SMビアンエッセイ♪

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■5783 / 親記事)  恋色グラッセ
□投稿者/ sweet. 一般人(1回)-(2009/05/03(Sun) 00:05:50)
    瑠花は、よく磨かれた白い丸い皿に乗っている人参のグラッセを、銀のこれまたよく磨かれたフォークで突き刺した。


    それは、突き刺すと形が崩れそうなくらい柔らかく、鮮やかな丸いオレンジ色のものだった。


    突き刺した今にも崩れそうな人参を、ゆっくりと、しかし手早く口の中に入れてよく味わう。
    人参の独特の臭みは無く、甘くて見た目通り柔らかいグラッセが口の中で噛み砕かれる。







    瑠花が幼い時に今も昔も多忙な父親と母親と、最初で最後かもしれない夕食を一緒に高級レストランでとった時。
    初めて食べた高級な食材をふんだんに使ったサラダ、ハンバーグ、スープにデザート。
    そこで食べた人参のグラッセは、彼女の唯一の両親との思い出だった。
    甘くて柔らかい、優しいグラッセ・・・・。


引用返信/返信

▽[全レス2件(ResNo.1-2 表示)]
■5784 / ResNo.1)  恋色グラッセ <2>
□投稿者/ sweet. 一般人(2回)-(2009/05/03(Sun) 00:24:02)
    彼女・・・・・紺野瑠花は今日で20歳になった。
    一人で過ごす、大人になった瞬間、1日。


    両親はデザイナーの父親と、モデルをしている母親。
    2人とも多忙で世界各国を飛び回り、最後に会ったのがいつか分からないほど会っていない。



    かといって、電話やメールが届くわけでもなく。



    ・・・まあ、慣れているんだけどね、とぽつりと無意識に呟く。
    淋しい思いはあるけど・・・2人とも自分に興味はないし、私もない。
    お互い自分の人生を歩んでいるだけ、自分にふさわしい居場所にいるだけ・・・・。
    何の問題も無い、と。







    高校生のときから愛用している黒いパソコンの電源をいれ、自分が好きなアーティストのブログの更新状況を確かめる。


    今日は1枚の写メ付き。本人と一緒に写っているのは、同じアーティストの友人らしい。同じくらい有名な人だ。
    2人ともスタジオっぽい場所をバッグにVサインをし、笑っている。



    瑠花は、いつ最後に笑ったのか、頭の片隅で記憶を探りながらメールボックスを開く。




    つい3ヶ月前から、瑠花はサイトで出会った1人の人とメールを交換している。
    瑠花が興味本位で覗いたレズ系サイトで見つけた人だ。


    中性的な顔だしV系が入っているけど、面白いしさりげない優しさがあり、心の広い人だ。
    もう既に2ヶ月前に写メは交換していたから、お互いの顔は分かる。
    名前は空希・・・・HNっぽいけど、どうなんだろうか。




    今日はつい3分前にメールが届いたようだ。

    『おはよ・・・さっき起きたよー。朝嫌いだなあ。』



    ついそのメールを読んで、クスと淡い微笑が浮かぶ。
    ・・・誕生日の事教えてるけど触れないな・・・忘れてるんだ・・・・・・。



    ちょっと悲しくなった自分に驚いた。
    だって、今まで他人に興味が持てなかったから・・・初恋もまだだ。
    自分でも冷めている人間だと思う。








引用返信/返信
■5805 / ResNo.2)  感想
□投稿者/ 真理 一般人(2回)-(2009/05/05(Tue) 12:32:27)
    どきどき・・・続きが気になります♪
引用返信/返信

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■5679 / 親記事)  姫鏡台
□投稿者/ 葉 一般人(7回)-(2009/04/11(Sat) 03:41:30)
    近くの神社の境内に、月に一度骨董市が立つ。
    老舗の骨董店の三代目の友人に言わせれば「骨董じゃなくて古道具市」だが、その道の素人には小鉢や櫛、小さな珊瑚の簪や懐中時計といった細々な品を眺めるのはそれなりに楽しい。

    「うわ白藤堂はん堪忍しとくなはれ、目利きに見張られたら商売あがったりですわ」
    店番の古物商に手を合わされまくるのも嫌なのだと沙耶は言う。
    「大抵はわざと汚したり錆びさせて、古く見せかけてるだけよ。それならまだいいけど」
    それ以上はあえて言わないが、わざわざ補足してくれる同業者がいる。
    「うちは胸張って出しとります。全部御祓い済みですわ」
    ――ああまた地雷を踏んだ。同業者からそれを言われる事が、沙耶は一番嫌なのだ。時には同業者からも鑑定を頼まれる、『いわくつき骨董』の目利きである事が。

