ビアンエッセイ♪

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■18238 / 親記事)  あなたとあたしと私
□投稿者/ 海 一般♪(1回)-(2007/03/05(Mon) 14:55:47)

    私はバイセクシャルである。

    三ヵ月前に彼氏がいた。
    今は年上の彼女がいる。
    あなたとあたしと私。

    あなたとあたし

    あなたと私

    あたしと私

    私が本当の私になるときはどんなとき?

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス2件(ResNo.1-2 表示)]
■18239 / ResNo.1)  彼氏
□投稿者/ 海 一般♪(2回)-(2007/03/05(Mon) 14:59:53)
    「ごめん。野球とおまえと付き合っていく自信がないんだ」
    涙声の彼氏に私は強がって、
    「大丈夫、わかった。今までありがとう。あなたに出会えて良かった」
    受話器ごしの別れをした。そのときは涙が出なくて実感さえなくて、ただ現実が私を飲み込む恐怖を恐れていた。

    (携帯)
引用返信/返信
■18240 / ResNo.2)  彼氏
□投稿者/ 海 一般♪(3回)-(2007/03/05(Mon) 15:04:03)
    彼氏は大学生で野球をやっている。誠実でマジメだけど心は弱くて、不器用な愛し方だったのかもしれない。それでも、ちゃんと私と向き合ってくれた、だから好きになった。
    私は人を愛するときに性別に関係はない。ただ違うことは、女性を愛するときは命懸け。それだけは違う。

    (携帯)
引用返信/返信

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■18168 / 親記事)  花鳥風月
□投稿者/ ヒロ 一般♪(3回)-(2007/02/27(Tue) 00:45:35)

    小説初心者なんで未熟な部分満載だと思いますが読んでみて下さい。
    感想・意見などあると嬉しいです。

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス7件(ResNo.3-7 表示)]
■18172 / ResNo.3)  花鳥風月 3
□投稿者/ ヒロ 一般♪(6回)-(2007/02/27(Tue) 01:16:24)

    サヤは何故か不機嫌になっていった。

    ある日サヤが《今日部活終わってから話したい事があるから部活終わっても部室残ってて。》っとメールしてきた。

    私はまだサヤの事が好きだったので素直に《うん☆》っと送ってサヤが部室に来るのを待っていた。

    部室に入って来るなり『ヒロ最近メールしすぎ!誰とメールしてるの?』
    『べつに誰でも良いじゃん。サヤと同じ学校だけどサヤの知らない子』
    『名前は?』
    『エリコ』
    『エリコちゃんとはどうやって知り合ったの?』
    『サヤには関係ないじゃん?なんでそんなにキレてるの?』
    『…』
    『ヤキモチ?嫉妬?』
    『…』

    この時私がちゃんと気づいてあげていれば今の私達は変わってたかもしれない。



    (携帯)
引用返信/返信
■18173 / ResNo.4)  花鳥風月 4
□投稿者/ ヒロ 一般♪(7回)-(2007/02/27(Tue) 01:39:52)

    私達(サヤ)は付き合ってなかったがキスやHをよくしていた。

    『付き合ってよ?』
    『ゴメン。』

    いくらサヤとHをしても心が満たされる事はなかった。


    エリコとの仲はどんどん仲良くなっていってエリコと遊ぶ事になった。

    駅で待ち合わせ。汽車で来たエリコは私を見るなり笑顔で手を振ってきた。

    エリコと私はお揃いの物を買おうと約束していたので雑貨など色々置いてある店に行った。

    ストラップを買う事になり2人でストラップを探した。

    急にエリコが『あっ!これ可愛くない☆?』っとミニーちゃんのピアスを見せてきた。

    『エリコ穴あいてナイじゃん?』っと言うと
    『バックとかに付ける♪』っと嬉しそうにピアスを見ていた
    『ピアスじゃなくてストラップでしょ?どっちも買ったらお金なくなるんでしょ?』っと言うとしぶしぶピアスを置いてストラップを探しはじめた。
    電話の受話器のストラップの色違いをお互いに買うことになった。
    その時私はこっそりピアスも一緒にラッピングしてもらった。

    ご飯を食べストラップをお互いにプレゼントした。

    『あれっ!?ピアス!?なんで!?』
    『欲しかったんでしょ☆?』
    『うん☆ヒロはロマンチストだね 笑″ありがとう☆』っと満面の笑みで私を見てくれた。

