SMビアンエッセイ♪

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■6994 / 親記事)  switch Vo.1
□投稿者/ 際@ソフトSM 一般人(1回)-(2013/01/02(Wed) 01:59:25)
    switch


    冴子は久々の女子会で気兼ねなく酔っている。
    みのりは冴子の家に泊まる約束で女子会に参加していた。

    冴子と二人の駅からの帰り道、街灯の間隔が遠くなってきた頃冴子が言った。
    「みのり、散策してゆこう」
    元々冴子の家までの最短ルートをわかっていなかったみのりはあたりまえにうなずく。
    線路脇のさほど大きくはない倉庫のあたりにきた時に冴子が言った
    「みのり、おしっこは?」
    「帰ったらね」
    みのりは女子会で緊張していてお酒をセーブしていたので今のところ大丈夫だった。
    冴子は返事もせずに歩き出した。
    冴子が歩くのについてゆくと倉庫のまわりをくるりと一周した。
    みのりはほろ酔い気分が覚めて、肌寒さを感じてきていた。
    倉庫の入口手前の駐車場になっている場所へ冴子が行くとそこは一層暗かった。
    「みのり、おしっこしたいでしょ?」
    さっきと同じ質問だが、冴子の声色があきらかに違う。
    冴子がわざともう一度この場所に来たこともあり
    「寒いからそうかも」
    そう言ってみた。いや、言わされた。
    「してみれば?」
    薄暗くて良くは見えないが、腕全体で地面を指して冴子が言った。
    「ここでですか?」
    みのりは敬語になった。
    「誰も来ないよ、見えないし」
    みのりは何の返事もできずにいる。
    「できないならいいよ。帰ろう」
    帰ろう、の言葉が切なかった。切なさで思考が止まった。
    みのりが返事をするのに十分な間合いの後、冴子は黙って倉庫の外の街灯の下まで行った。
    今まで見た事のない視線でただじっとみのりを見ている。
    何も言わなければ、何もしなければ、冴子はその視線をクールダウンさせてしまうだろう。
    そして踵を返して歩いていってしまうだろう。
    きっとその後は何事もなかったかのように過ごすのだろう。。。

    「見ていてもらえますか?」
    みのりは言葉を発することができた。
    冴子はやさしく微笑みながら近づいて来た。ゆっくりと。
    だが、みのりは冴子が近づけば近づく程行動には移せない。
    行き場のない子犬みないにうろうろしたり、立ったりしゃがんだりしているみのりをただ黙って見ている冴子。

    そんなみのりを冴子は後ろからゆっくりと抱きしめた。
    しばらくのハグの後、冴子がGパンのベルトに手を置き
    「外してあげるから」と、ベルトの金具だけを外してみのりから離れた。
    みのりはゆっくりGパンをショーツを下してしゃがんだ。
    人気がないとはいえ屋外な事と、冴子の視線で、みのりがしたい事が身体に伝わらない。
    冴子が一旦立ち上がると、その瞬間に遅れていた脳からの伝達が伝わり、暖かいものがじわっと出てきた。
    冴子がしゃがみ、みのりの顔を見る。
    みのりは恥ずかしくて止めたいのだが、もう止まらない。
    脳も身体も今まで体感をしたことのない解放感と快感でいっぱいだった。
    冴子がやさしく頭をなでてくれたら涙が出た。
引用返信/返信

▽[全レス1件(ResNo.1-1 表示)]
■6995 / ResNo.1)  投稿者:ちょいとつぶやき
□投稿者/ 際@ソフトSM 一般人(2回)-(2013/01/02(Wed) 02:14:42)
    投稿小説はいづれも楽しみに読ませてもらっていました。
    読み手ばかりでは飽き足らず、ついに10年ぶりくらいにペンをとってみました。
    人生ベテランなビアンなので…
    みなさんに好まれるかどうかはわかりませんが、他の人が書いていないジャンルをチョイスしてゆくつもりです。
    swith Vo.2は予定はしています。いつになるかはわかりません。
引用返信/返信

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■6942 / 親記事)  二人の密かな楽しみ
□投稿者/ hime 一般人(1回)-(2012/12/05(Wed) 09:52:02)
     最初は悪ふざけのはずでした。
     ボイスチェンジャーを使ってSMのデリヘルを注文して、やってきた女の子を驚かせるというだけの。
     まさか、女の子が応じるとは思ってもいませんでした。
     それが……だんだんエスカレートして、もう後戻りが出来ないところにまで来てしまったのです。
     利香(仮名)はSMホテルの鏡の間の鏡の後ろに隠れています。この鏡はもちろんマジックミラーで、私が女の子に虐められるところはすべて利香に観られているのです。
     本来、脚をSMチェアに広げられて固定され、鏡に大映しになった部分を、
    「ほら、ここの名前言ってごらん」
     などと、羞恥責めに使うのでしょうが、私の場合、利香に観られるという恥ずかしさも加わるのです。
     今日もまた、女の子を呼んで二人の密かな楽しみが始まりました。
     まずは電話でのプレイ内容の確認です。
     これはすべて利香がやります。
     私の意思はまったく反映されません。
     あるときは全身をくまなく鞭打ったり……あとはとても口に出来ないような内容を告げるのです。
     電話を切り、
    「もう逃げられないよ。シャワー浴びたら」
     そう言って意地悪く笑う利香の口元は最高にセクシーで、思わず口づけしたくなるのでした。
    「ダメ。終わったらご褒美にかわいがってあげる。だからしっかり頑張って」
    「うん。がんばる」

     ホテルの戸を開けたときの女の子の驚きはいつものことです。
    「女の方、だったんですか」
     このときは本当に申し訳なく思います。
     私もノンケだったころは同性の身体にセクシャルに触れるなど、気色悪さの極みでしたから。
    「ダメ、ですか?」
    「ダメというか、私、女の人にはやったことがないので」
    「マゾの男性って、マゾの女性みたいに扱われるのが希望なんじゃないですか?」
    「確かに、女装して虐められたい方とかいますけど……」
    「そういう人として扱ってもらえませんか」
    「どうしても、というのであれば、やってみますけど。けど、本当に良いんですか、かなり過激な内容だと思うんですけど」
     ドキッとしました。
     たぶんこの子は同性のそのような姿を見たことはないのだろうと思うと、胸の奥が複雑に乱れました。
     けれど、自分の惨めな姿をみせるのはこの子にではなく、利香なのです。
     利香がそれを望むなら、私は何も躊躇しません。

     まずは全裸になり、鏡の前の鞭打ち台に両手両脚を固定されました。
     後ろからは恥ずかしい部分が丸見えになっているはずです。
     それはノンケの女性にとっては嫌悪の対象でしかないものでしょう。
     いったい女の子がどんな気持ちでそこを観ているのかと思うと、切ない気持ちになり、鞭打たれる前から泣けてくるのでした。
    「行きますよ」
     女の子が戸惑っているのがわかります。
     最初はみんなそうです。
     男になら、さあ行くよ、と言えるのでしょうが、年上の女性にはつい敬語になってしまうのでしょう。
     これも最初のうちだけですが。
     いつもの鞭打ち百発の刑が始まりました。
     鞭打ちが辛いのは五十発を過ぎたあたりからです。
     最初は惨めな気持ちを味わう余裕があります。
     けれどもう五十発を超えてくると、純粋な痛みに涙や嗚咽が止まらなくなります。一刻も早く終わって欲しい。それだけが願いになり、
    「もう止めて! もう耐えられません!」
     と泣き叫んでしまいます。
     けれど、どれだけ泣こうが叫ぼうが、絶対に途中では止めないという約束なのです。
     女の子の手が、おそらくプレイではなく、単なる物を扱うようなものに変わって来たこともわかります。
     全くの性的な対象ではない、変な同性の変な望みを、金を貰ってかなえているだけの、冷たいものです。
    「百回終わったよ。よく頑張った」
     女の子の口調は女王様に変わっていました。
    「次はペニバンだけど、どうする? どっちに入れる」
    「普通するように、して下さい」
    「アナルでいいんだね」
    「お願いします」 
     利香は私が普通に感じることを望んではいません。
     とことん惨めに堕ちた様を観たいだけなのです。

