ビアンエッセイ♪

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貴女の官能的なビアンエッセイやノベル
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■17673 / 親記事)  winter song
□投稿者/ 秋 一般♪(4回)-(2007/01/15(Mon) 14:40:12)
    はらはらはらはら、雪が舞う。

    それは涙か、悲しみか。



    はらはらはらはら、雪が舞う。

    それは記憶か、弔いか。









    -winter song-



引用返信/返信

▽[全レス12件(ResNo.8-12 表示)]
■17685 / ResNo.8)  NO TITLE
□投稿者/ マキノ 一般♪(1回)-(2007/01/16(Tue) 15:44:56)
    愛してくれる人はいるのに愛し方を知らない私にはいつも悲しくなる内容
    こんなふうに深く愛されてみたい
    心から愛したい
    秋さんまたサブアド作りませんか?
    返事は1年以内にいただければいいのでメールさせて下さい

    (携帯)
引用返信/返信
■17729 / ResNo.9)  祁さんへ。
□投稿者/ 秋 一般♪(10回)-(2007/01/22(Mon) 14:23:30)
    とても有り難く、嬉しい言葉でした。
    読んでいただき、感想を綴ってくださって、ありがとうございます。
    また祁さんの目に触れる事を願って。


引用返信/返信
■17730 / ResNo.10)  トモさんへ。
□投稿者/ 秋 一般♪(11回)-(2007/01/22(Mon) 14:24:45)
    感想、ありがとうございます。
    簡単ではありますがまずは感謝を。
    誰かに言葉を届けるというのはあまりに難しい事のように思うので、このようにトモさんに響いた事、大変嬉しく思います。
    改めて、ありがとうございました。


引用返信/返信
■17731 / ResNo.11)  マキノさんへ。
□投稿者/ 秋 一般♪(12回)-(2007/01/22(Mon) 14:25:24)
    以前のサブアドレス、あれは感想用にと作っていたものなので、もし再度今作ったとしても、それ以外の用途にお応えする事はできないと
    思います。
    何かありましたらこちらで、というわけにはいかないでしょうか。
    すぐにお返事を、とお約束はできませんが、話し掛けてくだされば必ず応えます。
    そう思っているのですが。
    そして、最後に。
    私の文章に触れた、その足跡を残してくれてありがとうございます。


引用返信/返信
■21498 / ResNo.12)  皆に読んで欲しい
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(40回)-(2012/04/26(Thu) 04:36:37)
    秋先生の小説は…言葉が、生きているんです。続きが気になって、でも終わってしまうのが惜しくて寂しくなる、そんな小説です。皆に読んで欲しいです。

    (携帯)
引用返信/返信

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■6116 / 親記事)  さよならの向こう側
□投稿者/ 秋 一般♪(1回)-(2005/02/09(Wed) 10:22:06)
    2005/02/09(Wed) 14:14:40 編集(投稿者)

    つんと顎を上に上げた、
    あなたの勝ち気な横顔が好きでした。

    泣き出すのを必死に堪えて、
    涙をこぼすまいとただ上を見上げる、
    負けず嫌いなあなたのその目が好きでした。


    今はもう、見る事はできないけれど。




    ─don't tell me you love me─




引用返信/返信

▽[全レス29件(ResNo.25-29 表示)]
■13666 / ResNo.25)  ゆうさんへ。
□投稿者/ 秋 一般♪(1回)-(2006/02/16(Thu) 15:26:20)
    過去の作品への感想をありがとうございます。
    随分前に書いたものなので今読み返すと至らぬ点も見られますが、やはり自分の生み出したものには愛着があるので、このような言葉を頂けるのは素直に嬉しく思います。
    BLUE AGEの方もゆっくりではありますが更新しているので、気長にお付き合いくだされば幸いです。


引用返信/返信
■14032 / ResNo.26)  はじめまして☆彡
□投稿者/ ひな 一般♪(1回)-(2006/03/30(Thu) 16:14:42)
    ファンになっちゃぃました(^-^)☆彡

    これからずっと応援してぃます。

    (携帯)
引用返信/返信
■14221 / ResNo.27)  ひなさんへ。
□投稿者/ 秋 一般♪(1回)-(2006/04/17(Mon) 13:52:06)
    はじめまして。
    昔の作品に目を止めてくださった事、とても嬉しく思います。
    応援という言葉に感謝して。
    感想、ありがとうございました。

