ビアンエッセイ♪

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貴女の官能的なビアンエッセイやノベル
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■20927 / 親記事)  夜の音が聴こえる。
□投稿者/ 淡紫 一般♪(1回)-(2008/06/18(Wed) 01:01:10)
    2008/06/18(Wed) 01:02:02 編集(投稿者)

    夜の音が、湿り気を帯びた優しい音色が聴こえてくる。
    目の見えない私にも分かる、目が見えない私だから分かる。
    人にはそれぞれ、その人にしか奏でる事のできない音色がある事を、私は知っている。彼女の音は、色で言うと濃い青。六月の雨を降らす夜の青。しとしと、しとしとと、春と離れ離れになった悲しみを夏に伝えて尽きる事のない涙を流す。
    その涙の一粒一粒を愛おしむ様に眺めていたあなただから。
    春でも夏でも秋でも冬でもない、この季節を彼女はこよなく愛した。そして私も、彼女を愛する様にその季節を慈しんだ。昔も、今もである。

    何故なら彼女は、この季節にしか生きられないのだから。


    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス2件(ResNo.1-2 表示)]
■20928 / ResNo.1)  夜の音が聴こえる。2
□投稿者/ 淡紫 一般♪(1回)-(2008/06/18(Wed) 01:33:23)
    毎晩ひと気も失せる時間になると、家を抜け出し町外れの川縁へ行く事がここ最近の日課になりつつある。
    毎年毎年、この季節になると必ずこの場所へと足を運ぶ。いつもは絶対に手放す事のない白い杖を置き去りにして、不思議と恐怖心は消え失せ、全てが見えている様に私の二本の脚は自然とそこにたどり着く事ができるのだ。
    町外れのその場所はちょうど山のふもとに位置していて、川の向こう側は木々が川面に覆いかぶさる様に生い茂り、真っ黒な闇に溶け込んでいる事だろう。
    ザラザラとした砂にしゃがみ込んで耳を澄ませる。ああ、空気が湿っている、木々の息遣いが、花々の産声が、水の囁く声音が、風が、私を抱く。自然が、命を、讃えている。暫く息を潜めて感じ入ると、大きな見えない何か、言うなれば生命そのものの様なものが自分の中に入り込む感触があった。その時だった。ふと鼻を掠める匂いにゆっくりと目を見開くと、私の見える筈のない瞳に映る人影があった。


    「蛍」


    蛍、私の恋人。彼女は眩い光を滲ませて微笑んだ。

    (携帯)
引用返信/返信
■20929 / ResNo.2)  夜の音が聴こえる。
□投稿者/ 淡紫 一般♪(2回)-(2008/06/18(Wed) 02:07:47)
    川の中に佇む彼女は囁いた。

    こっちに来て


    爪先を水に漬けると私ではなく水の方が震えた。初めて他人に触れられた時の様に小さく震え、やがて私を受け入れた。

    彼女は美しかった。青白い光を放つ肢体はしっとりとした気配を漂わせ、一歩、一歩と近付くにつれ輪郭をはっきりとさせた。気付くと止んでいた筈の雨がまた降り出していた。お願いだから消えないで、蛍、蛍、ほたる。
    あと少し、一瞬川面に視線を落とし再び歩を進めようとしたその瞬間、彼女は私の目の前に居た。


    「会いたかった」


    そう言うとゆっくり私の首に腕を回し、彼女の頬が私の頬に触れた。青白い光が二人を包み込み水の中で私達はしっかりと抱き合った。やがて音が聞こえてきた。
    夜の、音だ。

    今年も蛍がやって来たのだ。一夜限りの蛍の命が、私の元にやってきた。
    夜の音と共にやってきた。

    気が付くと川面が柔らかな光に包まれ、こまやかな粒子となって浮き立っていた。まるで季節外れの雪が私達の元に集まって来たかの様だった。

    (携帯)
引用返信/返信

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■20925 / 親記事)  ブラックコーヒー 1
□投稿者/ はじめ 一般♪(1回)-(2008/06/14(Sat) 23:58:58)
    2008/06/14(Sat) 23:59:59 編集(投稿者)

