ビアンエッセイ♪

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貴女の官能的なビアンエッセイやノベル
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■22199 / 親記事)   すこしづつ…U
□投稿者/ 桃子 一般♪(44回)-(2017/03/01(Wed) 15:22:56)
    長くなってしまったので

    新しくしました(^^♪
引用返信/返信

▽[全レス62件(ResNo.58-62 表示)]
■22324 / ResNo.58)  すこしづつ…U-56
□投稿者/ 桃子 一般♪(39回)-(2018/07/21(Sat) 11:46:08)
    「南郷さん 大丈夫だった? そんなこと言って…」

    「最初は びっくりしてた…(笑) でも…わかるって言ってくれて…
     あたし…出掛けても11時には帰るんだよ(笑)
     シンデレラよりも早いんだから!けど…さすがに…指1本も触れないっていうのは…ね(笑)
     だから 歩く時は 腕組んでる(笑) 」

    コウちゃんと腕を組んで歩くだけで嬉しかった頃を思い出した。

    「だからさっ あたし…焦る気持ちはないんだ…
     ゆっくりゆっくりしあわせになっているモデルが 目の前にいるから(笑)
     ただ…南郷君と話をしようとしない親父の態度が 腹立つんだよなぁ」



    食事会は 翌週の土曜日に決まった。

    「土曜日…おば様は?」

    ミカから打診されたのは 水曜日だった。

    「留守番(笑) ちょっとムクれてるけど… 」

    「おじ様と一緒は無理かな?」

    「そんなことない! むしろ 喜んで来ると思うけど…いいの?」

    「うん…実は…ウチの母が 恭子のご両親に会いたいって言いだして…厚かましくて ごめん…」

    「そんなの 全然 気にしないで! コウちゃんに 『腕によりをかけるように』 言っておくから(笑)」

    「“ウチの人” じゃないの?(笑)」

    「まだ そこまでは熟してないっ!(笑)」

    「そうなんだぁ( *´艸`) 」

引用返信/返信
■22325 / ResNo.59)  すこしづつ…U-57
□投稿者/ 桃子 一般♪(40回)-(2018/07/21(Sat) 11:54:42)
    土曜日は 総勢7人の食事会になった。

    メニューは 手巻き寿司にした。コウちゃんは 文字通り 酢飯から具材まで準備してくれた。

    私にはよくわからないが 父や南郷さんは「このひと手間が…」と言っていたから なにかしらの工夫があったのだと思う。

    女性陣は「美味しいね」を繰り返すだけだった( *´艸`)

    コウちゃんが用意した寿司ネタは 殆ど カラになった。



    お腹がふくれたところで 父が口を開いた。

    両親には 予め 今日の目的は話しておいた。

    「恭子から聞きましたが お二人は どうして 私が 坂本クンと恭子の仲を認めたかを聞きたいとか?」

    「はい」ミカと南郷さんは 声を揃えて言った。

    「ミカさんのお父様は 南郷さんに会おうとしないとか?」

    「はい」ミカがはっきりと答えた。

    「私は 父親として お父様の気持ちがよくわかります。これは…理屈ではなく 感情が拒絶するんです」

    ミカが 静かに頷いた。

    「娘の相手が 同性で しかも 大学生になったばかりだと聞いた時は 耳を疑いました。
     一瞬 娘がふざけているのかと思いましたが 坂本クンの話をする娘は 真剣そのものでした。
     私は 自分の育て方を否定されたような気がして 娘を怒鳴ることしかできませんでした。
     『会わせられるもんなら会わせてみろ』と…正直に言うと…私は 意地の張り方を間違えたんです…」

    「えっ?」

    ミカが 小さな声を出した。

    「お父様のように『会わない』と言うべきだったんです…そうすれば 少しは時間が稼げたのに…
     でも 私は 娘には 私の言葉を相手に伝える度胸は無いと思い込んでいました…
     それに…もし 伝えることが出来たとしても…聞かされた相手は 当然 怯むだろうと…
     だから まだ 態勢を整える時間はあると…(笑)
     ところが 娘は スグに相手に伝えてしまった。おまけに正直に…
     それを聞いた相手は 怯むどころか 真正面からぶつかってきた…」

    父は 一度言葉を切ってから 続けた。

    「娘から『明日 坂本クンが ウチに来てくれるから』と 告げられた時は 腰が抜けそうになりました…
     まさか そんな迅速に話が進むとは思っていなかったんです…
     若干 追い詰められはしましたが それでも まだ 勝ち目はあると思ってました。
     相手は19歳になったばかり こちらは 百戦錬磨の企業人…分が悪いハズないじゃないですか…」

    南郷さんが 納得した顔で頷いた。

引用返信/返信
■22326 / ResNo.60)  Re[1]: すこしづつ…U-58
□投稿者/ 桃子 一般♪(41回)-(2018/07/21(Sat) 12:01:48)
    「でも…約束の時間に 手土産を持って現れた19歳は 私の想像を超えていました。
     和室で 座布団を外してキチンと挨拶するのを見た時点で 気後れしたのは 私の方でした。
     和室に通したのは 『足崩していいよ』で余裕をみせる という腹積もりだったのですが…
     これが 見事に玉砕で…(笑)」