    (携帯)
引用返信/返信
■20563 / ResNo.28)  NO TITLE
□投稿者/ (//▽//) 一般♪(1回)-(2008/02/13(Wed) 00:09:29)
    こんな風に想われたい(=^▽^=)

    (携帯)
引用返信/返信
■21497 / ResNo.29)  皆に読んで欲しい
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(39回)-(2012/04/26(Thu) 04:31:27)
    何年たっても色褪せない、とても綺麗な作品です。皆に…本当に読んで欲しい。

    (携帯)
引用返信/返信

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■13789 / 親記事)  play of words
□投稿者/ 秋 一般♪(12回)-(2006/03/02(Thu) 02:22:18)
    気まぐれな戯れに、
    付き合ってくれてありがとう。


    言葉遊びをしましょうか。

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス18件(ResNo.14-18 表示)]
■14227 / ResNo.14)  【end】
□投稿者/ 秋 一般♪(7回)-(2006/04/17(Mon) 14:00:57)
    前の恋人に似てるんですって、私。

    だからあなたと付き合っていたのだと、別れを切り出されちゃいました。

    申し訳なさそうに顔を伏せて何度もごめんなさいを呟く彼女が何だかいたたまれなくて、あぁこの華奢な肩を今すぐ抱き寄せてはいけないだろうか、などと別れ話の最中に本気で考えていた私です。


    だってね、私。
    悲しみよりも怒りよりも、何よりも先に。


    その人に似ている¨私¨という存在があなたの救いになっていたのなら、私はそれで構わないのに。


    ただ単純に。
    心の底からそう思ったんです。


    だってそれは私にしかできないんだから。

    例え代わりだったとしても。



    素直にそう伝えると、
    「馬鹿ね…」
    なんて悪態を吐きながら、彼女はようやく今日初めての笑顔を見せてくれました。



    「私」を好きになっていきたい。

    そう言ってくれたから。
    私には小さくこぼれたこの言葉だけで十分です。



    気まぐれなあなたに付き合えるのは、私だけでしょう。
    戯れが過ぎる私に付き合えるのも、あなたしかいないのです。





    今まで、を終わらせて。これから、を始めませんか。

    ねぇ?
    私と貴方で。

    (携帯)
完結!
引用返信/返信
■14230 / ResNo.15)  秋さん!
□投稿者/ N県民 一般♪(1回)-(2006/04/17(Mon) 21:59:24)
    こんばんわ!
    久しぶりの秋さんの更新、嬉しく思います☆
    やっぱり秋さんの文章は何だか暖かくて、それでいて不思議な感じがします(^^*
    この話は…endってことは終わりでしょうか?
    どのシリーズも大好きですけどね♪やっぱり私としては、BLUE AGEの続きが早く読みたい…
    あわわ、急かすなんて無神経、とお叱りを受けそうですが(~~;
    これからも素敵な文章を待ってます!
引用返信/返信
■14960 / ResNo.16)  N県民さんへ。
□投稿者/ 秋 一般♪(1回)-(2006/06/12(Mon) 14:37:35)
    感想、ありがとうございます。
    お礼を言うのが大変遅くなってしまいました。
    こちらは【end】で終わりとなっています。
    BLUE AGEも読んでいてくださったようで、とても嬉しく思います。
    そちらの方も、ようやく本日完結させる事ができました。
    お暇な時にでもご覧いただけたら幸いです。



引用返信/返信
■20565 / ResNo.17)  Re[1]: play of words
□投稿者/ ゆう 一般♪(2回)-(2008/02/13(Wed) 00:42:17)
    一気に読みました!秋さんの書いた文章にひきこまれます
引用返信/返信
■21496 / ResNo.18)  皆に読んで欲しい
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(38回)-(2012/04/26(Thu) 04:28:57)
    秋先生の作品は、触れたら壊してしまいそうで怖くなる、そんな綺麗な小説です。ホントにすべての人に読んで欲しい。

    (携帯)
引用返信/返信

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■12814 / 親記事)  BLUE AGE─U
□投稿者/ 秋 一般♪(6回)-(2005/09/12(Mon) 15:58:19)
    ─青。


