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■6110 / 親記事)  ケイとピイ
□投稿者/ ケイ 一般人(1回)-(2009/08/23(Sun) 12:48:03)
    ケイとピイの実体験の告白手記です。

     ケイが初めてピイに会ったのは、彼女がドイツから転校してきた中3の2学期。大きな眼をくりくり動かすボーイッシュで可愛い女の子でした。その1ヶ月前にケイも米国から帰ったばかりで、共に父親の転勤で数年間を海外で過ごすという同じ様な境遇から、二人の転校生はすぐに仲良くなりました。
     ケイとピイは中学から高校へ、そして同じ大学に進学。ピイは男の子の様に活発な性格で、高校時代は水泳部に所属し、くびれたウェストやツンと上を向いたバストとヒップが魅力的なセクシーな女の子に成長していきました。そんなピイが羨ましくて、ケイも毎日テニス部でしごかれ、スイミングスクールにも通い続け、ピイに負けないようなセクシーな体作りに励みました。二人の家は近かったので、よく一緒に勉強したり、理想的な男性像の話をしたり、お馬鹿な話題に笑い転げたり、とても仲の良い二人はクラスでも有名でした。二人はそれぞれの憧れの男性を芸能界などに見つけては、はしゃいでいましたが、一方、ケイは、そして多分ピイも、二人の固い友情の絆と共に、何か不思議な感情、そう、女の子のプラトニックな恋愛感情の様なものが少しずつ芽生えてきている事も意識し始めていたのです。

     ピイに、あの忌まわしい不幸な出来事が起こったのは、高3の2学期でした。ピイのボーイフレンドが仲間と共に、ピイの体を次から次へと陵辱していったのです。ピイは信じていた男の子に裏切られ、心はズタズタに引き裂かれてしまいました。両親は警察に訴えましたが、結局、ピイの将来の事を考えて不問としました。
     それからのピイは、見るに耐えられない姿となりました。宙を見つめる様なうつろな眼差し、話しかけても上の空、知らない男性が近づいてくるだけで恐怖心が起こり、話しかけられようものなら、泣き叫んで混乱してしまいます。こんなピイを見て、ケイは毎日のようにピイの家を訪れ、慰めようとしました。けれども、どの様に慰めたら良いのか、どの様にしたら元のピイに戻ってくれるのか、ケイには全く判りませんでした。そして、ある日、少林寺拳法道場の新聞記事がケイの眼に飛び込んできました。これだと思いました。それから、二人の道場通いが始まりました。心と体を鍛えて、そしてあの不幸な過去の記憶を捨てさり、自らを守る術を身につけるため、少林寺にひたすら打ち込む、そう、ピイにとっては最良の救いの道だったと思っています。二人は熱心に通いながら、段位を上げていきました。やがてピイの表情にも少しずつ明るさが戻り、知らない男の人の中にも入っていける様になりました。そんなピイの様子を見るたびに、ケイは涙が溢れ出て困ってしまいました。

     翌年、大学に進学したケイとピイは、夏休みに二人だけで沖縄へ行きました。水着に着替えて、ビーチで日光浴。何もかも忘れて、碧い海と空をただ眺めているだけで二人は幸せな気持ちになりました。夕方、ホテルの部屋に戻った時、ピイは水着を脱ぎながら、何気なく言いました。
    「ねえ、ケイ、一緒にシャワー浴びない」一瞬、「えっ」と思いました。でも、二人で一緒にシャワーを浴びるなんて初めて、いつも面白そうな事を考えるピイ。
    「いいよ、ピイ、一緒に入ろう」
    二人は一緒に熱いシャワーを浴びたり、バスタブの中に沈んだり、キャーキャー叫びながら無邪気に戯れました。それから、二人はお互いにボディーシャンプを始めました。その時、ピイの指先がケイの乳首にあたりました。一瞬、ケイの体に電気が走りました。ピイはケイの乳房と固くなった乳首を揉み始めたのです。それから、ピイの指先はケイの下腹部へ這っていきました。ピイの指先がケイのクリに達した時、ケイの体は無意識にビクンと跳ね上がり、そのまま腰が抜けた様にバスタブの中に座り込んでしまいました。ピイはそれを見て笑っていました。それから、二人は浴室を出て、素っ裸のまま、ベッドに横になりました。ピイのセクシーな体がケイの体の上に覆いかぶさり、ピイは抱きつきながら激しくケイの唇を求めてきました。二人は舌を絡ませ、喘ぎながら、首筋、乳首、クリ、ヴァギナ、そしてアナルまでも、お互いの体の隅々を舌と指で愛撫しました。ゆっくりと時間をかけて、お互いの体を慈しみながら。
    「あ〜、ケイ、いきそう、もうだめ、いっちゃっていい、あ、いく〜」
    「いいよ、ピイ、ケイもいきそう、あ〜、いく〜」
    やがて二人はほとんど同時に絶頂を迎えました。しばらくして、二人はベッドの中で裸のまま抱き合いながら、
    「ケイ、ピイの事、好き?」
    「あ〜、もちろんよ、ピイ」
    「愛してくれる? ケイ」
    「ケイはピイの事、大好きよ、ピイの事、愛しているよ」
    「うれしい、ケイ、愛してくれるよね、いつまでも?」
    「あ〜、いつまでも、いつまでも、二人は一緒よ、ピイ」
    大胆で、自由奔放で、でもガラスの様に繊細なピイ、ケイはピイが、可愛くて、いとおしくて堪りませんでした。
    ケイにとって、そしてピイにとっても、初めてのレズビアンの経験でした。
    ケイは思いました。ピイは、もう、男の子と一緒になる事は無いのかも、ケイは一生ピイの傍にいてあげよう、と。

     その頃、ケイには、半年間付き合っていた男性がいました。体も許していました。隠し事のできないケイは、ある日、彼の気持ちを知りたくて、ピイとの沖縄の体験を話しました。話を聞いていた彼は、ピイに嫉妬した様でした。そして、突然、サディスティックな本性が剥き出しになりました。ケイにマゾヒスティックな恥ずかしい行為を要求し始めたのです。彼が用意した極端に短いスカートと透け透けのブラウスを全裸の上に着て、コンビニで買物をさせられました。深夜の公園を全裸で散歩させられました。命令はどんどんエスカレートしていく中で、こんな死ぬほど恥ずかしい姿を晒しながらマゾ的快感を楽しむ様になっていく自分が恐ろしくなりました。ある日、ひと気の無い海岸に連れていかれ、全裸でオナニーをさせられました。後で判った事ですが、この時、彼はケイの姿をビデオに撮っていました。そして、それを自分のブログに公開したのです。この事を知った時、ケイは彼と別れる決心をしました。彼は「これからが調教のクライマックスなんだけどなあ」と言いながら去っていきました。

     ケイは彼との出来事の一部始終をピイに話しました。ピイに軽蔑されて、もう二人の関係は終わってしまうかもしれないという事も覚悟しました。でも、話さずにはいられませんでした。ところが意外にも、ピイは眼をキラキラ輝かせて笑いながら、ケイの話を聞いています。
    「ケイ、それって変態露出狂じゃない」
    その言葉に、ケイは自分が情けなくなって泣き出してしまいました。
    「ケイ、ごめん、ごめん、面白いそうじゃないの、ピイも一緒にやろうかな、やってみたいよ、変態」
    「バカ、ケイみたいな本当の変態になっちゃうよ、警察に捕まってしまうかも」
    「ケイ、覚えているでしょう、ピイとケイは、いつも、いつも、一緒だって」
    ケイはピイを抱きしめて、また泣き出してしまいました。
    ケイは、ピイの眠っていた性癖の眼を覚ませてしまいました。そして、二人の変わった嗜好は徐々にエスカレートしていきました。