    「坂本クン 全然 姿勢が崩れなかったの(^^♪ 『足崩していいよ』は 最後まで言えなくて…
      だから この人も ずっと正座のまま(笑)」

    母の言葉に ミカが少し微笑んだ。

    「結局…私は 坂本クンの『凛とした佇まい』と 理路整然とした発言に 圧倒されて 父親としての威厳を
     見せることが出来なかったんです。
     その代わり 坂本クンが 娘のことを 真剣に思っていてくれる姿を見ることができました。
     そこに賭けることにしたんです。もし 2人が上手くいかなくなったとしたら それは 坂本クンに
     非があるのではなく 娘が 坂本クンの気持ちに応えることが出来なかったからだろう…と…」

     父は そこで ひと息ついた。

    「ミカさん 南郷さん…私は 私の意地を通した結果 早々に坂本クンと会う羽目になりました。
     娘の気持ちを大切にする理想の父親 なんかじゃないんですよ。
     今 お父様は ご自分の意地を通そうとしていらっしゃる。
     お二人が その『意地』に対してどう向き合うのか…もしかしたら そこを見極めようとして
     いらっしゃるのかもしれませんね…」

引用返信/返信
■22327 / ResNo.61)  すこしづつ…U-59
□投稿者/ 桃子 一般♪(42回)-(2018/07/21(Sat) 12:28:54)
    「南郷さんは 娘を送ってきてくれると 必ず 主人の様子を訊いてくれます。
     私が応えている間に 娘は 必ず 主人に「顔 出す?」と訊きに行きます…
     結果は いつも同じですが…」

    ミカのお母さんが 言った。


    「会いたくない意地 と 会わせたい意地 の 根比べね…」

    母が言った。

    「勝敗をつけるとしたら… 会いたくない意地 が 負ける」

    父が言い切った。

    「でも…会いたくない意地が 会う と言った時 しり込みしたら 会わせたい意地 の負け…
     次の機会は 2度と来ない」

    南郷さんが しっかりと 父の顔を見た。

    「ふたりは 今のままでいい。何も気負わず ただ 真剣であることだけを伝えればいい…
     坂本クンが 私の意地に応えたように おふたりも お父さんの意地を 正面から受けなさい」

    「ありがとうございます」

    南郷さんとミカが 父に頭を下げた。 
引用返信/返信
■22328 / ResNo.62)  すこしづつ…U-60
□投稿者/ 桃子 一般♪(43回)-(2018/07/21(Sat) 12:37:58)
    みんなが帰ったあと

    コウちゃんが バーボンのロックを作ってくれた。

    「珍しいね…」

    「たまには…こんなカンジもよろしいのでは?(笑)」

    「うん」

    「あの2人 うまくいくよね」

    「大丈夫ですよ」

    コウちゃんの「大丈夫」には 不思議な安心感がある。

    「なんかおつまみ持って来ましょうか?」

    立ち上がったコウちゃんに…

    「うん…コウちゃん!」

    「はい?」

    「これからもよろしくね(^^♪」

    「恭子さん… そういうのは…冷蔵庫開けてる時じゃない時に言ってくださいよ(笑)」

    「バカ…もう言わないっ」

    戻ってきたコウちゃんが言った。

    「拗ねた顔も好きですよ(笑)」

    「あっ!」

    「何ですか?」

    「今…何て言った?」

    「えっ?…」

    「好き って言ったよね?」

    「ええ…言いましたけど…」

    「初めて聞いた!」

    「そんなことは無いと思いますが…(笑)」

    「ううん…初めて!だって…私…告白の時も 好きって言われてないもん!」

    「そうでしたっけ?(笑)」

    「うん! ねっ もう1回言って(^^♪」

    「言いません(笑)」

    「なんだ…つまんない…」

    「お風呂入ってきますっ(笑)」

    「うん」



    寝室に戻った時 コウちゃんは スヤスヤと寝息をたてていた。

    今夜は 本当に眠ったらしい。

    (お疲れ様でした…)

    私は コウちゃんの額に軽く触れてから 伸ばされた右腕に頭を乗せた。


引用返信/返信

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■22175 / 親記事)  アヤナミ1
□投稿者/ いちこ ちょと常連(76回)-(2017/01/18(Wed) 23:27:43)


    女性専用車両は、その日混み合っていた。
    ドアに押し付けられるように、髪の長い女子大生っぽい娘が立っている。
    その後ろには制服姿の女子高生が、その娘に覆い被さるようにいる。
    女子大生っぽい娘は、気分がすぐれないのか上気した頬をして俯いている。
    その娘は眉を八の字にして、苦しそうな顔になる。
    やがてイヤイヤをするように顔を振ったり、
    咳を我慢するように、口を手で覆ったりしている。
    電車が停車駅に近づくころ、その娘は震えだしスッと視界から消えた。
    電車が止まり人々が降りてゆくと、その娘が床に座り込んでいる。
    熱っぽい潤んだ瞳で女子高生を見上げている。
    女子高生は何事か話しかけ、バイバイをして降りていった。