    それは可能性。
    それは未知なる広がり。


    深みを増して、
    けれどなお澄み渡る。





    透明な時代も、

    残りわずか──







引用返信/返信

▽[全レス38件(ResNo.34-38 表示)]
■15135 / ResNo.34)  マリーさんへ。
□投稿者/ 秋 一般♪(16回)-(2006/06/25(Sun) 00:35:10)
    はじめまして。
    感想のお言葉、有り難く思いました。
    ファン、ですか。
    嬉しくもあり、何だか照れてしまいます。
    そして私の作品をずっと読んできてくださったという事も、併せてありがとうございます。
    ただ、マリーさんが見続けてきたのは「秋」であり、興味を抱いたのもまた「秋」なのではないでしょうか。
    ですから私は「ここ」で応えていきたいと思います。
    気まぐれにではありますが、時折こうして小説を書く事があると思いますので、その時にはまた目を向けていただければ幸いです。

    (携帯)
引用返信/返信
■15157 / ResNo.35)  後書きに代えて。
□投稿者/ 秋 一般♪(17回)-(2006/06/26(Mon) 00:02:52)
    2006/08/15(Tue) 23:12:25 編集(投稿者)

    BLUE AGEを開始してから長く月日が経ってしまいました。
    マイペースにのろのろと書き連ねてきましたが、ようやく完結に至り、ほっとしています。
    目を止めてくださった方の一時をほんの少しでも彩る事ができたなら、これほど嬉しい事はありません。

    発した言葉の数々に意味を持たせる事はしませんでした。
    けれど、誰かにとって意味があるものになれば、と。そう願います。

    最後になりますが、ここまで読んでくださった方々、今までに感想をくださった皆様、全ての方に感謝を込めて。
    ありがとうございました。



完結!
引用返信/返信
■16866 / ResNo.36)  秋さんへ
□投稿者/ ナツミ 一般♪(1回)-(2006/10/13(Fri) 16:06:46)
    2006/10/13(Fri) 19:16:20 編集(投稿者)

    秋さん、はじめまして。
    こうして感想を書くのははじめてです。ひさしぶりに板を覗いたら完結してたのでびっくりしました。お疲れさまでした。

    あなたの小説はずっと読んできました。私は秋さんの小説が大好きであなたの小説の大ファンです。それがいつからかあなた自身を目で追うようになりました。私はあなたを好きになってしまったんです…。顔も住んでる所もしらないけど、好きって気持ちはほんとです。私は関東の26才です。あなたより子どもかもしれないけど、私は本気です。

    すでに完結してるスレに書き込んでしまってごめんなさい。ここを見てくれたらいいのですが…返事がもらえたらうれしいです。
引用返信/返信
■20567 / ResNo.37)  Re[2]: ─不器用な子供たち。《side C 》
□投稿者/ ゆう 一般♪(4回)-(2008/02/13(Wed) 00:55:14)
    ひきこまれます 学生時代に戻りたくなりました
引用返信/返信
■21495 / ResNo.38)  皆に読んで欲しい
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(37回)-(2012/04/26(Thu) 04:25:03)
    秋先生の作品はどれも大好きなんですけど、このシリーズが一番大好きなのです!ホントに、すべての人に読んで欲しい。

    (携帯)
引用返信/返信

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■18081 / 親記事)  こんなはずじゃなかった。
□投稿者/ 秋 一般♪(46回)-(2007/02/23(Fri) 11:52:13)
    私は困惑していた。