    【ぉはよぉ〜】




    隣に座ってる先輩の一言から毎日が始まります♪

    私は、松永ゅか
    今年で20になるょ。
    まだまだ新人気分が抜けない2年目だょ〜




    私には今2年ぐらぃに付き合ってる彼氏がぃます。
    けど・・・・

    最近気になる人ができたんだ〜





    誰かと言うと

    隣に座ってるこの人だ


    吉田 奈々
    3つ上で新入社員の時からずっと教えてくれてる人


    名前に似合わず悪がきっぽぃ人なんだ。

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス1件(ResNo.1-1 表示)]
■20926 / ResNo.1)  ブラックコーヒー 2
□投稿者/ はじめ 一般♪(2回)-(2008/06/15(Sun) 00:15:44)

    ぉはよ〜

    ひどぃ低いテンションで出勤をする吉田さん

    で毎日ブラックコーヒーを飲みながらパソコンを立ち上げる


    毎日の流れ



    これを毎日見るのがけっこぅ〜楽しんだな★



    すると吉田さんが
    【メッチャ可愛い松永??】
    って聞いてきた


    私は何も考えずに
    ハイ!!!
    って返事をした

    すると
    【ぁんた自分で可愛いって思ってるん???それゃったらけっこー痛いで】


    私は心の中で
    ハイ!!!
    出ました〜
    意味不明発言

    って思いながら


    吉田さんが聞いてきたんでしょ???
    って冷静に発言

    すると
    【ほんまゃなぁ〜】
    って呑気に・・・


    この関西弁がすごく好きになってしまったんだ!!!

    (携帯)
引用返信/返信

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■20614 / 親記事)  犬に願えば
□投稿者/ つちふまず 一般♪(1回)-(2008/02/25(Mon) 09:09:32)
    軽くギャグです(^0^)



    (放置小説はさておき…すみまそん)



    よろしく♪




    つちふまず





    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス78件(ResNo.74-78 表示)]
■20726 / ResNo.74)  アイズさん
□投稿者/ つちふまず ちょと常連(66回)-(2008/03/10(Mon) 08:25:10)
    おはようございます☆
    久しぶりですね(笑)
    画像付きだからドキドキしましたよ(^0^)♪

    ナツさんのイメージですか!なるほど…。

    この方素敵ですよね☆
    私もいつだったかエビフィレオを頬張りながら…、

    「む!」と目に留まった記憶があります。

    私のナツさんのイメージはですね?
    実は朝に必ずと言っていいほど立ち寄る、

    『DEAN & DELUCA』というデリのお店にいます☆

    いつもその人にラテを注文するんですが、
    あまりに美形過ぎて顔をまともに見た事がありません(笑)

    カウンターの高さがちと悔しい所です↓

    スタバやタリーズも敵わない位…、
    1日の初めに元気を頂けるスペシャルラテな訳ですが。

    でも今日は、たまには朝マックにしましょうかと思っております(^0^)

    I'm lovin'it !
    1日頑張りましょう。





    (携帯)
引用返信/返信
■20783 / ResNo.75)  私もファンです。
□投稿者/ みい 一般♪(1回)-(2008/04/09(Wed) 09:51:08)
    久しぶりにこちらを覗いたら
    つちふまず様の作品を目にしてニンマリ

    本当に毎回楽しみにしていて過去の作品幾つか
    テキストにして保存してあります(笑)
    学校の先生の、タイトルがどうしても思い出せず…
    お気に入りだったのに何処か消えちゃって(涙)
    また書いていただける日がくるの楽しみに気長に期待してます〜
引用返信/返信
■20796 / ResNo.76)  犬に願えば 49
□投稿者/ つちふまず 一般♪(1回)-(2008/04/16(Wed) 21:10:10)
    ヴィンセントの影響を受けない人間─


    そんな人がいるんだろうかと、ふと疑問に思ったけれど。


    ラフィからその人の存在を知らされた時、




    「あ!あの人…ですか。はいはい。」




    妙に納得してしまった。




    私も“出会った事のある”人物だったのだ。




    「お前さんも感じたニャ?変わった空気の持ち主ニャったろう。」




    ラフィも上から見ていたのか。




    「ええ。何て言うか…人間離れ?してました。」




    「とりあえず、その人物と接触するニャ。いずれヴィンセントと対象者も現れるニャろて。」




    「飼われるんですか?」




    「一時的にニャがな。そのための子犬ニャろて。」




    よいしょ、とラフィは腰を上げて。




    座っていた私の人間の頭を撫でた。




    「シラトリさんに怒られそうだけどなぁ…」




    キーッ羨ましいですわ!とかなんとか…。







    「シズカはお前さんに惚れてるのかもニャ。」






    え。




    「はい?」




    …………今。




    なんと?






