ビアンエッセイ♪

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貴女の官能的なビアンエッセイやノベル
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■22387 / 親記事)  YとK(仮題)
□投稿者/ ゆい 一般♪(1回)-(2020/11/11(Wed) 12:25:14)
    《A面》
    「先輩、お早うございます!」
    オフィスに入るなり、Kがいつもの元気だけが取り柄みたいな声で私に言った。
    「おはよう。」
    「あ!この前先輩が言っていた映画観ました。面白かったです。」
    「そう、良かった。」
    「それと、」
    「ごめん、午前中に提出しないといけない書類が終わってないの。」
    「あ、はい。すみません。」
    Kが通路を譲ったので私は自分のデスクへ急いだ。
    どうしてKは私にばかり話しかけてくるのだろう。Sさんみたいな、
    お喋り好きの人に話しかければいいのに。
    女子校のノリが抜けてなくて、青く見える。
    席に着いたから、スマホを確認してみる。返信がまだきていない。
    小さな溜息を一つつく。結婚したいって言ってたのは、嘘だったのかな。
    仕方ないよね。飛行機でも13時間かかるところに、あなたはいるから。

    《B面》
    先輩、今日も綺麗だった。話を遮ったのはどうしてだろう。
    本当に急いでただけだよね。普段は優しい先輩だもん。
    前の彼女と別れた時は、もう誰も好きになりたくないと思ってた。
    どうして心は変わるのかな。
    先輩が好き。休みの日以外は毎日会えるから嬉しい。
    「ねぇ。」
    ビックリして左後ろを振り返ると先輩が立っていた。心拍数が急上昇した。
    「はい!」
    「ここの箇所、間違ってるから作成し直して。」
    用紙を持っている先輩の指に見惚れる。
    「はい。すみません。」
    「今やっているのは後でいいから、そっちを先にね。」
    「あの先輩。」
    もうそろそろ、誘ってもいいと思う。女同士だから普通だもん。
    「何?」
    「お昼、一緒に…あの、一緒に食べませんか?」
    「私、近くのパスタ屋に行くんだけど、パスタで良いの?」
    「パスタ大好きです。」
    「そうなんだ。作成し終わったら、T課長の所にね。」
    デスクに戻っていく先輩。あたしは作ってきたお弁当の事は忘れる事にした。

引用返信/返信

▽[全レス2件(ResNo.1-2 表示)]
■22388 / ResNo.1)  Re[1]: YとK(仮題)
□投稿者/ ゆい 一般♪(2回)-(2020/11/11(Wed) 15:37:37)
    《A面》
    パスタのお店はいつもより混んでる。料理がくるまで多分あと十分以上かかる。
    スマホの着信もない。最悪。
    Kが私の顔をジッと見てるから、落ち着かない。
    それに何でいつも楽しそうなんだろう。
    Kみたいな性格だったら、私も少しは楽に生きてる。
    多分、Kは何も考えてない。
    私の方から何か話そう。黙って二人で料理を待っているのも不自然だし。
    「ここのお店、デザートも美味しいよ。」
    デザートはあまり頼まないけど一応言ってみた。
    「やっぱり!スパが来たら頼みます。先輩は何が好きですか?」
    「全部好き。」
    適当に答えた。私の好みを聞いて何の意味があるの?。
    多分、私は彼からの返信がこないからイライラしてる。
    Kには関係ないのに。Kの顔を見た。
    やっぱり、楽しそうな顔をしてる。
    ごめんね。まだ、人間できてないな私。

    《B面》
    先輩はボンゴレ。あたしはナポリタン。
    食べてる姿も恰好良いな。仕事をしてる時も恰好良いけど。
    何か話したいな。でも今日の先輩、機嫌が良くない感じ。
    どうしよう。どうしよう。でも、話しかけてみよう。
    「外食が多いんですか?」
    フォークを止めて、あたしの目を見たからドキドキした。
    「多い。料理が上手じゃないの。」
    「意外。Yさんは上手な感じがするから。」
    「この前ね、普通の卵焼きを作ろうと思って、」
    先輩のスマホが点灯して、先輩はそっちを見てる。
    「どうぞ。」
    誰からなんだろう。画面を見てる先輩の表情は変わらない。
    「あ、ごめん。卵焼きも失敗した位、料理は下手。」
    スマホを置きながら、先輩が言った。
    ここで勝負を挑まなくていつ挑む。
    「今日、仕事が終わったらあたしのうちに来ませんか?ご飯はあたしが作ります」
    「…。いいの?ご家族の方がいるんでしょう?」
    「一人暮らしです。先輩に来て欲しい。一人で食べるの好きじゃないし。」
    「そうなんだ。じゃぁ、ご馳走してもらおうかな。」
    その後に頼んだデザートの味は全く記憶にないけど、あたしはそれでいい。
    早く17時にならないかな。嬉しいな。

