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貴女の官能的なビアンエッセイやノベル
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■17823 / 親記事)  海鏡-U-
□投稿者/ 金丸 大御所(297回)-(2007/01/30(Tue) 02:41:15)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    こんにちわ金丸です。

    『たった1ページ』から始まり、『金糸雀』、『海鏡』そして『海鏡-U-』を立てることができました。


    短編小説に自伝が混じるようになり、今では自伝そのものになりました。


    リアルタイムではありませんが、海鏡シリーズはノンフィクションだけでございます。

    書き落とした言葉やその時の気持ちや状況もあります。

    しかも乱文です。


    それでも誰かの心に響けば と

    書き残しておきたい と書いて参りました。


    ここまで読んでくださった方々に感謝を

    私を取り巻く人達、環境に感謝を



    そして恋人、四季に感謝をします。


    本当にありがとう


    これからも

    どうぞよろしくお願いします。




    金丸

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス36件(ResNo.32-36 表示)]
■18508 / ResNo.32)  海鏡の風-19-
□投稿者/ 金丸 大御所(327回)-(2007/04/03(Tue) 17:47:33)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    居酒屋と同じ通りにあるカラオケボックスに入った


    2人きりのカラオケはいつぶりだろうか


    時間が経つにつれ


    抱き締めたい気持ちは膨らんで

    終電の時間は近づいて

    四季の声に

    泣きたくなった



    相変わらず抱き締める根性はなくて


    ただ

    目を潤ませた



    泣くのを我慢した



    理由はくだらないことで

    化粧が崩れるのが嫌だったからだ



    我慢して

    我慢して


    カラオケボックスを出て

    四季を駅まで送っていった


    手を繋ぎ


    握り締め


    この日一番


    強く指を絡ませた

    (携帯)
引用返信/返信
■18568 / ResNo.33)  海鏡の風-20-
□投稿者/ 金丸 大御所(329回)-(2007/04/09(Mon) 17:40:00)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    私鉄の切符販売機の前で

    手を離した



    改札の前で

    四季が私の背中を叩く


    『じゃぁね』

    「気をつけてね」



    四季の姿が見えなくなるまで


    ボーっと眺めていた。



    バッグを握り締め

    袋に入ったぬいぐるみを抱き締め

    歩きだした。



    ぬいぐるみを強く抱き締めると

    かすかに四季の匂いがする


    人通りのある道で泣くのが嫌で

    道が見えなくなるまで涙をためながらフラフラになって歩き続けた




    夏には四季の傍に住むと決めていた小さな夢も

    遠くなって



    極力、家に居る時間を作り

    姉親子への不安を抱えながら

    姉のストレスが爆発しないように

    神経を使い



    長い時間の外出も避けて




    今までよりもっと


    逢えなくなる



    泣きたい夜でさえ



    朝まで一緒に居れることは



    もう

    しばらくの間できなくなり



    四季が逢いたいと言っても



    それに応えることができなくなる





    ぬいぐるみを抱き締めながら



    いつかの四季の温もりを



    必死に掴んでいた

    (携帯)
引用返信/返信
■18569 / ResNo.34)  海鏡の風-21-
□投稿者/ 金丸 大御所(330回)-(2007/04/09(Mon) 17:54:16)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    寄り添い眠りにつきたいと願えば