    私はこの時エリコに恋をした。



    (携帯)
引用返信/返信
■18183 / ResNo.5)  花鳥風月 5
□投稿者/ ヒロ 一般♪(8回)-(2007/02/27(Tue) 23:41:42)

    サヤとの出会いは幼稚園だった。いわゆる幼なじみってやつ。

    サヤとHするようになったのは中3の後半からだった。


    文化祭の衣装合わせ。
    サヤは保健の先生の役だった。
    白衣にメガネ。
    普段着ないような女性らしい格好。
    髪はアイロンでストレートに、化粧は薄く、唇にはピンク色のグロス。

    私はサヤの唇に見とれてしまった。


    私は何も考えず『キスしたい。ダメ?』っと聞いた。
    サヤは『ヒロなら良いよ。』っと答えてくれた。

    私とサヤは人がいるのにも関わらずキスをした。


    小学生がするような軽くて短いキスだった。


    この時私とサヤの関係が始まった。



    (携帯)
引用返信/返信
■18184 / ResNo.6)  花鳥風月 6
□投稿者/ ヒロ 一般♪(9回)-(2007/02/28(Wed) 00:02:52)

    私達はそれからよくキスをするようになった。

    さすがにサヤは人前でするのがイヤだったのか人のいない所に私を連れて行った。

    非常階段。更衣室。放課後の教室。

    2人でいる時間が何よりも幸せだった。


    初めてサヤの体を見たのは初めてのデートの日だった。

    サヤにしてみればあれはデートじゃなかったのかもしれない。

    それでも私は嬉しかった。

    自転車2人乗りで店に行ってプリクラを撮った。

    『サヤの家行きたい!』
    『ダメ!』
    『なんでお願い?離れでも良いから!』
    『…良いよ。』


    サヤの家には離れがあった。2階建ての建物。下が駐車場になっていた。

    建物の中には卓球台とソファーがおいてあって、私達は卓球をして遊んだ。

    何時間か経って私達はソファーに…

    光がサヤの顔にあたって私達はいつもより長いキスをした。

    『サヤ。好きだよ。』
    『ん…?!…ダメ…』

    私は我慢できなくなってサヤの首筋や耳を舐めた。

    手は服を捲り上げキスはより深く。

    『あっ…ヒロ…ダメっ…』

    音とサヤの息だけが部屋に響く


    『あっ…ダメだって…』

    私は止まれなかった。
    ブラのホックを外し、服を脱がせ愛撫した。

    サヤの息は荒くなり

    (携帯)
引用返信/返信
■18186 / ResNo.7)  花鳥風月 7
□投稿者/ ヒロ 一般♪(10回)-(2007/02/28(Wed) 00:19:07)

    私を抱きしめてきた。

    他の誰よりもサヤが愛しかった。

    手がだんだん下に降りてサヤのベルトを外していた。

    『えっ…なに?…あっ…』

    『濡れてるじゃん?エロ』

    『んっ…ちょ…っと……あっ……いっ………たっ…い…』

    『痛い?やめる?』

    『…んっん…やめないで………つづ…けっ…あっ…いっ………あっ』

    『サヤの中狭いね?』

    『だっ…て……ヒロが…はっ…じ…め……っんっ……』

    『気持ちいい?エロい顔してるよ?』

    『いや…っ…見ない……でっ………んっ…あっ……イキっ……』

    『もうイキそうなの?』

    『…う…んっ…あっ……ダメっ……あぁっ……』

    サヤは初めてでイってしまった。

    私の腕の中で。


    『…ヒロのバカっ!!』

    『可愛かったよ?』

    『…バカ』

    『サヤ。好きだよ?』

    『私も…』

    『じゃぁ付き合って?』

    『…ゴメン…。』

    これがサヤに対する初めての告白だった。



    (携帯)
引用返信/返信

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■18081 / 親記事)  こんなはずじゃなかった。
□投稿者/ 秋 一般♪(46回)-(2007/02/23(Fri) 11:52:13)
    私は困惑していた。