     一通りの責めが型どおりに終わり、男性なら射精で終わるような場面になりました。
     女の子が戸惑っているのがありありとわかります。
     プレイの間、女の子は一度も私の女の部分には触れませんでした。
     明らかに嫌悪の表情を何度も見せましたし。
     どこで終わって良いかわからず戸惑っている女の子に、
    「舌で逝かせてもらえませんか?」
     女の子の顔が今日いちばんの戸惑いの表情を見せました。
    「口で、ってことですか?」
    「そうです。ダメですか?」
     きちんと服を着た女の子に全裸でこのようなことをお願いする惨めさ。
     そしてその様子を悶絶寸前になりながら鏡の後ろで眺めている利香。
     もう触れてもらわずとも逝く寸前にまで気持ちは高まっています。
    「……ダメ、ですか?」
     女の子は、少し考えて、
    「やってみます。初めてなので、上手く行くかはわかりませんけど」
    「鏡の前に立ったまま、逝きたいんです」
    「わかりました」
     私は鏡の前に脚を開いて立ち、その前に女の子がかがみ込みました。
     女の子の舌が敏感な部分に触れました。
     普通なら嫌悪の対象でしかないだろう同性のこの部分に、この子はどんな気持ちで口をつけたのだろう。
     そう思っただけで、一度目の絶頂がやってきました。
    「もっと、もっとして」
     女の子の舌が答えました。
     二度目の絶頂が三度目の絶頂と重なり、次々と麻痺が続き、そして、自分では止めようのない奔流が……
     女の子は、
    「イヤッ!」
     と本気で叫んで私を突き飛ばしました。
     尻餅をついてもほとばしりはやむことなく、鏡の後ろから見たその姿がいかに惨めか、想像するだけで私のその部分は深いところから麻痺を始めるのです。
     この後、いかに私が無様で惨めだったか、詳細に語りながら愛撫する利香の手や口を想いながら。(終わりです。感想待ってます)
引用返信/返信

▽[全レス24件(ResNo.20-24 表示)]
■6979 / ResNo.20)  二人の密かな楽しみ その12 普通のセックス
□投稿者/ hime 一般人(13回)-(2012/12/20(Thu) 08:59:27)
     マリアは今度もゆきちゃんを連れてきました。
    「いま、うちのクラブで流行ってるんだ、強制レズってのが」
    「強制レズ?」
     利香は聞き返しました。
    「M男同士を強制的に愛しあわせるの」
    「何それ、気色悪い」
    「それぞれの女王様への忠誠心を競い合わせるのよ。69とかさせて」
    「ホントにするの?」
    「するわよ。させるの。これは女王同士の闘いでもあるし」
    「気色悪いけど、面白そう」
    「でしょ」
     そう言って、マリアは私とゆきちゃんを交互に見たのでした。
    「イヤ」と私は反射的に言ってしまいました。
     スタンガン付きヴァイヴで死ぬ寸前まで責められたことは忘れようにも忘れられるものではありません。
    「痛いことはしないから」とゆきちゃんは初めて私に声をかけました。「普通にしたらいいんだって」
    「私……」と息をのみました。
     私は利香やそのほかの女の子のときもずっと受け身で、快楽も苦痛もただ与えられるものをもらって来ただけでした。
     たぶん、ゆきちゃんもそうでしょう。
     そんな二人が「普通」にしても何も起きないのではないでしょうか。
     私達は普通にシャワーを浴び、普通にベッドの上に上がりました。
     ゆきちゃんは私の肩を抱いて軽くキスをしてきました。
     私の胸を触り、乳首をつまみ、
    「きれいよ。食べちゃいたい」
     そう言ってさらに激しいキスをしてきました。
     私もゆきちゃんの乳首を指に挟んで乳房全体をもみました。
     ゆきちゃんのやさしい吐息が快楽の始まりを告げていました。
     指を女の部分に感じたとき、私も思わず声を上げました。
     穏やかなセックスとはこれほど心地良いものかと、利香やマリアの視線も忘れ、これがプレイであることも忘れ、私はゆきちゃんと快楽を貪りあったのでした。
    (続くよ。ゆきちゃんいつもありがとう)
引用返信/返信
■6984 / ResNo.21)  二人の密かな楽しみ その13 利香の秘密
□投稿者/ hime 一般人(14回)-(2012/12/25(Tue) 09:22:14)
     思えば利香ともまともな普通のセックスはしたことがありませんでした。
     女同士でまともだの普通だのというのも変ですが、とにかく落ち着いて抱き合うとか、互いを思いやりながら愛撫したりとか、そういうことは一切なかったのです。
     利香もかわいそうな子で、父親が日常的に母親を殴るのを見て育ち、男性はもちろんダメ、女性ともSM的な関係しか結べないのです。
     利香が思春期だったとき、いつものように父親に殴られて床に倒れた母親が失禁するということがあったそうです。
     その様に利香は異様な興奮を覚えたと言います。
     私自身はイヤなのですが、利香が喜ぶならと、服を着たまま床に倒れた恰好でおもらしをしたことが何度もあります。
     これは見た目ほど簡単ではありません。
     まず、自分の意思では出来ないのです。
     いい大人ですから、常識や羞恥心が邪魔をしてさせてくれないのです。
    「しなさい!」
     と言われても、まず無理です。
     仕方なくポカリスエットをがぶ飲みして、トイレに行き、気分を高めた上で戻ってきて床に転がり、しました。
     利香はしている最中の私の顔に跨がり、女の部分を押しつけて腰を使い、何度も何度も気をやりました。
    「こんな私でごめんね。ド変態だよね、私」
     と冷静になった利香は言いました。
    「いいのよ。そんな利香が好きなんだから」
     これも事実で、仕方のないことです。(続くよ。感想待ってるね)
引用返信/返信
■6985 / ResNo.22)  二人の密かな楽しみ その14 恐怖の小瓶(終わり)
□投稿者/ hime 一般人(15回)-(2012/12/26(Wed) 08:40:24)
     ゆきちゃんとの穏やかなセックスが二人とも何度か逝って一段落し、二人揃って人の字に拘束されたところに、思いがけない人物がやってきました。
     私達の治療を担当した女医さんです。
     女医さんは利香とマリアに向かって言いました。
    「どうせこの後、瀕死になるまで虐め抜くつもりなんでしょ」
    「当たり前じゃない」と利香とマリアは口を揃えました。
    「こんなの見せられて何にもしないわけにはいかないわ」と利香は憤然とした口調で言いました。
    「あのね、あなたたち、やりすぎなのよ。本当に死んでごらん、事件になっちゃうわよ。こないだの釣り針だって、本来なら警察に通報すべき事案なの。私だからもみ消したけどね」
    「じゃあ、今回も見逃して」
    「だめ。もっと頭を使いなさいってこと」
    「頭を使う? なにそれ」
    「サディスティンは自分の欲望のままに虐め抜いてしまうからね。サディストの数倍危険なの。そのことを自覚して、もっと安全で、もっと刺激的な苦痛を与えなさいってこと」
    「たとえば?」
     そう聞き返したマリアの目は残虐な好奇心に輝いていました。
     それを眺めるゆきちゃんの顔は恐怖に引きつっていましたが、目には一抹の期待が表れていました。
    「今日持って来たのは」と女医さんはバッグから茶色の小瓶を出しました。
    「護身用のスプレーって知ってるでしょ。その中身」
    「護身用のスプレー? 中身?」
    「主成分は無害の唐辛子よ。害はないけど、手に塗っただけでも生皮を剥がれるように痛むの。外国では拷問や処刑用にも使われることがあるらしいの。これを使って拷問して、明日はこれを性器に塗るって宣告したら、どんな訓練されたスパイでも白状するか、その日のうちに自殺するんだって」
    「面白そう」とマリアの目が爛々と輝き始めました。
    「私も自分で試したことがあるんだけど、百倍に希釈した液をクリトリスに塗っただけでショック死するかと思うくらい痛かったわよ。そのあと一時間、シャワーで洗い流したけどね。ちょっとこれはもう、普通の人間が耐えられる痛みじゃないわ」
    「それが原液だったら?」と利香も嬉しそうに聞きました。
    「本物のマゾに塗ってあげたこと、何度もあるわよ。たいてい五分以内に泡を吹いて悶絶しちゃうわね。クリトリスやヒダヒダの奥にまで丁寧に塗り込んであげると、もう声も上げられない状態になって気絶しちゃうの。こんな痛みに耐えられるようにはなってないのね、人間の脳って」
    「脳、ですか」とマリアはさらに目を輝かせて言いました。
    「ただし、極限の痛みを感じた脳は、現実逃避を始めるの。この痛みは痛みじゃなくて快楽だって思い込んで、現実から離れようとするわけ。ある種の麻薬と同じ、エンドルフィンって快楽物質が脳に溢れるのよ」
    「痛いのが気持ちいいんだ」と利香もさらに嬉しそうに言いました。
    「この責めを受けた後のマゾ女ってすごいわよ。あそこに息を吹きかけただけで逝きまくるんだから。自分の意思じゃないの。脳がもう逝っちゃってるの。だから中毒になってしまうのね。私がやってあげたマゾ女で、この責めから逃れられた女は一人もいないわ。みんな定期的に責めて下さいってやってくるようになる。マゾにとっては究極の快楽だし、サドにとってはマゾを縛る究極の鎖ね」
     そう言って、その恐ろしい小瓶を二つ、一つはマリアに、もう一つは利香に渡したのでした。
    「そうそう、ゴム手袋は絶対に忘れないで。でないと、あなたたちが先に悶絶しちゃうわよ」
     はーい、とマリアと利香は無邪気な笑顔で答えたのでした。(一旦終わります。子供が冬休みに入っちゃったし)
     
