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■17281 / 親記事)  あおい志乃からご挨拶
□投稿者/ あおい志乃 ちょと常連(89回)-(2006/11/20(Mon) 11:58:47)
    “ALICE”のTreeが上限を超えましたので、
    改めて新規作成致しました。
    初めてこの作品にお目に掛かった方は、
    よろしかったら過去のページに戻って、
    是非第一話から“ALICE”をご覧になって下さい。

    こんにちは。あおい志乃です。
    ご愛読ありがとうございます。

    なかなか更新がスムーズにいかず、(コレ何回言ってるんでしょうか)
    情けない限りでございます。。
    完結までに時間が掛かります事はもちろんの事、
    話もまだ半分にも達していませんので、
    にも関わらずこれからどんどん内容が複雑になっていく予定ですので、
    こんな途切れ途切れの更新では、
    だんだん理解し難くなっていくと思われます。。

    もしかしたら、
    少しずつ更新していても、とことん無視して、
    完結した時に初めて一気に読んで下さった方がイイかもしれません。

    どんな方法でも結構ですので、
    最後までおつき合い頂けましたら、
    幸いです。


    芯から冷える寒い寒い季節がやって参りましたが、
    お体に十分お気を付けて、
    健やかにお過ごし下さいませ。



      あおい 志乃
引用返信/返信

▽[全レス100件(ResNo.96-100 表示)]
■19973 / ResNo.96)  ◆六華さんへ
□投稿者/ あおい志乃 一般♪(39回)-(2007/09/08(Sat) 02:17:53)
    十分なお言葉です。
    ああそんな風に感じて読んで下さる方もいらっしゃるんだなと、
    じんわりきます。
    嬉しいですね、心からの感想を述べて頂けるのって。
引用返信/返信
■19974 / ResNo.97)  ALICE 【64】
□投稿者/ あおい志乃 一般♪(40回)-(2007/09/08(Sat) 02:25:36)
    「クレノ」



    ダイナは、確かにそう言った。

    疑いようもなく、鮮明な、よく通る声で。





    それでも私は、聞き返さずにはいられなかった。






    「・・・クレノ??」



    「そう、KURENO。知ってた?」




    私はかぶりを振る。




    「やっぱり何処ででも【アリス】で通してるのね。
     何となくパスポートを見た時にそう書いてあったの。ローマ字でね。
     ソノマイ クレノが本名。アリスじゃ、ない」



    ・・まさか、こんな事になろうとは。



    「その事、本人には言ったの?」

    「言ったわよ。“何コレ、ここに書いてあるの。アンタ、ホントはクレノっていうの?”ってね。
     そしたら何て答えたと思う?私からパスポートをふんだくって、“それが何?”だって。えっらそうに」


    その時感じた腹立ちを思い出したのか、

    ダイナはやたら感情のこもった、とげとげしい声で言った。



    「ま、苗字を誤魔化してるなら、何か大きな理由でもあるのかとも思うけど。犯罪とかね。
     下の名前だしね、ただの気まぐれか何かだと思うわよ。
     でもルイ子も、仕事でアリスにムカつく事があったら、言ってやれば?
     “本当はクレノって言うんだって?”ってね。ちょっとムキになるアイツが見られるかもよ」


    そう言ってダイナは面白そうにククッと笑った。







    私の頭の中を、


    あの夜、アリスが夢にうなされた夜に聞いた数々の単語や言葉が散乱する。





    魔女。


    魔女の名前。


    自分でアリスと名付けた。


    男。


    真白が魔女に殺された。


    居なくなった母親。


    帰って来ない父親。







    冷静に考えれば、

    この不可解なピースで、巨大なパズルの四隅だけでも埋められる・・・!!






    そう思った私は、


    「そっか、偽名か。いつか使う時が来たら、その手でからかってみるわね」


    と笑って、

    一気にワインを飲み干した。





    「ごちそうさまでした。そろそろ、帰るわね」

    「帰るですって!?なんで?まだ早いでしょ?」


    ダイナにしても、シャンプーとの夜遊びを待ちわびているハズなのに、

    彼女は私の帰宅宣言に過剰に反応して眉をひそめた。



    「いや、仕事もあるしね。もう眠らないと」

    「泊まっていけばいいじゃない。前みたいに」



    今度は私が眉をひそめる番だった。


    「ダイナ・・私は複数でsexする趣味はないのよ。彼女と二人で楽しんで」

    「・・・何言ってるの?彼女って?」


    この後に及んで誤魔化す目的は何だろうか。
    好みの女を相手にしている時は、
    とりあえず他の女への興味を隠すというポリシーだろうか。



    「バーテンダーの彼女よ」

    そう言って私はグラスに付いた口紅をバッグから取り出したハンカチで拭った。


    「バーテンダーの彼女?ここのバーの?何で?あんなの呼ぶ訳ないじゃない!」

    「あんなのって・・。さっきの濃厚なキスの続きをここでするんでしょう?」

    「しっっないわよ!さっきのキスは・・ルイ子の反応が見たくてしただけ」



    それこそ何の為に。

    何でもいいが、とにかく早く帰りたい。

    私は巨大なジグソーパズルを抱えているのだ。



    「そうなの?まぁ、よく分からないけど。とにかく仕事もあるし、帰るわね。
     今日はありがとう。最後には笑ってくれて良かったわ」


    立ち上がって踵を返すと、
    後ろから腕を掴まれた。


    「どうして帰るの?態度が悪かった事は謝るから!」



    バーを出て以来初めてその話題に触れたダイナを振り返って見ると、
    泣きそうな顔をしていた。


    「ううん、誤解してたんだから、怒って当然だったのよ。気にしてないわ」

    「違うのよ」


    ・・・何が?