    いや、動揺していた、と言うべきだろうか。
    …どちらでもいい。
    とにかく頭を抱えていたのは確かだから。

    まさか自分が。
    女である私が、"女の子"に告白されるなんて───





    【ラプソディ・イン・ブルー】





    「ターキせーんぱぁーいっ!」
    背後からの声に、私は素早く身を翻らせた。
    予想通り今まさに飛びついてこようとしていたにやけ面の後輩をひらりと交わす。
    「何で避けるんですかー」
    彼女は唇を尖らせ、不満そうに私を見つめた。
    「あのねぇ…前から言ってるでしょ。廊下でいきなり抱きついてこないで」
    「廊下じゃなきゃいーの?」
    「そういう問題じゃ───」
    言い終える前に彼女は私を抱き寄せた。
    150cmあるかないかの私の体は為す術なく抱き竦められてしまう。
    「こらっ!離せ!離しなさい!聞いてんの?!離れろってば、馨っ!ばかおるっ!」
    じたばたと暴れてみせても体に回された彼女─馨の腕はしっかりと絡まって解けない。
    ばかとはひどいなー、なんて間延びした声が頭上で聞こえる。
    「あー、先輩あったかい。こーゆーのって子供体温って言うんですかね?」
    その言葉に。
    私の中のナニかがぷつんと切れた。
    私の顔を覗き込んでへらっと笑う馨。
    そんな彼女に、渾身の力を込めて頭突きを一発。
    「あだっ!」短く呻いて、怯んだ馨の腕が緩んだ隙に素早くそこから抜け出した。
    「誰が子供だっ!」
    額を押さえて情けない顔をしている馨を一瞥し、私はくるりと背中を向ける。
    「タキ先輩ぃ〜」
    「うっさい!ついてくんな!」
    強い語調で吐き捨てて、のっしのっしと大股で歩を進めた。
    背後に今にも泣きそうな顔で立ち尽くしているであろう後輩を一人残して。


    ばーかっばーかっ馨のばーか!
    身長は私のコンプレックス。
    人よりも小さい事をどれだけ私が気にしているか、馨は全然わかっていない。
    そりゃあ馨はいい。
    170cmを優に越える長身。
    それでいてすらっとした手足を持っていて。
    ……考えただけで腹立つ腹立つ腹立つ!
    馨なんか大っっっっ嫌いだ!!
    っていう今朝の出来事が思い出されて、
    「──…多喜、何そのすごい顔」
    隣の席の佐保ちゃんに呆れた声を出されてしまった。
    「……私、そんなすごい顔してた?」
    「ん。何て言うか、鬼気迫るって感じ」
    鬼婆みたいな形相ってゆーの?、小首を傾げてこんな事を言う。
    この人は、可愛い顔してなかなかに辛辣だ。
    「ひどいなー」
    困り気味にあははと笑ってみせたら、佐保ちゃんもふっと微笑んだ。
    始業を告げるチャイムに、お喋りを中断して前を向く。
    途端にどっと疲れがのしかかってきた。
    それもこれも馨のせいだ。

    『タキセンパーイ』

    私の名前を呼ぶ、ふにゃふにゃとした笑顔を振り撒く大型犬のような後輩の顔が頭に浮かぶ。

    こうもしょっちゅう付き纏われるようになったのはいつの事だったか。

    ─芹澤馨

    一つ下の学年の一年生。
    今までまったくと言っていいほど接点のなかった彼女の名前を知ったのは、夏休みも明けて間もない頃だった。
    一体何故?と思う暇もなく、彼女は私に尻尾を振ってきたものだから名前の一つも覚えてしまうというものだ。
    それから程なくして、ぽつりぽつりと彼女の名をあちらこちらで聞くようになった。
    私が噂に無頓着だっただけで、どうやらあのアホ犬は校内ではなかなかの有名人だったらしい。

    陸上部の期待のルーキー。
    あのふざけた性格からはその肩書きに直結しないというのが素直な感想だった。
    しかし、話を聞けば聞くほど真実だと信じざるを得なくなる。
    あぁ事実は小説より奇なり。
    その上長身の彼女の姿は、女子高の校内でそれはそれは目立つだろう。
    そして持ち前の愛想の良さで人懐っこい笑顔を無差別に撒き散らすものだから、上級生からのウケは良く、大いに可愛がられているという
    わけだ。
    加えて、普段彼女と共に居るのが「王子」の異名を持つ剣道部のクールビューティー。
    その王子様も馨ほどの高身長、そんな二人が廊下を歩いていれば嫌でも目を引くに決まっている。
    決まっているのに二月前まで知らなかった私は本当に世間に疎いのだろう。
    「え、まじで知らないの?」
    情報源である友人からも言われてしまった一言である。

