ビアンエッセイ♪

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貴女の官能的なビアンエッセイやノベル
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■21661 / 親記事)  永遠の願い 1
□投稿者/ あんず 一般♪(1回)-(2012/10/10(Wed) 18:46:44)





    背中まで伸ばされた髪が持ち主の俯く動作に合わせ、背中や肩を滑り落ちた。
    ストレートパーマでもかけたかのように、定規で引いた線のように真っ直ぐな髪。
    お手入れに気を配っているらしく、傷んだ毛なんて1本もないように見える。
    傷むどころか寧ろつやつやでサラサラの髪は、少しでもいいから触ってみたい。
    アジア人らしく真っ黒な髪は、多分今まで1回も染めたことがないと思う。
    前髪を眉毛が隠れる程度の長さのぱっつんにしているから、余計アジア人らしい。
    シャンプーやトリートメントのCMに出演していても、絶対何の違和感もない。




    “彼女”の髪の毛ばかり見ている訳じゃない、けど、髪の毛に目がいってしまう。
    昔は女性が美人かどうかの判断基準として、髪の毛が重要視されていたという。
    現に平安時代の女性は、長くて美しい髪の女性が美人だと言われていたと習った。
    勿論髪の毛の美しさは今でも憧れ追及されるものだし、好かれるものだと思う。




    前から3番目の机の1番右端の席、それが“彼女”―――――瀬尾麻椰の特等席。
    “麻椰”って最初は何て読むか分からなかったけど、どうやら“まや”らしい。
    彼女、いや、瀬尾さんはいつも1人でいるか、少人数のグループに混ざっている。
    大人数で騒ぐのがあんまり好きじゃない感じの、大人しい真面目なタイプの人。
    でも髪の毛だけじゃなく、顔もそこそこ可愛い瀬尾さんは、結構注目の的。
    話しかけたいらしい人はたくさんいるけど、なかなか勇気が出せないみたいだ。
    ・・・・まあ、私もその“勇気が出せない”たくさんの人の中の1人だけど。




    今日も瀬尾さんは教授の講義を特等席で真面目に聞きつつノートを取っている。
    スカートやワンピースなどの女の子らしい恰好をしている日が多い瀬尾さん。
    今日も膝上丈の花柄ワンピースに真っ白なカーディガンを羽織って登校して来た。
    最近冷えるようになったから寒さ対策か、黒のニーハイに茶色いブーツ姿。
    いかにも男性が好みそうな格好だと思っていたら、その予想は当たっていた。
    周りの男性は講義そっちのけで瀬尾さんを見つめて、頬を緩ませていた。




    男性に人気がある瀬尾さんだけど、女性にも人気があるらしいから珍しいと思う。
    瀬尾さんと仲良くなりたいと願っている女性は少なくないし、実際私もそうだ。
    だけどやっぱり勇気が振り絞れなくて、いつも遠目に見つめているだけ・・・・。
    瀬尾さんと仲良さげに話せる人は、みんなからとったらかなり羨ましい存在だ。
    別にクールな訳でも何でもないのに、なぜかみんな、なかなか話しかけられない。
    クールとは真逆で、よく笑う、ほんわかして可愛らしい感じの女性なのに。




    あれこれ考えている内に時間がきて、今まで受けていた講義は終わってしまった。
    ノートやら筆記用具やらをまとめて片付けながら、やっぱり瀬尾さんを盗み見。
    瀬尾さんはトートバックに勉強道具をしまい、さっさと教室を出て行ってしまう。




    (今日も瀬尾さんに話しかけられなかったぁ〜・・・・)




    今日も瀬尾さんに話しかけられなかった、と思うのは、今日で何回目だろうか。
    春に瀬尾さんを見かけてから毎日思ってるんだから、何百回と思っているだろう。
    友達に講義が始まる前に今日こそは、と意気込む人がいるけど、その人も同じ。
    講義が終わってから、やっぱり今日も話しかけられなかった、と落ち込む始末だ。
    本当、なぜ大半の人がなかなか話しかけられないのか、誰もが理由を知らない。
    高嶺の花、というほどの美人でもなく、近寄りがたい雰囲気をまとってもいない。
    なのに大勢の人がただ願うだけで、彼女とは話せない・・・・とても不思議だ。




    「あ〜あ、今日も瀬尾さん行っちゃったぁ〜・・・・ほんと、移動早いなぁ〜」




    隣で机に突っ伏してそう呟いているのは、入学式当日に友達になった、志藤真冬。
    さっき言った“毎回意気込むけど話しかけられない友達”とは、真冬のことだ。
    明るい茶色に染めた髪を緩く巻いた真冬は、目がぱっちりとして大きい二重。
    中学生ぐらいの時までの私がなりたいと思っていた理想の目を持っている友達だ。




    「はぁ〜・・・・なんでいっつも話しかけられないんだろ・・・・?」



    「さっさと瀬尾さんのところに行かないからじゃない?」



    「だってぇ〜・・・・ってかアンタも話しかけられない人の1人じゃん!」



    「そりゃそうだけど・・・・私は今のままで十分だから」



    「えぇ〜?この間『1回でいいから話してみたい』って言ってたじゃ〜ん」




    あはははは、と笑う真冬は、名前通り真冬の1月生まれなのに、太陽みたいだ。
    笑顔と同じように性格も明るくて、入学式の時は真冬から話しかけてきてくれた。
    住んでいる家もそれなりに近いから、よくお互いの家を行き来したりする仲だ。




    「ところでさ、もうご飯の時間だよ?今日はどこで食べる?」




    私たちが通っているこの大学の敷地内には、食事が出来る場所が4カ所もある。
    生徒数が多いため、自然と食事をする広い場所がたくさん必要になるからだ。
    和食、洋食、イタリアン、カフェのスペースがあり、利用する生徒も教員も多い。
    私も真冬も安くて美味しいのをいいことに、毎日それらの場所で食事をする。




    「昨日は和食だったし・・・・今日はイタリアンが食べたいなー」



    「おおっ、いいねぇ♪じゃあイタリアン食べよー!」




    ショルダーバックを肩にかけ、真冬と2人で並んでイタリアンの場所へと向かう。
    今年の春に入学したばっかりだけど、もう10月だ、大体の場所はもう覚えた。
    ましてや春から何度も通っている場所だから、真冬も私も間違える訳がない。
    今日はトマトとナスのパスタを食べようなどと思いながら、騒がしい廊下を進む。




    「・・・・・あれ?」




引用返信/返信

▽[全レス1件(ResNo.1-1 表示)]
■21662 / ResNo.1)  永遠の願い 2
□投稿者/ あんず 一般♪(2回)-(2012/10/10(Wed) 22:20:41)





    「ひよ〜、どうかした?」




    ひよ、というのはみんなの私に対する呼び名だ、私の名前が宇治原日和だから。
    他には日和、と呼び捨てにする人も、ひぃちゃん、と呼んでくれる人もいる。




    「・・・・・」



    「ひよってば、ねえ、どうしたの?」




    数歩先をご機嫌な様子で歩いていた真冬が、立ち止まる私の近くまで戻ってきた。
    私は大きな窓の外に視線を合わせたまま、そこから一歩も動けなくなっていた。
    不審に思ったらしい真冬は私の隣に来ると、私の視線の先に自分の視線を向けた。




    「あれ・・・・ねえ、あれって瀬尾さん?・・・・と、誰だろ」




    そう、私と真冬の視線の先にいたのは、瀬尾さんと、もう1人の知らない女性。
    大学の敷地内にいるんだから、きっと同じ大学に通っている学生の1人だと思う。
    でも名前も知らないし見たこともないから、違う学部の人か、先輩か・・・・。
    とりあえず、160センチぐらいの瀬尾さんと大差ない背丈の女性が一緒にいた。
    何かを話しているようだけど、何しろ外での会話だ、全然聞くことが出来ない。
    窓を開けて気付かれるのは嫌なので、頑張って口の動きを読み取ろうとしてみる。
    ・・・・って、私も(真冬も)、2人でこそこそと何をやっているのだろうか。




    「・・・・真冬、行こ」



    「待って!・・・・気になるね、あの2人・・・・先輩かな?」



    「誰かは分からないけど・・・・見たことない」



    「多分この大学の関係者だよね・・・・誰だろ?」




    見知らぬ女性は瀬尾さんと同じ黒髪を、茶色いバレッタで後ろにまとめていた。
    彼女の髪の毛も綺麗だと思うけど、やっぱり瀬尾さんの髪の毛には負けると思う。
    白いブラウスに紺のフレアスカート、黒いレギンスに茶色いパンプスという姿。
    顔は横顔しか分からないけど、可愛いというよりは美人という系統に入る。




    「あの人と恰好が似てるんだけど・・・・」




    そう言う真冬を見れば、彼女は白い七分袖のトップスに茶色いフレアスカートだ。
    まあジージャンを羽織っているから、あの人よりも数段カジュアル風だけど。
    なぜか少しショックを受けたような顔をしている真冬は、つくづく不思議な人だ。
    今までも突拍子もないことを言ったりやったりしては笑わせてくれている。