    「私の悪い癖なの」


    ・・・だから何が?


    「惚れてる相手と喧嘩すると、高飛車で、凄く嫌な感じになるの」



    なるほど。

    アリスを拉致した時も、見事な高飛車ぶりだった。



    ・・・え・・


    それじゃまるで、

    ダイナが私に惚れてるような言い方ではないか。
    冗談でしょ。


    「なんとか言ってよ」

    黙ったままでいる私の腕を、
    ダイナが揺さぶる。


    「う、ん」


    「ルイ子があの女のところで働いてるって知った時、腹が立った。
     けどそれよりも、ショックだった。
     ルイ子が何か目的があって私に近付いたんだって思うと、悲しかったわ凄く」



    それが、

    今日私が見た寂しげな背中の理由だと?



    「他の誰でもダメだったの。イイ男も、イイ女も。一般人も、業界人も。
     誰と居てもアリスを忘れる事が出来なかった。
     でも、ルイ子には何かを感じたの。
     あんな風に、アリスとの過去を誰かに打ち明けるなんて、今まで無かった事なのよ」



    止めどなく自分の気持ちを吐き出すダイナを前に、
    私はただ驚いて、相槌も打てずにいた。

    容姿がタイプであった故に私と肉体関係を持ったのだろうし、

    それなりに自分がダイナに気に入られていることは、感じていた。


    が、それは“遊び”の一環なのだと信じて疑わなかった。


    ダイナが私を気に入っているという雪花の見解を聞いた時も、

    きっとダイナは私を自分の数あるコレクションの中に加えようとしているのだとしか、
    思わなかった。


    だって、


    アリスに惚れた人間が、

    何をどう間違えればその穴埋めに私を選出するというのだろう。

引用返信/返信
■19978 / ResNo.98)  ALICE 【65】
□投稿者/ あおい志乃 一般♪(44回)-(2007/09/08(Sat) 02:36:52)
    「だから、何か言ってよ」

    少し怒ったようにダイナが私を急かす。



    「ダイナ、分からないわ。どうして私なの?」



    ―――“どうして私なの”


    今まで、どんな男に愛を語られても、言った事のない台詞を私は口にしていた。

    “どうして私?” だなんて、

    そんな卑屈で自意識過剰な言葉、
    頭の中に上った事さえなかった。


    だが今は、

    “どうして私なのか”と、疑問に思わずにはいられない。


    それはダイナが、女の中でも極上の部類だからだろうか。




    「どうしてって・・・」 ダイナが困ったように笑う。


    それは私が初めて見る彼女の表情だった。



    そんな事を感じている場合ではないが、

    とても魅力的だと思った。




    「そんなの、言葉にできるものじゃないわ。
     ただ、ルイ子はこの間の夜、私の舌や指先には夢中になったけど、私自身にはちっともなびかなかった。
     朝、部屋を出て行く時の、ルイ子の顔の未練の無さときたらもう」



    私の腕を放し、お手上げという風にダイナが両手を上げる。


    私は彼女の言葉の色んな部分に自分の顔が赤くなるのを感じた。


    「さっきのキスにも、全然妬いてくれないしね。
     どうせ、電話掛けてこなかったのだって、ただ忘れてただけなんでしょう?」




    バーでの駆け引きで知力を使い果たしたのか、
    上手いフォローの言葉が出てこない。

    あろうことかこのタイミングで私は目を反らしてしまった。




    「ルイ子の心を掴んでいる男が憎いわ。
     その人のところへ向かうのかと思うと、余計に帰したくなくなる」


    ダイナはそう言うと、

    長い指で私の顎を持ち上げた。


    「それって、ただ無いものねだりなだけにも聞こえるわ。手に入りにくいから、欲しがるだけじゃない」

    「でもそれだけじゃないわよ。手に入れ難ければ誰でもいい訳じゃない。
     手に入れたいと思える相手じゃないとダメなんだから」




    顎に添えられたダイナの手を、
    優しく握って引き離す。


    「手に入った途端、捨てるつもりなんでしょう」




    私の手を強く握り返してダイナが不敵な笑みを浮かべる。


    「そんなのやってみなければ分からないじゃない?
     それとも何、ルイ子は死ぬまで自分を大切にしてくれる保証が無いと、始められない訳?
     恋愛なんて、先が分からなくて当然でしょう?」