    「抵抗してなかったニャろ。お前さんに噛みつかれて。」






    ……………。







    「それが好きに繋がるとは到底思えませんが…」





    「送り手には人間の姿としてしか見えんニャよ。下界にいる時はニャ。」




    「そうなんですか?」





    それは知らなかった…。






    「私にはシズカがお前さんを抱きしめてるようにしか見えんかったニャよ。」




    恐らくヴィンセントにもニャ、と。




    ラフィは言った。






    「………良く思われてるなら、こんな事しないでしょうよ。」





    「確かにそうニャ。ふぉっふぉっふぉ!」






    シズカの本心は良く分からないけれど。





    あの時─






    私が首元に噛み付いた口を離そうとした時。






    小さな声で、
    確かにシズカは言った。









    ─あなたも同じね









    一体何が、
    同じだと言うのだろう。



    んー…。










    「久しぶりニャ♪」



    え。



    「はい?」



    どこかに向かって呟くラフィ。




    「挨拶ニャ♪」



    「…誰に?」



    見渡せど、
    誰もいる訳もなく…。










    「下界ニャ♪」






    ラフィは笑った。




    (携帯)
引用返信/返信
■20797 / ResNo.77)  みいさん
□投稿者/ つちふまず 一般♪(2回)-(2008/04/16(Wed) 21:22:53)
    どもども(^0^)
    返事遅くなってすんまそん。
    ニンマリ。
    ニンマリ…。
    ぐふふ(懐)

    やれ人事の季節だの新しい仕事だの、
    簡単に言えば忙しい。
    言い訳ですハイ。
    更新滞ってましたね。
    亀さんペースですが暇な時に書きます♪
    応援して下さいね☆

    あ、そうそう。
    nasty girls…。
    だー恥ずかしい。
    画面メモもプリントアウトも厳禁ですよ…。
    (著権は無いけど)

    最近携帯小説の作者が良くメディアに出てますね。(新聞で読んだ)
    私も1000ページ以上書いたんだからとっときゃ良かったかなぁとふと思ったり。

    けど録音した自分の声を聴くみたいに恥ずかしいから絶対無理だと思ってみたりと。
    ダハハ。


    『イカれてる彼女達』


    が。
    つちふまず的和訳です。ニシシ。




    (携帯)
引用返信/返信
■20915 / ResNo.78)  NO TITLE
□投稿者/ 美紀 一般♪(1回)-(2008/06/08(Sun) 23:36:22)
    続き、楽しみにしています(≧ω≦)

    (携帯)
引用返信/返信

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■20837 / 親記事)  糸の静寂
□投稿者/ 上月 一般♪(1回)-(2008/05/23(Fri) 21:30:16)
    −ねぇ



    傷つけて




    あたしをもっと




    傷つけて




    血が見たい訳じゃないの



    あたしの身体に


    あなたのしるしをつけたいの



    一瞬でいい




    一生残る傷をつけて




    触れる度に



    うずくような







    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス4件(ResNo.1-4 表示)]
■20838 / ResNo.1)  
□投稿者/ 上月 一般♪(2回)-(2008/05/23(Fri) 21:52:24)
    「ねぇ、ピアス開けてくれないかな。」


    一月上旬

    まだ薄暗い朝

    熱が去らぬ内に依子が言った。


    「いいよ。でも急にどうしたの?」


    鬱陶しくなったボブヘアをかきあげながら実里が聞いた。


    「なんとなく。耳が寂しい。」


    依子の髪は細く柔らかい。

    実里は撫でるように耳にかかった髪をすきあげた。


    「そのままでもいいのに。」


    親指でそっと耳のふちをなぞった。


    「こわい?」


    依子は実里を見つめた。


    「こわくはないけど…。しばらく噛めなくなるのは少し嫌かな。」


    「開けたら、出来ないね。」


    依子は血に触れられるのをひどく嫌がる。


    「開ける時、少し血が出るよ?」

    実里は依子の耳たぶをなぞった。


    「手袋して。終わったら手を洗って。お願い。」


    依子の目は切なそうに実里を包んだ。


    −あぁ、またこの目だ


    実里は苦しくなった。

    依子がこの瞳になると

    いつも胸が苦しくなる。

    依子の心の傷が見えた時

    実里の心を僅かに傷つける。




    「わかった。大丈夫だよ。ちゃんとそうする。」


    なだめるように優しく言う


    「良かった。ありがとう。」


    ほっとしたと依子の瞳が緩む。


    実里は何かに耐えれず

    依子を抱き締めた。



    −ねぇ

    あたしは

    ずっと触れられないの?