    「あー・・・・そうだね?」



    「まあいいけど・・・・多分読んでる雑誌一緒だよ、あの人」




    真冬に向けていた視線を窓の外に戻すと、瀬尾さんと女性はまだ一緒にいる。
    でも、楽しそうに話しているようには見えない、喧嘩をしているように見える。
    それは真冬から見ても同じなようで、少し心配そうに2人を眺め続けている。
    大声で怒鳴りあってはいないだろうだけど、明らかにいい感じではない様子だ。
    相手の女性は眉間に微かにしわを寄せ、何だか悲しげな感じの顔をしている。
    それに対し瀬尾さんは全く動じていないみたいで、淡々としている様子に見える。




    「やっぱりここからだと何を言ってるか全然分からないね」



    「うん・・・・・大丈夫かな、瀬尾さん」



    「大丈夫だと思うよ?だからさ、ほら、お昼ご飯行こ」




    未だに心配そうに眺める真冬の腕を引っ張り、騒がしい廊下を再び歩き始める。
    ずっと眺めていたってキリがないし、何しろ私は結構お腹が減っているのだ。
    他人の様子を覗き見して心配をするよりも、まずはこの空腹をどうにしかしたい。




    「も〜、お腹が減ったからって・・・・・」




    最初は引きずられるように歩いていた真冬だったけど、最終的には元通り。
    逆に私の手首を掴んでぐいぐい進むようになってしまって、立場が逆転した。
    2人とも瀬尾さんともう1人の女性のことは、食事をするなり忘れてしまった。
    私はトマトとナスのパスタとティラミスを、真冬はランチセットを注文した。
    大学側が提供してくれる食事は、4カ所全てが安くて、美味しくて、最高。
    2人とも空腹だったというのもあるけど、あっという間に食べ終わってしまった。




    「ふう〜・・・・お腹いっぱい♪あ、ひよは次もあるんじゃない?」



    「うん、次で最後ー・・・・真冬はもう終わりだっけ?」



    「今日はさっきので終わりだよー、夕方からバイト!」



    「そっか、頑張ってね!」



    「ありがと〜」




    しばらく空になったお皿を前に話し込んで、講義が始まる15分前に別れた。
    真冬は自宅の近くの居酒屋で週に数回、夕方から夜までバイトをしている。
    そこには何度か行ったけど、アットホームな雰囲気で、店員の人柄もよかった。
    料理も手頃な値段で美味しく、お酒のバリエーションも豊富で楽しかった。




    真冬と別れた後、1人で次の講義が行われる教室へと向かった、最後の講義だ。
    これが終わったら私も家に帰って、真冬同様、夕方からバイトが待っている。
    私のバイト先はレストランで、そこのホールスタッフとして働いている。
    厨房スタッフの人も同じホールスタッフの人も仲が良くて、時々飲みに行く仲だ。




    (そういえば最近飲みに行ってないから、久しぶりに行きたいなあ・・・・)




    確か一昨日のバイトの時、新しいアルバイトが入るっていう話を聞かされた。
    でも店長は何も言ってなかったし、今までにも思わせぶりなことはあった。
    今回も前例通り、先輩がアルバイトの面接に鉢合わせたのがきっかけだった。
    前もそういう話になってどきどきしていたけど、結局入ってこなかった。
    店長の真澄さんはどこからそんな話が?、って言ってすごい笑ってたけど。




    帰ってからのことを考えながら教室に入ると、既に定位置に座っている瀬尾さん。
    もう大体の人が席に着いていて、私も半分より後ろの方の席に座って準備する。
    途中で同じ学部の子が来たから隣の席に誘って、授業内容について話をしていた。
    その子は田辺玲、ベリーショートのダークブラウンの髪で、スポーティな子だ。
    サークルも女子サッカーのサークルに所属していて、この間大会に出場した。
    1年生にしてレギュラーでフル出場し、チームメイトや監督から信頼されている。




    「お、日和久しぶりじゃん!元気だった?」



    「久しぶり〜、元気にしてたよ!玲は?」



    「あたし?あたしは・・・・見てわかるでしょ?」



    綺麗に並んだ真っ白い歯に少し黒めの肌でスレンダーな玲は、とても健康的だ。
    次の講義で最後だという玲は、今日も夕方からサークルの練習に参加するという。
    サッカーが大好きで小学生の頃から続けてきたという玲は、かなり楽しそうだ。
    元々話し上手の玲の話に引き込まれていると、この講義の担当教授がやって来た。
    この教授の講義が1番好きだ、女性の教授なんだけど、講義が分かりやすい。
    講義が分かりやすく親しみやすいという理由で、多くの生徒に慕われる教授だ。
    見た目は白髪交じりの可愛らしいおばあさん、っていう感じで、実際お茶目。
    たまに講義をせずにパーティーなんかをしたりするから、余計に構内の人気者だ。




    瀬尾さんを見ると、いつもの場所で、バインダーのルーズリーフを眺めていた。
    彼女は勉強熱心らしく、よく何かの本や今までの講義のノートを見たりする。
    瀬尾さんと割とよく話しているのを見かける人が、彼女は頭がいいと言っていた。
    分からないところがあって尋ねても、答えが返ってこなかったことはない、と。
    それにいろんなことを知っているらしく、話していても飽きないとも言っていた。




    「では、今日の講義を始めますねぇ〜」




    いつもののんびりした口調で、おばあちゃん教授による90分の講義が始まった。




引用返信/返信

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■21659 / 親記事)  青春のすべて
□投稿者/ そら ちょと常連(90回)-(2012/10/09(Tue) 00:12:19)
    高校生になり
    考え方もだんだん変わってきて

    自分のことも考えて

    誰が好きで

    誰のために泣いたり

    悔やんだりしたのだろう



    その想い人も私も

    月日が流れて

    あっという間に大人になった

    私には彼女がいて

    想い人には年上の彼氏がいて


    お互いの気持ちはすれ違ったまま

    時間は過ぎた

    時間は過ぎたけれど

    今になっては
    良い思い出なんだと思う

    大事な思い出だよ
    人を好きになることに
    性別などなかったことを

    受け入れ教えてくれたのは

    あなたでした

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス1件(ResNo.1-1 表示)]
■21660 / ResNo.1)  いち
□投稿者/ そら ちょと常連(91回)-(2012/10/09(Tue) 00:19:02)
    駅のホームに

    静かに待っていると

    足音が聴こえる

    ローファーのカタカタという冷たい音

    おはよう

    と挨拶する

    この一言から1日が始まる


    伝えたい気持ちを
    秘かに隠し

    勘づかれてはいけない
    秘密

    あなたを想う

    秘め事を秘密という




    (携帯)
引用返信/返信

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■21656 / 親記事)  scene
□投稿者/ もの 一般♪(1回)-(2012/10/08(Mon) 18:04:06)
    「そういうことじゃなくてさ」

    灯子が澄まし顔で言う。
    澄まし顔…と表現していいものか、いつもの、涼しげな顔で。
    指先が、グラスに触れて持ち上げた。細くも女性的でもない、ただ、お母さんみたいな、生活に使っていることがよく分かる指で。

    「私が益田に好きって言ったとするじゃん。そしたらさ、………。
    別に今更、友達って関係を壊すのが怖いとか、
    疎遠になるのが怖いとかね。そんなことは言わないんだけどさ」

    口元にだけ仄かに笑みが浮かぶ。大きめの、意思の強そうな黒目が此方を見て。あー…その笑い方、不敵って感じ。
    その後に瞼を伏せたりなんかするから、ちょっと色っぽい、なんて思ってしまった。

    「益田と私は、付き合い長いじゃん?
    えーと…何年だろ、高校からだから…、…12年?
    その間さ、あいつ、何度も失恋して私に泣きついてるし、私達そういう。
    ……こう、さばさば?したみたいな、関係だったからね。
    何かあると頼り合うけど、何もなければ特につるまない、っていう」

    「うん、知ってる」

    「そしたらさ、私が…まあ、好きとか言い出したらって話しね。
    益田ってさあ、あいつ、悩みそうじゃない?
    あの時はどうだったんだろう、あの時は…って延々と。
    自分を好きな灯子に、あんな話した、泣きついた、慰めてもらってたって」

    益田沙織の名前を出す灯子の顔が妙に優しい。穏やかっていうんだろうか。
    そんなに好きなのに、どうして気持ちを伝えないの?
    素朴な疑問をぶつけたあたしに返ってきているのがこの答え。

    「そうやってね、私達の思い出…ってもう、言っていいよね!?
    28だもん」

    からからと笑う明るい声が、強がっているわけじゃなく、本心だとあたしに伝えてくる。

    「私達の時間、汚したくないなって。自分の気持ちで」

    長めの黒髪が頬に影を作る。
    二人で薄暗い、バーと言って差し支えないお洒落な場所の椅子に座って。
    そうだ、あたし達、もう28歳だ。
    こんな場所に腰掛けて、割り切った恋の話しなんかをするようになった。

    存在感を感じさせない優しい曲が流れている。
    あたしの目の前にはピンクのカクテル、灯子の前には透明のカクテル。
    お互いにグラスに口をつけて、沈黙が流れた。

    「ねーねー」

    「ん?何?」

    「あたしはさあ、灯子に恋愛感情とかまじでないけど」

    「知ってるから!」

    吹き出さないで欲しいんだけど!