     最初に、二人が考えた事は、家の中では、特別な日と寒い季節を除いて、一日中を素っ裸で過ごそうという事でした。そう、ちょうど全裸を楽しむヌーディストの様に。ピイの両親は、海外に居住していて、東京の自宅はお兄さんとの二人暮らしでした。近くに住むケイは一人っ子で、やはり両親は転勤のため海外で暮らしており、ケイは一人で留守宅を預かっていました。ピイのお兄さんは独身で大学の先生をしています。いつも書斎で論文を書いている真面目な人ですが、やさしいお兄さんで、ピイもケイも、これまでずっと「兄上様」と呼んで慕ってきました。二人がヌーディストになる事を約束した日、ピイは兄上様に二人のレズ関係を告白しまいました。兄上様は、最初は驚かれた様ですが「ピイ、ケイとの友情を大切にしなさい」と認めてくれました。それから、家の中で二人は素っ裸で過ごす事も、そして二人が時々、女の子同士の愛情交換をする事も許してくれました。男の子と結ばれる事ができないピイの気持ちを充分に理解してくれていたのだと思います。兄上様は「ケイちゃん、ピイをよろしく、仲良くしてあげてね」ケイはうれしくて涙が止まりませんでした。
    ある日、ピイがケイに言いました「兄上様にピイとケイのダブルエッチを見てもらおうよ」自分の兄にオナニーを見せる妹なんて、何てピイは大胆で自由奔放なの。そして「ねえ、兄貴、ピイがケイと一緒にエッチして楽しむところ見てくれる」兄上様は、とても驚かれた様子でしたが、「え、じゃ、まあ、ちょっとだけ」と言って、笑いながらピイの部屋に入ってきました。ケイとピイはシャワーを浴びて、ピイのベッドの上にバスタオルを敷き、二人とも素っ裸で横になりました。二人の下腹部はツルツルです。いつも、シックスナインの恰好でお互いの恥毛をシェービングし合っています。それからネットで取り寄せた小型電動バイブで二人が一番感じる乳首とクリを攻め合いました。兄上様に見られていると思うと、とても恥ずかしいケイでしたが、二人の良き理解者であり相談相手である兄上様にはじっくり見ていただきたいと、時間をかけてやさしくピイの体を愛撫しました。ピイは恍惚の表情の中で「あにき〜、こんなに、こんなに、ケイは、ケイは、やさしくしてくれるよ、すてきなケイ、あ〜、ピイは、もう、いきそう」ピイとケイの内股には愛液が溢れ出ています。「ピイ、もうちょっとがまんして、いくときは、いつも、いっしょよ、さあ、きたわ、いいわね、ピイ、いくわよ」
     二人の体は弓そりになって昇天、しばらく二人は失神した様でしたが、ふと気がつくと兄上様が心配そうに二人の顔を覗きこんでいました。それから「ケイちゃんもピイも激しいなあ、あんまりやり過ぎると体に良くないよ」と言って、笑いながら書斎に戻ってしまいました。ケイとピイの女性同士の愛情交換が本当の意味で兄上様に公認された瞬間でした。

     それから、二人は、少しずつ時間をかけながら、お互いの体の性的快感を最大限に引き出す方法を色々と試みてみました。様々なレズ用オナニーグッズを買い求めました。レズ雑誌やSM雑誌も購入しました。お互いのヴァギナのスポット探しもしました。二人は会う度に、素っ裸になってお互いの体を求め合いました。何人かのビアン友達もできました。
     二人は快楽生活をする上で、いくつかの約束をしました。
    1.二人共、自宅で過ごす時は、原則的に、何も身に付けない。
    2.ダブルオナニーする時は、その時の二人の気分でネコとタチを決める。一人エッチする時は、ビデオに撮って相手に鑑賞してもらう。
    3.エクスタシーを極限まで我慢しながら、イク時は一緒に(不思議とケイとピイはアクメへの歩調が合う)。
    4.屋外での露出は、必ず二人で一緒に楽しむ。お回りさんに連れていかれない様に、限度を踏み外さず、慎重に。そうね、例えば、ものすごく大胆な水着を着てビーチで過ごし、男の子たちを刺激、挑発、焦らす。でも、真性レズのピイはもちろん、バイセクシュアルのケイも、決して、男の子たちの誘惑には乗らないで、二人が愛し合っている事を見せつける。これは、ピイにとって、そしてケイにとっても、世の中の男性に対するサディスティックな復讐の意味も込められているのです。