    涙あふれ

    あの時抱き寄せればと悔やめば

    涙あふれ



    駅から自転車を走らせ

    街灯すら少ない暗い道


    ただ

    そばに居たい


    そばに居たい


    想う度にボロボロと溢れる涙



    そばに

    居たい



    視界は歪んで

    前が見えなくて


    それでも涙は止まらなくて


    止めたくなくて


    自転車を止めて

    気が済むまで泣いた


    ただ

    そばに居たい


    抱きしめたい


    ただ隣で

    四季の腕の中に

    目を閉じても体温も呼吸も感じる場所に

    居たい



    自転車を止めて

    気が済むまで泣いた


    ただ

    そばに居たい


    抱きしめたい


    ただ隣で

    四季の腕の中に

    目を閉じても体温も呼吸も感じる場所に

    居たい



    自転車を走らせた

    歪む視界ももうどうでもいい


    そばに居たい

    抱きしめたい

    抱きしめられたい



    ただそれだけ


    ただそれだけ



    なのに涙が止まらない




    ぬいぐるみを抱き締めながら



    いつまでも


    泣いていた

    (携帯)
引用返信/返信
■18574 / ResNo.35)  海鏡の風-22-
□投稿者/ 金丸 大御所(331回)-(2007/04/09(Mon) 22:07:32)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    家に着き


    部屋に入った瞬間


    私は泣き崩れた



    座ったまま


    形振り構わず


    嗚咽に任せ声も殺さずに


    ぬいぐるみを抱き締めたまま


    泣き続けた



    電気もつけず


    着替えもせず


    化粧も落とさず


    ただぬいぐるみを抱き締めて



    四季を抱き締めたいと願う度


    強く抱き締めた




    カラオケボックスでみた


    四季の背中を思い出しながら

    (携帯)
引用返信/返信
■18612 / ResNo.36)  海鏡の風-23-
□投稿者/ 金丸 大御所(332回)-(2007/04/14(Sat) 04:05:54)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    『電話する』

    そんなメールが翌々日に来た。



    そんなことを理由もなしに言うのは

    初めてだった。



    彼氏と何かあったのか

    親友と何かあったのか

    家族に何かあったのか



    この前日

    とても四季の近くで

    四季と誰かに何かトラブルがあった。

    2人で

    それが頭に渦巻く



    『明日ならいつでもいいよ』

    そう返した。





    時間が経つにつれ


    冷静になっていく



    今までこんなことはなかった



    これは余程のことだ


    彼が

    何か

    気づいたのか



    それとも


    彼に何かあって

    それを伝える為なのか



    四季が別れを望んでいるのか


    それとも距離を望んでいるのか



    または私には全く関係ないことなのか


    それなら電話はしてこないだろう


    ただ声が聴きたいだけなら

    『明日なら』とメールを送った時点で

    四季は『じゃぁいいや』と返した筈だ。



    確実に


    私が関係している




    四季から借りたぬいぐるみを撫でながら

    頭はフル回転していく




    私はどうしたらいいだろう


    私は何が出来るんだろう


    四季が別れを望んでいたら



    私は承諾せずに頑として

    それならば距離を置こう、と
    半年に一度でも、その1日でたった数時間だけ逢うんでもいいとちゃんと伝えられるだろうか



    別れたくない



    別れるなら



    そんな選択は苦じゃない





    (携帯)
引用返信/返信

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■18530 / 親記事)  もっと!
□投稿者/ QAZ 一般♪(1回)-(2007/04/06(Fri) 20:03:04)
    もし

    この世に[絶対]があるのなら


    それはこの3年間だと


    強く

    強く


    思う

引用返信/返信

▽[全レス7件(ResNo.3-7 表示)]
■18533 / ResNo.3)  もっと!4
□投稿者/ QAZ 一般♪(4回)-(2007/04/06(Fri) 20:28:41)
    最初はどっちから声をかけたんだっけ?
    私だったかもしれない…

    「あ、ありがとうございます!」

    『???』

    「い、いや。いつも聞いてくれてる方ですよね??」

    『あぁ…いえ…その…』

    人見知りはする方だった。いや、歌を歌ってる時は大丈夫だけど、人様と話すのは苦手だった。
    だから、勇気をだして…もとい…歌った後のハイテンションを利用してみた。

    「あ、えっと、クキっていいます」

    『ク?」

    「クキです」
引用返信/返信
■18534 / ResNo.4)   もっと!5
□投稿者/ QAZ 一般♪(5回)-(2007/04/06(Fri) 20:42:29)
    『クキさん…』
    数回、私は詠唱してみた