    その女子高生、アヤは痴漢することにハマっている。
    きっかけは付き合っていた彼女の浮気だった。
    女が彼女と裸でいる現場に遭遇したのだ。
    アヤは彼女に合鍵を投げつけ、部屋を飛び出した。
    その帰り道、ムシャクシャした気持ちで電車に乗ったら混んでいた。
    ギュウギュウ押されながら気づくと、
    前に立っている女がさっきの女に良く似ていた。
    アヤはイラつく気持ちを何の関係もないその女にぶつけた。
    そっとその女のお尻を撫
    ビクッとして振り向くが女子高生が立っているので首を傾げるだけだ。
    今度はもっと大胆に強く撫で上げる。
    またビクッとして振り向くと、アヤが冷淡な笑みを返す。
    女は慌てて目をそらすと俯いてしまった。
    アヤはスカートの中に手指を滑らせ、女の内腿を撫で上げた。
    女は俯いている。アヤはしばらく内腿で遊んでいたが、
    いよいよアソコに触れようとしたら、女の手がアヤの手を抑えた。
    アヤはもう片方の手で女の手を外し、下着の上から触った。
    女から、んっ と声が漏れる。
    もしかしてこの女、あたしに触られて感じてるの?
    何度か割れ目に沿ってなぞり、前の方を探りクリを爪で引っ掻いた。
    カリカリと引っ掻く度に、ビクビクと女が反応する。
    意外にもアヤは興奮していた。
    ウサばらしで始めたことだったが、相手を支配しているようで興奮した。

    こうしてアヤは痴漢にハマった。特に年上が好きだった。

    そしてその娘に出会った。

    続く




引用返信/返信

▽[全レス14件(ResNo.10-14 表示)]
■22219 / ResNo.10)   アヤナミ11
□投稿者/ いちこ ちょと常連(86回)-(2017/03/12(Sun) 22:20:18)

    レイは彼女から引き抜いた指を見て、ひどく後悔した。
    どうしてこんなことしちゃったんだろう?
    しかしもう取り返しがつかなかった。

    一方、待ち合わせ場所で待っていたアヤは、ナミからのメールに戸惑った。

    《やっぱり会えません。私のことは忘れて下さい。
    あなたは何も悪くありません。すべて私の我が儘です。ごめんなさい。》

    訳がわからなかった。急いで返信する。

    《今、どこにいるの?意味がわからない。とにかく会おうよ。》

    ‥‥‥‥けど、それきりだった‥‥‥

    数年後、アヤは大学も卒業して介護の仕事に就いていた。
    ナミとのことは、心の奥深くにしまい込み忘れるようにした。
    あれからレイとは別れた。もっとこじれるかと思ったが、
    レイは意外にすんなりと別れを受け入れた。
    介護の仕事を目指したのは、ナミとのことが影響している。
    障害のある人の少しでも役に立ちたかったのだ。
    大学では何人かの女性と付き合ったが、長続きしなかった。
    そんなある日、介護関連の情報誌を眺めていた時、
    小さな記事に目が釘付けになった。それは新人絵本作家の紹介だった。
    その作家がろう者なので紹介されていた。
    アヤが気になったのは、その作家の名前だ。『アヤナミ』。
    もしかして?!
    ネットで検索してみると、顔写真はなかったが、女性であることがわかった。
    代表作は、『人魚の涙』。

    続く


引用返信/返信
■22220 / ResNo.11)  アヤナミ12
□投稿者/ いちこ ちょと常連(87回)-(2017/03/18(Sat) 09:18:53)
    2017/03/18(Sat) 09:21:05 編集(投稿者)


    ネットで早速購入しようとしたら、サイン会の告知が目に入った。
    会えるかもしれない!?そうすれば、ナミかどうかが判る。
    日付を確認すると仕事の日ではあるが、早く終われば間に合いそうだ。
    アヤはその時に購入することにした。

    その日、アヤはイライラしていた。仕事が終わらないのだ。
    結局、一時間以上遅れて会場に着いたら、すでにスタッフが片付けていた。
    スタッフに聞いたら、どこにいるのかわからないという返事だった。
    呆然とするアヤの周りで、スタッフ達が騒々しく机や椅子を運んだりしている
    その時だった。スタッフ達の向こうの一番奥の扉からナミが出てきた。
    やっぱりナミだ!
    アヤはすぐに気がつき、近づこうとしたがスタッフが邪魔で近づけない。
    声をかけようが相手は聞こえないのだ。

    その時ナミがこちらを見て、立ち止まった。
    アヤは、右手の人差し指と中指を立て、顔の前で横に向ける。【もう一度】
    そして右手と左手の人差し指を立て近づけ
    今度は右手の親指と人差し指であご髭を触る仕草をする。【会いたかった】
    ナミは驚いた表情を見せ、両手を口に当て涙を流した。
    そして胸の前で両手の親指と人差し指を二回チョンチョンと合わせた。【私も!】
    やがてスタッフ達が、演技を終えた役者のようにいなくなると、
    ふたりはお互いに向かって走り出した。
    きつく抱き合うふたり。
    そしてどちらからともなく、くちびるを合わせた。
    ナミの舌は言葉を発しないけれど、雄弁に気持ちを伝えてきた。
    【好き、好き、大好き!!】