     そして、ケイとピイは、性的快楽を求めて、これまで色々な体験を重ねてきました。思い出しながら、ひとつずつ投稿していきたいと思っています。

引用返信/返信

▽[全レス9件(ResNo.5-9 表示)]
■6115 / ResNo.5)  Re[3]: ケイとピイ
□投稿者/ ケイ 一般人(5回)-(2009/08/26(Wed) 13:02:12)
    日の出とともに眼がさめる、1分1秒でも惜しい。ねぼ助のピイは、まだ隣で素っ裸でスヤスヤ眠っている。ピイの寝顔を見ていると、むしょうにいとおしくなってくる、可愛くて繊細で自由奔放なピイ。ピイの乳首にやさしくキスをして眼をさまさせる。「おはよう、ピイ、さあ、冒険旅行の二日目よ」シャワーを浴びて洗面、それから入念にお化粧(淑女の身だしなみだもん(笑))紐水着を巻いて敷地の中の朝のご散歩。裸足で歩く芝生が気持ち良い。途中で何人かの宿泊客に出会う。大人のカップルばかり。二人の姿に最初はみんな驚くけど「ハーイ、おはよう」って挨拶してくれる。このコテージでは個人の趣味には寛容な人たちが多いみたい。プールに行くと、金髪のお姉さんがビキニの上下を足元に置いたまま全裸でデッキチェアーに寝そべっている。フロントのお兄さんの言った事は本当だ。お姉さんのデルタには金髪の産毛が可愛く生えている。ピイとプールに飛び込む。二人とも学生時代は水泳部。ゆっくりとブレストで200メート。競泳水着と違ってヒモ水着は不思議な感覚。昔やらされた全裸水泳とも違う。南国の太陽の下での水泳は気持ちが良い。白人の男性から声をかけられる。「すごい水着だね」「自分たちで考えたんです」「挑発されそうだよ」「あたしたち愛し合っているんです」「そう、ゆっくり楽しんでね」「ありがとうございます」男性は微笑みながら立ち去る。小さなレストランに入る。みんなが振り向く。やっぱり恥ずかしい。でも誰も何も言わずに普通に振舞ってくれる。眼が合うと微笑んでくれる。心の中までは判らないけれど。二人は高ぶる気持ちを抑えながら表情はつとめて冷静に。両足は固く閉じたまま。でも内股からオ汁が流れてくる。ナプキンで隠す。ピイを見ると、いってしまいそうな表情。「ピイ、こんな所ではダメよ、マナー違反よ」「ケイ、わかってる」でもピイの表情を見ていると近そうだ。食事もそこそこにレストランを出る。二人の部屋は遠い。芝生の上を早足で歩いていると「ケイ、もう我慢できない、ここでいかせて」周りに誰もいない事を確かめて、ピイを木陰に連れて込んで愛撫する。「素適よ、ケイ」叫びながらピイはその日の最初のアクメを迎えてしまう。「ごめんね、ケイ」「いいよ、ピイ、でも今日はやりまくるからね」
    ビーチに出る。木陰にシートを敷く。「ピイ、日焼け跡ばっちり付けようよ」日焼けオイルをたっぷり体に塗り合い並んでうつ伏せに。ピイの背中をケイの指が這う。隣に人の気配。金髪の素敵なお姉さまが二人、シートを敷いている。トップレス、ボトムは可愛い小さな三角ビキニ、でもよく見ると両腰には結び紐が無い。後ろからみると全裸。三角形の布をお股に貼っているだけ。「ウッソー、見てよ、ケイ」「ハハハ、でも人の事なんて言えないわよ、ピイ」「ケイ、どっちが勝ったかな」「まあ、引き分けってとこかな、でもピイ、彼女たちのビキニじゃクリは感じないわよ」お馬鹿な話をしていると、彼女たちが話しかけてくる。ベスとマリー、フランスから来たバカンス客、しかもケイたちと同じレズビアン。会話が弾む。彼女たちは人前ではセックスはしないと言うけれど、誰もいない所で4人で遊ぼうという事に。次の日にボートで近くの小さな無人島に行く計画を立てる。
    ケイとピイは部屋に戻る。一緒にシャワーを浴びながら「ピイ、今日はフルコースだよ」「覚悟してます、ケイお姉さま」先ずは、昨日と同じ前菜から。第1ラウンドは無事に終了。しばらく休憩して第2ラウンドへ。皮製の腰ベルト、内側と外側にヴァギナに挿入する大きなディルドが2本、クリとアナルの辺りには二人を同時に攻める突起物が。ケイが内側のディルドを自分のヴァギナに挿入してベルトを腰にしっかりと装着。かなり感じる。クリとアナルも刺激をうけて体は登り始める。わざとゆっくり装着していると「ケイのいじわる、早くしてよ」ケイがピイの上に馬乗りになって、外側のディルドをピイのヴァギナに挿入。ケイが腰を動かす。ピイは恍惚状態に。スイッチを入れる。「あ〜、何これ、だめ、だめ、だめ、あ〜、いい、いい、ケイ、もっと、もっと強くして」スイッチをハイに「あ〜、ケイ、何これ、だめよ、だめだめ、体が痺れる、止めて、止めて、バラバラになっちゃう、腰が、腰が、勝手に、動いちゃう」「ピイ、ケイもダメ、止まらない、いっちゃう、いっちゃう、いっちゃっていい」「い〜よ、ケイ、あ〜、あ〜、ピイは、もうダメ、いった〜」「ピイ、ケイも、だめ、だめ、あ〜、いった〜」頭が真っ白になって二人は失神。しばらくして正気に戻った二人「ケイ、すごい刺激だったね、で、どうするデザート」「食べるわよ、ピイ、もちろん」気がつくと昨日のクリーニングの男の子が二人のジーンズを持って立っている。全部見ていたみたい。そりゃそうよね、ドアは開けっ放しだもん。「ちょうどいいわ、ピイ、彼に写真とってもらおうよ」カメラを渡してお願いすると、いいとも。デザートは指と舌を使ってシックスナインの体位でアナル攻め。ゆっくりと登山開始。「ピイ、今、何合目にいるの」「3合目くらいかな」「今は」「5合目まで来たみたい」カメラマンはふたりの周りを飛び回りながら写真をとっている。「ケイ、そろそろ近いわ、ケイは」「ケイも近いみたい、一緒にいくところをとってもらおうよ、ピイ」「ケイ、あたしのヴァギナのスポット知ってるでしょ、舌で攻めて、やさしく、あたしもケイのを攻めるから」「わかった、ピイ」「あ〜、ケイ、ケイ、そろそろだよ、きたよ、きた、きた、近い、近い、あ〜、いきそう」「ピイ、いって、いって、いいよ、いって、ケイも、あ〜、いく〜」。第3ラウンドが終了。カメラマンはカメラを返しながら、「グレートカップル」と言って褒めてくれる。

    続きは、またご報告しますね。

引用返信/返信
■6116 / ResNo.6)  Re[4]: ケイとピイ
□投稿者/ ケイ 一般人(6回)-(2009/08/26(Wed) 13:03:39)
    二人は夕方までぐっすり眠る。「さあ、ピイ、紐水着でご出勤よ」二人はバスにつかって入念に体を洗いあい、紐水着を巻く。ビーチのバーに入る。もう有名になったみたい。誰も驚かない。ケイたちは堂々と人の中に入っていく。マスターと水着の話をしながら、口当たりの良いラム入りカクテルを4杯も。少し酔った二人は良い気持ちになって周りの人にどんどん話しかける。みんな気さくに話をしてくれる。でも男性の視線は常に二人のバストとヒップへ、そして紐でかくれたデルタのワレメちゃんへ。男性と一緒に楽しく話をする事にはピイも抵抗は無い。ピイの子供の頃のドイツの話がどんどん出てくる。二人は隣のビリヤードに入る。ケイはビリヤードは初めて。若いお兄さんが後ろからケイの背中に密着し抱き抱えるような姿勢でキューのつき方を指導。アソコがコチンコチンに硬くなっているのが判る。ピイがつまらなそうに眺めている。「ピイ、おみやげでも見ようか」土産物店に入ると、警官二人にばったり、ヤバイと思ったけどもう遅い。「君たち水着はどうしたの」「これが水着です、これでいつも泳いでいます、わたしたちのファッションなんです」警官の一人がケイのお腹の上の紐をつまみ上げる。両足はしっかり閉じたまま。クリちゃんが叫びそうになったけど必死にこらえる。彼はケイのデルタのワレメがヒモで隠れる事を確認したかったみたい。しばらく警官は二人で何かヒソヒソ相談していたけど、「気をつけるんだよ」と言って立ち去る。「あ〜、よかった、ピイ、ディスコでも行かない」隣のビキニショップから出てきたお姉さんがケイたちに「その水着どこで売っているの」オープンルーフの小さなディスコに入る。「ビキニ・スペシャルナイト」の看板が出ていて、お客さんはみんな水着姿。ケイたちを見て、ピューピューピュー。背中を押されてダンスステージへ。二人ともディスコが大好き、二人は一緒にガンガン踊る。踊っていると酔いが増してくる。ヒモが引張られてクリちゃんは完全勃起状態、乳首はコチンコチン。触られ好きのケイは、わざと一人で一番混んでいる場所へ。あちこちから知らない手が伸びてきて、ケイの乳房、背中、お尻、太ももをまさぐる。でもデルタはかろうじて紐が守っている。快感が膨らんできて理性がきかなくなる。中央の高くなった特設ステージには誰もいない。無意識のうちにケイは自分でステージに上がる。ピイは心配そうに見ている。「こうなったら、やけっぱち、ケイのオナニーショウの始まりよ」紐水着を力一杯に引張りあげる。エクスタシーで死にそう。一人で悶える。観客は男も女も大喝采。とうとう絶叫してケイは失神。気がつくとマスターが心配そうに見ている。ケイは笑いながら「大丈夫よ、こんなの、もう一回いきましょうか」ケイって何て淫乱なの。今度はピイが一緒に相手をしてくれる。不思議な友情。こんなに大勢の人の前でケイとピイがダブルオナニーをするのは初めて。ステージの下ではみんなカブリツキで見てくれている。ストリップティーザーになった気分。よく見ると端の方に座った男性がパンツを下ろして女性を後ろから抱きかかえて一緒にステージを見つめている。女性の足首にビキニがずり落ちている。男性は腰を動かし始める。インサートしたみたい。お客さんも興奮していると思うと、ケイのヴァギナが収縮運動を始める。ほとんど無意識の中でケイは大声で叫ぶ「オマンコ見て下さあ〜い、あたしは淫乱な変態女なのよ〜」ピイがケイの上で失神。直ぐにケイも記憶が途切れる。正気に戻った二人は歓声の中で紐水着を巻きなおして、ふらふらになりながらコテージに戻る。