    いきなり話しかけられてビックリしたけど
    毎日のように数分間聞いては帰ってるので覚えられても当然かも

    『私はハナモトっていいます』

    「ハナモトさん…じゃあハナちゃんとか呼ばれてませんでした??」

    『わかります?今も呼ばれてますけどね』

    「じゃあいつも聞いてくださってる御礼にハナちゃんのリクエストにお答えしちゃいますよ!」

    『え?!あ、えっとじゃあ…』

    私は好きな曲を言った
    クキさんはまた気持ち良く歌ってくれて
    なんだか自分が歌ってるわけでもないのに
    すごく気分が晴れた

引用返信/返信
■18537 / ResNo.5)  初めまして
□投稿者/ 枝ク 一般♪(1回)-(2007/04/07(Sat) 01:32:40)
    QAZさん作品拝見しました(´∀`)

    続きがとても気になります。
    楽しみが増えました
    ありがとうございます♪

    (携帯)
引用返信/返信
■18589 / ResNo.6)  わっと!
□投稿者/ QAZ 一般♪(7回)-(2007/04/11(Wed) 12:06:32)
    あ、どうもありがとうございますm(__)m
    ちょっとびっくりしてしまいました(笑)
    これからもよろしくお願いします^^
引用返信/返信
■18590 / ResNo.7)  もっと!6
□投稿者/ QAZ 一般♪(8回)-(2007/04/11(Wed) 13:12:01)
    それからハナちゃんとは友達になった
    や、といっても目があえば挨拶するっていうくらいの
    ハナちゃんはよく顔をのぞかせてくれた

    今まで歌ってるのは楽しかった
    そりゃあ嫌なこととかそれなりにあったけど
    なんだかどんどん曲とか歌詞とか沸いてくる

    新しく友達ができるといいな〜って思った

引用返信/返信

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■16527 / 親記事)  お題小説06
□投稿者/ れい ちょと常連(97回)-(2006/09/18(Mon) 02:00:23)
    スレッドが100超えていましたので新しいのを立てました。
引用返信/返信

▽[全レス100件(ResNo.96-100 表示)]
■18365 / ResNo.96)  お姫様に憧れる
□投稿者/ かなう 一般♪(3回)-(2007/03/17(Sat) 01:38:54)

    例えば…、


    ふわふわの柔らかい髪

    胸が隠れるくらいの流さで、笑う度に揺れる髪の艶艶とした流れが
    砂糖菓子の空気を纏っている。


    高い声は、細くて
    あまり大きな声は出ない

    でも囁くような優しい声色は天使の歌。


    真っ白な指先と、淡色の爪
    細い指に小さな掌

    重ねると隠れてしまう

    そんな儚い肌。




    憧れ続ける理想を、
    私は描き続けている。


    絵の具で汚れた小指を見ながら、あまりにも違う自分の掌を嘲笑う。

    でも、決して自分は成り得ない姿の少女を

    想い、想い、
    焦がれて描く。



    仄かに彩をたたえる唇

    濡れた長い睫

    真っ青な瞳


    触れなぞらえて、描く。


    決して描き終わらない

    憧れ続けるお姫様。





    End


    次のお題は
    「星の無い夜」でお願いします。

    (携帯)
引用返信/返信
■18384 / ResNo.97)  星のない夜
□投稿者/ ハル 一般♪(2回)-(2007/03/18(Sun) 22:51:21)
http://id23.fm-p.jp/24/wasabiya/


    星がないとつまらない



    あなたが夜の空を見上げて言った言葉。私にかけたものなのか姿を見せない星に対する文句なのかは分からない。


    オリオン座が好きなあなただ。


    私達はよく散歩する。コンビニへの行き帰りだったり、公園で童心に返る為だったり純粋に歩く為にも。
    そして必ず空を見る。


    オリオン座しか知らない私だ。


    まだ寒い季節しかしらない私達の道は寄り添う事しかしらない道だ。
    今夜も私はあなたの背中に7回キスをする。
    もう決まりきった場所にオリオンのように






    次は『休日』でお願いします。


    (携帯)
引用返信/返信
■18402 / ResNo.98)  休日
□投稿者/ つちふまず 一般♪(1回)-(2007/03/22(Thu) 00:25:05)
    私の恋人─


