ビアンエッセイ♪

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貴女の官能的なビアンエッセイやノベル
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■21876 / 親記事)  再開
□投稿者/ カラス 一般♪(32回)-(2015/02/05(Thu) 05:34:11)

    冬の季節…

    周りはカップルだらけ
    街中はラブラブ状態
    でも、そんなもの見ても羨ましいとまではいかない

    恋愛とかは特に
    僕には無関係だと思っていたから。

    そもそも、出会いなんていうものは信じないタイプだ

    ネットで探せば
    可愛くてとか
    スタイル良くてとかカッコ良くてとか
    美人でとか
    デカ乳じゃなきゃ嫌だとかいう欲張りさんがとても多い

    それを見た瞬間
    あ、僕はダメなんだと何かが起きた

    それきり出会いというものに一切、興味を無くした。

    僕の見た目は
    完全に男性的で
    女性らしさは無い
    体型は太めだし可愛げ0

    プラスなものは無し
    ダイエットしても
    長続きしないし
    なにやっても無駄

    こうして、17回目の冬が到来…

    今日もかったるい
    アルバイト先まで
    歩いて行く

    あ、ちなみに名前は黒崎 悠(17)
    フリーター

    ふと、空を見上げた冬の空は何故か
    寂しげだ
    寒いし…息を吐けば白い煙が空高く舞い上がる

    星空なんて見えない
    こうやっていつものように時を過ぎていくんだろうなと思うと
    なんだか切なくなった。


    『はぁ…早くバイト行こう』

    ため息つきながら
    トボトボと歩き
    アルバイト先に到着
    僕が勤めている
    アルバイトは

    『男装カフェ』

    水商売ではないけど接客業だ…

    仕事内容は
    お客様とお喋りしながらおつまみなりジュースなり飲み食いして楽しい時間を提供する…17歳から30歳までの従業員が揃ってる
    もちろん店長とマネージャー以外は皆、男装女子

    いつもいろんなお客様がくるから
    意外と楽しい仕事だそして…
    僕はそのまま
    着替え室へ向かった

    『失礼しまーす』

    入る前に先輩たちが居るか居ないかを確かめるために、ノックは必ずする
    まぁ、これはどこも一緒で常識だけど

    ???
    『いいょ〜』

    この声は
    やっぱり先輩だった

    『こんばんは…お疲れ様です 晴香先輩』
    井上晴香(22歳)
    性格はおだやかで
    男装をしなければ
    男性からも女性からも憧れられる癒し系女子

    晴香
    『お疲れ様〜…悠に会いたかったょ〜』
    いつも、そうだけど僕だけ抱きしめられて僕がやめてと言うまでやめないというたまに謎の行動をとるちょっと変わった先輩
    でも、嫌じゃないから成り行きに任せてる


    『ぬわっ!!いきなりやめてくださいよ…まったく』

    晴香
    『えへへ、ごめんなさい…』

    舌を出して謝る姿を見た僕は思った
    『悪魔だ…』と

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス12件(ResNo.8-12 表示)]
■21886 / ResNo.8)  沙子さんへ
□投稿者/ カラス 一般♪(38回)-(2015/03/02(Mon) 22:11:18)


    こんばんは!

    読んでくれて
    ありがとうございます

    もちろんです
    メールしてください
    件名に『カラス』と書いてメールください

    待ってます

    そして、また読んでくださいね小説

    (携帯)
引用返信/返信
■21887 / ResNo.9)  始まり…後編
□投稿者/ カラス 一般♪(39回)-(2015/03/07(Sat) 02:51:29)


    『キミがなんで僕のとこにいるの?僕はキミを本当に知らない…なのにキミは僕を知っている…』

    少女
    『そうね…、まぁ確かに…でもね?いずれは分かると思うよ私のこと』

    白いワンピースを着ていて黒髪ロングで可愛らしいし見覚えもある…なのに思い出せない…


    『キミを知りたい』
    少女
    『……そのうちね』
    そう言い、謎の少女は僕の目の前から消えた…

    そのあとからなにか声が聞こえてきた


    『んぅ?』

    ???
    『ネェネェッ!!悠にぃ起きなさいよっ…』この声は実の
    僕の妹のような存在の
    白井零梛(15歳)
    甘えん坊でツインテールが特徴のアイドル的存在で一応、リアルでアイドル活動をしている


    『んあ!!』

    零梛
    『ひゃんっ!!』

    一気に起きあがると零梛は思いっきり転がり込んだ

    零梛
    『悠にぃっ…びっくりしたじゃん』


    『はぁはぁはぁ…あれ?なんで零梛が僕の家に?ていうか!!いつ入った!?』

    零梛
    『うにゃ!!声おっきいよ悠にぃったら…マネージャーさんに開けてもらったの』
    僕は呆れてしまった実の妹的で確かに可愛いが、ここまでくると…女ってやっぱ怖いと感じてしまう自分も女だが(^_^;)

    『だからって、ったく…バカ』

    零梛
    『テヘッ…だってだって…悠にぃに会いたかったから我慢出来なかったんだもん』

    零梛との出会いは
    僕が小学生のときだった、零梛は当時、施設に入っていた
    その頃、僕も施設に入っていたからそれがきっかけで仲良くなったんだ

    (携帯)
引用返信/返信
■21888 / ResNo.10)  大切な…
□投稿者/ カラス 一般♪(40回)-(2015/03/07(Sat) 07:23:59)