    続きは、またご報告しますね。

引用返信/返信
■6117 / ResNo.7)  Re[5]: ケイとピイ
□投稿者/ ケイ 一般人(7回)-(2009/08/26(Wed) 13:05:26)
    朝食を済ませてケイとピイはビーチへ。ベスとマリーはもう小型ボートの前で待っている。二人はトップレスで可愛いブラジリアンカットのビキニボトム。ケイたちはもちろん紐水着。ボートは地元の男の子が操縦してくれる。30分位走って小さな無人島に。白砂の小さなビーチがある。上陸するとベスたちはさっそくビキニを脱いでスッポンポンに。ケイたちも紐水着をはずす。全裸の4人はビーチでおもいおもいに過ごす。ピイが得意のM字開脚前転を披露。ピイのワレメの奥がはっきり見える。ベスたちは上手い上手いと手を叩いて喜んでくれる。ベスたちが自分たちの事を話してくれる。ふたりは結婚しているんだって。ピイがポツリとつぶやく「うやましいな〜」「うん」「ケイも、いつか男の人と結婚するんでしょ」「バーカ、ケイはいつでもピイと一緒だよ」ベスが来て「パートナーを交換してみない」ベスはケイを、マリーはピイを抱いてくれる。柔らかい肌、柔毛がくすぐったい、オーデコロンの甘い香り。ベスはケイのうなじから首筋、乳房をへて下腹部を舌でやさしく愛撫。すごいテクニック、あ〜気持ちがいい。ピイも眼をつぶって、なされるままに、ピイの恍惚の表情は相変わらず可愛い。今度はケイが提案「ベビー乳液を塗ってボディーマッサージしませんか」4人はお互いの体にたっぷりと乳液を染み込ませる。ケイは自分の体をベスの体に密着させて上下左右に激しく動く。ベスはすごく喜んでくれる。ピイもまねをしてマリーに奉仕。だんだんと絶頂が近づいてくる感じ。突然ボートの音が聞こえ、数人の東洋人らしい男性観光客がボートの上で騒ぎながら4人を眺めている。わざとエンジンを切って漂流し始める。ベスたちは躊躇してしまう。するとピイがビーチに仰向けに寝転ぶ。ボートに向かって両膝を立てて思いっきり開脚、右手でクリを激しく攻め始める。左手はお尻の下からアナルを摩り、腰を上下してピストン運動を始める。ケイもピイに続く。二人は恍惚の中でだんだんと山頂に近づく。突然、ベスとマリーもビーチに寝転び、ケイたちのまねを始める。4人はビーチに並んで寝転びながら絶頂に向ってまっしぐら。ベスが最初に果てる。それから少ししてピイ、その直ぐ後にケイ、がんばっていたマリーも小さな叫び声をあげて腰の動きが止まる。余韻の中で全裸の4人はじっと動かない。しばらくしてボートはエンジンを回してどこかへ行ってしまう。4人は用意してきたサンドイッチとビールで昼食、そして帰路に。ビールを沢山飲んだので、帰りのボートの上で4人はオシッコがしたくなる。一人づつ風下にいき、お尻を海に突き出して放尿。男の子が船を操縦しながら笑っている。
    ビーチに戻ってベスたちに別れを告げ、木陰に寝そべって二人は昼寝。疲れたのでぐっすり眠り込んでしまう。眼が覚めた時は夕方。お腹の紐がかなりずれている。誰かが悪戯したみたい。
    ピイと部屋に戻る。熱いシャワーを二人で浴びる。「ケイ、今晩は最後だから二人だけでゆっくり楽しもうね」「ピイ、フロントのお兄さんとの約束破っちゃおうか」二人は深夜、バンガローが寝静まったころを見計らって、素っ裸のまま、こっそりと部屋を抜け出す。芝生が素足に気持ち良い。ところどころのガーデンライトの周りだけは明るいが、そこを過ぎると真っ暗。空には満天の星が輝き南十字星も。波の打ち寄せる音が聞こえ、ときどき海ホタルの光が眼の前を横切る。「ピイ、ロマンティックだね」レストランの前まで来て、ケイはガーデンチェアに腰掛ける。二人以外は誰もいない。夜の風が気持ち良い。すると突然、ピイがケイの膝の上に背中を向けて乗っかってくる。ケイは両手でピイの体を抱きしめながら、ピイのうなじに舌を這わせる。ピイの柔らかい乳房を揉んで乳首を指で刺激する。乳首は固く立っている。ピイの太ももに手を入れると勃起したクリトリスが指に触れる。ピイの太ももから溢れ出した愛液がケイの下腹部を濡らす。ケイはピイを抱きかかえたまま隣のプールに飛び込む。火照った体にプールの水が気持ち良い。しばらく二人は水の中で抱き合ったまま。プールから出でケイは傍らのデッキチェアーに横になり夜空を仰ぐ。突然また、素っ裸のピイがケイの上に乗っかり、激しくケイの唇を求めてくる。二人は舌を絡ませながら抱き合う。固くなった乳首同士が触れ合い二人の体に電気が走る。ケイはピイの背中に爪を立ててやさしく線を引く、何度も何度も。ピイは一生懸命こらえているみたい。突然ピイは小さな叫び声をあげてピクンと体を振るわせ静かになる。アクメを感じたらしい。やがてピイの小さな嗚咽がもれてくる。顔を覗きこむとピイは涙を流して泣いている。ケイも涙が溢れ出す。いとおしいピイをしっかり抱きしめる。涙が止まらない。お月様が霞んで見える。デッキチェアーの上の素っ裸の二人はじっとそのまま動かない。後ろで人の気配がする。でもかまわない。いつの間にか人の気配は無くっている。ピイはケイのお腹の上で眠ってしまったみたい。ケイとピイはじっと抱き合ったままデッキチェアーの上で過ごす。空が白み始めるまで。
    朝になって二人は熱いシャワーを浴びる。等身大の鏡には二人のこんがり焼けた小麦色の体と、白い細い線が1本。
    帰りの飛行機の中で二人は食事も取らずに眠り込む。東京に戻り、ケイは自宅近くのピイの家に寄る。ピイの兄上様に無事に帰ってきたご報告をするために。兄上様は書斎で論文の執筆中。二人の顔を見て「お〜、無事に帰ってきたみたいだね」と喜んでくれる。「兄貴、またケイからやさしくしてもらっちゃったよ」二人にとっての良き理解者であり相談相手である兄上様「じゃ、ケイは帰るからね、また冒険しようね」帰り道、ケイは思う「ケイとピイは、もう一心同体」