    顔はなかなかイケてるものの。


    だらしがないし、
    のんびり屋だし。




    「あれ、メガネがない。」


    「……かけてますけど。」


    「え?」


    「しっかり顔にかけてますけど…。」


    「あれ。あー…、一体化し過ぎて分かんなかった。」




    かなりボケている。


    そんなんでサバイバルな社会を乗り切れるのかしらと、心配になる事も多く。




    私以上に忙しい日々。


    帰宅時間は日付を越える事もざらで。




    当然─


    「ただいま…。」


    「おかえりー。」


    “くたくた”
    って感じだから。


    「お風呂とるよ…って、おーい、ソファで寝ないのー。」


    「………んが。」


    よいしょ、と。
    上着を脱がせながらベッドに連れて行くのも。


    割と茶飯事。




    でもま、
    すやすやと眠るあなたの顔を見ながら。


    お風呂にお湯がたまるまでの時間を過ごすのは、悪くない。




    それに─


    「…んー。」


    「……何?」


    ベッドに寄りかかってる私を引っ張り上げて。


    「……つも、…とう。」


    「え?」



    腕の中に入れてくれる時。


    「……いつも、ありがとう。………んがー。」


    照れ隠しか、
    はたまた寝言か。
    朝には忘れたふりしてるけど。


    こんな私にも、
    ありがとうと。


    必要性をくれる。




    きっと私に一番似ている人だから、


    外ではカッコつけて、無理をしてる時もある事は容易に想像がつく。




    だからせめて─


    「…ゆっくり休んでね。」


    顔を撫でると。


    「………ふぬー。」


    妙な寝言に笑って。一回キスをして。




    腕の中から静かに出る。




    あなたは頑張らない事をまだ知らないんだよね。


    でもね、
    それでいいよ。




    頑張れ、って。
    他人事みたいで嫌いな言葉だったけど。


    最近はそうでもない。




    思うたびに、
    私も強くなっちゃいそうな気がするし。


    それって結局、自分に向けて言ってるだけなのかもしれないけど。




    でも─


    せめて私の前では休息を。


    だらしがなくても。
    妙にヌケてても。




    今のあなたが一番いい。




    明日はあなたの休日。


    私はバリバリ働くぜ。




    ゆっくり。
    休んでね。






    ども(^O^)
    次は…「同じ匂い」で。





    (携帯)
引用返信/返信
■18404 / ResNo.99)  同じ匂い
□投稿者/ ユウキ 一般♪(1回)-(2007/03/22(Thu) 01:42:13)
    2007/03/22(Thu) 01:47:05 編集(投稿者)

    ある木曜日の朝
    目覚ましがなるまでにまだ30分はある。アタシはまだ虚ろな目を擦りながら、何でこんな時間に起きたのだろう?と考える…
    ふっ、と横を見た。
    いつもは起こしてもらう彼女の寝顔。
    『…かわいぃ…///』
    思わずつぶやく、そして起こさないようにそっと抱き寄せた。

    アタシと彼女は同じシャンプー匂いがした。

    目覚ましを止めちゃおうかな…



    駄文ですみません(>_<)
    次は『空が青いよ』でお願いします。

    (携帯)
引用返信/返信
■18405 / ResNo.100)  空が青いよ
□投稿者/ 映美 ファミリー(171回)-(2007/03/22(Thu) 02:57:06)
    『先生一緒に写真とらせてください』