引用返信/返信
■6986 / ResNo.23)  Re[14]: 二人の密かな楽しみ その14 恐怖の小瓶(終わり)
□投稿者/ ゆき 一般人(9回)-(2012/12/26(Wed) 14:09:14)
    hime様、沢山責めて下さってどうもありがとうございました。
    冬休みが終わってからの小説が今から楽しみです。
    ただ私ばかり感想を書いてしまって、
    他の方が書きにくくなってしまうのが心配です。
    こんなにハードで切ないSMもっと読みたいし、読んでもらいたいから。
    又、絶対に書いて下さいね。
引用返信/返信
■6987 / ResNo.24)  Re[15]: 二人の密かな楽しみ その14 恐怖の小瓶(終わり)
□投稿者/ hime 一般人(16回)-(2012/12/26(Wed) 18:17:49)
    ゆきちゃん
    いつも私の妄想につきあってくれてありがとう。
    年が明けたら、もっとハードに、ソフトに、繊細に、大胆に、微妙に、あからさまに、精神的に、肉体的に、指で、舌で、ヴァイヴで、ペニバンで、鞭で、縄で、鎖で、スタンガンで、防犯スプレーで、そして言葉で、可愛い口を、形の良い胸を、敏感なクリを、良く締まる膣を、禁断のアナルを徹底的に虐めてあげるね。
    死なない程度に。
    生きてることの悦びを教えてあげるよ。
    な〜んてね。
    もっと色々さらけ出してくれたら嬉しいな。
    私もリアルSMの経験ってほとんどないから。




引用返信/返信

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■6924 / 親記事)  蝶々
□投稿者/ ギン 一般人(1回)-(2012/11/14(Wed) 00:41:01)




    真っ黒な縄が肌の上を這い、至る所を絞め付けている。
    身体中を這う縄は、身体を動かす度に肌に食い込む。
    その度に平静を装いながら、内心甘美な刺激に悶える。




    (ああ・・・・誰か気付いているかもしれない・・・・)




    真昼間のオフィスで、私は一体何をしているのだろう。
    スーツの下に身に着けているのは、この縄だけだ。
    下着もキャミソールも一切身に着けていない。
    それが余計に私の興奮と羞恥心と被虐心を煽る。




    「相崎さん、ちょっといい?」



    「あ、はい」




    自分のデスクで書類を整理していると、上司からの呼び出し。
    椅子から立ち上がろうとしたが、それに合わせて縄が食い込む。




    (あっ・・・・)




    下着の代わりに縄が這わされ、敏感になっている身体。
    特に“ある場所”は朝からずっと熱く、乾くことを知らない。
    きっとそこの部分の縄はさぞかし濡れて汚れていることだろう。




    「相崎さん?どうかしましたか?」



    「い、いえ・・・・」




    なかなか上司の下へ行かないのを不審に思ったのだろうか。
    隣のデスクで仕事をしている後輩が心配そうに声を掛けてきた。
    愛想笑いを浮かべたが、不審そうな色は消えていなかった。




    (不思議がってる・・・・ばれたらどうしよう・・・・)




    上着を羽織った状態で、縄のことは気付けないだろう。
    しかし、もしかしたら不審に思う人がいるかもしれない。
    そのスリルが、更に心の中の色々なものを煽り立てる。




    「相崎さん、この書類のことなんだけど・・・・」




    上司が話している間、座っている上司の横に立ちっ放し。
    書類に目を落とし話を聞こうとするが、あまり集中出来ない。
    どうしても縄の方に意識がいってしまうからだ。




    「・・・・相崎さん、どうかしたの?」



    「えっ?」



    「さっきからずっともじもじして・・・・もしかしてお手洗いに行きたい?」



    「い、いえ・・・・何でもないです、すみません」




    無意識に太股を擦り合わせてしまっていたようだ。
    上司が小声で気遣ってくれたが、何人かがこちらを見た。
    しかしそれも数秒のことで、すぐに自分の仕事に戻る。




    (ああ・・・・もっと見てくれてもいいのに・・・・)




    尚も続く上司の話を聞く振りをしながら、妄想に耽る。
    もしばれてしまったら、自分はこの職場にはいられない。
    しかし、ばれた時の妄想は止まるところを知らない。




    (きっと噂になって、軽蔑されてしまう・・・・)




    その時のことを考えただけで、更に身体が火照った。
    身体の奥がきゅんとなって、より一層密が溢れ出す。
    胸が高鳴り、頬が紅潮し、厭らしい気分に浸った。




    「ということでよろしくね」



    「はい、分かりました」




    自分のデスクに戻ろうとしていた時、チャイムが鳴った。
    お昼のチャイムが鳴るなり、大勢の人が席を立った。
    自分も上司に渡された書類を置くと、食堂へ向かった。




引用返信/返信

▽[全レス13件(ResNo.9-13 表示)]
■6937 / ResNo.9)  蝶々  5
□投稿者/ ギン 一般人(7回)-(2012/11/22(Thu) 18:58:18)





    16時過ぎ、ポケットの中の携帯が震えた。
    終わる時間が近付いているため、周りは慌ただしい。
    私もつい先程まで先輩の指示に従って動いていた。




    (きっとあの4人のうち誰かからだ・・・・)




    携帯の画面を確認すると、今のはメールだったようだ。
    それを確認すると、口の中の水分が急激に減っていった。
    心臓が痛くなってしまうぐらいに勝手に鼓動を速める。
    指先が細かく震えるためか、なかなかメールを開けない。
    早く読みたい気もするし、そうでない気もする。




    (・・・・やっぱり・・・・!!)




    ようやくメールボックスを開くことが出来、息を飲んだ。
    メールを送ってきたのはやっぱり4人のうちの1人。
    自分と同期である菖蒲美穂からのものだった。




    『もうすぐ仕事が終わるでしょ?
     終わったらすぐに会社を出なさい。
     近くのレストランの前に集合。
     


     見て、あなたのこの写メ。
     とても厭らしいわよ。
     この時何を考えていたのかしら?』




    絵文字も顔文字も一切ないシンプルなメールだった。
    メールには、昼休憩に撮影された写メが添付されていた。
    化粧台の上で限界まで開脚している自分の写メだ。
    画質がよく、細部まではっきりと写っている。
    照明の加減で、秘所が濡れているのがよく分かる。




    (仕事が終わったらレストランに集合・・・・)




    会社付近には、多くの飲食店が立ち並んでいる。
    カフェやファーストフード店、レストランにファミレス。
    どのレストランかはメールには書かれていない。
    レストランは会社付近に数店舗あるはずだ。




    (探し出せってこと・・・・?)




    幸い、全ての店舗が点在しているわけではない。
    全てのレストランが同じ方向にある。
    きっと見つけるのに時間はかからないだろう。




    (レストランで食事するだけなのかしら)




    そんなわけはないと思いつつも、甘い考えを抱く。
    きっと食事はついでで、他に目的があるはずだ。
    だが、それはあの4人だけが知っていること。
    私には到底分からないし、分かっても逆らえない。




    (今夜は何をされるの・・・・?)