引用返信/返信
■22389 / ResNo.2)  Re[2]: YとK(仮題)
□投稿者/ ゆい 一般♪(3回)-(2020/11/11(Wed) 18:18:30)
    《Y FEAT.K》
    「ご飯も美味しかったし、少し酔っ払っちゃった。今日はありがとう。」
    「先輩、酔ってるから泊まっていけば?」
    「悪いし、…。帰ります。」
    「あ!それ、花瓶の水です&#8252;飲まないで!」
    「お酒じゃないの?」
    「お酒ではないです。ちょっと、休んで下さい。」
    「どこに?」
    「ソファーでもベットでも好きな所で休んで下さい。」
    「じゃ、ソファーに座るね。」
    「明日は土曜で休みだから、泊まって欲しいな。」
    「どうして?」
    「先輩が好きだから。」
    「ありがとう。お酒はないの?」
    「あるけど…。止めた方が良いと思います。」
    「好きって気持ちはどういう事なのかな。」
    「分からないです。勝手に心の中に芽生えてしまうから。」
    「摘むことは出来ないの?」
    「摘んでも、命がある限り、芽生えてきます。」
    「じゃぁ、どうすれば解決する?」
    「解決は出来ないと思う。愛してる。愛してます。先輩が好きです。」
    「私もそうかな…。眠るね。」
完結!
引用返信/返信

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■22379 / 親記事)  挿し木
□投稿者/ 法吉鳥 一般♪(1回)-(2018/11/25(Sun) 04:05:51)
    いつにしようか

    季節を違えると枯れるから

    芽を育むなら
    暖かい季節がいい

    芽を枯らすなら
    寒い季節がいい


引用返信/返信

▽[全レス2件(ResNo.1-2 表示)]
■22380 / ResNo.1)   挿し木 1
□投稿者/ 法吉鳥 一般♪(2回)-(2018/11/25(Sun) 04:14:18)

    一回枯らすと
    もう土に還すしかない。

    知らない間にそこから芽が出て
    知らない間に腕を広げて

    自由に生きればいいのに
    器用に二つ葉が揃う

    差した樹なんか強くなる糧にすればいいのに
    器用にそれも伸ばしてる

    いつにしようか

    芽を育むなら春がいい
    芽を枯らすなら秋がいい


引用返信/返信
■22381 / ResNo.2)   挿し木 2
□投稿者/ 法吉鳥 一般♪(4回)-(2018/12/27(Thu) 01:53:54)

    そちらの居心地は良いですか?
    温かく居れていますか?
    笑顔が多い日々を過ごしていますか?

    そちらから風が吹くと
    私は背を向け
    身体を小さく折り畳みたくなります

    優しい風と感じる毎に
    一歩二歩と遠ざかりたくなるのです

    花が咲いているのでしょうね
    あれほど優しい風が吹いているのだから

    それはどんなに美しいことなのでしょう
    それはどれだけ美しいものなのでしょう

    こちらは白夜で
    影が伸びることもありません

    墜ちる陽もなく
    上がる月もありません

    枯れる芽も無ければ
    芽吹く大樹もありません

    みな寝静まり
    願っています

    あなたが美しいひとだと
    私が閨で祈るように


引用返信/返信

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■22371 / 親記事)  百合色のキャンパス
□投稿者/ いろ葉 一般♪(1回)-(2018/10/21(Sun) 23:06:31)
    香代子はベッドの上で自分の体をいじり続けている。部屋着のロングTシャツにショーツだけをはいていた。
    「ん・・くっ・・」
    快感が突き上げてきて声が出そうになる。
    思っているのはサークルの後輩である、二人の女の子のことだった。二人ともこの春大学生になったばかりだ。その二人が、香代子の空想の中で抱き合い、キスをしてている。
    香代子が通っているのは女子大で、所属しているのはテニスサークルだ。女子大の学内サークルだから、もちろんメンバーは女子だけだ。週に1、2回、大学近くのテニスコートでゲームを楽しんでいる。香代子が楽しんでいるのは、可愛いメンバーのテニスウェア姿の方だが。
    「うん・・お・・」
    ショーツ越しに、二つ折りにしたクッションに擦り付ける。空想の中では、下級生の一人になって自慰をしながら、もう一人に観察されている。
    恥ずかしい・・それが気持ちいい・・