    確かに、そうだ。
    だいいち私は一生モノの愛を求めて恋愛をするタイプでは元からない。

    ダイナの方も、そんな私の価値観を見抜いているのだと思う。



    「ねぇ、ルイ子。
     私の言ってる事って、イケナイ事?
     私のやってる事って、イケナイ事?」



    ダイナはそう言うと空いている方の手を私の腰に回し、

    自分の体にぐいと引き寄せた。



    ダイナの色香漂う瞳を私が真っ直ぐに見つめ返すやいなや、


    彼女は私の首筋を下から上へ舐め上げた。




    彼女の絡みつく腕や舌を、

    私は振り払えずに居た。


    沢山の嘘でアリスの情報を聞き出した私は、
    それなりの報酬を与えなければならない気がしたのだ。


    そして、

    ダイナ程の女に、
    私への恋心を赤裸々に告白させたことに、
    言い様のない躊躇いと、罪悪感さえ感じていた。


    私も同じように心の内をさらけ出すことが出来ない代わりに、

    体を開く事が、


    せめてもの償いになるのならと、



    そんな低俗で卑しい考えに私は支配されつつあった。








    私が抵抗せずにいると、

    ダイナはその滑らかな舌を首筋から唇へ移動させ、
    私の口を塞いだ。


    そうしてあっという間に私のブラウスのボタンを外し、

    下着を投げ捨てて、


    露わになった私の乳房にかぶりついた。





    「ねぇ、イケナイ事?こんなに素敵な事が、間違いなの?」



    笑いながらそう繰り返し、

    ダイナは手品師のように瞬く間に私を産まれたままの姿に変えた。







    ―――いけなくは、ない。



    ただ、

    ダイナ、


    貴女の間違いは、



    私の心を掴んで放さないその人は、


    部屋に住み着く黒猫のような男ではなくて―――。














    快楽に遠のく意識の中で、




    私はアリスの名を呼んだ。
引用返信/返信
■19993 / ResNo.99)  拝見させて頂きました。
□投稿者/ れい 一般♪(9回)-(2007/09/09(Sun) 04:01:09)
    一気に作品に引き込まれてしまいました。

    面白いです。心から。

    あおい志乃さんの作品は、
    前のタイトルに金魚が付いている
    小説を読ませて頂いておりまして、
    その頃から「頭のいい人の書く文章だな〜」と
    思いながら拝見させて頂いておりました。

    こちらの作品、本当に書き出しの頃に
    一度拝見させて頂いておりましたが、
    ゆっくり更新ということだったのでずっと
    チェックせず、寝かしておきました(笑)

    そろそろ、と思い、読んだのですが、
    引き込まれて、最初からこんな時間まで
    一気に読んでしまいました。

    いや、本当めっちゃ面白かったです。
    寝かしといて、良かった。


    更新、心より楽しみにしております。
    ゆっくり、頑張ってください。

    完結されるのを楽しみにしております。

引用返信/返信
■20005 / ResNo.100)  ◆れいさんへ
□投稿者/ あおい志乃 一般♪(45回)-(2007/09/11(Tue) 03:12:44)
    こんばんは。メッセージありがとうございます。

    4時ですよ!
    夜更かしです!
    そんなに遅くまで、時間を割いて作品に目を通して頂けて、
    とっても嬉しいです。

    寝かせて下さってたんですね。
    でも、この話、まだ折り返し地点にも到達していないようなんです。
    もう少し寝かせておけばよかった!と後悔なさるかも・・
    ごめんなさいねーー。ダラで。。

    すぐ下のツリーにれいさんのお名前がありました。
    【うさぎ病】の作者様ですね?
    拝読致しました。
    れいさんは、ワーカホリックな方かな?と思いました。
    それと、オシャレなライフスタイルを確立していらっしゃいそう。
    そんな雰囲気を文節の間から感じました。

    勝手な印象です。
    全然違ったらご免なさい!


    秋ですねーー。
    今年こそ紅葉満喫!
引用返信/返信

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■17268 / 親記事)  これからもよろしく。
□投稿者/ さぼ 一般♪(5回)-(2006/11/19(Sun) 04:02:49)

    「私が死んだらどうする?」



    そのときは何を言ってるんだと、笑い飛ばした。



    「何言ってるのさ。」



    笑い飛ばしたあたしに、彼女はさみしそうに微笑んだ。



    今思うと、なんて愚かだったんだろう。





    いまさら悔やんだって仕方ないのはわかってるのに






    あぁ。さようなら さようなら。






    私は今も後悔をしてこの空を見つめる。






引用返信/返信

▽[全レス12件(ResNo.8-12 表示)]
■17276 / ResNo.8)  これからもよろしく。9
□投稿者/ さぼ 一般♪(13回)-(2006/11/19(Sun) 04:09:19)






    手紙の通り、私は彼女の影響を一番に受けている。

    でもなんで?


    泣きもしなかったし、薄情なやつだとさえ思ったくらい
    私は冷静だった。


    どこが影響を受けてるといえる。


    皆泣いてるのに・・私だけ泣かないなんて。




    もう一度手紙を見た。





    (私の部分だけ切り抜け・・・かぁ)




    昔のアルバムから写真を取り出して眺めた。

    ああ、さやかはとても楽しそうに笑ってる。

    この世界で、さやかは生きてるんだ。



    さやかを切り取ってみた。



    (違和感バリバリ・・・)



    それを5分くらいながめた。



    さっきまでさやかは、たしかにこの世界で生きてた。


    でも5分前、さやかはこの世界から消えた。



    ”死んだ”んだ。





    パタタッ






    そう思ったら、涙が出た。

    今まで出てなかった涙が出た。

    今までの分を出し切ろうとするみたいに、次から次から出てくる。



    (ああ・・・そうか。そうだったんだ)