    『んで、マネージャーさんはどこ?』

    零梛
    『居るよ〜マネージャーさん悠にぃが呼んでるからきて』

    零梛がそう言うと
    クール?っぽい女性が入ってきた
    見た目は、普通にモデルっぽくて大人って感じの雰囲気

    ???
    『はじめまして、零梛のマネージャー兼SPをしています
    赤城 エリ(34歳)と言います、勝手に入ってしまい申し訳ないです…』

    茶髪で髪は縛ってあり長さは分からないが
    それより、SPって!?僕は零梛に問いつめた


    『な、なぁ、零梛…SPって…零梛専属のって感じっすか?』

    零梛
    『もっちろん、最近仕事忙しいし…強烈的なファンとか居るから、社長さんが心配してエリさんを選んで専属になったって感じかなぁ』

    僕的には、気が遠くなりそうなセカイだなんと言っても
    人気絶頂期のアイドルなんて知らなかったし…頭ん中ヤバ

    エリ
    『悠さん…ごめんなさい…零梛がどうしても悠さんに会いたいと言うので寝ていたのに…』


    『あ、いや、大丈夫っすよ…気にしてないし、あの今更ですけど零梛をよろしくです』

    僕は正座をしてそのままお辞儀する姿勢で言った
    何故か この人なら大丈夫と安心感があったからだ

    零梛
    『むぅ〜!!あたしを子供扱いしてっ、悠にぃはいっつもそう』


    『バーカ、まだ子供だろ?エリさんを困らせるようなことは絶対にすんなよ?』

    っと言ったのはいいが気に障ったのか
    顔を真っ赤にさせ逆ギレされてしまった
    零梛
    『っ!!なによ!!子供子供って、あたしだって!!今はアイドルなんだからっ、仕事しまくりで休む暇すらないスケジュールが全部、埋まってるし!!悠にぃみたいにフリーター生活じゃないんだから、そんなこと言われる筋合いなんてないのっ』
    僕は、正直
    この言葉にグサッと何かが心を突き刺してきた
    確かに僕は中卒で
    フリーターだ
    零梛みたいに忙しくはないが…この言われようは…さすがに傷ついてしまい硬直してしまった
    すると、エリさんが僕をかばうように
    零梛を叱った

    エリ
    『零梛!!今の言い方は無いでしょ?悠さんだって毎日、頑張ってるの…貴女なら分かるでしょ?謝りなさい』

    僕は焦りながらも
    エリさんを落ち着かせた


    『エリさん、良いんです本当のことなので気にしないでください』

    エリ
    『でも…』


    『良いんですよ、そのお気持ちだけでもありがたいので』
    エリさんは複雑な表情を浮かべて黙り込んでしまった。


    (携帯)
引用返信/返信
■21889 / ResNo.11)  大切な…後編
□投稿者/ カラス 一般♪(41回)-(2015/03/08(Sun) 03:14:28)


    『エリさん、僕は大丈夫です。零梛は小さいときから施設に居たから、甘えたくても甘えられなかったから、だから今になって甘えたくて誰かの傍に居たいんだと思うんです。零梛を怒らないでください』

    エリ
    『優しいんですね、悠さんって…わかりました』

    なんというか、零梛の気持ちは分からなくもない物心をつく前から両親は居なかったから。僕もそう話によると、産んだ母親は当時、14歳のときに僕を産み、その当時の父親は行方不明で分からないらしい、当然…14歳じゃまだまだ子供だし育てることさえ出来ない。だから産んで間もない僕を公園のベンチに置いて去っていった…

    親の愛情なんて
    分からない

    零梛もきっとそうだきっと零梛はすごく愛されたくて寂しい思いをしたくないんだと心の中で思った

    『いえ、そんなことはないです』

    零梛
    『…エリさん、そろそろ時間…先行ってる…悠にぃ…やっぱりいい…またね』

    そう言って、零梛は僕の部屋から出て行った

    エリ
    『それじゃあ、私も行きますね、それでは…また』

    丁寧にお辞儀をしてエリさんも部屋から出て行った

    また一人になった


    『はぁ…独り身は大変だなぁ…ま、こういう運命だし仕方ないか』

    すると店長
    松本 菜穂実(36)から電話がきた

    ブーブーブーブー


    『はい?もしもし、店長…どうしたんすか』

    店長
    『あ、ごめんね。あのさ、今日、人数少ないから申し訳ないんだけど来てくれないかな?従業員が足りなくてさぁ』

    急なバイトの連絡だった
    まぁ、暇だし予定もないからすぐOKした
    店長
    『マジ!?チョー助かるわぁ…ありがとねんじゃ、今からでも大丈夫かな?大丈夫ならお願いね、ごめん急用出来たからまた後でね!!』

    プツッ…ツゥーツゥーツゥーツゥー
    僕は急いで
    着替えをして、バイト先へと向かった


    いつものように
    着替え室に向かってノックをする

    コンコンコンコン

    すると返事が返ってきた

    ???
    『ん…どうぞ』

    この声は、まさかと思いながらもドアを開けると
    やっぱり予想していた人物だった

    ???
    『あぁ…悠くんだぁ…お疲れ様』

    この店のマネージャー
    佐薙 瑶子(秘密)
    性格はおっとりで
    胸デカ色っぽい容姿を持つ、美人?なのかな多分(^_^;)
    特に同性(ビアン)から好かれることが多いモテ女