    卒業式のあと
    胸を押さえながら憧れの先生にお願いした


    『いいわよ 2ショットね〜(笑)』


    私の肩に手を廻わし
    頬をよせる先生に心拍数は上がりっぱなしだった


    おめでとうと声を掛ける
    先生の笑顔に私は思わず涙を隠した


    最後の笑顔に
    さよならのサインを残したあの日



    校門を出るとき手を振る先生に向かって



    『好きでした さよなら』とわざと届かない声で告げた



    先生は耳に手をあてポーズをした



    『えっ なにか言った〜?』



    そのポーズに
    私はただ手を振り一礼した



    校門を出て数歩


    もう一度振り向くと先生は
    まだ手をふっていた


    ありがとう 先生


    貴女がいたから学校に通えた
    貴女がいたからこうして卒業できた


    眩しいくらい晴れた空を見上げた


    『今日はいつになく空が青いよ』


    そう呟いたとたん
    堪えていた涙が一気に溢れ出した




    *******


    3月の青い空に
    おもわず学生時代を思い出しました^^


    次は『桜並木』でお願いします


引用返信/返信

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■13686 / 親記事)  (削除)
□投稿者/ -(2006/02/18(Sat) 03:00:06)
    この記事は(投稿者)削除されました
引用返信/返信

▽[全レス29件(ResNo.25-29 表示)]
■15199 / ResNo.25)  KISSKISS☆BANGBANG
□投稿者/ ハル 一般♪(4回)-(2006/06/30(Fri) 03:48:36)
    「すげー!」
    「器用〜」

    「まぁね。」


    昼休みのひとこま。
    デザートについてきたさくらんぼの枝を口にいれ、種を付けたままその枝を結んでみせる。それを得意気にまわりにみせているのはいつもバカをやってるクラスメートだ。
    ムダにはしゃいでる彼女を横目に単語帳を読みふける。


    ―またバカなことを。



    「きっと、キスうまいんだよ」
    「やっぱね〜ナオは」
    「ぽいもんね」

    「えへへ〜」



    相変わらずのナオのヘラヘラ笑いと緩んだ口に二個目のさくらんぼが入るのがみえた。



    ―くだらない。





    放課後の更衣室。

    「んっ。」

    深い口づけに息が上がる。ゾクゾクと背筋を這う快感にしゃがみ込みそうになるのを必死に耐えた。
    時折、余裕そうな瞳と目が合えばこみ上げるのは恥ずかしさと悔しさだ。


    「気持ちいい?」

    「…。」


    余韻にとりつかれ、羞恥から何も言えず相手にもたれ掛かる。少し前まで自分に快楽を与えていた唇が耳元で言葉を紡ぐ。



    「ねぇ、気持ちよかった?ナオ。」


    「・・うん。」



    さくらんぼの枝を口で結べるとキスがうまい。このくだらない通説は彼女の舌によって見事に覆された。




    (携帯)
引用返信/返信
■15227 / ResNo.26)  視力2.0
□投稿者/ ハル 一般♪(5回)-(2006/07/04(Tue) 00:22:49)
    自転車で近所を走っている時あなたをみかけた。

    いや、正確にはあなたに似た人だった。

    もちろん後ろ姿以外はあなたに似てもにつかないんだけどそれでもこの高鳴る胸はあなたに向けたものだ。


    すっごくドキドキしてしまったんだ。


    紛い物でこんなにときめくなんて、なんて楽しい人生だろうとあなたの偽物を見る度思う。
    そしてどうやら目が悪いらしい私は眼鏡を真面目に物色しながら、またあなたの影を捜す。
    そして勝手にドキドキするんだ。


    あなたを好きになって良かったなんて。
    本当に勝手に思いながら



    (携帯)
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■15253 / ResNo.27)  垂れ流し
□投稿者/ ハル 一般♪(6回)-(2006/07/07(Fri) 20:23:39)
    私を取り巻くすべてのものがあんたに繋がってるって最近気づいたマヌケな話人に聞かれて気づいたよ例えば乙女チックなマンガだとか甘ったるい歌詞の曲だとかとにかく人に言わせれば私には似合わないようなモノに囲まれた生活だ言われて考えたよなんだってこんな心惹かれてしまうのかをそしたら答えは三秒ででた取り巻くすべてはあなたにつながっててそれにしがみつくみたいに生きてる私なのだ

    (携帯)
引用返信/返信
■15508 / ResNo.28)  幸福人ラーゲル
□投稿者/ ハル 一般♪(8回)-(2006/07/29(Sat) 22:10:11)
    軽く握ったこぶしから親指をたてて人差し指を伸ばしてゆっくりこめかみにあてる



    ーっばん!