    たった3日間の出来事でしたが、長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。淫乱なケイより。

引用返信/返信
■6118 / ResNo.8)  Re[6]: ケイとピイ
□投稿者/ yaya 一般人(2回)-(2009/08/26(Wed) 18:59:14)
    ケイさん、次回作はSMにして下さるとうれしいんですけど^m^
    お疲れ様でした。
引用返信/返信
■6120 / ResNo.9)  Re[7]: ケイとピイ
□投稿者/ ケイ 一般人(8回)-(2009/08/27(Thu) 08:57:43)
    YAYAさん、読んで戴いて、どうもありがとう。
    SMって、ケイとピイにできるかしら。
    二人とも露出系のMだと思っているけど、よく考えると、自分で自分を虐めて、自分が楽しむ、って、Sもあるのかも。複雑すぎて、よくわからないです(笑)でも、ピイと挑戦してみますね。

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■6075 / 親記事)  赤い教会
□投稿者/ くぅ 一般人(1回)-(2009/07/24(Fri) 14:50:45)
    冷蔵庫から取り出してから少しだけ時間が経ち、水滴がついたペットボトルに口を付ける。
    冷たい水がペットボトルを掴む手につき、手が濡れる。喉を冷たくて美味しい水が通るこの感覚が昔から好きだった。






    お風呂あがりに水を飲むのは、詩織の幼い頃からの習慣のようなものだ。
    お風呂あがりと寝起きに毎日ペットボトルの水を飲む。母親と父親がしていた事で、自然と娘である詩織にも身に付いた。
    それは、大人になって一人暮らしをする今も変わらない。






    テーブルの上に置きっぱなしにしたままであった黒い携帯を開け、メールと電話を確認する。特に入っていない。
    1件だけメールボックスに入っていた新着メールがあったが、それは登録してある雑貨店からの広告だった。
    そういえば、最近はあまり雑貨店やカフェに行っていない。仕事が忙しく、行く暇がない。






    深く長い溜息をつくと、携帯を閉じた。
    その瞬間に、突然携帯が電話を知らせるメロディーを鳴らせた。
    ディスプレイを見ると、そこには『香織』と表示されて点滅している。




    「はい、もしもし、詩織です」



    『しーちゃん?久ぶりね、元気だった?』




    ちょっと低い詩織の声とは反対に、明るく甘い女性らしい声で電話越しにはしゃいでいるのは、友人の香織。
    高校生のときに知り合い、今も連絡を取り合っている。
    高校の入学式の時に、名前が似ているという理由で友人になった。名前は似ていても、性格や容姿は正反対なのだが。




    『あっ、あのね!そういえば、今度の月曜日空いてるかなあ?』



    「ああ、明後日?・・・・・仕事も休みだし、一応空いてるけど、何で?」



    『お姉ちゃんが結婚式を挙げるんだけどね・・・あ、招待状届いてるよね?』



    「うん。ピンクのやつでしょ?」



    『それそれ♪当日、一緒に行かないかなあって思って電話したんだ♪』




    確かに、香織のお姉さんとも親交があった詩織の下には、一昨日、既に招待状が来ていた。
    もう着る予定である自前のドレスもクリーニングに出して、明日取りに行く予定だ。
    準備は整えていた。




    「いいよ?じゃあ・・・8時半に迎えに行くから待ってるんだよ?」



    『うんっ!ありがと〜、しーちゃん大好きっ♪じゃあ、待ってるね?バイバイっ』



    「うん、待ってて。バイバイ」




    結婚式は午前10時から。しかし、結婚式を挙げる教会まで結構離れており、かなり前に出発しないと間に合わない。
    詩織だけならもうちょっとゆっくりでもいいが、香織も一緒に、となると話は別だ。





    はしゃぐ香織に別れを告げ、携帯を切って充電器と繋げて充電をする。
    香織とはもう半年ぶりぐらいに直接会う。電話やメールはしていたが、忙しくて会えなかったのだ。

引用返信/返信

▽[全レス11件(ResNo.7-11 表示)]
■6082 / ResNo.7)  赤い教会
□投稿者/ くぅ 一般人(8回)-(2009/07/24(Fri) 23:50:37)
    「じゃあ、営業回ってきますね」




    そういって会社を出て、車でお得意様のお客様のお宅を回る。




    最初は10分ほどかかるお得意様のお客様である女性のお宅へと向かう。
    その女性は30代の主婦の方で、しばらく世間話に興じていた。
    そして、新作であるリップグロスを見せると、それを買って下さった。



    次は50代の未亡人の女性。
    寂しいのよ、と言われ、案内されるがままにお茶とお菓子を頂いた。
    こちらでも化粧水とクリームとを買って頂いて家を後にした。



    そして20代の女性のマンション。
    そこの女性とは仲が良く、しばらく世間話や苦労話で盛り上がった。
    新作を勧めたが、いいものがなかったらしく、こちらは何も売り上げはなし。




    昼食の前にもう1件、お金持ちの10代の女性の豪邸を訪れる。
    そこでも割と長い話を彼女と豪邸の中の部屋でして、新作を勧めてみた。
    すると、気に入ったらしく全ての新作を買って頂いたのは、大きな成果である。




    近くにあった喫茶店でサンドイッチとカプチーノを昼食として食べると、残る3件のお宅へと伺った。






    結局その日は6件中4件のお客様に新作を買って頂き、会社に戻った。
    会社に戻って報告書を作成し、書類整理を済ませて夕方の5時半に会社を出た。普段よりも少し早い帰りだ。




    帰る途中でドレスをクリーニングに出し、買い物を近所のスーパーで済ませると、ようやく自宅のマンションへと戻れた。

引用返信/返信
■6083 / ResNo.8)  赤い教会
□投稿者/ くぅ 一般人(9回)-(2009/07/25(Sat) 00:20:23)
    マンションに帰ってポストを確認すると、1通の不思議な白い封筒が入っていた。
    宛名は詩織になっており、パソコンで文字が打ってある。送り主は分からず、3日前に出された物のようだ。



    不審に思いつつもスーツから着替えた後、手紙の封を切る。
    宛先と同じくパソコンで打ってある白い無地の便箋が、折りたたんで2枚ほど入っていた。


    文章は次のようなものだった。





    『拝啓  詩織様
     

     
     突然の御手紙、申し訳ございません。さぞ驚かれた事でしょう。
     私の名前は御影千秋、と申します。以後お見知りおきを。


     さて、このような突然の御手紙を、面識のない詩織様に送らせて頂いたのは理由が御座います。
     貴方は先日、ご友人である香織様の実の姉、香里菜様の結婚式へご参加しましたね。
     何故知っているのか、そんな疑問はさておき。その後の夕食の場で、由貴と明香と名乗る女性に出会われませんでしたか?
     