    あなたの血液と

    あなたの傷に−





    (携帯)
引用返信/返信
■20839 / ResNo.2)  浸透
□投稿者/ 上月 一般♪(3回)-(2008/05/23(Fri) 22:23:25)
    依子は出逢った時からすでに

    実里が血液に触れることを拒んだ。

    以前依子が持っていたグラスが倒れ

    割れた拍子に破片が依子の手の甲を傷つけた。

    「いいっ!!触らないで!!!」


    手当てをしようと近付けた実里の手を

    依子は払いのけた。


    −えっ?


    小さな傷からはまだ滲む程度しか血は出ていなかったが

    依子の拒否反応は強かった。



    どうして?



    実里は疑問に思った。

    些細な傷に遠慮ではなく、あからさまに拒否という形に取れる程に声を荒げて

    近付くなと背を向けて

    普通ではないその態度

    取り乱す程のことではない筈なのに。



    カバンをあさり

    依子が除菌タイプのウェットティッシュを取り出した時

    テーブルに一滴

    血が落ちた。


    「あぁっ!!!!」

    依子は余計取り乱し

    急いでウェットティッシュを出して傷に当て

    押さえながら傷ついた手で

    テーブルを拭き出した。


    何度も何度も


    一枚で拭える筈の

    たった一滴の血液を

    依子は幾度も拭き

    何枚も使った。



    「大丈夫だよ。そんなにしなくても。」


    落ち着かせようと腕に触れようとした


    「だめ。だめだよ。ちゃんと拭かないと。ちゃんと拭かないとだめなんだよ。残ってるかもしれない。まだ残ってるかもしれない。」


    依子は今にも泣きそうになりながら一心不乱に何も残っていないテーブルを拭いていた


    「ねぇ、もういいよ。残ってないよ。綺麗だよ。」



    実里の指先が腕に触れても


    「だめ。だめなんだよ。」

    依子は小さな声で言った

    手は止めようとしない



    「もう大丈夫だよ!!!!」


    実里は声を荒げて依子の腕を掴んだ


    依子の手が止まり


    静かで深い呼吸に肩が揺れた。



    「本当に?」



    依子は


    泣いていた



    「大丈夫。大丈夫だから。」



    実里は依子の背中から静かに強く抱き締めた


    それでも


    傷ついた手を握る力は弱めずに

    指のふちが白くなる程

    血が止まり小指が赤くなる程


    頑なに握っていた。




    しばらくして涙も引き

    呼吸も落ち着いた時


    依子が呟いた



    「あたしの血が付くと、汚れちゃう。」



    実里は驚いた。


    普段、依子は至って普通の女の子だ。

    落ち着いているけど明るくて

    前向きで優しい。


    そんな子が

    ここまで取り乱す程


    自分の血液を嫌悪している



    (携帯)
引用返信/返信
■20851 / ResNo.3)  ベアリー
□投稿者/ 上月 一般♪(4回)-(2008/05/25(Sun) 23:57:00)
    「絆創膏…取ってくるよ。」

    実里は依子を刺激しないように静かに言い、その場を離れようとした。


    その時の

    依子の瞳は

    恐らく一生忘れない程

    失望していた。



    一瞬

    時が止まった。



    そして実里は依子の肩を握った。



    失望は悲しみに移った。



    彼女の何がこれ程までにしているのだろう




    寝室の小さな戸棚の薬箱を取り出した。


    怒りが湧く


    何に対して?