    「また持って帰れないような物を衝動買いするんじゃないよ、佳乃」
    うんざりした声を聞き流し、露店から露店を渡り歩く。骨董商が友達ならそこで買えと言われそうだけど、しがないOLの給料で買えるような品は沙耶の店にないから仕方がない。
    「あ、これ可愛くない?」
    私は露店のひとつの前にしゃがみこみ、目についたものに手を伸ばした。
    両手の平に乗るくらいの、朱塗りの姫鏡台のミニチュアだ。鏡も引き出しも精巧に作りつけてある。
    「ピアスとか入れとくのにいいよね‥これくらいなら持って帰れるから、文句ないでしょ?」
    「やめとき」
    声と動作が同時だった。沙耶は無造作に私の手から姫鏡台を取り上げ、元に戻した。
    「帰るよ」
    そのまま、反論を受けつける素振りもなく背を向けてすたすたと歩き出す。
    こういう時は何を言っても無駄なのは、長い付き合いで知っている。
    元々は共通の友人の誕生祝いの買い物だった。それをデパートで済ませた後、喫茶店で蒸し返してみた。

    「沙耶、さっきのあれ、何か憑いてたの?」
    「何の話」
    このご時勢にヘビースモーカーの沙耶は、そっぽを向いて煙草をふかしている。
    「だからさっきの姫鏡台‥売り物にしちゃいけないようなもんだったの?」
    「別に」
    沙耶は抑揚のない声で吐き捨て、テーブルの下で脚を組み換えた。
    「お金出して買うほどのもんじゃないでしょ。小物入れなら百均で十分よ」
    「ちょっとそれ、『用の美』で商売してる人のセリフ?」
    私は諦めたふりをして携帯で時刻をチェックした。沙耶には用事があり、骨董市が閉まるまでにはまだ時間がある。

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス7件(ResNo.3-7 表示)]
■5684 / ResNo.3)  姫鏡台・4
□投稿者/ 葉 一般人(10回)-(2009/04/11(Sat) 22:20:42)
    くちゅくちゅ‥聞くまいとしてもはっきりと、粘ったいやらしい音が耳に響く。片手は乳首に、片手は股間に吸いつかせたまま女はのたうつ。
    「ああ‥お願い、もう焦らさんといて‥お姐はん‥もう‥」
    小猫が甘えるような、息も絶え絶えな喘ぎ声。
    (お姐はん?)
    一瞬正気が戻り、そのついでにか、それまで見ていなかったものが見えた。
    女を取り巻く赤い枠――紅殻の格子のような――いや、違う。
    「‥あああああ!!」
    その瞬間、辺りを撫でるばかりだった指が充血したクリトリスをいきなり擦り上げた。
    「あっ、あっ、あ‥やぁ‥ああ、んんっ‥!!」
    電流のような快感が下半身から全身に駆け巡り、私はそのまま床に倒れ込んだ。

    気が付いたのは翌朝で、私はほとんど裸でフローリングの床に横たわっていた。
    「‥ない」
    まず最初に確認したのは、昨夜あの女がいた場所だった。いや女もそうだが――
    続いて小物の棚に目をやると、小さな姫鏡台は置かれたままの場所にきちんとあった。
    「でも―――」
    昨夜、目の前にあったのだ。それも普通の大きさで。
    立ち上がろうとすると身体の節々が痛かった。頭もぼんやりして、会社に欠勤の電話をかける事くらいしたできなかった。

    べとべとの体で布団にくるまっていると、携帯が鳴り出した。
    「会社に電話したら休んでるって言うから」
    沙耶だと分かると少し悩んだ。
    「うん‥風邪ひいた」
    やっぱり言わないでおこう。怒るに決まってる。
    「風邪? オール学級閉鎖でもインフルエンザが寄り付かないあんたが?」
    この女の辞書に気遣いという文字はないのか。
    「もう小学生じゃないんだから‥何?」
    「カブールがね、何か知らないけどあんたに連絡取れって言うから」
    「うっ‥」
    ほんの少し、頭がはっきりした。
    『カブール博の首』がまた戻って来ているのか。
    「べ‥別に何もないよ、微熱があるくらいで。ずっと寝てるし」
    「本当に? あたし明日から京都行くから呼んでもいないよ?」
    「大丈夫だってば‥」
    同じ言い訳を繰り返して通話を切り、布団の中で頭を抱える。
    (やばいかもなぁ‥)
    それでも、軽々しく説明できるような話ではない。私にも恥はある‥

    恥があるという事は、内心それを歓迎していると知られたくない事でもある。
    (来た‥)
    夜の訪れ、幽かな三味線、あえかな歌声。
    三日も経てば姫鏡台が普通サイズで現れる事も、初めは鏡の中だけだった女が生身を持って触れてくる事も気にならない。