    「でも、応援してるよ。
    灯子が益田と12年ってことは、あたしと灯子も12年でしょ?
    二人のことずっと見てきたからさ。
    気持ちが通じるとか、そういうのを幸せの形と考えずにね。
    上手くいくといいなあって」

    「それを言うなら、今、上手くいってるんじゃない?」

    あたしは黙り込む。
    ……ああ、うん、そうだ。
    今、上手くいっている。
    灯子の長い片思いと、益田の思いやりが、全部を上手く運んで来たんだ。

    「……本当だ」

    あたし達は、小さく笑った。
引用返信/返信

▽[全レス2件(ResNo.1-2 表示)]
■21657 / ResNo.1)  scene-before3years.0122
□投稿者/ もの 一般♪(2回)-(2012/10/08(Mon) 18:24:48)
    「ふーらーれーたー…」

    益田がそう電話してきたのが、今から大体13時間も前。
    もう2年も3年も前からくっついたり別れたりしてきた彼女と、ついに今日、本当に破局したらしい。
    にも関わらず益田がどうしようもない程荒れたりしていないのは、もう随分前から今日のことを予感していたからだろう。

    益田の彼女は私に言わせれば、端的に言えば、あざといこだった。
    益田がそういうところを好きなことも分かっていて、愚痴に付き合いながらいらいらした日もあったんだから、私なんていう人間も相当マゾい。

    なんだかんだと沈んだ顔はしている彼女を飲みに誘ったけれど、人のいるところでは口数が少なくて。
    ただ料理ばかり見ているから、程よく酒が入ったところで自宅に誘った。
    それが夜中過ぎ。
    飲んだり、寝たり、DVD見たり、そんな風にしながらぽつぽつと零れる益田の言葉を全部聞いて、拾った。
    どれだけ好きだったかよく知っているから、どれだけ同じことが繰り返されても面倒だとは思わなかった。

    一頻り飲んだり食べたりすれば、いくら在庫豊富な私の冷蔵庫の中身もそろそろ心もとなくなってくる朝。
    勿論、心もとないのは酒類部門だけれど。
    お互い仕事のない日曜日。二人でなんとなく、言葉にすることもなく、コンビニへ向かう朝。

    益田は来た時の格好そのまま、ジーンズに深い緑のファー付きジャケット。
    私はもういい加減着古して捨てた方がいいだろうという感じの、擦り切れかけたジャージプラス白色パーカー。
    指先があんまりにも寒いからポケットに突っ込んで擦り合わせていたら、隣にいる益田も同じことをしていたから、なんだかおかしくなった。

    二人とも無言。
    喋ることもないし?
    唇から零れる息が白い。
    あー…そうだ、煙草買おう。そろそろ切れるんだった。

    「なんか、さ」

    「ん?」

    益田の声が弱い。
    横を見たらちょっと笑ったりなんかしている。
    あーもう、嫌だな。そんな遠く、見ないでよ。戻って来い。

    「人のでもいいから、…傍、……居て欲しかった」

    「……………」

    背の高い益田を睨みつけると、自然と視線が上を向く。

    「そういうこと言う?」

    「…だって、ほんとだし…」

    こいつ、本当に、だめなやつ。
    そんなことちっとも思ってないくせに。
    本当は、誰のものでもなく自分のものでいて欲しかったくせに。
    自分で分かってて言っているから、そんな風に遠く見て笑うことになるんだって、知ってるんなら、さあ。
    言うな。

    でも、私は黙っていた。

    本人が分かっているだろうことを、もう一度他人が言うなんて馬鹿げている。
    だから代わりに空を見た。

    「煙草買わなくちゃなあ。切れそう」

    「灯子、禁煙しなよ……」

    余計なお世話だっつーの。

引用返信/返信
■21658 / ResNo.2)  scene-before3years.0122
□投稿者/ もの 一般♪(3回)-(2012/10/08(Mon) 18:49:13)
    益田と私は高校の同級生だった。
    今時?って思われるかも知れないけど、私はどっちかっていうとヤンキーみたいなすれたグループにいて、美術部の益田は穏やかな人たちばかりが集まる、地味なグループの成員だった。
    だから当然の如く関わりなんて何もなくて。
    でも、私は割りと始めの方から益田が気になっていたんだから、今思えば長い片思い。

    高校入学当時から益田は背が高くて、156cmあるかないかの私は羨ましい人だなあなんて思っていた。
    それが、入学式で益田を見た第一印象。
    正面から見たら、綺麗な子だなと思った。
    綺麗っていうか…造りが繊細?
    私は鋭い猫目で造作もきついし、どうやら表情も冷たいみたいで、よく怖い、って言われていた。
    チビだけど怖いってどういうことよ、と思いながら、可愛いなんて言われるよりは嬉しかったから、あーそって。
    そんな自分を受け入れていたけど。
    でも、益田を見たら、この人私の理想だって思ってしまったんだよね。
    全体的に色素が薄くて、優しい顔立ちをしていて。
    睫が長くて、顔の濃くない外国人みたいな。

    「……何?」

    コンビニに入ると中が暖か過ぎて脱力。
    そのままぼんやり益田の顔なんか鑑賞してしまっていたらしい。
    不思議そうに聞かれたから眉をしかめたら、益田が笑った。

    「また、そんな顔してる」

    「不機嫌そうな?」

    「うん」

    「………慣れてんでしょ」

    「うん」

    口数の少ない益田は、私といても大体聞いていることが多い。
    高校の頃からグループの中では聞き役をやっていた。
    大勢に囲まれて大勢の話を聴いているけれど、自分からはあんまり喋っている様子のない益田が、気になっていた。
    十代の女の子って構って欲しがりじゃない?自分の話、沢山しない?
    でもあの人は穏やかに笑いながら聞いているだけだなあと思ったら、なんだか気になって。

    「灯子ー」

    「何?」

    「もうこれくらいでいいんじゃない?」

    益田の声を合図に会計をして、行きと同じ道を帰る。
    私達は行きよりも更に無口で。

    なんでだろう、コンビニなんて人の多い空間に出向いたからだろうか。
    それとも途中で、益田が手に取っていた炭酸飲料のせいだろうか。
    益田が、彼女が好きだからなんて、いかにも幸せボケしたへらへら笑いでそれを買い込んでいるのを、幾度か見たことがある。

    隣を行く足は長くて、歩幅も大きいから、自然私は早足になる。
    益田はさあ、絶対、気付いてないけど。

    コンクリートの上、彼女の歩幅に合わせて歩くことに専念していたら、益田がぽつりと言った。

    「………一人だなあ」

    「………………」

    自分が思わず半眼になったのが分かる。
    あーあーあー。
    それは他のどの台詞より言っちゃいけない台詞でしょうが。
    隣に誰がいるか、見えてないの!?あんたの親友、灯子様でしょうが。
    私の怒りのオーラが伝わったらしく、こっちを見た益田がへらへら笑う。
    幸せそうじゃない、なんだか諦めたみたいな顔で。

    「違うよ、そういう意味じゃないよ」

    「知ってるっつーの」

    地を這う自分の声。でも気遣ったりなんかしない。
    仕事の後の半日と、貴重な休日を潰して付き合っているのにその台詞はあんまりだ。
    思い切り睨みつけたら、嬉しそうに益田が微笑む。
    何こいつ、前から思ってたけどMなんじゃない?

    「……灯子、いつも変わんないね」

    「それ、10年後にもっかい言って。30越えたらきっと喜ぶから」

    「……救われてるなあ」

    そうでしょ?
    当たり前でしょ。

    この私があんたのために、どれだけ我慢して苦労して、今の私になったと思ってるんだろう。
    この私がそれだけやってるんだから、あんたはそうやって救われてくれてないと困る。
    コンビニで買った煙草に、もとからパーカーのポケットに入っていたプラスチックの安物ライターで火をつける。
    あー…煙草美味い。

    「帰ろ、寒い」

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■21651 / 親記事)  深海 1
□投稿者/ kuro* 一般♪(1回)-(2012/09/28(Fri) 17:47:17)





    去年同様、多くの被害者を出した猛暑がようやく終わり、秋がやって来た。
    風が冷たくなり、気温も下がって、随分と過ごしやすい季節になった。
    しかしこの時期になると台風が多くなるのも恒例のことで、今年も例外ではなく。
    ここ最近の天気予報では、現在上陸するおそれがある台風の話でもちきりだ。
    それを知った学生達が台風による休校を切に願うのも、毎年見られる光景である。
    その全国共通の光景は、ここ、私立天草学院でも見られるわけで―――――










    「ねえ、今朝の天気予報見た?ますます台風が近付いてるんだって!」



    「見た見た!来週から再来週辺りが危ないんでしょ?休校にならないかなー」



    「上手くいけば休校になりそうだけど・・・・どうなんだろうねー?」




    朝から教室は台風の話で賑わっており、まるで蜂の巣をつついたような騒ぎだ。
    おはよう、という挨拶の次には、誰もが台風の話題を持ち出しているせいだろう。
    しかも今回の台風は小さくはないようで、上陸すれば休校は確実なものとなる。
    寮暮らしをしている生徒達と言えども、やはり休校となれば嬉しいらしい。
    学年もクラスも関係なく台風へ興味を示し、休校への期待をせずにはいられない。