    昼休憩には不安と恐怖と絶望と悲しみしかなかった。
    今では希望や興味を抱き始めている自分がいた。
    やっぱり自分の性癖は歪みに歪んでいるのだろう。
    考えるだけで秘所は濡れ、身体の奥が疼く。




    「相崎さん、この書類なんですけど・・・・」




    人の声がして、慌ててメールボックスを閉じて振り向く。
    そして指示を聞き、言われた通りに作業をこなす。
    何度も下半身に手が伸びそうになるのを必死で耐えた。




    (ああ触りたい・・・・だけどこれ以上ばれるわけには・・・・)




    自分は今、防寒対策のブランケットを掛けている。
    そのブランケットが上手い具合に隠してくれるはずだ。
    散々迷ったが、意を決して左手を机の下にやった。




    (熱い・・・・早く触りたい・・・・)




    スカート越しに撫でてみると、すっかり熱くなっている。
    今にもスカートに染みをつけそうで、ひやひやする。
    ブランケットの下でスカートを少しめくり上げた。
    周りを確認するも、誰も自分に注意を向けていない。
    更にスカートをめくり上げ、自分の太股を撫で回した。




    「先輩?」




    突然聞こえた声に驚き、ビクリと大きく肩が揺れた。
    声を掛けてきたのは、隣に座っている例の後輩だ。




    (どうしてこの子はこうもタイミングがいいの?狙ってるの?)




    ばれないようにスカートを元に戻し、左手を出す。
    後輩は疑っているような目でブランケットを見ている。
    また心臓が壊れそうなスピードで動き始めた。




    「ど、どうしたの、東雲さん。何か用?」



    「先輩・・・・ちょっと来てくれます?」



    「痛っ!」




    私が答える前に、腕を強い力で引っ張られた。
    そのまま有無を言わさず連れ去られる。
    数人がこちらを見たが、引き留めはしなかった。




    「ちょ、ちょっと!腕痛いっ!」




    強く握られた腕は鈍く痛むが、離してくれない。
    そのまま引きずられるような形で歩かされる。
    そして、近くのトイレの中へと引きずり込まれた。
    トイレの突き当りまで来て、ようやく腕から解放された。




    「何なの!?いきなりトイレなんかに連れ込んで!!」



    「先輩・・・・先輩がそんな趣味だとは思いませんでしたよ」



    「はっ・・・・!?」



    「まさか仕事中にスカートをめくり上げるなんて・・・・」




    今日はとことん運が悪い日のようだ。
    あの4人だけではなく、後輩にもばれてしまった。
    しかも、同じ部署で隣同士の席の後輩に。





    「な・・・・そ、そんなことしてるわけないでしょう!?仕事中よ!?」



    「じゃあその染みは何ですか?」




    後輩の指が指した先へと視線を向ける。
    そこには、微かだが確かに染みがあった。
    他の場所よりも色が濃くなってしまっている。
    自分ではずっと気が付かなかった。




    「ていうか先輩、ずっと様子がおかしかったんですよね。
     妙にもじもじしてて、落ち着きなくて、顔が赤くて・・・・。
     最初は体調不良かなって思って、心配してたんです。
     でもまさか興奮しているからだなんて思いもしませんでしたよ」



    「ちょ、ちょっと!!変なことを言うのはやめてよ!!」



    「誤魔化せるかもなんてことは思わない方がいいと思いますよ?
     私、ちいさい時から勘が鋭い方で、すぐ分かっちゃうんですよ。
     それに昼休憩に食堂の近くのトイレで先輩の声、少し聞こえちゃったし。
     少なくとも昼休憩に食堂の近くのトイレで、ヤってましたよね?」



    「なっ・・・・・なっ・・・・・!!」




    もうまともな単語すら口に出すことが出来なかった。
    上手く言葉を思い付けない、上手く声が出ない。
    ただただ、真顔で冷静な分析をする後輩を見ていた。




    「図星、っていうような顔ですね。先輩は分かりやすすぎるんですよ」




    私はもう何も言えず、後輩から視線を逸らした。
    後輩の視線を痛いほど感じるが、後輩を見れない。




    「先輩・・・・このこと、誰にも知られたくないですよね?
     私に他の人にばらして欲しくないですよね?」




    後輩はゆっくりと私を壁際に追い詰めてきた。
    素直に後ずさりをしていたが、背中が壁に当たった。
    冷たい床に背中が当たって肩が揺れ、息を飲んだ。
    後輩はニコリともしないまま、私の頭を撫でた。




    「そりゃそうだけど・・・・どうしたらいいの・・・・?」



    「・・・・先輩が私のペットになってくれるなら、内緒にしてあげますよ」




    つまり、後輩の言うことを聞け、ということだろう。
    あの4人と全く同じ脅しをかけられてしまった。
    私はトイレのタイル張りの床を見つめたまま、喋らない。
    “暇つぶしの玩具”の次は“後輩のペット”。




    (全て自分が悪い・・・・会社内でこんなことをしていたから・・・・)




    自己嫌悪に陥り、段々と気分が悪くなってきた。
    頭の奥が痺れるような感覚がし、眩暈がする。
    喉は張り付き、口内の水分はなくなった。
    相変わらず心臓はうるさく、嫌な汗が出始めた。




    「・・・・さあ、どうしますか、相崎先輩。
     私のペットになりますか、それとも・・・・会社、辞めますか?」





引用返信/返信
■6938 / ResNo.10)  蝶々  6
□投稿者/ ギン 一般人(8回)-(2012/11/22(Thu) 21:57:27)





    「わ・・・・私は・・・・・」



    「ま、先輩に選択肢なんてありませんけど。
     生憎私には、何もせずに黙ってあげるほどの優しさはないんで。
     最初から先輩は私のペットになるって決まってるようなもんですよ」




    やっと微笑みを浮かべた後輩は、私の口の端に唇を落とした。
    そしてそのまま唇を滑らせ、顎や首にも唇を落としていく。
    肌と唇が触れるか触れないかぐらいの距離で移動する唇。
    私はそれだけでぞくぞくとした快感を感じてしまった。




    「あっ・・・・」



    「先輩も乗り気みたいですね・・・・。
     だけど、今日はシてあげません。
     代わりに明日は空けておいて下さいね?
     週末は先輩とお泊り会するんで」




    またもやトイレでぼーっとしていた私に拒否権はない。
    後輩はここに来て初めてニコリと満面の笑みを浮かべた。
    そのままあっさりと離れ、私を彼女から解放する。




    「さ、先輩、仕事に戻りましょう!みんなに気付かれちゃいますよ!」




    そう言うと、自分だけさっさと行ってしまった。
    私はしばらく立ち尽くしたまま動けなかった。




    (東雲さんにもばれてしまうなんて・・・・)




    今までの生活が、180度回転してしまった。
    今日1日で5人もの人にばれてしまった。
    これからどうなるかが一切分からない。




    (退職した方がいいのかな・・・・・でも・・・・・)




    この会社を辞める気には到底なれない。
    それに今は就職難の時代のうえ不況。
    転職しようにも転職出来る可能性は低い。
    きっと辞めてしまったら生活に困るだろう。
    辞めたくても辞められなかった。




    (とりあえず仕事を終わらせて菖蒲さんたちと落ち合わなきゃ・・・・)




    トイレから戻ると、あと30分で終わる時間だった。
    後輩は何事もなかったかのようにパソコンに向かっている。
    周りの人はラストスパートをかけているようだ。
    自分も仕事を片付けてしまおうと、席に着く。
    後輩の方を一瞥したが、視線が合うことはなかった。




    (もう嫌・・・・最悪・・・・早く5人とも飽きてよ・・・・)




    憂鬱な気分で書類をまとめ、パソコンにデータを打ち込む。
    その後は、近々自分が出席する会議のための資料を保存した。
    丁度保存したUSBを抜き取った時、終わる時間になった。
    スピーカーからはそれに合わせてチャイムが鳴り響く。
    途端に社員は全員仕事を切り上げ、片付けをし始めた。




    「お疲れさまー」



    「お疲れさまでしたー」




    私も近くの人に声を掛け、会社を後にする。
    これから向かうのは、勿論、待ち合わせ場所のレストランだ。
    コートの前を留めると、レストランの方向へと歩き出す。




    (寒くなったなあ・・・・)