    (携帯)
引用返信/返信
■5685 / ResNo.4)  姫鏡台・5
□投稿者/ 葉 一般人(11回)-(2009/04/11(Sat) 23:34:39)
    「‥お姐はん、嬉しおす」
    さらりとした黒髪が頬を撫でる。
    「ずうっと待っとったんどすえ、長いこと」
    ベッドに仰向けに横たわる私に跨り、赤い襦袢を肩から滑り落として女が囁く。
    身体の重みも温かさも普通の人間と変わらない。肌は白いが生きている人間のものだ。怖いという気持ちはなかった。
    女の指がパジャマの上から身体を撫で、乳首を探り布越しに愛撫する。私の腰の辺りに跨る女の秘所は既に熱く潤い、溢れている。
    「姐はんの意地悪‥」
    私のパジャマの前を開きながら女が呟く。
    「恥ずかしいの我慢してあんなに誘わしといて‥まだ焦らさはるの?‥」
    乳房をきゅっと掴まれ、顔を埋められる。指と唇と舌で丹念に撫で回され、泣きたいほどの切なさに胸が詰まる。
    「分かってる‥初めての時もそうやった‥教えてくれた時‥」
    女の唇が片方の乳首を包み、音を立てて吸う。その間にもう片方は女の指に絡められ、ますます硬くなっていく。
    「あっ‥」
    「気持ちいい? 姐はん‥気持ちいい?」
    絶妙な舌使いと指使いに身体が浮く。くすぐったいのと快感とで言葉にならない。
    「ああ‥お姐はんのおっぱい、美味しい‥」
    「ああ‥」
    私も手探りで女の乳房を掴み、闇雲に揉みしだく。乳首は既に硬く尖り、摘むと女の全身が痙攣した。
    「私にも‥頂戴」
    女は呑み込みも早く、互いの乳房が顔に当たるように身体の向きを変える。私達は赤子のように互いの乳首を吸い、舐め合い、甘噛みして喘ぎ合う。
    「‥んっ‥ん‥」
    互いの身体は重なったまま次第に下りていき、女は私の、私は女の股間に頭を挟んだ。
    「はあ‥」
    互いに太ももを抱き手の平を這わせ、ほとんど同時に舌を伸ばす。鼻先をぬめる繁みに埋め、一心不乱に舌先を動かす。
    「ああっ―――いい‥!」
    言葉とは裏腹に逃げようとする腰を両腕で抱きすくめ、硬くなったクリトリスにむしゃぶりつく。
    「気持ちいい‥」
    勝手に腰が動いてしまう快感の中、死んでもいいと私は思った。
    「うちも同じえ」
    心でも読んだのか、身体の下の方で女が答えた。
    「どんな客に抱かれても嫌なだけやった―――お姐はんだけや。ずっと、ずっと」
    喘ぎやよがりとは違う、童女のような声だった。快楽がひたすら募る中、頭の片隅の醒めた部分がそうか、と呟いた。そこまで言ってくれる人があるのなら、我が生涯に一片の悔いなしでも有りかもしれな‥
    「なっ―――」
    女が何か言った気がした。

    (携帯)
引用返信/返信
■5687 / ResNo.5)  姫鏡台・6
□投稿者/ 葉 一般人(12回)-(2009/04/12(Sun) 00:49:10)
    それと同時に覆い被さっていた女の身体の重みと温もりが消え、私はうつ伏せにひっくり返された。
    だが、すぐに背中に重みを感じた。いく寸前だったので不満だったが、背後から乳房を掴まれてまた我を忘れた。
    「ああ‥」
    それまでとは違う、性急で激しい愛撫だった。唇がうなじを這い耳朶を噛み、 やや乱暴に背後から乳房を包み乳首を弄る。荒い息遣いが背筋を滑り、お尻の谷間から熱く奥に入り込む。
    「あ‥ああ‥」
    どうなってるの? そこは違う――どっちが舌で、どっちが指なの? いやどっちでもいい――
    「だめ‥もう、だめ‥」
    後は言葉にならず、全身が痺れて、弛緩した。

    我に返った時、私がいたのは死後の世界ではなかった。
    いや、ある意味、三途の川を渡って獄卒に閻魔様の前に引き据えられたのに等しい。日頃から喫煙厳禁の部屋で黙々と煙草をふかしているのは沙耶だった。
    「なんで‥京都‥」
    「買い付けるようなものがなかったから」
    相変わらずのにべもない口調。しかし、ベッドに腰かけるその足元を見て、私は凍りついた。
    「だからやめとけって言ったのに、全くあんたは‥」
    あの姫鏡台(買った時サイズ)がぺしゃんこに潰れている。いや、潰されている。
    「これは朱漆じゃないよ。多分、血」
    沙耶の淡々とした言葉に私は目をむいた。
    「あと、鏡の裏」
    言われるままに目をやると、割れて粉々になった鏡の台座に小指の先ほどの黒い絹糸の束のようなものが貼り付けてあった。―――これは、説明して貰うまでもなく、髪の毛だ。
    「心中物の芝居が流行った頃‥元禄くらいの物だと思う。想い人の形見か、心中立ての証に互いの血や髪を仕込んだ物かは分からないけどね」
    姫鏡台の残骸を見下ろしながら私は呟く。
    「近松の浄瑠璃を聞いたわ、女の」
    「そりゃ、場末の遊女でも唄えたでしょうね。当時は歌謡曲みたいなもんだから」
    「最初から分かってたの?」
    沙耶は横を向いた。
    「生々しくて嫌だと思っただけよ、今も気分悪いわ‥それよりあんた、服着たら?」
    そこで初めて、自分が裸だと気がついた。