    (携帯)
引用返信/返信
■21890 / ResNo.12)  終わり
□投稿者/ カラス 一般♪(42回)-(2015/03/12(Thu) 16:25:20)



    題名通り

    (携帯)
完結!
引用返信/返信

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■21791 / 親記事)  だいすきなメル友
□投稿者/ 真 一般♪(1回)-(2014/03/25(Tue) 14:31:08)

    初めての投稿に
    少しドキドキしていますが
    読んでくれたら
    嬉しいです。


    彼女と出会ったのは去年の10月ころ

    携帯を持ったばかりの私は
    まだなにもビアンのセカイがあるってこともわからないときでした。

    でも、元々から
    女の子が好きだったのでそういうサイトにいき
    初めて投稿しました
    最初はネカマとか
    冷やかしばかりだったけど…

    ある人からメールがきました…

    その人が今でも続いてる
    初めて恋をした
    女性です…

    えっちで
    優しくて
    セフレありの女性だけど
    そんなの気にしなかった…

    年齢は25、6
    フェムリバ

    でも私には欠点がありまくりで

    男の子みたいな容姿体型もおでぶですホ
    そんなやつなんか
    興味ないだろうと
    勇気振り絞って
    写真を送りました

    そしたら

    N『ありがとう。写真』

    あれ…引かない…
    私はそれに対してメール返信を送りました

    私『デブだし…可愛くないですよ…?』
    N『そんなの関係ないわ…大丈夫よ』

    その言葉に安心しました…

    メールHとかも
    頻繁にしました

    私『ねぇねぇNさんHしょうよ』

    N『いいわよ…』

    そして始める
    まず、首筋から私から攻めました

    私『ペロペロ…ペロペロ…』

    N『んっ…上手よ…あんっ』

    メールだけのH
    文字だけなのに感じていたみたいです

    私『可愛いね…Nさんって…チュッ』

    N『うふふ…ありがとう…チュッP』

    女性らしく
    色気あって

    こういう内容のメールをしばらく続けていました

    最近は、相手が仕事の忙しさでなかなかメールとか出来ないけど…
    寂しいけど
    それでも大丈夫だった

    だって好きだから
    今年のバレンタインの日に告白しました
    返信は

    N『ヤリマンで変態な私だよ?それでも大丈夫?』

    もちろん構わない
    セフレいたって
    NさんはNさんだから

    私『構わないよ…』
    N『でも…まだ恋人には難しいわね』

    え?どういうこと?頭の中でパニクってた…

    私『無理だってこと?』

    N『違うわよ…しばらく友達でいたいのダメかしら?』

    全然ダメじゃないがちゃんと私のことを恋愛対象として接しているのかな?と
    不安になってしまった
    そのことを言うと

    N『恋愛対象だし候補よP』

    嬉しかった
    とても…

    それから
    ある日しばらく経ってから
    Nさんからメールがひさしぶりにきた

    N『電話…したい』
    なんで!急に?
    焦る私…

    私『なんで?なんかあった?』
    続き…

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス5件(ResNo.1-5 表示)]
■21793 / ResNo.1)  だいすきなメル友3
□投稿者/ 真 一般♪(3回)-(2014/03/25(Tue) 15:16:16)

    間違った
    初めてだから
    飛ばしになっちゃいましたが
    読んでくださぁいねホ

    N『いやらしい おまハこ』

    私『やめてよ…恥ずかしい…』

    ヤバい…気持ちいいだんだんと濡れてくる秘部

    N『舐めてあげる
    ジュルジュルピチャんっ…ペロペロ…』
    舐める音
    吸う音
    Nさんの唾…

    受話器から聞こえるいやらしい…音

    私『あ…んっ…濡れてきた』

    N『濡れてきた?イキそう?』

    もう秘部は濡れ濡れイキそうでヤバい
    そして

    私『イク…イク…
    イっちゃった』

    N『イっちゃった?もう勝手にイっちゃったんだ』

    少しもの足りなさそうな声…

    N『あぁ…なんか…ムラムラしてきたぁ』

    いきなり声のトーンが変わり…

    私『ムラムラしてきたの?』

    N『うん…今ね?
    触ってるよ?』

    Nさんは仕事の合間にトイレにいるそうで…その
    まぁ…つまり
    パンツもスカートも下ろし触ってるということです

    N『ん…ヤバい…』
    Hな声…
    ドキドキしてしまうがここは落ち着いて
    私『Nさんのおまハこ舐めたいなぁ』

    冗談混じりに言ったが
    Nさんはそれを簡単に受け止めた…

    N『うん…して…舐めていいよ』

    マジか!
    Nさんがさっきしたように
    私も音をたて舐め始めた

    私『ペロペロ…ペロペロ…』

    N『んっ…あんっ…あんっあ…んぁ…』
    甘い声
    喘ぎまくるNさん
    わざとしてるのかなと最近は疑ったけどマジらしい
    所々、声が震えてるのがすぐ分かるから
    私『ペロペロ…ペロペロ…ペロペロ…』
    N『あぁ…んぁ…気持ちいい…あんっ
    ダメ…っ』