    すっかり風が冷たくなり、暗くなるのも早くなった。
    これから本格的に冬が始まろうとしている。
    もうそろそろ雪が降り始め、もっと寒くなるだろう。




    「どこだろ・・・・」




    きょろきょろしながら4人の姿を探す。
    すると、それらしき人が視界に入った。
    イタリアンレストランの前だ。




    「お・・・・遅くなりました・・・・!」




    携帯から顔をあげたのは、倉本さんだった。
    他の3人はまだ来ていないらしく、姿が見えない。




    「私も今来たところよ。他の3人はまだみたいね」




    微笑んだ倉本さんは、綺麗なお姉さんだった。
    美人という言葉が似合うような、そんな容姿だ。




    「渡瀬さんは遅くなるかもって言っていたわ」



    「・・・・そうですか・・・・」



    「ふふっ、そんな寂しそうな顔をしなくてもいいじゃない」



    「そ、そんな顔してません」



    「あら、無意識?」



    「倉本さん、相崎さん、待った!?」




    そこに小走りで渡瀬さんがやって来た。
    何やら大きめの紙袋を手に提げている。
    ロゴを見ると、ある古着屋のロゴだった。
    古着屋をよく利用するのだろうか。




    「そんなに待ってないわよ、2人とも今来たし」



    「そう、そうならよかったー!」




    その後、菖蒲さんと海原さんもやって来た。
    揃ったところで、レストランに入る。





引用返信/返信
■6939 / ResNo.11)  蝶々  7
□投稿者/ ギン 一般人(9回)-(2012/11/23(Fri) 00:42:02)
    2012/11/23(Fri) 00:43:09 編集(投稿者)





    そのレストランは割と有名らしかった。
    店内はとても落ち着いた静かな雰囲気。
    料理も美味しくて、かかっている音楽もいい。
    全てにおいて良かったレストランだった。
    有名になるのも頷けるお店だったと思う。




    「さて、次行くわよ!」




    まとめるのが上手い菖蒲さんが取り仕切った。
    車で通勤しているらしい倉本さんの車に乗り込む。
    私は渡瀬さんと海原さんに挟まれて座らされた。
    レストランでは私だけが無口なまま食事をした。
    話すことはないし、何を話したらいいか分からない。
    聞かれた質問に答えるぐらいしかしなかった。




    「そういえば自己紹介がまだだったわね、相崎詩織さん。
     私は渡瀬由美、あとは海原和泉、菖蒲里香、倉本忍」




    なぜ私の名前が知られているのかは分からない。
    でもとりあえず他の4人の名前を知ることが出来た。




    (かといって距離が縮まるわけではないんだけどね・・・・)




    まるで私が逃げることを警戒するかのような態度だ。
    端に座ろうとしたのだが、真ん中に追いやられた。
    レストランでも倉本さんと渡瀬さんの間に座らされた。
    常に私が逃げられないようにされているようだ。




    (逃げるわけないじゃない、そこまで馬鹿じゃないわ)




    だけど逃げたいと思ってしまうのもまた事実。
    かえってこうされた方が諦めがつくかもしれない。
    依然として4人が仲良さげにしている中で考えた。




    「さあ、着いたわよ」




    気付いたら、乗っている車はどこかの駐車場に入っていた。
    俯いたままだったため、ここがどこなのか分からない。
    周りの様子を見るに、立体駐車場ではないだろうか。
    倉本さんは見事に一発で車をバックで駐車した。
    車が斜めになることなく、真っ直ぐで綺麗だ。




    「相変わらずテクニシャンねー」



    「やめてよ、変な風に聞こえるじゃない!」



    「さ、相崎さん、降りるわよ」




    海原さんに腕を引かれ、車から降りて歩き出す。
    エレベーターに乗り込み、下に降りていく。
    地下にお店か何かでもあるのだろうか。




    「さあ・・・・・着いたわよ、相崎さん」




    受付らしきところがあるが、相手の顔は見えない。
    海原さんが何か券を買い、受付の窓口から差し出した。
    お互い無言のまま、今度はカードキーを受け取る。
    そして私たちはまたエレベーターに乗り込んだ。




    「4階よ」




    エレベーター内の“4”の数字が光る。
    あっという間に目的地に到着したようだ。
    やはり囲まれるようにして歩き出す。




    「つーいた」




    いくつも並んだドアの内の1つの前で立ち止まる。
    風景はどこかのホテルのようで、嫌な予感がした。




    (もしかしてここ・・・・ラブホテル・・・・・?)




    カードキーを差し込み、ドアを開けてぞろぞろと入室した。
    入った瞬間センサーが反応したのか、全ての照明が灯った。
    明るく照らされたのは、大きなベッドや大きな液晶テレビだ。
    奥へと進むと、ガラス張りの広い浴室なんかもあった。
    嫌な予感は的中した、ここはどこかのラブホテルらしい。
    しかも、普通のカップルが利用するような部屋ではない。
    天井からフックやら何やらがぶら下がっているからだ。
    それ以外はビジネスホテルなどど大して変わらない雰囲気。




    「ふふふ、今夜は5人で楽しみましょうね・・・・?相崎さん」





引用返信/返信
■6943 / ResNo.12)  Re[7]: 蝶々  7
□投稿者/ たぬき 一般人(5回)-(2012/12/05(Wed) 13:21:46)
    変なこと書いてごめんなさい。私のせいですか・・・?続きを楽しみにしています。ずっと待ちます。
引用返信/返信
■6983 / ResNo.13)  NO TITLE
□投稿者/ 郁美 一般人(1回)-(2012/12/25(Tue) 02:37:26)
    続き、お願いします_(..)_

    (携帯)
引用返信/返信

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■6970 / 親記事)  禁断の略奪
□投稿者/ 蓮 一般人(1回)-(2012/12/18(Tue) 16:01:04)
    夫がいる設定ですが、絡みも登場もさせません。規約NGでしたら削除します。



    今晩から明日の夜まで、麻美お姉ちゃんと二人きり。両親は旅行、お兄ちゃんは大学時代の友達とツーリング。自分も知っている後輩達だからって安心して送り出したけど、まさか自分が義妹に襲われるなんて考えてもいないよねー…
    仲良く料理して、弱いくせににこにこお酒飲んで、何飲まされたかも知らずに寝ちゃってさ


    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス5件(ResNo.1-5 表示)]
■6971 / ResNo.1)  禁断の略奪⑵
□投稿者/ 蓮 一般人(2回)-(2012/12/18(Tue) 16:04:06)
    お姉ちゃんが缶チューハイ1本で眠くなってしまうのは承知の上だった。今日はお父さん達もいないし二人で飲みたいと言う義妹に気を良くして、暗くしてDVDをつけたら案の定寝てしまった。何を飲まされたかも知らないで呑気なものだ。
    棚に隠して置いた箱を出し、中から手錠を取り出す。中には麻美を弄ぶ道具が用意されていた。
    ガチャリと麻美の腕を後ろ手に拘束し「縄で縛るのもしてあげたいな…」
    今まで行為に及んだ女の子やお姉さんよりも、許されない相手の麻美に興奮しているのが自分でも分かった。このむっちりとした色白の体を初めて見れる、そうしたら次はどうしてやろうかと思いを巡らせながら、肉付きのいいお尻、大きな胸とそっと手を滑らせた。

    (携帯)
引用返信/返信
■6972 / ResNo.2)  禁断の略奪3
□投稿者/ 蓮 一般人(3回)-(2012/12/18(Tue) 16:06:40)
    椎奈は比較的裕福な家庭に生まれ、優しい両親と兄に溺愛され、何不自由なく育った。外見も可愛らしくモテる方だったが、男遊びなどもせず勉強、部活やサークルと両立して楽しい学生生活を過ごし、春に大学院に進んだ。末っ子特有の少しわがままな部分もあるが、自分も周りもごく普通の素直な女の子だと思っていた。
    ただ、一つ違うところがあった。椎奈は学校の男の子ではなく、女の子や女の先生に関心を持った。可愛い女の子のスカートから伸びる足、体育でTシャツから透けるブラ、きれいな先生の自分より大きな胸…彼女達にキスしたい、とまでも思った。告白された男子と付き合ってみたこともあるが、彼らとキスやセックスはできるはずがなかった。椎奈に対する欲求を隠しきれない無骨で汗臭い男に、やっぱり女の方がいいと思った。

    半年前から何かが乱されていくような、使い勝手がよく見た目もきれいに整理されていた部屋が少しずつ変えられていくような…兄嫁の麻美と同居してからだ。
    北陸出身の麻美は色白でむっちりとした体つきだった。女の先生に憧れた時の様な感情が、椎奈の胸に溢れた。
    麻美は共働きの家で育ち、家事も万能でしっかり者だった。専業主婦の母が家事を全てしてくれる椎奈は、料理もたまのお手伝い程度。バイトもしたがお小遣いももらっているし、両親の勧めもあってほとんど貯金しても服や遊びには困らなかった。
    父は母がプレスを掛けたスーツで出掛け、他のお父さんと比べていつもシャキッとしている。母も友達のお母さん達より若くてきれいでおしゃれと評判だ。兄はかっこ良くて、勉強もスポーツもできて、友達から何度も紹介してと頼まれた。
    みんな椎奈を可愛がり、優しくしてくれる。特に兄は、周りのバカな男友達とは別の生き物のように慕っている。