    姫鏡台の残骸(沙耶が踏み壊したらしい)を焚き上げてもらった帰り、ふと聞いてみた。
    「そう言えば沙耶、あの時あたしの前にお風呂使った?」
    「はっ?」
    自分の店の玄関先で、沙耶は敷居にけつまづく。
    「なんで?」
    「風呂場の床に泡が残ってて転んだから」
    「す‥すいません」
    そのまま店の奥へ行こうとすると、がっしり肩を掴まれた。


    (携帯)
引用返信/返信
■5688 / ResNo.6)  姫鏡台・7
□投稿者/ 葉 一般人(13回)-(2009/04/12(Sun) 01:31:50)
    「どこ行くの?」
    心なしか真剣な声に私は眉をひそめる。
    「いや、カブール帰ってるんでしょ? 助けて頂いたみたいだからお礼言わなきゃ」
    「言わなくていい!それに店じゃなくて蔵の金庫に入ってるし! 最近税関厳しいし!」
    何度売っても戻ってくる、そもそもはアフガンのカブール博物館の収蔵品の仏頭。私は話はできないが、沙耶にはできる。
    沙耶に言わせれば相当にたちが悪い生臭仏だが、険しい峠を越えて盗品を売って生活する現地の人達のために何度も売られ、国に返還されてもまた盗まれて売られてくるというのはかなり有り難い仏様なのではないかと私は思っている。
    補足すれば、沙耶はこの店の実の娘ではない。先代もそう。初代が曰く付きの品物で恐ろしい目に遭ったとかで、それらを見分けられる子供を養子に貰うのがしきたりで、沙耶もまた先代の実子と交換された。
    思春期に家出して実家に戻った時、小さな工場をやっている実家で両親と、自分と取り替えられた息子に深々と頭を下げられたと聞いた事がある。沙耶のとっつきの悪さ、近寄り難さはこの辺から来ている。
    よその骨董店からは呪物扱いされるカブールとの付き合いもその時分かららしく、沙耶には数少ない知己というか守り仏ではないかと思うのだが、沙耶は頑強に否定する。
    「金庫なんて可哀想じゃない、出してあげなよ」
    「売るまで出さない!」
    何をむきになっているのか、まるで分からない。
    お礼を言うつもりで来たのだからと店の奥に向かって手を合わせ、少しだけ姫鏡台の女の事を考えた。
    ‥想い人との愛の誓いの証なら、一人で、わざわざ外に出てくる必要はなかっただろう。
    けれども最後の時、自分を抱いていたのが別の女に変わったような気がする。

    あれは気のせいだったんだろうか?

    (携帯)
完結!
引用返信/返信
■5732 / ResNo.7)  NO TITLE
□投稿者/ さやか 一般人(1回)-(2009/04/23(Thu) 07:42:51)
    2009/05/27(Wed) 15:02:08 編集(管理者)

    すごく好きです(*^o^*)
    他の作品も見てみたぃです(^-^)

    (携帯)
完結!
引用返信/返信

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■5665 / 親記事)  拾われて   プロローグ
□投稿者/ 郭炉 一般人(1回)-(2009/04/06(Mon) 16:54:32)
    その出来事は、6月・・・・梅雨のある日の出来事だった。




    その日1日は、まさにバケツをひっくり返したような大雨で、傘をさしても雨で濡れてしまうほどだった。
    傘が全くもって意味を持たない。
    唯一の救いは、風が大してない事だった。しかし、気温も湿気も高く、じめじめとして気分も暗くなる。




    『拾われて』




    私は、近所のスーパーに買い物に行ってきた帰りだった。




    今日は本当についていないと心底思う。
    晩御飯の材料が全くと言ってもいいほどに、冷蔵庫には無かった。
    そこまでは仕様が無いのだが、自転車は壊れてしまっているし、車は車検に出してしまっていて無かった。

    私は、傘を差して歩いて行く他にはなかったのだ。




        
                    * 





    ずしりとしたスーパーの半透明の袋を左手に、黒と白のドット柄の傘を右手に持ち、多少イラつきながら急いで自宅へ帰る。
    早くしないと、身体も買い物も濡れてしまう。



    一人暮らしをしている薄紫のマンションに着くと、急いで入り口へ向かった。
    幸い、マンションの入り口には屋根が付いており、そこで傘をたたむ事ができた。



    傘を少し振って、雨の水滴を落としていると、小さなくしゃみが足元から聞こえた。
    なんだろう、とちらりと初めて右側に目をやると、1人のびしょ濡れで震えている少女がいた。



    彼女は、染めていると思われる明るい茶色に染まったショートカットに、黒い切れ長の目が特徴的だった。
    服は白いワイシャツのみで、下は黒いズボンに裸足・・・いかにも寒そうで、家出をしてきた感じだ。
    しかも、古いダンボールの中で体育すわりをしていて、傷だらけの身体を休ませている・・・見た目は20代前半。