    いや、動揺していた、と言うべきだろうか。
    …どちらでもいい。
    とにかく頭を抱えていたのは確かだから。

    まさか自分が。
    女である私が、"女の子"に告白されるなんて───





    【ラプソディ・イン・ブルー】





    「ターキせーんぱぁーいっ!」
    背後からの声に、私は素早く身を翻らせた。
    予想通り今まさに飛びついてこようとしていたにやけ面の後輩をひらりと交わす。
    「何で避けるんですかー」
    彼女は唇を尖らせ、不満そうに私を見つめた。
    「あのねぇ…前から言ってるでしょ。廊下でいきなり抱きついてこないで」
    「廊下じゃなきゃいーの?」
    「そういう問題じゃ───」
    言い終える前に彼女は私を抱き寄せた。
    150cmあるかないかの私の体は為す術なく抱き竦められてしまう。
    「こらっ!離せ!離しなさい!聞いてんの?!離れろってば、馨っ!ばかおるっ!」
    じたばたと暴れてみせても体に回された彼女─馨の腕はしっかりと絡まって解けない。
    ばかとはひどいなー、なんて間延びした声が頭上で聞こえる。
    「あー、先輩あったかい。こーゆーのって子供体温って言うんですかね?」
    その言葉に。
    私の中のナニかがぷつんと切れた。
    私の顔を覗き込んでへらっと笑う馨。
    そんな彼女に、渾身の力を込めて頭突きを一発。
    「あだっ!」短く呻いて、怯んだ馨の腕が緩んだ隙に素早くそこから抜け出した。
    「誰が子供だっ!」
    額を押さえて情けない顔をしている馨を一瞥し、私はくるりと背中を向ける。
    「タキ先輩ぃ〜」
    「うっさい!ついてくんな!」
    強い語調で吐き捨てて、のっしのっしと大股で歩を進めた。
    背後に今にも泣きそうな顔で立ち尽くしているであろう後輩を一人残して。


    ばーかっばーかっ馨のばーか!
    身長は私のコンプレックス。
    人よりも小さい事をどれだけ私が気にしているか、馨は全然わかっていない。
    そりゃあ馨はいい。
    170cmを優に越える長身。
    それでいてすらっとした手足を持っていて。
    ……考えただけで腹立つ腹立つ腹立つ!
    馨なんか大っっっっ嫌いだ!!
    っていう今朝の出来事が思い出されて、
    「──…多喜、何そのすごい顔」
    隣の席の佐保ちゃんに呆れた声を出されてしまった。
    「……私、そんなすごい顔してた?」
    「ん。何て言うか、鬼気迫るって感じ」
    鬼婆みたいな形相ってゆーの?、小首を傾げてこんな事を言う。
    この人は、可愛い顔してなかなかに辛辣だ。
    「ひどいなー」
    困り気味にあははと笑ってみせたら、佐保ちゃんもふっと微笑んだ。
    始業を告げるチャイムに、お喋りを中断して前を向く。
    途端にどっと疲れがのしかかってきた。
    それもこれも馨のせいだ。

    『タキセンパーイ』

    私の名前を呼ぶ、ふにゃふにゃとした笑顔を振り撒く大型犬のような後輩の顔が頭に浮かぶ。

    こうもしょっちゅう付き纏われるようになったのはいつの事だったか。

    ─芹澤馨

    一つ下の学年の一年生。
    今までまったくと言っていいほど接点のなかった彼女の名前を知ったのは、夏休みも明けて間もない頃だった。
    一体何故?と思う暇もなく、彼女は私に尻尾を振ってきたものだから名前の一つも覚えてしまうというものだ。
    それから程なくして、ぽつりぽつりと彼女の名をあちらこちらで聞くようになった。
    私が噂に無頓着だっただけで、どうやらあのアホ犬は校内ではなかなかの有名人だったらしい。

    陸上部の期待のルーキー。
    あのふざけた性格からはその肩書きに直結しないというのが素直な感想だった。
    しかし、話を聞けば聞くほど真実だと信じざるを得なくなる。
    あぁ事実は小説より奇なり。
    その上長身の彼女の姿は、女子高の校内でそれはそれは目立つだろう。
    そして持ち前の愛想の良さで人懐っこい笑顔を無差別に撒き散らすものだから、上級生からのウケは良く、大いに可愛がられているという
    わけだ。
    加えて、普段彼女と共に居るのが「王子」の異名を持つ剣道部のクールビューティー。
    その王子様も馨ほどの高身長、そんな二人が廊下を歩いていれば嫌でも目を引くに決まっている。
    決まっているのに二月前まで知らなかった私は本当に世間に疎いのだろう。
    「え、まじで知らないの?」
    情報源である友人からも言われてしまった一言である。