引用返信/返信

▽[全レス1件(ResNo.1-1 表示)]
■22374 / ResNo.1)  Re[1]: 百合色のキャンパス
□投稿者/ いろ葉 一般♪(2回)-(2018/10/30(Tue) 00:35:16)
    香代子が自慰を覚えたのは中学生のときだったが、初めから思いのは女の子のことだった。中学からテニス部だったので、当時から、女の子がアンダースコートを脱ぐシーンを頭に焼き付けて、自慰をしたりしていた。
    (それが変だなんて思わなかった)
    中学生の頃、同級生の女子たちとは、平気で、どの女の子が可愛いだとか付き合いたいだとか、こっそり白状しあったものだった。
    高校は女子校に進んだので、同性に関心を持つ傾向にはますます拍車がかかった。
    県で一番のお嬢様学校だった。入学した途端、香代子は上級生たちに注目された。びっくりしたのは、香代子を盗撮した写真データが上級生たちの間で出回っていると知ったときだ。スカートの中を盗撮した写真データまでやり取りされていた。
引用返信/返信

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■22357 / 親記事)  主婦まりえの憂鬱1
□投稿者/ いちこ 一般♪(9回)-(2018/08/26(Sun) 22:26:31)
    2018/09/01(Sat) 22:08:05 編集(投稿者)

    「ふぅー‥‥」
    専業主婦のまりえは、夕食の準備の手を止めて溜息をついた。
    最近、知らず知らずのうちに溜息をつくことが多くなった。
    まりえは40歳。
    今の結婚生活に不満はないと言えば嘘になるが、それなりにやっている。
    大学時代に付き合った今の夫との間に娘ができ、卒業と同時に結婚。
    夫は優しいし、ひとり娘は高校生になりそれなりにいい子に育っている 。
    でも何かが足りない。なんだろう?
    夫とはあることをきっかけに、かなり前からセックスレスだ。
    娘は娘で部活のダンスで頭がいっぱいだ。
    自分だけが取り残されている?
    何か趣味でも見つければいいのだろうか?

    それから数日後、まりえは県立体育館にいた。
    今日は娘の桃華が、高校のチームとしてダンス大会に出るのだ。
    いよいよ娘の出番。娘達が出てきた。20人くらいの編成だ。
    あっ、いた!二列目の左端。
    気付かないかもしれないけど手を振ってみる。
    曲が流れ、ダンスが始まる。
    その時何故かまりえの視線は娘の桃華ではなく、
    センターの少女に釘付けになった。
    その少女は今時の高校生にしては珍しく真っ黒に日焼けしていた。
    娘の桃華は日焼け止を塗りたくって登校しているというのに。
    彼女は背が高く170cmくらいだろうか?
    ルックスも良く、かなり目立つ。
    引き締まった若い肉体が躍動する。
    ベリーショートの髪の毛を振るたびに、汗が宝石を散らすように飛んでいく。
    美しい‥ まりえは心底そう思った。
    彼女から目が離せない!どうしたんだろう?
    と、突然彼女がこちらを見た。あっ‥思わず声を上げそうになる。
    確かにいま、目が合った!あっ‥また!
    まりえの心臓が早鐘を打つ。
    なに?なに?どうしたの?わたし。まりえは自分の反応に戸惑う。
    出番が終わり、まりえは控え室に向かった。
    娘の桃華を探すより先に彼女を探している自分に驚く。
    あっ、いた!ファンみたいな娘達に囲まれている。

    「ママッ!」
    桃華が近づいてくる。
    「来なくていいって言ったじゃん。」
    そう言いながらどこか嬉しそうだ。
    「ごめんね。でも上手だったわよ。」
    ほんとは見てなかったけど。
    「へへっ‥ありがと。」
    あっ、彼女が近づいてくる。
    「モモカッ。」
    「あっ、イオ。」
    彼女はまりえに会釈し
    「モモカ、後でね。」
    と、まりえのすぐ横を通る。その時彼女の手が腰に触れたような気がした。
    同時に彼女の汗と体臭が混じった香りが、まりえの鼻腔をくすぐる。
    「今の子はお友達?」
    「うん、伊織。高橋伊織、クラスは違うけどね。かっこいいでしょ。」
    「えっ、ええまぁね。」