    おわり




完結!
引用返信/返信
■22221 / ResNo.12)  感想
□投稿者/ みな 一般♪(1回)-(2017/03/18(Sat) 14:00:21)
    とっても面白かった。
    また、ぜひ書いてくださいね♪
引用返信/返信
■22222 / ResNo.13)  Re[2]: 感想
□投稿者/ いちこ ちょと常連(88回)-(2017/03/23(Thu) 23:18:22)
    ありがとうございます!
    今回はエッチ少な目でした。
    過激なのはSM小説の方で書いています。
    よろしければそちらもどうぞ。(o^^o)
引用返信/返信
■22385 / ResNo.14)  Re[3]: 感想
□投稿者/ タイム 一般♪(2回)-(2020/08/07(Fri) 12:24:54)
    構成がとても魅力です。
    純愛・・憧れちゃいます。
引用返信/返信

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■22124 / 親記事)  すこしづつ…@
□投稿者/ 桃子 一般♪(1回)-(2016/11/07(Mon) 13:59:06)
    その日 私のイライラは 最高潮に達していた。

    「ご機嫌ナナメなのは 最近あの子の姿を見ていないから?」

    昼休み 同僚のミカに 痛いところを突かれた。

    「そんなこと ないけど…」

    返す言葉が 空しかった。

    「仕事 終わったら ごはん 食べに行く?」

    「ううん…今日はやめとく…また今度誘って(^^;」

    (冷蔵庫にあるもので 適当に済ませて お風呂に入って さっさと寝よう)

    ミカの誘いを断って 真っ直ぐ帰宅した。

    ありあわせの材料で炒め物を作り 半端に残っていた大根でお味噌汁を作り

    ごはんだけは 炊きたてのナンチャッテ食卓を整え

    (あたし なにやってんだろ…
     明日は なんか 美味しいものでも食べに行こうかな…)

    お箸を持った瞬間 インターフォンが鳴った。

    (今頃 だれ?)と思いながら

    「はい…」

    不愛想な応答をした。

    「お忙しい時間に申し訳ありません。隣に引っ越してきた坂本と言います。」

    聞き覚えのある声が飛び込んで来た。

    (えっ?うそ?…)

    職場でも見せたことないほど動揺したが そのまま表に出すわけにもいかず

    「お待ちください。今 開けます。」

    取り繕って ドアを開けた。

引用返信/返信

▽[全レス43件(ResNo.39-43 表示)]
■22194 / ResNo.39)  すこしづつ…36
□投稿者/ 桃子 一般♪(39回)-(2017/03/01(Wed) 14:18:40)
    土曜日…コウちゃんの実家に向かった。

    「どうしよう…緊張してきた〜」

    「大丈夫ですよ(笑)」

    (コウちゃんも ウチへ来てくれた時は こんな風だったのだろうか…)

    (いや…あの時 コウちゃんは ひとりだったから…あたしの緊張とは 比べ物にならない…)


    15分後…到着。

    コウちゃんは インターフォンを鳴らし

    「ヒロです…」

    「おかえり〜(^-^)」

    玄関のドアを開けてくれたのは…

    『駅裏』のマスターの奥様だった。

    (えっ Madam?…ってことは マスター?)

    「フフフ 驚いた? さっ 入って!」



引用返信/返信
■22195 / ResNo.40)  すこしづつ…37
□投稿者/ 桃子 一般♪(40回)-(2017/03/01(Wed) 14:21:25)
    リビングでは マスターと コウちゃんのお姉さん・お兄さんが迎えてくれた。

    「その顔だと コイツ 何も言ってないみたいですね (^-^) 」

    マスタ−が 言った。

    「ハイ…今の今まで何も…」

    「言葉の足らないヤツで 本当に申し訳ない…」

    「いえ そんな…」

    「ようこそ…」

    お姉さんが お茶を出してくれた。コウちゃんの笑顔は お姉さん似だ…

    「お邪魔します」

    「ゆっくりしていってね(^^♪」

    「ありがとうございます…」

    「えっと…佐々木さんでしたっけ?」

    お兄さんが 声をかけてくれた。

    「はい…よろしくお願いします」

    「そんなに固くならないで(^-^)」

    (と言われても…)
     
    「ところで こんなキレイな彼女 どこで見つけたのかな?」

    お兄さんが コウちゃんに訊いた。

    「図書館で声かけられた…」

    お兄さんが 私を見た。

    「ホントです 先に声をかけたのは 私です…」

    「コレ 偏屈だから 大変でしょ? 佐々木さん 苦労してない?」

    コウちゃんは 困った顔でお茶を飲んでいる…

    「いえ 全然…いつも 楽しんでます(^-^)」 

    マスターとMadamは 何も言わず 微笑んでいる…
引用返信/返信
■22196 / ResNo.41)  すこしづつ…38
□投稿者/ 桃子 一般♪(41回)-(2017/03/01(Wed) 14:24:44)
    「正月に言ってた ご両親に会うって…」

    お兄さんが コウちゃんに訊いた。

    「うん…」

    「なんか言われた? 罵倒されたり 張り倒されたり(笑)」

    「別に…特には何も… ご両親 驚いてたけど…」

    「そりゃ…驚かない親はいない と思うよ…」

    「うん…でも…」

    「何?」

    「お父さんが『これからは2人で遊びに来い』って言ってくれた…」

    「ほんと?」

    「いや 直接言われたわけじゃないけど…」

    お兄さんが 再び 私を見た。

    「はい…私が1人で帰ったら ウチには入れないそです(^-^)」

    「そんなこと言ってもらえたんだ…よかったな」

    「うん」
引用返信/返信
■22197 / ResNo.42)  すこしづつ…39
□投稿者/ 桃子 一般♪(42回)-(2017/03/01(Wed) 14:28:25)
    「ヒロ! 今日のすき焼き 食べていくよね?」

    キッチンに立ったお姉さんの声に コウちゃんが 私を見た。

    (どうする?)