    頭ん中と右手で作り上げた銃は虚しく落ちた。
    なにも打ち抜きはしないそれを大切にしまうみたいに足の間に挟み込んだ。


    体育座りみたいな格好でコロンと横になる。
    目を瞑り、エアコンで冷え切ったフローリングに体を押しつけていると冷たい手が伸びてきた。




    「ねぇ、寒くない?」


    「しーっ。今死にかけ中。」


    「あっそう。」



    彼女がすりよせる体から伝わる温度にまだ死にはしないと思う。
    ふと、二人でみた映画を思い出し問いかけた。



    「私が死ぬまで愛してくれますか?」


    「死にかけてんじゃないの?」


    「いいから。
    愛してくれますか?」


    しょうがないなと彼女が腕を回し、私は包まれた。


    「いいえ。私が死ぬまで愛します。」



    幸福に包まれた。
    そして思った。このバカみたいに寒くした部屋で他人が聞いたら呆れそうなバカな事をできるのはアナタだけだから、二人で在れてよかったと思った。









    (携帯)
引用返信/返信
■15800 / ResNo.29)  垂れ流し2
□投稿者/ ハル 一般♪(9回)-(2006/08/11(Fri) 23:54:52)
    いつもは忘れているはずの感情溢れ出して何も喋れれなくなってしまったんだと思うけど実際その時はしゃべる相手がそばにいなくてホントに何も喋れなくなっていたのか今となって分かることではないからそういうことにしといてとにかく!溢れだしたんだいっぱいの感情たくさんの色が渦巻いて混ざって何もかも黒に近くて涙出そうになってメガネの上から目をこすろうとして笑えなくて悲しかったんだっていつか伝えられたらと思うよあなたに向けたたくさんの色は混ざり合って溶け合ってもう私にもわからないから全てを見せるよ黒に近いそれからあなたに贈るのは私が持ってるあなたの為の色だから



    (携帯)
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■18038 / 親記事)  cradle
□投稿者/ 唯亜 一般♪(6回)-(2007/02/20(Tue) 21:04:54)
    はじめまして。唯亜(ゆあ)です。
    Cradleはあたしの初作品。
    稚拙な駄文ですが・・・。
引用返信/返信

▽[全レス4件(ResNo.1-4 表示)]
■18039 / ResNo.1)  cradle ・・・1
□投稿者/ 唯亜 一般♪(7回)-(2007/02/20(Tue) 21:05:55)
    真夜中に鳴り響く携帯。耳に馴染んだ指定音。
     恋人ユウヤからの着信だった。眠い目で、電話に出る。

    「ごめん。また切った。」

     それだけの電話に全てを悟り、合鍵と携帯を握り締め、着の身着のまま。
     コートだけを羽織って肌寒い4月の夜の下を走り出す。

    ***

     ユウヤのいるアパート。インターホンは鳴らさずに、合鍵で、室内に入る。
     ドアを開けると、ザーという水音が耳に押し入ってきた。
     急いでバスルームに駆け込む。
     服を着たままのユウヤはシャワーで全身びしょ濡れで。ただ放心したように歌っていた。
     床のタイルは一部、赤く染まっていた。
     あたしはシャワーを止め、彼女をバスルームから引きずり出す。相変わらずユウヤは歌い続けている。


     とりあえずユウヤの体を拭き、傷口の様子を確認した。
     白く細い腕に、ひしめき合うケロイドと、赤くぱっくり開いた新しい傷。けれど、思った程は深くないようでほっとする。
    「ハルカ…。」
     あたしを見て、ユウヤが呟く。彼女の大きな瞳は、悲しい程に虚ろだった。
    「オハヨ。ユウヤったらまた無茶したね?」
     無理に笑ってみせる。そんなあたしを見てユウヤは苦笑した。
    「ごめん…。」