    その時はそれで終わったのだが、後日彼女に再会する。
    桃華がうちへ連れて来たのだ。

    続く

引用返信/返信

▽[全レス20件(ResNo.16-20 表示)]
■22375 / ResNo.16)  主婦まりえの憂鬱15
□投稿者/ いちこ 一般♪(24回)-(2018/11/04(Sun) 23:05:59)
    確かにあの時、自分は身も心もあの子に持っていかれていた。
    しかし娘に見られてしまった。言い逃れようがない。
    あれ以来娘とは話せていない。伊織とも連絡は取っていない。
    でもどう考えても、これ以上続けるのは無理だろう。
    伊織にはっきりと別れを告げるべきだろう。

    『伊織さま あんなことがあった以上、あなたとはもう会えません。
    どう考えても無理な関係だったのです。あれ以来、娘は口もきいてくれません。
    私は母親失格です。あなたに一瞬でも心奪われたのですから。
    でもさすがに限界です。私は母親に戻ります。
    もう二度と連絡しないでください。まりえ。』

    これでいい。まりえは震える指で送信ボタンを押した。

    それは伊織の授業中に届いた。スマホを盗み見た伊織は愕然とした。
    予想していたことだった。でも現実になるとショックが大きかった。
    無意識にペンケースからイヤリングを取り出していた。

    「あっ!」

    伊織の声にクラス中が振り向く。
    イヤリングが割られていた。いったい誰が!
    その時伊織は目の端で、にやついている顔を捉えた。
    イジメの主犯マキだった!
    伊織はすぐに立ち上がると、マキに掴みかかった。
    騒然となるクラス。先生の制止の声。
    「高橋さん、やめなさい。」
    その中でぼそっとマキが言った。
    「離せよ。変態!」
    かああとなった伊織は、マキを殴っていた。

    続く


引用返信/返信
■22376 / ResNo.17)  主婦まりえの憂鬱16
□投稿者/ いちこ 一般♪(25回)-(2018/11/04(Sun) 23:07:12)
    伊織は一週間の停学になった。
    伊織は殴った理由も言わなかったし、弁解もしなかった。
    まりえがそのことを知ったのは桃華の口からだった。
    桃華が学校から帰るなり、深刻な顔をしているので

    「どうしたの?」
    と聞いた。返事はないと思っていた。ところが
    「ママ、伊織が‥、伊織が‥‥」
    「えっ?」
    「停学になっちゃった!」
    「えっ?どうして?」
    「私のせいなの。私が悪いの‥‥わーん。」
    泣き出した桃華をまりえは優しく抱き寄せて
    「何があったのか話してくれる?」
    「‥‥ウッ‥ヒック‥‥うん。」
    桃華はつっかえつっかえ話し出した。
    自分が伊織の噂を広めたこと。
    それで伊織が孤立してしまったこと。
    やがて伊織に対するイジメが始まってしまったこと。
    そして伊織がその相手を殴ったこと。
    「ごめんなさい。ママ。あたし、ひどいことをしちゃった。
    あたし、どうしよう?伊織は友達だったのに‥‥」
    「大丈夫よ。謝れば彼女はわかってくれるわよ。」

    そう娘に言いながらも、まりえは伊織を想いひどく落ち込んだ。
    自分はそんな大変な時に別れを宣言したのだ。
    まるで追い討ちをかけるように!
    でももう送信ボタンは押されてしまった。取り返しはつかない。

    それから三日ほど経ったある日、近所のスーパーから電話があった。
    娘が万引きしたと言うのだ。学校に行っている時間なのにサボったの?
    そんなことする子じゃないのに。
    きっと何かの間違いに違いない!
    まりえは混乱しながらも、急いで向かった。

    続く



引用返信/返信
■22377 / ResNo.18)  :主婦まりえの憂鬱17
□投稿者/ いちこ 一般♪(26回)-(2018/11/11(Sun) 23:14:21)
    スーパーの事務所に着くと、そこにいたのは伊織だった!
    伊織の顔を見た途端、かああと頭に血が上った。
    停学中なのに何をしているのだ。学校に知れたら退学にもなりかねない。
    そう思ったら大声で怒鳴っていた。