    それが最近ときたら、兄は麻美にべた惚れで家族の前でも麻美ちゃん、麻美ちゃんとつきまとっている。母は嫁いびりどころか、仕事をしながらも家事を母と分担してこなす麻美を気に入りご近所や友達に自慢、父もそんな嫁を大層気に入っているようだ。
    しかし麻美が疎ましいとは思わなかった。椎奈は美人が好きで、自分にも優しくて嫌味がなく、世代はズレるが母や兄よりも話が合うし、帰宅が遅くなった時にはフォローもしてくれる。ずっと同居して欲しいとすら思った。

    (携帯)
引用返信/返信
■6973 / ResNo.3)  禁断の略奪4
□投稿者/ 蓮 一般人(4回)-(2012/12/18(Tue) 16:12:36)
    ある日、予報は晴れだったがお昼前に一時土砂降りになり、新しい真っ白なワンピースを着てしまった椎奈は、帰り道で車に泥水の飛沫を浴びせられてしまった。前日の日曜から両親が結婚式で地方にいるため今朝は洗濯されていないようで、椎奈は兄夫婦の物も一緒に洗うことにした。
    洗い終わり、二人が褒めてくれるだろうと機嫌良くサンルームに出ると黒い布が一切れ落ちていた。麻美の下着かと少し恥ずかしながら拾う、椎奈は眉を潜めた。
    椎奈が履いたこともない、いやらしい下着だった。フロントの部分は僅かな面積の薄いレースのTバック。

    美人で、優しくていい義姉だと思っていた、いや、思い込ませていた。
    「えろいパンツはいてっ…田舎者でお兄ちゃんより年上のくせに!あんなお尻でこんな小さいの履くとか信じられない!」
    こんないやらしい下着を履く女がお兄ちゃんの嫁だなんて…お兄ちゃんといやらしい事をしているのがこうやって突き付けられると、麻美が憎たらしく思えた。

    (携帯)
引用返信/返信
■6974 / ResNo.4)  NO TITLE
□投稿者/ 蓮 一般人(5回)-(2012/12/18(Tue) 22:39:39)
    ブランケットを掛けられたお姉ちゃんがもぞもぞと動き、「うーん」と寝ぼけた声を出す。DVDを止めてブランケットを捲る。
    「やっと起きたね、麻美おねーちゃん」
    「あ、ごめんなさい。片付けてから寝るね…」
    私の声にやっと気が付き、体を動かそうとすると、目をぱちぱちさせる。私より7つも年上なのに、可愛い。私と兄の好みは似ているのかもしれない。
    「えっ、え、え…なにこれ⁈椎奈ちゃん、今こういうドッキリ流行ってるの?早く取ってよぉ…」
    酔っ払ってふにゃふにゃした口調で慌てふためく様子がまた、可愛い。私にえっちな事をされるなんて全く思ってないんだろう。職場ではできる女らしいが、そっちも見ておけばもっと萌えただろうに。
    目を細めて眺めている私を、お姉ちゃんからの懇願の声が急かす。空返事しながら、箱の中から袋を出すと中を漁る私を不安そうに見つめている。
    「お姉ちゃん、これなーにー?」
    お姉ちゃんの目の前でぶらぶら揺れる黒い物、私が初めに見つけたTバック。しばらく何が起こったか分からないといった顔をしていたお姉ちゃんは、正気に戻り顔を真っ赤にして声を荒げた。いつも穏やかなお姉ちゃんがこんなに焦って怒ってる。やっぱり酔っ払ってるより正気の方がいいよね。
    「…椎奈ちゃん!ふざけた冗談はやめて、今ならお兄ちゃん達には言わないから…」
    「私はふざけてなんかないよ?」
    私はお姉ちゃんの唇を奪った。ぽってりとした唇は、見た目通りに、それ以上に柔らかくて美味しかった。


    (携帯)
引用返信/返信
■6975 / ResNo.5)  禁断の略奪6
□投稿者/ 蓮 一般人(6回)-(2012/12/18(Tue) 22:41:44)
    お姉ちゃんは体を捩り、精一杯逃げようとする。私は一旦唇を話してあげた。
    「こんないやらしい下着履いてるって知ったら、お母さんどう思うかなぁ?こんなの隣の人に見られたら、私達が恥ずかしいんだけど」
    お姉ちゃんは涙目になり、唇を噛んで体をわなわなと震えさせている。それがまた、私を興奮させる。
    「ひっひどい!あの日は落としちゃっただけなの、いつもは夜乾燥機だし…旦那が勝手に買って、履けって言うんだもの!」
    「お兄ちゃんのせいにするな!本当に嫌なら捨てればいいでしょ!自分も喜んでるくせに…」
    カッとなった私は袋を逆さにした。するとえっちな下着が床に落ちる。お姉ちゃんが台所に立っている間に持ち出した物だ。
    「これなんて可愛いけどやらしいよねー…」
    フリルがたっぷりついた白い紐パンで、セットのブラも布が小さい。
    「露出狂みたいな下着、本当にお兄ちゃんだけの好みかなぁ?」
    赤い総レースの上下は、乳首も大事なところもお尻もぜんぶすけすけになりそう。
    他にもたくさんのいやらしい下着をひとつひとつお姉ちゃんに見せてやった。お姉ちゃんはソファーの上で背中を丸めて泣いている。恥ずかしくて悔しくて堪らないって感じ。

    (携帯)
引用返信/返信

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■6949 / 親記事)  教育
□投稿者/ 蜂 一般人(1回)-(2012/12/10(Mon) 02:02:13)





    全うに生きているような人間は知らないような学園があることを、御存知ですか?
    しかもそれは日本にだけではなく、世界各国にひっそりと存在しているのです。
    その存在を知るのは、裏社会に生きるごく一部の者たちのみ・・・・。










    日本の某所に存在する学園は、一見普通の学園に見える。
    女子校で生徒数は多く、生徒も教師も全員寮で暮らしている。
    パッと見は普通の中高一貫の女子校にしか見えず、何の問題もない。
    しかし、それは“見せかけ”だけであり、学園の本性は普通ではない。




    この学園に在籍している生徒は、主に3パターンに分けられる。
    親に連れてこられる生徒、学園側にスカウトされた生徒、自主的に入った生徒。
    自主的にこの学園に入ってきた生徒はごく稀で、滅多にいない。




    高等部1年生としてその学園に在籍している田宮真里菜は、親に連れてこられた。
    「ここの中学に入学しなさい」、そう言われ、勝手に入学手続きを済まされた。
    入学試験などはなく、ただ、親が必要な書類を揃えてサインをすれば入学できる。
    真里菜はよく分からないまま入学し―――――地獄の日々が、始まった。




    まず、入学式が行われ、普通の学校のように、クラス分けが発表された。
    真里菜は高等部1年D組になり、他の大勢の生徒と一緒に教室へと向かった。
    教室に入ると黒板に貼り出された席順の通りに席に着き、担任が来るのを待つ。




    「こんにちは、私があなたたちの担任、鈴野よ」




    担任は優しくふんわりとした、いわば癒し系の低身長の女性教師だった。
    胸元まである栗色の髪は緩く巻かれ、フリルがふんだんに使われたワンピース。
    可愛らしく女性らしい女性教師は、黒板に大きく自分の名前を書いた。
    鈴野友里――――・・・・それが高等部1年D組の担任の名前だ。




    「さて、早速だけど、この資料を配るわね。手元に来た人から見てちょうだい」




    ホッチキスでまとめられた分厚い資料が、クラス全員に配られた。
    その資料に目を通した生徒はざわつき、あっという間に大騒ぎになった。
    鈴野は数回手を叩いてその騒ぎを収束させ、先程と変わらない笑みを浮かべる。




    「資料を見て分かってもらえた通り、この学園はとても特殊な学園なの。
     基本自由はないわ、学園の外に出るのも、親元に帰るのも、申請と許可が必要。
     まあ申請したところで、滅多に受諾されることはないわね・・・・。
     その代わり、あなたたちはここで、普通なら体験できないことが体験できるわ。
     勿論、この学園を卒業した後の“就職”に関してもバックアップは万全よ。
     この学園に在籍する間だけじゃなく、卒業してからも幸せな毎日が送れるの」