    私『気持ちいい?』
    N『うん…気持ちいいよ?あぁ…ダメ…イクっ!』

    私は優しく

    私『イっていいよペロペロ…ペロペロ…』

    N『あぁ…ダメ…イクっイクっイク
    イっちゃう…あぁぁ!』

    Nさんはイってしまった

    N『ハァハァ…仕事中にイっちゃった』
    ものすごく可愛い

    私『可愛い』

    N『うふふっP』

    ちょっと照れてるような声だった
    こうして1日はおわった
    またなんかあったら投稿します
    見てくれてありがとうございましたm(_ _)m

    (携帯)
引用返信/返信
■21797 / ResNo.2)  Re[2]: だいすきなメル友3
□投稿者/ 美由紀 一般♪(1回)-(2014/05/13(Tue) 20:50:49)
    ドキドキしました。
    続きを、楽しみ視しています^^
引用返信/返信
■21860 / ResNo.3)  再び(だいすきなメル友』
□投稿者/ 真 一般♪(4回)-(2014/12/11(Thu) 14:50:57)

    あのあといろいろあってサヨナラしてしまった
    わすれたくても
    わすれられない

    だからメールした
    返事はすぐきた

    恋人が今居るみたいで
    ちょっとガッカリしたけど
    それでも大丈夫

    また連絡出来ただけで嬉しかったから

    (携帯)
引用返信/返信
■21861 / ResNo.4)  だいすきなメル友4
□投稿者/ 真 一般♪(5回)-(2014/12/14(Sun) 21:45:09)


    彼女の声をよく
    思い出します

    可愛くて
    セクシーな声…

    恋愛対象だって
    バレンタインの日に言ってくれたこと
    嬉しかった

    でも、いまは絶対に違うと思う

    恋愛対象でもない
    電話エッチなんて
    普通の電話さえ出来ないんじゃないかって思うようになりました

    すごくつらい…

    Nさんはうちのことを今はどう思ってるのかな

    ただのメル友…
    そうだよねきっと

    あきらめなくちゃ
    いけない恋

    胸が締め付けられる気分…

    また、イメプしたいまた、電話エッチしたい
    なんて言えない
    言えるはずもない

    本当に知り合って
    良かったのかな?

    (携帯)
引用返信/返信
■21879 / ResNo.5)  先生…
□投稿者/ 真 一般♪(6回)-(2015/02/09(Mon) 01:10:52)

    今日は、僕が好きだった先生のお話をします。僕が中学生のとき音楽の先生と知り合いました。すごく可愛くてSMAPが大好きな普通の女性…僕はそんな先生に恋をしました。でも…叶わないって分かってたから三年間告白しないで卒業しました。卒業後はメールと通話で何気ない話やバイトの話までいろいろやっているうちに…先生に会いたくなって誘いましたもちろんOKしてくれて、去年の12月中旬頃に…先生とデート(照)しました
    待ち合わせのところに立ち、携帯をいじっていたら見覚えのない車が止まり
    先生と気付かず
    携帯をいじってて
    そしたら、『○○』と名前を呼ばれて見ると…先生だった
    新しい車に買い換えたみたい…さっそく車に乗りドライブデート開始。今までのことや将来のことを話してワイワイ盛り上がった…途中にコンビニ寄って…おごってくれた。帰りに家まで送ってくれて『今日のファッションかっこいいね…似合ってるよ』と言われちゃいました。嬉しかった…そして、『また会おうね』と言ってくれました。今は先生のことはなんとも思ってないけど…ドキドキしたなぁ…ちなみに学校のときに見せてくれなかったスタイルで僕とデートしてくれました、普段は髪の毛を縛ってたんですがそのときだけは、メガネをかけてて髪の毛は縛ってなかったなんかめっちゃ可愛かった
    エロい話ではありませんが幸せな話をさせていただきました長文 失礼しました

    (携帯)
引用返信/返信

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■21869 / 親記事)  アイヒト
□投稿者/ 燃草 一般♪(1回)-(2015/01/18(Sun) 00:36:59)
    適当です。

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス2件(ResNo.1-2 表示)]
■21870 / ResNo.1)  音叉
□投稿者/ 燃草 一般♪(2回)-(2015/01/18(Sun) 00:51:04)


    ーーーその声出さないでーーー



    そう言うと消え入るように箏子は布団に顔をうずめた。

    きいろは僅かに暗澹の表情を浮かべる。

    何故そんなことを言われなければならないのか

    こんなに辛く苦しいのに


    その時箏子が身を縮ませた。


    あぁ、この子は私の声に反応しているのだ


    酷く辛い詰まる喉から出した声は

    いつも耳許で囁いていた箏子のタガを外す声に似ていた。


    そうじゃないのに


    暗くなる気持ちを打ち消したのは

    まだきいろを求めている身体だと思ったからだ。


    そう聞こえるなら

    そうするよ


    二人はぐちゃぐちゃな気持ちのまま

    ちくはぐな気遣いのまま

    とうに別れを済ませているのに

    身体が1番最初に正直になっていた。




    (携帯)
引用返信/返信
■21871 / ResNo.2)  蕩揺
□投稿者/ 燃草 一般♪(3回)-(2015/01/19(Mon) 02:08:21)

