01:08:23)
| 「え?」
「ショートにして下さい」
意志の固さの表れか、鏡越しに自分の顔を真っ直ぐに見据えていた。
「ずっと伸ばしてたのに」
コームで撫でると、その一直線は背中の辺りまで伸びる。
「いーんです…って言っても分かんないから…ヨリさんにお任せします」
うーん…。
あ。
この衝動的な注文…。
さては。
「もしや…しつれ、」 「切って下さい」
言いかけた所で有無を言わさず被せられたので、
「わ、わかった」
注文に忠実に。
髪をとかしながら全体のバランスを考える─
もったいないなー。
ふと雑誌を読み始めたお得意様を見ると、
明らかな事実に気付いた。
…瞼が腫れてる。
恋人と二年近く同棲してるっていつか言ってたけど…。
………。
あ。
「………あのさ、マッサージ先にしてもいいかな?」
いい事思い付いた。
「え?」
「肩張ってるよ」
「見ただけでわかるの?」
「もちろん。終わった後もするから、ね?」
「あ、はい…。」
よし。
10分後─
Zzz…。
寝てないんじゃ、ね。
スヤスヤと眠る姿は、気の強そうな顔立ちとは裏腹に穏やかだ。
「作戦開始。」
私は取り掛かった。
60分後─
「………あれ」
起きたかな。
「そのまま流すよー」
「えっあれ?えー!」
「いいから」
さらに60分後─
「はい、おしまい」
「切ってないし!」
「いや、少し切ったよ?ついでにパーマも」
仕上がりは─
ゆるゆるパーマをかけて毛先を遊ばせて長い前髪を切った。
「可愛くなった。思った通り」
「…かなぁ。モテるかな?」
「絶対モテるね」
「本当にー?」
ポンと肩を叩くと─
髪質と同じ位、 柔らかく笑った。
「ありがとうございました」
「ありがと、ヨリさん」
店外まで見送ると─
4月にしては、冷たい風が吹いていた。
徐々に小さくなる背中を見ながら、
いつか明るい春が来るといいねと。
小さく願った。
次は…「花冷え」で♪
(携帯)
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□投稿者/ さる 一般♪(1回)-(2007/04/10(Tue) 23:08:15)
| 桜咲く4月 晴天の小春日和----- 「ねぇねぇ」
『なに?』
「あんさ、なんでその格好なの?もう桜咲きみだれの春だよ〜」
『だってまだ花冷えだよ?寒じゃんかぁ』
「……花冷え??」
『…ん?花冷えじゃん』
「花冷えってなに??またうちの知らない言葉使っる!花冷えって方言?おばあちゃん語?どっち?」
『おばあちゃん語いうな!方言でもないよ!』
「だってうち知らないも〜ん 使い方あってんの?」
『絶対合ってるよぉ!それに花咲く季節でも寒い時に使う言葉だよ』
「ふ〜ん。じゃあたしも明日から使おうっと」
『あ!でもたぶんだから使い方間違えてるかもよ!友達に突っ込まれたらうちに聞いたっていうんでしょ?使わない方がいいよ』
「なんでたぶんなの?いいの!意味間違えようが使い方間違えようが一緒の言葉使いたいの!んであんたを感じるの!この気持ちわかるかなぁ?」
『わかるか!勝手にせぃ!うちはもう使わない』 「えぇぇぇ!いやぁ!あんたしか使わない言葉使わなきゃあんたを感じれないじゃんかぁ 使えぇ!花冷え使え!うちの気持ち踏みにじるなぁ」
『そんな無理に使わなくても気持ち分かってるし、むきににるガキくさいとこ好きだよ』
「うちだってその……」
『なに?』
「……… うちだって意味分からん言葉言うあんたが好きだもん」
『ん。じゃ花冷えだし手でも繋いで帰ろうか』
「花冷えだもんね♪」
そんな大人子供カップルの1コマでした。
お粗末さまでしたm(_ _)m 次のお題は「味噌汁」お願いします。
(携帯)
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□投稿者/ れい @ 一般♪(22回)-(2007/04/15(Sun) 03:49:28)
| 携帯が鳴る。
23時40分。 あいつからの着信。
わたしはちょうど、お風呂あがりだった。 仕事で付いた油のにおいがとれて、 凝り固まったからだと心が解れる時間。
「どした〜?」
この時間ということは、 きっと彼女は仕事帰りなのだろう。
――由布子、明日休み?
数ヶ月に一度かかってくる、 金曜日の夜の電話。
彼女は土日休みだから、 これからわたしを 飲みにでも誘おうと思ったのだろう。
わたしの、好きな人。
彼女には振り回されてばかり。 出会ったのは、大学1年の春。
今年で6年目を迎える友情が、 わたしの中で、恋愛感情に変わってから どれくらいの月日が経つのだろう。
大学3年生の頃にはもう、 きづくとわたしは彼女が好きだった。
「ん〜?明日?午後出勤だけど」
――じゃあさ、これから由布子んち行っていい?
「えっ!?うち?!」
――うん。だめ?