     出会われたはずです。その方達には実は彼女様がいらっしゃるのです。
     おそらく、そのような事は一言も申し上げなかったでしょう。
     そして彼女達4人は、詩織様と香織様、香里菜様までもを狙っているのです。
     

     何故狙っているかと言いますと、貴方達3人を奴隷とするためです。
     調教を施し、お客である女性に高額で売ったり、ショーに出演させたり、自分達が楽しむためなのです。
     

     これをお読みになったら、香織様と香里菜様にご連絡くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。              敬具』
引用返信/返信
■6084 / ResNo.9)  赤い教会
□投稿者/ くぅ 一般人(10回)-(2009/07/28(Tue) 14:40:53)
    詩織は読み終わると、手紙を何度も何度も、細かくなるまで破って捨てた。
    自分のみならずーーー香織やお姉さん、由貴や明香まで使ってある気味の悪い悪戯な手紙を、送り主を許せなかった。
    消印は北海道、となっており、北海道から送られたらしいことは分かったが、それ以外は何も分からなかった。

















    苛々したまま何とか眠り、次の日の朝。



    いつものようにニュースを確認し、今日が晴れであることを調べ、朝食を済ませる。
    今日は黒いスーツパンツと青いシャツに着替え、ショルダーバッグと黒い紙袋を持った。



    詩織が働く会社では、度々ホテルでパーティーを行っている。
    会社内の結束を固める事が主な目的だが、他の会社の方も招待する事もある。
    内容は至って普通で、夕食やダンス、ゲームなどをして終わるのが大抵だ。
    社員の中には、そこのホテルに泊まる者も少なくなく、実は詩織もその1人だ。



    そして、紙袋の中には明日の着替えやら何やらと一緒に、ドレスも入っている。
    結婚式で着たものに似ている赤いドレスだ。腰と裾の部分に赤いドレスが付いているドレスだ。













    車で会社に向かい、今日は会社内の自分の机で仕事を済ませた。
    今日は会社全体が早めに仕事を片付けて、各自ホテルに向かう事になっている。




    詩織も早めに仕事を済ませて、夕方5時にホテルに向かった。
    今回のホテルは、車で約30分。ベージュ色の洋風ホテルだった。














引用返信/返信
■6085 / ResNo.10)  赤い教会
□投稿者/ くぅ 一般人(11回)-(2009/07/28(Tue) 15:31:10)
    早めにホテルに着くと、隣の駐車場に車を止めて鍵を抜いた。
    そして、入り口へと向かう。




    汚れや曇り1つないガラスで出来た自動ドアを入ると、白い石で出来た床を進む。
    突き当たりの廊下にロビーがあり、用件を手早く説明して鍵を受け取り、中へと入る。



    前もって予約しておいた6階の部屋に行き、そこでドレスに着替える。
    髪を緩く巻いてウエーブを作り、赤いルビーと青いサファイアのピアスを2つずつつけた。



    靴を赤いハイヒールに履き替えて、3階の会場、大広間へと向かった。
















    パーティーは立派なあごひげを生やした社長の言葉で始まり、今はみんなで楽しく話しながら食べたり飲んだりしている。




    詩織も知り合いと話したり、今回招かれたらしい会社の人に挨拶を済ませたりしていた。
    そして、ふとカクテルが飲みたくなり、話していた太った初老の男性と別れて部屋の端へと向かう。




    そこでは今日のために招いたという、とあるバーの人が直接作ってくれるらしい。
    そのバーは美味しい酒と、美味しいつまみで評判の最近出来たバーらしい。
    詩織も気になってはいたため、並べられた脚が長い椅子に座って注文した。



    「あれ・・・・・?詩織ちゃん?!」



    そう名前を呼ばれ、驚きつつも相手を見ると、何と由貴がいた。
    確かに、結婚式のあの夜にバーを経営していると言っていたが・・・・・。



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■6109 / ResNo.11)  Re[1]: 赤い教会
□投稿者/ ゆゆ 一般人(1回)-(2009/08/17(Mon) 12:02:27)
    続き、たのしみにしています♪
引用返信/返信

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■6065 / 親記事)  刹那の記憶
□投稿者/ 林檎 一般人(1回)-(2009/07/15(Wed) 23:54:27)
    パァン・・・・・・・





    遠くまで響き渡る鋭い音と共に、白く細い硝煙が立ち上る。
    それと同時か、それともそれよりも早いのかは定かではないが、目の前の巨体が血飛沫をあげて前のめりに倒れこんだ。



    あっという間に広がる赤い水溜りを冷たい目で見つめ、踵を返す。
    もうこんな穢れた場所に用事も興味も無い、とでもいう風なそぶりだ。
    白いシャツに赤い水玉模様を付けたまま、『彼女』は歩き出す。


















    そこの持ち主だった人が長身だったからなのか、そういう趣向なのかは別として、大きなドアを開けて蒸し暑い廊下に出る。
    先刻繰り広げた戦闘のお陰で、廊下一帯の窓ガラスはほとんど残らず割れ、壁には小さな穴が無数に残っていた。
    所々、白い壁に赤い模様がつき、人が数人倒れているが、既に息は途絶えている。




    廊下のまだ汚れていない壁に寄りかかると、酷く疲れた様子でズボンのポケットから携帯を取り出した。
    何度かピッ、ピッ、という電子音を響かせながら、電話をどこかへと掛ける。
    プルルル・・・・という音が4回ほど鳴った時に、相手がようやく電話に出た。




    『もしもし?』




    電話越しには、だるそうな女性の声がする。暑くてばてているのか、何かを中断させられて苛立っているのか。
    バサバサと音がするあたり、多分書類整理か何かをしているところに掛けた様だ。




    「もしもし。ボスですか?たった今、任務を終わらせて帰ります」




    『ご苦労。早く戻って来い』




    「はい、ボス。仰せのままに・・・・・・・」




    電話を右手に持ったまま、本人がいるわけではないのにお辞儀をする。
    相手が電話を切るのを待つと、再び携帯をしまって歩き出す。




    廊下には、『彼女』が履いている黒のパンプスの音しかしなかった。


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■6070 / ResNo.1)  刹那の記憶
□投稿者/ ひヵる 一般人(2回)-(2009/07/19(Sun) 14:50:26)
    彼女ーーーーー近衛四季は、確か3歳くらいの頃に両親に施設に預けられた。
    まあ、簡単に言ってしまえば見捨てられて、捨てられてしまったも同然だ。




    そんな四季が16歳になり、施設でもお姉さん的存在になっていたとある夏の日。
    施設に多額の寄付を毎年贈ってくれていた女性が、四季を引き取って育てたい、と申請した。
    それが電話口で言っていた『ボス』・・・・・日暮梓、四季の5歳年上の美しい妖艶な人。
    その人が四季を引き取り、面倒を見てくれる事になった。




    梓はとある巨大な裏組織のボスの愛娘で、その組織は殺し屋をして生計を立てていた。
    そんな梓には3歳年上の姉、日暮杏菜がいた。可愛らしい感じで、やはり美しい人だった。
    2人とも裏社会では有能な殺し屋だと有名で、何故かいつも孤独だった四季には、そんな2人は憧れとなった。
    2人に認めてもらいたくて、剣や銃の腕前を一生懸命磨いて、いつの間にか有名な殺し屋として並んでいたのである。







    今現在、当時ボスであった2人の父親は引退して、山の中で静かに夫婦で暮らしている。
    今のボスは梓、秘書が姉の杏菜。四季はそんな2人のお気に入りの1人で、2人の有能で信頼ある部下の1人。
    しかし・・・・・・・・梓、杏菜、四季の3人は、それ以外の秘密の関係ももっていた。

引用返信/返信
■6071 / ResNo.2)  ※刹那の記憶
□投稿者/ 林檎 一般人(2回)-(2009/07/20(Mon) 11:55:53)
    言い忘れましたが、ひヵるさんとこのたび、2人でリレー方式で小説を書き進める事となりました。


    突然名前が林檎からひヵるになって驚いた方、疑いを抱いた方々、大変申し訳ありませんでした。
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■6069 / 親記事)  毒薬
□投稿者/ ひヵる 一般人(1回)-(2009/07/19(Sun) 01:05:34)
    貴方はまるで毒薬




















    それとも麻薬?覚せい剤?




