    本当は私の中で歌など流れていない。
    静寂というものもないし、無音でもない。
    音を知らなければその意味さえわからないように、
    目が見えなければどんよりとした曇り空も知らない。

    ただ肌に触る空気があり、それが好ましいものでも
    嫌悪までいかないものでもないのがわかるだけだ。



    きいろは年の離れた姉と家族の食事を作るために
    台所に立つ。
    毎回2人で歌謡曲やクラシック、アニメソングを口ずさむ。
    時折、姉貴の部屋で映画を観たり、甥の宿題の監督をする。
    その後、離れにある子猫が待つ物置を改装した部屋へと戻る。



    今日も姉の部屋に立ち寄った。
    アメリカの救命救急ドラマを4話観た後、冗談を言いながら部屋を出た。

    玄関に立ち明かりをつける。
    靴の位置を確認して電気を消し、重いドアを開けた。

    明るいのは騒がしい。
    真っ暗に近いこの階段は、冬の空気があまり入らず少し暖かい。
    壁に手をつきながら、一段一段確かめながら降りる。


    明るすぎる光はうるさくて暗すぎるのは重たい。
    本当は歌なんか流れていない。無理矢理絞り出している。
    努めて不器用な家族に、努めて不器用ながらも空気を柔らかくするために
    口ずさんだり鼻歌を歌っているのだ。
    生きる気も無い。
    死にたい訳じゃなく、ただ生きる理由が見つからない。
    可愛く憎たらしい甥も生きたいと思う理由にはならない。
    数時間空けただけで、ガラガラ声で鳴く可愛い子猫も生きたいと思う理由にはならない。
    美味しい食べ物も、素晴らしい音楽も、心掴まれる芸術も、一日一冊と決めた小説も
    タバコの煙が作る輪に触れるように、薄く消えていく。


    きいろは人生で幾度か自殺しようと試みた。
    最初は10歳、最後に試みたのは、箏子と別れた後だ。
    幸せがまだ色濃い内に終わりにしようと何度も試みた。
    風邪薬や鎮痛剤を買い、家にある分も足し、ウイスキーをストレートで流し込み
    心が幸せの体温を覚えているうちにと急ぐように首に縄を通した。

    結果、全て失敗に終わった。
    ハイネックを着て仕事をこなし、掠れ声をマスクで覆い、むくみ黒ずんだ顔を笑顔で消した。

    あれから数ヶ月、きいろは自分がどの淵に居るのかわからなかった。
    今、箏子ですら生きたい理由にはならない。
    ただただ、やることをこなし、冬の夕暮れを眺めてため息をつく。

    生きたい理由がないのは、どうしたらいいのか皆目見当がつかなかった。

    ただ、10歳の時より幸せだと感じる。
    愛し愛され過ごした日々は、あの悲痛な諦めよりもずっとあたたかい。
    思い出せば微笑むこともできるし、愛しくなり嬉しさがこみ上げたりする。

    子猫が鳴く。
    しっぽを真っ直ぐにして、あごをくすぐる。
    この大層可愛くない声で鳴く子猫は、冬の始めに車庫に捨てられていた。
    はち切れんばかりにゴロゴロと喉を鳴らすようになるまでに、幾分時間がかかった。
    両手に抱き上げ頭と足が出ていた子猫は、今や手が四本あっても足りない程成長した。

    寒いのに本を読む私の胸に寝転がり、キスをしたり、ザラザラした舌で指を舐め顔を舐め甘噛みをする。

    きいろはこんなに愛情を示す小さな生き物も、生きたい理由にならないのかと暗澹の表情を浮かべる。

    子猫が甘えた声で鳴いた

    小さな頭を優しく撫でる
引用返信/返信

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■21862 / 親記事)  ねえ、先生。
□投稿者/ うぃあ 一般♪(1回)-(2015/01/02(Fri) 22:29:02)
    2015/01/02(Fri) 22:35:52 編集(投稿者)








    「それ以上はダメ」


    目の前の愛しい人は、
    瞳を閉じて首を左右に振った。




    私はキスこそ止めなかったが、
    彼女の胸元に伸ばした右手を名残惜しく解く。



    「ルールは守って。
    あなたが卒業するまで」

    「キス以上はしない、でしょ。
    分かってる。分かってるけど……」


    私は手元にあったブランケットを頭まで被った。





    「もー、なんで先生は我慢できるの?」

    ブランケットの隙間から彼女を見つめる。





    「大人のよ・ゆ・う♪」


    先生は悪戯に微笑んだ。







    私が高校を卒業するまで、あと1年。

    私はこのルールに蝕まれていたものの、
    幸せに満ちていた。









    後に別れが来るとも知らずに。


引用返信/返信

▽[全レス3件(ResNo.1-3 表示)]
■21863 / ResNo.1)  Re[1]: ねえ、先生。
□投稿者/ うぃあ 一般♪(2回)-(2015/01/02(Fri) 23:56:38)
    2015/01/03(Sat) 00:04:54 編集(投稿者)