    私はやっと気づいた。

    さやかの死を泣けなかったのは、私が誰よりもその死を受け入れてなかったから


    さやかは、それを見越してたんだ。

    これは最後の気遣いだったのか。




    『私はね、偽善者だよ』




    (偽善者・・・まさか。誰よりも優しいのは、さやかじゃないか)



    彼女の死から4年たって、私は始めての涙を出した。






引用返信/返信
■17277 / ResNo.9)  これからもよろしく。10
□投稿者/ さぼ 一般♪(14回)-(2006/11/19(Sun) 04:09:58)


    次の朝

    さやかのいない写真をながめた。


    やっぱり違和感があった。


    心にポッカリと穴があいたままだった。

    それから3日間は何をする気にもなれず、ただ伏せった。


    そして4日目。
    明日で帰る。

    最後にさやかに挨拶しておこうと、お墓に足を運んだ。






    「さやか。偽善者だなんて、よく言ったものだね。誰よりも優しいくせに」


    私は墓石をなでる。
    冷たい感触しかもたらしてはくれなかった。


    「私が落ち込むのわかってたんだね・・」


    そこまで言って、違和感を感じた。



    確かに、写真の意味はそうだったのかもしれない。

    けれど、ならなぜまだ胸にポッカリ穴が空きっぱなしなんだろう。
    あの辞書やCDのことばかりを思い出すのはなんでだう。

    私は墓石を見つめた。







    『私はね偽善者だよ。大事なものに嘘をついてるんだもの』



    さやかに偽善者について聞いたとき、たしかにさやかはそういった。



    (大事なものに嘘?・・・どんな?)



    『気づかなければよかった。でも気付いたから、気付かせないようにするの』



    (どういう意味。気付かせない?誰に)



    そこでCDを思い出した。

    キーワードは孤独。

    次にクロス

    キーワードは宗教。


    そして辞書

    きっとあれは・・その人へのメッセージ。



    (そうか・・!!さやかはだれかが好きだったんだ)



    そして同時にわかった

    孤独を感じる
    宗教がからむ恋

    つまりさやかの思い人は同性。


    「・・・・ああ・・そっか。」


    そして私は核心を見つけた。






    「さやか・・さやか。さやかは気付いてたんだ」


    私は石に額をつける。

    冷たかった。


    「さやか・・さやか・・・・。私・・わたしね」


    冷たい石に水滴が落ちた。
    すぐに冷やされて冷たくなった。


    「さやかがすき・・。好きだよ・・さやかぁ・・・っ!!」



    私は気付かないうちにさやかに恋してた。

    そしてさやかは気付いてて、私を好きだった。




    『私は偽善者だよ』





    やっと意味がわかった。

    さやかは私でさえ気付かない気持ちを見抜いて、教えなかった。

    私を守るために。
    自分を守るために。


    誰にも言えない孤独とか、そういうのにいつも悩まされてたんだ。



    「私を気遣って・・・本当はだれよりも苦しかったくせに・・ごめんさやか・・」




    私は額をつけたまま泣き続けた。




    「ごめんねさやか。ごめん・・。大好き」



    冷たい石に口付ける。


    少し、暖かい気がした。








引用返信/返信
■17278 / ResNo.10)  これからもよろしく。11
□投稿者/ さぼ 一般♪(15回)-(2006/11/19(Sun) 04:11:14)







    「ゆず〜」

    「ああ。やっほ」



    愛が近づいてきて、私を覗き込む。



    あのあと、私の生活はやっぱり続いてる。

    大学にいって、講義を受けて、たまにこうしてサボる。

    これも彼女の望みどおり。

    唯一望みと違うのは


    「何見てるの?」

    「写真」

    「何それ。だれ切り抜いたの?」

    「好きだった人」


    さやかを、私は忘れてない。

    私がそういうと、愛は変な顔をした。



    「フラれたの?」

    「違うよ。」


    愛はなんとも言えない顔をして、私の隣に座って



    「あのさ。突然で本当に申し訳ないんだけど」

    「うん?」

    「好きっていったらどうする?」

    「・・・・へ?」


    面食らった顔をしていると、愛は真剣な顔で私を見た。
    いつもヘラヘラしてる愛。

    不思議な気分だった。


    「え〜と・・恋愛対象として?」

    「そっ・・・そりゃあ」

    「付き合いたい?」

    「できれば」



    そういう愛に、私はしばらく考えて



    「私はね、この写真の人のことが忘れられないし、忘れる気も無いよ」

    「・・・・」

    「それでもいいの?」

    「もちろん」



    愛は鼻息荒く私を見た。



    「もう一つ条件」

    「何でしょう?」



    構える愛に、私は微笑んで



    「その好きな人の話を聞いてもらいたい。とても大切で貴重な日々だから」




    私はさやかを忘れない。

    それが、少しでも彼女を救うことになる気がしたから。





    あぁ、ああ さようなら。



    そして




    これからもよろしく。
完結!
引用返信/返信
■17279 / ResNo.11)  すごい!
□投稿者/ るぃ 一般♪(1回)-(2006/11/19(Sun) 12:11:18)
    たった1日でこんなに!!ビックリしました〜
    話も面白いです(^-^)
    読んでて、子供のいる私にはさやかの家での場面はさやかの母親の気持ちの方が解るので柚子が冷たい人間に感じちゃいました(苦笑