    (任せる)

    「うん…よろしく」

    「あのう…何か お手伝いさせてください…」

    思わず言ってしまった。

    Madamが

    「じゃ 甘えちゃおうかな」

    お姉さんが エプロンを貸してくれた。

    キッチンで 野菜の準備をしながら

    Madamとお姉さんが

    「ヒロ よく笑うようになったよね」

    と 盛り上がっていた。

    「去年の夏くらいからよ…」

    「それって 佐々木さんのお陰?」

    お姉さんに訊かれた。

    「いえ そんなことは…」

    「大いにあるわよ(^.^) 」

    Madamが 言った。


引用返信/返信
■22198 / ResNo.43)  すこしづつ…40
□投稿者/ 桃子 一般♪(43回)-(2017/03/01(Wed) 14:34:20)
    「そうなんだ…ねっ きっかけは 何だったの?」

    「私が 押しかけました(^-^)」

    「ホントに? さっきの話 ホントのことだったの?」

    「はい…」

    「何処がよかったの?」

    「どこって…」

    「だって…アレだよ(笑) マイペース過ぎるほどマイペースで…愛想もない…」

    お姉さんの目は なかなか厳しい…

    「私…図書館に勤めているんですけど…
    3年前 そこで ヒロ君を見かけたのが最初でした…
    はじめは 同僚たちと『カッコいい人が来た〜』って 陰で盛り上がってたんです…
    で…気がついたら…いつも 目で追いかけてました。
    だけど…親しくなるキッカケなんて 何処にもなかったんです… ただ 見てるだけで…
    それが変わったのは…
    去年の春 ヒロ君が 私の隣の部屋に引っ越ししてきてからです…
     それから『駅裏』で アルバイトしていることを知って…
    少しづつ …押し切りました(^-^)」

    「そうだったんだ…あの子 口数少ないでしょ? それが気になって…」

    お姉さんの目には コウちゃんは どんな風に映っているんだろう…

    「私のおしゃべりに ヒロ君が 合せてくれてます(笑) それに…」

    「なに?」

    「ヒロ君との沈黙は 心が落ち着くと言うか…安心出来るんです」
    「そう…」

    お姉さんが 初めてホッとしたような顔になった。

    「今度『駅裏』のぞいてみたらいいわよ(^.^) ウチでは見せたことのない顔してるから…」

    Madamが 助け船を出してくれた…

    「ガキんちょが ひとり暮らし始めて最初の冬に こんなステキな人と 帰って来るとは…
     31歳と29歳 何やってんだろ…完全に 先を越されてしまった…」

    お姉さんの言葉が 微笑ましかった…

    「言いたいコト言って…って呆れてる?」

    Madamが 笑いながら訊いた。

    「いえ…ヒロ君が 末っ子扱いされているのを見て ちょっと安心しました…
     普段は 一匹狼 ってカンジですけど(笑) 」

    「あの子 外では 狼の毛皮をまとった狼 ってカンジだもんねぇ」

    お姉さんも Madamの言葉に納得しているみたいだ。

    (まんま 狼 って(>_<) )
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■22113 / 親記事)  みはるとサツキ1
□投稿者/ いちこ ちょと常連(70回)-(2016/10/22(Sat) 21:06:00)

    サツキのベッドでみはるが穏やかな寝息を立てて寝ている。
    彼女は何も身につけていない。サツキが脱がしたからだ。

    サツキとみはるは、中学生の時からの親友だ。
    サツキは小学生の時に転校が多く、その度に変わる級友に馴染めず、
    自然とひとりでいることが多かった。ひっそりと目立たぬようにしていた。
    中学に入っても、そのスタイルを貫いていた。
    一方、みはるは天真爛漫に育ち、中学生の時は丸々と太っていた。
    性格も明るく、誰とでもすぐに仲良くなった。
    そんな対照的なふたりだったが、話してみると妙にウマが合った。
    自然、一緒にいることが多くなった。
    ふたりが並んでいると、太って丸いみはると痩せて棒のようなサツキなので、
    数字の0と1になぞらえ、ゼロワンコンビとあだ名された。
    そんなふたりは同じ高校に進学した。
    年頃になると、みはるがみるみる痩せてきた。
    出る所は出て、引っ込む所は引っ込んだ。
    もともと顔立ちの良かったみはるは、急にモテ出した。
    しかしみはるは、そんな男子達には興味がないようだった。
    自然、サツキがみはるのボディガードの役回りになった。
    みはるに話しかけようという男子がいれば、先にサツキから
    何か用?とみはるの前に立ち、熱っぽく見つめる男子には眼光鋭く睨み返す。
    しかしいつしかサツキは気づいてしまった。自分もみはるに惹かれていることを。
    そしてそのことを強烈に意識せざるを得ないことが起きた。
    みはるが恋に落ちたのだ!!