    高等部2年の雨月薫もまた、クラスメイト達と朝から台風の話をしている最中だ。
    しかし彼女は内心台風による休校も期待していなければ、台風への関心もない。
    彼女の性格上、自分から強い関心を示すような事柄や人物なんて、希少なものだ。




    戸籍上、生物学上ではれっきとした女性だが、女性にも男性にも見える薫。
    そんな薫に一方的に恋心を抱いたり、ファンになったりする女子生徒もいる。
    天草学院が女子校で、身近に一切男性の存在がないのも原因の1つだろう。
    休憩時間や放課後に告白されたり、周りを囲まれたりすることはざらだ。
    しかし、当の薫は誰を特別扱いするわけでもなく、特に恋人もいないようだ。
    その癖相手がときめくような台詞を言ったりするものだから、余計に人気が出る。
    今では天草学院のシンボル的存在とまで言われるような存在になってしまった。




    そんな天草学院のシンボル的存在兼王子様は、女子の輪の中から逃げ出した。
    確かに女の子達は可愛いと思うし、嫌いだとは思わない、寧ろ好きな部類に入る。
    しかし寮から校舎に行く途中からずっとまとわりつかれては、流石に疲れる。
    行き先を曖昧に誤魔化して教室から逃げ出した薫は、深い溜め息を吐いた。




    「はぁ・・・・今日は早く来すぎちゃったからなあ・・・・」




    朝礼が始まるのは8時50分、現在の時刻は8時15分、かなり時間がある。
    今日は普段よりも早く起きてしまい、普段より早く校舎の方にやって来た。
    あっという間に囲まれてしまうのはいつものことで慣れてはいるが、疲れる。




    (今は1人でどこか静かな場所で、ゆっくりと時間を過ごしたい・・・・。)




    周りからの熱い視線や呼びかけをかわし、静かで人がいない場所を探し歩く。
    図書室は受験生である高等部3年生の先輩方が勉強をしているだろう。
    保健室に行くと、もしその姿を見られたら、後から面倒臭いことになる。
    空き教室はきっちりと鍵が閉められて、その鍵は事務室に置いてある。
    生徒達が続々と寮から校舎の方へ移動してくる中、発見は難しそうだった。










    〜〜〜〜〜♪




    薫が4階に来た時、誰かが弾いているのであろうピアノの音色が聞こえてきた。
    その音色は、澄み切っていて透き通るような、綺麗で優しい音色だった。
    ピアノが弾ける人は数多くいるが、ここまで綺麗な音を出す人は知らない。
    薫はその音色に導かれるように、4階の1番奥にある音楽室へと歩いて行った。




    音楽室のドアを音をたてないように気を付けて開けると、1人の生徒がいた。
    緩くウエーブがかかった肩ぐらいまでの髪を風で揺らしながら演奏する姿。
    彼女は薫と同じ高等部2年の生徒で、彼女の名前は確か―――――




    「・・・・あら?」




    彼女が入口の所に立っている薫に気付き、演奏していた手を止めてしまった。
    ぼーっと彼女を見ていたらしい薫ははっとして我に返り、視線を合わせた。
    そう、確か、彼女の名前は、和宮乙葉・・・・実家は大企業というお嬢様だ。
    彼女も薫と同じく、この学院のシンボルのように扱われている人気者だ。
    前に同じクラスの生徒が彼女のことを話していたのを、小耳に挟んだ記憶がある。




    「貴女は確か・・・・雨月さんではなくって?」




    ふわり、と微笑んだ乙葉の声は、これぞ鈴を転がすような声、という感じだ。
    女性らしく可愛らしい、ピアノの音色と同じ澄んだ声で、話しかけてきた。
    乙葉はピアノの蓋を下ろして閉じると、立ちあがって薫の方へと歩み寄った。
    身長は薫が170センチを超えるせいもあるが、10センチぐらい低い。
    下から見上げるようにして視線を合わされ、乙葉の目に薫の顔が映る。




    (あ、この子、髪もだけど、目も色素薄い・・・・茶色っぽい、)




    「・・・・?雨月さんではなかったかしら?」




    薫が自分をしっかりと見つめたまま何も言わないので、乙葉が軽く首を傾げる。
    それに合わせて髪がさらりと左側に流れ、微かにシャンプーの匂いがした。




    「ああ、ごめんね。・・・・そう、僕は雨月。雨月薫。君は?」



    「私は和宮乙葉。貴女と同じ学年なんだけれど・・・・ご存じなかった?」



    「クラスの子が話しているのを聞いたことがあってね、名前だけは知ってたよ」



    「まあ、有名な雨月さんに知って頂けていたなんて・・・・光栄なことね」




    くすくすと笑う乙葉は、流石薫と同じぐらいの人気を集めるだけのことはある。
    綺麗な声に柔らかい口調、女性らしく美しい容姿に、優雅で上品な動作・・・・。
    口調や動作はお嬢様だからなのかもしれないが、それでもどこか心が惹かれる。




    「私のクラスの生徒達も、よく貴女について話しているのよ?人気者ね」



    「君だってかなりの人気があるそうじゃないか」



    「でも貴女は私の名前しか知っていて下さらなかったのね」



    「それは・・・・・ごめん」



    「別に気にしていないわ?寧ろ少し心が楽よ、先入観がなくて」




    私も貴女のことは名前しか知らないからおあいこね、などと笑いながら言う乙葉。
    乙葉もまた、実際に近くで人気者の薫を見て、噂に違わぬ人物だと思っていた。
    イギリス人の祖母の血を受け継いだふわふわとした金髪に、薄い青色の目。
    顔立ちも髪型も背格好も、街中を歩く男女を片っ端から圧倒しそうなほどだ。




    「実はちょっと静かな場所で過ごしたくてね。僕もここにいても構わないかな?」



    「ええ、いいわよ。お好きなだけどうぞ」



    「それともう1つ・・・・君のピアノ、もっと聴きたいな」



    「あら、お気に召して頂けたのかしら?」



    「うん、とても綺麗な音色だったよ」



    「ふふっ、じゃあ弾かせて頂くわね」




    薫は1番前の机の上に座り、乙葉はピアノの蓋を開くと、再び演奏をし始めた。
    綺麗なピアノの音色が流れる中、2人はゆったりとした時間を楽しんだ。
    そして時計の針が8時40分を過ぎた頃、その時間は遂に終わりを告げた。




    「ありがとう、楽しい時間だったよ。久しぶりに落ち着けた」



    「それは何よりだわ。また機会があったらお会いしましょう」



    「君はいつもこの時間にここに来るの?」



    「ええ、ピアノを弾くのが好きなの。毎朝8時ぐらいからここにいるわ」



    「じゃあ・・・・これからは毎日ここに来てもいいかな」



    「断る理由なんてないわ、勿論大歓迎よ」




    乙葉を教室まで送り届ける最中、薫は初めて心が安らいだ気がした。
    それは乙葉も同じで、薫と一緒にいても、全く苦にならない気がしていた。
    今までは自分のことを知っていて近付いてくる人ばかりで、対等ではなかった。
    だけど乙葉も薫もお互いのことは名前しか知らず、話していても対等だ。




    2人はこの学院内で、初めて自分と対等に渡り合ってくれる相手を見つけた。




引用返信/返信

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■21652 / ResNo.1)  深海 2
□投稿者/ kuro* 一般♪(2回)-(2012/09/28(Fri) 18:47:23)




    「ねえ今朝の見た!?」



    「雨月さんと和宮さんのツーショットでしょ!?」



    「えーっ、すっごいツーショット!!」



    「今朝雨月さんいなかったし、2人で過ごしてたのかな!?」



    「じゃあ2人は恋人同士!?」



    「えーっ、じゃあ私達無理じゃない!!」



    「でもすっごく似合ってるから、納得しちゃうよねー!!」




    今まで台風の話でもちきりだったのに、今度は薫と乙葉の話でもちきり状態。
    薫は朝礼が終わった後、休憩時間の度に他の生徒からの質問攻めを受けた。
    乙葉は普段なら薫のように囲まれることはないが、この日ばかりは囲まれた。




    「ねえ、和宮さんって、あの雨月さんと付き合ってたの!?」



    「今日初めてお会いしたわ。それまではお名前しか知らなかったわ」



    「ええーっ、和宮さんって雨月さんのこと知らなかったの!?」



    「ええ・・・・」




    乙葉は慣れない質問攻めと人の輪に若干たじろぎながらも、質問に答える。
    周りの生徒達が離れてくれる気配は全くなく、まだしばらく続きそうだ。
    いつの間にか勝手な憶測や妄想までもが飛び交い、訂正する気にもならなかった。




    (私は本を読みたいのだけれど・・・・困ったわね)