    これからも頑張って下さい(・ω・)/

    (携帯)
引用返信/返信
■17311 / ResNo.12)  るぃさん
□投稿者/ さぼ 一般♪(16回)-(2006/11/24(Fri) 02:02:30)
    どうもありがとうございます。
    あ〜・・・まぁ確かに冷たいですね(苦笑
    なんというか、彼女はまださやかを失ったとき
    つまりは、17歳のときの彼女が成長しきっていないんです。
    なので、子供っぽさ残る・・というか、とにかく個人を覗き込まれるのを嫌がってしまうんです。
    私がまだまだガキだからってのもあるんでしょうが(苦笑

    なにはともあれ感想どうもありがとうございました。
    次もよろしければお付き合いくださると光栄です。

引用返信/返信

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■17256 / 親記事)  Misstake
□投稿者/ 咲 一般♪(10回)-(2006/11/17(Fri) 14:57:01)
    その人は

    睫毛が長くて

    目が大きくて

    鼻筋が通ってて

    仕事ができて

    なにもかもそろった人…


    そんな人を愛してしまった
    そんな私の


    Misstake

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス26件(ResNo.22-26 表示)]
■17605 / ResNo.22)  初夜
□投稿者/ 咲 一般♪(32回)-(2007/01/04(Thu) 23:44:25)
    2007/01/04(Thu) 23:55:56 編集(投稿者)
    2007/01/04(Thu) 23:53:40 編集(投稿者)
    2007/01/04(Thu) 23:53:04 編集(投稿者)

    結婚式をおえて都内のビジネスホテルに入った
    戸籍上は夫婦ではないが、私達は夫婦だ


    私が予約していた部屋に向かう


    今日のこの日が初夜となる



    私達はお互いにお互いを尽きる迄求め合った。


    どれだけ愛せばいいのだろう?

    でも、どれだけ愛しても足りない気がする。
    好美はいつでも泣いていた…


    その涙は嬉し涙だろうか?
    それとも…


    いや、こんな夜にそんな涙はないだろう。

    自分に言い聞かせて好美を愛した。

    私も好美を愛した。

    朝まで私達は溶け合って、そのたび好美の身体はしなってゆく


    好美の手唇華奢な身体どれもがわたしを満足させた。

    私も好美を愛した。
    私の手と唇と身体を使って。


    (携帯)
引用返信/返信
■17669 / ResNo.23)  初夜〜このまま〜
□投稿者/ 咲 一般♪(33回)-(2007/01/15(Mon) 06:08:45)
    朝まで私達は溶け合った。そして初めて二人で朝をむかえた。
    そのことがとても嬉しい
    香奈は眠気がまだ残っていて、もう少しだけといって、と甘えてきた。
    愛しいと思った。
    このまま二人で消えてしまいたい。
    そして二人で細々と暮らしたい。
    そんな無茶なことを思ってしまう。
    だけどそれは叶うはずがない。
    私には婚約者がいると言うレッテルみたいな十字架を背負っている。

    泣きたくなる。昨夜嬉しすぎてずっと泣いていた。
    でも、今は違う意味でまた泣きたくなる。




    神様、今一つの幸せをください

    (携帯)
引用返信/返信
■17702 / ResNo.24)  二人…そして三人
□投稿者/ 咲 一般♪(34回)-(2007/01/18(Thu) 14:24:25)
    嘘が上手くなったのは…何時からだろうか?

    多分好美を愛した時からだと感じる。そんな一瞬を今迎えた。




    悟が【好美が最近どうしてるか知らない?】って聞いてきた。

    一瞬心臓が止まると思った。
    けれど、私は『仕事で忙しそうだよ』と言った。
    何食わぬ顔で…。
    よくそんなことを言えたものだ。
    平気な顔をして…。
    悟は、勿論好美を愛している。
    でも、私も好美を愛している。
    その事実は変わらない。
    でも、悟は【今度好美と話し合いたいんだ。その際に姉さんも立ち合ってほしいんだ。】
    と言ってきた。

    二人で話をしてほしいといっても、悟はどうしてもと言った。



    三人で話を進めるとのことを母も同じ意見だった。




    そして、三人での小さなサミットを進めることとなった。


    私と好美は、バレルのは時間の問題だね。と言っていた。
    どうなるのか?
    このサミットは。




    私と好美次第だ。

    (携帯)
引用返信/返信
■17780 / ResNo.25)  二人…そして三人〜現実〜
□投稿者/ 咲 一般♪(37回)-(2007/01/23(Tue) 21:08:44)
    香奈の家に向かう、
    三人での話し合い…。

    この間香奈と悟さんに言われた

    話し合いたいと。
    私は、私のなかではもう香奈を選ぶと決まっている。
    それは香奈も同じ意見で、私を一生愛してくれるといってくれた

    どう話をしようか?
    もう嘘なんてつけない…。
    この気持ちを偽りたくない。
    だから話を付けよう。




    香奈の家に着いた。
    今回で二回目だ。最初の再会には私を悩ましたものだ。
    でも今回は違う。
    決心を胸に、この気持ちを素直に。



    私は深呼吸をして、インターホンを押した。

    ピンポーン♪

    『いらっしゃい。上がって?』
    香奈に案内をしてもらって、部屋に通してもらった。
    『悟がもう少しで帰ってくるからね。』
    待ってもらっていいかな?と続けて私に問い掛けた。
    その表情は固まっている。
    たぶん私も。