    「あの・・・・・?貴方はどなたでいらっしゃいますかね」



    恐る恐る、しかし心配しつつその人に尋ねると、ゆっくりと私の方に視線を向けてくる。
    その目は、しっかりとした意思を秘めたような強い目で、それと共に悲しみや淋しさに塗れていた。



    「あ・・・・・っ」



    彼女はしばらく私を眺めた後に、少し俯くと恥ずかしそうに俯いて声を上げた。
    少し低めの、目の感じと一緒の声だった。



    「・・・・貴方は・・・・俺の新しい御主人様・・・・・?」



    は?とつい固まってしまった・・・・・御主人様・・・・・・?
    私にはそんな趣味はないし、第一赤の他人、見知らぬ女性だ。いきなり言われても・・・困るだけだ。



    「あの、とりあえず中に入りませんか?濡れちゃってるし・・・・・・」



    一応、黙っている彼女の肩を抱いて、マンションの中へと連れて入って行った。














    ・・・・・これが、彼女との出会いだった。
引用返信/返信

▽[全レス5件(ResNo.1-5 表示)]
■5666 / ResNo.1)  拾われて   家で
□投稿者/ 郭炉 一般人(2回)-(2009/04/06(Mon) 17:26:06)
    マンションの4階に、私の住んでいる部屋はある。
    広めの部屋で、風呂、トイレ、キッチン、リビングともう1室が付いている部屋だが、そろそろ出ようかと考えているところだった。



    中へ入ると、まず、やはり黙っている彼女をお風呂へ入らせた。
    随分長時間外にいたみたいで、肌が透けてしまうほどに濡れていたのだ。風邪を引いてしまうといけない。


    お風呂に入っている間に、暖かい紅茶を沸かし、隣に住むおばさんに頂いた洋菓子を出して、小さな木製のテーブルに並べた。





    丁度、それらが終わった時に彼女はこちらへとやってきた。



    「うん、服のサイズは問題ないね」



    多分彼女は、私の着ている服の1つ下のサイズなのだろう。少し大きいが、小さくは無いので問題ない。
    私の黒いジャージを貸してあげたのだが、袖もぶかぶかだし、ズボンも少し引き摺る感じだが・・・・まあいいだろう。


    「ごめんなさい・・・・」


    ポツリと呟くと、私の横にぺたりと座った。少し湿っている髪が垂れて、少し色っぽい。


    「いいよ、別に。家出?」


    そう聞くと、彼女は弱々しく首を左右に振った。違うらしい。
    私は、無理矢理聞くのもなんだし、彼女が自ら話すのを待つことにして、紅茶とお菓子をすすめた。




                      *



    食べ終わって、私が食器を洗い終わる頃に、彼女は自分の事を話し始めるようにまでなった。
    空腹も満たされ、警戒心も解けているようだ。安心したのだろう。



    彼女の名前は、高草充流(タカクサ ミチル)。22歳の女性だ。両親はすでに交通事故で亡くなっているという。私の1つ年下である。
    つい一昨日まではとある人と同居していたらしい・・・それが御主人様だった。


    充流は中学生の頃ぐらいから、自分が恋人に意地悪をされるのが好きだと気が付いた。まあ、自分がMだと気が付いたのだ。
    それからはSである人と付き合うようになっていったらしい。
    彼女はバイ・・・男でも女でも好きになれる性格で、今まで男女4人と付き合ったが、長続きはしなかった。


    しかし、1年半前にとあるバーで元御主人様、明日宮さんと出会う。
    彼女に「私に付いて来る気はある?」と言われて、彼女のペットになった充流だが、彼女は凄まじかったという。
    鞭や蝋燭、過激な露出などを彼女に強要し、言う事を聞かなければ暴力、機嫌が悪くても暴力。ご飯を抜かれたりする事もしょっちゅうだった。

    そんな場所が嫌で、もっと自分を大切にしたくて脱走を幾度か試みるが、その度に捕まり拷問を受けていた。
    そして、一昨日やっと抜け出せた彼女は、行く当ても無くフラフラと来ていたらしい。



    「なるほどね・・・」



    私は乾かした自分のセミロングの黒髪を、くしでときながら聞いていた。
    私も既に汗と雨に濡れた服を着替え、白いワンピースを着ている。



    「あの、さ。行く当て・・・・ないんでしょ?」


    「・・・うん・・・・・」



    しょんぼりと彼女が答える。どう見ても精神的・肉体的ショックが大きいだろう。このまま放っておくわけにはいかない・・・・。






    「私と一緒に暮らす?」












    彼女の答えは・・・・首を縦に振った。
引用返信/返信
■5667 / ResNo.2)  拾われて   同居
□投稿者/ 郭炉 一般人(3回)-(2009/04/06(Mon) 18:53:04)
    「御主人様・・・じゃない、貴方の名前って?」



    そう充流に尋ねられ、私は自分の名前を告げた。



    「菅原美都(スガワラ ミト)。充流の1歳年上で23」



    私の名前を教えると、充流は少し微笑んだ。その顔が可愛らしくて、私は不覚にも少しときめいてしまった。
    そして、彼女に聞かれる前に、私は自ら私の事を話し始めた。