    どちらにしろ、私にとっては最高に甘美な毒なの




















    貴方の事になると止まらない   止められない


















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■5951 / 親記事)  調教日記
□投稿者/ 冷野 一般人(1回)-(2009/06/02(Tue) 21:55:59)
    こんばんは・・・・いや。こんにちは、あるいは、おはようかな?



    僕の名前は遠藤琥珀【エンドウ コハク】。
    とある組織の幹部で、調教師をやっているんだ。


    え?何の調教師かって?
    馬や羊や家畜にされるような動物じゃないんだ。


    いや・・・・場合によっては家畜にもなり得るかもね。



    僕の専門は人間・・・それも女性専用の調教師さ。
    組織のボスに頼まれて、僕の他にも数名の女性が調教師をしているんだ。



    ああ、僕の言っている組織っていうのはね?
    裏組織になるのかな、ならないのかな。
    まあ、SMクラブとかを何店も経営してたり、裏では金持ちに女性を売ってる。
    その『商品』となる女性を調教してあげるのが僕らの役目。



    まあ、初対面のそこの君に調教師を一応紹介してあげる。


    1人目。まずは僕ね。遠藤琥珀。
    ボーイッシュ・・・・ていうか中性的?Sタチね。
    赤髪と茶髪が混ざってる感じで、ショートだけど立たせてる。
    ごついピアスや指輪をいつもじゃらじゃら付けてるよ。
    一人称は『僕』。キレると『俺』になっちゃう、結構厳しい方。
    基本的に快楽で攻めてるかな。



    2人目。僕の先輩にあたる日向棗【ヒュウガ ナツメ】。
    こっちはフェム系だね。
    金髪(ハーフだから地毛)のセミロングで、毛先を巻いてる優しい雰囲気。
    アクセサリーは好きじゃないんだって。
    一人称は『私』。まあ、基本ニコニコで優しいけど、怒ると怖いよな。
    攻め方は僕と同じく快楽。



    3人目。やっぱり僕の先輩で尊敬してる藤道馨【トウドウ カオル】。
    この人は中性的。
    茶髪のロン毛なんだけど、赤い紐でポニーテールにしてる。
    大体僕と同じ趣味で、ごついアクセサリーをじゃらじゃら付けてるなあ。
    一人称は『私』。超紳士的で、レディーファーストがモットーらしい。
    攻め方は苦痛系。はい、性格と合いませーん。



    最後の4人目。久方桔梗【ヒサカタ キキョウ】。唯一の同僚だ。
    この人もボーイッシュ。
    オレンジの髪に黒いメッシュを右側に入れている美形さん。
    アクセサリーはしてないけど、ただピアスはすごい数の穴開けてるんだよね。
    たまにピアスはやってる。一人称は『俺』。俺様な性格。
    攻め方は馨さんと同じく苦痛系ね?



    ボス?ボスは秘密。まあ、後々出てくると思うけどね。
    あまり人前に出るのが好きじゃないもんで、秘密が多いんだ。
    噂ではすごい権力者らしいよ?
















    これはそんな僕らのお話・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






引用返信/返信

▽[全レス9件(ResNo.5-9 表示)]
■5961 / ResNo.5)   調教日記C
□投稿者/ 冷野 一般人(5回)-(2009/06/03(Wed) 16:32:51)
    トゥルルルルル・・・・・・・・トゥルルルルル・・・・・・・・








    ちょうど部屋に入って鍵を閉め終わったときに、部屋の壁にある白い電話が鳴り響いた。



    この電話はボスからか、後の3人の幹部からの電話でしか鳴らない電話だ。





    正直面倒臭いとも思いつつ、壁に寄りかかって電話を取った。






    「はい、こちら琥珀ですが?」








    明香は床に正座して、僕を不安そうに見上げている。
    何かそのまま放置でも面白いかなって思ったけど、適当に靴を履いたままの足で身体をなぞってやる。
    すると、慣らしてあるソイツの身体は、すぐに反応を示す。
    切なそうに吐息を漏らし、乳首は少しずつ立ち始める。変態だからね。








    『・・・・・琥珀?私なんだけど』









    電話の声は、何とボスの凛とした声だった。
    確か長期にわたって留守にしているのに・・・・・帰ってきたのか?







    「ボス?もうお帰りに?どうしたんですか」







    『今帰ってきたとこ。実はね、そこに春日井明香いるかな。その子を買い取りにいらした方がいてね』







    ・・・・・・今日、春日井明香はどこぞの金持ちに売られるわけだ。







    『お相手は大企業の女社長さんである錦真鈴【ニシキ マリン】様。前から春日井明香が欲しがってらした方ね』








    ああ、1度見たことがある。
    黒いパンツスーツに身を包んだ、モデル体型の美人社長。
    染めたと思われる金髪のショートへアの人で、笑顔が素敵な方だったね。


    僕は人の顔と名前を覚えるのは得意だから、すぐに顔が浮かぶ。









    「分かりましたよ、ボス。今から連れて行きます」






    『頼んだよ』







    受話器を置くと、顔を紅潮させて俯いているソイツに冷たく言い放つ。







    「今日、お前を買い取りにお客様が来られてる。行くぞ」







    ソイツは、酷く傷付いた泣きそうな顔をして、小さくはい、と呟いた。



    あー、よくいるんだわ。
    うっかり僕らに調教されているうちに、僕らに堕ちちゃう人間。










    ソイツも例外ではないらしいな。うざいったらないけど。
    僕は女を調教して楽しんで、飽きたりしたら捨てるだけだから。
    まあ、棗さん辺りはそんなこと無さそうだけどね。
引用返信/返信
■5967 / ResNo.6)  調教日記D
□投稿者/ 冷野 一般人(6回)-(2009/06/06(Sat) 15:38:23)
    ガチャリ、と受話器を置くと、ふぅ、と溜息をついた。














    黒い皮製の大きなふかふかの椅子、茶色の綺麗に光る整頓された大きな机。
    机の上には、書類やファイルが立てられたのと、電話しか置いていない。



    赤髪の肩までの髪をし、黒いシャツと白いパンツに身を包んで椅子に腰掛ける女性が、机の上にあったコーヒーをすする。








    「お疲れですね?東城さん」








    そう言って微笑んでいるのは、同じく黒い皮製のソファーに腰掛け、紅茶を優雅に飲む女性。高めの甘い声だ。




    その女性の髪は美しい黒髪の背中までのロングヘアーで、同じく漆黒の目、すらりとした身体に白いパンツスーツを纏っている。


    キツメに巻かれている毛先が、カップを置く彼女の動きに合わせて揺れた。








    そう、黒髪の彼女こそが今日の客人であり、赤髪の女性の友人でもある錦真鈴。
    化粧関係の会社を経営しており、名も知れた会社の女社長である。
    その美しさと26歳という若さに、最近いろんな雑誌に載っている。