    図書室で借りた本を読んでしまいたいのだが、そうもいかないこの状況。
    ここから抜け出そうにも四方を生徒に取り囲まれているため、出来そうにない。
    今頃薫も同じような目に遭っているのだろうと想像して、こっそり溜め息をつく。










    ―――――乙葉が想像した通り、薫は薫でまた、同じように囲まれていた。
    笑顔を浮かべているものの、これまた乙葉と同じく、抜け出したがっていた。




    「和宮さんと付き合ってるの!?」



    「いや、付き合ってないよ、たまたま出会っただけ」



    「なんだ・・・・ならよかった〜!!!」



    「和宮さんも素敵だけど君たちも十分素敵だよ、とっても可愛いじゃない」



    「「「「・・・・!!!!」」」」





    にっこりと優しげに微笑んで言えば、簡単に真っ赤になってしまう周りの生徒。
    こういうところが女の子は可愛いから好きなのだが、いい加減逃げ出したい。
    さっきよりも静かになった彼女達を置いて、薫は教室を出て行った。
    そして3つ隣のクラスの教室で困っているであろう乙葉の元へと急ぐ。
    こっそりと教室の中を覗くと、予想通り、窓際の席には人だかりが出来ていた。
    乙葉のクラスの生徒の視線を集めながらも、その人だかりへと近付く。




    「あ、雨月さん!!!!」



    「えっ、どうしてうちのクラスに!?」




    人だかりをつくっていた生徒達にばれてしまい、また騒がれてしまった。
    乙葉は慣れていない人だかりの中央部分で困り果てたような顔をしていた。
    そんな乙葉の手を握って彼女を立たせると、周りの生徒達は急に静まり返る。
    そして薫が歩みだすと、自然と人だかりが割れ、道をつくってくれた。




    「みんな、僕らのことが気になるのは分かるけど・・・・ほどほどにしてね?」



    「で、でも・・・・・!!」



    「特に和宮さんはこういうの慣れてないし・・・・ね?」



    「「「・・・・!!!」」」




    先程は自分のクラスの教室で、優しげな王子様スマイルを浮かべた薫。
    今度は違うクラスの教室で、困ったような微笑みを浮かべてみせた。
    その捨てられた子犬のように愛らしく同情を誘う笑みは、人を黙らせた。
    周りの生徒を無事黙らせることに成功した薫は、乙葉を連れてさっさと退散した。




    「貴女・・・・自分を上手く見せるコツを知っているのね」



    「ふふ、何のことかな?」



    「まあ、性質が悪いわね」




    薫に性質が悪いなどと言いつつも、乙葉はくすくすと可笑しそうに笑った。
    廊下でも生徒達の視線を浴びながら、薫は乙葉の手を引き、歩き続ける。




    「あら雨月さん、どちらに行くつもり?」



    「薫でいいよ・・・・どこか静かな場所に行こう」



    「でもあと少しで授業が始まるのではなくって?」



    「うん、そうだね」




    そうだね、と当たり前だと言わんばかりに返事をしつつ、教室から遠ざかる薫。
    乙葉は授業をサボることになると分かりつつも、その手を振り払わなかった。










    「・・・・こんな場所、あったのね」




    あの後薫は黙ったまま歩き続け、乙葉も行き先も何も聞かずに黙って歩いた。
    薫が乙葉を連れてきたのは、学校の敷地内の隅の方の、誰も知らないような場所。
    大きな木があり、芝生の上に影をつくっていて、薫は影の上に寝転んだ。
    それを見て乙葉も薫の横に座り、周りをもの珍しそうにきょろきょろと眺めた。




    「僕のとっておきの場所。人が滅多に来ないんだ。たまに掃除の人が来るぐらい」



    「そうなの・・・・そんなとっておきの場所に私が来てもよかったのかしら?」



    「ああ。・・・・君は他の人とは違う気がするんだ」



    「あら奇遇ね、私もそういう風に思っているわ」




    遠くで鳴る授業の開始を知らせるチャイムを聞きながら、2人は上を見上げた。
    青い空と白い雲が広がっていて、飛行機雲も見えて、涼しい風が吹き渡っている。
    風が吹くのに合わせてこの大きな木や周りの木の葉が揺れ、音を立てている。




    2人は授業の間中、ずっとその場所で2人きりの時間を過ごしていた。




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■21595 / 親記事)  あの夏
□投稿者/ 美雨 一般♪(16回)-(2012/08/18(Sat) 10:58:53)
    今度のオリンピックも新体操のテレビ中継はLiveで見た。カナエワの演技に息をのみ、フェアリージャパンのコンビネーションにドキドキした。学生時代に生活の中心だった新体操は今でも私にとって特別な競技だ。そしてそれは甘くて切ない記憶に繋がる。

    あの夏、私、岡野史帆は高校1年生で、新体操部の夏合宿に参加していた。私が通っていたのはミッション系の中高一貫の女子校、S女学院だった。裕福な家庭の子女が多く、おっとりとした校風で知られていたが、新体操部は全国レベルの実績があり毎年多くの部員が入部した。中等部にも新体操部はあったが、体操教室の延長のような雰囲気で、指導する先生も優しく和気あいあいとしていた。競争も学年による上下関係も意識される事はほとんどなかった。高等部の新体操部に入るとそれが一変した。大会の団体競技に出場できるレギュラーになる競争は熾烈で、学年に関係なく実力で選ばれた。一方で学年間の上下関係は厳しく、礼儀や挨拶が厳しく指導され、S女学院には似つかわしくないような体育会系のクラブだった。そんな中、私は次の地区予選の大会のレギュラーに選ばれていた。1年生で選ばれたのは私一人で、嬉しくはあったが、それ以上に先輩達の厳しい視線や、同級生達の嫉妬と羨望の混じった視線がつらかった。合宿には卒業したOGが何人も泊りがけで参加し、コーチとして後輩たちを厳しく指導するのが伝統だった。木村華は4年前全国優勝した時のメンバーで、みんなの憧れの選手だった。競技能力の高さ、容姿、リーダシップ、多くの面で突出していた彼女は監督の信頼も厚くヘッドコーチとして、あの夏も、合宿の初めから最後まで泊り込んで指導してくれていた。私もこの合宿で彼女に初めて指導してもらった。初めて会った時、その美しさに緊張して足が震えそうになったのを今でも覚えている。整った顔に、透き通るような白い肌、細めではあったがスタイルも良かった。その上気配りのできる優しい性格で、笑顔でいる事が多く、私以外にも慕う部員は多かった。合宿には他に数人のOGが参加していたが、山野沙世という先輩が外見では一番目立っていた。華の一年後輩になる沙世は、堀の深い顔をした美形で、ショートヘアのよく似合うクールな女性だった。上背のあるスタイル抜群のモデルのような体形をしていて、資産家の令嬢という噂だった。憧れる後輩が多く、取り巻きの後輩部員に囲まれている姿がよく見られた。現役部員の間では、華を慕う部員と沙世に憧れる部員に分かれたが、私が夢中になったのは華だった。華の笑顔が見たくて毎日練習に励み、練習中は無意識のうちにいつも華の姿をさがしていた。憧れが次第に恋心に変わっていたのが今なら分かる。        練習以外で初めて華と話ができたのは合宿が始まって3日目の夜だった。体育館近くにあるS女学院の合宿所には、数人が一度に利用できる大きな浴室と、シャワールームがいくつか設置されていた。16歳になったばかりの私は恥ずかしさもあって、シャワールームを利用するだけで浴室にはそれまで入った事がなかった。いつものようにシャワーをすませた後、隣の浴室が暗いことに気が付いた。もうすぐ消灯という遅い時間だったので誰かが入ってくる可能性は少なかった。久しぶりに湯船につかりたくなり、思い切って裸のままタオル一枚を持って浴室のドアを開けた。驚いたことに中に華が一人でいた。彼女は浴室の電灯を消して窓を開け、湯船から夜空を見上げていた。いつもの華と違い少し思いつめたような表情をしていたが私に気付くと微笑んでくれた。「すいません」と言いながらドアを閉めようとする私を制して、こちらに来るよう手招きした。「びっくりさせてしまった?外を見てちょっと考え事をしていたの。こっちにおいで。月がきれいだよ」顔が火照って、恥ずかしいのか嬉しいのか自分でも分からなくなり、前を隠しながら湯船まで進んだ。「中に入って。体育館では怖いコーチだけどお風呂では優しいお姉さんよ。あなた1年の岡野さんだったよね。1年一人でレギュラーのチームにいるのって大変でしょう。私もそうだったから。いろいろ気を遣うものね」優しく話しかけてくれて胸がいっぱいになった。しばらく湯船の中で話をした後、「先に出るわね」と言って華が立ち上がった。白い体が月の光に照らされ、形のいい乳房とくびれたウエストが私の目に前に露わになった。華が出て行った後で立ち上がった私は、自分の体の反応に気付いた。小さな乳房の上のピンク色の乳首が尖り、下腹部が熱く疼いていた。こんな感覚は初めてだった。そのままシャワールームにもう一度入り、火照っている部分にシャワーの水をかけた。心地のいい刺激が、疼きを甘美な感覚に変えた。その後でタオルを股間にあてて、前後に何度もこすった。華の白い乳房に自分の肌をかさねる事を想像した。いけない事をしているという後ろめたさを感じながら、陰部への刺激を強めた。じんわりとくる疼きが甘美で密やかな快感になっていく。初めての自慰だった。そして私は女性の華に恋をしている、とようやく分かった。

