ビアンエッセイ♪

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■21454 / 親記事)  宿題
□投稿者/ 桜子 一般♪(1回)-(2012/03/12(Mon) 22:47:53)
    橘 結子、私が今夢中の先生の名前。
    彼女は昨秋の10月、臨時教師として私の、と言うより一つ上3学年の現代国語教師として現れた。

    「ねえ、あなた。篠女の生徒かなあ・・?」突然声をかけてきた女性は、とても綺麗な人だった。
    「はい、・・・・そうです」と言うのも、恥ずかしいくらいドキドキした。なんてまつ毛が長いのだろう。カールしたまつ毛、二重の瞼、鼻梁がくっと高い美しい鼻、それ以上に私を釘付けにした唇の形の美しさだった。レディコミのヒロインのような完璧な輪郭の顔だった。

    「良かった。私今日が初勤務なの。現国の橘結子、よろしくね。貴方は?」
    「・・・ええ・・・と、はい、2年C組の伊藤由香です。」と、しどろもどろの私。
    「へえ・・・、由香ちゃんね。・・・結子と由香か。・・・ステキな組み合わせかも」
    と言った直ぐ後、結子先生は人差し指を自分の唇に当てチュッとすると、その紅の着いた人差し指を私の唇に押し当てたのだ。
    「あっ・・・??!!??」突然のことで、脳内麻痺のように真っ白になってしまった。結子先生の唇が、下弦月のように僅かに吊り上がっていて、目も唇も微笑んでいた。キ・レ・イ・・・

    あの初対面の指キスから1週間たった朝、下校しようと校門まで来た時、
    「伊藤さん、・・由香さんだったよね。」
    後ろから声が聞こえた。えっ、あっ・・と、振り向くと、帰りメイクばっちりの結子先生が小走りに駆け寄ってきた。この1週間、私はいつもドキドキと高鳴る胸を感じてきた。それは恋だ。食堂で食事中の結子先生の姿を、何枚も携帯カメラで撮り貯めててきた。

    「先生今ですか?」
    結子先生は、駆け寄って来て私の横に並んだ。好い匂いが私を包んだ。
    「今日は不動産屋さん廻りなの。急に臨時教員が決まったでしょ、まだウイクリーマンションなのね。半年勤務の予定だったらか、ウイクリーマンションでいいと思っていたんだけど、何となくこの学校やこの町が気に入ったみたい。それと由香ちゃんとも出会ったし・・・・・」

    えっ・・・・なに?・・・どういう意味? 私の脳みそは演算不能、解析不全に陥ってしまった。
    「先生部屋探しなんだ。大変ですね。駅前に10軒くらいありますよ」
    私は、結子先生のピンク色の唇を見ながら言っていた。並んで歩くのはあの時以来だ。オレンジの花のような甘酸っぱい先生の美香(びこう)が私を蕩かせていく。
    「貴方はどこから通っているの? 」
    「私は柳町です。歩いて帰っても20分くらいです。」
    「そう、柳町かあ・・・。並木通りね。いいなぁ、静かな街だよね。小川が流れていて、・・・、私も柳町で探そうかなぁ。でもお家賃が高そうな街ね」

    「先生は彼氏は?・・・・・」私はどうしてこんなことを聞いたのだろう? 気がついたら、口から出てしまっていた。
    「気になる・・・・? う〜ん、いた。でも別れた。」
    私は無意識に笑みを浮かべてしまっていることに気がつかなかった。
    「ねぇ、土日デートしない? って言うか、部屋探し手伝ってくれると助かるのだけど。どう??嫌っ?」
    「えっ、いいんですか? ご一緒しても。行きます。行きます。・・・・』私は、無意識に結子先生の左腕に抱きついていた。先生は、何も言わずゆっくり腕を絡ませてくれて、ありがとう、と言った。





引用返信/返信

▽[全レス35件(ResNo.31-35 表示)]
■21877 / ResNo.31)  Re[23]: 宿題21
□投稿者/ 愛 一般♪(1回)-(2015/02/05(Thu) 23:59:45)
    ドキドキします!
    再開、とてもうれしいです^^
引用返信/返信
■22237 / ResNo.32)  宿題22
□投稿者/ 桜子 一般♪(1回)-(2017/08/03(Thu) 12:00:03)
     あの日、結子先生の唐突なキスに狼狽したことから、由香とのメールも口内での会話も途絶えていた。
    気にはなっていたが敢えて避けていた。好意を抱いている自分が怖かったから。流されそうだから。ママを恋人として愛し愛されている生活に、波風が吹きそうだから・・・。

     そんなある日結子先生から1通のメールが届いた。
    部屋探しが難航している事、また不動産屋さん周りに付き合って欲しい・・・・と言う事だった。
    手短かなメールだった。由香はなぜか胸騒ぎと甘い好奇心の燻りを感じた。
    返信に困ったが、1学期期末テストが終ってからなら・・・・・とあいまいな時間稼ぎした。

    「由香ちゃん、明日から3日間学校お休みできるかしら・・・?」
    「ママ・・・どうしたの・・?」
    「熊本のお爺さまの7回忌法要なの・・・・」
    「えっ・・・・? あっ・・もうそんなに経ったのね・・・」
    パパの実家が熊本にある。7年前昼寝の最中眠るように亡くなった。優しいお爺さまだった。
    「じゃ、日曜日には戻れるわよね。月曜から期末テストだから・・・」
    「そうだったわね・・・。じゃ明日朝学校にはママから電話するわね」