    「あなた、何してるの?!こんな大事な時期に。いい加減にしなさい!!」
    するとその剣幕に圧倒されたのか、逆に店長と名乗る男性がとりなした。
    「まあ、まあ、お母さん。本当なら警察に通報するところですが
    本人も反省してますし、お母さんの方から厳しく言ってやって下さい。」
    「すみません。もう二度とさせないよう厳しく言います。
    本当に申し訳ありません。ほらっ、あなたも頭を下げなさい。」
    「ごめんなさい!」

    スーパーを出た二人はしばらく無言で歩いていた。
    伊織が小さな声で
    「ご、ごめんなさい。」
    「私に謝ることじゃないわ。」
    「ありがとう。来てくれて。」
    「もう少し自分を大切にして!あなた、停学中なんでしょ?」
    「うん‥‥、どうしても会いたかったんだ。」
    ふぅーとまりえは大きく溜息をつくと、急に伊織の手を取り歩き出した。
    「えっ‥‥」
    まりえは怒っているのか無言で引っ張っていく。
    きっと説教するつもりなんだと伊織は思った。
    そしてそのまま自宅に伊織を連れ帰った。
    応接間のソファに座らせると、まりえは席を外した。
    きっと怒られるに決まっている。伊織は覚悟して座っていた。
    しかしまりえは中々現れなかった。
    どうしたんだろう?‥‥しびれを切らしかけた頃、ドアが開いた。
    そこには、髪をアップにして裸身をバスタオルに包んだまりえがいた!

    続く







引用返信/返信
■22378 / ResNo.19)  主婦まりえの憂鬱18
□投稿者/ いちこ 一般♪(27回)-(2018/11/18(Sun) 22:36:28)
    伊織は驚いたが、その容姿より顔に釘付けになった。

    まりえは泣いていた!

    「‥‥ほんとうに、ほんとうに最後よ。今だけは好きにしていいわ。」
    ‥‥ああ、ほんとに最後なんだ。
    伊織はまりえの泣き顔を見て自分も泣けてきた。
    伊織は泣きながらまりえを抱きしめた。
    そしてまりえの顎を上げると、優しくキスをした。
    「‥ヘヘッ、しよっぱいや!」
    「ふふっ、ばかね。」

    まりえは伊織の手を引き、寝室にいざなうと二人でベッドに倒れこんだ。
    伊織がまりえのバスタオルをはだける。
    「‥‥恥ずかしい!おばさんでごめんね。」
    「ううん!すごくきれいだよ。」
    まりえは起き上がり、伊織の服を脱がす。
    伊織の若く弾けるような肉体が現れる。
    お互いどちらからともなくキスをする。
    伊織がまりえの首筋に舌を這わす。
    それだけでまりえは身体の中心が熱を持つ。
    伊織はそのまま まりえの肩に唇を這わし、肩を噛んだ。
    「あっ‥‥」
    そして肩口から胸の方へ唇を移動させる。
    まりえの胸の先は期待に痛いほど尖って震えている。
    伊織はその先を触らないように、やわやわと胸を揉みしだく。
    ますます硬くなる先っちょ。それを猫が毛糸玉を転がすように弾く。
    「あっ、ああ、あああ‥」
    そして猫が獲物に飛びかかるように、いきなり先っちょを咥える。
    「ああっ!」
    まりえの身体がビクンと跳ねる。
    咥えたまま離さず、口の中で転がすように舐める。
    片手では片方の乳首を指で弾くように嬲る。
    「あああ‥だめっ‥ああっ」
    伊織はそれを十分以上続けた。
    その間まりえは嬌声をあげながら、身体を跳ね続けた。
    ようやく口を離すと、まりえは息も絶え絶えになっていた。
    「はぁ‥はぁ‥はぁ‥」
    「ふふっ、かわいい!」
    そう言うと無雑作に両乳首を捻った。
    「あーー!」
    まりえは一際大きく腰を跳ねあげた。
    「はぁ‥はぁ‥はぁ‥」
    まりえは潤んだ瞳で伊織を見て、その顔を引き寄せ熱いキスをした。
    キスしながら片手を伊織の首に回し、もう片方の手をアソコに持っていった。
    今度はまりえの番だ。
    かたく閉じている扉をこじ開けるようになぞりあげる。
    「あん。」
    伊織が可愛らしい声をあげる。
    それが嬉しくて何度もなぞりあげる。
    「あん、あん、あん」
    そして小さな突起を探り出し、指の先で弾くように嬲る。
    「あっ、そこは‥‥だめっ‥‥」
    思わず離れようとする伊織を首に回した手で押さえ、嬲り続ける。
    「ああ、ああ‥あっ‥あぁ」
    「だめっ‥おねがいっ‥やめて‥‥」
    まりえは構わず嬲っていたが、突然手の力を弱めた。
    伊織が、??と思っているとまりえが
    「こっちへお尻を持ってきて。」
    と、69の姿勢を取らせる。
    伊織のソレは陰毛は薄く、少女のようにツルッとしている。
    まりえはソレに舌を這わせる。
    「あんっ」
    伊織も負けじとまりえのソコを攻める。
    ソコは既に充分に潤っていたので、いきなり指を入れる。
    「ああっ、ああ‥」
    今度はまりえが喘ぐ。
    伊織はクチュクチュとかき混ぜながら、その小さな突起にしゃぶりつく。
    「やぁー、ダメ〜!」
    まりえは伊織のソコから顔を離し、喘ぎまくる。
    「いやぁー、ああああー、あぁー!」
    ビチビチと跳ねる魚を押さえつけるように、腰を掴んで舐めまくる。
    「だめー、ああああ‥あああ」
    「もっと、もっと感じて!」
    「ああああああー」