    生徒の中には泣き出す生徒もおり、蜂の巣をつついたような大騒ぎになった。
    ドアから逃げ出そうとする生徒もいたが、鍵が閉まっていて開けられない。
    どうやら、あらかじめ廊下側の方から鍵を閉められていたようだ。




    「ふふふっ・・・・逃げようとしたって、そうはいかないわ。
     このD組は、高等部から入学した人のための、いわゆる初心者クラス。
     じっくりその身体に教え込んであげるから・・・・覚悟しなさい」





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▽[全レス3件(ResNo.1-3 表示)]
■6950 / ResNo.1)  Re[1]: 教育
□投稿者/ 真希 一般人(1回)-(2012/12/10(Mon) 09:37:10)
    この後の展開が楽しみです
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■6952 / ResNo.2)  ・・・2
□投稿者/ 蜂 一般人(2回)-(2012/12/10(Mon) 18:06:43)




    しかし、ここで真里菜は1つの疑問を抱いた。
    自分は中等部からこの学園に在籍し、外部受験組の生徒ではない。
    このD組は高等部からこの学園に入学した生徒のためのクラスだ。
    なのになぜ自分がこのクラスに入れられているのか・・・・。
    本来なら、D組以外のクラスに振り分けられるはずなのに。




    そうやって考え込んでいると、鈴野はさらに言葉を続けた。




    「この中には数人、中等部からの持ち上がりの生徒もいるわ。
     勿論、彼女たちは、もう既にある程度の教育を受けてる子なの。
     彼女たちには、他の外部受験の生徒の手本となってもらうつもりよ。
     外部受験でこの学園に入った子は、彼女たちを手本にしなさい」




    確かに、教室の中を見回すと、自分以外にもそれらしき人がいる。
    他の生徒が騒いでいるのに対して、平然と鈴野の話を聞いている人だ。
    自分を含め、彼女たちも、中等部に入学した頃は騒ぎに騒いだ。
    が、この学園で3年間の月日を過ごし、もう慣れ切ってしまった。
    今更そんな話を聞かされても、驚きも悲しみも怒りもしない。
    ―――――ここでは、鈴野の話している内容が“常識”で“教育”なのだ。




    「手本となる子は、まだ十分に実力を引き出せていない子もいるわ。
     逆に、いいところまで実力を引き出せている子もいるんだけど・・・・。
     心配しなくてもいいわ、中等部より高等部の方が、断然ハードよ。
     今までの授業が何だったのかしら、って思えるぐらいにはね」




    鈴野は生徒の騒ぎにびくともせず、笑顔で平然と話を続けている。
    真里菜は中等部に在籍している時のことを思い出した・・・・。















    3年前の4月、真里菜は中等部1年C組のクラスの生徒として入学した。
    親元を離れるのは寂しかったが、それなりに胸を高鳴らせていた。
    担任は鈴野の同僚である中性的な女性教師、北沢文香という教師だった。
    彼女は男勝りな口調で話すためか、真っ先に少し怖いという印象を抱いた。
    その口調と話の内容が相まって、入学式当日は、地獄のどん底にいた。




    『お父さんもお母さんも、どうして・・・・?』




    ほとんどの生徒が考えることを、入学したばかりの真里菜も考えた。
    両親はこの学園のことを知っているうえで、真里菜を入学させたはずだ。
    恐らく、こんな重大なことを知らなかったわけがない、いや、絶対にない。
    真里菜は涙を流し、叫び、絶望の底に叩きつけられ、怒りを覚えた。










    早速次の日から、この学園の“教育プログラム”が開始された。




    校舎内での衣服の着用は一切禁止され、裸で登下校するように言われていた。
    廊下でさえも気温が管理され、校舎と寮が繋がっているため、裸でも平気だ。
    真里菜や他の新入生たちは恥ずかしがり、できるだけ隠しながら登校した。
    他の上級生たちは新入生とは違い、隠したり必要以上に恥ずかしがっていない。
    自分たちも将来的にああなるのかと思って、再び絶望の底に追いやられた。




    初めての朝礼では、各自個別に首輪が配られ、常につけることを命じられた。
    色は赤、黒、白があり、生徒によって色が決められているようだった。
    真里菜は赤い首輪を北沢から受け取り、自分で自分の首に巻き付け、留めた。
    中央にリードや鎖を通すであろうリングがつけられた、シンプルな首輪だ。
    これはこの学園の生徒であることを示すための、いわば学生証のようなもの。
    リードの中にはチップが埋め込まれており、教師には居場所が分かるような設計。
    これで生徒たちは完全に学園側に管理、監視されることになっているのだ。




    「じゃあ、最初の授業は、“身体検査”だ。
     机を後ろに下げてスペースをつくり、出席番号順に並べ」




    机を後ろに下げ、全員が裸に首輪をまとった姿で、出席番号順に整列した。
    北沢は出席をとった後、ひとりひとり丁寧に、身体の隅々までチェックした。
    身体全体のバランス、胸の大きさや形、勿論人には見られたくない場所まで。
    寝転び、足を限界まで開いたM字開脚の恰好にさせられ、チェックを受ける。
    医療用手袋をはめた北沢の手が、身体のあちこちに触れ、まさぐられる。
    それに耐えきれず、昨日同様泣き出す生徒もいたが、北沢は無視していた。




    「ふむ・・・・綺麗なピンク色の内壁をしている。
     ひだは割と大きめでいやらしい形をしているな・・・・。
     クリトリスの大きさは少し小さい、といったところか?
     アナルはきゅっと締まっている、いかにもキツそうだな。
     穴は前も後ろも両方、まだまだ小さいな・・・・。
     だが・・・・これから徐々に、拡張していってやるからな?」




    ローションで濡らした指を穴に差し込まれ、無理に広げられ、覗きこまれる。
    奥は指と同じくローションで濡らした小さな鏡を入れられ、じっくり観察された。
    アナルは特に何も入れられなかったが、尻たぶを両手で広げられてしまった。
    真里菜は上手く涙が出てこなかったため、ひたすら羞恥と屈辱に耐えた。




    北沢が全員分のチェックを済ませ、書類に書き込むと、1限目が終わった。
    授業は1日に平均6つはあり、まだ6分の1しか終わっていなかった―――――










    2限目の開始を知らせるチャイムが鳴ると、上級生の生徒がやってきた。
    彼女たちも裸に首輪を身につけていたが、自分たちの態度や雰囲気とは全く違う。
    さもそれが当たり前であるかのように平然としており、下級生は恐怖を抱いた。
    お前たちも半年後にはこうなるだろう、と北沢に言われ、恐怖を煽られた。




    「今からお前たちの先輩、中等部3年A組の生徒に、模範授業を見せてもらう。
     お前たちは3年の実技をしっかりと見て、頭の中に叩き込んでおくように!」




    中等部3年A組の担任は見当たらず、代わりに2人の学級委員が教師役を務めた。
    学級委員の指示で、他の生徒たちが机を並べて、その上に半数の生徒が寝転んだ。
    2人1組のペアがあるらしく、もう半数の生徒がそれぞれの机の前に立った。




    「それでは、今から実技を始めたいと思います。
     新入生のみなさんは、私たちの実技を、しっかりと見ていて下さい」




    学級委員長だと名乗っていた、おしとやかな雰囲気の上級生からの、簡単な挨拶。
    それが済むと、机の上の生徒は上半身を起こし、足をM字開脚の状態にした。
    両方の足を大きく開いているため、全ての穴やひだや突起が丸見えの状態になる。
    パートナーの生徒は、相手の生徒の背後に行って、相手の胸を揉み始めた。
    途端に胸を愛撫された生徒は甘い喘ぎ声を出し、身体をよじり、乳首を尖らせる。
    胸以外にも、耳や首筋や背中を舐められたり、激しいキスを交わしたりしていた。




    「ああん・・・・はぁ・・・・っ」




    真里菜たちは先輩たちのその光景から、なぜか片時も目を離せなくなっていた。
    こんなものなんて見たくないと思っていても、どうしても目が離せない。
    教室中に響き渡る喘ぎ声や音からも逃げたいと思う反面、目は釘づけだった。