    それでも知らないものは知らないし、厄介なものに懐かれてしまったものだと思っている。

    あーだこーだと考えている内に授業は終わってしまったらしく、日直が黒板を消し始めていた。
    しまった!と思ってももう遅い。
    仕方なく佐保ちゃんのノートを借りようと隣の席へ声を掛けようとすると、
    「せんぱーいっ」
    後ろからタックルを受けてそのまま抱き締められた。
    振り返らずともわかっている。
    「…放せ、馨」
    冷たく言い放っても、
    「あーやっぱり先輩あったかい」
    まったく聞いてやしない。
    今朝私に怒られたばかりだというのによくのこのこと顔が出せるものである。
    もっとも馨の事だ、すっかり忘れてしまっているのだろうけど。
    「二年の教室まで何しにきたわけ?」
    「何って、暖を取りに」
    十一月入ってめっきり寒くなりましたよねー、抱き締める腕を強めながら言う。
    「だ・か・らっ何でわざわざうちのクラスに来んのかって聞いてんの!」
    負けじと馨の腕を引き離そうともがきながら返した。
    「そりゃー先輩が好きだから」
    へへっと笑う声が首筋を撫でてくすぐったい。
    こんな光景にすっかり慣れてしまった級友達は「相変わらず仲が良いねぇ」と温かい目で見守ったり、「馨ちゃんにあんなに懐かれていい
    なぁ」と羨望の眼差しを向けたり、「大型犬にじゃれつかれてる小動物の図だ」と微笑ましげに眺めたり、当人の事などまったくお構いな
    しで何とまぁ好き勝手なものだ。

    「馨ちゃーん、私達とも遊んでよ」
    笑いながら声を掛けるクラスメイトに、

    「うーん、有り難いお誘いですけどあたしはタキ先輩一筋ですから」
    ごめんなさーい、と相変わらず調子の良い声。

    「ここまで好かれると案外情が移ってるんじゃないの?」
    他人事のようににやにやと笑いながら小さく耳打ちしてきた佐保ちゃんに、私は曖昧な苦笑いを浮かべた。



    先輩に懐いている後輩、だって?
    友人達よ、声を大にして言いたい。
    それは誤解だ、と。
    そんなカワイイものじゃない。
    どうせ言えないけれど。



    『神谷多喜先輩、ですよね』

    『好きです』

    『好きなんですよ、先輩の事』



    先輩に対する憧れや尊敬の念では、ない。

    小動物を愛でる嗜好を備えているというわけでも、勿論ない。

    ヤツは私に惚れている、らしい。


    絶句する私に、にこにこと彼女は笑っていた。

    陽に透けて金髪のようにも見える薄茶色の髪と愛想の良い笑顔がゴールデンレトリバーを思わせる。


    …厄介なものに好かれたものだ。




    なかなか回した腕を緩めない馨に、私ははぁと溜め息を吐いてから、背後に向かって思いっ切り頭突きをかました。


    二学期に入ってからの二ヶ月間、得たものは愛の言葉と精神疲労とこの後輩のあしらい方だ。


    …本当に厄介なものに好かれたものだと、「あだっ」肩越しに聞こえた悲鳴を受けながら再び溜め息を吐いた。

    近所にアホ犬の躾をしてくれる訓練所はなかったものかと、顎を手で押さえながらそれでもへらっと笑う後輩を見ながら思った。

    このままでは特技が頭突きになってしまうと本気で考えてしまう辺り、私も相当なアホになっている。




引用返信/返信

▽[全レス33件(ResNo.29-33 表示)]
■20468 / ResNo.29)  秋さまへ
□投稿者/ れい 一般♪(1回)-(2008/01/20(Sun) 01:14:19)
    いつも楽しく読んでます。私は百合小説のHPを作ってるんですが、秋さまの素晴らしい小説を転載したいのですが、ご許可いただけませんでしょうか?