    第1話




    桜の開花。
    ウグイスの鳴き声。
    暖かい陽光。


    春の訪れを肌で感じる3月下旬。





    私、神崎めぐみは心を躍らせていた。

    恋人との待ち合わせ。
    駅近くのオシャレなカフェ。

    浮き足立って、
    30分も早めに来たのは秘密。




    「先生、まだかなー」

    口元が緩む。
    今日は彼女との久々のデート。




    「めぐみ、おまたせ」

    黒髪ロングに白い肌。

    ベージュのトレンチコートを身にまとい、
    彼女は颯爽と現れた。





    彼女の名前は桜木唯子。


    私の家庭教師、だった。




    ーーというのも、
    彼女は念願叶って教職の採用が決まり、
    4月から私と同じ高校で働くこととなったのだ。





    「先生と最近会えなかったから、
    今日が待ち遠しかったの」

    喜ぶ私をよそに、
    先生は無言で席に腰を落とす。



    「もうすぐ先生と学校で会えるなんて、
    考えただけでもドキドキするね」


    「そうね…」


    「あ、ちゃんとバレないようにするから!」


    「うん…」


    「これから受験勉強も始まるけど、
    たくさん先生とイチャイチャしたいな」


    「……」

    彼女は目線を静かに下に落とす。


    沈黙が続く。





    私はこの時、
    彼女の異変にようやく気付いたのだ。

    「…どうしたの、具合でも悪い?」














    「めぐみ、話したいことがあるの」

    彼女は息を飲み、視線を私に戻した。





    馬鹿でも分かる。

    この雰囲気。









    フ ラ レ ル ン ダ。




    頭の片隅で警報が鳴った。









引用返信/返信
■21864 / ResNo.2)  Re[2]: ねえ、先生。
□投稿者/ うぃあ 一般♪(3回)-(2015/01/03(Sat) 21:05:25)
    2015/01/03(Sat) 21:09:55 編集(投稿者)



    第2話




    「ごめん、めぐみ。
    色々考えたんだけど、私達……」

    先生の声は落ち着いていた。




    「やめて!言わないで」

    目頭が熱くなる。
    こんな展開になるなんて、思ってもみなかった。






    「状況が変わったのよ、
    めぐみだって分かるでしょ?

    教師と生徒とのスキャンダルなんて、
    そんなリスク……私には負えない」



    諭すように、先生は言葉を続ける。



    「めぐみも…大人になったら分かるわ。
    何かを得るためには、
    何かを切り捨てなければならないこともあるの」



    私の頬に、涙の筋が走る。


    「せ、先生は……
    私より世間体が大事ってこと?」






    「そうね、これが私の答えよ。






    別れましょう」




    ただ呆然と、
    泣きつくすことしか出来ない私。


    カフェ内の客が、
    私達の席に視線を散らしてくるのが分かる。


    「めぐみ、泣かないで。

    とりあえず、場所を変えましょ。
    最後の思い出をあなたにあげるわ」


    先生はそう言うと、
    ハンドバックのポケットから何かを取り出した。


    「これって…」

    血走った目で視線を移す。
    そこには、赤い1枚のカード。





    「近くのホテルをとっておいたわ。










    この意味、分かるわよね?」





引用返信/返信
■21865 / ResNo.3)  Re[3]: ねえ、先生。
□投稿者/ 理恵 一般♪(4回)-(2015/01/06(Tue) 11:27:17)
    こんにちは。

    この続きが気になります。
    良かったら続けてくださいね。
引用返信/返信

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■21809 / 親記事)  天使の声
□投稿者/ K. 一般♪(1回)-(2014/08/21(Thu) 04:51:05)




    みんみんとうるさく、それでも一生懸命に鳴きわめく蝉の声を背に、担任から半ば押し付けられる形で渡されたプリントをホッチキスでまとめていく。
    プリントとは来月に行われる林間学校についてのしおりで、この学校は多分一学年の人数が多い方だから、きっとこれだけの量を印刷するだけで一苦労なのだろう。
    ひとりきりの教室で、わずかな紙の摩擦の音と、ぱちん、ぱちん、という、プリントを針が貫通しまとめる音だけが、やたらと大きく聞こえる。
    本当は部活動が行われる教室以外の教室は、放課後になると特別な事情がない限り、エアコンのスイッチが切られることになっている。
    しかしながら担任も罪悪感やら申し訳なさやらがあるのか、エアコンのスイッチを切ることはせず、そのままにして教室を出て行った。
    お陰でこうして涼しい教室で、孤独で地味な作業を淡々と黙々とやれているのだが、エアコンごときでこのやるせなさは消えるわけがなかった。
    窓際の後ろから3番目の自分の席からは、左側に広がる広い校庭全体がよく見え、放課後の今は陸上部が部活動を行っていた。
    汗だくで、しかし楽しそうに一生懸命練習に取り組む彼女たちを羨ましいと思わないわけではなかったが、生憎運動は得意な方ではない。
    とりあえず今は陸上部の彼女たちよりも、担任から頼まれたこの林間学校のプリントを全てまとめてしまうのが先決である。




    (アヴェ・マリア・・・・・・と、何かのクラシック、)