    「ああ・・・・っ、美雪はぁ・・・・下級生の前でぇ・・・・
     オナニーをしてしまう、ど・・・・ど、ど変態ですぅ・・・・!」



    「見てぇ・・・・杏奈の、ぐちょぐちょになったおまんこ・・・・
     やらしく濡れたおまんこも、ひくつくアナルも、全部見てぇ・・・・っ!」




    喘いでいる先輩たちは、口々に卑猥な言葉を口走り、快楽に酔いしれている。
    パートナーに胸を愛撫されながら、自分の手でクリトリスを愛撫する生徒。
    持って来ていたらしい極太のバイブを自ら挿入し、激しく出し入れする生徒。
    パートナーの生徒に太いペニバンで激しく突かれて、喘ぎまくる生徒・・・・。
    様々な生徒がいるが、全員に共通しているのは、快楽に酔いしれていること。
    まるで人前であることを忘れたかのように、喘ぎ、ねだり、イキ果てる。
    何度でもイキ果て、何度でも快楽を求め、何度でも攻める・・・・。




    その3年生の先輩による実技の模範授業は、そのまま3限まで続けられた。





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■6954 / ResNo.3)  ・・・3
□投稿者/ 蜂 一般人(3回)-(2012/12/10(Mon) 19:01:29)




    それからというもの、毎日毎日、まともな勉強は一切させてもらえなかった。
    オナニーやセックスのやり方、コツ、アダルトグッズの使い方・・・・。
    そんな一般社会で生きるにはほぼ不必要であろう知識と技を叩き込まれた。
    お陰で新入生といえど、半年も経てば学園の生活と授業に慣れてしまっていた。
    『お前たちも、半年後にはこうなるだろう』―――――北沢が言った通りだ。
    あの時見た上級生同様、裸でいることも、授業を受けることも、普通になった。















    だから今日、入学式ということで制服を着ているのが、真里菜には違和感がある。
    入学式は一応きちんとした行事のため、制服の着用が特別に許可されるらしい。
    多分、外部受験の生徒に逃げられたりしないための、カモフラージュだろう。
    1年生だけではなく、2年生や3年生の生徒も普通に制服を着用している。
    首輪も久しぶりに外すことを許されたが、何だか首回りが落ち着かない。




    「では、明日からさっそく、本格的に授業をしていくわね。
     今日は寮に戻って、各自明日からの学校生活に備えて下さい。
     寮の監督者からも話があると思うけど、ちゃんと聞いておくこと。
     手本となるべき生徒は、他の生徒を寮まで誘導してちょうだい」




    それだけ言うと、鈴野はさっさと教室を出て行き、生徒だけが取り残された。
    未だに外部受験で入学してきた生徒は泣いたり、呆然としたりしている。
    まるで、3年前のこの学園に入学してきたばかりの真里菜たちのようだった。
    気持ちは痛いほど理解できるが、自分たちは外部受験の生徒の手本なのだ。




    「みなさん、とにかく寮の方に戻りましょう!!」




    鈴野のように数回手を叩いてから声を張り上げたのは、持ち上がりの生徒の1人。
    彼女は佐々木結衣、2年生の時に同じクラスになったことがある人だった。
    結衣はクラス全員を何とか立たせ、鈴野の指示通り、無事全員を寮まで誘導した。




    寮に入り、受付のような場所で奥の方に声をかけると、1人の女性が出てきた。
    高等部側の寮の監督を務めているこの学園の女性教師である、倉本美香だ。
    倉本は若いとはいえないが、大人の女性らしい雰囲気と容姿を兼ね備えた教師だ。
    彼女に案内され、奥の食堂へと行き、そこで倉本からの説明を受けた。




    「初めまして、私が高等部の寮の監督をしている、倉本美香です。
     今からこの寮での生活の説明なんかをしていくから、よく聞いて下さい」




    そこで衣類の着用は一切認められないことや、食事などの時間について話される。
    当然だが、衣類の話が出た時に再度騒々しくなり、結衣がそれを静めてくれた。
    一通りの説明を終えた後、部屋割りが発表され、とりあえず解散となった。




    「今日からよろしくね」



    「は・・・・はい・・・・」




    真里菜のルームメイトは外部受験で入学してきた、岡田希という同級生だった。
    肩までのボブは綺麗に整えられ、前髪も眉毛の辺りで真っ直ぐに揃えてある。
    目は丸くてくりっとした奥二重で、和服が似合いそうな容姿をしている。
    視力がそんなによくないのだろうか、銀の細いフレームの眼鏡をかけている。




    「あ、あの・・・・持ち上がりの方、ですか?」



    「敬語じゃなくてもいいよ、クラスメイトなんだし。
     ・・・・うん、中等部から入学した」



    「・・・・」




    希はそれっきり黙り込んでしまい、ただ真里菜の後ろについて歩くだけだった。
    真里菜は中等部の寮とあまり変わらない構造の寮の廊下を、すたすたと歩く。
    その数歩後ろを希が俯くようにしてついていき、2人の自室に辿り着いた。




    「ここが私たちの部屋」




    2つのベッドにクローゼット、トイレにローテーブルにテレビにソファー。
    お風呂は共同の浴室があり、ご飯は全て食堂で作られ、食堂で食べる仕組みだ。
    勉強のための机がないのはやはり、まともに普通の勉強をしないからだろう。
    真里菜と希の分の荷物は、ベッドの近くの床に積み上げられて置かれていた。




    2人は時々話しながら、荷解きをし、それぞれの荷物を仕舞い込んで片づけた。
    その時に、希がこの学園に入学させられた理由かもしれない出来事の話を聞いた。















    希は少し裕福な家に生まれ、兄と姉が1人ずついる、3人兄弟の末っ子だった。
    それと幼い頃に交通事故で母親を亡くした同い年の従姉妹が一緒に暮らしていた。
    彼女の父親は頑張って働いていたものの病気を患い、長期の治療中だという。
    希の父親の双子の妹の一人娘である彼女を、希の両親は快く引き取って育てた。
    彼女の父親が入院している病院から家が近いというのも、引き取った理由らしい。
    希は兄や姉とも、その従姉妹とも仲が良く、4人兄弟のように接していた。




    しかし成長していくにつれて、両親は、希に愛情を注がなくなっていった。
    兄と従姉妹は勉強より運動ができ、姉は運動よりも勉強ができる子供だ。
    それに比べて希は、勉強も運動も平々凡々、特に秀でたところはない子供。
    それがつまらないのだろう、両親は、3人と希の差を、徐々に広げていった。
    虐待などと言われるレベルではなかったが、希に大きな心の傷を与えた。




    そんなある日、両親に呼び出された希は、この学園の話を切り出されたのだ。
    『希、お前にぴったりの学校だ。お母さんの知り合いが勧めてくれたそうだよ』。
    パンフレットを手渡され、目を通すと、確かに良い感じの学校ではあった。
    成績的にも何の問題もなく受験できるようで、入学に対し、特に障害はなかった。
    熱心に勧める両親と自分の希望もあって、希はこの学園を志望校にした。
    喜んだ母親は早速学園に電話をかけ、願書を取り寄せ、必要な書類も揃えた。
    両親は次々に手続きを済ませ、あっという間にこの学園への入学が決まった。
    学力試験も面接もなく入学できたため、希はそのことに単純に喜んでいた。




    しかし、入学してみれば、あのパンフレットも両親の話も、嘘だらけだった。
    こんな場所だとは微塵も思っていなかった希にとって、かなりのショックだった。
    そして、自分はあの家族に捨てられたんだろう、と、何となくだが悟った。
    両親がこの学園の正体を知らなかったというのは、ちょっと考えづらいからだ。
    だから今の希には、この学園以外、どこにも居場所がない―――――















    希はゆっくりと、しかし淡々とそのことを語り、力なく微笑んでみせた。
    真里菜はその姿に悲しみを覚え、無意識のうちに希の身体を抱き締めていた。
    少しの間抱き締めた後、再び希の顔を見ると―――――希は微笑んだままだった。




    「いいの、もう・・・・私は、あの人たちに、家族なのに捨てられたも同然。
     私の居場所は、この学園にしかないの・・・・他にはどこにもないの。
     私は・・・・私は・・・・私は、この居場所を守ってみせるわ・・・・。
     どんな場所だって、どんな人たちだっていい、私を認めてくれるなら・・・・」



    「・・・・」




    家族に捨てられたことを悟り、理解した時に、希の中の何かが壊れたのだろう。
    希はこの学園の中に自分の居場所を求め、認めてもらえることを望んでいる。
    つう、と静かに涙を流した希の身体を、真里菜はもう1度強く抱き締めた。





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