    見てたらレスお願いします。

    (携帯)
引用返信/返信
■20490 / ResNo.30)  NO TITLE
□投稿者/ 春菜 一般♪(1回)-(2008/01/24(Thu) 10:56:54)
    大好きでした。
    もうここにはいないのでしょうか・・・

    (携帯)
引用返信/返信
■20856 / ResNo.31)  NO TITLE
□投稿者/ 匿名 一般♪(1回)-(2008/05/26(Mon) 09:17:20)
    好きな作品なのでアゲます☆

    (携帯)
引用返信/返信
■21279 / ResNo.32)  この話大好きです!
□投稿者/ れい 一般♪(3回)-(2009/03/09(Mon) 23:35:26)
    続きが読みたいですね☆

    (携帯)
引用返信/返信
■21493 / ResNo.33)  皆に読んで欲しい
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(35回)-(2012/04/26(Thu) 04:12:51)
    秋先生の作品はどれも面白いんだが、この作品が一番とっつきやすいと思う。気にいったなら、他の作品も是非、読んで欲しい。

    (携帯)
引用返信/返信

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■18038 / 親記事)  cradle
□投稿者/ 唯亜 一般♪(6回)-(2007/02/20(Tue) 21:04:54)
    はじめまして。唯亜(ゆあ)です。
    Cradleはあたしの初作品。
    稚拙な駄文ですが・・・。
引用返信/返信

▽[全レス4件(ResNo.1-4 表示)]
■18039 / ResNo.1)  cradle ・・・1
□投稿者/ 唯亜 一般♪(7回)-(2007/02/20(Tue) 21:05:55)
    真夜中に鳴り響く携帯。耳に馴染んだ指定音。
     恋人ユウヤからの着信だった。眠い目で、電話に出る。

    「ごめん。また切った。」

     それだけの電話に全てを悟り、合鍵と携帯を握り締め、着の身着のまま。
     コートだけを羽織って肌寒い4月の夜の下を走り出す。

    ***

     ユウヤのいるアパート。インターホンは鳴らさずに、合鍵で、室内に入る。
     ドアを開けると、ザーという水音が耳に押し入ってきた。
     急いでバスルームに駆け込む。
     服を着たままのユウヤはシャワーで全身びしょ濡れで。ただ放心したように歌っていた。
     床のタイルは一部、赤く染まっていた。
     あたしはシャワーを止め、彼女をバスルームから引きずり出す。相変わらずユウヤは歌い続けている。


     とりあえずユウヤの体を拭き、傷口の様子を確認した。
     白く細い腕に、ひしめき合うケロイドと、赤くぱっくり開いた新しい傷。けれど、思った程は深くないようでほっとする。
    「ハルカ…。」
     あたしを見て、ユウヤが呟く。彼女の大きな瞳は、悲しい程に虚ろだった。
    「オハヨ。ユウヤったらまた無茶したね?」
     無理に笑ってみせる。そんなあたしを見てユウヤは苦笑した。
    「ごめん…。」

引用返信/返信
■18040 / ResNo.2)  cradle ・・・2
□投稿者/ 唯亜 一般♪(8回)-(2007/02/20(Tue) 21:06:45)
    2007/03/18(Sun) 20:36:00 編集(投稿者)

    「良いから…。手、出して。」

     それだけユウヤに言い、傷口を消毒して、更に軟膏を塗り、パットを当てて包帯を巻いた。

    「これでよし…」
     手慣れた様子で処置を終えると、ユウヤは無言であたしを抱き締めた。

    ―――わかってる。欲しいんだ…。

     冷え切った指先が、あたしの唇をなぞり。間もなくして二人の唇が重なった。
     ひんやりした唇のピアスと、少し低い彼女の体温が、唇を通して伝わってくる。
     長いキスの間。あたしはずっと、ユウヤ頭を抱えるように黒髪を撫でていた。
     キスをしたまま、ユウヤの手があたしのパジャマのボタンを外す。それに身を委ねて目を閉じる。
     パジャマが肩から滑り落ち、上半身が剥き出しになった。
    「…ユウヤも脱いで?濡れたままじゃ風邪引いちゃうよ。」
     あたしの言葉を無視して、ユウヤは続ける。
    「ユウヤ。ベッドが良い…。床、寒いよ…。」
     そういって笑うと、やっとユウヤは首を縦に振った。

引用返信/返信
■18041 / ResNo.3)  cradle ・・・3
□投稿者/ 唯亜 一般♪(9回)-(2007/02/20(Tue) 21:07:17)
    2007/03/18(Sun) 20:36:44 編集(投稿者)