    「由香ちゃん、熊本に行ったらママあなたに相談だあるの」
    「えっ・・ママもそうなの?」
    「由香ちゃんも・・・・?・・・・・何か気になるじゃない。気になって眠れそうにないから今言ってくれない?」
    「・・・・とっても恥ずかしいの。でも決めたの。・・・・」
    「何かしら・・・・? う〜ん・・気になるじゃないの。ね、言って・・・・」
    ・・・・・・・・・・・・
    「ねえママ、私ママと結婚したい・・・・。ううん、結婚するの。・・・・良いでしょう?」
    七海は驚いて耳を疑っていた。同じだった。私の気持ち、決意と同じ思いを由香の口から飛び出したから。恋人同然の性生活はもはや七海には欠かせない生活そのものだったから。
    ・・・・・・・・・・・
    返事は不要だった。七海は歓喜の涙を静かに流したいた。声もなく瞳を溢れ出る涙でキラキラさせていた。・・・ウ・レ・し・い・・・・
    満面涙で濡れながらもそう語っていた。
    「ママありがと・・・う・・・」
    由香の言葉を七海の美唇が塞いだ。どちらからともなく舌が触れ合い絡まり吸い合った。

    母娘で結婚する。夫婦になる。どちらが夫でどちらが妻なのか・・・?わからないけれど、愛する恋人と形あるものを二人で創りたいと思う。きっと今の生活と変わらないのかもしれない。
    でも、恋人同士から同性母娘結婚によって、永遠の愛と甘い生活が毎朝毎夜続くことになる。
    会社を出る前、綺麗に塗り重ねたローズピンクの口紅がすっかりとれている。
    喜びに満ちたキスは熱く、貪り合うように吸い合い舐め合っている。
    X字に重なり合う美しい子顔を、幾度も交差しながら人生最高の喜びを確かめ合っている。
    互いに背中を抱きしめ、また頭を首を優しく愛撫しあっている。
    こんなに幸せでこんなに甘いキスの抱擁は初めてかもしれない。

     一頻り求め合い貪り抱きしめ合った後、どちらかともなく唇がゆるーく離れた。どちらかの唾液が一本の糸となりt長い吊り橋のように繋がった。
    「ねえ・・、いいの?・・・・私たち女同士だから赤ちゃんは出来ないのよ・・・・」
    「ママもでしょ・・・・」
    「そうねえ・・・・・・」
    七海は思った。結婚しよう美娘と。そうしないと気持ちが抑えられなくなっていたから。
    由香は思った。結婚しようママと。そうしないと結子先生の赤い雲が少しづつ現れ、気持ちを乱しそうに思えた。                                 続く



引用返信/返信
■22238 / ResNo.33)  宿題23
□投稿者/ 桜子 一般♪(2回)-(2017/08/04(Fri) 14:14:21)
    2018/01/08(Mon) 14:03:58 編集(投稿者)

     翌朝二人は慌ただしく身支度、留守用事をし、七海は女子校にお休みの連絡をした。由香は濃紺のワンピース、七海はグレーのツーピーススーツに身を包んだ。それぞれ法事用の服をキャリーバックに入れてある。
    羽田から熊本にANAで飛んだ。迎えは要らないと電話してあったが、本家のご厚意でハイヤーが来ていた。出口ゲートにネームボードを掲げ待っていた。案内された黒塗りハイヤーでの挨拶や説明はそこそこに、本家のある水前寺に向かった。二人にとって熊本は2年ぶり、七海は九州出張の折事に墓参りを重ねていて、久しぶり感は無い。

    しかし、愛しい存在となった由香との旅行は二人にとって初婚前旅行になる。機中では、夕べの熱い抱擁の微熱が燻る熱い眼差しを互いに向け合った。その間もどちらからともなく手を結合った。それだけで胸が熱くなった。嬉しかった。幸せとはこのような些細なことが何事も無く行えることのようなきがした。

    「伯母さま・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
    儀礼的な法事の言葉を親戚の方や、地元ご近所、お爺さまのご友人などと交わした。その間由香もずっと側にいて丁寧なお辞儀を繰り返していた。
    「由香ちゃんしばらく見ないうちにすっかり綺麗な女性になって・・・・」
    挨拶するたびに皆から賛嘆された。
    従姉妹は「まだ確か女子高生だったわよね・・・・・・」と、その美しく成長した姿、美貌に驚嘆した言葉も聞いた。

    法事が済み食事をしていると、「今日は本家に泊りなさいよ。積もる話やこれからのことも相談しなければいけないし。・・・・・・」
    本家の伯母さまからの問いに、
    「ごめんなさい。今夜はとりあえずホテルを取りました。既にお土産や荷物もホテルに送ってあるんです。今夜はホテルに帰って明日また戻ってきます。」
    「じゃ明日はゆっくりね・・・・良いわね。七海さんはいつも忙しく来ては帰ってしまうでしょ。寂しかったの。一度ゆっくりおしゃべりしたいと思っていたのよ。」
    「ありがとうございます。今回はいつもよりは時間を取れそうなんですが、もしかすると明後日午前中には博多や大阪の取引先に出向かなければならないかもしれません。」
    伯母は笑みを向けながらも少し寂しそうな表情を見せた。
    法事が終るまで、東京から帰郷参列した美しい義母娘の美貌や佇まい、声や表情には皆瞠目し続けた。

    「ねえママ今日は疲れたでしょう・・・。朝も早かったし・・・・それに法事はいつも疲れちゃう。」
    「そうねえ・・・、でも親戚や故郷や実家があるって素敵なことよ。」
    「由香ちゃんお風呂一緒に入りましょう・・・・? せっかくのスィートルームを楽しまなちゃ・・・」
    七海はソファに黒のフォーマルワンピースを脱ぐと緻密刺繍が施されたブラとショーツ姿になった。一際色白の七海が黒い下着姿を晒して、「どうかしら・・・?」って聞くようなモデルポーズをとってお茶目さを見せると、由香は毎夜見ていている美しい恋人の白い裸身に見蕩れた。