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■21602 / ResNo.1)  あの夏 2
□投稿者/ 美雨 一般♪(17回)-(2012/08/23(Thu) 17:56:01)
     合宿の前半が終了する日に試合形式の公開練習が行われた。大会本番を想定して団体競技のレギュラーメンバー全員が試合用のレオタードを着て臨むことになっていた。メイクも本番と同じようにする。大会のリハーサルのようなもので、緊張感のなかで普段通りの演技をするのが目的だった。見学人も多く大勢の生徒や父兄が合宿所の体育館に集まっていた。練習前の準備をするのは1年生の仕事で、私もレギュラーになった後も他の1年生と同じように参加していた。その日はいつもの準備に加え、見学者用の椅子を設置したり、音響の設定をしたりで忙しく時間もかかっていた。ジャージ姿でマットを敷く作業をしていた私を呼びに来たのは華だった。汗をかいて作業している1年生全員によく冷えたスポーツ飲料のペットボトルを手渡して、「みんなお疲れ様。どうもありがとう。岡野史帆を借りていくけどいいかしら?」と笑顔をふりまき、上手に私を連れ出してくれた。同級生達も私が途中で抜ける事に気を悪くする者はなく、憧れの先輩に直接差し入れを手渡された事に感激していた。華は私が周囲から孤立するのを心配して重いペットボトルのケーズを一人で運んで、わざわざ迎えに来てくれたのだ。どぎまぎして、お礼を言おうとする私を遮って、「それより急がないと。今日はお化粧もしないといけないのよ。岡野、大丈夫?」と私を急がせた。自分ひとりでメイクすることはできないので、早くレオタードに着替え、コーチの誰かにメイクを頼まなければならなかった。真っ白な試合用のレオタードは中等部にいた時からの憧れで、着るのはその日が初めてだった。レオタードに着替えて選手控室に行くと同じチームの先輩達はすでにメイクを済ませていて、メイク担当のコーチはだれも見当たらなかった。不安な気持ちになり、きょろきょろしていると、華が化粧道具を持って控室に入って来た。私を見て、「岡野、私がしてあげるから大丈夫」と言って私を鏡の前に座らせた。鏡に華と自分が一緒に映った。私はとろけてしまうような気持ちで鏡を見つめていた。きれいで優しい顔をした華が、真剣な顔をして私にメイクしてくれる。華の体が私のすぐそばにあり、細い指で私の顔に触れてくれた。華の手で私もきれいになっていく感覚がして嬉しかった。いつまでもこのままでいたいと思ったが、「こんなものかな。史帆、笑ってみて。よし、いい顔」最後に名前で私を呼んでくれて、華もにっこり笑い、メイクは終了した。沙世がいつのまにか控室に入ってきていた。私たち二人を見つめていたのかもしれないと思ったが、夢見心地だった私はあまり気にならなかった。
     公開練習は部員全員の参加で、大会に出場するレギュラーのチームが最後に演技することになっていた。華のおかげでこの日の私の演技は今までで最高だった。幸せな高揚した気持ちで、のびのびと演技することができた。最後のリボンの演技が終了し会場は大きな拍手につつまれた。整列をして観客に礼をしようとした時、隣にいた先輩が私の肩をつつき「岡野、大変」と教えてくれた。白いレオタードに赤いしみが拡がっていた。突然の事で私はパニックになり股間に両手を当てしゃがみこんでしまった。緊張して分からなかったが、予定より早くに生理が始まっていた。大勢の人に見られてしまった。恥ずかしさで真っ赤になり顔を上げることができず涙がでてきた。同じチームの先輩が渡してくれたタオルを腰に巻き、立ち上がるとうつむいたまま更衣室に走った。更衣室には沙世がいてジャージから私服に着替えているところだった。泣き顔で腰にタオルを巻いた私を見て事情を察したらしく、「替えの下着とかナプキンはあるの?」と訊いてくれた。私が首を横に振ると「助けてあげるからもう泣かないで。ちょうど家に帰るところだったの。私の部屋でちゃんとしてあげる。そんな恰好で合宿所まで帰るのは嫌でしょう」私は赤い顔をして「ありがとうございます」と言うのがやっとだった。沙世は電話で監督に手短に事情を説明した後、私を車で自分の住むマンションまで連れて行ってくれた。当時はまだ珍しかったオートロック式の新しい豪華なマンションで、彼女はそこで一人暮らしをして大学に通っているらしかった。部屋の中は高級感のあるモノトーンの家具で統一されていて冷房がよく効いていた。奥に脱衣場とシャワーを備えたユニットバスがあった。華は大きなビニール袋と新しいタオルを私に渡し、シャワーを使うよう勧めてくれた。「岡野に着せる服探しとくから、先にシャワーで体をきれいにしときなさい」そう言って沙世は脱衣場のドアを閉めた。汚れたレオタードと下着を脱ぎ、ビニール袋に入れて、シャワーを浴びた。いい香りのするボディソープで体を洗うとやっと落ち着いた気持ちになれた。脱衣場にバスタオルと、新しい下着、ナプキンが用意されてあった。モデル体型の沙世のブラジャーは私には大きすぎたので、ショーツ一枚の姿でバスタオルにくるまった。すぐに外から沙世が、こちらに来て服を着るよう声をかけてきた。胸をバスタオルで隠し、クローゼットのある部屋に行くと沙世が楽しそうに服を選んでいた。「年下の女の子に着せる自分の服選ぶのって初めてだけど楽しいわ。これなんかどう?」沙世が選んでくれたのはブルーのサマードレスだった。沙世に背中を向けてから、バスタオルをおろして、ドレスを身に着けてみた。沙世は「よく似合う」と微笑んで背中のチャックを上げ、紐をリボンに結んでくれた。そのまま沙世は後ろから、私の肩を抱いてささやいた。「史帆、あなたは私と同じ側にいる女だと思う。特別なの。あなたが華さんを見ている姿をみて気が付いた。華さんのことが好きなのね」私は顔を赤くして頷いた。「私たちは特別だから慎重にしないといけないの。いろいろ教えてあげる」沙世の右手がゆっくりと肩から背中、腰をなぞるように下りて行った。ワンピースのドレスをたくし上げて中に手を入れてくる。素肌に彼女のひんやりとした手を感じた。後ろから前にゆっくりと手が伸びていき右の乳房がつかまれた。ドレスがめくり上がりひんやりとした空気が肌にあたる。太ももやショーツも見られていると感じた。恥ずかしさで体が熱くなったが抵抗しようとは全然思わなかった。美しい女に体を触られ、見られている、そして逆らうことはできない、そう思うことで下腹部が熱く疼く気がした。沙世は何も言わず、右手で乳房と乳首を弄びながら、左手を私の頬に当てて、キスをしてきた。初めは唇を接触させるだけのキス、その後舌を絡ませてきた。乳房は強くつかまれ、はだけた太腿の間に彼女の片足が割り込まれていた。彼女の太腿に私の股間が押し付けられ、疼きは強くなり、甘美な興奮を感じ始めていた。キスが終わり沙世の体が私から離れた。沙世は正面から私の顔を覗き込んだが、私は恥ずかしくて目を合わすことができなかった。「これから先は生理が終わってから教えてあげる」そう言うと彼女は、合宿所まで車で送ってくれた。運転している間は無言だったが、最後に車の中でもう一度短いキスをされた。