    このまま二人で消えてしまいたい。
    私は自分の気持ちを素直に言った。

    そうしたら、香奈は…
    香奈は私の気持ちを受け入れてくれるといった。
    でも、その代わりちゃんと悟さんと話をしようと言った。
    うん。と答えて、二人で悟さんを待つことにした。


    30分ほどして、【ただいま】
    悟さんが帰って来た。

    (携帯)
引用返信/返信
■17812 / ResNo.26)  サミット
□投稿者/ 咲 一般♪(38回)-(2007/01/29(Mon) 06:13:41)
    いつからか分からない
    だけど好美を愛している。

    ただの自惚れだとわかっているけど好美も私を愛していてくれる
    悟には悪いけど、私たちは本気だ。
    サミットが開かれた。
    三人だけの小さなサミット。
    私は意を決して悟に
    『私達は結ばれている』
    と、伝えた。
    悟は【なんとなくそうだと想像していた】
    と言って、言葉に詰まっていた。
    嘘になるけど、私達はもう、すでに一緒に住むと、マンションも手配していると言った。
    悟はどう答えていいのか分からないと言う表情をしていた。
    好美が口を開く。


    「ごめんなさい。悟さん。私達はもう嘘なんてつけない。本当のことを言えば私は悟さんの事なんて考えていなかった。」
    そして香奈が私の恋人だと言った。
    私達はただすみませんと言うしかなかった。
    だけど、私も、そして好美もこの決意に嘘はなかった。
    偽らないこの気持ちは、どう表現していいのか分からなかった。
    悟がまた口を開く。
    【僕はどうしたらいいんだ?】
    分からないと言って、私達に返答を求めて来た。
    私は素早く『好美との事は無かったことにしてほしい』と言った







    (携帯)
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■17240 / 親記事)  カミングアウト
□投稿者/ 金丸 ベテラン(237回)-(2006/11/15(Wed) 03:41:05)
    こんにちわ。金丸です。

    もとい

    海です。

    まぁどちらでもいいです。


    このエッセイは私がカミングアウトしてきた経緯や状況、相手の反応を書いていきたいと思っています。


    少しでも誰かの力になるエッセイになるといいのですが…




    ご意見、ご感想、批判承っておりますのでお気軽に言ってください。


    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス9件(ResNo.5-9 表示)]
■17315 / ResNo.5)  ありがとう
□投稿者/ 金丸 ベテラン(243回)-(2006/11/24(Fri) 20:47:26)
    よっしー様

    夏菜様

    ゆらら様


    いつも応援、いつも励まし、いつも読んでくれてありがとうございます(*´ω`)


    こっちは記憶を辿ったり、ただ怠けたりで全く更新してなくてすみません。

    誰かの力になれたら

    このエッセイは意味があるものになります

    そうなることを願って書き記します。


    これからも

    気が向いたらまた読んでください。


    よーし書くぞっ!!!!!!!(`Д´)9

    (携帯)
引用返信/返信
■17316 / ResNo.6)  親友 answer
□投稿者/ 金丸 ベテラン(244回)-(2006/11/24(Fri) 21:17:35)


    親友と顔を合わせ

    あまり目を合わせずに手紙を貰いました。

    確か

    親友は笑って手紙をくれたと思います。

    手紙には

    『バイとかってよくわからないけど、女の人にモテる人って本当に魅力があるからだと思う。
    気分を害したり、海を嫌いになったりなんかしないよ。
    海は海でしょ?
    とにかく私はいいと思うよ。
    十人十色、いろんな人がいるからね。

    悩んでることで、私にできることがあったら言ってね。
    何も出来ないかもしれないけど、私は海の力になりたい。』


    そう書いてあったと思います。

    思いますってゆうのは…

    その手紙どっか行っちゃったらしく…ってゆうかどっかやっちゃったってゆうか…(苦笑


    この手紙を読んで

    私は凄く安心した記憶があります。

    あぁ良かった

    嫌われなかった


    その安心。



    言って良かった

    少しだけ心が軽くなった。



    結局

    卒業式でも告白出来なくて

    言えたのは卒業して二年位経ってから。


    実は好きだったんだよ。多分バレてただろうけどって。


    そしたら

    知ってたよ。
    でも気づいたのは卒業してから。
    妹(双子の)に言われてね。
    でも嬉しいよ。素直に。(*'∀')


    って


    あれだけあからさまだったのに気づいてなかったんかぃ!!!
    しかも妹の方が気づくの早かったとかどんだけだよ!!!