    「ママ綺麗・・・とっても綺麗・・・・」
    どちらからともなく唇が重なり、舌を絡ませ合わせて互いの唾液を交換する。蕩けるように甘い。互いにそう思う。美味しい唾液を交換し美舌を吸い合う。
    「あうっ・・・・・」
    七海が快感に呻く。
    七海は由香のワンピースのジッパーを下げる。由香もキスをしながら七海の背中に手を回し、ブラのホックを外す。ホロリとブラが緩み、見事に張り出し美乳が現われる。七海自身も自慢のくすみの無い薄桃色の乳首が飛び出し、今直ぐにでも由香の柔らかな唇で含んで欲しかった。
    二人は慣れた手つき服を脱がせ合うと、キスを続け、抱きしめ合い縺れるように既に湯が満たされたバスルームに入って行く。
引用返信/返信
■22382 / ResNo.34)  宿題24
□投稿者/ 桜子 一般♪(1回)-(2018/12/30(Sun) 10:02:44)
    まるでタンゴの乱舞のように、縺れるように湯船に入った。
    ドアも空いたままだ。早朝からずっと一緒にいるのにキスも儘ならない甘く疼くストレスを解き放つ。

     甘酸っぱいレモン香の匂いを放つ由香と、爽やかな黄桃香の七海が丸い湯船で重なると、
    溢れた湯に二人の美人香が溶け合い白むバスルームをピンクに染めた。
    「ああっ・・由香ちゃん・・・うっ・・ああああ・・・いい・・いいの・・そう・・」

    由香が七海の右乳首を摘まんでいる。七海と舌を絡ませ吸い合う。キスの合間の息継ぎにも、丸一日抱き合い抱擁出来なかった欲求不満が爆発する。
    「ママ好き‥好きよ。・・・ああっ・・いいいっ・・」
    七海も由香のツンと尖り立つ桃色乳首を緩く摘まんで揉んでくる。

引用返信/返信
■22383 / ResNo.35)  Re[6]: 宿題4
□投稿者/ asfg 一般♪(1回)-(2019/09/04(Wed) 16:14:22)
http://https://www.bfinoe.at/team.php
引用返信/返信

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■21443 / 親記事)  女同士
□投稿者/ 澪 一般♪(1回)-(2012/03/07(Wed) 22:21:18)
    今日は新歓の日。