引用返信/返信
■18040 / ResNo.2)  cradle ・・・2
□投稿者/ 唯亜 一般♪(8回)-(2007/02/20(Tue) 21:06:45)
    2007/03/18(Sun) 20:36:00 編集(投稿者)

    「良いから…。手、出して。」

     それだけユウヤに言い、傷口を消毒して、更に軟膏を塗り、パットを当てて包帯を巻いた。

    「これでよし…」
     手慣れた様子で処置を終えると、ユウヤは無言であたしを抱き締めた。

    ―――わかってる。欲しいんだ…。

     冷え切った指先が、あたしの唇をなぞり。間もなくして二人の唇が重なった。
     ひんやりした唇のピアスと、少し低い彼女の体温が、唇を通して伝わってくる。
     長いキスの間。あたしはずっと、ユウヤ頭を抱えるように黒髪を撫でていた。
     キスをしたまま、ユウヤの手があたしのパジャマのボタンを外す。それに身を委ねて目を閉じる。
     パジャマが肩から滑り落ち、上半身が剥き出しになった。
    「…ユウヤも脱いで?濡れたままじゃ風邪引いちゃうよ。」
     あたしの言葉を無視して、ユウヤは続ける。
    「ユウヤ。ベッドが良い…。床、寒いよ…。」
     そういって笑うと、やっとユウヤは首を縦に振った。

引用返信/返信
■18041 / ResNo.3)  cradle ・・・3
□投稿者/ 唯亜 一般♪(9回)-(2007/02/20(Tue) 21:07:17)
    2007/03/18(Sun) 20:36:44 編集(投稿者)

     不意に抱き上げられた。軽々とお姫様抱っこ。
     間近になったユウヤの髪から冷たい雫が落ちてきて、あたしの顔を濡らす。
     傷口が開かないか…心配になるけれど。今のユウヤには、そんなこと何でもない。だから黙って、ユウヤの首筋にしがみついて顔を埋めた。開かないで、って祈るみたいに。

    ***

     無機質な金属のパイプベッドが小さく軋む。
     真っ暗な室内で、お互いの存在だけが世界の全てみたいに。聴覚、嗅覚、触覚、味覚で愛しあう。
     あたし達の行為に「視覚」はいらなかった。暗闇に描き出す相手の表情、仕草…それが更に焔を掻き立てるから。

     うわずった声で彼女の名前を呼んで、汗ばむ体をなぞって…。香水と蜜と汗のにおい。ユウヤの舌の感触…。
     あたしが声を漏らす度、ユウヤの体がじんわりと熱を帯びて、荒くなる呼吸に、なんだか嬉しくなる。
     手探りで唇をなぞるキスの合図に、甘く絡まる舌。
     あたし達は、暗闇から逃げるみたいに快楽にのめり込んで…白ける空を待って、眠りに沈んでいく。それが、彼女との「日常」
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■18042 / ResNo.4)   cradle ・・・4
□投稿者/ 唯亜 一般♪(10回)-(2007/02/20(Tue) 21:07:49)
    だるい体を起こし、閉め切った遮光カーテンを捲り外を窺う。傾きかけた日射しが、隙間から室内をオレンジに照らす。
     その光の中で眠っているのは、いつものユウヤだった。

     透き通る白肌に、肩までの黒いウルフ。大きな目に長い睫。薄いけれどふっくらとした唇…鷲鼻がかった高い鼻。背が高くて、細くて…悔しいけど胸もあたしより大きい…。
     「僕?結構モテたよ。特に年上のお姉様方に。勿論男連中は蹴りまくったけどね」以前ユウヤが言ったことを、改めて実感した。本当に綺麗…。
     初めてユウヤを見た時、ぞっとした。人形のような美しさ、というよりも生きた人形そのものだった。けれどその体はグロテスクな傷跡だらけ。残酷にもその傷が、彼女の美しさをより引き立てる…。



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