    そうして二人は何度も愛し合った。やがてまりえは失神してしまった。
    伊織はそっと起き上がるとまりえに口づけをした。
    衣服を身につけると、泣きながら出ていった。
    ドアが閉まるとまりえの目から涙が一筋流れ落ちた。

    END







完結!
引用返信/返信
■22384 / ResNo.20)  Re[18]: 主婦まりえの憂鬱18
□投稿者/ タイム 一般♪(1回)-(2020/08/07(Fri) 08:32:02)
    とてもすてきでした。
引用返信/返信

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■22329 / 親記事)  すこしづつ…V-1
□投稿者/ 桃子 一般♪(44回)-(2018/07/21(Sat) 12:58:12)
    3か月後…

    ミカのお父さんは 突然「南郷君に家に来てもらいなさい」と言った。


    バイトから帰ったコウちゃんに

    「南郷さん 明日 ミカのお父さんに会うって…」

    と報告したら コウちゃんは

    「なんか…自分の時のこと 思い出しました。
     南郷さん 今夜 眠れないかもしれないですね…」

    「大丈夫だよ! 南郷さんだって 心の準備はしてたと思うし…」

    「ですよね(^^♪」

    「でね…明日なんだけど…遠出のドライブ 次回にしてもいいかな?」

    「はい(^^♪」

    「理由聞かないの?」

    「気になって ドライブどころじゃないでしょ(笑) 日曜日はミカさんとお食事会?」

    「何でわかったの? ミカに訊いた?」

    「まさか(笑)」

    「南郷さんから連絡あった?」

    「ミカさんの携帯番号は知ってますが 南郷さんと番号の交換はしてませんよ(笑)」

    「じゃ どうして?」

    「ミカさんの記念すべき日を 恭子さんが無視することはないだろうなって…
     明日は 南郷さんやご家族と過ごすだろうから…声かけるとしたら 日曜日かなって…」