    いつもは飲めない私だけど、

    2次会、3次会と進むうち、いつのまにか飲み過ぎてしまったみたい。

    途中からの記憶がなくなっていた。


    ぴんぴんと響く頭痛で目を覚ますと澪先輩の顔が目の前にあった。

    「酔いは醒めた?」

    「こ、ここは?」

    「気を使わないでね。私の部屋よ。三咲さん、途中で足元も危なくなっちゃったからタクシーで一緒に帰ってきたのよ」

    「そ、そんな。すみませんでした」

    いっぺんに酔いが醒めた気がした。

    「タクシーに乗った途端にかわいい寝息をたてて眠っちゃったわ、ベッドまで連れてくるのが大変だったけど」

    そう言って笑った。

    「あなたってかわいいわ。なんだか心配でほっとけないのよね」

    私の髪を梳きながら澪先輩が湿った声で言った。

    「洋服がシワになっちゃうわ」

    そう言うが早いか私のブラウスに手を伸ばし1つ1つ丁寧にボタンを外した。

    細い肩からスルリとブラウスが滑り落ち、クリーム色のDカップのブラがあらわになった。

    「私、もう大丈夫ですから・・・」

    慌てて胸を隠す。

    「三咲さんって着痩せするタイプなのね、素敵なバストだわ」

    澪先輩の唇が私の鎖骨に触れた。

    そのまま両手を背中に回しブラのホックを器用に外した。

    柔らかな2つのふくらみが惜し気もなく明るい光にさらされた。

    「ちょ、ちょっと待って下さい。私、もう大丈夫です」

    澪先輩の予想もしなかった行動にどうしたらいいのかわからず言った。

    「怖がらなくて大丈夫よ。私、あなたみたいな娘が大好きなの。」

    え・・・思いもかけない先輩からの言葉にかなり動揺したが、そんなことお構いなしの先輩。

    鎖骨に触れた唇がうなじを這い、私の耳たぶを優しく甘噛みした。

    「あ・・・。澪先輩・・・。ダメです。こんなの・・・」

    そう言いながらも身体はピクンピクンと反応してしまう。

    柔らかな唇が触れるか触れないかの感覚で私の鎖骨をたどる。

    「あ・・・」

    思わず声が漏れてしまう。

    「かわいい娘。」

    澪先輩のしなやかな指先が私のバストに触れると、ビクンと痺れが背中を走った。

    「じっとしていなさい、声は出していいから。 あなたの声もとってもかわいいわ」

    澪先輩の指先が私の小ぶりな乳首をつまんだ。

    「あっ・・・」


    背中を反らせると澪先輩の唇が私の左のバストを強く吸った。

    右のバストを優しく円を描くように揉みながら柔らかな唇が敏感になってツンと上を向いた小ぶりな乳首を噛む。

    たまらない羞恥心に混じって大切な部分が少しずつ蜜が溢れてくるのを感じた。

    「あ、あぁぁぁ・・・澪先輩。やめて・・・」

    澪先輩の指が私のスカートの奥に入り込んできた。

    パンティストッキングとパンティをくぐり抜け、熱く潤っている私の最も女らしい部分に触れた。

    「あ、ああっ、ダ・ダメです!」

    かすれた声が部屋に響く。


    「入ってきたときから目をつけてたのよ。三咲さん」

    先輩の唇が私の唇をおいかけてくる。

    「あ、こんなのいけないわ」

    なんとか顔を振って逃げまわっていたが、先輩の指が一番感じる部分にグッと食い込んできた。

    「あっ、あぁぁぁぁぁ」

    思わずのけぞる私の口を先輩の唇がすかさず塞ぐ。

    「う、うぅぅぅぅ」

    澪先輩のすばしっこい舌が私の舌を捕まえた。

    ねっとりとからみつく澪先輩の舌、柔らかな唇。

    私はどうしようもないくらい混乱していた。

    「三咲さん、貴女の感じているところを舐めてもいい?」

    「え!だ、だめです! 澪先輩、私、恥ずかしい!シャワーも浴びていないし」

    突然の先輩からの言葉に動転した。

    「あなたの身体から、女の香りがプンプンしてくるわ。 せっかこんなに匂ってるのに流してはもったいないわ」

    「あぁぁぁ先輩、やめてください」

    澪先輩の顔が私の張りつめた胸を柔らかく触れ、その手が私のパンティにかかった。

    私はとっさに身体を硬くした。

    「力を抜きなさい」

    澪先輩が少し強い口調でそう言った。

    「だめ、だめ、だめです!」

    だだっ子のように首を降る私。

    「大人しくして」

    そう言いながら、私のパンティの中に色白な手を滑り込ませた。

    私の茂みを少しずつかき分けたその指が小さい突起に触れた。

    「あっ、ああっ!」

    思わず声を上げてしまった。

    澪先輩の指は大胆だった。

    私のクリトリスをそっと愛撫する。

    「あああ・・・。ダメ、ダメ・・・」

    「そう、いい娘ね、大人しくしているのよ。いいわね」

    先輩の手が更に奥深くまで差し込まれた。

    触れるか触れないかの感覚で私のぴったりと閉じた両の花びらを探る。

    「あ、あぁぁぁぁ」

    次の瞬間、先輩が急に身体を離し、私のパンティを一気に膝まで下げた。

    やや濃いめの草むらがあわらになった。

    「あっ、先輩!」

    「ん〜、いい匂い」

    そういい私のヘアを指に絡める。

    「イヤ、イヤ、だめです・・・」

    無駄な抵抗だということはわかっていた。

    感じてしまっていることを隠すことが出来ないこともわかっていた。

    でも、どうしても恥ずかしかった。

    「さあ、足を大きく開きなさい」

    先輩の言葉がいつしか命令口調になっていた。

    「だめ、だめです」

    それしか言いようがなかったのだ。

    先輩の指がぴったり閉じた私の太ももを優しく愛撫する。

    もうだめ・・・全身が性感帯になってしまっている。

    無意識のうちに少しずつ足に込めた力が抜けていった。

    クリトリスをそっと愛撫していた先輩の指が私の甘い蜜壺を探り当てた。

    「まぁ、みかけによらずHな娘ね。ここがこんなになってるわ」

    そう言うと私の蜜壺から溢れたその蜜がついた指を私に見せた。

    「ああっ、いやっ、恥ずかしい」

    「もう観念なさい。恥ずかしがることはないわ。私たち女同士なんだから」

    先輩が身体を下げて私の大切な部分に顔を埋めた。

    「あっ、あっ、そこはだめ・・・あっ・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」



    その日から、毎日先輩に呼び出され抱かれている。

    先輩の腕の中で何度も何度もイッてしまっている。



    女同士なんだから、かまわないって先輩は言うけれど・・・

    なにかひっかかるのよね

    未だに意味がよくわからない気がする


    先輩を見ただけで身体が反応して・・・濡れてきてしまうし

    もう先輩なしでは生きていけないんじゃないか・・・なんて思うこともある



    女同士なんだから・・・

    でも、今が一番幸せ!
引用返信/返信



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■21437 / 親記事)  ティータイム
□投稿者/ るか 一般♪(31回)-(2012/02/16(Thu) 15:47:46)
    2012/02/18(Sat) 11:05:12 編集(投稿者)

    私たちのティータイムは夫が仕事へ行き子供は学校へ行く。
    そして家事もひと段落したら・・・始まる。

    今日のティータイムは・・・私の部屋。

    ピンポーン

    「はーい」
    「こんにちは」
    「やっとこの時間」
    「この時間がないともう生きていけない」
    「おおげさ〜(笑)」
    私を含めて同じマンションに住む琳子さん・桜ちゃん・悠さん。
    4人で始めるこの時間。
    他愛もないおしゃべりをしながらコーヒーや紅茶を飲んでおやつに手をのばす。
    どこにでもある普通のティータイム・・・。
    ここまでは・・・。
    「じゃあ今日は彩夏さんの番だったわね。」
    この中で一番年上の琳子さんが私を見て笑う。
    この人はいつも落ち着いていて綺麗で私の憧れの女性だ。
    「ねぇねぇ今日はどんなことするの?」
    逆に一番若い桜ちゃん。
    彼女はちっちゃくて可愛らしくてとても子供がいるなんて思えない。
    そしてその性格は・・・見た目どおりだ。
    「早く始めようよ。」
    すこしせっかちな悠さんが私をせかす。
    私はドキドキしながら口を開いた。
    この時間だから言えること。私がしたい・・・ううん、してほしいこと。
    この人達以外には決して言えないこと・・・。
    「あ、あの・・・。」
    「彩夏さん、いまさら恥ずかしがらないで。」
    にこっと琳子さんが笑い私を促す。
    「3人に・・・。」
    言って思わずうつむいてしまった。やっぱり恥ずかしい。
    「彩夏さんてさ・・・。見かけによらずエロいよね。」
    悠さんが言って桜ちゃんが無邪気に続ける。
    「3人にってことはみんなに責められたいんだ。」
    ストレートに言われますます私は恥ずかしくなる。
    「2人とも、今日は彩夏さんのやりたいことをする番でしょ?それに・・・。」
    琳子さんが笑う。
    「私は見たいわ。いつもおとなしい彩夏さんが私たち3人に抱かれて乱れる姿。」
    悠さんもふふっと笑った。
    「じゃあさっそく始めましょうよ。」
    「私が脱がせてあげる。」
    琳子さんの言葉に触発されたらしく悠さんが言い桜ちゃんがさっそく私の服を脱がせ始めた。
    私はもちろん抵抗することもなく素直に桜ちゃんに身を任せる。
    そしてあっという間に全裸にされた。