    私の両親は、今は海外で仲良く暮らしていて、滅多に2人には会わないこと。
    仕事はチョコレートの専門店と雑貨店を営んでいること。
    自分もバイで、今まで男性1人、女性2人と付き合ったこと。
    SM系には、自分は一切興味が無いし経験も無いこと。
    今はマンション暮らしだけど、近いうちに隣町に引っ越す予定ということ。


    彼女は黙ってじっとこちらを見て聞いていた。
    私が話し終わると、あ、と小さく声を漏らした。



    「どうしよう・・・荷物持って来てないよ」


    彼女は手ぶらだったので、その事は見ても明らかだったが、ずっと私の服を着るわけにもいかない。


    2人で話し合って、今週の日曜日に買い物に行くことにした。
    充流は無事に家の外を歩けるかは分からないが、とりあえずはその日に大体は揃えようという事になった。


    そういえば、明日は私は仕事の予定が午後から入っている。
    今の充流を1人にさせたくは無いのだが、働かなければならない。
    不安だが仕方の無いことだ。



    「とりあえず、夕ご飯食べようか。今夜はピラフとサラダだけど、食べられる?」



    「うん。食べられるよ」



    「じゃあ、今から作るから・・・テレビでも見といて?スグだよ」



    そういって私はキッチンへ行くと、なるべく急いで夕ご飯を作り始めた。
    材料が足りるか心配だったが、私が元々食べる量が多めなので大丈夫そうだ。
    その間、充流はテレビをつけてドラマを見ていた。が、やはり笑みはない。
    たまにふっと微笑むだけであった。


    作り終わると、充流が気付いてテーブルの前に座った。まあ匂いで分かるのだろう。


    「美味しそうだねっ」


    「そう?ありがと」


    そう言って、私達は食べ始めた。先ほどお茶を下ばかりなのにすんなりと食べ終わり、食後のデザートで苺まで食べ終わった。










    それからすぐに、私達は1つの布団で寄り添って眠ってしまった。
    その頃には雨は止んでいて、少しだけ星が瞬いていたという・・・・。
引用返信/返信
■5668 / ResNo.3)   拾われて 仕事
□投稿者/ 郭炉 一般人(4回)-(2009/04/07(Tue) 15:29:35)
    朝・・・・といっても、11時過ぎに目覚めると、最近はずっと降っていた雨が止んで晴天だった。
    隣を見ると、充流はすやすやと掛け布団の白いシーツを握り締めて眠っている。
    その寝顔は、年齢よりも少し幼い感じがする顔だ。


    私は起こすのも悪いなと思い、静かに布団を抜けると朝食を作り始めた。
    今朝は、コーヒーとブルーベリージャムをたっぷり乗せたトースト、ヨーグルトとバナナ。
    便秘がちな身体を気遣い、毎朝必ずヨーグルトとバナナを食べている。もう日課だ。



    食べ終わって、食器を洗い終えても彼女は起きなかった。
    よっぽど疲れているのだろう。
    もうちょっと家にいたいが、仕事があるので行かなければならない。
    私は不安になりつつ、メモを残していくことにした。


    『充流へ

       おはよう。これを読んでいる頃には、私は仕事中でしょう。
       起こすのが可哀想だったので、寝かせておきました。
       ご飯は、冷蔵庫にある程度は入っている食材で作ってね。
       テーブルにコーヒーとバナナを置いておきます。
       コーヒーは温めて飲んでね?
       いってきます。
       PS  困ったこととかあったら、下に書いてある電話番号に電話して。
       私のお店の電話番号です♪
        
                               美都』


    電話番号を書いて、私は薄い水色のシャツと黒いスーツに着替えてから仕事に向かった。一応、鍵は閉めていった。









                        *








    マンションから車で約20分。ちょっと離れた場所に、私が経営するチョコレートの専門店はあった。


    その店の外見は、黒い壁に白いドア。外からは中の様子は見えないが、横のほうに小さな出窓がいくつかついている。


    表の入り口から入ると、先に来ていた店員・・・ここで働いて3年目の葵さんが私に気が付く。



    「おはようございます、店長さん♪」



    「おはようございまーす。葵さん、なんですかソレ」



    葵さんは私の3つ上だ。一応私は店長だが、年上という事で敬意をはらって敬語で喋る。


    葵さんは、両手に大きなダンボールを抱えていた。
    確か、今日入荷したチョコレートは、そんなに多くは無いはずだ。


    「ああ、コレ?私の知人から頂いたの。蜜柑や苺とか、まあフルーツ系のチョコだって。いくらなんでも多いけどね」


    苦笑しながら、葵さんはそのダンボールを置いて、上に貼ってあったガムテープを剥いだ。
    中からは甘い匂いと、ダンボールの匂いが少しだけ混じった匂いがしてくる。