    わからない


    何があったのか





    依子のもとに戻り、箱から絆創膏を取り出すと

    「自分でやる。」


    依子が小さな声で言った。


    差し出された手は

    震えている。


    「はい。」


    静かな時が流れた。

    「もう…一枚…。」

    「はい。」

    「やっぱりあと二枚…。」

    「はい。」


    実里は言われた通りにした。

    小さな傷に重ねられた何枚もの絆創膏。

    それを眺めて

    終わった合図のように依子が絆創膏を撫でた。


    「何か…あったの?」

    実里が聞く。

    何だか涙が出てくる。

    勝手に出てくるのが何故か悔しい。


    依子は黙っている。


    実里は泣いている。


    依子は傷ついていない方の手で実里の頬を撫でた。


    「何故泣いてるの?」

    そう言った依子の頬にも涙が伝う。


    「何があったの?」


    震える唇で

    もう一度実里が聞いた。

    その震える声は

    依子の手をかたく握らせた。



    「いつかその時がきたらちゃんと言う。今は言えない。ごめん。」


    依子は小さな声でもう一度ごめんと呟いた。




    実里は

    自分が小さく感じた。


    何にも力が及ばぬ程の

    小さな小さなものに。



    世界から落ちていくのではなく

    身が剥がれそうな勢いで

    自分が小さくなっていくような





    (携帯)
引用返信/返信
■20865 / ResNo.4)  カモフラージュ
□投稿者/ 上月 一般♪(5回)-(2008/06/04(Wed) 00:23:56)
    春先の昼下がり

    実里と依子の二人は河原に向かっていた。


    「あー…。」

    依子は目を細め空に顔を向けた。


    実里は依子の横顔を見つめた。



    今この子はゆったりした風をまとっている


    つい半月程前に目の当たりにした怯えた鋭い帯は見る影もない


    確かに依子には違いなかった

    だが依子とは違う人間だった




    「ここらへんにしようか。」

    空に向けた表情より柔らかく依子は実里に笑いかけた。


    「うん。」


    実里は依子の表情に心が柔らかくなるのを感じた。


    実里はトートバッグからシートを出した。

    それは以前二人がデートで洋雑貨店に行き

    子供が描いたような花がちりばめられたそのシートは依子が一目惚れし、購入したものだった。


    二人はシートを広げ

    足を伸ばす


    依子は愛しそうにシートの花を指先で撫でた姿を見て実里が呟いた


    「お気に入りだね。」


    パッとあげた依子の顔は子供みたいだった。

    「うんっ。かわいい。」


    笑う依子は本当に愛される人の笑顔になる。


    愛される人間がここに居て

    愛する人間と共に居る



    「良かったね。」

    依子からの愛情のベールに包まれた実里は

    その温かさを噛み締めるように言った。


    「うんっ。あー…気持ちいい…。」


    春風が吹く

    それはより一層

    二人を包み込む



    実里は春の空気を深く吸い

    「気持ちいい…。」

    ゆっくりと吐息と共に言った。




    二人は共に居た。




    共に春に包まれていた。




    これが


    去年の春だった。




    (携帯)
引用返信/返信

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■15065 / 親記事)  HOLIC
□投稿者/ 麻莉菜 一般♪(3回)-(2006/06/20(Tue) 23:53:07)
http://fhp.from.jp/marinakt/


    あなたのそばにいると、


    激しく、狂おしく。


    あなたを求めてしまう。


    あぁ、一体どうすればいいのかしら?


    あなたを私のものにしたいなんて...



    ※サイトではUNDERにビアン小説等を置いてあります。

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▽[全レス6件(ResNo.2-6 表示)]
■15067 / ResNo.2)  HOLICB
□投稿者/ 麻莉菜 一般♪(5回)-(2006/06/21(Wed) 00:26:10)
http://fhp.from.jp/marinakt/

    「...さん??お母さん??」

    優奈に問い掛けられてハッとする。どうやら私は虚ろな表情をしていたらしい。優奈は不思議そうに私の顔を覗き込むと、もう一度聞いた。

    「ねっっ、イイでしょ??」

    『えぇ、いいわよ。ケーキを焼いておいてあげるわ。今日は非番だから』

    やったぁ、と言って駆け出す優奈の後ろ姿を見送りつつ、真由美は小さなため息をついた。


    元々、真由美はノンケだった。だから今の夫ともそれなりの恋愛をして結婚したし、子供である優奈もできたのだ。
    しかし、どうしてもSEXを好きになることはできなかった。挿入をされてもただ痛いと感じるだけで、快感も何もないSEXは苦痛でしかなかった。
    幸い、夫はあまり強要する人ではないし、SEXに対して淡泊だったので結婚当初の真由美は幾分とホッとしたものだった。


    そして、そんな彼女を鋭く見抜いた人物は、優奈が小学校に上がった頃に現れたのだった―――。



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■15068 / ResNo.3)  HOLICC
□投稿者/ 麻莉菜 一般♪(6回)-(2006/06/21(Wed) 00:43:47)
http://fhp.from.jp/marinakt/

    「真由美さん、ちょっといいかしら?」

    ある日、私はコンビニの夜間の勤務時間に店長に呼ばれた。
    ―――私、何かミスしたかしら?