    そう・・・私たちのティータイム
    それはその部屋の人の希望どおりのSEXをすること。
    だから今日は私の番。私の部屋だから私の望むSEXを彼女たちがしてくれる。
    そして私の望むSEX。
    それは3人に抱かれること。
    それも同時に・・・。
    3人に・・・その一言でみんな私の希望を理解してくれていた。

引用返信/返信

▽[全レス5件(ResNo.1-5 表示)]
■21438 / ResNo.1)  ティータイム 2
□投稿者/ るか 一般♪(32回)-(2012/02/16(Thu) 17:37:46)
    みんなが全裸の私を見つめる。
    やっぱり恥ずかしい・・・
    私なんてこと言っちゃったんだろ
    隠せるわけはないのに無意識のうちに両手が身体を隠そうとしてその手をつかまれた。
    悠さんと桜ちゃんだ。
    「だめよ。彩夏さん。」
    「せっかくの綺麗な身体隠しちゃやだ。」
    そして私をソファに座らせると隣に座った。
    「ほんと綺麗だよね・・・。色白で・・・」
    「すべすべだし・・・」
    悠さんの手が私の乳房を撫で始めた。
    桜ちゃんはまだなにもされていないのにすでに固くなっている突起をきゅっと摘まんだ。
    「あっ・・・」
    私は乳首が感じるらしい。少し触れられるだけでも声が漏れてしまう。
    もちろん2人・・・ううん3人ともそれを知っている。
    私たちはこんなティータイムをもうずいぶん前からしているから・・・。
    だけど悠さんは乳首には触れずに乳房を撫でまわし乳首に触れそうになりながらもするっとその手はよけていく。
    「あぁ・・・。」
    対照的に桜ちゃんは乳首だけを弄る。
    摘まんだりひっぱたり・・・意地悪くつねってみたり・・・
    「あんっ・・・。あ、あぁ・・・」
    悠さんはまだ乳首には触れてくれない。
    両方の胸に全く違う快感が与えらえる。
    「綺麗ね・・・」
    そんな私たちをただ黙って見つめていた琳子さんがすっと私に近寄ってきて唇をふさがれた。
    声をふさがれて・・・でも2人の愛撫は続いていて私はくぐもった声をもらす。
    「く・・・ふぅ・・・」
    そして離された琳子さんの唇と私の唇は最初唾液でつながっていたけど・・・離れた・・・。
    「じゃあ私はこっちで気持ち良くさせてあげる・・・」
    琳子さんの顔が私の視界から消えたと思ったら別の快感が私を襲う。
    「あぁっ」
    びくんと身体が震えた。
    下から一気に快感が突き抜ける。
    さっき私の唇を奪った琳子さんの唇が今度は私の下の口を奪う。
    キスをし舌が私の中にねじ込まれ中で私の舌を絡め取ったように動き回る。
    「あぁっ・・・ああぁんっ。」
    ビクビクと震えて顔がのけ反った。
    「すごい・・・エロい・・・」
    耳元で悠さんが囁く。
    「3か所同時に舌で責められたらもっとエロくなるのかな・・・」
    そんなこと・・・と思ったとたんだった。
    「あぁぁっ」
    両方の乳首に舌の感触。
    特に悠さんは今までまったく触れてこなかったからその刺激はたまらなかった。
    もうどこが気持ちいいのかわかんない。
    乳首なのか琳子さんの愛撫からなのか・・・
    「エロ・・・彩夏さん」
    「見てみて。彩夏さん腰ふってるよ」
    自覚はなかったが言われて気づく・・・
    私は知らず腰を揺らしていた。まるで琳子さんの舌の動きに合わせるように・・・。
    「はぁっ・・・あぁっ・・」
    そして琳子さんの舌が私のクリをとらえた。
    下から舐められチロチロと先端部分を舌先で責められる。
    「あぁぁっっ」
    あっさりと私は絶頂を迎えてしまった。
    一気に身体の力が抜けてソファに身体を横たえる。
    「はぁっはぁっ」
    息だけが荒く私はしばらく動けずそのままソファに身体を沈めていた。

引用返信/返信
■21439 / ResNo.2)  ティータイム 3
□投稿者/ るか 一般♪(33回)-(2012/02/16(Thu) 18:14:39)
    2012/02/17(Fri) 12:02:10 編集(投稿者)