    「どうする?コレ売っちゃう?」



    「そうですねー・・・売りましょうか」



    ちょうどスペースが空いていたので、その場所に並べてもらった。

引用返信/返信
■5686 / ResNo.4)  Re[4]: 拾われて 仕事
□投稿者/ さき 一般人(1回)-(2009/04/12(Sun) 00:15:56)
    続き楽しみにしてます。
    頑張って下さい♪
引用返信/返信
■5711 / ResNo.5)  Re[4]: 拾われて 仕事
□投稿者/ 塊 一般人(1回)-(2009/04/19(Sun) 22:25:35)
    面白いです
    続き待ってます

引用返信/返信

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■5612 / 親記事)  NO TITLE
□投稿者/ 月見  一般人(1回)-(2009/02/23(Mon) 14:28:02)
    漆黒の肩まで無いサラサラのショートヘア。


    黒くて澄んだ中くらいの切れ長い目。


    白くて綺麗な女の子らしい肌。


    モデルになれそうなバランスの取れた容姿。


    両耳に3つずつ付けた、少し女の子にはごついピアス。






























    ・・・・・惚れた。





    私、早坂亜希は、その子に釘付けになった。



    「えー、隣町の桜丘高校から転校してきた桃崎樹里さんだ。ぜひ色々と教えて仲良くしてあげてくれ」


    頭がはげて少ししか残っていない髪を触りながら、50代の担任が彼女を紹介した。そして、黒板に名前を白いチョークで勢いよく書く。


    クラスメイト達も彼女・・・樹里に釘付けで、綺麗だね、という様な事を小声で話している。まあ最もなご意見だ。


    でも、こんな2月の下旬に、しかも高校1年生が転入してくるなんて珍しい。
    何か事情があるのだろうか?でもそういった感じは全く感じられない程、堂々とした態度だった。


    「初めまして、桃崎樹里といいます。よろしくお願いします」


    初めて聞いた声は、凛とした少し低い声だった。
引用返信/返信

▽[全レス3件(ResNo.1-3 表示)]
■5614 / ResNo.1)  *樹里said*
□投稿者/ 月見  一般人(2回)-(2009/02/24(Tue) 15:21:52)
    今日から、隣町にある中高一貫校で女子校である、北南高校へ転入した。
    前に通っていた桜丘高校よりも、随分と偏差値は高かったけど・・・事情があってこの高校へ入ることになったのだ。


    担任の先生、西原先生に1階の応接室から連れられるがままに来たのは、3階にある高1−4組の教室だった。
    転入生のニュースを知っているのか、やけに騒がしい。

    西原先生が騒がしい教室へ入り、しばらくしてから中から「入ってくれ」と言われ、一呼吸置いてから中に入った。


    教室に並ぶ、多くの机と顔。何人のクラスなんだろうか、でも前にいた学校と大して変わらない。



    その中で、こっちをじっと見てくる女の子がいた。
    窓際の、1番後ろの席・・・いいな、あそこの席は好きだ。外を眺めたり、教室中を見渡せる。昼寝もできる。




    少し茶色がかかった背中までのロングヘアー。巻いているのか地毛なのか、緩い曲線を描いている。

    髪の毛と同じような茶色っぽい丸い目。

    肌は他の子よりは白い方だ、そこそこ日焼けしている。

    容姿は中肉中背。どこかしらお嬢様っぽい雰囲気もある気がした。

    グロスか何かを塗ってある唇に、日光が反射していて綺麗だ。



    そうこうしているうちに、先生からの紹介が済み、こっちに目配せしてきた。
    自己紹介しろ、という事なのだろう。



    「初めまして、桃崎樹里といいます。よろしくお願いします」



    簡単な言葉だけを並べ、軽くお辞儀をする。これで第一印象はまあまあなハズだ。


    先生に言われ、教室の1番後ろ、さっきの子のとなりの席に行って座った。









引用返信/返信
■5623 / ResNo.2)  Re[2]: *樹里said*
□投稿者/ まり 一般人(1回)-(2009/03/13(Fri) 02:05:48)
    続きが気になります♪
引用返信/返信
■5625 / ResNo.3)  まりさんへ
□投稿者/ 月見 一般人(1回)-(2009/03/13(Fri) 16:55:29)
    励ましのお言葉、ありがとうございます。
    正直失敗かなと思っていた矢先でしたので、心救われました。


    これからも頑張っていきたいと思います。
    亀更新ですが、ゆっくりと進めていきますので、これからもよろしくお願い致します。
引用返信/返信

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■5597 / 親記事)  プロローグ  
□投稿者/ 慈雨 一般人(1回)-(2009/02/06(Fri) 19:16:47)
    暗い  暗い  漆黒の闇の中






                    貴方は  狂ったように  笑いかけて






      微かに  蝋燭の  細い火が  揺れて  揺れて






                               どうか







    私の思いも  この闇に  飲み込まれますように






                             光に照らし出されませんように






    貴方のような  狂った者に  ばれてしまわぬ様に






                              どうか 閉じ込めて











引用返信/返信

▽[全レス2件(ResNo.1-2 表示)]
■5598 / ResNo.1)  第一章  始まり
□投稿者/ 慈雨 一般人(2回)-(2009/02/06(Fri) 19:44:33)
    今、この地上には5つの国がある。