    「うん…コウちゃん ごめんね…」

    「何が?」

    「友人を優先して(笑)」

    「恭子さんが そこを蔑ろにする人になったら 困ります(笑)
     早起きの予定が変わった分 今夜は 夜更かし出来ますね(^^♪」

    「ふたりの前祝い やっちゃう?」

    「いいですね(^^♪」


    食事の後 2人で ゆっくり過ごした。

    ソファに座って…窓から夜景を見ながら…

    「なんか ドキドキしてきた…」

    「うん」

    「コウちゃんが ウチに来てくれた時だって ここまではドキドキはしなかったのに…」

    「そうなんですか?」

    「うん(^^♪」

    「どうして?」

    「だって…あの時 コウちゃん 電話で 大丈夫 って言ってくれたでしょ…
     それと…恭子さん 一人で泣かせるわけにはいかない って…だから…安心してた…」

    「覚えててくれたんですか…」

    コウちゃんは 少しはにかんだ。

    「バカ…忘れるわけないじゃない …」

    コウちゃんの胸に顔を埋めた。

    「コウちゃん…」

    「はい」

    「あたし あれから ひとりで泣いてないよ…
     うれし泣きはあるけど(笑) あの時のような涙は流してない…」

    コウちゃんは 黙って私の髪を撫でている。

    「ねぇ…コウちゃんは?」

    「ん?」

    「1人で泣いてない?」

    「泣いてないっすよ(^^♪ いつも 隣に 大好きな人が居るから…」

    「うん…」

    コウちゃんが言ってくれた「大好き」のひとことが 嬉しかった。

引用返信/返信

▽[全レス27件(ResNo.23-27 表示)]
■22352 / ResNo.23)  すこしづつ…V-24
□投稿者/ 桃子 ちょと常連(67回)-(2018/07/21(Sat) 22:47:41)
    目が覚めた時 ベッドに コウちゃんの姿は無かった。

    リビングのテーブルに メモがあった。

          2度寝すると 起きられなくなるので…(笑) 大学に行きます。
         授業の後は『駅裏』です。
         帰宅時間は7時半頃です。
         恭子さん ずっと忙しかったから 今日はゆっくりした休日になりますように…


    コウちゃんは 予定時間通りに帰ってきた。


    食事中

    「昨日 ミカに 『夫婦のことは夫婦で…』 って言われて… ウチの場合 どっちが妻なのかなって思っちゃた…
     ジュエリーショップの店員さんは コウちゃんのこと 『ステキなご主人』 って言うし…
     やっぱり あたしが奥さんなのかな?」

    と切り出した。

    「自分は 奥さんの掌の上で転がされているダンナさん ってカンジですよねぇ(笑)」

    「それって かかあ天下 ってこと?」

    「そこまでは言ってませんっ(笑)」

    「案外 コウちゃんの方が亭主関白 かも(笑)」

    「それこそ そうかなぁ〜ですよ(笑)」

    「でも…あたしの方が コウちゃんに甘えてるでしょ…」

    「そんなことはないと思いますが…」


    どちらが どちらに甘えているかの結論は出なかった(笑) が どうやら 役割は決まっているらしい…


    ソファで食後のコーヒーを飲みながら コウちゃんの肩に頭を乗せた。

    「コウちゃん…」

    「はい」

    「昨日 店員さんに囁いていた内緒話 わかったよ(^^♪」

    「もう?」

    「うん…朝の洗い物をする前に 指輪 外したの‥後片付けが終わって はめようとした時…
     あれ?内側に何か書いてある!って思って…見てみたら… 『Forever』 って…」

    「まぁ…そういうことで…(^^;」

    「嬉しかった…なのに…あたし 昨夜 あんな八つ当たりして…ホントごめん…」

    「でも…そのあと 濃〜い時間を過ごしたじゃないですか(笑)」

    「バカっ…」

    「ひょっとして 今ので 今夜もお預けっすか?(笑)」

    「どうしようかな( *´艸`)」

    「ならば 実力で…(笑)」

    「えっ?」

    コウちゃんの両手が 私の頬を挟んだ。

    不意打ちだった…

    お互いの唇が離れるのに時間がかかった。
引用返信/返信
■22353 / ResNo.24)  すこしづつ…V-25
□投稿者/ 桃子 ちょと常連(68回)-(2018/07/21(Sat) 22:52:11)
    「びっくりした…」

    「キス…初めて?(笑)」

    「バカ…」

    「たまにはね(笑)」

    「うん…ねぇ コウちゃん…指輪…」

    言葉が繋がらない私に コウちゃんが話してくれた。

    「ずっと…待たせてるなぁって思ってました
     でも…恭子さん 自分にプレッシャーがかかるようなことひとことも 言わないでいてくれたから…
     ちゃんと 進路を考えることができました…
     これからも贅沢は出来ないし…社会的安定感も無いけど…それでも…」

    「コウちゃんの隣は ずっとあたしでしょ?(^^♪」

    「もちろんですっ」

    そのひとことに勝る安定なんて 何処にも無い…


引用返信/返信
■22354 / ResNo.25)  すこしづつ…V-26
□投稿者/ 桃子 ちょと常連(69回)-(2018/07/21(Sat) 23:02:10)
    翌日