    少し休んでやっと私は身体を起こした。
    「他には?彩夏さん」
    琳子さんが優しく囁く。
    「約束したでしょ?この時間は自分に素直になりましょうって・・・」
    「そうそう。彩夏さんさ・・・たぶんもっとMっぽいことしたいんじゃない?」
    ドキンとした。
    「Mっぽいこと?」
    桜ちゃんが首をかしげた。
    「実は縛られたいとか・・・」
    悠さんの言葉に下半身がキュンとなる。
    「前からうすうすは感じてたんだけど・・・」
    琳子さんが耳元で囁いた。
    「犯してほしい?私たちになら?」
    そして舌が耳にそっと入れられる。
    「んっ」
    「私彩夏さん犯したい・・・」
    反対の耳で悠さんが囁いた。
    ビクンと身体が震えて私のあそこからはそれだけでいやらしい蜜が溢れ出したのがわかった。
    「桜も彩夏さん犯した〜い」
    桜ちゃんの可愛らしい声。
    犯される?この3人に・・・
    「お・・・犯して、ください・・・」
    あぁ今度こそ私はなにを言ってるんだろう・・・
    犯して?自分を犯してって・・・
    でも・・・でも・・・
    「みんなで私を・・・犯して、ください」
    我慢できなかった・・・
    琳子さんがタオルを使って私を後ろ手に縛った。
    そして・・・
    「私たちが見えないほうがいいでしょ?」
    悠さんが私に目隠しをした。
    両手の自由と視界を奪われる。
    なのに私は濡らしていた・・・。
    まだ何もされてないのに私のあそこからはいやらしい蜜が溢れ出していく・・・

引用返信/返信
■21440 / ResNo.3)  ティータイム 4
□投稿者/ るか 一般♪(34回)-(2012/02/20(Mon) 11:13:28)
    視界を奪われ・・・両手の自由を奪われたというのに私は怖くなかった。
    やはりそれは見えなくても相手がわかっているからなのだろう・・・。
    しかしなぜか誰も私に触れようとしなかった。
    それどころか気のせいだろうか・・・気配もしない?
    たぶんそんなにはたってないはずなのに私にはとても長く感じ少し不安になる。
    「・・・琳子さん?悠さん。桜ちゃん?!」
    桜ちゃんを呼ぶときには少し叫んでしまった。誰もいないの?!
    ビクンと私の身体が震えた。誰かが私に首筋に触れ、唇がふさがれた。
    いやっ・・・怖いっ・・・。琳子さんじゃないの?悠さんは?桜ちゃんは?!
    「うぐ・・・」
    唇がふさがれたまま今度は胸に感触。
    乳房を撫で乳首の周りを探るように指先が這う。
    「うんっ・・・うぅ・・」
    そして今度は太もも・・・膝あたりから付け根あたりまでをゆっくりと往復する。
    3人・・・ということはみんななの?
    聞きたくても唇はふさがれてて言葉にはならない。
    それに・・・
    「くす・・・こんな状態なのに濡れてきたわよ。」
    ビクっと私は身体を震わせた。でもこの声は・・・悠、さん?
    「乳首もいい感じ・・・」
    桜ちゃん?
    「どう?本気で犯された感じした?」
    やっと唇が離された。目隠しはそのままだけど声は確かにみんなの声だ。
    「琳子さんのいじわるっ」
    「だって犯されたいって言ったから」
    くすくすと笑う声は確かに琳子さんだった。

引用返信/返信
■21441 / ResNo.4)  Re[1]: ティータイム
□投稿者/ 茜 一般♪(2回)-(2012/02/20(Mon) 15:34:06)
    どきどきします。
    続き楽しみにしています☆
引用返信/返信
■21468 / ResNo.5)  ティータイム 5
□投稿者/ るか 一般♪(35回)-(2012/03/16(Fri) 13:50:39)
    「でも・・・感じてしまったのよね?彩夏さん。」
    琳子さんが囁いた。
    そう・・・恐怖を感じながらも私は感じていた・・・。今も私のあそこは湿っているのがわかるくらいに・・・。
    「あんっ」
    「こここんなだもんね。」
    悠さんが私の敏感なところに指を這わせ、その指がゆっくりと蠢く。
    「あ・・・あぁっ」
    「犯してあげる・・・私たち3人でたっぷりとね・・・」
    そしてまた3人の気配が消えた。
    私が琳子さんたちでなく他人に犯されているように思えるように・・・

    私は犯された・・・
    縛られたまま座らされて・・・立たされて・・・四つん這いに這わされて・・・
    だけど私は感じていたのだ。
    たぶん今までのティータイムの中で一番・・・


完結!
引用返信/返信

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■21432 / 親記事)  宝物(1)
□投稿者/ つぐみ 一般♪(1回)-(2012/02/05(Sun) 01:14:51)





    『私と、付き合って?』



    半年前の夏、8月21日。
    蝉が五月蠅く鳴いている中、告白された。
    ・・・・・クラスメイトの、女の子に。



    『・・・・・え?』



    夏休みが終わってから行われる学校祭の実行委員になり、
    実行委員のメンバーだけで、夏休み中に何度か集まった。
    彼女は自分と同じ、学校祭の実行委員のメンバーだった。



    クラスは一緒、でもいつも一緒にいる友達ではなく。
    1日に何度かは話す仲だったけど、いつもそれだけ。
    少し言葉を交わすだけで、一緒にお昼ご飯を食べることも、
    休みの日に出かけることもなかった仲でもある。
    それが自分と彼女なりの友情で、関係だと思っていた。



    彼女―――――百合原琴音は、“美人”と言われる類の人だ。
    日焼けなんて全く縁がない白い肌に、真っ黒な墨や闇のような髪。
    つけまつげいらずの切れ長の、しかしぱっちりとした二重の黒い目。
    程よく脂肪がついた、手足が長く、すらっとしたモデルのような体型。
    しかも、容姿だけではなく、その中身も美しい人でもある。
    明るく人見知りしない性格で、礼儀正しく、思いやりがあり、努力家。
    更に成績優秀で、でも運動は少し苦手で、特に球技は苦手のようだ。
    おまけにお嬢様育ちという、大きな大きなおまけまでついている。
    まるで、マンガやアニメのヒロインか何かのような人だ。
    どう生まれ、どう育てられたらこういう風に育つのか、みんなが不思議がった。
    外見も中身も素晴らしい人なんて、そうそういないから。