    1つは、1番大きな国として栄える『藍』。国全体が純和風の国だ。
    国民は皆和装で、建物も何もかも和風に統一された国である。


    2つ目は『ソルボワーヌ』だ。国全体は洋風である。
    国民は陽気な性格と知られ、『藍』とは異なり洋風に統一された国だ。


    3つ目の国は中華風の国、『ガジェンカ・ルシカ』。
    まるで古来の中国のような雰囲気の国で、規制は1番厳しい。


    4つ目、『ミルテッロ』。その歴史は血にまみれているという噂である。
    近代風の建物が並び、海の幸が最も有名だ。


    最後の国は、『アンドロ・スボンヌ・ザンクス』。通称『アンドロ』。
    軍事に力を入れている軍事国家で、行事がたくさん行われる。






    そんな5つの国は、互いに領地争いをしていたが今は終戦を迎えて130年。
    それ以来戦争も何もなく、平和に時を過ごしていた。


    しかし、そんな平和もそうそう続くものではない。
    1番過激な王国、『アンドロ』が『藍』に攻撃をしかけたのだ。
    宣戦布告、と受け取った『藍』は、『ミルテッロ』と同盟をすぐに結んで反撃を開始。戦争がまた始まってしまった。

    結局、『アンドロ』と『ソルボワーヌ』、『藍』と『ミルテッロ』の戦争が始まった。『ガジェンカ・ルシカ』はどちらにも加勢せず、中立の立場を選んだ。

























    これは、そんな5つの王国の話である・・・・。


引用返信/返信
■5600 / ResNo.2)  第一章  始まり@
□投稿者/ 慈雨 一般人(3回)-(2009/02/08(Sun) 23:05:21)
    ここは『藍』の首都、朱櫻にある王が住む城から北方に約3キロ離れた場所に位置する宿舎。
    この広大な敷地の宿舎は兵が住んでおり、仲間と鍛錬や食事、勉強などをして暮らしている。そして、国から出動命令が下れば、すぐにでも戦地へと向かうのだ。

    宿舎の他には、自衛隊のような鍛錬器具を備えた広いグランド、体育館のような外見の巨大鍛錬場などが装備されている。

    本当は男女共同で使われていた宿舎だが、数年前にセクハラが問題となり、男性兵は別に作られた方へと移り住んだので、ここには女性兵しかいない。
    女性兵を雇うなんて、この国だけだろう。しかも、男性軍に後れを取らない程、いや男性以上に強いかもしれない。



    「そこ、3班!もっと大砲は厳重に扱え!」

    「15班!さっさと銃を構えなさい!」


    鍛錬場。その中では凛とした少し女性にしては低めのハスキーな声が飛ぶ。
    今使って鍛錬しているのは陸軍。声の持ち主は陸軍大佐、総月である。
    黒い布生地に白いラインが入った着物のような着こなしをした軍服、腰まである黒い漆黒の長髪に赤い双眸を持つ。

    大佐は歴代、名前に月を入れるのがこの国の習わしだ。
    名前に元々入っていない人は改名、更に上がった時には元に戻しても、しなくてもいいというものである。



    「お、総月やん♬ここにおったんかぁ〜、はよ来れば良かったな」


    ガラガラ・・・と言う音と共に、鍛錬中の陸軍の軍人を関西弁を話しながら見渡しているのは、海軍大佐である香月である。

    白い生地に黒いライン入りの軍服に、肩までのポニーテールにした金髪を揺らしている。その青い目は深い海のような濃い色だ。


    「敬礼!」


    一人の女性が高い声で言うと、皆その場で直立不動の姿勢をとり敬礼した。


    「も〜、ええよ、そんなよそよそしくせんでも。やめ?」


    アハハ、と笑って香月がそういうと、は!と言う声と共に手が下がってピシッと体の横につけられる。




                         















    「で、何の用だ?香月海軍大佐が直々にこちらへ出向くなどとは」


    あの後鍛錬を切り上げた総月は、宿舎の中にある大佐専用の部屋である自分の部屋に香月を招いていた。
    そして、2人で和菓子を前に抹茶を堪能していた。


    この和菓子の桜綺麗やね、と感心していた香月は、総月にそう問われると机の上で手を組んだ。そして、その手の上に自分の顎を乗せる。


    「だってさぁ、俺は2ヶ月のスパイ活動でいなかったんだぞ?そりゃ恋人に会いに来るわ・・・なぁ?」


    突然声音を変え、口調まで変えた。

    実は普段は関西弁を話す香月だが、実際は男勝りな喋り方なのである。
    そして、総月と香月は1年前から付き合っていた。

    やはり女性だけという環境の中で、女性同士で付き合う兵が何人も現れる。
    この2人の大佐以外にも付き合っている人は山のようにいた。
    同じ陸軍同士で、違う所属同士で・・・・中には上下関係関係なく、上司と部下でも付き合っている。
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