    この学校にはいくつかの部活動が設けられているが、その中でも音楽部と合唱部は毎年コンクールで優れた成績を残している部活動のひとつだ。
    流石に合唱と吹奏楽を同じ教室で一斉にするわけにはいかないため、2つある音楽室をそれぞれ使って部活動を行なっている。
    自分たちの林間学校同様、来月に大きなホールかどこかで行われるコンクールでいい成績を残すべく、今頃は熱心に練習に打ち込んでいることだろう。
    綺麗な歌声と演奏が微かに聞こえてくる中、やはりひとりで黙々と林間学校のプリントを手にとっては手の中でそろえ、ホッチキスでとめていく。










    「ありがとう間宮さん、本当に助かったわ」



    大量の林間学校のプリントをまとめ終わったのは辺りが薄暗くなり始める頃で、職員室にいる担任のもとに届けると、担任はパソコンに向かっていた。
    エアコンのスイッチは自分が帰ってから責任を持って担任が切っておくという話だったため、職員室には自分のかばんも一緒に持ってきていた。
    にこにこしている担任に一礼をし、職員室のドアをくぐると、ドアのすぐ横に置いておいた自分のかばんをじっと見つめるひとりの生徒がいた。
    相手も自分を見つめるこちらの存在に気がついたようで、かがんでいた腰を真っ直ぐに伸ばし、しっかりとした真っ直ぐな目でこちらを見つめ返す。



    「このかばん、間宮さんのだった?」



    彼女は、同じ学年、そして同じクラスに所属する生徒のひとり、天城八代(あまぎやしろ)だった。
    自分が大勢よりは少人数を好み、少人数よりは単独を好み、無口で表情を顔に出さないタイプの生真面目な人間であるのに対し、彼女は正反対の人間だ。
    いつもクラスメイトたちの中心にいる、明るくて表情がころころ変わる人間で、何かあるたびに彼女が中心になって物事を進めていることが多い。
    そんな彼女と自分が普段から積極的に関わるわけがなく、おそらくまともに会話を交わしたのは今日が初めてではなかろうか、というぐらいである。



    「・・・・・・ええ、私のかばんだけど。それがどうかした?」


    「別にどうもしないよ、ただ、かばんだけぽつんとあったから気になっただけ」



    彼女はにこりと人当たりのいい笑顔を浮かべ、後頭部の高い位置でゴムによってひとつにまとめられた髪の束と、両耳の横の髪の束とを揺らした。
    自分の鎖骨辺りまで伸ばした真っ黒で結んだりしていない髪と比べ、彼女の髪は色素が薄いのか茶色っぽく、それが光に当たると余計茶色っぽく見える。
    ちょうど近くの窓から外の光がいい具合に差し込んできており、彼女のポニーテールは、同じ色のはずなのにいつもよりも少し明るい茶色のように見えた。



    「そう。じゃあ私はもう帰るから。さようなら」


    「待って、間宮さん、よかったら一緒に帰らない?私、間宮さんとこうしてお話してみたかったの」



    彼女の目はどうも苦手だ、いつもこちらを真っ直ぐに見据え、濁りも何もない、澄んだ綺麗な目をしているから。
    断ろうかとも思ったが、特に用事も理由も思いつかず、それに自分たちが暮らしているこの学校専属の寮はすぐ近くであるため、一応頷く。
    この学校は中等部と高等部、そして付属の大学があるが、いずれも女子校で寮があり、ほとんどの生徒はその寮で暮らしている。
    確か彼女も寮で暮らしている一般的な生徒のひとりだったと思うが、寮の中でまで彼女に付き合ってやる気はさらさらない。
    しかしそんな自分の気持ちとは反対に、紺色の襟と深い緑のスカーフで首元を飾った白いセーラー服姿の彼女は、嬉しそうな笑顔を浮かべた。










    「ねえ、間宮さんは何か部活に入ってないの?」



    昇降口で靴を履き替え、寮への道をひとりの時よりもやや速度を落として歩いている途中、隣に並んでいる彼女がそう尋ねてきた。



    「ええ、特に何も。自慢できるような特技も何もないもの」


    「そうなんだ、何かもったいないな。入る気は一切ないの?」


    「その気になれば入るとは思うけど、今はその気になっていないだけよ」



    終礼が終わった後、クラスメイトと話すことも何もなくすぐに教室を出て行く自分の姿を見ていれば、部活動に所属していないことは明白だ。
    故に先輩、後輩との繋がりも皆無で、一応委員会は図書委員会に所属しているが、仕事上の付き合いであり、事務的な会話しか交わしたことがない。
    彼女は何か委員会や部活動に所属している人間だったかどうか、記憶を辿って考えているうちに、彼女が自分から申し出てきた。



    「私は音楽部員なんだけど・・・・・・間宮さん、音楽部なんてどうかしら」


    「・・・・・・音楽部?合唱の?」


    「そう、合唱。といっても部員のほとんど全員が未経験者だし、部の雰囲気も悪くないと思うわ」



    先ほど教室で聞こえていた綺麗な合唱に自分も加わって歌っているのを想像するが、あまりいいイメージは思い浮かばなかった。



    「なぜ私なんかを音楽部に誘うの?」


    「この間の音楽の授業のテスト、ひとりひとり歌を歌ったじゃない?間宮さんの歌、綺麗で上手だったから、もったいないなって思ったの」



    1、2週間ほど前の音楽の授業の時に歌のテストがあり、ひとりずつ教科書に載っている曲の中から1曲選び、みんなの前で披露したのだ。
    その時の他のクラスメイトの歌はあまり覚えていなかったが、彼女は合唱をやっているだけあって上手かったのはうっすらと記憶の片隅にあった。