    続く


引用返信/返信

▽[全レス6件(ResNo.2-6 表示)]
■22115 / ResNo.2)  Re[2]: みはるとサツキ1
□投稿者/ いちこ ちょと常連(71回)-(2016/10/24(Mon) 21:04:37)
    優心さん、いつもありがとう!!関西弁懐かしいです。
    実は私、カナやんと同じ出身なんです。続編頑張ります。
引用返信/返信
■22118 / ResNo.3)   みはるとサツキ2
□投稿者/ いちこ ちょと常連(72回)-(2016/10/29(Sat) 22:44:32)

    ねぇ、どうしよう、どうしよう、あたし、恋に落ちたかも。
    みはるが無邪気に放ったその一言が、サツキの胸に鈍い痛みをもたらした。
    みはるによれば、毎朝の通学バスで時々見かける他校の男子生徒らしい。
    その子が乗り込んできたおばあちゃんに席を譲ったと。
    その自然な感じと、その後のおばあちゃんに向けた笑顔にハートを射抜かれたと。
    嬉しそうに顔を赤らめて話すのだ。
    へぇ、良かったじゃないと気の無い返事をするサツキに
    ウンッ!と最高の笑顔を見せるみはる。サツキは胸が締め付けられた。
    それからみはるは、彼がどうしたこうしたとサツキに報告してきた。
    でも恋は進展せず、遠くから見ているだけのようだった。
    サツキは胸を痛めながらも、嬉しそうに話す みはるを見るのが好きだった。

    ある日みはるは真剣な面持ちで、彼に想いをぶつけると言い出した。
    でもひとりだと勇気が出ないので、サツキについて来て欲しいと。
    サツキの家は逆方向なので、泊まりに来て、朝一緒に通学して欲しいと。
    サツキはしぶしぶ同意した。しかしすぐにサツキは後悔した。
    あまりに無防備に振る舞うみはるに、サツキの自制心は崩壊しそうだった。
    みはるの寝間着は、ノーブラに長めのTシャツ一枚。
    風呂上がりにその格好で出て来たみはるに、サツキは思わず目を背けた。
    その夜みはると同じ部屋に寝たサツキは、なかなか寝付けずにいた。
    夜中に起き上がったサツキは、みはるの寝顔を見つめた。
    そっとその髪に触れようとしたら、んんっとみはるが動いた。
    サツキは自分の心臓の音でみはるが起きないか心配になるほどだった。
    そしてそれはほんの一瞬だけだった。
    サツキが唇をみはるの唇に近づけ、そっとキスをした。
    みはるはすぐに寝返りをして、向こうを向いてしまった。
    サツキはうなだれて自分の布団に戻ったが、
    この時サツキは気づいていなかった。
    向うを向いたみはるが目を見開いていたことを。

    翌朝、通学バスの中でみはるは彼の近くで迷っていた。
    バスが揺れた時、サツキはみはるを彼に向かって突いた。
    彼にぶつかって転びそうになったみはるを彼が支えた。
    結局それがきっかけで、ふたりは付き合いだした。
    みはるは以前ほどサツキに近づかなくなった。それでサツキは良かった。
    彼との話しなど聞きたくなかった。
    それでもつい みはるを目で追ってしまう自分が情けなかった。

    ねぇ、進路はどうするの?みはるが聞いてくる。
    ちなみにわたしは、彼と同じXX大学にするつもりなんだけど、
    サツキも一緒にいかない?と無邪気に都会の大学を言う。
    ごめん、あたし、もう決めんたんだと地元の短大の名前を答えるサツキ。
    離れて忘れたいとサツキは思ったのだ。

    それぞれ別の大学に進学したふたりだったが、
    サツキは彼女のことが忘れられなかった。
    そんな二年ほど経った夏休みに、
    一人暮らしをしていたサツキの家に、突然みはるがやってきた。

    続く





引用返信/返信
■22122 / ResNo.4)  みはるとサツキ3
□投稿者/ いちこ ちょと常連(73回)-(2016/11/03(Thu) 12:22:58)

    「どうしたの?よくここがわかつたね。」
    「うん。中入ってもいい?」
    「あっ、いいよ。どうぞ。」

    みはるが横を通るとき、みはるの髪の香りがサツキの鼻腔をくすぐる。
    その途端、忘れようとしていた想いが蘇ってくる。
    サツキが二人分のコーヒーを淹れている間、
    みはるはローテーブルの前で神妙な面持ちで座っている。
    サツキが両手にマグカップを持ってきて、みはるの前にそのひとつを置いた。

    「で?」
    「……あ、な、なんか久しぶりだね。」
    「うん、そうだね。で?」
    「その前に、飲まない?ワイン買ってきたんだ。」
    「いいけど。実家に帰らないの?」
    「うん、親と喧嘩しちゃって。泊めてもらってもいいかな?」
    と、上目遣いでサツキを見つめる。くそっ、かわいい!!
    「べ、べつにいいけど。」

    それからサツキが簡単な食事とつまみを作り、
    食べながら高校時代の話で盛り上がった。
    みはるはよく食べ、よくしゃべり、よく飲んだ。
    みはるの話に、サツキが涙を流して笑っていると、急にみはるが真顔で