    それに比べて、自分―――――塩崎海は、平々凡々な人間だ。
    小さい頃からテニスをやっているので、他の人よりも日焼けしている肌。
    テニスの邪魔にならないように、と、楽だという理由でしているボブヘアー。
    髪の毛は日光に長時間当たりすぎたためか、少し茶色くなっている。
    目は母親に似て茶色っぽいぱっちりとした目で、大きい方じゃないかと思う。
    手足には筋肉がついてしまったが、体型は部活のお陰で何とか普通体型だ。
    性格はというと、明るいとは思うし、天然だの鈍感だの面白いだのと言われる。
    成績はそこそことれているが、勉強より運動の方が断然得意だし、好きだ。
    とりあえずは、多くの友達に囲まれ、充実した学校生活を送れている。



    そんなある意味正反対のタイプである彼女が、自分のことを好き?
    同性で、しかも特別仲がいいわけでもない、この自分を?
    訳が分からなくなりそうだった、いや、実際なっていたと思う。
    同性に告白されたという衝撃と、彼女が自分を好きなことを知った衝撃と。
    いろんな衝撃と驚きで、危うく持っていた書類を落としそうになった。



    『ごめんなさい・・・・いきなりだから、驚くわよね』



    申し訳なさそうに微笑んだ彼女は、やっぱり綺麗だった。
    しかし、そんな顔をされても、自分はどうしたらいいのか分からない。
    確かに彼女のことは好きだ、しかし、“クラスメイト”として。
    恋愛感情は抱いていないし、抱くはずがないとさえ思っている。
    自分が誰か同性を好きになるなんて、全然想像が出来なかった。
    だから、混乱していた自分は、なおも彼女と向き合ったまま黙っていた。



    『だけど、どうしても伝えたいと思ったの』


    『いや・・・・うん、ありがとう。どうしていいか分からないけど』



    やっとの思いでそう伝えると、彼女はほっとしたような表情を浮かべた。
    きっと、軽蔑されるんじゃないかと、気が気じゃなかったのだろう。
    彼女は自分が好きで、普通の異性同士のように、恋人になりたがっている。
    しかし、自分は彼女のことをそういう風には思っていない。



    『嬉しいけど、だけど私、あな『知ってるわ』・・・・え?』



    自分の思いを伝えようとしたのに、途中で遮られてしまった。
    ぽかんとしているこちらにふわりと微笑むと、彼女は続けた。



    『あなたが私をそういう風に見ていないのは、最初から分かってる』



    自分は相手のことが好きなのに、相手は自分のことを好きではない―――――
    同性で、クラスメイトで、友達で・・・・・それが2人の間の全て。
    異性同士でもないし、お互いがお互いを恋愛対象の範囲に入れている訳でもない。
    なのに、相手が自分のことを全く相手にしていないことを承知のうえで。
    彼女はこちらに自分の抱えていた思いを打ち明けてくれたのだ。



    『でもね・・・・私が恋人としてあなたの隣に立てる日を、諦められないの』


    『何度も諦めよう、って思ったわ、だけど諦められなかった・・・・』


    『いつもあなたを視界に入れてしまって、あなたのことを考えてしまうのよ』


    『しかも女の子同士だもの、もうかなりの確率で叶わない恋だわ』


    『それでも・・・・・それでも私は、あなたが好きなの』



    彼女の真っ直ぐな思いと言葉は、静かな2人きりの教室に小さく反響した。
    真っ直ぐだけど、切なくて、甘くて、温かい、彼女の思い―――――
    出来ることなら、それを自分は受け止めて受け入れてあげたかった。
    が、今の自分が告白を承諾しても、彼女が喜ばないのは明白なことだ。
    彼女はちゃんと、彼女に惚れた自分と付き合いたいと思っているのだ。
    そんな、上辺だけの同情じみた感情で付き合うのは、逆に彼女を傷つける。
    だからこそ、自分はいい返事も悪い返事も出来ずに突っ立っていた。



    『・・・・・ああ、すっきりしたわ、聞いてくれてありがとう』


    『・・・・百合原さんは、それで私をどうしたいの?』


    『んー・・・・特に考えてなかったわ、思いを伝えることしか考えてなかった』


    『普通それから先のことも考えて告白するもんじゃないの?』


    『そうかもしれないわね、でもまあとりあえず、私の思いは知っていて欲しくて』


    『そっか・・・・すごく嬉しかったよ、百合原さんの思い』


    『ありがとう、とりあえず、今よりもっとお近づきになりたいわ!』



    そう言うと彼女は、意外と幼く見える満面の笑みを浮かべた。
    いつの間にか、真夏の2人きりの教室のカーテンを、かすかな風が揺らしていた。



引用返信/返信

▽[全レス4件(ResNo.1-4 表示)]
■21433 / ResNo.1)   宝物(2)
□投稿者/ つぐみ 一般♪(2回)-(2012/02/05(Sun) 01:46:04)



    あの告白から月日は流れ、あっという間に半年が経った。
    学校祭は大成功を収め、学校祭の終了と同時に委員会は解散した。
    しかし、自分と彼女との関係は、あの日から変わっていった―――――