    不安になりつつ店長の後に素直に従う。黙って歩く姿は何だかいつもの店長じゃないみたいだった。
    「入って。」

    連れて来られたのはスタッフルーム。不審に思いつつも中に入ると、カチャリ...という音。

    『なんで鍵をかけるんですか?』

    少し、うわずった。怯え気味の私に店長は優しくこう言った。

    「心配しないで。あなたからは...同じ匂いがするのよ...私と同じ......」

    そう言うと店長は私にゆっくりと近づき、唇を重ねてきた―――。

    『....んっ!』

    突然の行為に驚き、とっさに声を出そうと口を開けた。その隙を見逃さなかった店長の舌は私の舌を捉え、激しく絡めてきた。
    吸って、絡めて、甘さ噛みして。いつしか激しくなったキスに、私は感じ始めていた―――。



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■15069 / ResNo.4)  HOLICD
□投稿者/ 麻莉菜 一般♪(7回)-(2006/06/21(Wed) 01:05:31)
http://fhp.from.jp/marinakt/

    『..んっ....んぁっ..ハァッ』

    店長は私の乳房を制服の上から優しく揉み始める。初めて同性に触られる感覚は、思ったほど嫌ではなかった。
    (―――むしろ、気持ちいいくらい...)

    私の制服を脱がせ、ブラも剥ぎ取った店長は、焦らしながらも的確に良いところをついていて。その愛撫は巧みで、私の胸の飾りは既に固くなっていた。
    『は...あっ...あぁん』
    たまらずに喘ぐと、店長はフフッと笑って私の胸の突起を口に含み、舌で転がし始めた。
    『あぁっ!!はぁんっ!!』
    突然の刺激とあまりの気持ちよさに、私はついつい顔を仰け反らせてしまう。店長は舌で執拗な愛撫を続けながら、手を下へと移動させた。


    ...クチュ。


    『あっ...いやぁ...』
    いやらしい音がスタッフルームに響く。
    「真由美さん、下着の上からでもわかるくらい、ココ濡れてるわよ」



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■15070 / ResNo.5)  はじめまして☆
□投稿者/ 麻莉菜 一般♪(8回)-(2006/06/21(Wed) 01:32:26)
http://fhp.from.jp/marinakt/
    麻莉菜といいます。
    初めてビアン小説を書くので文章の拙い面もあるかと思いますが、最後まで読んで頂ければ幸いです(゜v ゜*)

    さて、当サイトに早速お越しいただいた皆様、誠にありがとうございますm(_ _)m
    UNDERのパスワードですが、「1492」となっておりますので、よろしければ他の作品もご覧ください☆まだまだ少ないですが、これから増やしていこうと思っております。その際、感想などいただけると励みになりますのでBBSに一言でもよろしくお願い致しますm(_ _)m
    それでは、HOLICの世界に最後までお付き合いくださいませ。

    (携帯)
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■15080 / ResNo.6)  HOLICE
□投稿者/ 麻莉菜 一般♪(9回)-(2006/06/21(Wed) 23:36:38)
http://fhp.from.jp/marinakt/

    『いやぁ...あっ、あんっ』

    彼女はいきなり私のナカに指を2本いれてきた。

    グチュッ

    淫らな音が響き渡り、私は恥ずかしくて顔を覆った。

    「いやだなんて思ってないんでしょう?だってホラ。こんなに濡れてるのに」

    そう言うと、彼女は私のナカで指を曲げ、ある部分を押した。
    グイッ

    その瞬間、私は体に電気が走ったような感覚を覚えた。
    『あぁぁぁっ!!』

    店長は容赦なく、私のナカをめちゃめちゃ掻き回す。
    夫にされるよりも数倍気持ち良い店長の指使いに、ただただ喘ぐばかりだった。

    「気持ち良い?」

    『あっ!...イイ!..はぁんっ!』

    余裕のなくなってきた私は頭で考えず言葉を発していた。

    「そぅ...じゃぁ、もっと気持ち良くしてあげる」

    そう言った彼女は私のナカから指を抜き、顔をゆっくりと股間に近づけた...



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