    「あ、あたしね、大学を辞めるかもしれないの。」
    「えっ、どうして?」
    「うん‥‥‥実はできちゃって。」
    と下腹をさするみはる。
    「ええ〜!彼は知ってるの?」
    「うん、ほんとに俺の子か?って。」
    「なにそれっ、ふざけてる!」
    「あたし、一気に幻滅しちゃって。別れてきちゃった。
    もともと無理して付き合ってた感じだったし。」
    「でも、子供はどうすんの?それじゃ都合のいい女だよ。」
    「そうなんだよね。親は下ろせって言うの。それで喧嘩しちゃって‥‥‥
    でもこの子には罪はないと思うの。」
    「なに言ってんの。無理に決まってるよ。」
    「そう、頭では分かってるけど‥‥‥」
    「なら‥‥、中途半端な気持ちで産んだら子供も可哀想だよ。」
    「大変なことはわかってるの、でも命なんだよっ!」

    みはるが目に涙を溜めている。サツキは言葉を失う。

    「自分の都合で、失くしてもいいのかな?ねぇ!」

    とうとう泣き出したみはる。なぜこの娘がこんな目に。
    サツキは怒りを覚えるとともに、みはるを守りたいと思った。
    みはるは涙を拭い、努めて明るく言った。

    「ごめん、せっかくの再会なのに。忘れてっ!飲もう!」
    「うん、でも大丈夫なの?その‥‥」
    「お酒は今日で最後にする!それより暑いねー!」

    と、みはるがワンピースを脱いで下着姿になった。

    続く









引用返信/返信
■22123 / ResNo.5)  みはるとサツキ4
□投稿者/ いちこ ちょと常連(74回)-(2016/11/05(Sat) 22:48:59)

    「わっ、わっ、なにしてんの?」
    「だって暑いんだもん。女同士、気にしない、気にしない。さぁ飲むぞー!」

    そんなこと言われても気になるよと思いながらも、
    サツキは先ほどの話のせいで全然酔えなかった。
    一方みはるは、すっかり酔っぱらってしまい、テーブルに突っ伏している。
    そんなみはるにサツキは、意を決したように言った。

    「あのさ、もしみはるが本気で産むんならさ、応援する!
    来年就職も決まってるし、よければ一緒に住んでもいいよ‥‥‥
    って、寝てるんかーい!しようがないな〜。」

    サツキは下着姿のみはるにクラクラしながらも、ベットに寝かせた。
    なるべく見ないように、そっとタオルケットを掛けてあげる。
    するとみはるは、がばっと起き上がるとおもむろにブラを外し、
    ぽいっと投げるとまたバタンと倒れるように眠てしまった。
    この娘は寝る時、ノーブラ派だったなと思い出したサツキだったが、
    その白い胸から目が離せないでいた。サツキはベッドサイドに近づくと

    「おーい、風邪引くよー!」

    と、声をかける。みはるはスヤスヤと寝ている。
    サツキは今までみはるの裸身を想像しながら
    自分を慰めたことは一度や二度ではない。それが今、目の前にいる。
    サツキはライトブラウンにカラーリングされたみはるの髪に触れてみる。
    その髪を指先に絡めて、感触を楽しんでみる。
    酔って赤くなった頬を指先で押してみる。それでも全く無反応だ。
    鼻筋に涙の跡がある。サツキは愛おしさが込み上げ、そっとキスをする。
    やがて指先はほっそりした首をなぞり、肩から鎖骨をなぞる。
    改めてみはるのおっぱいを見る。
    寝ると膨らみが無くなるような自分のものと違い、
    みはるのそれは豊かに隆起している。寝息に合わせ、微かに上下している。
    サツキは大胆にも両手でムニムニと揉み始めた。
    な、なにこれ?やわらか〜い!気持ちいいー!
    夢中になって揉んでいると、みはるの息が荒くなってきた。
    あれっ、もしかして感じてる?!
    サツキは揉みながら人差し指で、乳首を転がす。
    すると、そこはみるみる硬く大きくなってくる。
    人差し指と親指で摘んで引っ張ってみる。

    「んっ‥‥‥、はぁ‥‥、はぁ‥‥」

    初めて声を出したが起きる気配はないのをいいことに、
    サツキはさらに大胆になってゆく。指先を更に下へ進める。

    続く




引用返信/返信
■22162 / ResNo.6)   みはるとサツキ5
□投稿者/ いちこ ちょと常連(75回)-(2016/11/17(Thu) 22:24:56)

    みはるの声で、サツキは自分の中心がじんわりと熱を持つのを感じた。
    もう止められないと思った。もっと みはるの声を聞きたいと思った。
    しかしサツキの指がみはるの下腹のところに来た時、ためらうように止まった。
    このなかに本当に赤ちゃんが居るのだろうか?
    ほんの少し躊躇いがあったが、すぐにみはるのショーツに手が掛かった。
    そのままゆっくりと脱がしてゆく。細くて薄い毛が逆三角形を作っている。
    全て脱がしてみはるのソコを見ると、未だ固く閉じ合わさっている。
    サツキは鼻を近づけて匂いを嗅いでみた。
    その時、いやっ‥‥という声が聞こえた気がして顔を見ると、
    スヤスヤと寝息を立てている。ホッとしたサツキだったが、顔を覗き込む。
    大丈夫だよねと呟いて、今度は首の匂いを嗅ぐ。
    嗅ぎながら、片手はみはるのおっぱいを弄び、乳首を硬く尖らせていく。
    みはるの息が荒くなっていく。