    相変わらず突っ込みどころ満載でした。


    でも

    私は幸せだと思います。

    この親友が居たからカミングアウトすることに少しだけ抵抗がなかくなったから。


    さて

    次は 親友二号です。

    (携帯)
引用返信/返信
■17317 / ResNo.7)  親友二号・ミユ
□投稿者/ 金丸 ベテラン(245回)-(2006/11/24(Fri) 21:56:14)
    いやぁこの子というか

    いつも通り愛情こめてコイツと言わせていただきます。


    コイツは少しギャル系で

    なんせ頭が悪い。色々。

    いっつもバカにして、いつもからかってました。(今も。)


    勉強は出来なくても、頭が悪くても、コイツはコイツで悩み、愛すべきところがいっぱいある奴。


    そんなミユにカミングアウトしたのは

    16の冬だった気がします。

    ミユの家に居た時

    私の恋人(当時の)から電話がかかってきて

    目の前で物凄いニヤニヤしてるので軽く蹴りながら

    「かわる?」と電話を渡したことが

    カミングアウトでした。

    恋人は女の子。


    「こんばんは。」と言った後のミユの顔は


    「??????????」


    二言三言話し、また電話を渡してもらい切りました。


    そして

    「実は彼氏じゃなくて彼女なんだよね。」


    と。



    ミユは

    「えぇっ!?うっそ!?まじ!?マジマジマジ!?ねぇマジ!?」


    あぁけたたましい。笑


    「マジ。笑」


    「へぇー!!!!あっ、ねぇねぇ女同士ってヤレんの?」


    やっぱりそこか…笑


    「男女と変わんねーよ。ただ前戯が主なだけ。」


    いやいや当時の私は経験もなかったのに…なぜ言えたのか…


    「ん?それってヤるってことになんの?」

    「気持ちの問題だよ。」


    いやいやだから私…(笑)



    好奇心が先走っているミユをなだめ、聞きました

    「で、ご感想は?」


    「あーいいんじゃない?ありだと思うよ全然。」

    ほっと胸を撫で下ろすと

    「でさぁ!!!どこで出逢ったの?!」



    やれやれ…(笑)



    まぁこんな感じだった訳です。


    あ、忘れてましたがもう一人中学生の時カミングアウトした人がいます。


    同級生の男子。

    野球部。

    小太り。

    そして


    お姉言葉。

    でもノーマル。


    カミングアウトした時の答えは

    「あっそーなんだぁ。」


    え?


    いや、あ、うん。


    「いいと思うよ。実際あたしだって親友のこと「あぁかっこいいなぁ」って思っちゃうもん。」


    あ…あそうなんだ…

    「でもあたし女の子が好きだけどね。そこんとこよろしく」


    あっ…はい。



    とまぁ

    こんな感じでしたとさ。

    (携帯)
引用返信/返信
■17318 / ResNo.8)  親友のマナ
□投稿者/ 金丸 ベテラン(246回)-(2006/11/24(Fri) 22:16:19)
    どんだけ親友おんねんって思うかもしれませんが

    まぁ十人十色ってことで。



    コイツは中学生時代、女の先輩に(恐らく憧れでしょうが)惚れてキャーキャー言ってまして

    なんとなくバイかなぁって思い言ってみました。

    大体前回あたりから「男でも女でもどっちでも恋愛対象になるんだよね。」とカミングアウトしています。

    多少、女の人の方が恋愛対象になりやすいことは特に言いませんでした。


    マナも反応はミユと大体同じでした。



    違っていたのは

    「私が一回経験したら抜け出せなくなりそう。」と言ったこと。

    確かに。と思いましたが

    「まぁ男大好きだけど♪」と あっけらかんとしていました。


    次は

    最初の親友と私といつも一緒だった

    ヨコ。

    男の子です。


    いやまぁ男の子だけあって興味津々でしたが

    答えは「いいと思う。理解はあんまり出来ないけど、ありだよ。」でした。



    次は保育園からの仲良しで今となっては親友のメグ。


    多少驚いていましたが、なんなく受け入れてくれました。


    次は

    メグと私といつも仲良しだった2人。
    中学生の頃、メグも含め、私のことを「お父ちゃん」と呼んだ

    ユウとノン。

    4人でファミレスで話していた時言いました。

    反応は


    「えぇ!?えぇえぇ?!えっ!?えぇ!?」


    2人共同じリアクション。(笑)


    先にカミングアウトしてあったメグと私はそれを見て大爆笑。


    結果は

    戸惑いながらも受け入れてくれました。

    (携帯)
引用返信/返信
■17319 / ResNo.9)  今年はカミングアウトの年
□投稿者/ 金丸 ベテラン(247回)-(2006/11/24(Fri) 22:49:23)
    次は兄の彼女。

    私ととても仲良くしてくれる、サバサバして女の子らしい子。

    3歳上でした。

    「彼女が居るんだよね」


    サラッと言った後に返ってきたのは

    「あっそーなんだ。ふんふん。全然いいと思うよ。」


    兄はもう少し後ですが同じようなリアクションでした。


    この後は随分誰にもカミングアウトする機会がなく

    まだ本当のことを言う勇気がなくて

    まだ親にも他の兄弟にも言えませんでした。


    しばらくして成人式を迎え

    式には出ず、その後の飲み会でカミングアウト。と言っても2人。

    一人は言い当てられて、もう一人は「あたし最近女もいけるんじゃないかって思うんだ」の一言で「こいつだ!!」とカミングアウト。


    後者の子に言った時の答えは「あたしは本当に女の子を好きな訳じゃないけど、いいんじゃない?」でした。


    そして

    今年の夏

    今の彼女と付き合い始めて

    「彼女」を「彼氏」と嘘をつくことが苦痛になり

    四季のことを嘘で纏いたくない と、誰にでも本当のことを言うようになりました。


    ただバイト先の人以外に。



    今年の地元の夏祭り

    同級生の2人に会った時カミングアウトしました。

    「ねぇ海ちゃん彼氏いるの?」

    「んー彼女が居る。」

    「へっ?うそ?!そうなん?!」

    「うん。」

    「あ、なんか幸せそう。いいなぁー!!!!!」と

    彼氏と別れたばかりの子と、しばらく彼氏が居ない子は暴れてました。(笑)


    今までなんなく受け入れてもらい続けて

    ある疑問が浮かびました


    不思議じゃないのか?
    意外じゃないのか?