     不意に抱き上げられた。軽々とお姫様抱っこ。
     間近になったユウヤの髪から冷たい雫が落ちてきて、あたしの顔を濡らす。
     傷口が開かないか…心配になるけれど。今のユウヤには、そんなこと何でもない。だから黙って、ユウヤの首筋にしがみついて顔を埋めた。開かないで、って祈るみたいに。

    ***

     無機質な金属のパイプベッドが小さく軋む。
     真っ暗な室内で、お互いの存在だけが世界の全てみたいに。聴覚、嗅覚、触覚、味覚で愛しあう。
     あたし達の行為に「視覚」はいらなかった。暗闇に描き出す相手の表情、仕草…それが更に焔を掻き立てるから。

     うわずった声で彼女の名前を呼んで、汗ばむ体をなぞって…。香水と蜜と汗のにおい。ユウヤの舌の感触…。
     あたしが声を漏らす度、ユウヤの体がじんわりと熱を帯びて、荒くなる呼吸に、なんだか嬉しくなる。
     手探りで唇をなぞるキスの合図に、甘く絡まる舌。
     あたし達は、暗闇から逃げるみたいに快楽にのめり込んで…白ける空を待って、眠りに沈んでいく。それが、彼女との「日常」
引用返信/返信
■18042 / ResNo.4)   cradle ・・・4
□投稿者/ 唯亜 一般♪(10回)-(2007/02/20(Tue) 21:07:49)
    だるい体を起こし、閉め切った遮光カーテンを捲り外を窺う。傾きかけた日射しが、隙間から室内をオレンジに照らす。
     その光の中で眠っているのは、いつものユウヤだった。

     透き通る白肌に、肩までの黒いウルフ。大きな目に長い睫。薄いけれどふっくらとした唇…鷲鼻がかった高い鼻。背が高くて、細くて…悔しいけど胸もあたしより大きい…。
     「僕?結構モテたよ。特に年上のお姉様方に。勿論男連中は蹴りまくったけどね」以前ユウヤが言ったことを、改めて実感した。本当に綺麗…。
     初めてユウヤを見た時、ぞっとした。人形のような美しさ、というよりも生きた人形そのものだった。けれどその体はグロテスクな傷跡だらけ。残酷にもその傷が、彼女の美しさをより引き立てる…。



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■17960 / 親記事)  NO TITLE
□投稿者/ 岬 一般♪(3回)-(2007/02/19(Mon) 18:01:10)
http://pksp.jp/m-ko318/?&m=80&o=1
    初めまして(●´∀`●)/

    不慣れですが小説を書いてみましたので、読んでくださいm(__)m
    そんなに長くないので、最後まで…

    サイトの方にもありますので、お時間ある方はご覧下さい♪(゚_゚)(。_。)

    (携帯)
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▽[全レス1件(ResNo.1-1 表示)]
■17961 / ResNo.1)  Only‥
□投稿者/ 岬 一般♪(4回)-(2007/02/19(Mon) 18:05:41)
    チュ。。
    私はあなたにキスをした。
    あなたは顔も背けない代わり、応じる事もなかった。

    もう一度キスをする。
    今度はあなたの口を無理矢理開け舌を入れる。

    「ん‥」
    あなたが一瞬体を離そうとする。私はそうはさせず、あなたをしっかり抱き寄せた。

    私の舌があなたの中で動く。だんだんあなたの吐息が溢れてくる‥。


    ピチャピチャッ。。

    私の舌にあなたが応じてくれた。二人の唾液が交じり合い、音が鳴る。


    とろけるようなキス‥。


    憧れのあなたとキスをしている事がとても興奮状態の私。


    口を離し、どちらともなくまた近付ける。


    どの位の時間、キスしていただろうか。
    あなたの体が突然、痙攣した。
    私は驚き体を離す。

    「ハァ、アァ‥ン」
    はぁはぁしながら、顔を赤らめ、うつむくあなた。
    「もしかして‥イっちゃったの?」
    そう聞く私にあなたがコクンと頷く。

    私はとてつもなく嬉しくなって、あなたをギューっと抱きしめた‥。

    もぅ離さない。
    私だけのあなたでいて欲しい。
    そう思いながら。。


    【続く...かも?】

    (携帯)
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