    「全く、貴方は昔から無理をし過ぎなんですわ」






    「あら、そんな事ないと思うけど。貴方に比べればね」








    そして、苦笑いしつつコーヒーを飲み終えた女性こそ、この組織のボスである東城菖蒲【トウジョウ アヤメ】である。










    コンコン











    大きな頑丈そうな木製のドアがノックされ、ドア越しに失礼致します、という低めの声がした。





    琥珀だ。
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■5968 / ResNo.7)  調教日記E
□投稿者/ 冷野 一般人(7回)-(2009/06/06(Sat) 15:51:51)
    僕は連れて来た『商品』を四つん這いでついて来させると、ドアをノックして失礼致します、と言った。




    うちのボスは礼儀に五月蝿いから、こういうところはきちんとしなければならない。




    「入って」





    ボスの高くも低くもない、落ち着いて澄んだ声が聞こえ、ドアを開けた。








    そこには、お客様である錦真鈴様、そして奥にはボスである東城さんがいる。
    2人ともわざわざ立ってのお出迎え。






    僕が入ると、ちょこまかとした動きで『商品』も入る。
    顔は不安そうだ。多分、錦真鈴様が怖いんだろう。
    そして、初めて見るであろうボスも。






    「遅れましてすみません。錦様、こちらがご希望のものです」







    軽くだが、一応敬意を払ってお辞儀をし、『商品』を見せる。
    僕はボスのご友人か幹部の3人くらいにしか、お辞儀はしない主義だ。
    プライドが高いんだよ。







    「まあ、やっぱり綺麗。やっと買えて嬉しい」









    錦真鈴様が自ら近寄り、両手で『商品』の頬を挟んで自分の視線と合わせる。
    『商品』はされるがまま、何も言わずにせずに、ただじっと見つめ返す。








    「どう?この子の感度は平均の約1.5倍、礼儀正しいし眉目秀麗、学生の時の成績もいいし、それなりの家の生まれなの」







    ボスが書類を見ながら紹介をして微笑んだ。やっぱりボスは美しい。






    強気で勝気、男勝りで優しくて賢く、美しいボスは僕らの自慢のボス。







    「うん、やっぱり私の好みの顔だし、申し分ない子・・・・じゃあ、連れて帰るから、お金は後日振り込ませて頂きますわ」






    「ありがとうございます」









    そして、錦真鈴様は、貴方の育てる子は結構好きよ、また見させて頂戴、と言い残して、『商品』を持ち帰って行かれた。
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■5969 / ResNo.8)  調教日記F
□投稿者/ 冷野 一般人(8回)-(2009/06/06(Sat) 16:11:30)
    ーーーさっき、琥珀が出て行ったからきっと売れたのねーーー



















    私、棗はそう思った。









    ボスがいらっしゃるお部屋は最上階に位置するため、どうしても私の部屋がある場所を通るの。





    どうせ琥珀の事ですから、階段で行ったのでしょうし・・・・・。
    運動不足解消のためと、女の子を苦しませるためにね。












    そんな私は今、自分が調教している女の子・・・峰坂望【ミネサカ ノゾミ】を放置していた。





    この子は4ヶ月前くらいにボスが拾って来られた女の子で、まだ18歳。
    雨の中、びしょ濡れで路頭に迷っていたところをたまたまボスが見つけられたの。





    その時はシャツ1枚に裸足という格好で、今にも壊れそうな印象があった。
    けれど、今は普通に服を着ていて、栄養失調も治ったから大丈夫ね。








    「んあっ、棗様・・・・・・・・ぁっ!」









    可愛い顔で喘ぐ望は、結構私の好みだったりする訳なのだけれど。





    今は手錠で手足をベッドに拘束して、バイブを入れて放置しながら本を読んでいるの。何の本かですって?








    アドルフ・ヒトラー著の『わが闘争』。別にナチズムでもファシズムでも何でも無いけど、たまたまあったの。
    ここには、大きな図書館もあるから、そこでちょっと借りてきたものよ。





    だから、可愛い望の喘ぎ声をBGMに読書しているというわけ。
    もう、本当に自分の物にしたいくらいよ?可愛いもの。素直だし。







    今度、ボスに頼んでみるつもり。











    「んっく・・・・・・・棗様っ・・・・・・あぅっ、やあああっ・・・・・!」










    もう1時間位放置してるから、もういいかな・・・・・・・。













    そう思いつつ、最後に果てて気を失った望のバイブのスイッチを切り、乱れた髪をかき上げてやった。




    黒と茶色が混ざったようなストレートのロングヘアーが、さらっと揺れる。
    そして、アメリカ人とのハーフであるための大きな碧眼も閉じられている。






























































    「望、起きなさいね」




























    ・・・・・・私がそうそう寝させたままかとお思いかしら?





    望を起こすと、悲しそうな望を檻に入れて、一息つくために食堂に向かった。







    私、意外だって驚かれるけど、大食いなの。
    もうお腹が減ったし飽きたから、望とのお遊びはここまでよ?
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■5971 / ResNo.9)  調教日記G
□投稿者/ 冷野 一般人(9回)-(2009/06/07(Sun) 15:15:06)
    食堂は、ボスも勿論お使いになるし、ほとんどの人が使っている場所のひとつ。
    外で食べてもいいのだけれど、ここの食堂の料理は絶品なのよ。
    中華もイタリアンも、フレンチも和食も何でもあるもの。


    お金も組織の人間は無料だし、外で食べるよりもずっといいわ。













    今現在は、ちょうど12時過ぎ。やっぱりお昼だし、混んでるわね。
    でも、馨さんや桔梗、琥珀もいないみたい。
    みんなまだ調教しているのかしら?私が早いのかしらね。








    「紺野さん、今日は紅茶ケーキとベーグル、野菜サラダとカボチャのスープに、カフェオレをお願い」




    「あ、棗さん。分かりました、いつものですね!」





    「うん。よろしくね」













    カウンターで、紺野さんという人に自分の食べたいメニューを注文する。
    紺野さんは私と同じで金髪のツインテール。ちょっと童顔ね。同期なのよ。
    私と性格も似ているから気が合うの。たまに一緒に出かけたりするわね。










    注文して適当に窓際の白いテーブルクロスがかかったテーブルを選んで、そこに座った。



    そして、さっきまで読んでいた本を読み始める。

















    しばらく待っていると、誰かが無言で私の左側に腰掛けてきた・・・・・・誰?







    そう思って、ちらりと横を見ると、調教を終えた馨さんが今更、隣ええか?なんて言ってる・・・まあ、いいけれどね。







    「なんや、棗。何読んどるん?相変わらず読書家やねえ」






    ひょいっと顔を覗き込んでそう言われて、ちょっと胸がときめく。
    だって、馨さんはこの組織でも1、2を争う美形なんですもの。
    モデル経験もあるらしいし、ときめくのも無理ないわ。




    ・・・・・本人の自覚がないのが悩みの種、ですけれどね。









    「ヒトラーの『わが闘争』ですわ。馨さんもお読みになる?」





    「いやー、ええわ。堅苦しいのは苦手やねん」





    あはは、と苦笑いする馨さんと一緒に笑っているところに、2人の料理が運ばれて来た。








    馨さんは大好物のオムライスとチーズケーキ。あとミネラルウォーターですって。
    何か後味がしつこそうだけど、美味しいって食べてるわ・・・・・。













    私と馨さんは一緒に談笑しつつ食べ終え、各自の持ち場に帰った。



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