    「ねぇ、今度、音楽室においでよ」




引用返信/返信

▽[全レス2件(ResNo.1-2 表示)]
■21810 / ResNo.1)  そのに
□投稿者/ K. 一般♪(2回)-(2014/08/21(Thu) 05:27:28)




    「初めまして、あなたが間宮凛さん?」



    彼女を目にした途端、私は彼女に思考も感情も全てを奪われた。










    結局、林間学校のプリントの時と同様に、次の日の放課後、天城さんに半ば無理矢理音楽室へと連れてこられた。
    音楽室に入るなり、天城さんが自分のことを見学者だと紹介したお陰かどうかは分からないが、周りの部員からの好奇の目が痛い。
    そんな中、大勢いる部員の中から、ひとりの生徒が自分とその隣の天城さんの元へとゆっくりと歩んできて、自然と部員は道をあけた。
    音楽部の集団の中から現れたのは、微笑みを浮かべた、腰近くまでのふわりとした長い髪をなびかせた美しい生徒だった。



    「初めまして、あなたが間宮凛さん?私は音楽部の部長、高等部3年の月見翔子(つきみしょうこ)です。よろしくね。今日はゆっくりしていって」



    白いカチューシャで頭をかざった部長、月見先輩は可愛らしいよく通る声でそう挨拶した後、部員に準備に取り掛かるよう指示を飛ばした。
    正式な音楽部の部員のひとりである天城さんも楽譜や譜面台なんかの準備へと行ってしまい、入口の前にひとり取り残された。
    とりあえず近くにあった椅子を持ってきて、邪魔にならないよう、入り口付近の教室の隅の方で座って部活動の様子を眺めることにした。



    (月見、先輩)



    準備を終えた音楽部の部員たちは発声練習を済ませた後、それぞれが楽譜を持って、部員であろうピアノ演奏者の演奏に合わせて練習を開始した。
    月見翔子だと名乗った自分よりも2学年上の部長はソプラノパートを担当しているらしく、時々彼女のソロパートがあったりなんかもした。
    部長を務めているだけあって彼女の歌声は透き通っていて美しく、またよく響く歌声であり、合唱に興味がない自分でも魅了されるような声だ。
    それは他の部員にとっても同じらしく、彼女は常に憧れの熱を持った目で見つめられており、他の部員たちに慕われているのがよく分かった。
    天城さんはアルトパートの担当のようだったが、やはり部長である月見先輩のことを尊敬しているらしく、表情がとても柔らかい。



    「どう?、音楽部は」



    ぼうっと練習風景を見ている最中、突然背後から声をかけられ、大げさなぐらい肩が跳ね上がってしまい、勢いよく身体を半回転させた。
    後ろには満面の笑みを浮かべた背の高い、ショートヘアの生徒が立っており、その格好はセーラー服ではなく、学校指定のジャージ姿だった。
    その隣には逆に背が低く、天城さんのように色素が薄い髪を下の方で緩く三つ編みにした病弱そうな印象を受ける、優しく微笑んだ生徒が立っていた。



    「林先輩に木下先輩、こんにちは」


    「こんにちは、彼女は見学者かな?」



    ショートヘアの生徒は林響子(はやしきょうこ)、三つ編みの生徒は木下絵美里(きのしたえみり)と名乗り、共に高等部3年だった。
    彼女たちは今日、自分たちのクラスで用事があったために遅れてきたらしく、荷物を置いてすぐに合唱の練習に加わった。
    林先輩はメゾパート、木下先輩は指揮者兼伴奏者を担当しているらしく、2人とも月見先輩同様に上手く、また後輩に慕われているようだ。
    合唱のことはよく分からないし知識としても知らないが、音楽部の部員たちは本当に楽しそうに歌うのは見ていてすごく伝わってきた。










    「・・・・・・はい、じゃあ顧問の先生に私から渡しておくわね」



    担任は学年、クラス、出席番号、氏名が書かれた入部届をしっかりとチェックした後、その入部届を自分の机の引き出しの中にしまった。
    本当は自分で顧問の教師に渡してもよかったのだが、運悪くその顧問の教師が昨日から出張に出かけているというので、担任に任せることにした。



    「それにしても突然ね、どうして7月というタイミングで音楽部に?」



    担任であり英語担当の教師でもある松田先生は、次の授業の準備だろうか、クリアファイルを引っ張り出しながら尋ねてきた。
    あの後結局私は音楽部に入部することを決めたのだが、それはまだ先輩方にも、天城さんにでさえ伝えていない。
    なぜ今まで全く興味を持たなかった音楽部なんかに入部しようとしているのかは、自分でもよく分からない。



    「・・・・・・何となく、です」



    そう、と自分の担当するクラスの生徒のひとりに控えめに微笑んで見せた松田先生は、どこか嬉しそうだった。




引用返信/返信
■21859 / ResNo.2)  Re[2]: そのに
□投稿者/ 理恵 一般♪(2回)-(2014/11/18(Tue) 14:22:25)
    こんにちは。

    続きが読みたいな。
    書いてもらえませんか。
引用返信/返信

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