    出勤した私を見て ミカは 「大丈夫だったみたいだね(^^♪」 と笑った。

    昼の休憩時間には 待ち構えていたかのように

    「いつ もらったの?」

    「えっ?」

    「ひ・だ・り…」

    「相変わらず よく見てるわねぇ(笑)」

    「そっちこそ 相変わらずポーカーフェイスで 仕事してるよねぇ(笑)」

    「もらったのは 一昨日の夜」

    「一昨日って…眉間にシワの日?( *´艸`)」

    「うん…仕事終わってから 2人でお店に行って 2人で選んだ…」

    「楽しいデートのお誘いに あんなシワ作ってたんだ(笑)」

    「シワ シワって…(>_<) だって…コウちゃん 何も言わなかったんだよ。
     仕事が終わる頃迎えに行きますってだけで…あたし 心の準備 何も出来てなかったんだから…」

    「それ…あたしに言われても‥(笑)」

    「ゴメン(^^;」

    「で…どうだった?」

    「どうって?」

    「もう?とか やっと…とか いろいろあるじゃない( *´艸`)」

    「嬉しかった…
     今までも 迷ってたわけじゃないけど…ホントにこの人と一緒に居ていいんだ…って…
     でも…同時に あたしでいいのかなぁ って…」

    「責任感じた?」

    「うん…だって コウちゃん まだ 21歳だよ…それなのに…こんな決断していいのかな…」

    「いつだったらよかったの?(笑)」

    「えっ?」

    「だって…坂本クンと恭子の差は ずっと縮まらないんだよ(笑)」

    「それはそうだけど…」

    「上手く言えないけど…あたし達は 選んでくれたパートナーに ありがとう でいいんじゃないかな?
     あとは ずっと一緒に居られるように 自分の出来ることをしていくだけでしょ!」

    「ミカも そうだった?」

    「指輪交換の時 『ちょっと待って!』 って言いそうになった(笑) で 式が終わって 披露宴が始まる
     前に 『帰っていい?』 って訊いたら…南郷君 全然慌てずに 『ひとりで帰れる?』 だって…
     それで 肩の力が抜けて(笑) 『この人とだったら大丈夫』 って…」
     
    「そっか…」

    「これが うわさの “マリッジブルー” ってやつ?( *´艸`)」

    「ちょっとタイミング ずれてるよね( *´艸`)」

    「坂本クンや南郷君が聞いたら 呆れるよね(笑)」

    「絶対 聞かせられないけどね(笑)」

    あたしの あの八つ当たりも “マリッジブルー” の一種だったのだろうか…

引用返信/返信
■22355 / ResNo.26)  すこしづつ…V-27
□投稿者/ 桃子 ちょと常連(70回)-(2018/07/21(Sat) 23:05:11)
    「いずれにせよ(笑) あたし達も 人妻 になれてよかったよねぇ(^^♪」

    「あたしは 式も入籍もないけどね( *´艸`)」

    「あたしが言うのもヘンだけど…世間には そういう夫婦 たくさんいるんじゃない?
     それに 恭子と坂本クンには “見届け人” が 大勢いるじゃない!
     恭子のご両親・マスター夫婦・坂本クンのお兄さん・お姉さん・あたしと南郷君・南郷君の兄弟夫婦…
     十分じゃない? ついでに ウチの両親も数に入れてあげて(笑)」

    「うん ほんと ミカの言う通りだね…ありがと(^o^)」

    「なんのなんの( *´艸`) さっ 午後からも もうひと踏ん張りするよ〜(笑)」



    バイトから帰ってきたコウちゃんに ミカの言葉を伝えた。

    「みんなのこと裏切らないようにしなくちゃね」

    コウちゃんが 優しい顔で言った。

引用返信/返信
■22356 / ResNo.27)  すこしづつ…V-28
□投稿者/ 桃子 ちょと常連(71回)-(2018/07/21(Sat) 23:09:48)
    「ミカさん達の 新婚旅行はいつ?」

    「来月の初め 1週間イギリスだって」

    「南国じゃないんだ(笑)」

    「水着になる勇気は無いって言ってた(笑) 博物館とか美術館巡りするみたいよ」

    「そうなんだ…」

    「ウチはどうする? ハワイとか行っちゃう?(笑)」

    「プライベートビーチで日焼け三昧しちゃいます?( *´艸`) って 恭子さん 休みは大丈夫っすか?」

    「ミカに続いて スグに休みを取るのは ちょっと無理だけど 時期をずらしてなら なんとかなる(^^♪」

    「どっか行きたいところあります?」

    「フランス ドイツ ベルギー フィンランド…スイス…アメリカ カナダ…(^^♪」

    「全部は無理っすよ(笑)」

    「あら そう?(笑)」
引用返信/返信

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