    『琴音!私今日放課後寄りたいところがあるんだけど、いいかな?』


    『いいわよ、予定は何もないし・・・・でも海、部活は大丈夫なの?』


    『大丈夫、今日顧問の先生が出張だかで、部活休みだから!琴音こそいいの?』


    『合唱部も今日は練習が休みなのよ、奇遇ね』


    『じゃあ遅くならないねー』



    あれから琴音のお望み通り、2人の距離はぐっと近づいた。
    一緒にお昼ご飯を食べるようになり、放課後や休日も一緒に過ごすようになった。
    深く付き合ってみると、琴音が付き合いやすいことに気が付いた。
    お嬢様育ちのくせに、全然お嬢様らしくない性格や振る舞いなのだ。
    まあ、言葉遣いはお嬢様らしい口調が定着しているようだけど。
    琴音と過ごす時間は楽しくて、いつもあっという間に過ぎてしまう。



    終礼が終わるのと同時に、琴音と一緒に教室を出た。
    お嬢様なのに車で送り迎えなどはしていないので、気軽に寄り道が出来る。
    琴音と一緒に近くのお気に入りのクレープ屋さんでクレープを買った。
    いつも通り、自分はチョコバナナ、琴音はストローベリー。
    食べながらお喋りをし、ゆっくりと歩き、目的地に向かう。
    もうすっかり冬を迎えた外は寒くて、コートとマフラーが必須だ。
    2人して白い息を吐きながら、寒いね、と言い合った。



    『そういえば、どこに行きたいのか聞いていなかったわね』


    『今日はね、洋服を見たいの』


    『ならいつものところかしら?』


    『うん、そうしようと思ってるー』



    いつも琴音と行く洋服の店、『JACK』は、世界的に有名なブランドだ。
    ブランドといっても学生のお客がほとんどの、リーズナブルなブランド。
    3点セットで3000円などと、利益が心配になるほどの安さで売っている。
    今から行く支店の『JACK』は、自分の母親の知り合いが店長を務めている店だ。



    建物の3階にエレベーターで行き、1番奥の赤を基調としたブースにまっしぐら。
    『JACK』のイメージカラーは赤で、全店舗赤を基調とした店内なんだそうだ。
    夕方というのもあって、ブース内はそれなりに女性たちで賑わっていた。



    『あら海ちゃん、琴音ちゃん!来てくれたのね!』



    茶色く染めた髪を頭のてっぺんでお団子にし、フェミニンな服装をした店員。
    母親の知り合いで秋からこの支店の店長になった、大津里佳子さんだ。
    よく見ると、綺麗に整えられた縦に長い爪も、ピンクと白で飾られている。



    『こんにちは、今日は里佳子さん、フェミニンなんだね!』


    『そうなのよー、ちなみに昨日はロックにキメたわ』



    『JACK』は様々な洋服を売っているため、一通りのジャンルの服は買える。
    ロックでもカジュアルでもフェミニンでもなんでも売っているのも魅力の1つ。
    『JACK』の服を着て接客している店員の服装のタイプも様々だ。



    『さて、今日はどんなお洋服をお探しかしら?』


    『今日は―――――』



    自分が欲しい洋服のイメージを伝えると、里佳子さんはすぐさま選んでくれた。
    一目見て気に入ったのでさっさと試着を済ませ、お会計を済ませる。



    『ありがとうございました、またのお越しをお待ちしております』



    数人の店員の声をバックに、2人は『JACK』のブースを出た。
    歩きながら、琴音があ、と小さく声を漏らした。



    『どうしたの?』


    『そういえば化粧水がもう少しでなくなるんだったわ、寄ってもいいかしら?』


    『全然構わないよ!』



    2階に降り、琴音は化粧品のコーナーで化粧水とマスカラを購入した。
    新色のマニキュアが発売されていて、買うかどうか迷っていたがやめていた。
    それぞれ買い物を済ませた2人は、同じく2階のカフェに向かった。
    そして2人とも温かいカプチーノを注文し、身体を中から温める。



    『今日は久しぶりに一緒にお買い物が出来て楽しかったわ』


    『うん、私も楽しかったよ、最近部活の練習ばっかだったし』


    『そうよね・・・・また明日から頑張りましょう』



    そんなやり取りをして、2人は別れた。



引用返信/返信
■21434 / ResNo.2)  Re[2]: 宝物(2)
□投稿者/ saya 一般♪(1回)-(2012/02/05(Sun) 16:50:47)
    続きが楽しみです♪
引用返信/返信
■21435 / ResNo.3)  saya様
□投稿者/ つぐみ 一般♪(3回)-(2012/02/06(Mon) 00:32:16)


    続きが楽しみ、というメッセージ、どうもありがとうございます!


    小説をこういった多くの方々の目に触れるところで公開するのは初めてで、
    ドキドキしながら書いていたので、とっても嬉しいです。


    頑張って書いていきたいと思いますので、これからも読んでやって下さい。
引用返信/返信
■21436 / ResNo.4)  Re[2]: 宝物(2)
□投稿者/ 優心 一般♪(21回)-(2012/02/06(Mon) 00:57:24)
    つぐみさん、初めまして♪久々に更新見付けて感動しましたw寒いですが、続編また読ませて下さい!
引用返信/返信

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■21413 / 親記事)  今を生きる
□投稿者/ そら ちょと常連(86回)-(2012/01/02(Mon) 22:58:21)
    青い海

    青いそら

    いつから

    私たちは


    ここにいるのだろう

    時がたつのを忘れてしまった

    身近な人たちと

    縁をきることでしか

    私たちは一緒にいることは出来ない

    だから最後も二人で一緒


    さよなら

    愛しい

    あなた

    あなたを思いだしてみようと想う


    もう一度だけ

    (携帯)
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