    ハァ‥‥ハァ‥‥ハァ‥‥ハァ

    さらに空いている乳首を舌で愛撫すると、ビクビクと反応した。
    乳首を舐めながら片手を徐々にさげていく。割れ目をそろそろとなぞりあげる。クリを指の先が掠める。

    「あん‥」

    と声が漏れる。今度は割れ目に沿って強めに指を押すと
    クチュッという音がして、中に沈み込む。中は充分な蜜で潤っていた。
    サツキは何度も指を動かしてさらに溢れさせてゆく。
    もちろん乳首への愛撫も忘れない。

    「あっ‥‥、だめっ‥‥、あぁ‥‥」

    目を閉じたまま首を左右に振って、声を上げていたみはるが目を見開いた。

    「あっ、えっ‥、なに?‥‥、いやっ!」

    自分の状況に気づいたみはるは、サツキの身体を退かそうとした。
    すかさずサツキは、みはるの口に舌を差し入れた。

    「んん〜‥‥、んっ‥‥、んっ‥‥、んん〜‥‥」

    みはるは首を振って逃れようとするが、サツキは舌を捕らえて離さない。
    それでもみはるは、サツキをグイグイと押していた。
    それに押されて口を離したサツキは、みはるを見つめて言った。

    「ずっと、ずっと好き!愛してるの、みはるっ!」
    「えっ‥‥、だからってこんなこと!」
    「ごめんっ、でも‥‥‥。」

    後は声にならずサツキの目に涙が溢れてくる。
    じっと見つめていたみはるだったが、サツキの首の後ろに手を廻して、
    自分に引き寄せて、耳元でそっとささやいた。

    「いいよ!サツキなら。でも恥ずかしいからサツキも脱いでね!」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーー
    それから一年後。

    「あーん、あーん、あーん!」

    暗闇の中、サツキが裸でベットから起き上がる。
    隣にはみはるが同じく裸で眠っている。
    サツキは目をこすりながら、ベビーベットに近づき、
    美咲と名付けられた赤ちゃんを抱き上げた。

    「おー、ヨチヨチ、お腹すいたんでちゅか?」

    赤ちゃんを抱きながら、器用にミルクを作っていく。
    ミルクを手の甲に出して温度を確かめ、赤ちゃんに飲ませる。
    最近、サツキは思っている。

    結局、都合のいい女は私だったのかなぁ?

    「あっ、ごめんね。」
    みはるが起きてきた。
    「うん‥‥、寝てていいよ!」
    「ありがとう!」

    でも今が最高に幸せだからいいかっ!

    完結







完結!
引用返信/返信

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■22081 / 親記事)  断捨離
□投稿者/ みり。 一般♪(1回)-(2016/08/23(Tue) 20:39:38)
    大きく息を吸い込んで


    空気がたくさんはいって、体が満ち満ちていく



    ねぇ



    私、まだ元気だよ




    あなたは今、





    幸せですか?






    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス2件(ResNo.1-2 表示)]
■22082 / ResNo.1)  
□投稿者/ みり。 一般♪(2回)-(2016/08/23(Tue) 20:45:44)
    2016/08/23(Tue) 20:47:29 編集(投稿者)
    2016/08/23(Tue) 20:46:18 編集(投稿者)

    断捨離って言葉しってる?



    最近流行ってるよね




    いるものと、いらないものにわけるんじゃなくて




    ときめくものと、ときめかないものにわけるんだって




    あなたの心のなかを断捨離したら




    私は




    ときめく方に入るかしら?




    「おい、いつまでぼーっとしてるんだよ」




    遮光カーテンがエアコンでゆらゆら揺れる


    時間の感覚はない



    手を伸ばしてもそのきれいなおしりには届かなくて


    こっちきてってかわいく呟いても



    ふはって気のない笑いを向けられただけで


    触れてもくれなかった


    「早く支度しろよ。彼女帰ってくるって!」



    エッチしてお泊まりして、起き抜けにエッチして


    その台詞



    憎たらしいのは




    あなたを





    愛してるからだわ





    (携帯)
引用返信/返信
■22090 / ResNo.2)  
□投稿者/ みり。 一般♪(3回)-(2016/09/05(Mon) 13:19:26)
    2016/09/05(Mon) 13:21:33 編集(投稿者)

    イラつかせるブザー音



    右手で軽く押さえたパスケースを通して警報音がなり、後ろの視線が気になる



    改札が通れず足早にすみませんと頭を下げて、券売機に向かう



    イライラしてるのはブザー音のせいや、まわりのノイズだけじゃなくて



    彼女が帰ってくるからって私を朝の余韻の中から抜けさせた



    誰よりも夢中なあの人のせいだ




    「100円も入ってないし」




    自分の相変わらずの適当さにため息がでる



    チャージが終わってカードを受けとると気持ちを切り替えるように目をつぶって前を向く



    では






    私が夢中なあの人の話を





    少し紹介します

    (携帯)
引用返信/返信

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