    それでも知らないものは知らないし、厄介なものに懐かれてしまったものだと思っている。

    あーだこーだと考えている内に授業は終わってしまったらしく、日直が黒板を消し始めていた。
    しまった!と思ってももう遅い。
    仕方なく佐保ちゃんのノートを借りようと隣の席へ声を掛けようとすると、
    「せんぱーいっ」
    後ろからタックルを受けてそのまま抱き締められた。
    振り返らずともわかっている。
    「…放せ、馨」
    冷たく言い放っても、
    「あーやっぱり先輩あったかい」
    まったく聞いてやしない。
    今朝私に怒られたばかりだというのによくのこのこと顔が出せるものである。
    もっとも馨の事だ、すっかり忘れてしまっているのだろうけど。
    「二年の教室まで何しにきたわけ?」
    「何って、暖を取りに」
    十一月入ってめっきり寒くなりましたよねー、抱き締める腕を強めながら言う。
    「だ・か・らっ何でわざわざうちのクラスに来んのかって聞いてんの!」
    負けじと馨の腕を引き離そうともがきながら返した。
    「そりゃー先輩が好きだから」
    へへっと笑う声が首筋を撫でてくすぐったい。
    こんな光景にすっかり慣れてしまった級友達は「相変わらず仲が良いねぇ」と温かい目で見守ったり、「馨ちゃんにあんなに懐かれていい
    なぁ」と羨望の眼差しを向けたり、「大型犬にじゃれつかれてる小動物の図だ」と微笑ましげに眺めたり、当人の事などまったくお構いな
    しで何とまぁ好き勝手なものだ。

    「馨ちゃーん、私達とも遊んでよ」
    笑いながら声を掛けるクラスメイトに、

    「うーん、有り難いお誘いですけどあたしはタキ先輩一筋ですから」
    ごめんなさーい、と相変わらず調子の良い声。

    「ここまで好かれると案外情が移ってるんじゃないの?」
    他人事のようににやにやと笑いながら小さく耳打ちしてきた佐保ちゃんに、私は曖昧な苦笑いを浮かべた。



    先輩に懐いている後輩、だって?
    友人達よ、声を大にして言いたい。
    それは誤解だ、と。
    そんなカワイイものじゃない。
    どうせ言えないけれど。



    『神谷多喜先輩、ですよね』

    『好きです』

    『好きなんですよ、先輩の事』



    先輩に対する憧れや尊敬の念では、ない。

    小動物を愛でる嗜好を備えているというわけでも、勿論ない。

    ヤツは私に惚れている、らしい。


    絶句する私に、にこにこと彼女は笑っていた。

    陽に透けて金髪のようにも見える薄茶色の髪と愛想の良い笑顔がゴールデンレトリバーを思わせる。


    …厄介なものに好かれたものだ。




    なかなか回した腕を緩めない馨に、私ははぁと溜め息を吐いてから、背後に向かって思いっ切り頭突きをかました。


    二学期に入ってからの二ヶ月間、得たものは愛の言葉と精神疲労とこの後輩のあしらい方だ。


    …本当に厄介なものに好かれたものだと、「あだっ」肩越しに聞こえた悲鳴を受けながら再び溜め息を吐いた。

    近所にアホ犬の躾をしてくれる訓練所はなかったものかと、顎を手で押さえながらそれでもへらっと笑う後輩を見ながら思った。

    このままでは特技が頭突きになってしまうと本気で考えてしまう辺り、私も相当なアホになっている。




引用返信/返信

▽[全レス33件(ResNo.29-33 表示)]
■20468 / ResNo.29)  秋さまへ
□投稿者/ れい 一般♪(1回)-(2008/01/20(Sun) 01:14:19)
    いつも楽しく読んでます。私は百合小説のHPを作ってるんですが、秋さまの素晴らしい小説を転載したいのですが、ご許可いただけませんでしょうか?

    見てたらレスお願いします。

    (携帯)
引用返信/返信
■20490 / ResNo.30)  NO TITLE
□投稿者/ 春菜 一般♪(1回)-(2008/01/24(Thu) 10:56:54)
    大好きでした。
    もうここにはいないのでしょうか・・・

    (携帯)
引用返信/返信
■20856 / ResNo.31)  NO TITLE
□投稿者/ 匿名 一般♪(1回)-(2008/05/26(Mon) 09:17:20)
    好きな作品なのでアゲます☆

    (携帯)
引用返信/返信
■21279 / ResNo.32)  この話大好きです!
□投稿者/ れい 一般♪(3回)-(2009/03/09(Mon) 23:35:26)
    続きが読みたいですね☆

    (携帯)
引用返信/返信
■21493 / ResNo.33)  皆に読んで欲しい
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(35回)-(2012/04/26(Thu) 04:12:51)
    秋先生の作品はどれも面白いんだが、この作品が一番とっつきやすいと思う。気にいったなら、他の作品も是非、読んで欲しい。

    (携帯)
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