    その問いを2人にぶつけると


    「なんか海ちゃん男の子っぽかったし違和感ない。」



    納得。


    次は美容師の卵の

    斜め後ろに住むチアキ。

    カットモデルをしてもらってる時


    「ねぇ海彼氏いるの?」

    「彼女が居る。」


    「えぇっ!?」(大声)

    「シーッ!!!笑」


    そこは静かなサロンで

    とても良いリアクションでしたが声を控えた方がよかったのです。


    「まじ?どんな人?」

    「いい女。」

    「見せてよ!!」

    「変顔しかない。」

    「なんで!!」

    「だってカメラ向けると変顔しかしないんだよ。送ってくるのも大体変顔だし。」

    「えー見たかったのにぃ。」


    えぇ

    見せたい位いい女ですよ。(笑)



    (携帯)
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■17122 / 親記事)  おしまいの日に。
□投稿者/ 秋 一般♪(1回)-(2006/10/30(Mon) 15:26:07)
    ある週明けの月曜日。

    その日の朝、各国へと一斉に報じられたニュースはすべての人を震撼させた。


    『この週末が世界の終末となるでしょう。』


    顔を強張らせながらも淡々とした口調でキャスターが告げると、瞬間、世界中はしんと静まり、やがて爆発的などよめきへと変わった。


    突然の発表に驚き、狼狽する者─

    何の冗談だと、鼻を鳴らして憤慨する者─

    テレビ画面を見つめたまま、呆然とする者─

    恐怖に泣き叫び、助けを請う者─



    現在地球は軌道を大幅に逸れ、この週末には太陽に突っ込んで消滅してしまう、あるいは大気圏を突き破ってしまうだとか。
    地球と同規模以上の惑星がこちらへ向かって来ている為にこのままだと衝突してしまうだとか。
    何らかの超自然的な力が作用しているだとか。

    様々な情報が飛び交う中、各国政府が全世界に共通して発表した事実は、冷酷で、残酷で、どうしようもないほど真実だった。

    どうしてそうなってしまうのか理解できない人々も、極めて単純なこの一言だけは半信半疑ながら受け入れざるを得なくて。

    誰もが皆、為す術もなく「その時」を待つしかないのだと言う。







    この週末、世界は終焉を迎える。







    残された七日間を、あなたならどう過ごしますか──?





引用返信/返信

▽[全レス18件(ResNo.14-18 表示)]
■17323 / ResNo.14)  私も
□投稿者/ ぐーたん 一般♪(1回)-(2006/11/25(Sat) 03:23:14)
    おもしろかったです!!涙を止めるのに一苦労でした(笑)感想を書くのは初めてだったけどぐいぐい惹きつけられました。あっという間に読んじゃいましたよ(^^)ファンになっちゃいました!!
引用返信/返信
■17670 / ResNo.15)  ヒカリさんへ。
□投稿者/ 秋 一般♪(1回)-(2007/01/15(Mon) 14:34:42)
    まずはお返事が遅れてしまった事、お許しください。
    取らなかった行動。
    言えなかった言葉。
    どれがいつ悔いに変わるのでしょう。
    すべてをその瞬間に出し尽くす必要はないのでしょうが、それでもそれらが「また今度」にできる保証はありません。
    伝えたい事は惜しみなく伝えられれば、そう在りたいものだと常々思います。
    感想、ありがとうございました。

引用返信/返信
■17671 / ResNo.16)  ぐーたんさんへ。
□投稿者/ 秋 一般♪(2回)-(2007/01/15(Mon) 14:36:24)
    お返事するのが遅くなってしまって、申し訳ありません。
    そして感想ありがとうございます。
    おもしろい、その一言をとても嬉しく思いました。
    ファンだと言って頂けるのは有り難いものですね。
    私の言葉があなたの心に少しでも残れば、この上なく幸いです。

引用返信/返信
■20764 / ResNo.17)  本当に感動しました。
□投稿者/ 愛 一般♪(1回)-(2008/03/30(Sun) 23:31:59)
    感想なんて普段は書かない私ですが…この話は本当に感動出来たし、色々考えさせられたので^^; 一日一日の登場人物がみんな素敵でした!! 私的には月曜日の2人が特にお気に入りです!! でもその他の人たちもみんな大好きです!(笑) こんな良いお話を書いてくれてありがとうございます!! 次回作も楽しみにしていますね!!

    (携帯)
引用返信/返信
■21491 / ResNo.18)  皆に読んで欲しい
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(33回)-(2012/04/26(Thu) 04:03:50)
    花びら舞い散る桜とか、水底から見上げる水面だとか、キラキラとしていて、けれど切なくなるそんな小説です。ホントに皆に読んで欲しい。

    (携帯)
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