引用返信/返信
■21606 / ResNo.2)  あの夏 3
□投稿者/ 美雨 一般♪(18回)-(2012/08/30(Thu) 20:41:49)
    公開練習の翌日も朝から練習があった。華が私を見つけて近づいてくると「昨日は大変だったね。大丈夫?」と気遣ってくれた。嬉しくて舞い上がりそうだったが、恥ずかしさもあって「大丈夫です」と言うのがやっとだった。沙世は私を見てもいつもの様に表情を変えなかった。お礼を言わねばと思ったが恥ずかしくて沙世と目を合わす事ができなかった。沙世の手や唇の感覚がなまめかしく体に残っていて怖い気持ちもあった。同級生も気遣ってくれたり同情してくれたりしたが、先輩達の中で厳しい表情をして私を見つめている人が何人かいるのに気付いた。そのうちの一人、3年生の庄野香織が、消灯時間になってから自分の部屋に、一人で来るよう言ってきた。香織は沙世の取り巻きの一人で、色白の綺麗な女性だったが、プライドが高そうで、冷たい感じがした。私がレギュラーになった後、レギュラーのチームから外れた経緯があり、苦手な人だと感じていた。夜中に呼び出されレオタードを汚したことを責められるのか?いろいろ考えて不安な気持ちが強くなったが3年生の言いつけは絶対だった。消灯時間の10時に制服に着替えて香織の部屋をノックした。緊張で「岡野史帆、入ります」という声が震えていた。部屋の中では香織と中野恵という同じ3年生の先輩がジャージ姿で私を待っていた。恵も沙世の取り巻きの一人で、新体操の選手にしては大柄でがっちりとした体格をしていた。二人とも冷ややかな目をしている。「ちょっと付き合ってもらうよ」香織と恵に挟まれ、連行されるようにして連れて行かれたのは浴室だった。すでに電灯が消え、閉まっていたが香織は合鍵を用意していた。中に入り二人の前に立たされた。香織が内側から浴室のドアの鍵をしめ振り返った。薄笑いを浮かべ私を睨みつけている。普段の女学院にはない暴力と悪意を感じ直立不動の姿勢でいる脚がすでに震えていた。「お風呂に来たのだから、早く服を脱ぎなさいよ」「沙世先輩のマンションに行ったそうじゃない。可愛がってもらった躰を見てみたいわ」からかうような調子で二人が私をなぶり始めた。「山野コーチには服を借りただけです。何もしていません」上ずった声で弁明すると、恵の手が挙がり頬を張られた。それまで暴力を受けた経験が一度もなかった私は、ショックと恐怖で抵抗する気持ちを完全に無くしてしまった。「車の中であんたと沙世さんがキスしているところを見た子がいるのよ。可愛い顔してやるじゃない」恵が低い声でなじる。「神聖なレオタードを生理で汚すなんて恥ずかしい事しでかして。おまけにその後すぐにコーチに色目をつかうなんて。悪い子にはお仕置きが必要なの。分かるわよね」香織が冷たい声で言う。「分かったら早く脱ぎなさい」恵がたたみかける。震える手でブラウスのボタンをはずし始めた。ブラウスを脱ぐと両手を胸で交差させて「ごめんなさい。これで許してください」と言うのがやっとで、そのまま床にしゃがみこんでしまった。羞恥心と恐怖で体全体が小刻みに震え始めた。「しょうがないね」にやにや笑いながら恵が後ろから私を抱きかかえるようにして立たせると、そのままブラジャーのホックを外し体から離してしまった。「いやー」という悲鳴とともに私の胸が二人の目に晒されてしまった。後ろから恵に両手首をつかまれ隠すこともできない。「沙世さん、こんな小さいのがいいのかな」「形はきれいだけどね」二人にじろじろ見られ、恥ずかしさで顔が火照り赤くなるのが分かった。正面に立っていた香織が手を伸ばし両方の乳房をつかんだ。思わず悲鳴を上げると、また頬を張られた。「沙世さんにも、ここ可愛がってもらったのでしょう」香織の顔が怒りと嫉妬で歪んでいた。恐怖で何もできないでいると後ろから恵がスカートのホックを外し一気に下にずり下げた。ナプキンをあてたショーツ一枚の体にされてしまった。「素っ裸にされたくなかったら、おとなしく罰を受ける事ね」香織がショーツに手をかけ下すしぐさをしながら脅かす。「お願いです。ショーツは脱がさないで。何でもします」「両手を床についてお尻を上にあげなさい」後ろで恵が冷たい声で命じ両手を離した。両手と膝を床につけおずおずと腰を上げると「もっとお尻を突き出して、脚も開いて。いう事聞かないとパンツ下しちゃうよ」香織がショーツに手をかけて引っ張りお尻を覗くしぐさをする。あわてて言われるままに脚を開いて、腰を突き出す。恥ずかしさと恐怖で脚が小刻みに震えていた。「いい恰好よ。沙世さんに色目を使うと、どんな事になるのかお尻に分からせてあげる」香織はスリッパを手に持って、にやにやしている。「いくわよ」予想以上の強い痛みと衝撃で大きな悲鳴をあげてしまった。同時に生暖かいものが内腿を伝って床を濡らしていた。恐怖と痛みで失禁したのだ。「いやだ。この子お漏らししちゃった」香織が大きな声で言って顔をしかめた。恥ずかしさと惨めな気持ちで、とうとう泣き出してしまい、それでリンチは終わった。「これで止めといてあげる。今日の事、誰にも言っちゃだめよ。あんたもお漏らしした事、みんなに知られたくないよね」そう言い残して二人は帰っていった。
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■21620 / ResNo.3)  あの夏 4
□投稿者/ 美雨 一般♪(19回)-(2012/09/06(Thu) 21:17:10)
    翌日から私は練習に行けなくなり寝込んでしまった。2日目に監督が心配して部屋までやって来たが、私の顔色を見てしばらく休むよう指示した。叩かれたお尻が赤く腫れ痛んだがそれ以上に精神的なショックが大きかった。裸にされ、胸を触られ、お尻を叩かれた。16歳になって失禁して、それを見られてしまった。恥ずかしさと屈辱で打ちのめされ、新体操部を辞めようと思ったが、時間が経つとある空想にとらわれるようになった。もしも香織と恵ではなく、沙世だったら、私ではなく、華だったら。恥ずかしい空想だった。沙世が華を裸にする。優しくて美しい華が無理やり裸にされる。形のいい白い乳房が沙世に弄ばれる。恥ずかしい恰好にされた華のお尻を沙世が鞭で打つ。私の想像の中で二人はいつのまにか全裸になっていた。タイプの違う二人の美しい女。ショートヘアで彫りの深い顔立ちの沙世が華を責めている。華は長い黒髪を揺らし、白い肌を羞恥で赤くしてお尻を叩かれている。やがて沙世が華に覆いかぶさり泣き声が喘ぎ声に変わっていく。淫らな妄想だと自分で分かっていたけど止められなかった。疼きだした股間に指を入れ前後に動かす事も覚えてしまった。誰にも気づかれない様に喘ぎ声をこらえながら恥ずかしい行為を繰り返した。史帆はいったいどうしちゃったのだろう、マスターベーションにふける自分が変わっていくようで怖かった。沙世にされたキスと愛撫、香織と恵にされた辱め、華への思慕が相互作用してあの3日間で私を大きく変えてしまったと、今となっては分析する事ができる。
     合宿が終わる3日前になっても練習は休み続けていたが、まだ退部届を出せずにいた。香織と恵には二度と会いたくなかったが、新体操と華への未練があった。夕方、合宿所の部屋がノックされ、ドアを開けると沙世と恵が立っていた。沙世も恵も私服姿だが恵は目を赤くして泣きはらした顔をしている。驚いている私に「中に入れてもらえる」と沙世が落ち着いた声で言った。部屋の中に入りドアを閉めると「話は全部聞いたわ。私の子猫たちが史帆に酷いことしたのね。ごめんなさい」沙世が頭を下げて謝った。後ろでうなだれていた恵も一緒に頭を下げる。「この子には充分に言い聞かせたわ。恵、後ろ向いて」恵が背中を向けると沙世がいきなり恵のスカートを上いっぱいに上げた。恵は下着をつけていなかった。白い太腿の上のお尻が赤く腫れている。「あなたが史帆にさせた格好になりなさい」沙世が低い声で言うと恵は顔を赤く染めながら「はい」と返事をして両手を床についた。スカートは捲り上げられたままで、剥き出しになったお尻を突き出す姿勢になった。「脚を開いて。言うべき事を言いなさい」恵が脚をゆっくりと開いていくと陰毛の中の性器まで露わになってくる。沙世と私の視線を感じてか脚が小刻みに震え、顔を真っ赤にしているが、沙世に言われた姿勢のまま恥ずかしさに耐えている。「岡野さん、ひどい事をしてごめんなさい。罰として沙世さんからお尻叩きのお仕置きを受けました。恥ずかしいところを見られるのが岡野さんにしてもらうお仕置きです。よく見てください」最後は泣き声になっていた。開いた脚の奥でピンク色の襞が覗いて見える。誰もが隠しておきたい女性の秘部が露わになった事にショックを受け茫然としていると「許してあげてね」と沙世が今度は優しい声で言った。あわてて肯くと沙世は恵のスカートを下し「もういいわ」と言って立たせた。恵の肩を抱きスカートの上から腰をさすり微笑んでいる。恵は涙目のまま、うっとりとした表情になって沙世を見つめていた。恋人同士の抱擁シーンを覗いてしまった気がして頬が熱くなった。ようやく事情が分かった。沙世の周りにいつもいる先輩達はただの取り巻きではなかった。恵も香織も沙世の「子猫」でいつも沙世に可愛がってもらおうとしている。沙世と私がキスをした事を知り二人は嫉妬で私を辱めたのだ。「恵は許してあげる。でも香織は恵より罪が重いの。恵は、やきもちだけだけど、香織はレギュラーのチームに戻りたくて、史帆を退部させようとしたのよ」恵のお尻を撫ぜながら私の方をみて沙世が言った。怖い人だと思ったが冷酷な表情になると美しさがさらに際立っていた。「今夜私の部屋に香織を呼んだの。レギュラーのチームに戻れるお祝いをしてあげる、と言ったら、あの子本当に喜んでいたわ。でも本当はお祝いじゃなくてお仕置きなの。史帆、あなたも来てくれるわよね」私は迷うことなく肯いた。香織に復讐したいとは全然思っていなかった。正直に言うと、香織が沙世にされる行為を想像して、たまらない気持ちになっていた。下腹部が熱く疼き始めたことを自覚していた。