飲みのお誘いなら、 断る気だった。
でも、彼女の意外なお願いに、 思わず部屋を見渡す。
見渡しながら、 彼女は今週もハードだったんだな、と思った。 彼女の声は、疲れていたから。
4月から、部下が4人付くことになった、彼女。
学生時代から思っていたけれど、 仕事はできる、らしい。
そして本人曰く、 男女問わず、 モテるらしかった。
思わず納得してしまう。
端正な顔立ち、 長く美しい黒髪、 長い手足、 顔に似合わず、男前な性格。
かっこよく、美しい彼女。
「いいけど…。沙紀、こっち着くの、何時?」
彼女に会える、そう思って心ときめく自分がいる。 何ヶ月ぶりだろう。
目の前にあった姿見に顔を映し、 パジャマの襟を整えて、 頬に手をあててみる。
ノーメイクだけど… ま、いっか。
いつも忙しい彼女は、 突然わたしを無理に呼び出すから。
わたしはしょっちゅう、 彼女にノーメイク姿を見せている。
彼女に比べて、わたしは童顔で、 それがノーメイクだと際立って困る。
――まだ検索してない。
「わたし、お風呂上りだから駅まで迎えいけないよ」
――たぶん、だいじょぶ。
由布子は沙紀に甘すぎだよ、 そう言われたのは 大学4年の秋。
それから、なるべく彼女を突き放すようにしている。
突き放しても、 今度は彼女が今まで以上に甘えてくるから。 結局距離感は変わらなかった。
わたしの気など全く知らず、 「本当に沙紀は由布子が好きだね〜」と わたしたちの共通の友人が 半ば呆れたように わたしたちのべったり具合を冷やかす。
「うん、好きだよ。ね〜、由布子」 そんなことを言って。 わたしの気も知らないくせに。
わたしはただ、 「はいはい、そうね」と言って 流すことしか出来なかった。
彼女はわりと軽く、 そういうことを口にする。 誰にでもそういうことが、言える人。
わたしの気も知らないくせに。
「…あんた、ご飯たべたの?」
――んー?あんまおなかすいてない。
「もう。食べなきゃだめだよ、いつも言ってるでしょう」
わたしは仕事柄。 不健康な彼女を諭すことが多い。
――じゃぁ由布、作って。
「えー、うち、何も材料ないよ」
普段、仕事で作っているものだから、 あまりわたしは家で料理はしない。
そういいつつ、 冷蔵庫を覗いてみる。
冷蔵庫にあったのは。
「お味噌汁、くらいしかできないなぁ」
長葱と、豆腐。あとは味噌。
――おみそしる!いいね、いいね。 由布の料理、あたし好きだよ。
ああ、もう。だから。 そういうことが、どうして言えるのか。
「とりあえず、作っとくから。 何時くらいに到着予定か、分かったらメール頂戴ね」
――はーい。
そうして電話が切れた後。 わたしは味噌汁のセットだけ先に済ませ、 猛然と部屋の片づけを始めたのだった。
「ああ、幸せ。美味しい。ありがとう、由布」
彼女ほど、作らせ上手、 食べ上手な女も珍しい。
いつも凛としている彼女の顔が、 ふわっと柔らかくなり、 オシゴトモードが 崩れるのが分かった。
彼女のこの笑顔が見たくて、 わたしは料理を仕事にした、 と言っても過言ではないと思う。
「ただのお味噌汁だよ」
「ふふふ。なんか落ち着く」
わたしの照れ隠しを 知ってか知らずか。
彼女は嬉しそうに笑って、 味噌汁を飲み干した。
「由布子ってさ、なんかお味噌汁似合う」
「は?」
彼女がそんなことを言い出したのは、 わたしが器をキッチンで洗っている時だった。
「なにそれ。あんまし嬉しくない」
「えー、褒めてるのに」
「えー?」
所帯染みてる、 とでもいうつもりか。
それは褒め言葉じゃない。
「なんかね、落ち着く」
彼女の顔を見ると、 彼女はにこにことして わたしをじっと見ていた。
思わず顔が赤くなり、 慌てて下を向いて、 食器洗いに精を出すふりをした。
もう洗うものは無かったけれど。
「あ、そ?それ、いいこと?」
「うん、すごくいいこと」
嬉しそうに彼女が言うから、困る。 期待をしたくなってしまうから。
「そ。じゃあいいや」
「え、嬉しくないの?めちゃめちゃ褒めてるのにー」
「嬉しいけどさ…お味噌汁って…微妙」
そう言って、 ちょっとはぐらかして。
「ほら、わたし明日仕事なんだから! 寝るよ。シャワー浴びといでよ」
そうやって彼女を追い立てる。
彼女のシャワーを浴びる音を聴きつつ、 わたしはベッドに倒れこんだ。
――なんかね、落ち着く。
さっきの彼女の言葉が、 わたしの頭の中で反芻する。
いつも周りに気を張っている彼女。
その彼女にとって、 恋人は無理でも、 せめて安らげる場所になりたい。
そう思っていた。
ずっと、学生時代から。
ああ、わたし、沙紀が好きだ。
とてつもなく、それを実感する。
たったあれだけのせりふで
こんなに幸せな気分になれるなんて。
これ以上の関係になりたいなんて、 贅沢は言わないから。
ねえ、かみさま。
沙紀にとって、わたしのもとが ずっと、一番安らげる場所でありたいです。
と、普段はお祈りもしないのに、 勝手にかみさまにお願いしてみる。
わたしはこれからも、 きっと彼女に 振り回されるんだろうなと。
そんな風に思って、 ちょっと笑みがこぼれてしまうわたしがいた。
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長く、なってしまいました。眠いです。
次回は「宅配便」でお願いします。
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