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■21640 / ResNo.4)  あの夏 5
□投稿者/ 美雨 一般♪(20回)-(2012/09/13(Thu) 17:57:18)
     打ち合わせした通りに、夕食前に沙世が自分の車で迎えに来た。沙世のマンションに着くと恵が待っていて、リビングに案内された。紅茶とクッキーが用意されていて高級そうなオーディオセットからはラフマニノフのピアノ協奏曲が低い音量で流れていた。ソファーに座って待っているよう言って、沙世は恵と奥の寝室に入って行った。沙世は平然としているが恵は顔を赤らめている。まさか、と思いながらも聞き耳を立てていると寝室から恵の哀願するような声がして、その後泣いているような声が続いた。私を連れて来た後に、沙世は恵を抱いているのか?見せつけるため?いろいろと想像して緊張感が高まってきた。15分程して寝室から私を呼ぶ声がした。ノックをしてドアを小さく開けると「入って来て」という沙世の返事が、恵の小さな喘ぎ声と一緒に聞こえた。恵がベッドの上に手をつき腰を突き出し床の上で脚を開いていた。スカートが捲りあげられ下着をつけていない下半身が露わになっているが、股間から白い紐が出ている。沙世は恵の後ろに立ち、紐を握っている。沙世が紐を引くと泣き声の様な恵の喘ぎ声が大きくなった。「香織に使う道具を試していたの。香港のネットオークションで手に入れたのだけど特別製の拷問具よ。特殊なリングでクリトリスを挟むの。紐で絞める刺激が調節できてね。弱いと痒みや疼きを、中ぐらいだと快感になって悦ばせることもできる。これだけだと拷問じゃなくてただの性具だけど、電気で刺激して拷問することもできる。恵はお仕置きを済ませたので、怖い事はまだしていない。いい子になったからご褒美に悦ばせてあげていたの。じらせて悪かったかしら」そう言いながら、続けて紐を何度か引き、もう片方の手を恵の股間に入れた。すぐに恵は大きな叫び声をあげ、腰を痙攣したように震わせて果てた。沙世は紐を緩めてから、恵の中に入れていた指を出した。「お漏らししたみたいに濡れているわ。史帆に恥ずかしいところ見られたけど、これで、おあいこよね。外してあげるから仰向けになって脚を開けなさい。自分では外せない仕組みになっていて、紐から操作する必要があるの」恵は早く外してほしいのだろう。従順に仰向けになり脚を開いていく。白い脚の間からピンク色の陰唇が露わになると沙世が片手でその襞を開いた。充血したクリトリスと襞の間に細いリングが嵌められているのが見えた。膣からの体液で周囲がぐっしょり濡れていて、恵は内腿を震わせリングが外されるのを待っている。沙世が紐を操作して何度かたわませるとリングが開き、恵の体から離れた。恵はほっとした表情になった後、私達の視線に気づいたのかあわてて脚を閉じた。「どんな感じだった?史帆にも教えてあげて」「リングが嵌められた時すごく恥ずかしくて、あまり分からなかったけど、だんだん、むず痒くなってきました。自分で外せないのが怖くて、緩める事も出来ないし。痒い様な痛い様な感覚が、じらされているみたいな気持ちになって、つらかったです」「でも最後はよかったのでしょう」沙世が微笑むと恵はさらに顔を赤らめた。「ああいうのは初めてでした。でももう二度と嵌めるのは許してください。とても怖くてつらかったです」「電気を流したらどうなるのか楽しみだわ。香織にいいお仕置きになりそうね」沙世が楽しそうに言った。沙世は香織に対して腹を立てているだけでなく、辱めて楽しむつもりなのだと気付いた。「簡単な食事をした後に始めたいの。二人とも協力してね」沙世はテイクアウトのピザとワインをテーブルに並べながら説明した。恵と私は寝室で待っていて、香織には何も知らせずに寝室に連れて行く計画だ。
     香織が来て沙世と食事を始めた時、恵と私は寝室の中にいた。暗い寝室で恵と二人になると、恵が私を名前で呼んで話しかけてきた。「史帆、この前の事は本当にごめんなさい。今日はあなたに恥ずかしいところをいっぱい見られちゃったけど仕方がないと思う。あんなひどい事をしたのは、やきもち、からだけど、史帆、あなた自分の魅力分かっている?」首を横に振ると「あなたにはある種の魅力がある。美しくて、はかないものを苛めてみたくなるような。華さんに憧れているなら沙世さんには用心したほうがいい。一度抱かれると私や香織みたいになっちゃうから」恵が少し興奮している感じで話し続けた。「沙世さんとは今日が2回目だったのだけど、最後までいったのは今日が初めてだった。まだ体がおかしいの」恵が目を潤ませながら私の手をとった。「いやらしい女と思わないで。史帆みたいなきれいな子に触られたいの」恵が私の手を自分のスカートの中に入れ股間の性器に押しつけた。下着はつけておらず熱く濡れた粘膜を指で感じた。恵の切なさそうな顔を見て私の指が自然に動いていた。恵の表情を見ながらゆっくり指を動かすと硬く尖った隆起に触れた。リングを嵌められていたクリトリスと思い擦ると恵は腰をよじらせて小さな喘ぎ声をだした。しばらく続けてから手をスカートから出し、恵の肩を抱いて言った。「もうすぐ食事が終わって二人が入ってきます」「ありがとう、史帆。あなた優しいのね」二人でドアの近くに立ち沙世と香織を待った。

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■21649 / ResNo.5)  あの夏 6
□投稿者/ 美雨 一般♪(21回)-(2012/09/27(Thu) 22:13:06)
     その夜の香織は、赤いワンピースのドレスと上品なネックレスで着飾っていた。肩と背中の白い肌が大胆に露出していてドレスの赤に映えている。上気した幸せそうな顔で、沙世に手を引かれて寝室に入って来た。
    部屋が明るくなり私と恵に気付くと驚いた顔になり沙世の方を振り返った。「嘘をついてごめんね。今夜はお祝いじゃなくてお仕置きなの。恵から話は全部聞いたわ。史帆にした事を。言い訳はしないでね。お仕置きが増えるだけだから」沙世の冷たい声を聴いて香織の表情が凍りついた。整った顔を険しくして恵を睨みつけたが言葉は出てこない。
     沙世は香織を鏡台の前に立たせ自分はベッドに腰掛けた。「まず史帆にさせた格好になりなさい。裸になってお尻を叩かれる格好になるの」香織の表情が硬くなりうろたえ始めた。「そんな。沙世さんから罰は受けます。でもこの二人の前でされるのは絶対いや」「いやなら帰りなさい。私達の関係を終わらせていいのなら帰りなさい」香織は涙をこらえ、プライドを保とうとしているように見えた。「ごめんなさい。沙世さんの言う通りにします。だからそんな事、言はないでください」香織も恵と同じで、沙世にはさからえないようだった。赤のドレスを脱ぎ可愛いデザインのピンク色の下着姿になった。豊かな胸とくびれたウエストの肢体が眩しい。少しためらった後ブラジャーをとると、白いきれいな形の乳房が見えた。私の視線に気づいたのか香織は両手で胸を隠し、きつい目で私を見つめ返した。
    それを沙世は見逃さなかった。「まだ反省してないみたいね。香織、手を下して史帆にもあなたの体を見てもらいなさい」香織は手をおろし、「ショーツ一枚の姿で背筋を伸ばした。その後おずおずと、床に手をついて腰を上げた。
     沙世がクローゼットから革のベルトを取り出してきて、香織の後ろに立った。いきなりベルトをしならせて、香織の腰を打った。香織は歯を食いしばり耐えていたが3回目の時、たまらず悲鳴を上げた。4回目、5回目で悲鳴が大きくなり、そこでお尻叩きのお仕置きは終わった。膝をついて痛みと涙をこらえている香織に沙世は優しい声をかけた。「よく耐えたわ。痛かったでしょう」そう言いながら左手で乳房を包み、右手で背中を撫で始めた。左手で乳房を愛撫しながら、右手は背中から腰へゆっくり移動し、ショーツに手がかかった。「だめです」と小さい声でいうのが精いっぱいで、香織は抵抗できない。ショーツが足首まで下された。左手が乳房から離れ閉じられた膝の間に入れられた。内腿を触りながら股間に入り込んでいく。「恥ずかしい。見られている。いや」香織は喘ぎながら、声を出したが抵抗はできず、沙世のなすがままになっている。隣にいる恵も私もじっと見つめている。やがて香織の喘ぎ声が大きくなり腰を振り始めた。もう少しで果てるか、と思われた時に沙世の愛撫が突然止まって、手が離れた。香織は脚を開いて腰を突き出した姿勢のまま、とまどっている。露わになっている陰唇は濡れ、クリトリスが硬く尖っていた。打ち合わせ通りに、恵が両手を香織の股間に入れ陰唇を開き、クリトリスを剝き出しにした。沙世が慎重にリングを嵌めた時、香織は我に返った。あわてて脚を閉じ、胸を隠しながら不安そうな目で周りの3人を見つめた。

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